JPH09120538A - 光メモリ板とその読み出し装置および書き込み方式 - Google Patents

光メモリ板とその読み出し装置および書き込み方式

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JPH09120538A
JPH09120538A JP8010469A JP1046996A JPH09120538A JP H09120538 A JPH09120538 A JP H09120538A JP 8010469 A JP8010469 A JP 8010469A JP 1046996 A JP1046996 A JP 1046996A JP H09120538 A JPH09120538 A JP H09120538A
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pattern
optical
optical memory
light
shape
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JP8010469A
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Mitsuteru Kimura
光照 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光デスクやカードの1個のピットスペ
ースに多くの情報を記録できるような光メモリ板を提供
すると共に,その読み出し装置と書き込み方式を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 光デスクのトラックに沿って細長矩形状
や円形状などの微細なパターン列を形成し,これにレー
ザ光を照射したときに,光検出素子アレー上にそのパタ
ーン特有のホログラフィパターンができるようにして,
パターン認識させるようにした光メモリ板とその読み出
し装置および書き込み方式で,これらのパターンがそれ
ぞれ数字や文字などに対応できるようにして,記録情報
を読み書きする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,高密度記録ができ
る光メモリ板とその読み出し装置および書き込み方式に
関するもので,特に文章,画像や音声などの記録および
再生に用いられる光メモリ板とその読み出し装置および
書き込み方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,光デスクとして,プラスチックの
基板に,トラックに沿って細長いピットを形成してお
き,この上にアルミニウムなどの金属反射膜を形成して
おくと,集光したレーザ光がピット上に来たときは,ピ
ットがない箇所からの反射よりも光回折のため戻る反射
光が弱くなり暗くなることを利用し,ピットの有無を
0,1の信号として情報を記録させ,そして,この記録
情報を読み出すようにした読み出し装置があった。
【0003】また,このような読み出し装置では,情報
読み出しのための集光したレーザ光がピット上に正確に
位置するようにさせるために,反射回折光の受光部に4
分割フォトダイオードを設け,4分割フォトダイオード
の受光強度分布からフォーカスエラー調整やラジアルエ
ラー調整を行っていた。
【0004】また,従来,書き換え可能な光デスクとし
て,相変化型においては,結晶性かアモルファス性かに
より,光の反射率の違いを利用して0,1の信号情報を
得るようにしているもの,光磁気記録型では,磁化によ
る反射光のカー効果,透過光のファラデー効果による偏
光面の回転があることを利用して,偏光板を用いて光強
度変化に変換して0,1の信号情報を得るようにしてい
るものがあった。
【0005】従来,光メモリ板にピットを形成する書き
込み(記録)方式は,多くの場合,単一のArレーザや
He−Cdレーザの光源を用い,これからのレーザ光を
単一の光変調器で記録すべき信号に応じて光強度変調し
て,光メモリ板となる基板に塗布したフォトレジスト膜
に集光し,露光して,順次ピットを形成して行くもので
あった。
【0006】また,従来,相変化型や光磁気記録型の書
き込み方式では,単一の半導体レーザの光源を用い,記
録すべき信号に応じて点滅させて,相変化型や光磁気記
録型のための記録材料層を加熱するようにして記録ビッ
トを形成していた。
【0007】また,従来,カード式の光メモリ板におい
て,カードにピットを形成したり,ピットの代わりに穴
をあけ,そこを透過する光を検出するなどして,ピット
または穴の間隔と組み合わせから情報を得るものもあっ
た。しかし,記録密度は,大きくなりえなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
光メモリ板としての光デスクにおいては,一個のピット
または記録ビットは,その存在の有無だけが情報であ
り,たとえば,1バイトを構成するには,トラックに沿
って8個のピットまたは記録ビットの存在すべきスペー
スを必要としていた。このため,さらに高密度記録に
は,多重記録やピットまたは記録ビットを更に小型化す
るなどの模索が始まっていた。
【0009】本発明は,1個のピットや記録ビットのス
ペースで多くの情報を記録できるような光デスクやカー
ドとしての新しい光メモリ板を提供すると共に,それに
伴う新しい読み出し装置と光学的な書き込み方式を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明の請求項1に係る光メモリ板は,光メモリ
板となるべき基板に設定したトラックに沿ってパターン
列を形成し,これらの各パターンにレーザ光を照射した
とき,照射されたパターンによりスクリーン上にホログ
