JPH09119944A - 静電容量型加速度センサ - Google Patents

静電容量型加速度センサ

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JPH09119944A
JPH09119944A JP7300650A JP30065095A JPH09119944A JP H09119944 A JPH09119944 A JP H09119944A JP 7300650 A JP7300650 A JP 7300650A JP 30065095 A JP30065095 A JP 30065095A JP H09119944 A JPH09119944 A JP H09119944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2軸以上の加速度を同時に検出できる静電容
量変化を利用した加速度センサにおいて、周囲環境温度
が変動しても、検出加速度に対する出力が影響を受けな
い構成となし、使用温度範囲が広く厳しい自動車等の用
途に最適な静電容量型加速度センサの提供。 【解決手段】 可撓基板のビームによる支持構造を、従
来の可撓基板中心線上に配置する構成から、これを外周
部に配置する構成に変更することにより、温度変化によ
る可撓基板の上下変位が発生し難く、可撓基板と重錘体
との陽極接合箇所を従来の基板下面4ヶ所から中央1ヶ
所に変更して接合面積を最適値に調整し、さらに、電極
の配置をX,Y,Z軸用の全てを外周部に配置すること
により、実質的に周囲環境温度の変化、すなわち、熱変
形による影響を受けない静電容量型加速度センサが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2軸以上の加速
度を同時に検出できる静電容量変化を利用した加速度セ
ンサの改良に係り、可撓基板を支持するビームを相互に
対向しないよう外周部に配置し、重錘体の接合を可撓基
板の中央部のみとし、さらに電極を各基板の外周部側に
配列することにより、周囲環境温度が変動しても、検出
加速度に対する出力が影響を受けない構成となし、使用
温度範囲が広く厳しい自動車等の用途に適用できる静電
容量型加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量型加速度センサとして、例え
ば、特開平4−148833号、特開平4−33743
1号、特開平5−188079号には、固定基板と可撓
基板との各対向面に電極を着設して対向配置される静電
容量素子を複数設け、該基板面に平行なXY平面を設定
しこれと直交するZ軸のX,Y,Z軸3次元方向の加速
度の変化を、複数の静電容量素子間の静電容量変化に基
づき各X,Y,Z軸方向成分の検出を行う構成が提案さ
れている。
【0003】例えば、図9Aの斜視図に示すように、可
撓基板10を支持するビーム11(中心線を示す)を矩
形の可撓基板を中央部を残して4分割するする如く可撓
基板中心線上に十字型に配置する構成例では、所定の間
隔を設けて可撓基板に平行に配置した図示しない固定基
板と、図9Bに示すごとく、可撓基板10との各対向面
にそれぞれ電極X1,X2,Y3,Y4,Zを着設して静電
容量素子C1〜C5を形成する構成からなる。また、可撓
基板の下面には適当な質量を有するガラス重錘体12を
設けてある。
【0004】詳述するとここでは、該対向面間の外周部
に4個、中央部に1個の電極を設けて、静電容量素子C
1〜C5を形成した構成、すなわち、電極面にて直交する
X,Yの2軸上に配置された各々2つの静電容量素子C
1〜C4と、前2軸の中央に静電容量素子C5を配置した
構成からなる。
【0005】上記の構成において、例えば、X軸方向に
加速度が加わった場合、固定基板と可撓基板との対向面
間の各電極間距離が変化することから、各静電容量素子
1〜C4の静電容量が変化する。また、Z軸方向に加速
度が加わった場合も同様に各静電容量素子C1〜C4の静
電容量が変化する。
【0006】静電容量の変化より加速度の各成分の検出
は、例えば、X軸方向の加速度に対する出力として、静
電容量素子C1とC3の静電容量差(C1−C3)、Y軸方
向の加速度に対する出力として、静電容量素子C2とC4
の静電容量差(C2−C4)、Z軸方向の加速度に対する
出力として、静電容量素子C5の静電容量(C5)として
検出する。
【0007】かかる静電容量型センサは、可撓基板は加
わった加速度に対し大きな変位が得られるほどセンサの
