JPH0912096A - バッグインボックス注出装置 - Google Patents

バッグインボックス注出装置

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JPH0912096A
JPH0912096A JP7161093A JP16109395A JPH0912096A JP H0912096 A JPH0912096 A JP H0912096A JP 7161093 A JP7161093 A JP 7161093A JP 16109395 A JP16109395 A JP 16109395A JP H0912096 A JPH0912096 A JP H0912096A
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JP
Japan
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bag
pouring
tube
cap
sterile
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JP7161093A
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English (en)
Inventor
Yutaka Takahashi
橋 豊 高
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Kirin Beverage Corp
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Beverage Corp
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグから内部の液体を微生物的に無菌の状
態で注出することを可能とする。 【構成】 バッグインボックスのバッグ1からその内部
の液体を注出に供する注出装置であって、外筐体10内
に注出に供する注出用バッグ1と交換使用のためのスペ
アバッグ1′とを内蔵し、前記注出用バッグ1は耐圧性
および気密性を有する密閉容器16内に収納し、この密
閉容器16に加圧用気体を導入する加圧用気体供給系4
1を接続するとともに、前記外筐体10の開放面を開閉
する扉11に前記注出用バッグ1に接続された注出用の
チューブ28が接続されるコック17を設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッグインボックスのバ
ッグを加圧してその内部の液体を注出する注出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液体例えばジュース、コーラ
等の清涼飲料、ビール、ワイン等の酒類などが充填され
たプラスチック製の可撓性を有するバッグを段ボール製
の外装箱内に納め、上記バッグから液体を注出して販売
等に供するようにしたバッグインボックスが広く用いら
れている。
【0003】上記バッグインボックスのバッグから液体
を注出するには、図21に示すようにバッグ1に注出口
2が取付けられ、この注出口2にパイプ3が接続され、
このパイプ3の中間部に吸引ポンプ4および冷却管5が
接続されていて、前記吸引ポンプ4により吸引されたバ
ッグ1内の液体がコック6を通じてコップ7内に供給さ
れるようになされている。
【0004】しかして上記のように吸引ポンプ4を用い
た注出機構によると、バッグ1内から吸引された清涼飲
料等の液体が吸引ポンプ4、冷却管5等を通過すること
になるため、これら吸引ポンプ4や冷却管5等において
微生物が液体に混入して微生物汚染を引き起こしやす
く、また吸引ポンプ4および冷却管5は内部構造が複雑
であるため通常の取扱いでは洗浄等が非常にやりにく
く、このほかにおいても、バッグ1に取付けられる注出
口2やパイプ3内での微生物汚染も考慮せねばならず、
これらにより衛生上の問題点が多々存在するものであっ
た。
【0005】そこで本願発明者らは、上記微生物による
汚染の問題を解決するため多くの発明を提示してきた。
すなわち外装箱内に納められるバッグを内側バッグと外
側バッグとの二重構造とし、外側バッグ内にガスを充填
して内側バッグ内の液体を加圧し、液体を注出するよう
にしたもの(実公平5−31108号公報、特開平1−
226587号公報)、バッグを密封容器に収納し、密
