JPH09121227A - データ伝送装置、データ伝送システムおよびデータ伝送方法 - Google Patents

データ伝送装置、データ伝送システムおよびデータ伝送方法

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JPH09121227A
JPH09121227A JP27768695A JP27768695A JPH09121227A JP H09121227 A JPH09121227 A JP H09121227A JP 27768695 A JP27768695 A JP 27768695A JP 27768695 A JP27768695 A JP 27768695A JP H09121227 A JPH09121227 A JP H09121227A
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transmission
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packet
flag
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Masaaki Kagawa
雅昭 香川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SDI方式によるビデオデータのシリアル伝送
においては、双方向通信ができない。 【解決手段】同期信号とマスター送信フラグを含む部分
パケットデータは1水平期間の周期で常にマスター機が
伝送路に送出しておく。マスター機がデータを出力する
時には、マスター送信フラグをセットした部分パケット
データを送出し、送信対象ビデオデータを含み、その部
分パケットデータとともに完全なパケットを構成するよ
うなデータをさらに送出する。マスター機がデータを出
力しない時は、マスター送信フラグをセットしない部分
パケットデータのみを送出する。スレーブ機は、このマ
スター送信フラグをチェックし、フラグのセットされて
いない時に、その部分パケットデータとともに完全なパ
ケットを構成するように、送信対象のデータを伝送路に
送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばビデオデ
ータを双方向高速シリアル伝送することのできるよう
な、データ伝送装置、データ伝送システム、および、デ
ータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送局などにおいて、デジ
タル映像データおよびデジタルオーディオデータ(以
後、単にビデオデータと言う)を、編集装置などの各種
の機器(以後、ビデオ機器と言う)間で伝送する際の伝
送フォーマットとしては、シリアルデジタルインターフ
ェイス(SDI)フォーマットが知られている。SDI
フォーマットは、SMPTE(Society of Motion and T
elevision Engineerings)の規格SMPTE−295M
において標準化されているフォーマットである。
【0003】SDIフォーマットでは、NTSC方式の
ビデオデータに対して、映像信号の水平同期信号に同期
して、1ラインに対して276ワードのヘッダ部と14
40ワードのデータ部を有する1つのパケットを生成
し、このパケットを単位としてビデオデータの伝送が行
われる。そしてテレビジョン放送局などにおいては、複
数の各種ビデオ機器が、このSDIフォーマットに準拠
した伝送方式によりたとえばルーティング装置などを介
して接続されており、各機器から送出されたビデオデー
タは、ルーティング装置を介して所望の他の機器に入力
されて編集などに使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなS
DIフォーマットにより複数の機器間でビデオデータの
伝送を行う際にはいくつかの問題点がある。まず、SD
Iフォーマットの信号によるビデオデータの通信におい
ては、通信路が一方向のため、双方向通信をするために
は、図6に示すようにそれぞれの機器の入力端子(I
N)と出力端子(OUT)を2本の通信路(ケーブル)
で接続する必要があり、接続が面倒であるという問題が
ある。また、コンピュータを用いてビデオデータを処理
をする場合などにおいては、データ転送は実質的に双方
向通信であることが望ましいが、SDIフォーマットで
はそれに適切に対応できない。さらに、複数の機器を接