ラフィパターンができるようにした光メモリ板(光デス
ク)において,特定の文字や数字あるいは記号に対応す
るようにした各パターン形状を基板のトラックに沿って
形成し,それぞれに対応するスクリーン上のホログラフ
ィパターンから記録情報が得られるように,基板の各パ
ターン形状で情報を記録させるようにしたものである。
【0011】基本的には,いわば従来の光メモリ板とし
ての光デスクにおける各ピットや記録ビットの形状すな
わちピットや記録ビットのパターン形状を変えることに
より,これらの各パターンにレーザ光を照射したとき,
この照射されたパターンからスクリーン上に光回折によ
り形成されるホログラフィパターンの形状から元のピッ
トまたは記録ビットのパターン形状が解かるようにした
もので,この元のピットまたは記録ビットのパターン形
状を特定の文字や数字あるいは記号に対応するようにす
ることにより,1個のピットまたは記録ビットのスペー
スで多くの情報たとえば1バイトを記録できるような光
デスクやカードとしての光メモリ板を提供するするもの
である。
【0012】従来の光デスクでは,単にピットまたは記
録ビットの存在が重要であるが,本発明の光メモリ板に
おいては,そのパターンの内部が反射面であるか,吸収
面や散乱面であるか,あるいは,透明であるか,また
は,パターンの内部と外部とがどちらも反射面である
が,それらに反射率の差があり,その回折パターンが認
識できる程度にあるか,さらには,パターンの内部と外
部とがどちらも反射面または透過面であるが,それらの
反射光または透過光に位相回転などの差が存在している
ために,その回折パターンが認識できる程度にあるか,
それとも従来のようにピットなどの凹凸を形成して全面
に反射膜を形成してあるものであってもよく,ただ重要
なことは光メモリ用のパターン形状であり,更にその形
態により反射形を使用するか透過形を使用したほうがよ
いかが選択されるが,いづれにせよ照射レーザ光が回折
される現象を利用したものであるので,必ずしも凹凸の
ピットである必要はない。
【0013】また,請求項2に係る光メモリ板は,光メ
モリ用のパターン形状として,各パターンが,細長矩形
状,十字形状,三角形状,二個以上のドットの組み合わ
せ形状を特定しておき,これらの各パターンを所定の角
度だけトラックに対して回転させた形状も採用すること
により,異なるパターンの数を増やしたもので,このこ
とにより記録密度が大幅に向上することになる。
【0014】なお,細長矩形状とは,矩形という表現を
しているが,細長矩形の角が丸い場合ももちろん含まれ
るものである。円形状パターンは回転させても変化しな
いが,更に一個のパターンとして異なるパターンの数を
増やすのに役立つ。
【0015】これらのホログラフィパターンの形状は比
較的単純で,かつ,これらのホログラフィパターンの形
状,従って元のパターンの形状が識別しやすい。また,
光メモリ用のパターンが存在しないときも,もちろん,
一つの情報として利用することができる。
【0016】また,請求項3に係る光メモリ板は,基板
の各パターン3にレーザ光を照射したとき,この各パタ
ーン3からの反射回折光によるホログラフィパターン1
00を利用するものである。
【0017】また,請求項4に係る光メモリ板は,基板
の各パターン3にレーザ光を照射したとき,この各パタ
ーンからの透過回折光によるホログラフィパターン10
0を利用するものである。
【0018】光メモリ用のパターン3については,その
パターン3の内部の箇所だけに反射膜としてのアルミニ
ウム(Al)膜などが残るようにし,パターン3の周辺
は透過するようにしておいた場合には,回折光はパター
ン3からの反射回折光とパターン周辺からの透過回折光
の両方がホログラフィパターン100として使用でき
る。
【0019】また,パターン3の外周が透明で内部の箇
所だけ色素などにより吸収させたり散乱させるようにし
た場合は,透過回折光を利用したほうがコントラストが
良い。
【0020】また,逆にパターン3の内部の箇所だけは
照射レーザ光が透過し,そのパターン3の周辺がAl膜
などにより反射されるようにしておくと,反射回折光と
パターン周辺からの透過回折光の両方がホログラフィパ
ターン100として使用できる。
【0021】書き換え可能な相変化型光デスク材料にパ
ターン3を結晶性かアモルファス性かの状態で形成した
ときには,結晶性かアモルファス性かにより反射率に大
小が生じ,コントラストは悪いが,これによる反射回折
パターンのホログラフィパターン100が形成できる。
【0022】さらに,やはり書き換え可能な光磁気デス
ク材料を用い磁気カー効果やファラデ効果による反射光
や透過光の位相回転を利用した場合でも,パターン3か
らの反射や透過回折光にもパターン特有の合成位相回転
パターンが現われ,偏光板を用いて光強度変化に直せる
ので,反射や透過回折光のホログラフィパターン100
として使用できる。
【0023】また,従来のように回折用のピットを形成
するなどの凹凸を形成して全面にAl膜などの反射膜を
形成した場合には,もちろん,反射回折光のホログラフ
ィパターン100として使用することになる。
【0024】また,請求項5に係る読み出し装置は,光
メモリ板からの記録情報の読み出す(再生する)ための
装置で,スクリーンとして光検出素子アレー200を形
成し,これらの光検出素子の相対的光検出情報の位置関
係から基板に形成された元の各パターン形状を特定し
て,それに対応する文字や数字あるいは記号を認識し,
記録情報を読み出すようにしたものである。
【0025】また,請求項6に係る読み出し装置は,光
検出素子アレー200として,フォトダイオード2次元
アレー(イメージセンサ)としたものである。
【0026】光検出素子アレー200は,透過回折光を
利用する時には,光メモリ板に対して,レーザ光を集光