封容器内にガスを充填して液体を加圧することにより液
体を注出する方法(特開平1−267194号公報)、
バッグの注出口に衛生的処理が施された着脱可能なコネ
クタを使用する方法(実公平6−37976号公報)、
バッグの注出口に密封したままの状態で無菌的にコネク
タを接続可能とし、配管経路内の無菌性を保持する方法
(実公平7−23173号公報)、バッグの注出口に、
液体が注出されないときにはバッグ側の貫通孔端部をシ
ールすることを可能として無菌性を保持するようにした
もの(実開平3−114738号公報)、バッグの注出
口の先端を切除するのみで直ちに無菌的に液体を注出可
能とするもの(特開平7−52974号公報)などがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記いずれの
技術においても、接続金具やパイプまたはチューブが人
手に触れたり、再使用されるものであるため、洗浄殺菌
が十分に行われなかった場合にはバッグからの液体を完
全な無菌状態で注出することが困難であった。
【0007】本発明はこれに鑑み、バッグから液体を微
生物による汚染のない状態で注出することができ、液体
の風味を全く損うことなく衛生的に注出することができ
るとともに、洗浄やサニテーション等を不要として保守
管理を容易とすることができるバッグインボックス注出
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決する手段として、本発明は、バッグインボ
ックスのバッグからその内部の液体を注出する注出装置
であって、外筐体内に注出に供する注出用バッグと交換
使用のためのスペアバッグとを内蔵し、前記注出用バッ
グは耐圧性および気密性を有する密閉容器内に収納し、
この密閉容器に加圧用気体を導入する加圧用気体供給系
を接続するとともに、前記外筐体の開放面を開閉する扉
に前記注出用バッグに接続された注出用のチューブが接
続されるコックを設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2は、前記外筐体の扉の内面に前記
密閉容器を載置し得る受台を有し、該扉を開放したとき
密閉容器が外筐体外に露出するようにしたことにある。
【0010】また請求項3は、前記コックを外筐体の扉
にワンタッチ接続機構により着脱自在としたことにあ
る。
【0011】請求項4では、前記バッグおよび密閉容器
が無菌注出機構を有し、この注出機構は、前記バッグの
注出口に嵌着され上面領域が無菌構造とされた無菌キャ
ップと、このキャップの上面に刺通し得るピーシングニ
ードルを有する無菌チューブと、前記密閉容器の蓋上に
設けられ前記無菌チューブのピーシングニードルを前記
無菌キャップに刺通させる接続機構とを備えたことにあ
る。
【0012】さらに請求項5は、前記接続機構が前記無
菌チューブのピーシングニードル部を挟持する無菌チュ
ーブ保持具と、前記密閉容器の蓋上に起伏自在に設けら
れたハンドルとを有し、このハンドルの上下方向への回
動により前記無菌チューブ保持具を押し下げて前記ピー
シングニードルを前記無菌キャップに刺通させるように
したことにある。
【0013】
【作用】外筐体内にスペアバッグと密閉容器内に収納し
た注出用バッグとが納められる。注出用バッグについて
は、無菌チューブのピーシングニードル部を接続機構の
無菌チューブ保持具に保持させ、ハンドルを操作して該
チューブ保持具を押し下げることによりピーシングニー
ドルがバッグの無菌キャップの上面に刺通され、無菌チ
ューブとバッグ内とが連通状態となり、バッグ内の液体
を無菌状態で注出することができる態勢におかれる。
【0014】密閉容器内に加圧用気体供給系を通じ加圧
用気体を供給してバッグに外圧を与えれば、バッグ内の
液体は微生物的に無菌の状態で無菌チューブおよびコッ
クを通じてコップ等の容器に注出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。図1は本発明の概要を示すもので、縦長矩形
箱状の外筐体10を備え、この外筐体10の前面の開放
面には扉11の一側がヒンジ12により取付けられてこ
の扉11により開閉自在とされている。
【0016】上記外筐体11内の奥側の底板上には冷凍
機13および圧縮空気供給用コンプレッサ14が並置さ
れ、その上面がスペアバッグ1′の載置部とされてい
る。
【0017】一方、前記扉11の下部内面には受台15
