JPH09121193A - 無線通信システム並びに基地局及び移動局 - Google Patents

無線通信システム並びに基地局及び移動局

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JPH09121193A
JPH09121193A JP7276048A JP27604895A JPH09121193A JP H09121193 A JPH09121193 A JP H09121193A JP 7276048 A JP7276048 A JP 7276048A JP 27604895 A JP27604895 A JP 27604895A JP H09121193 A JPH09121193 A JP H09121193A
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JP
Japan
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base station
mobile station
transmission power
station
information
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JP7276048A
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Mitsugi Tsuruta
貢 鶴田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線信号により通信を行なう無線通信システ
ム並びに基地局及び移動局に関し、通信時間や受信電界
の変動によらず、効率的な送信電力で信号を送信するこ
とができるようにする。 【解決手段】 移動局2が基地局1を介して無線通信す
る無線通信システムにおいて、移動局2が、移動局2自
身の位置情報を検出し、位置情報を基地局1に対して送
信し、基地局1が、基地局1自身の無線エリア内におけ
る移動局2の位置に対応した基地局送信電力情報を有
し、移動局2からの位置情報をもとに基地局送信電力情
報を参照して基地局1自身の送信電力値を決定し、送信
電力値に基づいて送信電力を制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図14,図15) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図3) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図4〜図10) ・第2実施形態の説明(図11〜図13) ・その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線信号により通
信を行なう無線通信システム並びに基地局及び移動局に
関する。
【0003】
【従来の技術】図14は基地局と移動局との間の無線通
信の際に、移動局に設けられた一般的な送信電力制御装
置を示すブロック図であり、この図14に示す送信電力
制御装置は、アンテナ100付き送受信部101,変調
部102,復調部103,制御部104,送受信切替制
御部105,出力制御部106,PTTスイッチ10
7,操作部108,表示部109,モデム110,スイ
ッチ111,112,マイク(MIC)113,増幅器
114,スイッチ115,モデム116,増幅器11
7,スピーカ(SPK)118及び電界強度測定部11
9をそなえて構成されている。
【0004】ところで、送受信部101は、例えば図1
5に示すように、送受共用器120と、アンテナ100
及び送受共用器120を介して無線信号を送信する送信
部127と、アンテナ100及び送受共用器120を介
して無線信号を受信する受信部128とをそなえて構成
されている。また、送信部127は、変調後の中間周波
信号(IF)について高周波信号(RF)に周波数変換
する周波数変換部121,送信信号を増幅する増幅器1
22及び電圧レギュレータ123をそなえている。
【0005】ここで、電圧レギュレータ123は、出力
制御部106からの電圧制御信号としてのパラレルディ
ジタルデータを入力されて、このパラレルデータについ
てアナログ電圧に変換して増幅器122に出力するもの
である。増幅器122においては、この電圧レギュレー
タ123からのアナログ電圧を電源電圧として入力され
ることにより増幅率が制御されて、送信電力が可変制御
されるようになっている。
【0006】なお、受信部128は、送受共用器120
からの受信信号を低雑音増幅する低雑音増幅器(LN
A)124,低雑音増幅器124からの高周波受信信号
を中間周波信号に変換する周波数変換部125及び周波
数変換部125からの中間周波受信信号について増幅す
る増幅器(IFA)126をそなえている。ところで、
変調部102は、送信信号について変調処理を施して送
受信部101を介して通信先へ送信するものであり、復
調部103は、送受信部101にて受信された受信信号
について復調処理を施すものである。
【0007】さらに、制御部104は、信号の送受信に
関する制御を統括して行なうものであり、送受信切替制
御部105は、制御部104からの送受信制御信号に基
づき、スイッチ112,115を制御することにより、
送信又は受信のいずれかのモードを選択制御するもので
ある。即ち、送受信切替制御部105は、スイッチ11
2を選択して接続することにより送信部として機能する
ように制御する一方、スイッチ115を選択して接続す
ることにより受信部として機能するように制御するよう
になっている。
【0008】さらに、電界強度測定部119は、復調部
103及びスイッチ部115を介して復調後の受信信号
を入力され、この受信信号の電界強度を測定し電界強度
データとして制御部104に出力するものである。ここ
で、制御部104では、電界強度測定部119からの電
界強度を入力されて、予め設定された閾値との大小比較
を行ない、この比較結果に応じた信号(シリアルディジ
タルデータ)を、送信電力制御情報として出力制御部1
06に対して出力するようになっている。
【0009】出力制御部106は、制御部104からの
制御信号としてのシリアルディジタルデータについてパ
ラレルディジタルデータに変換するものである。なお、
この出力制御部106からの変換後のパラレルディジタ
ルデータは、上述の送受信部101の電圧レギュレータ
123に出力されるようになっており、これにより、制
御部104からの送信電力制御情報に基づいた送信電力
制御を行なうことができるのである。
【0010】また、復調部としてのモデム116は、復
調部103及びスイッチ部115を介して受信信号を入
力されて、この受信信号について更に復調処理を施して
制御情報等のデータを検出することにより、データ検出
情報としてのデータ検出出力とともにデータ情報RxDATA
を制御部104に対して出力するものである。さらに、
増幅器117は、復調部103及びスイッチ部115を
介して入力された受信信号について増幅してスピーカ1
18に出力するものであり、これにより、スピーカ11
8では、受信信号を音声信号として再生するようになっ
ている。
【0011】また、変調部としてのモデム110は、制
御部104からの制御情報等のデータ信号について変調
処理を施すものであり、スイッチ111は、制御部10
4からのデータ出力制御信号に基づき、上述のモデム1
10からの信号か又はマイク113から入力され増幅器
114にて増幅された音声情報信号の何れか一方を選択
して送信信号として出力するものである。
【0012】このような構成により、上述の図14に示
す送信電力制御装置では、電界強度測定部119にて受
信信号の電界強度を測定し、制御部104において予め
設定された閾値と測定された電界強度とを比較して、比
較結果を送信電力制御情報として出力する。制御部10
4により、スイッチ111,112がいずれもオンとな
るように切替制御されている場合は、マイク113又は
制御部104からの信号の何れかを選択して、送信信号
として変調部102及び送受信部101を介して送信す
る。
【0013】ここで、送受信部101から送信される送
信信号は、制御部104からの送信電力制御情報に基づ
いて制御されている。即ち、制御部104からの送信電
力制御情報としてのシリアルディジタルデータは、出力
切替部106にてパラレルディジタルデータに変換され
てから、電圧レギュレータ123にてアナログ信号に変
換される。
【0014】電圧レギュレータ123からのアナログ信
号は、増幅器122の電源電圧として供給される。従っ
て、この電圧レギュレータ123からのアナログ電圧値
により増幅率が可変制御される。即ち、制御部104か
らの送信電力制御情報に基づいて、送信信号の電力が所
望の値に制御されている。これにより、受信信号の電界
強度の閾値に対する大小比較により、移動局から基地局
に対する送信信号の電力を決定しているのである。
【0015】なお、基地局においても、上述の場合と同
様の原理で基地局から移動局への送信信号の電力を制御
している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図14に示すような送信電力制御装置では、受信信号か
ら電界強度を解析しているので、処理にある程度の時間
を必要とする。このため、特に移動局から基地局に対し
て、制御情報としての移動局の位置データ等が送信され
る場合等、短時間のデータ通信を行なう場合は、受信側
において電界強度を解析することが困難となるため、的
確な送信電力制御を行なうことができないという課題が
ある。
【0017】一方で、移動中の移動局からの通信では常
に受信電界が変動するため、常時送受信状態で監視し送
信電力を制御し消費電力を減らすことが要求されてい
る。さらに、携帯無線装置やデータ伝送を頻繁に行なう