続する場合などには、前述したようなルーティング装置
が必要であり、システム構成が複雑になるという問題も
生じる。
【0005】したがって本発明の目的は、他のビデオ機
器との間でビデオデータの双方向伝送が容易に行えるよ
うなデータ伝送装置を提供することにある。また本発明
の他の目的は、複数のビデオ機器の任意の機器間でビデ
オデータの双方向伝送が容易に行えるようなデータ伝送
システムを提供することにある。さらに本発明の他の目
的は、複数のビデオ機器の間でビデオデータの双方向伝
送が容易に行えるようなデータ伝送方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、マスター機がその他のスレーブ機の伝送路へのデー
タの送出を制御することにより、伝送路上のパケットを
常に管理し、1本の伝送路により任意の機器の間でのデ
ータ伝送が行えるようにした。
【0007】したがって、本発明のデータ伝送装置は、
固定長のパケットを固定周期で伝送する伝送システムに
用いるデータ伝送装置であって、パケットを伝送する同
期信号を生成する同期信号生成手段と、そのデータ伝送
装置からデータを送信する場合には該データ伝送装置を
示し、データを送信しない場合には伝送路へのデータの
出力を許可する他のデータ伝送装置を示すような情報を
含む送信フラグを生成する送信フラグ生成手段と、送信
対象のデータをパケットにより送信可能なフォーマット
に変換するデータ変換手段と、そのデータ伝送装置から
データを送信する場合には、その同期信号と送信フラグ
と送信データとに基づいてパケットを生成し、そのパケ
ットを前記周期で伝送路に出力し、そのデータ伝送装置
からデータを送信しない場合には、少なくとも前記生成
された同期信号および前記生成された送信フラグを前記
周期で伝送路に出力するデータ送信手段とを有する。
【0008】好適には、前記送信フラグ生成手段は、当
該データ伝送装置からデータを送信する場合には該デー
タ伝送装置を示すデータを送信フラグとし、当該データ
伝送装置からデータを送信しない場合には当該伝送シス
テムに用いられている当該データ伝送装置以外のデータ
伝送装置のいずれか1つを示すデータを順次送信フラグ
とする。
【0009】また好適には、前記データ送信手段は、当
該データ伝送装置からデータを送信する場合には、前記
生成された同期信号に基づく同期データおよび前記生成
された送信フラグを有するヘッダ情報と、前記変換され
たデータに基づくデータ部とを有するパケットを生成
し、該パケットを前記周期で伝送路に出力し、当該デー
タ伝送装置からデータを送信しない場合には、前記ヘッ
ダ情報の少なくとも前記同期データおよび前記送信フラ
グを有する所定のデータを生成し、該データを前記周期
で伝送路に出力する。
【0010】また本発明のデータ伝送装置は、固定長の
パケットを固定周期で伝送する伝送システムに用いられ
るデータ伝送装置であって、送信対象のデータを、前記
パケットにより送信可能なフォーマットに変換するデー
タ変換手段と、前記固定周期で伝送路上に出力されるデ
ータより、少なくとも伝送路へのデータの出力を許可さ
れたデータ伝送装置を示す情報を含む送信フラグを受信
する送信フラグ受信手段と、前記受信した送信フラグに
基づいて、当該データ伝送装置からのデータの送出が可
能か否かを判定する送信判定手段と、前記判定の結果、
当該データ伝送装置からのデータの送出が可能な場合
に、前記変換されたデータを、前記受信した伝送路上の
データとともに前記パケットを構成するように、伝送路
に出力するデータ送信手段とを有する。
【0011】また本発明のデータ伝送システムは、1台
の主データ伝送装置と少なくとも1台の従データ伝送装
置が1系統の伝送路を介して接続されており、前記伝送
路を介して固定長のパケットを固定周期で伝送して、任
意の前記データ伝送装置の間のデータ伝送を行うデータ
伝送システムであって、前記主データ伝送装置は、前記
パケットを伝送するための同期信号を生成し、送信対象
のデータが存在する時は当該主データ伝送装置を示し、
送信対象のデータが存在しない時は前記従データ伝送装
置のいずれか1つを順に示すような送信フラグを生成
し、前記同期信号と前記送信フラグを含み、前記パケッ
トのヘッダ部の少なくとも一部を形成する部分パケット
データを前記パケットの伝送と同一のタイミングで伝送
路に送出し、送信対象のデータが存在する時は、前記送
出した部分パケットデータとともに前記パケットを構成
するように、当該送信対象のデータを伝送路に送出し、
前記従データ伝送装置は、前記主データ伝送装置により