が水平方向に固設され、この受台15の上面が注出に供
せられる注出用バッグ1を内蔵する密閉容器16の載置
部とされており、扉11を開けたとき図2に示すように
密閉容器16の大半が外筐体10の開放面から外部に露
出しておかれるようになっている。
【0018】上記扉11の上方位置には注出用のコック
17が取付られている。このコック17はハンドル18
を回動操作することにより注ぎ口19から液体を注出す
るもので、図3〜図5に示すように扉11に対しワンタ
ッチ接続機構20により着脱自在とされ、外筐体10か
ら分離して随時洗浄することができるようになされてい
る。
【0019】上記ワンタッチ接続機構20は、図示の実
施例では扉11を貫通してコック17の取付部21が可
及的密に挿通し得るよう穿設された取付孔22の扉11
の内面側上部位置に固定用止金23の一端がピン24に
より上下方向揺動可能に枢着され、コック17の取付部
21の上面には前記止金23が嵌入し得る切欠状の係合
溝25が形成されており、この係合溝25の端部には傾
斜面26があって、コック17の取付部21を扉11の
外面側から取付孔22に挿入することにより傾斜面26
が前記止金23をバネ27に抗して押し上げ、次いで止
金23が係合溝25に嵌入することにより抜止めおよび
回り止めされて取付くようになっている。なおコック1
7が挿入されないときは止金23は前記傾斜面26に当
り得る位置より下方へは下らないようになされている。
【0020】上記コック17の内端には注出用のチュー
ブ28がワンタッチで接続可能な接続部29を有してい
る。この接続部29は、図6にその一例の拡大断面を示
すように、チューブ28の端部が挿入可能とされコック
17の取付部21にネジ結合される接続部材30内に、
チューブ28の外周が密嵌し得る内径を有するOリング
31と、チューブ28の外周面にチューブ28の抜け方
向には逆止的に拘束するよう楔合しチューブ28の挿入
時には撓んで逃げる逆止爪32とが内蔵され、チューブ
28を抜きとるときは解除用リング33を押込むことに
より前記逆止爪32を広げ、チューブ28の係止を解い
て引抜けるように構成されている。
【0021】前記注出用バッグ1を収納する密閉容器1
6は、図7に使用状態時の外観を示し、図8にその密閉
容器16の本体35と蓋36とを分離した状態を示すよ
うに、内部にバッグインボックスのバッグ1を装入し得
る容積を有し、例えばステンレス鋼等の耐圧性および気
密性を有するもので、その本体35と蓋36とは各周縁
に所定の間隔をおいて設けられた凸部37,38が互い
に摺接するバヨネット方式により嵌合されるとともに直
径線上対称位置に突設されているロック部37a,38
aの係合により本体35に蓋36が強固に固定されてる
ようになっている。
【0022】前記蓋36の中央位置の上面には注出機器
の接続機構40が設けられ、一側寄りの位置には加圧用
気体、例えば圧縮空気を供給するためのコンプレッサ1
4に接続された加圧用気体供給系であるチューブ41が
前記接続部29と同構成の接続部42により気密に接続
されている。43は安全弁を示す。
【0023】前記注出機器は、図示の実施例においてバ
ッグ1の注出口2に気密に嵌着される無菌キャップ44
と、この無菌キャップ44の上面に刺通接続される無菌
チューブ28と、この無菌チューブ28の一端のピーシ
ングニードル45を気密容器16内に装入したバッグ1
の無菌キャップ44の上面に気密に刺通させる上記の接
続機構40とを有している。
【0024】上記無菌キャップ44は、図9にその一例
の外観を、図10に断面を示しているように、バッグ1
の注出口2に螺合して被冠され注出口2を密封し得るキ
ャップ44の上面領域が電子線滅菌装置または紫外線滅
菌装置、あるいは殺菌剤により滅菌消毒処理されたのち
保護薄膜46が貼付され、無菌状態を維持するようにし
た無菌構造とされている。なお上記滅菌処理を電子線ま
たは紫外線により行う場合には、前記保護薄膜46を予
め貼付したあとに滅菌処理を施すことが可能である。
【0025】図11は本発明における無菌キャップ44
の他の実施例の外観を示し、図12は断面を示してい
る。この実施例では、キャップ44の上面領域に好まし
くはキャップ44と同心円状の凹部47が形成されてお
り、この凹部47内には、エタノール、過酢酸、蔗糖脂
肪酸エステル等の殺菌剤、抗菌剤が含浸されたパッド4
8が嵌め込まれ、さらにキャップ44の上面に保護薄膜