し,光メモリ板に形成した各パターン3に照射するため
の光学系である光ヘッドと反対側に配置し,反射回折光
を利用する時には,光ヘッドと同じ側に配置すればよ
い。
【0027】また,反射回折光を利用する時には,光検
出素子アレーと光ヘッドとが同一側に配置されるので,
たとえば,光検出素子アレーの中央部に小孔を開け,こ
の小孔を通して光ヘッドからの集光したレーザ光を光メ
モリ板に形成した各パターンに照射してもよい。
【0028】また,光ヘッドと光検出素子アレーとを互
いに傾けて配置することもできるし,従来の光デスク装
置の光学系のように,光ヘッドはハーフミラーを通し
て,横から照射するように,光ヘッドと光検出素子アレ
ーとを互い直交配置させることもできる。
【0029】本発明による光メモリ板10からの記録情
報の読み出し装置は,従来の光デスクからの記録情報の
読み出し装置と概略同様にできるが,上述のように光検
出素子として光検出素子アレーを使用すること,反射形
にするか,それとも透過形にするかにより光ヘッドと光
検出素子アレーとの光メモリ板に対する位置関係が定ま
ること,更に,光検出素子アレーに形成されるホログラ
フィパターンから元の光メモリ用のパターンを判別する
ための光アドレス判別回路が必要になることなどが従来
と異なる。
【0030】また,請求項7に係る書き込み方式は,基
板1に設定したトラックに沿って,信号としての特定の
文字や数字あるいは記号に対応させた各特定のパターン
形状のパターン列を順次形成し,各パターンにレーザ光
を照射したとき,この照射されたパターン3によりスク
リーン上にホログラフィパターン100ができるように
した光メモリ板を作成するための光学的な書き込み方式
であるが,発光ダイオードからの光またはレーザ光を,
必要とする該各パターンに対応するパターン形状をもつ
光学的フィルタに照射し,その透過光または反射光を集
光して,各特定のパターン形状のパターン列を順次形成
するようにした光学的な書き込み方式である。
【0031】この場合,光学的フィルタとして,たとえ
ば,液晶パネルの光学シャッタアレーなどにより必要な
パターン形状を形成して用いることもできるし,もちろ
ん,金属膜に必要なパターン形状の窓を形成して用いる
こともできる。
【0032】また,請求項8に係る書き込み方式は,請
求項7の書き込み方式のうち,信号としての特定の文字
や数字あるいは記号に対応させるに必要な分の異なるパ
ターンに対応するそれぞれのパターン形状をもつ光学的
フィルタを用意し,光変調器を用いて,発光ダイオード
の光またはレーザ光を信号に応じて,その特定のパター
ン形状をもつ光学的フィルタに選択的に照射できるよう
にした光学的な書き込み方式である。
【0033】この場合,光変調器の数を光学的フィルタ
の数だけ用意しておき,単一のレーザ光源からの光を光
スイッチなどにより分岐して各光変調器に導いておくよ
うにすれば好都合である。
【0034】また,光変調器としては発光ダイオードや
レーザダイオードの駆動電流変化によるこれらのダイオ
ードからの出射光の強度変調を生じさせる駆動電流変調
器をも含むものであり,この場合は,発光ダイオードや
レーザダイオードの数を光学的フィルタの数だけ用意し
ておいた方が好都合である。
【0035】また,請求項9に係わる書き込み方式は,
請求項7や請求項8記載のように信号としての特定の文
字や数字あるいは記号に対応させるに必要な分の異なる
パターンに対応するそれぞれのパターン形状をもつ光学
的フィルタを用意せずに,各特定のパターン形状を二個
以上のドットの組み合わせ形状で形成する場合の書き込
み方式であり,ドットの組み合わせ形状を,複数のレー
ザ光を光強度変調して二個以上の集光したレーザ光のス
ポットの組み合わせで形成できるようにした書き込み方
式である。
【0036】たとえば,作成された2個のドットで細長
矩形状のパターンを近似することもできる。この場合,
2個のドットは離れずにむしろ一部重なり合った方がよ
い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下,本発明の光メモリ板とその
読み出し装置および書き込み方式の実施例について図面
を参照して詳細に説明する。
【0038】〔実施例1〕図1は,本発明の光メモリ板
10の一実施例の概略図で,従来の光デスクのような円
盤形状をしている場合の例を示す。トラック2に沿っ
て,各種形状のパターン3の列があり,これらの各パタ
ーン形状が,たとえば,1,2,3,4,・・・の様な
数字やa,b,c,・・・などの文字や記号などに対応
させることができる。
【0039】これらの光メモリ用パターン形状として,
細長矩形状,十字形状,三角形状,二個以上のドットの
組み合わせ形状,または,これらの各パターンを所定の
角度だけトラック(2)に対して回転させた形状,ある
いは,回転させても同一形状である円形状にすると,レ
ーザ光照射により形成されるホログラフィパターン形状
が単純であるので,この後で説明する光検出素子アレー
200での元の光メモリ用パターン形状の判別が容易で
ある。
【0040】たとえば,細長矩形状のパターンをトラッ
ク2に対して,たとえば10度ずつ回転させたパターン
の18種類を光メモリ用パターンとして採用することも
できる。この場合は,図4に示すような細長矩形状の長
手方向と直角方向に長く輝点の列が伸びるホログラフィ
パターンが形成されるので,特に判別しやすい。
【0041】本発明の光メモリ板10の作成方法の一例
を説明すると次のようになる。先ず,従来の光デスクと
同様な寸法の中央に円形の穴を有し,透明かつ耐熱性
(150℃ぐらいまで)の厚み1.0mmの円盤状のプ
ラスチック基板20に反射膜40としてのアルミニウム
(Al)薄膜を0.1μm厚に真空蒸着し,この上にフ