伝送路に送出された前記部分パケットデータを受信し、
前記受信した部分パケットデータに含まれる前記送信フ
ラグが当該データ伝送装置を示す場合には、前記部分パ
ケットデータとともに前記パケットを構成するように、
送信対象のデータを伝送路に送出する。
【0012】また本発明のデータ伝送方法は、1台の主
データ伝送装置と少なくとも1台の従データ伝送装置が
1系統の伝送路を介して接続されており、前記伝送路を
介して固定長のパケットを固定周期で伝送して、任意の
前記データ伝送装置の間のデータ伝送を行うデータ伝送
方法であって、前記主データ伝送装置は前記パケットの
伝送に係わる同期信号と、伝送路へのデータの送出を許
可するデータ伝送装置を識別する情報を有する送信フラ
グとを有するデータを前記周期で常に前記伝送路に送出
し、前記従データ伝送装置は前記送信フラグに基づい
て、データの送出が可能か否かを判定し、前記従データ
伝送装置はデータを送出する場合、前記同期信号に基づ
いて、前記主データ伝送装置により伝送路に送出される
データとともに前記パケットを形成するように伝送路に
前記データを送出する。
【0013】なおいずれの発明においても、特定的に
は、前記送信対象のデータはビデオデータであり、前記
パケットを伝送する周期は前記ビデオデータの1水平期
間に相当する周期である。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 本発明の第1の実施の形態について、図1〜図3を参照
して説明する。まず、第1の実施の形態に係わる伝送デ
ータおよびデータパケットについて図1および図2を参
照して説明する。図1は、NTSC方式のビデオ信号と
データパケットとの対応を示す図である。図1に示すよ
うに、伝送データの1個のパケットは、ビデオ信号の1
水平期間に対応して生成される。したがって、NTSC
方式においては、1フレームのビデオ信号に対して52
5個のパケットが生成される。
【0015】図2は、そのパケットの構成を示す図であ
る。図2に示すように、1個のパケットは、276ワー
ドのヘッダ部と1440ワードのデータ部の1716ワ
ードで構成される。なお、1ワードは10ビットであ
る。そのヘッダ部は、通常のSDIフォーマットのパケ
ットと同様に、同期検出用マーカー、データID、デー
タカウント、データIDコードおよびチェックサムなど
のヘッダ情報や、補助データなどを有している。そし
て、本発明のデータフォーマットにおいては、さらにマ
スター送信フラグがこのヘッダ部に設けられている。こ
のマスター送信フラグは、そのパケットがその伝送系に
おけるマスター機から送信される場合にセットされるフ
ラグである。各機器のデータ伝送装置が、このフラグを
参照して後述するような動作をすることにより、1系統
の通信路により各機器間の双方向通信を容易に行うこと
ができる。
【0016】次に、本発明に係わるデータ伝送装置につ
いて図3を参照して説明する。図3は、そのデータ伝送
装置の構成を示すブロック図であり、2台のビデオ機器
にそれぞれ具えられたデータ伝送装置10,11が通信
路30により接続されている状態を示す図である。な
お、第1のデータ伝送装置10が具えられたビデオ機器
がマスター機、第2のデータ伝送装置11が具えられた
ビデオ機器がスレーブ機と位置付けられているものとす
る。
【0017】まず、第1のデータ伝送装置10の構成に
ついて説明する。第1のデータ伝送装置10は、ビデオ
信号発生回路21、送信バッファ22-0、スイッチ2
3、エンコーダ24-0、パラレルシリアル変換回路25
-0、シリアルパラレル変換回路26-0、デコーダ27-0
および受信バッファ28-0を有する。ビデオ信号発生回
路21は、NTSC信号の水平期間を周期とする信号を
発生し、エンコーダ24-0に出力する。第1のデータ伝
送装置10へ外部より送信用ビデオ信号が入力されてい
る場合には、その入力されたビデオ信号に同期したビデ
オ同期信号を生成し、エンコーダ24-0に出力する。ま
た外部よりビデオ信号が入力されていない場合も、ビデ
オ信号発生回路21内で発振されるクロックに基づい
て、前記水平期間の周期に相当する同期信号を生成し、
エンコーダ24-0に出力する。
【0018】送信バッファ22-0は、マスター機のCP
Uバスを介して転送された送信用ビデオデータを一時的
に記憶する。スイッチ23は、外部より入力されたビデ
オデータと、CPUバスを介して転送され送信バッファ
22-0に記憶されているビデオデータのいずれのビデオ
データを伝送するかを選択する。選択されたビデオデー