46が貼付されて前記パッド48を凹部47内に密封す
るようにした無菌構造とされている。なおこの実施例に
おける保護薄膜46は、水蒸気透過性フィルムを使用す
ることが望ましい。
【0026】前記キャップ44の材質としては、プラス
チックあるいはアルミニウムの使用が可能であり、また
保護薄膜24の材質としては、アルミニウム、プラスチ
ック(ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム
等)の使用が可能である。そして上記保護薄膜46は、
キャップ44の上面から剥しやすくするため周縁の一部
に突片46aを突設してキャップ44の上面領域から外
方へ若干突出しておかれるようにし、これをつまんで剥
離させるようになされている。
【0027】図13は本発明における無菌チューブ28
の一例を示しており、この無菌チューブ28は通常のバ
ッグインボックス用としては外径6〜10mm、肉厚1mm
程度で持続耐圧が1kg/cm2 以上のものが用いられ、可
撓性のある材質、例えばポリ塩化ビニル等のプラスチッ
ク材により形成される。
【0028】上記無菌チューブ28の一端にはピーシン
グニードル45を有している。このピーシングニードル
45は、ステンレス鋼、ABS樹脂、ジュラコン、高圧
ポリエチレン、ポリプロピレン等の材料により形成され
るもので、図14に断面図として示すようにピーシング
ニードル45の先端は前記キャップ44の上面に刺通し
やすくするため斜めに切削されたニードル部49とさ
れ、このニードル部49の基部位置にフランジ部50が
形成され、さらにその後方に抜止め用の竹の子状の突部
51,51が形成されており、その後端部52は無菌チ
ューブ28に差込みやすくするため無菌チューブ28の
内径よりやや小径とされている。そして上記ピーシング
ニードル45は、無菌チューブ28の内径が4mmである
ときピーシングニードル45の後端部52の外径が3.
9mm、ニードル部49の内径が2.5〜3.5mmとされ
る。
【0029】上記ピーシングニードル45は、その後端
部52から無菌チューブ28に挿入され、突部51,5
1およびフランジ部50では無菌チューブ28が拡張さ
れて密着嵌合し、かつ無菌チューブ28の端部28aは
フランジ部50のフランジ面50aに及び、該フランジ
面50aにそって縮径して屈曲され、ニードル部49の
外周に近接した位置におかれている。
【0030】上記無菌チューブ28およびピーシングニ
ードル45は、予め滅菌処理がなされてビニル製の外袋
53に密閉状態として封入され、使用時に外袋53を破
断して無菌チューブ28を取出してキャップ44に接続
使用するようになされている。なお上記滅菌処理を電子
線滅菌装置により行う場合は、無菌チューブ28を外袋
53内に密封したあとで滅菌処理することも可能であ
る。したがって上記無菌チューブ28(ピーシングニー
ドル45を含む)は使い棄てとなる。
【0031】次に前記接続機構40について説明する。
この接続機構40は、図7、図8に示すように密閉容器
16の蓋36の上面に固設された左右の受台54,54
に上下方向に回動可能に支持される左右一対のハンドル
55,55と、このハンドル55,55の下降回動操作
によって押し下げ作用を受けるチューブ保持具56とで
構成されている。
【0032】上記チューブ保持具56は、前記無菌チュ
ーブ28のピーシングニードル45部分の外周を保持す
るもので、図17に展開時の平面を、図18に側面を示
すように直径線上で分割された形態を有し、2分割され
た各部片56A,56Bはその一側下方部においてヒン
ジ部57により連結されていて開閉自在とされ、該ヒン
ジ部57とは反対側の側部には、閉じ合わせたとき互い
に係着して閉合状態を維持する係止爪58とこれが係合
する係止部59とが設けられている。
【0033】上記各部片56A,56Bは、その上方部
にチューブ保持部60,60が、同下方部にはバッグ1
の注出口2の周囲に嵌着されるバッグ取付部61,61
があって、これらはその周縁位置において屈曲自在に複
数本の連設帯62,62により継がれている。
【0034】上記チューブ保持部60,60の下部には
ロック爪63,63が垂設され、バッグ取付部61,6
1にはチューブ保持部60,60が下降してこの保持部
60,60に保持された無菌チューブ28のニードル部
49が無菌キャップ44に刺通されたとき前記ロック爪
63,63が係合する係合孔64,64が設けられてい
る。