無線システムにおいては、バッテリ規模を小さくするこ
とにより、小電力化を図るのみならず、装置の小型化を
図ることも要求されている。
【0018】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、通信時間や受信電界の変動によらず、効率的
な送信電力で信号を送信することができるようにした、
無線通信システム並びに基地局及び移動局を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1において、1は移動局2が
無線通信する基地局であり、この基地局1は、保持手段
3,送信電力参照手段4,送信電力制御手段5及び送受
信部6をそなえている。ここで、保持手段3は、基地局
1自身のエリア内における移動局2の位置に対応した基
地局送信電力情報を保持するもので、送信電力参照手段
4は、移動局2の位置情報をもとに、保持手段3にて保
持される基地局送信電力情報を参照して基地局1自身の
送信電力値を決定するものである。
【0020】さらに、送信電力制御手段5は、送信電力
参照手段4にて決定された送信電力値をもとに、送受信
部6にて送信される送信信号の送信電力を制御するもの
である(請求項7)。また、この図1に示す基地局1
は、移動局2からの受信信号の誤り訂正を行なう誤り訂
正手段7と、誤り訂正手段7の誤り訂正情報をもとに基
地局1の送信電力値を補正する補正手段8とを有するこ
ともできる(請求項8)。
【0021】さらに、図2は第2の発明の原理ブロック
図であり、この図2において、11は移動局2と無線通
信する基地局であり、この基地局11は、保持手段1
3,送信電力参照手段14,電力制御信号送信手段15
及び送受信部16をそなえている。ここで、保持手段1
3は、基地局11自身のエリア内における移動局2の位
置に対応した移動局送信電力情報を保持するものであ
り、送信電力参照手段14は、移動局2の位置情報をも
とに基地局送信電力情報を参照して移動局2の送信電力
値を決定するものである。
【0022】さらに、電力制御信号送信手段15は、送
信電力参照手段14にて決定された送信電力値に基づい
て、移動局2の送信電力を制御する電力制御信号を、送
受信部16を介して移動局2に対して送信するものであ
る(請求項9)。また、この図2に示す基地局11は、
移動局2からの受信信号の誤り訂正を行なう誤り訂正手
段17と、誤り訂正手段17の誤り訂正情報をもとに移
動局2の送信電力値を補正する補正手段18とを有する
こともできる(請求項10)。
【0023】また、図3は第3の発明の原理ブロック図
であり、この図3において、2は基地局21を介して無
線通信する移動局であり、この移動局2は、位置検出手
段22,位置情報送信手段23及び送受信部24をそな
えている。ここで、位置検出手段22は、移動局21自
身の位置情報を検出するものであり、位置情報送信手段
23は、位置検出手段22にて検出された位置情報を送
受信部24を介して基地局21に対して送信するもので
ある(請求項11)。
【0024】なお、この図3に示す移動局2は、基地局
21の電力制御信号をもとに、移動局自身の送信電力を
制御する送信電力制御手段25を有することもできる
(請求項12)。また、本発明の無線通信システムは、
上述の移動局(図3参照)2が基地局(図1参照)1を
介して無線通信する無線通信システムにおいて、移動局
2が、移動局2自身の位置情報を検出し、位置情報を基
地局1に対して送信し、基地局1が、基地局1自身の無
線エリア内における移動局の位置に対応した基地局送信
電力情報を有し、移動局2からの位置情報をもとに基地
局送信電力情報を参照して基地局自身の送信電力値を決
定し、送信電力値に基づいて送信電力を制御することを
特徴としている(請求項1)。
【0025】さらに、本発明の無線通信システムは、上
述の移動局(図3参照)2が基地局(図2参照)11を
介して無線通信する無線通信システムにおいて、移動局
2が、移動局2自身の位置情報を検出し、位置情報を基
地局11に対して送信し、基地局11が、自身の無線エ
リア内における移動局2の位置に対応した移動局送信電
力情報を有し、移動局2からの位置情報をもとに移動局
送信電力情報を参照して移動局2の送信電力値を決定
し、送信電力値を移動局2に対して送信し、更に移動局
2が、送信電力値に基づいて送信電力を制御することを
特徴としている(請求項2)。
【0026】また、本発明の無線通信システムは、上述
の図3に示す移動局2が基地局制御局に制御される基地
局を介して無線通信する無線通信システムにおいて、移
動局2が、移動局2自身の位置情報を検出し、位置情報
を基地局を介して基地局制御局に送信し、基地局制御局
が、基地局の無線エリア内における移動局2の位置に対
応した基地局送信電力情報を有し、移動局2からの位置
情報をもとに基地局送信電力情報を参照して基地局の送
信電力値を決定し、送信電力値を基地局に送信し、更に
基地局が、送信電力値に基づいて送信電力を制御するこ
とを特徴としている(請求項3)。
【0027】この場合においては、基地局が、移動局2
からの受信信号の誤り訂正を行ない、誤り訂正の情報を
基地局制御局に送信し、基地局制御局が、誤り訂正情報
をもとに基地局の送信電力値を補正することもできる
(請求項4)。また、本発明の無線通信システムは、上
述の図3に示す移動局2が基地局制御局に制御される基
地局を介して無線通信する無線通信システムにおいて、
移動局2が、移動局2自身の位置情報を検出し、位置情
報を基地局を介して基地局制御局に送信し、基地局制御
局が、基地局の無線エリア内における移動局送信電力情
報を有し、移動局2からの位置情報をもとに移動局送信
電力情報を参照して移動局2の送信電力値を決定し、送
信電力値を基地局を介して移動局2に対して送信し、更
に移動局2が、送信電力値に基づいて送信電力を制御す
ることを特徴としている(請求項5)。
【0028】この場合においては、基地局が、移動局2
からの受信信号の誤り訂正を行ない、誤り訂正の情報を
基地局制御局に送信し、基地局制御局が、誤り訂正情報
をもとに送信局の送信電力値を補正することもできる
(請求項6)。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。 (a)第1実施形態の説明 図4は本発明の第1実施形態にかかる無線通信システム
を示すブロック図であるが、この図4に示す無線通信シ
ステム50は、現在位置を検出するGPS(Global Posi
tioning System)受信器75を有する移動局70をそな
えるとともに、移動局70との間で無線回線51を介し
て無線通信する基地局60をそなえている。
【0030】ここで、この無線通信システム50は、移
動局70において、現在位置の検出情報としての座標信
号を基地局60に対して送信する一方、基地局60にお
いては、移動局70からの座標信号に基づいて、移動局
70に対する送信信号の電力を制御するとともに、移動
局70から基地局60に対する送信信号の電力を制御す
るための電力制御信号を、移動局70に対して送信する
ようになっている。
【0031】ところで、基地局60は、アンテナ52に
接続されて無線信号の送受を行なう送受信部としての基
地局無線装置61,モデム62,CPU63及び出力制
御部64をそなえて構成されている。ここで、基地局無
線装置61は、前述の図15にて示した送受信部101
及び出力制御部106と基本的に同様の構成を有するも
のである。即ち、基地局無線装置61は、それぞれ、前
述の図15における受信部128,送信部127及び送
受共用器120と同様の構成を有する受信部61−1,
送信部61−2及び送受共用器61−3をそなえてい
る。
【0032】従って、送信部61−2は、前述の図15
に示す送信部127と同様に、図示しない周波数変換
部,増幅器及び電圧レギュレータ(符号121,122
及び123参照)をそなえている。また、モデム62
は、受信部61−1からの受信信号について復調処理を
施すとともに、送信部61−2にて送信すべき送信信号
について、変調処理を施してから送信部61−2に出力
するものである一方、移動局70からの受信信号に基づ
いて誤り訂正データを演算することにより、誤り訂正を
行なう誤り訂正手段としての機能を有している。
【0033】また、CPU(中央処理装置)63は、例
えば、図5に模式的に示すようなエリアマップ63aを
そなえるとともに、図6に示すような送信電力参照テー
ブル63bをそなえている。ここで、エリアマップ63
aは、移動局70の位置情報に対応して基地局60の無
線エリア内における電界強度の分布を示すものである。
また、送信電力参照テーブル63bは、エリアマップ6
3aにおける電界強度分布に応じて、基地局60から移
動局70に対する送信信号の電力を制御するための電力
制御情報とともに移動局70から基地局60に対する送
信信号の電力を制御するための電力制御情報を記憶する
ものである。
【0034】従って、上述の上述のエリアマップ63a
及び送信電力参照テーブル63bにおける基地局60か
ら移動局70に対する送信信号の電力の記憶部とによ
り、基地局60自身のエリア内における移動局70の位
置に対応した基地局送信電力情報を保持する保持手段と
しての機能を有している。また、上述のエリアマップ6
3a及び送信電力参照テーブル63bにおける移動局7
0から基地局60に対する送信信号の電力の記憶部とに
より、基地局60自身のエリア内における移動局70の
位置に対応した移動局送信電力情報を保持する保持手段
としての機能を有している。
【0035】CPU63は、移動局70からの座標信号
についてモデム62にて復調処理が施された信号(座標
データ及び後述の誤り訂正データと在圏エリアデータ)
を入力されて、座標データと上述のエリアマップ63a
とを照合することにより、移動局70の位置に対応する
エリアマップ63a上の領域を求める一方、上述の送信