タは、エンコーダ24-0に出力される。
【0019】エンコーダ24-0は、ビデオ信号発生回路
21から入力される同期信号、および、CPUバスを介
して入力される制御信号に基づいて、送信用のパケット
を生成し、パラレルシリアル変換回路25-0に出力す
る。エンコーダ24-0は、スイッチ23を介して送信用
のビデオデータが入力されている時には、1水平期間ご
とのデータにヘッダ部を付加して、図2に示したような
パケットを生成する。この際には、ヘッダ部の前記マス
ター送信フラグも、セットしておく。また、エンコーダ
24-0に送信用のビデオデータが入力されていない時に
は、エンコーダ24-0は前記パケットのヘッダ部のみを
生成する。そして、生成されたヘッダ部は、データ部が
存在しないことを示す信号とともに、パラレルシリアル
変換回路25-0に出力される。
【0020】パラレルシリアル変換回路25-0は、エン
コーダ24-0より入力される伝送データを直列信号に変
換し通信路30に送出する。エンコーダ24-0より、図
2に示したようなヘッダ部とデータ部からなる全パケッ
トが入力された際には、このパケットをシリアルデータ
に変換して順次通信路30に出力する。また、エンコー
ダ24-0より、ヘッダ部のみが入力され、データ部が存
在しなかった場合には、パラレルシリアル変換回路25
-0は、ヘッダ部のみをシリアルデータに変換して順次通
信路30に出力し、データ部のデータを出力する期間、
すなわち1440ワードのデータを出力する期間は、通
信路をハイインピーダンス状態にする。
【0021】シリアルパラレル変換回路26-0は、通信
路30上のシリアルデータを受信し、第1のデータ伝送
装置10内での処理単位であるたとえば1ワード(=1
0ビット)ごとのデータに直並列変換し、デコーダ27
-0に出力する。デコーダ27-0は、シリアルパラレル変
換回路26-0より入力された伝送データより、元のビデ
オデータを復号し、受信バッファ28-0に出力する。ま
た、受信したデータに関する信号をCPUバスを介して
マスター機の処理部に伝達する。受信バッファ28
-0は、第1のデータ伝送装置10で受信したビデオデー
タを一時的に記憶する。記憶されたビデオデータは、C
PUバスを介して、適宜マスター機の他の処理部、記憶
部などに転送される。
【0022】次に、第2のデータ伝送装置11の構成に
ついて説明する。第2のデータ伝送装置11は、送信バ
ッファ22-1、エンコーダ24-1、パラレルシリアル変
換回路25-1、シリアルパラレル変換回路26-1、デコ
ーダ27 -1、受信バッファ28-1およびフラグ検出回路
29を有する。送信バッファ22-1は、スレーブ機のC
PUバスを介して転送された送信用ビデオデータを一時
的に記憶する。
【0023】エンコーダ24-1は、CPUバスを介して
入力される制御信号、および、後述するフラグ検出回路
29からのフラグ検出結果に基づいて、送信バッファ2
-1に記憶されている送信用ビデオデータより、図2に
示したデータパケットのデータ部に相当するデータを生
成し、パラレルシリアル変換回路25-1に出力する。エ
ンコーダ24-1にフラグ検出回路29から入力される信
号は、通信路30上のパケットがマスター機から送信用
データが出力されたパケットか否かを示す信号である。
したがって、その信号が、マスター機から送信用データ
が出力されたパケットではないことを示す信号、換言す
れば、スレーブ機である第2のデータ伝送装置11から
データを出力してよいパケットであることを示す信号で
ある場合に、エンコーダ24-1は前記パケットのデータ
部に相当するデータの生成を行う。
【0024】パラレルシリアル変換回路25-1は、エン
コーダ24-1より入力される伝送データを直列信号に変
換し通信路30に送出する。第2のデータ伝送装置11
よりデータを出力する時は、通信路30上に、マスター
機より図2に示したようなパケットのヘッダ部のみが出
力され、データ部に相当する期間データが存在しない場
合である。したがって、パラレルシリアル変換回路25
-1は、そのヘッダ部に連続し、ヘッダ部とともに前記パ
ケットを構成するようなタイミングで、通信路30にデ
ータを出力する。シリアルパラレル変換回路26-1は、
通信路30上のシリアルデータを受信し、第2のデータ
伝送装置11内での処理単位であるたとえば1ワード
(=10ビット)ごとのデータに直並列変換し、デコー
ダ27-1に出力する。
【0025】デコーダ27-1は、シリアルパラレル変換
回路26-1より入力された通信路30上の伝送データの