ォトレジスト膜を塗布し,情報として必要なパターン3
をトラック2に沿って,所定の間隔,たとえば2.5μ
m間隔で露光転写して行く。
【0042】たとえば,光メモリ用パターン形状が図2
に示すような細長矩形状パターン3aの場合,半導体レ
ーザ光の波長を830nm程度としたときには,矩形の
長手方向の寸法を1.0μmとし,幅方向を0.3μm
とすればよい。十字形状の場合も細長矩形状を組み合わ
せた寸法とすればよい。また,円形状3bや三角形状の
場合は,その直径または辺の大きさを0.5μm程度と
するとよい。
【0043】フォトレジストがネガ形か,ポジ形かによ
り,Alのフォトエッチングの際,光メモリ用パターン
3の内部に図2のようにAl膜が残るか,それとも図3
のように光メモリ用パターン3の外部にAl膜が残るか
決まる。パターン3の露光転写方法には,後述の書き込
み方式のほか電子ビームやエキシマレーザ光による直接
描画法や,パターン3のマスクを形成しておき,このマ
スクを超高圧水銀燈の光を通す投影露光や近接露光の方
法がある。
【0044】投影露光法や近接露光法を用いたときに
は,たとえば,必要な各種のパターンを円盤状のマスク
乾板の円周上に規則的に配列しておき,回転させるとと
もに同期させて必要なパターンを順次露光するようにす
れば,高速に光メモリ用パターン3の露光転写ができ
る。
【0045】このようにして形成したトラック2に沿っ
て反射膜40としてのAl膜からなる各種形状のパター
ン3の列が図2のAl膜がパターン3の内部に残存する
形または図3のAl膜がパターン3の外部に残存する形
で形成される。
【0046】更に,この上に保護膜および光屈折層とし
ての透明アクリル樹脂30を1.25mm厚に形成す
る。このようにして図1に示される光メモリ板10が形
成される。
【0047】〔実施例2〕従来の光デスクのピット,た
とえば幅0.4μm,長さ1.0μm,深さ0.11μ
mのピットをフォトリソグラフィによりフォトレジスト
膜に形成し,このピットをトラック2に対して,たとえ
ば上記実施例1に記述したのと同様に10度ずつ回転さ
せたパターンの18種類を光メモリ用パターンとして採
用することもできるし,もちろん,十字形状や円形状な
ども採用できる。このようなピットを形成したときに
は,パターンを含む面の全面にAl膜など反射膜40を
形成しておくとよい。
【0048】反射膜40の上には,更に,たとえば透明
アクリル樹脂30を1.25mm厚に形成する。このよ
うにして凹凸のパターンをもつ光メモリ板10が作成で
きる。
【0049】この場合,ピットの深さは,使用レーザ光
の実効波長(プラスチックの屈折率を考慮)の4分の1
になるようにしておくと,回折光として好都合である。
この点は,従来の光デスクのピットと同様で,光磁気デ
スクのプリフォーマットピットでも同様である。
【0050】図6(A)には,トラック2に沿って形成
された細長矩形状,十字形状,三角形状,互いに重なり
合った3個のドットからなる細長矩形状近似の各パター
ン3の概略図を示してあり,これらのパターンは,レー
ザ光を照射したときに各パターン3の輪郭の内と外に反
射率または透過率の差があるか,反射または透過光に位
相差が出現し,偏光板を使用することにより,光強度差
が現われるためホログラフィパターン100が形成され
るものであればよい。
【0051】図6(B)は図6(A)の各パターン3を
右回り30度だけ回転させたパターンである。
【0052】また,図7には,細長矩形状のパターン3
aをトラック2に対して,30度,90度,45度,0
度だけ回転させた場合のパターンを示したものである。
【0053】図8には,光メモリ板10のパターンの記
録層が,たとえば有機染料で形成され,書き込み用のレ
ーザ光スポットにより熱のため窪みが形成されている場
合の例である。
【0054】この窪みが各パターン3を形成するように
すればよい。この様な場合,たとえば,幅広のレーザス
ポットにより窪みの付近の凸凹を平にすれば,元に戻
り,繰り返し光メモリ板10のパターンの書き換えが可
能である。
【0055】〔実施例3〕上述の実施例1および実施例
2の光メモリ板10のうち,基板1上に情報としての光
メモリ用のピットを持つパターン列をトラック2に沿っ
て形成した後,これを原板としてその複製板をプラスチ
ック板などで作成して光メモリ板10とすることができ
る。
【0056】たとえば,実施例1の光メモリ用パターン
の内部の箇所又は外部に反射膜があるときには,基板1
に全面Al膜を形成し,フォトレシスト膜塗布後,これ
に原板を重ね露光してフォトエッチングを行う。こうし
て光メモリ用パターン列が基板1の必要な箇所の全面に
形成された後,透明アクリル樹脂30を1.25mm厚
に形成する。
【0057】このようにして,光メモリ板10の複製板
ができる。また,実施例2の凹凸が主体の光メモリ用パ
ターン列の場合には,金型であるスタンバを作成し,そ
の複製板をプラスチック板などで作成して光メモリ板1
0とすることができる。このやり方は,従来の光デスク
のスタンバ作成および反射膜を内部にもつ光デスクの複
製方法と同様にして作成されるので,ここでは省略す
る。
【0058】〔実施例4〕図9は,本発明の光メモリ板
からの情報読み出し装置の一実施例をブロック図で示し
た概略図で,レーザ光を集光して光メモリ板10の各パ
ターン3に照射する光ヘッドと光検出素子アレー200
とが光メモリ板10に対して互いに反対の位置に設置し
てある場合の例である。
【0059】元の光メモリ板10の各パターン3を判別
する形態として,この場合は,図11に示すように光メ
モリ板10の各パターン3からの透過回折光を利用する
ようにしてある。
【0060】しかし,必要に応じて,図12に示すよう
に光メモリ板10の各パターン3からの反射回折光を利