電力参照テーブル63bを参照することにより送信信号
の電力制御情報(シリアルディジタルデータ)を導出し
て、後述の出力制御部64に出力することにより、移動
局70に対する送信信号の電力を制御するようになって
いる。
【0036】従って、CPU63は、移動局70の位置
情報をもとに基地局送信電力情報を参照して基地局60
自身の送信電力値を決定する送信電力参照手段としての
機能を有している。また、CPU63は、移動局70か
らの受信信号についてモデム62にて復調処理が施され
た信号(座標データ)とエリアマップ63aとを照合す
ることにより、現在位置に対応する領域を求めるととも
に、送信電力参照テーブル63bを参照することによ
り、移動局70から基地局60に対する送信信号の電力
を制御するための出力制御データを導出して、変調部と
してのモデム62に出力するようになっている。なお、
モデム62では、出力制御データを変調し、電力制御信
号として送信部61−2を介して移動局70に送信する
ようになっている。
【0037】従って、このCPU63は、移動局70の
位置情報をもとに基地局送信電力情報を参照して移動局
70の送信電力値を決定する送信電力参照手段としての
機能とともに、この送信電力値に基づいて移動局の送信
電力を制御する電力制御信号を移動局に対して送信する
電力制御信号送信手段としての機能をも有している。例
えば、この図5に示すエリアマップ63aにおいては、
自局の無線エリア(基地局60毎に設定された領域)を
電界強度のレベルに応じて5つの領域63a−1〜63
a−5に分割されて、CPU63では、この分割された
領域63a−1〜63a−5の座標情報(位置情報)が
例えば緯度情報及び経度情報で管理されるようになって
いる。
【0038】即ち、CPU63においては、この送信電
力参照テーブル63bを参照することにより、領域63
a−1〜63a−5に対応した、基地局60から移動局
70に対する送信信号の電力制御情報とともに移動局7
0から基地局60に対する送信信号の電力制御情報とし
ての出力制御データを設定することができるのである。
【0039】例えば、この図6に示すように、移動局7
0が領域63a−1にある場合は基地局60から移動局
70に対する送信信号の電力制御情報を1Wとし、移動
局70が領域63a−2にある場合は電力制御情報を2
Wとし、移動局70が領域63a−3にある場合は電力
制御情報を4Wとし、移動局70が領域63a−4にあ
る場合は電力制御情報を8Wとし、移動局70が領域6
3a−5にある場合は電力制御情報を10Wと設定する
ようになっている。
【0040】また、移動局70から基地局60に対する
送信信号の電力を制御するための電力制御情報は、例え
ば、移動局70が領域63a−1にある場合は1Wと
し、移動局70が領域63a−2にある場合は2Wと
し、移動局70が領域63a−3にある場合は3Wと
し、移動局70が領域63a−4にある場合は4Wと
し、移動局70が領域63a−5にある場合は5Wと設
定するようになっている。
【0041】なお、図5において、63Aは道路であ
り、特にこの道路63Aを示すエリアについては、基地
局60から移動局70に対する送信信号の電力制御情報
及び移動局70から基地局60に対する送信信号の電力
制御情報は、ともに2Wと設定することができる。な
お、CPU63では、エリアマップ63aを照合し送信
電力参照テーブル63bを参照することにより導出され
た電力制御情報(基地局60から移動局70への送信信
号の電力制御情報及び移動局70から基地局60への送
信信号の電力制御情報)を、モデム62にて演算された
誤り訂正データに基づいて補正するようになっている。
【0042】具体的には、上述の移動局70からの位置
検出情報としての座標信号と誤り訂正データとを照合
し、誤り訂正量が予め設定された閾値よりも多い場合
に、送信電力の値が送信電力参照テーブル63bを参照
して導出した送信電力よりも1段階高い送信電力レベル
(例えば、移動局70が領域63a−5にある場合の送
信電力に対して、移動局70が領域63a−4にある場
合の送信電力)となるように、電力制御情報を補正する
ようになっている。これにより、基地局60の無線エリ
ア内における弱電界に位置する移動局70に対しても、
適正な送信信号の電力制御情報を導出することができ
る。
【0043】従って、CPU63は、モデム62の誤り
訂正情報をもとに、基地局60の送信電力値及び移動局
70の送信電力値を補正する補正手段としての機能を有
している。また、出力制御部64は、前述の図15にお
ける出力制御部106と同様に、後述するCPU63か
らの電力制御情報としてのシリアルディジタルデータに
ついてパラレルディジタルデータに変換し、送信部61
−2を構成する電圧レギュレータに出力するものであ
る。
【0044】従って、CPU63にて導出された電力制
御情報としてのシリアルディジタルデータは、出力制御
部64においてパラレルディジタルデータに変換された
後、送信部61−2の図示しない電圧レギュレータにて
アナログ信号に変換される。送信部61−2の図示しな
い増幅器では、このアナログ信号を電源電圧として、送
信信号を増幅することにより、送信部61−2にて送信
される送信信号の電力を所望の値に制御するようになっ
ている。
【0045】即ち、上述のCPU63及び出力制御部6
4により、送信電力値をもとに基地局60の送信電力を
制御する送信電力制御手段としての機能を有している。
ところで、移動局70は、アンテナ53に接続されて無
線信号の送受を行なう送受信部としての移動局無線装置
71,変復調部としてのモデム72,CPU73,GP
S受信機用アンテナ74,GPS受信機75,推測航法
装置76,在圏エリア設定スイッチ77及び出力制御部
78をそなえて構成されている。
【0046】また、基地局無線装置71及び出力制御部
78についても、ともに前述の図15にて示した送受信
部101及び出力制御部107と基本的に同様の構成を
有するものである。即ち、基地局無線装置71は、それ
ぞれ、前述の図15における受信部128,送信部12
7及び送受共用器120と同様の機能を有する受信部7
1−1,送信部71−2及び送受共用器71−3をそな
えている。
【0047】従って、送信部71−2は、前述の図15
に示す送信部127と同様に、図示しない周波数変換
部,増幅器及び電圧レギュレータ(符号121,122
及び123参照)をそなえている。また、モデム72
は、受信部71−1からの受信信号について復調処理を
施すとともに、送信部71−2にて送信すべき送信信号
について、変調処理を施してから送信部71−2に出力
するものである一方、基地局60からの受信信号に基づ
いて誤り訂正データを演算するものである。
【0048】GPS受信機75は、静止衛星からGPS
用アンテナ74を介してを介して受信される無線信号に
基づいて、移動局70の現在位置を座標データ(緯度デ
ータ及び経度データ)として検出するものである。換言
すれば、このGPS受信機75は移動局70自身の位置
情報を検出する位置検出手段としての機能を有するもの
である。
【0049】また、推測航法装置76は、GPS受信機
75にて検出された現在位置情報を補正するためのデー
タ(座標データ)を生成するものであり、移動局70の
速度を検出する速度センサや、ジャイロセンサあるいは
進行方位を検出する方位センサ等により構成されてい
る。また、CPU73は、GPS受信機75にて検出さ
れた現在位置情報としての座標データを入力されるとと
もに、推測航法装置76にて生成された位置情報補正用
データが入力されている場合には、GPS受信機75に
て検出された位置情報を補正して、後述の在圏エリア設
定スイッチ77からの在圏エリアデータとともに基地局
60に対しての送信制御を行なうものである。
【0050】即ち、CPU73の制御により、座標信号
として基地局60との交信時又は一定時間又は一定の距
離を移動した場合に、現在位置情報としての座標データ
と在圏エリアデータとがモデム72にて変調され、座標
信号として送信部71−2から送信することができる。
特に、移動局70がビル陰や山間部にある場合等、GP
S受信機75による無線信号の受信感度が良好でない場
所に移動局70が位置する場合においては、推測航法装
置76からのデータによりGPS受信機75からの位置
情報を補正することにより、GPS受信機75にて検出
された位置情報の精度を向上させて基地局60に送信す
ることができる。
【0051】従って、上述のCPU73及び送信部71
−2により、位置情報を基地局60に対して送信する位
置情報送信手段としての機能を有している。さらに、C
PU73は、基地局60からの電力制御信号を、移動局
無線装置71及びモデム72を介して受信され、この電
力制御信号に基づいて移動局70自身の送信電力を制御
するための出力制御信号を、出力制御部78に出力する
ものである。
【0052】出力制御部78は、前述の図15における
出力制御部107と同様に、上述のCPU73からの電
力制御情報としてのシリアルディジタルデータについて
パラレルディジタルデータに変換し、送信部71−2の
電圧レギュレータに出力するものである。従って、上述
のCPU73及び出力制御部78により、基地局60の
電力制御信号をもとに、移動局70自身の送信電力を制
御する送信電力制御手段としての機能を有している。
【0053】また、CPU73では、上述の基地局60
から入力された電力制御信号について、モデム72にて
演算された誤り訂正データに基づいて補正するようにな
っている。具体的には、上述の基地局60からの電力制
御信号とモデム72からの誤り訂正データとを照合し、
誤り訂正量が予め設定された閾値よりも多い場合に、送
信電力の値が電力制御信号による送信電力レベルよりも
1段階高い送信電力レベル(例えば、移動局70が領域
63a−5にある場合の送信電力に対して、移動局70
が領域63a−4にある場合の送信電力)となるよう