ヘッダ部より、マスター送信フラグを検出してフラグ検
出回路29に出力する。また、そのフラグ検出回路29
からのフラグ検出信号に基づいて、マスター送信フラグ
がセットされていた場合には、その伝送データのデータ
部をデコードして元のビデオデータを生成し、受信バッ
ファ28-1に出力する。また、受信したデータに関する
信号をCPUバスを介してスレーブ機の処理部に伝達す
る。
【0026】フラグ検出回路29は、デコーダ27-1
ら入力されたマスター送信フラグの値をチェックし、フ
ラグがセットされているか否かを検出する。そして、そ
の検出結果を再びデコーダ27-1に出力する。また、フ
ラグがセットされていた場合には、スレーブ機である第
2のデータ伝送装置11から通信路30へのデータの出
力を禁止する制御信号を、エンコーダ24-1に出力す
る。受信バッファ28-1は、第2のデータ伝送装置11
で受信したビデオデータを一時的に記憶する。記憶され
たビデオデータは、CPUバスを介して、適宜スレーブ
機の他の処理部、記憶部などに転送される。
【0027】次に、このような第1のデータ伝送装置1
0および第2のデータ伝送装置11を有するマスター機
およびスレーブ機の間で、ビデオデータの転送をする際
の動作について説明する。第1のデータ伝送装置10か
ら第2のデータ伝送装置11にデータを送信する際に
は、外部から入力されたビデオデータか送信バッファ2
-0に記憶されたビデオデータをスイッチ23で選択
し、エンコーダ24-0においてそのデータをフォーマッ
ト化してヘッダ部を付加し、図2に示すようなパケット
を生成する。その時、スレーブ機の第2のデータ伝送装
置11に対してデータの送信を知らせるために、ヘッダ
部内のマスター送信フラグをセットする。そして、パラ
レルシリアル変換回路25-0が、エンコーダ24-0で生
成されたパケットをシリアル信号に変換して、通信路3
0に出力する。
【0028】スレーブ機側の第2のデータ伝送装置11
では、通信路30上の信号をシリアルパラレル変換回路
26-1で直並列変換し、デコーダ27-1に入力する。デ
コーダ27-1に入力された伝送データ内のヘッダ内のマ
スター送信フラグは、フラグ検出回路29に出力され、
マスター送信フラグがセットされているか否かが検出さ
れる。フラグがセットされていた場合は、第2のデータ
伝送装置11からのデータの出力を禁止する信号がエン
コーダ24-1に入力され、デコーダ27-1において、受
信したパケットからデータ部が取り出され、復号された
元のビデオデータが受信バッファ28-1に入力される。
【0029】また、第2のデータ伝送装置11から第1
のデータ伝送装置10にデータを送信する際には、フラ
グ検出回路29からの制御信号によりデータの出力が禁
止されていない期間、送信バッファ22-1に記憶されて
いるビデオデータを、エンコーダ24-1においてフォー
マット化し、パラレルシリアル変換回路25-1において
シリアルデータに変換し、マスター機から出力されてい
るヘッダ部のマスター送信フラグがセットされていない
パケットのデータ部に重畳する。マスター機側の第1の
データ伝送装置10では、通信路30上のスレーブ機で
データ部が重畳されたパケットを検出し、シリアルパラ
レル変換回路26-0で直並列変換し、デコーダ27-0
入力され、入力されたパケットからデータ部が取り出さ
れ、復号された元のビデオデータが受信バッファ28-0
に入力される。
【0030】このように、第1のデータ伝送装置10と
第2のデータ伝送装置11からなる通信システムにおい
ては、通信信号の同期信号とマスター送信フラグを含む
ヘッダ部は常にマスター機が出力しており、そのデータ
部は、データの通信が行われない時は高インピーダンス
状態になっている。そして、マスター機からスレーブ機
にデータを転送する時には、ヘッダ部の中のマスター送
信フラグをセットしてデータ部にデータを出力する。ま
た、スレーブ機からマスター機にデータを転送する時に
は、ヘッダ部の中のマスター送信フラグがセットされて
いないパケットのデータ部にデータを出力する。
【0031】これにより、1本の通信路を用いて、マス
ター機からスレーブ機へのビデオデータの送信と、スレ
ーブ機からマスター機へのビデオデータの送信との双方
向の通信を行うことができる。
【0032】第2の実施の形態 第1の実施の形態は、マスター機とスレーブ機の間の1
対1の通信について本発明を適用したものであるが、3
台以上の機器を本発明の伝送方法により接続し、各機器
間の双方向通信を行うことも可能である。多数の機器を