用することもできる。
【0061】反射回折光を利用した場合には,図12に
示すように光検出素子アレー200であるフォトダイオ
ード2次元アレーの中央部に小孔を開け,この小孔を通
して光ヘッドからのレーザ光をパターン3に照射するよ
うにするか,あるいは,たとえば反射回折光を45度に
配置したハーフミラーにより受け,光メモリ板10と平
行に反射回折光を誘導した後,フォトダイオード2次元
アレーに導くようにするとよい。
【0062】このような反射回折光を用いたときには,
ゴミの対策や片面のみを利用するので光メモリ板10の
作成が楽であるなどの利点がある。
【0063】光検出素子アレー200としてのフォトダ
イオード2次元アレーは,レーザ光を,たとえば波長8
30nmの光を使用する場合には,シリコン(Si)チ
ップに,図10に示したように,マトリックス状にに形
成したSiのpn接合フォトダイオード2次元アレーと
するとよい。
【0064】図10には6×6の画素となるpn接合フ
ォトダイオード2次元アレーの例を示し,この2次元ア
レーの各行と各列との配線は互いに絶縁性の膜を介して
絶縁され,独立に動作できるようになっている。
【0065】各画素に対応する,たとえば25×25μ
m角のpn接合フォトダイオードの2次元アレーに,光
メモリ板10のパターン3からのパターン3特有の回折
光であるホログラフィパターン100が形成されたとき
に,そのホログラフィパターン100の光強度に応じて
2次元アレーの特定の複数個のpn接合フォトダイオー
ドが光励起されるので,2次元アレーのどのpn接合フ
ォトダイオードが光励起されたかを判別することによ
り,元の光メモリ板10のパターン3の形状が判別され
る。
【0066】図4(A)は,光メモリ板10のパターン
3として,細長矩形状パターン3aを用いたときの例
で,図4(B)には,その時のホログラフィパターン1
00aの概略図を示している。
【0067】このホログラフィパターン100aでは,
細長矩形状パターン3aの長手方向と直角方向に間隔の
離れた光スポットが現われ,長手方向には幅の狭い光の
縞が現われる。
【0068】しかし,光メモリ板10と光検出素子アレ
ー200とが近接しているときには,細長矩形状パター
ン3aの長手方向と直角方向に間隔の離れた光スポット
は接近し,各光スポットは区別し難くなり,ほぼ一本の
輝線として観測される。
【0069】実施例1および実施例2における細長矩形
状のパターンをトラック2に対して,たとえば10度ず
つ回転させたパターンの18種類を光メモリ用パターン
として採用したときには,光検出素子アレー200とし
てのフォトダイオード2次元アレーは,その中央よりも
むしろ円周上にこれらの10度ずつずれる輝線が十分検
出できるように配置すればよい。
【0070】この場合,反射回折光を利用し,図12に
示すように光検出素子アレー200であるフォトダイオ
ード2次元アレーの中央部に小孔を開け,この小孔を通
して光ヘッドからのレーザ光をパターン3に照射するよ
うにするやり方に好適である。
【0071】図5には,円形状パターン3bを用いたと
きのホログラフィパターン100bの概略図を示してい
る。
【0072】円形状パターン3bのホログラフィパター
ン100bは同心円状の光の縞となり,それぞれ特有の
ホログラフィパターン100が出現する。このホログラ
フィパターン100の光強度から光励起された複数個の
pn接合フォトダイオードを同時に判別する回路を光ア
ドレス判別回路として,集積化してフォトダイオード2
次元アレーを形成してあるシリコン(Si)チップにモ
ノリシックに設けた例を図10に示してある。
【0073】2次元アレーの光が照射されたpn接合フ
ォトダイオードは,逆方向電圧を印加しておくと光電流
が流れるので,その時の光強度もその電流値から判断で
きる。
【0074】また,光アドレス判別回路内には各アドレ
ス毎にMOSFETを形成して,pn接合フォトダイオ
ードからの光電流の変化で駆動するようにした公知のア
ドレス判別回路が使用でき,この信号を図9に示した公
知の信号処理回路に送り,マイクロプロセッサと組み合
わせて,情報を映像や音声に変換する。また,デスク駆
動やサーボ回路など従来の公知の光デスクの駆動回路な
どが適用できる。
【0075】〔実施例5〕図13は,本発明の光メモリ
板からの情報読み出し装置の光学系の他の一実施例を示
した概略図で,レーザダイオードからのレーザ光を集光
して45度傾けたハーフミラーを介して光メモリ板10
の各パターン3に照射する従来形の光学系で,光検出素
子アレー200とが光メモリ板10に対して互いに反対
の位置に設置してある場合の例である。
【0076】たとえば,図14(A)に示すような30
度傾斜させた細長矩形状のパターン3にレーザ光スポッ
トを照射させると図14(B)に示すような細長矩形状
のパターン3の長手方向に直交するような方向に長く延
びたホログラフィパターン100が発生する。
【0077】これが,図14(B)に示すような中心と
その周囲の円周上に配置をしたフォトダイオード2次元
アレーからなる光検出素子アレー200でホログラフィ
パターン100を検出するとき,時計の文字盤のように
円周上に等間隔に12個のフォトダイオードが存在する
と,中心のフォトダイオードと4番目と10番目のフォ
トダイオードが光励起されることになる。
【0078】ホログラフィパターン100がぼやけた場
合や位置ずれが生じた場合には,円周上のフォトダイオ
ードは4番目と10番目以外も励起されることがある
が,先ず,中心のフォトダイオードが必ず励起されるこ
とを条件とし,対称位置のもっとも強く励起されている
フォトダイオード(たとえば,4番目と10番目)を検
出して,元のパターンを判定すればよい。
【0079】このようにして元の細長矩形状のパターン