【0035】前記チューブ保持部60,60は、その合
わせ面の中央位置に無菌チューブ28のピーシングニー
ドル45部分の外周の半分が嵌合する凹部65,65が
形成されており、その上部から無菌チューブ28が導出
され、下部からはピーシングニードル45のニードル部
49が突出しておかれるようになっている。
【0036】一方のチューブ保持部60の凹部65の両
側位置には無菌チューブ28を仮保持する一対の爪6
6,66が相対向するように突設されており、他方のチ
ューブ保持部60の対応箇所には該爪66,66が嵌入
する孔67,67が設けられている。
【0037】前記バッグ取付部61,61は、その下部
内周にバッグ1の注出口2の基部にある鍔部68を抱持
するための溝69,69が形成されており、この溝6
9,69を鍔部68の両側から嵌め込むことでバッグ1
に取付けられ、そのとき下端部はバッグ1の肩部に当る
ように形成されている。そして前記チューブ保持部6
0,60が押し下げられていないときはこれに保持され
ている無菌チューブ28のニードル部49はバッグ1の
注出口2に嵌着されている無菌キャップ44の上面に対
し図16にみられるように僅かの間隔をおいて位置され
るようになされている。
【0038】前記気密容器16の蓋36の下面にはパッ
キン70がパッキン押え71により取付けられている。
このパッキン70は、図19に半部を断面として示すよ
うにリング状を有し、その下部には2重リング状の脚片
72,73が斜め外方へ向けて設けられ、外側の脚片7
2が内側の脚片73よりやや長く形成されていて、バッ
グ1の肩部に当ったとき外側へ撓ませられて密接するよ
うになっている。したがって密閉容器16内に加圧用気
体が導入されたとき前記脚片72,73が圧力を受け、
バッグ1の肩部に一層密着してシールするようになる。
【0039】前記ハンドル55,55は左右対称に一対
設けられるもので、図15,図16に示すように蓋36
の上面に固設された受台54,54に軸74,74によ
り上下方向回動可能に枢支され、この軸74,74に対
し先端下部がカム面75,75とされている。このカム
面75は、チューブ保持部60の上面に当るようになっ
ていて、ハンドル55を押し下げたときカム面75の高
所が上記保持部60を押し下げるようになっている。な
おこのカム面75は、押し下げトルクを小さくするため
図20のように複数条(図では2条)の凸条75a,7
5aによって形成されている。またこのカム面75の最
高所がチューブ保持部60の上面を越えたとき、すなわ
ち思案点を越えたのちはハンドル55が上方へ戻りにく
くなり、ハンドル55の押し下げ状態が維持される機能
を有している。
【0040】前記ハンドル55の軸74に近い部分には
上下に貫通する窓孔76を有し、前記受台54に軸77
により枢支されたレバー78の上方部が前記窓孔76に
貫通され、このレバー78の下端にはフック79があっ
て無菌チューブ保持具56のバッグ取付部61の外周部
に形成された係止孔80に係合自在とされている。この
レバー78は前記窓孔76の形状に基づきハンドル55
が起立姿勢(図16の実線図示)にあるときにはフック
79が係止孔80から外れた位置におかれ、ハンドル5
5を若干押し下げると窓孔76の端縁でレバー78が図
16において時計方向に回動してそのフック79が係止
孔80に自動的に係合し、バッグ取付部61を強固に保
持するようになっている。
【0041】次に上記実施例の作用を説明する。外筐体
10の扉11を開け、外筐体10の奥部の冷凍機13お
よびコンプレッサ14の上にスペアバッグ1′を載置
し、扉11の内面の受台15上に注出用バッグ1を装入
した密閉容器16を載置する。
【0042】上記注出用バッグ1を密閉容器16に装入
するに先立って、無菌チューブ保持具56の一方のチュ
ーブ保持部60の爪66,66間から凹部65に無菌チ
ューブ28のピーシングニードル45部分を嵌合させ、
バッグ取付部61,61の溝69,69にバッグ1の鍔
部68を嵌合して無菌チューブ保持具56を閉じ合わせ
る。これにより係止爪58と係止部59とが係合して閉
じ状態が保たれ、蓋36の下面側からその中心孔に挿通
してセットする。
【0043】次いで上記バッグ1を密閉容器16の本体
35内に装入し、その蓋36を若干回動してその周縁の
凸部38と本体35の凸部37とを密接させ、ロック部
37a,38aにより蓋36を本体35に固定する。
【0044】こうしたのち接続機構56のハンドル5