に、電力制御情報を補正するようになっている。これに
より、基地局60の無線エリア内における弱電界に位置
する移動局70に対しても、適正な送信信号の電力制御
情報を導出することができる。
【0054】また、在圏エリア設定スイッチ77は、移
動局70の現在位置情報を設定しうる位置情報設定手段
としての機能を有している。具体的には、オペレータが
在圏エリア設定スイッチ77を操作することにより、移
動局70の現在位置が例えばエリアマップ63aに応じ
た領域63a−1〜63a−5のいずれかにあるかを指
定したり、特に、移動局70の位置から通信が可能な基
地局60が複数ある場合には、通信を行なうべき基地局
60を指定するものである。
【0055】また、この在圏エリア設定スイッチ77に
より設定される在圏エリア情報により、基地局60の送
信電力による無線エリアの他に二次的な無線エリアを形
成することができる。換言すれば、移動局70の現在位
置情報を移動局70側のオペレータが設定することがで
きるので、送信電力参照テーブル63bの参照の際に
は、設定された現在位置情報について、GPS受信機7
5及び推測航法装置76で得た座標データよりも優先的
に参照(照合)することにより、CPU63では、例え
ばGPS受信機75の受信感度が良好でない位置にある
移動局70に対しても適正な送信電力を決定することが
できる。
【0056】ところで、基地局60に設定される領域に
ついての電界強度は、例えば図7に示すような、キーボ
ード81,CPU82及びディスプレイ83等により構
成されるエリアマップ作成装置80を用いて計算される
ようになっており、上述のCPU63のエリアマップ6
3aは、このエリアマップ作成装置80において、電界
強度の計算結果に応じて作成されるものである。
【0057】ここで、キーボード81は、CPU82に
おける演算処理を制御するとともに、ディスプレイ83
の表示態様等を指定するものである。具体的には、この
キーボード81の操作により、電界強度の演算の実行が
制御されるとともに電界強度の演算に必要なパラメータ
が指定される一方、ディスプレイ83にて表示される表
示データを指定するものである。
【0058】また、CPU(中央処理装置)82は、電
界強度を計算するための土地パラメータ(例えば標高デ
ータ,土地利用データ等)を入力されて電界強度を演算
する電界強度計算部82aと、測定された電界強度を、
地図データとともに表示するための画像処理を行なう画
像処理部82bとをそなえている。具体的には、電界強
度計算部82aでは、入力されるパラメータに基づい
て、以下に示す式(1)に示すように電界強度Eを計算
するようになっている。
【0059】 E=P+G−L+S+K1 +K2 ・・・(1) ここで、Pは基地局送信電力、Gは基地局60のアンテ
ナ52の利得、Lは基地局60から移動局70間距離に
おける伝搬損失、Sは土地利用データにおける電界強度
補正、K1 は山岳多重回折における電界強度補正、K2
は傾斜地形における電界強度補正である。
【0060】また、特に、上述の土地利用データにおけ
る電界強度補正Sとしては、建物占有率をα(%)とす
ると、以下に示す式(2)に示すように求めることがで
きる。 S=−25log10 α+30 ・・・(2) ここで、上述の建物占有率αを設定する際には、基地局
60のエリアについて、100 m×100 mの領域を単位と
して、図8(a)〜(c)に示すような土地利用分類
(各利用区分毎にフラグが付された3つの分類‘A’〜
‘C’)に基づいて分類した後に、この土地利用分類に
基づき、図9に示すような建物占有率テーブル82−1
を用いることにより、250 m×250 mの領域を単位とし
て、建物占有率が設定されるようになっている。
【0061】例えば上述の100 m×100 mの9つの領域
のうち、分類Aが6個以上である場合は、その250 m×
250 mの領域は大都市として、α=40%と設定され、
分類Aが6個以下である場合は、250 m×250 mの領域
は中小都市として、α=15%と設定され、分類Aを含
まず分類B若しくは分類B,Cにより構成されている場
合は、その250 m×250 mの領域は郊外値として、α=
5%と設定され、分類Cのみが全てを占める場合は、そ
の250 m×250 mの領域は開放地として、α=2%と設
定される。
【0062】ところで、ディスプレイ83は、CPU8
2にて計算された電界強度に応じて作成されたエリアマ
ップを、キーボード81を介して指定されることによ
り、例えば等電界曲線図,勢力図又は干渉エリア図のい
ずれかのフォーマットで表示するものである。なお、デ
ィスプレイ83にて表示されたエリアマップについて
は、プリンタ84を用いてハードコピーすることができ
る。
【0063】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかる無線通信システム50では、移動局70が、移
動局70自身の位置情報を検出し、位置情報を基地局6
0に対して送信し、基地局60が、基地局60自身の無
線エリア内における移動局70の位置に対応した基地局
送信電力情報を有し、移動局70からの位置情報をもと
に基地局60送信電力情報を参照して基地局60自身の
送信電力値を決定し、送信電力値に基づいて送信電力を
制御する。
【0064】また、基地局60が、自身の無線エリア内
における移動局70の位置に対応した移動局送信電力情
報を有し、移動局70からの位置情報をもとに移動局送
信電力情報を参照して移動局70の送信電力値を決定
し、送信電力値を移動局70に対して送信し、更に移動
局70が送信電力値に基づいて送信電力を制御する。具
体的には、図10のフローチャートに示すように、基地
局60の無線エリア内を移動する移動局70では、GP
S受信機75により現在位置を座標データにより検出す
る(ステップA1)。また、推測航法装置76では、G
PS受信機75にて検出される位置情報を補正するため
のデータを生成する。
【0065】続いて、CPU73では、通話時,一定時
間経過毎あるいは一定距離を移動する毎に、上述のGP
S受信機75にて検出された位置情報としての座標デー
タ及び推測航法装置76にて生成された位置情報補正用
データを入力され、GPS受信機75からの位置情報に
ついて、推測航法装置76からの位置情報補正用データ
を用いて補正する。
【0066】また、在圏エリア設定スイッチ77にて位
置情報が指定されている場合は、CPU73では、この
指定された位置情報と、補正後の位置情報としての座標
データとをモデム72に対して出力する。モデム72で
は、入力された補正後の座標データと位置情報とをにつ
いて変調処理を施し、変調された信号を座標信号とし
て、送信部71−2により無線回線51を介して基地局
60に送信する(ステップA2)。
【0067】基地局60の受信部61−1において、移
動局70からの位置情報を受信すると(ステップA
3)、モデム62では、この受信信号について復調処理
を施すとともに、この受信信号に基づいて誤り訂正デー
タを演算する(ステップA4)。CPU63では、復調
後の受信信号としての座標データ及び在圏エリアデータ
とともに、モデム62にて演算された誤り訂正データを
入力されると(ステップA5)、入力されたデータは、
CPU63内の図示しないバッファに更新・記憶され
る。
【0068】さらに、CPU63においては、座標デー
タとエリアマップ63aとを照合することにより、現在
位置に対応する領域を求めて、送信電力参照テーブル6
3bを参照することにより、基地局60から移動局70
に対する送信信号の電力制御情報とともに、移動局70
から基地局60に対する送信信号の電力制御情報を導出
する(ステップA6)。
【0069】なお、移動局70の在圏エリア設定スイッ
チ77にて在圏エリア情報が指定されている場合は、C
PU63では、その在圏エリア情報について、送信電力
参照テーブル63bを照合することにより、導出された
電力制御情報を補正する(ステップA7)。即ち、在圏
エリア情報を設定することにより、基地局60の二次無
線エリアを形成して、GPS受信機75の受信感度の良
好でない地域にある移動局70に対しての基地局60の
送信電力を決定することができる。
【0070】また、モデム62にて誤り訂正データが演
算されている場合は、CPU63では、この誤り訂正デ
ータに応じて座標データを補正し、補正された座標デー
タとエリアマップ63aとを照合することにより、補正
された現在位置に対応する領域を求めて、送信電力参照
テーブル63bを参照することにより、領域に応じた送
信信号の電力制御情報を導出する(ステップA8)。
【0071】なお、送信電力参照テーブル63bを参照
することにより導出された電力制御情報について、補正
が行なわれると(ステップA7,ステップA8)、導出
された電力制御情報の送信電力レベルよりも、1段階高
い送信電力のレベルとすることができる。上述のごとく
送信信号の電力制御情報が導出されると、移動局70に
対する送信信号の電力が決定される(ステップA9)。
CPU63では、この電力制御情報に基づいた出力制御
信号(シリアルディジタルデータ)を出力制御部64に
対して出力する。
【0072】これにより、出力制御部64では、CPU
63からのシリアルディジタルデータをパラレルディジ
タルデータに変換して、送信部61−2に出力する(ス
テップA10)。これにより、送信部61−2の増幅器
に供給される電源電圧を可変制御して、送信部61−2
にて送信される送信信号の電力を所望の値に制御してい
る(ステップA11,ステップA12)。
【0073】さらに、上述の送信電力参照テーブル63
bを参照することにより、移動局70から基地局60に
対する送信電力の電力が決定されると(ステップA
9)、CPU63では、移動局70からの送信信号を制
御するための電力制御信号を移動局70に送信すべく、
出力制御データをモデム62に出力する。モデム62で