3の回転角度が判明するので,細長矩形状の回転角度だ
けを異にしたパターン3は,単純で光メモリ板10のパ
ターン3として好都合である。もちろん,細長矩形状の
代わりに2個または3個のドットを近似的に利用しても
よい。
【0080】図16(A)は,現在用いられている光デ
スクを光メモリ板10として考えたときの光ヘッドの集
光用のレンズとピットパターンからの0次および1次回
折光とそれらの光強度分布を表現した図であり,ピット
パターンの深さを回折効率の良い入射レーザ光の光メモ
リ板10内での波長の4分の1に選んだ場合の図であ
る。ピットパターンの深さと入射レーザ光の波長との関
係で回折光の回折角度が異なる。
【0081】一般にピットパターンの深さが入射レーザ
光の波長に比べ小さくなると回折光の光デスクに垂直方
向から測った角度である回折角は小さくなり,その極限
として,深さがゼロの場合は,0次光と一致し,回折角
がゼロとなる。
【0082】光ヘッドの集光用のレンズで絞られた光ビ
ームのスポットの中心が,丁度,ピットパターンの中央
になった場合は,左右の1次回折光の強度分布が対称と
なる。光ヘッドの集光用のレンズの開口数(NA)が十
分大きい場合は,1次回折光を集光用のレンズで十分と
らえることができるので,そのときの0次および1次回
折光からなるホログラフィパタ−ン100は,フォトダ
イオード2次元アレー上で図16(B)のようになる。
【0083】0次光は,0番目のフォトダイオードで検
出でき,左右の1次回折光は3番目と9番目のフォトダ
イオードで検出できる。ピットパターンがトラックに対
してある角度を持っているときには,0番目のフォトダ
イオードを中心に円周上の対称な位置のフォトダイオー
ドが1次回折光のパターンを検出することになるので,
前述のようにピットパターンのトラックからの角度を検
出できる。このようにして異なる角度を持つピットパタ
ーンの識別ができる。
【0084】また,光ビームのスポットの中心が,丁
度,ピットパターンの中央になった場合は,左右の1次
回折光の強度分布が対称となることから,たとえば,図
16(B)の0番目のフォトダイオードで0次光を検出
し,更に円周上の対称位置にある2つのフォトダイオー
ドの受光強度の比較から,トラックからの位置づれを検
出して,従来の光デスクのサーボ機構を利用し,トラッ
ク上を正確に光ビームのスポットを走らせる,いわゆ
る,トラッキング制御をすることができる。
【0085】また,図16(B)の0番目のフォトダイ
オードを4分割などの複数の分割フォトダイオードとし
ておき,従来技術と同様にして,光デスクからの光ビー
ムのスポットの反射光または0次光をシリンドリカルレ
ンズと組み合わせて分割フォトダイオードに入射させる
ことで,分割フォトダイオードのそれぞれの出力を比較
することにより,フォーカシング制御を行わせることも
できる。
【0086】また,従来技術である光ヘッド内に4分の
1波長板と偏光ビームスプリッタプリズムとを挿入し
て,レーザダイオードからの直線偏光した光を光デスク
から反射後再びレーザダイオードに戻り,レーザダイオ
ード動作を不安定にさせるのを防止する,いわゆる光ア
イソレータによる戻り光対策をした方がよい。
【0087】上記の実施例では,光検出素子アレー20
0として6×6の画素または中心および円周上の画素と
なるpn接合フォトダイオード2次元アレーを用いた場
合であったが,電荷結合素子(CCD)を用いてもよ
い。しかし,この場合は,光励起された箇所の光検出素
子に対応する画素を順次読みだすので,高速応答が望め
ないという問題がある。
【0088】〔実施例6〕図15は,本発明の光メモリ
板への情報書き込み装置のうちの光学的書き込み(記
録)方式の一実施例をブロック図で示した概略図で,5
個の発光ダイオードからの光をそれぞれパターン3を形
成するための光学フィルタを介して,固定した5角錐ミ
ラーのそれぞれに対応する面に照射できるようにしてお
り,この面での反射後,レンズで集光して焦点面ににあ
る作成予定の光メモリ板10に各パターン3が記録され
るように構成してある場合の例である。
【0089】信号源からの信号により必要なパターン3
に対応する光学フィルタを選択するために,その光学フ
ィルタに照射する発光ダイオードを電流駆動変調器によ
り選択する。
【0090】図15に示すように,同一形状の光学フィ
ルタを互いに同等に配置したとき,このような奇数の多
角錐ミラーを用いると180度をこの多角の角数で除し
た分の角度だけ回転した多角の角数のパターン3が光メ
モリ板10上に得られる。
【0091】作成予定の光メモリ板10は,前述したよ
うに,従来技術である基板1に感光膜を塗布しておき,
パターン3の露光後現像してピットを形成し,これを原
板としてスタンバを作成して,多数のプラスチックレプ
リカ版を作成することができる。
【0092】上述の実施例では,発光ダイオードを用い
た例であるが,光学フィルタのパターン形状が使用波長
に比べて十分大きければ,パターン周辺からの光干渉効
果が小さくできるので,レーザダイオードを使用しても
よい。
【0093】また,ここに図示しないが上述の図15の
実施例で光学フィルタをそのままの配置にしておき,発
光ダイオードによる個別発光ではなく,従来技術による
光ファイバなどで光スイッチなどの光分配器と光変調器
の組み合わせを通して,各光学フィルタに一個の発光ダ
イオードまたは一個のレーザ光源(例えば,レーザダイ
オード,アルゴンレーザ,ヘリウム・カドミウムレーザ
など)からの光を信号に応じて選択照射できるようにし
てもよい。
【0094】また,上述の実施例における光学フィルタ
の代わりに非球面レンズを用いて特定の形状のパターン
3を形成することができる。例えば,非球面レンズによ
り,トラックに対して特定の角度を持つ細長いパターン