5,55を共に押し下げる方向に回動させると、その先
端のカム面75,75が無菌チューブ保持具56のチュ
ーブ保持部60,60の上面に当接し、その間にレバー
78,78が回動してその下端のフック79が係止孔8
0に係合し、無菌チューブ保持具56の反力を受ける。
【0045】ハンドル55,55をさらに押し下げる
と、連設帯62,62…が撓んでチューブ保持部60が
下降し、ピーシングニードル45のニードル部49が無
菌キャップ44の上面に刺通されて接続状態となるとと
もにロック爪63,63が係合孔64,64に係合して
接続状態が維持される。このとき無菌チューブ28の端
部28aが無菌キャップ44の上面に密着してパッキン
の機能を発揮し、バッグ1内の液体を無菌状態で注出が
可能な態勢におかれる。
【0046】上記無菌チューブ28の他端は、外筐体1
0の扉11に取付けられているコック17の接続部29
の接続部材30に挿入すると、逆止爪32を押し広げて
進入し、Oリング31に密嵌したのち止まり、逆止爪3
2の作用で抜止めされて接続される。
【0047】注出については、加圧用気体供給系のチュ
ーブ41を通じて圧縮空気等の加圧用気体を供給して密
閉容器16内の圧力を高め、バッグ1に外圧を与え、コ
ック17を開けることにより内部の液体を注出させるこ
とになる。
【0048】注出用バッグ1内の液体を全量注出し終え
たときは、扉11を開け、コック17の接続部29の解
除用リング33を押し込み、逆止爪32を広げたのち無
菌チューブ28を引抜いて外し、密閉容器16を受台1
5上から下ろし、その蓋36を開けて空になったバッグ
1を取出し、外筐体10の奥部内で冷却されているスペ
アバッグ1′と入れ替え、前述の場合と同様にして新た
な無菌チューブ28を刺通させる。こうして扉11の受
台15上に載せる前に、外筐体10の奥部に次なるスペ
アバッグを装入する。次いで上記無菌チューブ28をコ
ック17に接続して扉11を閉じる。
【0049】なお、この際にコック17の洗浄を行なう
ときは、止金23を上方へ回動させることによりコック
17の係止が解かれ、コック17を扉11の表面側へ引
抜くことができ、所要の洗浄処理を施したのち再び扉1
1の取付孔22に挿入すれば止金23が係合溝25に係
合して取付け状態が得られる。
【0050】なお、上記注出において、注出用バッグ1
からの注出液を希釈させる場合には、コップ7に注入す
る前段階で飲料水または炭酸水を混合させるようにすれ
ばよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ッグインボックスの注出に供されるバッグを密閉容器に
内蔵し、この密閉容器内に導入する加圧用気体によりバ
ッグを加圧して内部の液体を冷却管等を経由することな
く注出するようにしたので、液体に微生物が混入するこ
とのない無菌状態での注出が可能となり、飲料の場合、
その風味を損うことなく注出することができる。
【0052】また外筐体内には注出用のバッグの他にス
ペア用のバッグが収蔵されかつ冷却されているので、注
出用バッグが空になった際に直ちに新たなバッグと交換
して使用することができ、保守管理が容易であり、それ
でいて装置をコンパクトに構成することができる。
【0053】他の請求項によれば、ワンタッチ操作によ
り各部材の無菌的な接続ができ、バッグ内の液体を無菌
状態で注出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッグインボックス注出装置の一
実施例を示す略示斜視図。
【図2】図1の外筐体の扉を開けた状態の位置関係を示
す平面説明図。
【図3】図1におけるコックの斜視図。
【図4】同、コックのワンタッチ取付機構の一例を示す
斜視図。
【図5】同、側面図。
【図6】コックと注出用チューブとの接続部の一例を示
す断面図。
【図7】図1における密閉容器の外観斜視図。
【図8】同、蓋を分離した状態を示す斜視図。
【図9】本発明における無菌キャップの一例を示す外観
斜視図。
【図10】図9の断面図。
【図11】同、無菌キャップの他の例を示す外観斜視
図。
【図12】図11の断面図。
【図13】本発明における無菌チューブの一例を示す略
示斜視図。
【図14】図13のピーシングニードル部の拡大断面
図。
【図15】図7における接続機構の平面図。
【図16】図15のA−A断面図。
【図17】接続機構における無菌チューブ保持具の展開
時の平面図。
【図18】同、正面図。