は、CPU63からの出力制御データを変調して(ステ
ップA13)、電力制御信号として、送信部61−2を
介することにより移動局70に対して送信する(ステッ
プA12)。
【0074】なお、この基地局60から移動局70に対
して送信される電力制御信号の電力については、CPU
63,出力制御部64及び送信部61−2により制御さ
れた電力とすることができる。また、移動局70の受信
部71−1において、基地局60からの電力制御信号を
受信すると(ステップA14)、モデム72では、この
受信信号について復調処理を施すとともに、誤り訂正デ
ータを演算する(ステップA15)。
【0075】CPU73では、モデム72からの復調後
の電力制御信号としての出力制御データ及び誤り訂正デ
ータを入力され(ステップA16)、この電力制御信号
と誤り訂正データとを照合し、誤り訂正量が予め設定さ
れた閾値よりも多い場合に、送信電力レベルが、電力制
御信号による送信電力レベルよりも1段階高い送信電力
レベルとなるように補正して(ステップA17)、移動
局70からの送信電力として決定する(ステップA1
8)。
【0076】また、電力制御信号と誤り訂正データとの
照合の結果、誤り訂正量が予め設定された閾値よりも少
ない場合は、この電力制御信号に対応した送信電力レベ
ルを移動局70からの送信電力として決定する(ステッ
プA18)。その後、CPU73では、上述のごとく決
定された送信電力レベルに対応した出力制御信号(シリ
アルディジタルデータ)を、出力制御部78に対して出
力する。出力制御部78では、CPU73からのシリア
ルディジタルデータをパラレルディジタルデータに変換
して、送信部71−2に出力する(ステップA19)。
これにより、増幅器に供給される電源電圧を可変制御し
て、送信部71−2にて送信される送信信号の電力を所
望の値に制御するようになっている(ステップA20,
ステップA21)。
【0077】このように、本発明の第1実施形態にかか
る無線通信システムによれば、基地局60において、位
置情報に応じた送信信号の電力制御情報を記憶するエリ
アマップ63a及び送信電力参照テーブル63bと、基
地局60から移動局70に対する送信信号の電力を制御
するCPU63,出力制御部64及び送信部61−2を
そなえたことにより、基地局60からの送信信号を、通
信時間や受信電界の変動によらず、移動局70の場所の
電界強度あるいは土地環境に応じて最適の電力に制御す
ることができるので、不要な電力消費を抑制することが
できる利点がある。
【0078】また、基地局60のモデム62において演
算された、移動局70からの受信信号ついての誤り訂正
データに基づいて、移動局70に対する送信信号の電力
及び電力制御信号を補正することができるので、不要な
電力消費をさらに抑制するとともに、弱電界に位置する
移動局70に対しても適正な電力で送信信号を出力する
ことができ、通信の信頼性が向上する利点がある。
【0079】さらに、CPU63により、移動局70か
ら基地局60に対する送信信号の電力を制御するための
電力制御信号を、移動局70に対して送信することによ
り、基地局60に対する送信信号の電力を制御すること
ができるので、移動局70自身には電力制御のためのデ
ータを保持する必要がなくなるとともに、不要な電力消
費を抑制することができ、バッテリについても小容量化
することができるので、ハードウェア規模を縮小させる
ことができる利点もある。
【0080】また、移動局70のモデム72において演
算された、基地局60からの受信信号ついての誤り訂正
データに基づいて、基地局60に対する送信信号の電力
を補正することができるので、不要な電力消費をさらに
抑制するとともに、弱電界に位置する移動局70に対し
ても適正な電力で送信信号を出力することができ、通信
の信頼性が向上する利点がある。
【0081】さらに、推測航法装置76からのデータに
より、GPS受信機75にて検出された位置情報を補正
することができるので、GPS受信機75による無線信
号の受信感度が良好でない場所に移動局70が位置する
場合において、推測航法装置76からのデータにより、
GPS受信機75にて検出された位置情報の精度を向上
させることができ、ひいては基地局60からの送信信号
の電力や移動局70からの送信信号の電力制御を、より
適正なものとすることができる。
【0082】また、在圏エリア設定スイッチ77によ
り、移動局70の現在位置情報を設定することができる
ので、送信電力参照テーブル63bの参照の際には、設
定された現在位置情報を、GPS受信機75及び推測航
法装置76で得た座標データよりも優先的に参照(照
合)することにより、CPU63では、例えばGPS受
信機75の受信感度が良好でなく、弱電界に位置する移
動局70に対しても適正な送信電力を決定することがで
きる利点がある。
【0083】なお、上述の本実施形態においては、基地
局60のCPU63においては、移動局70との交信時
にGPS受信機75からの位置検出情報を入力されて、
エリアマップ63a及び送信電力参照テーブル63bか
らの制御情報に基づいて、基地局60から移動局70に
対する送信信号の電力を制御する電力制御手段としての
機能と、GPS受信機75からの位置検出情報を入力さ
れて、エリアマップ63a及び送信電力参照テーブル6
3bからの制御情報に基づいて、移動局70から基地局
60に対する送信信号の電力を制御するための電力制御
信号を、移動局70に対して送信する電力制御信号送信
手段としての機能を有しているが、本発明によればこれ
に限定されず、CPU63は、これらの機能のうちの少
なくとも一方をそなえて構成してもよく、このようにし
ても基地局60又は移動局70からの送信信号のいずれ
かを制御することにより、基地局60又は移動局70に
よる不要な電力消費を抑制することができる利点があ
る。
【0084】(b)第2実施形態の説明 図11は本発明の第2実施形態にかかる無線通信システ
ムを示すブロック図であり、この図11に示す無線通信
システム50Aは、前述の第1実施形態におけるもの
(符号50参照)に比して、複数(3つ)の基地局60
−1〜60−3をそなえるとともに、これらの基地局6
0−1〜60−3を収容し、移動局70との通信の際に
最適な基地局60−1〜60−3を選択するための基地
局選択用の基地局制御局90をそなえている点が異な
り、その他の構成については基本的に同様である。
【0085】さて、この図11に示す無線通信システム
50Aは、移動局70が基地局制御局90に制御される
基地局60−1〜60−3を介して無線通信するもの
で、移動局70は、移動局70自身の位置情報を検出
し、この位置情報を基地局60−1〜60−3を介して
基地局制御局90に送信するようになっている。なお、
図11中において、図4と同一の符号は、同様の部分を
示している。
【0086】ところで、基地局60−1〜60−3に
は、例えば図12に示すように、それぞれに無線エリア
60−1A〜60−3Aが設定され、基地局60−1〜
60−3と移動局70との間では、この無線エリア60
−1A〜60−3A内に移動局70が存在する(位置す
る)場合に通信が行なわれるようになっている。また、
基地局60−1〜60−3は、それぞれ、詳細には基地
局無線装置61,変復調部としてのモデム62,出力制
御部64及び回線端末制御部65をそなえている(図1
1中においては、基地局60−1におけるもののみ図示
している)。
【0087】ここで、基地局無線装置61は、前述の第
1実施形態におけるものと同様に、移動局70に対して
無線信号(後述の電力制御信号を含む)を送信する送信
部61−1,移動局70からの無線信号(現在位置の検
出情報としての座標信号を含む)を受信する受信部61
−2及び送受共用器をそなえている。また、各基地局6
0−1〜60−3における回線端末制御部65(但し、
図11においては、基地局60−1における回線端末制
御部65のみを図示している)は、それぞれ、基地局制
御局90と回線54−1〜54−3を介して接続され、
受信部61−1にて受信された移動局70からの座標信
号を受信信号として回線端末制御部91に出力する一
方、基地局制御局90からの出力制御信号を入力される
ようになっている。
【0088】また、基地局制御局90は、後述するよう
に、移動局70との間の通信の際に最適な基地局60−
1〜60−3を選択して、最適な基地局60−1〜60
−3との間で所定の送信電力で通信を行なうためのもの
であり、詳細には、回線端末制御部91,モデム92及
びCPU93をそなえている。ここで、回線端末制御部
91は、基地局60−1〜60−3とそれぞれ回線54
−1〜54−3を介して接続されて、基地局60−1〜
60−3との間の送受信インタフェースとして機能する
ものである。
【0089】また、モデム92は、移動局70から送信
されて各基地局60−1〜60−3にて受信された信号
を、回線54−1〜54−3及び回線端末制御部91を
介して入力され、復調処理を施すとともに、後述のCP
U93からのデータについて変調処理を施して回線端末
制御部91に転送する変復調部としての機能を有すると
ともに、移動局70からの受信信号に基づいて誤り訂正
データを演算するものである。
【0090】即ち、モデム92は、移動局70からの位
置検出情報としての座標信号について復調処理を施すこ
とにより、緯度及び経度等により構成される座標データ
及び在圏エリア設定スイッチ77により設定された在圏
エリアデータとしてCPU93に転送する一方、演算さ
れた誤り訂正データについてもCPU93に転送するよ
うになっている。
【0091】さらに、CPU93は、前述の第1実施形
態における基地局60のCPU63と同様の、移動局7
0の位置情報に対応した、送信信号の電力制御情報を記
憶する送信電力参照手段としてのエリアマップ93a
(図5参照)及び送信電力参照テーブル93b(図6参
照)をそなえており、これにより、各基地局60−1〜