3を多角錐ミラ−を介して光メモリ板10のトラック上
に選択照射させ,それぞれの信号に応じた回転角を持つ
ピットを光メモリ板10上に形成できる。
【0095】また,上述の図15の実施例の配置で,光
学フィルタと発光ダイオードの代わりにそれぞれの位置
にレーザダイオードまたはレーザ光源からの出射光を配
置し,光メモリ板10上にレーザ光スポットが形成され
るようにして,指定した形状の2個またはそれ以上のド
ットパターン(細長ドットの組み合わせでもよい)が形
成できるようにしてもよい。
【0096】この場合,レーザ光スポットは波長程度の
微小なスポットになるので,非常に小さな疑似的な細長
矩形状を形成できる。もちろん,一個のレーザ光スポッ
ト形状を細長に形成し,それだけで細長矩形状の多角錐
ミラーの多角の角数分に相当する回転したパターンを形
成してもよい。
【0097】また,図示しないが,1個の光学フィルタ
と1個の発光ダイオードまたはレーザ光源を用い,その
代わり光学フィルタとして,信号に合わせて高速に必要
なパターン形状の窓が形成できるようにする装置,たと
えば,液晶パネルを用いて発光ダイオードまたはレーザ
光源からの光を照射するようにしてもよい。もちろん,
光学フィルタは透過形でも反射形でもよい。
【0098】また,高速にレーザビームをスキャンさせ
て細長矩形状の任意回転角のパターンを形成してもよ
い。
【0099】以上の実施例では,円盤状の光メモリ板に
ついてであったが,たとえば,カード状の光メモリ板で
あってもよく,この場合のトラックは直線状となり,光
検出素子アレーも直線状トラックに沿った形となる。ま
た,複数の直線状のトラックを形成して,同時又は順次
に読み出ししてもよい。
【0100】上述の実施例は本発明の一実施例にすぎ
ず,本発明の主旨および作用,効果が同一でありなが
ら,本発明の多くの変形があることは明らかである。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように,従来の光デスクや
カードの情報が,光の有無という2進法であるのに対し
て,本発明の光メモリ板とその読み出し装置および書き
込み方式では,従来の光デスクやカードのほぼ1個のピ
ットの位置に形状の異なるパターンを配置し,パターン
認識を行うので,1個のパターンからの情報が多く,従
って高記録密度の光メモリ板が達成できる。
【0102】たとえば,従来の光デスクの8個のピット
分を,本発明の光メモリ板の1個のパターンに対応させ
ることができるので,この場合は,約8倍の記録密度と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光メモリ板10の一実施例を示す
概略図である。
【図2】本発明に係る光メモリ板10におけるトラック
2に沿うAl膜からなる反射膜40を内部に残すパター
ン3の例および光メモリ板10の構造を示す拡大外略図
である。
【図3】本発明に係る光メモリ板10におけるトラック
2に沿うAl膜からなる反射膜40を外部に残すパター
ン3の例および光メモリ板10の構造を示す拡大外略図
である。
【図4】本発明に係る光メモリ板10のパターン3とし
ての(A)細長矩形状パターン3aと(B)そのホログ
ラフィパターン100aを示す概略図である。
【図5】本発明に係る光メモリ板10のパターン3とし
ての(A)円形状パターン3bと(B)そのホログラフ
ィパターン100bを示す概略図である。
【図6】図6(A)は,トラック2に沿って形成された
細長矩形状,十字形状,三角形状,互いに重なり合った
3個のドットからなる細長矩形状近似の各パターン3の
概略図,図6(B)は図6(A)の各パターン3を右回
り30度だけ回転させたパターンを示す説明図である。
【図7】細長矩形状のパターン3aをトラック2に対し
て,30度,90度,45度,0度だけ回転させた場合
のパターンを示す説明図である。
【図8】光メモリ板10のパターンの記録層が,たとえ
ば有機染料で形成され,書き込み用のレーザスポットに
より熱のため窪みが形成されている場合の例を示す説明
図である。
【図9】本発明に係る光メモリ板10からの情報読み出
し装置の一実施例をブロック図で示す概略図である。
【図10】本発明に係る光メモリ板10からの情報読み
出し装置における光検出素子アレー200としてのマト
リックス状に形成したフォトダイオード2次元アレーと
光アドレス回路とを集積化したときの一実施例を示す概
略図である。
【図11】本発明に係る光メモリ板10からの情報読み
出し装置における透過回折光を利用する場合の光ヘッ
ド,光メモリ板10および光検出素子アレー200とし
てのフォトダイオード2次元アレーの位置関係を示す一
実施例の概略図である。
【図12】本発明に係る光メモリ板10からの情報読み
出し装置における反射回折光を利用する場合の光ヘッ
ド,光メモリ板10および光検出素子アレー200とし
てのフォトダイオード2次元アレーの位置関係を示す一
実施例の概略図である。
【図13】本発明に係る光メモリ板からの情報読み出し
装置の光学系の他の一実施例を示した概略図である。
【図14】図14(A)は30度傾斜させた細長矩形状
のパターンと照射したレーザ光スポットの概略図であ
る。図14(B)はこの30度傾斜させた細長矩形状の
パターンからのホログラフィパターン100と,中心と
その周囲の円周上に配置をしたフォトダイオード2次元
アレーからなる光検出素子アレー200でホログラフィ
パターン100を検出する様子を示した概略図である。
【図15】本発明に係る光メモリ板への情報書き込み装
置のうちの光学的な部分の書き込み方式の一実施例をブ
ロック図で示す概略図である。
【図16】(A)本発明の光メモリ板に従来の光デスク
と同様にレーザ光を細長いピットに集光照射したときの