本発明の伝送方法により接続し、データの伝送を行う方
法を、第2の実施の形態として、図4および図5を参照
して説明する。図4は、そのような機器の接続状態を示
す図である。3台以上の機器を接続する場合、図4に示
すように、各機器の送信優先度(プライオリティ)を予
め決定しておく。その優先度の最も高い機器がマスター
機、残りの機器がスレーブ機となる。そして、各機器
は、図示のごとくディジーチェーン方式により順次接続
する。
【0033】また、各機器の基本的な構成および動作
は、第1の実施の形態のデータ伝送装置と同じであり、
通信路とのインターフェイス部には、データを送信する
ためのエンコーダ54およびパラレルシリアル変換回路
55、データを受信するためのシリアルパラレル変換回
路56およびデコーダ57などが設けられている。な
お、図4において、デコーダ57には、第1の実施の形
態のフラグ検出回路29の機能も含まれているものとす
る。したがって、データ送出を禁止する信号がデコーダ
57からエンコーダ54に入力されている。
【0034】このような通信路によりデータ通信を行う
際のデータパケットの構成を図5に示す。図5に示すよ
うに、1個のパケットは、1対1の通信の場合と同じ
く、276ワードのヘッダ部と1440ワードのデータ
部の1716ワードで構成される。そのヘッダ部には、
1対1の通信の場合のマスター送信フラグの他に、さら
に、各スレーブ機に対応したスレーブA送信フラグ,ス
レーブB送信フラグ,・・・、および、転送元、転送先
の機器を示す転送元アドレス、転送先アドレスが設けら
れている。
【0035】そして、マスター機は、第1の実施の形態
の第1のデータ伝送装置10と同様にパケットの通信タ
イミングである同期信号を生成し、その同期信号に基づ
いて通信路に同期検出用マーカーおよび各機器の送信フ
ラグを含む所定のデータを出力する。なお、この出力デ
ータは、第1の実施の形態においては所定フォーマット
のデータパケットのヘッダ部であったが、本実施の形態
においては、ヘッダ部の一部のデータになる。すなわ
ち、ヘッダ部の情報の中で、スレーブ機からのデータ転
送および各機器の動作に依存しないデータのみをマスタ
ー機から出力する。また、そのマスター機から出力され
るデータの各機器の送信フラグは、送信優先度の高い機
器に対応するフラグより所定間隔で順次1つずつセット
されて出力される。
【0036】各機器においては、基本的には、自機より
送信優先度が上位の機器の送信フラグがセットされてい
ないパケットに対してデータの出力を行う。このデータ
の出力は、第1の実施例と同様に、所定フォーマットの
パケットに対してマスター機から定常的に出力されてい
るデータ以外のデータを、そのパケットに重畳すること
により、有意な送信データを有するパケットを生成し通
信を行う。なお、データ出力時にスレーブの各機器が出
力するデータとは、実際のデータ部のデータと、ヘッダ
部の転送元および転送先アドレスなどのデータである。
【0037】なお、マスター機は、前述したように各機
器の送信フラグが所定の間隔で順次セットされたデータ
を通信路30上に出力するが、これにより、いずれかの
機器がデータの送信を開始した場合には、その機器から
の一連のデータの送信が連続して行えるように、前記間
隔に捕らわれずにその機器の送信フラグがセットされた
データを連続して出力するようにするのが好ましい。ま
た、データの受信は、各機器が自機あてのパケットを選
択的に受信することにより行う。各機器は、パケットの
ヘッダ部の送信フラグや転送先アドレスを参照すること
により、自機へ送信されたデータか否かを容易に判別す
ることができる。
【0038】このように、第2の実施の形態の通信シス
テムにおいては、多数のビデオ機器の間で、任意の方向
のシリアルデータ通信が可能になる。また、その際に、
ルーティング装置などのスイッチング装置を介する必要
が無いため、システムが大幅に簡単になる。
【0039】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく種々の改変が可能である。第1および第2の
実施の形態においては、前述したSDIフォーマットに
準じたデータパケットによりデータ伝送を行った。しか
し、このパケットの構成はこれに限定されるものではな
い。ヘッダ部を有するような通常考えられるような任意
のパケットで何ら差し支えない。また、そのヘッダ部内
の同期検出用マーカー、送信フラグ、送信先・送信元ア
ドレスなどのデータのフォーマットも、前述した実施の