60−3毎に設定された無線エリア60−1A〜60−
3Aを管理することができる。
【0092】従って、GPS受信機75にて検出された
移動局70の現在位置情報に基づいて、このエリアマッ
プ93a又は送信電力参照テーブル93bを参照するこ
とにより、移動局70との間の通信の際に最適な基地局
60−1〜60−3を選択するようになっている。な
お、この最適な基地局60−1〜60−3の選択手法と
しては、例えば、移動局70との間で最小の送信電力で
通信を行なうことができるものを選択する手法や、最も
移動局70に近いものを選択する手法を採用することが
できる。
【0093】例えば、基地局60−1〜60−3の選択
手法として最も移動局70に近いものを選択する場合
は、図12に示すように、移動局70が、基地局60−
1の無線エリア60−1Aと基地局60−2の無線エリ
ア60−2Aとがオーバーラップする領域60−4Aに
位置する場合においても、基地局制御局90では、最も
移動局70に近い基地局60−1を選択するようになっ
ている。
【0094】また、CPU93は、GPS受信機75に
て検出された移動局70の現在位置情報に基づいて、上
述のエリアマップ93aを照合するとともに送信電力参
照テーブル93bを参照することにより、基地局60−
1〜60−3から移動局70に対する送信信号の電力を
制御するとともに、移動局70から基地局60−1〜6
0−3に対する送信信号の電力を制御するものである。
【0095】換言すれば、上述のエリアマップ93a及
び送信電力参照テーブル93bにおいて、移動局70の
位置情報に対応した基地局60−1〜60−3から移動
局70に対する送信信号の電力制御情報(基地局送信電
力情報)とともに、移動局70の位置情報に対応した移
動局70から基地局60−1〜60−3に対する送信信
号の電力制御情報(移動局送信電力情報)を記憶するよ
うになっている。
【0096】具体的には、CPU93は、モデム92か
らの座標データ,在圏エリアデータ及び誤り訂正データ
に基づいて、エリアマップ93aを照合することによ
り、最適な基地局60−1〜60−3を選択する基地選
択データを出力する一方、送信電力参照テーブル93b
を参照することにより、基地局60からの送信信号の電
力及び移動局70からの送信信号の電力を制御するため
の出力制御データを出力するようになっている。
【0097】即ち、CPU93は、基地局60−1〜6
0−3を介して移動局70と交信を行なう際にGPS受
信機75からの位置検出情報を入力されて、上記位置検
出情報に基づき、エリアマップ93a及び送信電力参照
テーブル93bからの制御情報を参照することにより、
基地局60−1〜60−3から移動局70に対する送信
信号の電力を制御するための電力制御信号を、選択され
た基地局60−1〜60−3に対して送信する第1電力
制御信号送信手段としての機能を有している。
【0098】さらに、CPU93は、移動局70との交
信時にGPS受信機75からの位置検出情報を入力され
て、エリアマップ93a及び送信電力参照テーブル93
bからの制御情報に基づいて、移動局70から基地局6
0−1〜60−3に対する送信信号の電力を制御するた
めの電力制御信号を、選択された基地局60−1〜60
−3を介して移動局70に対して送信する第2電力制御
信号送信手段としての機能を有している。
【0099】なお、CPU93から転送された出力制御
データ及び基地選択データは、モデム92にて変調さ
れ、回線端末制御部91を介することにより、出力制御
信号として、基地局60−1〜60−3側の回線端末制
御部65に出力されるようになってる。ところで、基地
局60−1〜60−3側の回線端末制御部65は、回線
端末制御部91からの出力制御信号について、モデム6
2にて復調処理を施すことにより、基地選択データ及び
出力制御データとを識別するようになっている。
【0100】即ち、回線端末制御部65において、基地
選択データが入力されたと識別された基地局60−1〜
60−3においては、回線端末制御部65にて出力制御
データを識別し、基地局60−1〜60−3から移動局
70に対する送信信号の電力を制御するための情報は、
出力制御部64に対して制御信号として出力する一方、
移動局70から基地局60−1〜60−3に対する送信
信号の電力を制御するための情報は、モデム62にて再
び変調されて送信部61−2を介して移動局70に送信
されるようになっている。
【0101】なお、基地局制御局90のCPU93にて
管理するエリアマップ93aについても、前述の第1実
施形態におけるエリアマップ63aと同様、前述の図7
に示すようなエリアマップ作成装置80を用いて作成す
ることができる。上述の構成により、本発明の第2実施
形態にかかる無線通信システム50Aでは、移動局70
において自身の位置情報を検出して、この位置情報を基
地局60−1〜60−3を介して基地局制御局90に送
信する。
【0102】基地局制御局90では、基地局60−1〜
60−3の無線エリア内における移動局70の位置に対
応した基地局送信電力情報を有し、移動局70からの位
置情報をもとに基地局送信電力情報を参照して基地局6
0−1〜60−3の送信電力値を決定し、この送信電力
値の情報を含む電力制御信号を基地局60−1〜60−
3に送信する。
【0103】さらに、基地局制御局90では、基地局6
0−1〜60−3の無線エリア内における移動局送信電
力情報を有し、移動局70からの位置情報をもとに移動
局送信電力情報を参照して移動局70の送信電力値を決
定し、送信電力値を基地局を介して移動局70に対して
送信する。これにより、基地局60−1〜60−3で
は、電力制御信号における送信電力値に基づいて送信電
力を制御することができるほか、移動局70では、基地
局60−1〜60−3からの出力制御信号における送信
電力値に基づいて送信電力を制御することができる。
【0104】具体的には、図13のフローチャートに示
すように、基地局60−1〜60−3の無線エリア60
−1A〜60−3A内を移動する移動局70では、GP
S受信機75により現在位置を座標データにより検出す
る(ステップB1)。また、推測航法装置76では、G
PS受信機75にて検出される位置情報を補正するため
のデータを生成する。
【0105】続いて、CPU73では、通話時,一定時
間経過毎あるいは一定距離を移動する毎に、上述のGP
S受信機75にて検出された位置情報としての座標デー
タ及び推測航法装置76にて生成された位置情報補正用
データを入力され、GPS受信機75からの位置情報に
ついて、推測航法装置76からの位置情報補正用データ
を用いて補正する。
【0106】また、在圏エリア設定スイッチ77にて位
置情報が指定されている場合は、CPU73では、この
指定された位置情報と、補正後の位置情報としての座標
データとをモデム72に対して出力する。モデム72で
は、入力された補正後の座標データと位置情報とをにつ
いて変調処理を施し、変調された信号を座標信号とし
て、送信部71−2により無線回線51を介して基地局
60−1〜60−3に送信する(ステップB2)。
【0107】基地局60−1〜60−3の受信部61−
1において、移動局70からの位置情報を受信すると
(ステップB3〜ステップB5)、それぞれ、この受信
信号を回線端末制御部65から回線54−1〜54−3
を介して基地局制御局90に出力する。基地局制御局9
0の回線端末制御部91において、これらの基地局60
−1〜60−3からの受信信号を受けると、モデム92
では、これらの受信信号についてそれぞれ復調処理を施
すとともに、この受信信号に基づいて誤り訂正データを
演算する(ステップB6〜ステップB8)。
【0108】モデム92において受信信号が復調される
と、復調後の信号としての座標データ及び在圏エリアデ
ータと、演算された誤り訂正データとがCPU93に入
力されると(ステップB9)、CPU93内の図示しな
いバッファに更新・記憶される。さらに、CPU93に
おいては、移動局70の現在地の座標データとエリアマ
ップ93aとを照合することにより、現在位置に対応す
る領域を求めて、移動局70との通信の際に最適な基地
局60−1〜60−3を選択する一方、送信電力参照テ
ーブル93bを参照することにより、送信信号(選択さ
れた基地局から移動局70に対する送信信号及び移動局
70から選択された基地局に対する送信信号)の電力制
御情報を導出する(ステップB10)。
【0109】なお、移動局70の在圏エリア設定スイッ
チ77にて在圏エリア情報が指定されている場合は、C
PU93では、その在圏エリア情報について、送信電力
参照テーブル93bを参照することにより、導出された
電力制御情報を補正する(ステップB11)。また、モ
デム92にて誤り訂正データが演算されている場合は、
CPU93では、この誤り訂正データに応じて座標デー
タを補正し、補正された座標データとエリアマップ93
aとを照合することにより、補正された現在位置に対応
する領域を求めて、送信電力参照テーブル93bを参照
することにより、送信信号の電力制御情報を導出する
(ステップB12)。
【0110】なお、エリアマップ93aを照合し、送信
電力参照テーブル93bを参照することにより導出され
た電力制御情報について、補正が行なわれると(ステッ
プB11,ステップB12)、導出された電力制御情報
の送信電力レベルよりも、1段階高い送信電力のレベル
とすることができる。上述のごとく、通信を行なうべき
基地局60−1〜60−3が選択され、送信信号の電力
制御情報が導出されると(ステップB13)、CPU9
3では、基地局選択データと出力制御データとがモデム
92に出力される。モデム92では、これらの基地局選
択データと出力制御データを変調して、出力制御信号と
して選択された基地局60−1〜60−3に出力する。
【0111】出力制御信号を入力された基地局60−1
〜60−3の回線端末制御部65では、この出力制御信