回折光分布の概略図である。(B)(A)に示した回折
光を本発明のフォトダイオ−ド2次元アレ−で受光する
様子を示した概略図である。
【符号の説明】
1 基板 2 トラック 3,3a,3b パターン 10 光メモリ板 20 プラスチック基板 30 透明アクリル樹脂 40 反射膜 100,100a,100b ホログラフィパターン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)に設定したトラック(2)に
    沿ってパターン列を形成し,該各パターン(3)にレー
    ザ光を照射したとき,該照射されたパターン(3)によ
    りスクリーン上にホログラフィパターン(100)がで
    きるようにした光メモリ板(10)において,特定の文
    字や数字あるいは記号に対応するようにした各パターン
    形状を基板(1)のトラック(2)に沿って形成し,そ
    れぞれに対応するスクリーン上のホログラフィパターン
    (100)から記録情報が得られるように,基板(1)
    の各パターン形状で情報を記録させるようにしたことを
    特徴とする光メモリ板。
  2. 【請求項2】 前記トラック(2)に沿って形成したパ
    ターン列における各パターン(3)が,細長矩形状,十
    字形状,三角形状,二個以上のドットの組み合わせ形状
    または,これらの各パターンを所定の角度だけトラック
    (2)に対して回転させた形状であるか,あるいは,円
    形状であることを特徴とする請求項1に記載の光メモリ
    板。
  3. 【請求項3】 前記基板(1)の各パターン(3)にレ
    ーザ光を照射したとき,該各パターン(3)からの反射
    回折光によるホログラフィパターン(100)ができる
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    光メモリ板。
  4. 【請求項4】 前記基板(1)の各パターン(3)にレ
    ーザ光を照射したとき,該各パターン(3)からの透過
    回折光によるホログラフィパターン(100)ができる
    ようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    光メモリ板。
  5. 【請求項5】 前記基板(1)に設定したトラック
    (2)に沿ってパターン列を形成し,該各パターン
    (3)にレーザ光を照射したとき,該照射されたパター
    ン(3)によりスクリーン上にホログラフィパターン
    (100)ができるようにした光メモリ板(10)から
    の記録情報の読み出し装置において,スクリーンとして
    光検出素子アレー(200)を形成し,これらの光検出
    素子の相対的光検出情報の位置関係から基板に形成され
    た各パターン形状を特定して,それに対応する文字や数
    字あるいは記号を認識し,記録情報を読み出すようにし
    たことを特徴とする読み出し装置。
  6. 【請求項6】 前記光検出素子アレー(200)をフォ
    トダイオード2次元アレーとしたことを特徴とする請求
    項5に記載の読み出し装置。
  7. 【請求項7】 前記基板(1)に設定したトラック
    (2)に沿って,特定の文字や数字あるいは記号に対応
    させた各特定のパターン形状のパターン列を順次形成
    し,各パターン(3)にレーザ光を照射したとき,該照
    射されたパターン(3)によりスクリーン上にホログラ
    フィパターン(100)ができるようにした光メモリ板
    (10)を作成するための光学的な書き込み方式におい
    て,発光ダイオードの光またはレーザ光を,必要とする
    該各パターン(3)に対応するパターン形状をもつ光学
    的フィルタに照射し,その透過光または反射光を集光し
    て,各特定のパターン形状のパターン列を順次形成する
    ようにしたことを特徴とする書き込み方式。
  8. 【請求項8】 信号としての特定の文字や数字あるいは
    記号に対応させるに必要な分の異なるパターン(3)に
    対応するそれぞれのパターン形状をもつ光学的フィルタ
    を用意し,光変調器を用いて,発光ダイオードの光また
    はレーザ光を信号に応じて,その特定のパターン形状を
    もつ光学的フィルタに選択的に照射できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項7に記載の書き込み方式。
  9. 【請求項9】 前記基板(1)に設定したトラック
    (2)に沿って,特定の文字や数字あるいは記号に対応
    させた各特定のパターン形状のパターン列を順次形成
    し,各パターン(3)にレーザ光を照射したとき,該照
    射されたパターン(3)によりスクリーン上にホログラ
    フィパターン(100)ができるようにした光メモリ板
    (10)を作成するための光学的な書き込み方式におい
    て,前記各特定のパターン形状としての二個以上のドッ
    トの組み合わせ形状を,複数のレーザ光を光強度変調し
    て二個以上の集光したレーザ光のスポットの組み合わせ
    で作成するようにしたことを特徴とする書き込み方式。
JP8010469A 1995-03-14 1996-01-24 光メモリ板とその読み出し装置および書き込み方式 Pending JPH09120538A (ja)

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JP21224195 1995-08-21
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