形態で示した位置に限られるものではなく任意の位置で
よい。すなわち、固定長のデータパケットを固定周期で
通信するような任意の通信システムに本発明は適用可能
である。また、第1のデータ伝送装置10および第2の
データ伝送装置11の具体的構成も前述した実施の形態
に限られるものではなく任意の構成でよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、1系統の通信路を用い
て他のデータ伝送装置との間でビデオデータの双方向伝
送が容易に行える。これにより、ルーティング装置など
の装置が不必要となり、簡単な構成の通信システムが容
易に構築できる。また、コンピュータ装置などとのビデ
オデータの伝送も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるデータパケットとビデオ信号と
の対応を示す図である。
【図2】図1に示したパケットの構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の通信システムの構
成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の通信システムの構
成を示す図である。
【図5】図4に示した通信システムで用いるパケットの
構成を示す図である。
【図6】従来の通信システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
10,11,40〜44…データ伝送装置 21…ビデオ信号発生回路 22…送信バッファ 23…スイッチ 24,54…エンコーダ 25,55…パラレルシリアル変換回路 26,56…シリアルパラレル変換回路 27,57…デコーダ 28…受信バッファ 29…フラグ検出回路 30…通信路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H04N 5/262 H04N 7/13 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定長のパケットを固定周期で伝送する伝
    送システムに用いるデータ伝送装置であって、 前記パケットを伝送する同期信号を生成する同期信号生
    成手段と、 当該データ伝送装置からデータを送信する場合には該デ
    ータ伝送装置を示し、当該データ伝送装置からデータを
    送信しない場合には伝送路へのデータの出力を許可する
    他のデータ伝送装置を示す情報を含む送信フラグを生成
    する送信フラグ生成手段と、 送信対象のデータを、前記パケットにより送信可能なフ
    ォーマットに変換するデータ変換手段と、 当該データ伝送装置からデータを送信する場合には、前
    記生成された同期信号、前記生成された送信フラグ、お
    よび、前記変換された送信データとに基づいてパケット
    を生成し、該パケットを前記周期で伝送路に出力し、当
    該データ伝送装置からデータを送信しない場合には、少
    なくとも前記生成された同期信号および前記生成された
    送信フラグを前記周期で伝送路に出力するデータ送信手
    段とを有するデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】前記送信フラグ生成手段は、 当該データ伝送装置からデータを送信する場合には該デ
    ータ伝送装置を示すデータを送信フラグとし、当該デー
    タ伝送装置からデータを送信しない場合には当該伝送シ
    ステムに用いられている当該データ伝送装置以外のデー
    タ伝送装置のいずれか1つを示すデータを順次送信フラ
    グとする請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】前記データ送信手段は、 当該データ伝送装置からデータを送信する場合には、前
    記生成された同期信号に基づく同期データおよび前記生
    成された送信フラグを有するヘッダ情報と、前記変換さ
    れたデータに基づくデータ部とを有するパケットを生成
    し、該パケットを前記周期で伝送路に出力し、 当該データ伝送装置からデータを送信しない場合には、
    前記ヘッダ情報の少なくとも前記同期データおよび前記
    送信フラグを有する所定のデータを生成し、該データを
    前記周期で伝送路に出力する請求項1または2記載のデ
    ータ伝送装置。
  4. 【請求項4】前記送信対象のデータはビデオデータであ
    り、前記パケットを伝送する周期は前記ビデオデータの