号についてモデム62にて復調して、基地局選択データ
と出力制御データとを識別する。これにより、基地局6
0−1〜60−3から移動局70に対する送信信号の電
力制御情報は、制御信号(シリアルディジタルデータ)
として出力制御部64に対して出力される。
【0112】出力制御部64では、前述の第1実施形態
の場合と同様に、制御信号としてのシリアルディジタル
データについてパラレルディジタルデータに変換し(ス
テップB14)、送信部61−2の増幅器に供給される
電源電圧を可変制御して、送信部61−2にて送信され
る送信信号の電力を所望の値に制御している(ステップ
B15,ステップB16)。
【0113】なお、移動局70から基地局60−1〜6
0−3に対する送信信号の電力を制御するための情報
は、モデム62にて再び変調されて送信部61−2を介
して移動局70に送信されるようになっている。なお、
この基地局60−1〜60−3から移動局70に対して
送信される電力制御信号の電力についても、CPU93
により設定・制御された電力とすることができる。
【0114】上述のごとく、移動局70から基地局60
−1〜60−3に対する送信信号の電力を制御するため
の情報が、移動局70に送信されると、移動局70で
は、上述の第1実施形態の場合と同様に、送信信号が所
望の値に制御される(図10に示すフローチャートのス
テップA14〜ステップA21参照)。このように、本
発明の第2実施形態にかかる無線通信システムによれ
ば、位置情報に応じた送信信号の電力制御情報を記憶す
るエリアマップ93a及び送信電力参照テーブル93b
と、基地局60−1〜60−3から移動局70に対する
送信信号の電力を制御するCPU93とを、基地局60
−1〜60−3でなく基地局制御局90に設け、この基
地局制御局90において、基地局60からの送信信号又
は移動局70からの送信信号を、通信時間や受信電界の
変動によらず、移動局70の存在する場所の電界強度あ
るいは土地環境に応じて最適の電力に制御することがで
きるので、基地局60−1〜60−3のハードウェア点
数を少なくしながら、不要な電力消費を抑制することが
できる利点がある。
【0115】また、基地局制御局90のモデム92にお
いて演算された、移動局70からの受信信号ついての誤
り訂正データに基づいて、移動局70に対する送信信号
の電力を補正することができるので、前述の第1実施形
態の場合と同様に、不要な電力消費をさらに抑制すると
ともに、弱電界に位置する移動局70に対しても適正な
電力で送信信号を出力することができ、通信の信頼性が
向上する利点がある。
【0116】さらに、基地局制御局90により、移動局
70から基地局60−1〜60−3に対する送信信号の
電力を制御するための出力制御信号を、移動局70に対
して送信することにより、基地局60−1〜60−3に
対する送信信号の電力を制御することができるので、基
地局60−1〜60−3及び移動局70自身において電
力制御のためのデータを保持する必要がなくなり、基地
局60−1〜60−3及び移動局70のハードウェア点
数を少なくしながら、不要な電力消費を抑制することが
でき、移動局70のバッテリについても小容量化するこ
とができ、移動局70の大幅なコスト削減を実現するこ
とができる利点もある。
【0117】また、移動局70のモデム72において演
算された、基地局60からの受信信号ついての誤り訂正
データに基づいて、基地局60に対する送信信号の電力
を補正することができるので、前述の第1実施形態の場
合と同様に、不要な電力消費をさらに抑制するととも
に、弱電界に位置する移動局70に対しても適正な電力
で送信信号を出力することができ、通信の信頼性が向上
する利点がある。
【0118】さらに、推測航法装置76からのデータに
より、GPS受信機75にて検出された位置情報を補正
することができるので、前述の第1実施形態の場合と同
様に、GPS受信機75による無線信号の受信感度が良
好でない場所に移動局70が位置する場合において、推
測航法装置76からのデータにより、GPS受信機75
にて検出された位置情報の精度を向上させることがで
き、ひいては基地局60−1〜60−3からの送信信号
の電力や移動局70からの送信信号の電力制御を、より
適正なものとすることができる。
【0119】また、在圏エリア設定スイッチ77によ
り、移動局70の現在位置情報を設定することができる
ので、前述の第1実施形態の場合と同様に、エリアマッ
プ93aの照合の際には、設定された現在位置情報を、
GPS受信機75及び推測航法装置76で得た座標デー
タよりも優先照合することにより、CPU93では、例
えばGPS受信機75の受信感度が良好でなく、弱電界
に位置する移動局70に対しても適正な送信電力を決定
することができる利点がある。
【0120】なお、上述の本実施形態においては、基地
局制御局90のCPU93においては、基地局60−1
〜60−3から移動局70に対する送信信号の電力を制
御する機能と、移動局70から基地局60−1〜60−
3に対する送信信号の電力を制御するための電力制御信
号を移動局70に対して送信する機能とを有している
が、本発明によればこれに限定されず、CPU93は、
これらの機能のうちの少なくとも一方をそなえて構成し
てもよく、このようにしても基地局60−1〜60−3
又は移動局70からの送信信号のいずれかを制御するこ
とにより、基地局60−1〜60−3又は移動局70に
よる不要な電力消費を抑制することができる利点があ
る。
【0121】また、上述の本実施形態においては、基地
局制御局90のモデム92において、移動局70からの
受信信号に基づいて誤り訂正データを演算しているが、
これに限定されず、各基地局60−1〜60−3におけ
るモデム62において、移動局70からの受信信号につ
いて誤り訂正を行なってもよい。この場合においては、
基地局制御局90においては、モデム62からの誤り訂
正情報をもとに基地局60−1〜60−3の送信電力値
や移動局70の送信電力値の補正を行なうことができ、
基地局制御局90の処理の負荷を軽減することができる
利点がある。
【0122】(c)その他 上述の各実施形態においては、移動局70に推測航法装
置76及び在圏エリア設定スイッチ77を設けている
が、本発明によればこれに限定されず、これらの推測航
法装置76及び在圏エリア設定スイッチ77については
適宜省略して構成することができ、このようにしても、
少なくとも基地局60からの送信信号を、移動局70の
場所の電界強度あるいは土地環境に応じて最適の電力に
制御することができるので、不要な電力消費を抑制する
ことができる利点がある。
【0123】さらに、本発明によれば、上述の各実施形
態にて数値的に例示された装置,数量あるいは制御量に
限定されることなく、任意の装置数,数量あるいは制御
量を設定することができることはいうまでもない。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,7,1
1記載の本発明によれば、基地局において、基地局自身
の無線エリア内における移動局の位置に対応した基地局
送信電力情報を有し、移動局からの位置情報をもとに基
地局送信電力情報を参照して基地局自身の送信電力値を
決定し、この送信電力値に基づいて送信電力を制御する
ことにより、基地局からの送信信号を、通信時間や受信
電界の変動によらず、移動局の場所の電界強度あるいは
土地環境に応じて最適の電力に制御することができるの
で、不要な電力消費を抑制することができる利点があ
る。
【0125】さらに、請求項2,9,12記載の本発明
によれば、基地局が、自身の無線エリア内における移動
局の位置に対応した移動局送信電力情報を有し、移動局
からの位置情報をもとに移動局送信電力情報を参照して
移動局の送信電力値を決定し、送信電力値を移動局に対
して送信し、更にこの移動局が、送信電力値に基づいて
送信電力を制御することにより、移動局自身には電力制
御のためのデータを保持する必要がなくなるとともに、
不要な電力消費を抑制することができ、バッテリについ
ても小容量化することができるので、ハードウェア規模
を縮小させることができる利点もある。
【0126】さらに、請求項3記載の本発明によれば、
基地局制御局が、基地局の無線エリア内における移動局
の位置に対応した基地局送信電力情報を有し、移動局か
らの位置情報をもとに基地局送信電力情報を参照して基
地局の送信電力値を決定し、送信電力値を基地局に送信
し、更に基地局が、送信電力値に基づいて送信電力を制
御することにより、基地局からの送信信号を、通信時間
や受信電界の変動によらず、移動局の存在する場所の電
界強度あるいは土地環境に応じて最適の電力に制御する
ことができるので、基地局のハードウェア点数を少なく
しながら、不要な電力消費を抑制することができる利点
がある。
【0127】さらに、請求項4,6,8,10記載の本
発明によれば、誤り訂正手段において、移動局からの受
信信号の誤り訂正を行ない、補正手段において、基地局
の送信電力値及び移動局の送信電力値を補正することが
できるので、基地局及び移動局における不要な電力消費
をさらに抑制するとともに、弱電界に位置する移動局に
対しても適正な電力で送信信号を出力することができ、
通信の信頼性が向上する利点がある。
【0128】さらに、請求項5記載の本発明によれば、
基地局制御局が、基地局の無線エリア内における移動局
送信電力情報を有し、移動局からの位置情報をもとに移
動局送信電力情報を参照して移動局の送信電力値を決定
し、送信電力値を基地局を介して移動局に対して送信
し、更に移動局が、この送信電力値に基づいて送信電力
を制御することができるので、基地局及び移動局自身に
おいて電力制御のためのデータを保持する必要がなくな
り、基地局及び移動局のハードウェア点数を少なくしな
がら、不要な電力消費を抑制することができ、移動局の
バッテリについても小容量化することができ、移動局の