【図19】密閉容器の蓋の下面に設けられるパッキンの
半部を断面とした正面図。
【図20】接続機構のハンドルを示す斜視図。
【図21】従来の技術を示す説明図。
【符号の説明】
1 注出用バッグ 1′ スペアバッグ 2 注出口 10 外筐体 11 扉 13 冷凍機 14 コンプレッサ 15 受台 16 密閉容器 17 コック 20 ワンタッチ接続機構 23 止金 25 係合溝 26 傾斜面 28 無菌チューブ(注出用チューブ) 29 接続部 32 逆止爪 33 解除用リング 35 本体 36 蓋 40 接続機構 41 加圧用気体供給系のチューブ 44 無菌キャップ 45 ピーシングニードル 46 保護薄膜 48 パッド 49 ニードル部 53 外袋 54 受台 55 ハンドル 56 チューブ保持具 60 チューブ保持部 61 バッグ取付部 62 連設帯 68 鍔部 69 溝 70 パッキン 75 カム面 78 レバー 79 フック 80 係止孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッグインボックスのバッグからその内部
    の液体を注出する注出装置であって、外筐体内に注出に
    供する注出用バッグと交換使用のためのスペアバッグと
    を内蔵し、前記注出用バッグは耐圧性および気密性を有
    する密閉容器内に収納し、この密閉容器に加圧用気体を
    導入する加圧用気体供給系を接続するとともに、前記外
    筐体の開放面を開閉する扉に前記注出用バッグに接続さ
    れた注出用のチューブが接続されるコックを設けたこと
    を特徴とするバッグインボックス注出装置。
  2. 【請求項2】前記外筐体の扉の内面に前記密閉容器を載
    置し得る受台を有し、該扉を開放したとき密閉容器が外
    筐体外に露出するようにした請求項1記載のバッグイン
    ボックス注出装置。
  3. 【請求項3】前記コックは、外筐体の扉にワンタッチ接
    続機構により着脱自在とされている請求項1または2記
    載のバッグインボックス注出装置。
  4. 【請求項4】前記バッグおよび密閉容器は無菌注出機構
    を有し、この注出機構は、前記バッグの注出口に嵌着さ
    れ上面領域が無菌構造とされた無菌キャップと、このキ
    ャップの上面に刺通し得るピーシングニードルを有する
    無菌チューブと、前記密閉容器の蓋上に設けられ前記無
    菌チューブのピーシングニードルを前記無菌キャップに
    刺通させる接続機構とを備える請求項1または2記載の
    バッグインボックス注出装置。
  5. 【請求項5】前記接続機構は、前記無菌チューブのピー
    シングニードル部を挟持する無菌チューブ保持具と、前
    記密閉容器の蓋上に起伏自在に設けられたハンドルとを
    有し、このハンドルの上下方向への回動により前記無菌
    チューブ保持具を押し下げて前記ピーシングニードルを
    前記無菌キャップに刺通させるようにした請求項4記載
    のバッグインボックス注出装置。
JP7161093A 1995-06-27 1995-06-27 バッグインボックス注出装置 Pending JPH0912096A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1213258A2 (en) 1997-09-04 2002-06-12 Heineken Technical Services B.V. Beverage dispensing apparatus
JP2013151307A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Kukai:Kk 飲料用ディスペンサー

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EP1213258A2 (en) 1997-09-04 2002-06-12 Heineken Technical Services B.V. Beverage dispensing apparatus
EP1213258B2 (en) 1997-09-04 2013-01-02 Heineken Technical Services B.V. Beverage dispensing apparatus
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