    1水平期間に相当する周期である請求項1〜3いずれか
    記載のデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】固定長のパケットを固定周期で伝送する伝
    送システムに用いられるデータ伝送装置であって、 送信対象のデータを、前記パケットにより送信可能なフ
    ォーマットに変換するデータ変換手段と、 前記固定周期で伝送路上に出力されるデータより、少な
    くとも伝送路へのデータの出力を許可されたデータ伝送
    装置を示す情報を含む送信フラグを受信する送信フラグ
    受信手段と、 前記受信した送信フラグに基づいて、当該データ伝送装
    置からのデータの送出が可能か否かを判定する送信判定
    手段と、 前記判定の結果、当該データ伝送装置からのデータの送
    出が可能な場合に、前記変換されたデータを、前記受信
    した伝送路上のデータとともに前記パケットを構成する
    ように、伝送路に出力するデータ送信手段とを有するデ
    ータ伝送装置。
  6. 【請求項6】前記送信対象のデータはビデオデータであ
    り、前記パケットを伝送する周期は前記ビデオデータの
    1水平期間に相当する周期である請求項5記載のデータ
    伝送装置。
  7. 【請求項7】1台の主データ伝送装置と少なくとも1台
    の従データ伝送装置が1系統の伝送路を介して接続され
    ており、前記伝送路を介して固定長のパケットを固定周
    期で伝送して、任意の前記データ伝送装置の間のデータ
    伝送を行うデータ伝送システムであって、 前記主データ伝送装置は、 前記パケットを伝送するための同期信号を生成し、 送信対象のデータが存在する時は当該主データ伝送装置
    を示し、送信対象のデータが存在しない時は前記従デー
    タ伝送装置のいずれか1つを順に示すような送信フラグ
    を生成し、 前記同期信号と前記送信フラグを含み、前記パケットの
    ヘッダ部の少なくとも一部を形成する部分パケットデー
    タを前記パケットの伝送と同一のタイミングで伝送路に
    送出し、 送信対象のデータが存在する時は、前記送出した部分パ
    ケットデータとともに前記パケットを構成するように、
    当該送信対象のデータを伝送路に送出し、 前記従データ伝送装置は、 前記主データ伝送装置により伝送路に送出された前記部
    分パケットデータを受信し、 前記受信した部分パケットデータに含まれる前記送信フ
    ラグが当該データ伝送装置を示す場合には、前記部分パ
    ケットデータとともに前記パケットを構成するように、
    送信対象のデータを伝送路に送出するデータ伝送システ
    ム。
  8. 【請求項8】1台の主データ伝送装置と少なくとも1台
    の従データ伝送装置が1系統の伝送路を介して接続され
    ており、前記伝送路を介して固定長のパケットを固定周
    期で伝送して、任意の前記データ伝送装置の間のデータ
    伝送を行うデータ伝送方法であって、 前記主データ伝送装置は前記パケットの伝送に係わる同
    期信号と、伝送路へのデータの送出を許可するデータ伝
    送装置を識別する情報を有する送信フラグとを有するデ
    ータを前記周期で常に前記伝送路に送出し、 前記従データ伝送装置は前記送信フラグに基づいて、デ
    ータの送出が可能か否かを判定し、 前記従データ伝送装置はデータを送出する場合、前記同
    期信号に基づいて、前記主データ伝送装置により伝送路
    に送出されるデータとともに前記パケットを形成するよ
    うに伝送路に前記データを送出するデータ伝送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251350A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Toshiba Corp ビデオサーバシステム、ビデオサーバ、およびそのデータ転送方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007251350A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Toshiba Corp ビデオサーバシステム、ビデオサーバ、およびそのデータ転送方法

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