大幅なコスト削減を実現することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる無線通信システ
ムを示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるエリアマップを
模式的に示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる送信電力参照テ
ーブルを示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態にかかるエリアマップを
作成するためのエリアマップ作成装置を示すブロック図
である。
【図8】(a)〜(c)はエリアマップ作成装置にてエ
リアマップを作成する際の土地利用分類を示す図であ
る。
【図9】エリアマップ作成装置にて電界強度を演算する
ためのパラメータ設定手法を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる無線通信シス
テムを示すブロック図である。
【図12】本発明の第2実施形態における基地局の無線
エリア模式的に示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】一般的な送信電力制御装置を示すブロック図
である。
【図15】送受信部の構成を詳細に示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 基地局 2 移動局 3 保持手段 4 送信電力参照手段 5 送信電力制御手段 6 送受信部 7 誤り訂正手段 8 補正手段 11 基地局 13 保持手段 14 送信電力参照手段 15 電力制御信号送信手段 16 送受信部 17 誤り訂正手段 18 補正手段 21 基地局 22 位置検出手段 23 位置情報送信手段 24 送受信部 25 送信電力制御手段 50,50A 無線通信システム 51 無線回線 52,52−1〜52−3,53 アンテナ 54−1〜54−3 回線 60,60−1〜60−3 基地局 60−1A〜60−3A 無線エリア 60−4A 領域 61 基地局無線装置 61−1 受信部 61−2 送信部 61−3 送受共用器 62 モデム(誤り訂正手段) 63 CPU(送信電力参照手段,送信電力制御手段,
電力制御信号送信手段,補正手段) 63a エリアマップ(保持手段) 63b 送信電力参照テーブル(保持手段) 64 出力制御部(送信電力制御手段) 70 移動局 71 移動局無線装置 71−1 受信部 71−2 送信部(位置情報送信手段) 71−3 送受共用器 72 モデム 73 CPU(位置情報送信手段,送信電力制御手段) 74 GPS受信機用アンテナ 75 GPS受信機(位置検出手段) 76 推測航法装置 77 在圏エリア設定スイッチ 78 出力制御部(送信電力制御手段) 81 キーボード 82 CPU 82−1 建物占有率テーブル 82a 電界強度計算部 82b 画像処理部 83 ディスプレイ 84 プリンタ 90 基地局制御局 91 回線端末制御部 92 モデム 93 CPU 93a エリアマップ 93b 送信電力参照テーブル 100 アンテナ 101 送受信部 102 変調部 103 復調部 104 制御部 105 送受信切替制御部 106 出力制御部 107 PTTスイッチ 108 操作部 109 表示部 110 モデム 111,112 スイッチ 113 マイク 114 増幅器 115 スイッチ 116 モデム 117 増幅器 118 スピーカ 119 電界強度測定部 121 周波数変換部 122 増幅器 123 電圧レギュレータ 124 低雑音増幅器 125 周波数変換部 126 増幅器 127 送信部 128 受信部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局が基地局を介して無線通信する無
    線通信システムにおいて、 前記移動局が、該移動局自身の位置情報を検出し、該位
    置情報を前記基地局に対して送信し、 前記基地局が、該基地局自身の無線エリア内における移
    動局の位置に対応した基地局送信電力情報を有し、前記
    移動局からの位置情報をもとに該基地局送信電力情報を
    参照して該基地局自身の送信電力値を決定し、該送信電
    力値に基づいて送信電力を制御することを特徴とする無
    線通信システム。
  2. 【請求項2】 移動局が基地局を介して無線通信する無
    線通信システムにおいて、 前記移動局が、該移動局自身の位置情報を検出し、該位
    置情報を前記基地局に対して送信し、 前記基地局が、自身の無線エリア内における移動局の位
    置に対応した移動局送信電力情報を有し、前記移動局か
    らの位置情報をもとに該移動局送信電力情報を参照して
    該移動局の送信電力値を決定し、該送信電力値を移動局
    に対して送信し、 更に前記移動局が、前記送信電力値に基づいて送信電力
    を制御することを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 移動局が基地局制御局に制御される基地
    局を介して無線通信する無線通信システムにおいて、 前記移動局が、該移動局自身の位置情報を検出し、該位
    置情報を前記基地局を介して前記基地局制御局に送信
    し、 前記基地局制御局が、前記基地局の無線エリア内におけ
    る移動局の位置に対応した基地局送信電力情報を有し、
    前記移動局からの位置情報をもとに該基地局送信電力情
    報を参照して該基地局の送信電力値を決定し、該送信電
    力値を該基地局に送信し、 更に前記基地局が、前記送信電力値に基づいて送信電力
    を制御することを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線通信システムにお
    いて、 前記基地局が、前記移動局からの受信信号の誤り訂正を
    行ない、該誤り訂正の情報を基地局制御局に送信し、 前記基地局制御局が、前記誤り訂正情報をもとに前記基
    地局の送信電力値を補正することを特徴とする無線通信
    システム。
  5. 【請求項5】 移動局が基地局制御局に制御される基地
    局を介して無線通信する無線通信システムにおいて、 前記移動局が、該移動局自身の位置情報を検出し、該位
    置情報を前記基地局を介して前記基地局制御局に送信
    し、 前記基地局制御局が、前記基地局の無線エリア内におけ
    る移動局送信電力情報を有し、前記移動局からの位置情
    報をもとに該移動局送信電力情報を参照して該移動局の
    送信電力値を決定し、該送信電力値を該基地局を介して
    該移動局に対して送信し、 更に前記移動局が、前記送信電力値に基づいて送信電力
    を制御することを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の無線通信システムにお
    いて、 前記基地局が、前記移動局からの受信信号の誤り訂正を
    行ない、該誤り訂正の情報を基地局制御局に送信し、 前記基地局制御局が、前記誤り訂正情報をもとに前記送
    信局の送信電力値を補正することを特徴とする無線通信
    システム。
  7. 【請求項7】 移動局が無線通信する基地局において、 前記基地局自身のエリア内における移動局の位置に対応
    した基地局送信電力情報を保持する保持手段と、 前記移動局の位置情報をもとに前記基地局送信電力情報
    を参照して該基地局自身の送信電力値を決定する送信電
    力参照手段と、 前記送信電力値をもとに送信電力を制御する送信電力制
    御手段と、を有することを特徴とする基地局。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の基地局において、 前記移動局からの受信信号の誤り訂正を行なう誤り訂正
    手段と、 前記誤り訂正手段の誤り訂正情報をもとに、前記基地局
    の送信電力値を補正する補正手段と、を有することを特
    徴とする基地局。
  9. 【請求項9】 移動局と無線通信する基地局において、 前記基地局自身のエリア内における移動局の位置に対応
    した移動局送信電力情報を保持する保持手段と、 前記移動局の位置情報をもとに該基地局送信電力情報を
    参照して該移動局の送信電力値を決定する送信電力参照
    手段と、 前記送信電力値に基づいて前記移動局の送信電力を制御
    する電力制御信号を該移動局に対して送信する電力制御
    信号送信手段と、を有することを特徴とする基地局。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の基地局において、 前記移動局からの受信信号の誤り訂正を行なう誤り訂正
    手段と、 前記誤り訂正手段の誤り訂正情報をもとに、前記移動局
    の送信電力値を補正する補正手段と、を有することを特
    徴とする基地局。
  11. 【請求項11】 基地局を介して無線通信する移動局に
    おいて、 前記移動局自身の位置情報を検出する位置検出手段と、 前記位置情報を前記基地局に対して送信する位置情報送
    信手段と、を有することを特徴とする移動局。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の移動局において、 更に、前記基地局の電力制御信号をもとに、移動局自身
    の送信電力を制御する送信電力制御手段を有することを
    特徴とする移動局。
JP7276048A 1995-10-24 1995-10-24 無線通信システム並びに基地局及び移動局 Pending JPH09121193A (ja)

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