感 度が向上するため、検出感度を向上させることを目
的として、低剛性の支持構造を有し、また、加わる加速
度を増幅することを目的に可撓基板の支持構造より下方
に重心 点をずらした適当な質量を有する重錘体が設け
てある。
【0008】例えば、高感度を有する静電容量型加速度
センサの具体的な構成をとして、実開平7−14382
号、特開平5−264577号等があるが、これらにお
いては、前述した低剛性の支持構造を得るために、可撓
部を細く薄いビームにて構成することが提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】可撓基板は、低剛性支
持されているため加速度以外の外乱に対しても非常に敏
感である。具体的には、周囲温度の変動により支持構造
部に熱応力が発生しそれに起因する可撓基板の変位が発
生し加速度が作用していないにも関わらず見かけ上出力
が生じる問題がある。
【0010】十分な感度を得るためには加速度が作用し
たときの可撓基板の変形を大きくする必要から基板の質
量を大とする必要がある。このため可撓基板の厚さを厚
くする必要があるが、これを実施すると薄いビーム等の
支持構造を製作するに際し、下方より基板を深く掘り下
げる必要が生じ実製作上現実的でない。通常、より大き
な感度を得るために重錘体を別部品として可撓基板に接
合する構成が採用されるが、重錘体に基板とは熱膨張係
数の異なる素材を使用すると、周囲温度が変動したとき
接合面でのバイメタル現象により可撓基板にソリが生
じ、この結果、可撓基板の変位が発生し加速度が作用し
ていないにも関わらず見かけ上出力が生じる問題があ
る。
【0011】通常、静電容量型加速度センサは、小型化
のため所謂マイクロマシニング技術を応用して製造され
ることが多く、一般に上記重錘体にパイレックスガラス
(商品名)を使用し、陽極接合にてシリコン基板に接合
する手法が取られるが、これを実施した場合、シリコン
とガラスの熱膨張係数の違いにより前述した可撓基板に
ソリが生じて変位を生じる問題が発生する。
【0012】この発明は、2軸以上の加速度を同時に検
出できる静電容量変化を利用した加速度センサにおい
て、周囲環境温度が変動しても、検出加速度に対する出
力が影響を受けない構成となし、使用温度範囲が広く厳
しい自動車等の用途に最適な静電容量型加速度センサの
提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明者は、周囲環境温度
が変動しても、検出加速度に対する出力が影響を受けな
い構成を目的に可撓基板のビームによる支持構造につい
て種々検討した結果、可撓基板のビームによる支持構造
を、従来の可撓基板中心線上に配置する構成から、これ
を外周部に配置する構成に変更することにより、温度変
化による可撓基板の熱変形を基板平面の回転方向に逃が
すことが可能で、基板厚みの上下方向の変位を低減でき
ることを知見し、この発明を完成した。
【0014】また、発明者は、当該センサが基板と重錘
体を接合するためにバイメタル効果による変形が発生す
ることに着目し、これを低減あるいは実質的に悪影響を
及ぼすことがない構成を目的に種々検討した結果、可撓
基板と重錘体との陽極接合箇所を例えば、従来の基板下
面4ヶ所から中央部の1ヶ所のみに変更することにより
バイメタル効果による変形を低減できることを知見し、
さらに、所定の熱膨張係数差を想定して熱膨張係数の異
なる材質を接合した場合、その基板中央部の1ヶ所の接
合面積を最適値に調整することにより、バイメタル効果
及びビームの熱変形の相互作用により可撓基板上に静電
容量の増加の領域と減少の領域が設定されて静電容量の
増減がゼロとなり、バイメタル効果及びビームの熱変形
による可撓基板の変位による影響を実質的に防止したこ
とと等価になる、換言すれば、可撓基板上に静電容量の
増加の領域と減少の領域がほぼ同等に設定されて静電容
量の増減がゼロとなるように基板中央部の1ヶ所の可撓
基板と重錘体との接合面積を調整することにより、バイ
メタル効果及びビームの熱変形による可撓基板の変位を
実質的に防止できることを知見し、この発明を完成し
た。
【0015】さらに、発明者は、ビームによる支持構造
並びに可撓基板と重錘体との接合を上述のこの発明によ
る構成となして、周囲環境温度変化による可撓基板の熱
変形による影響を受けない具体的な構成について鋭意検
討した結果、電極の配置を、従来のX軸、Y軸加速度検
出用の4個を外周部に配置し、Z軸加速度検出用を中央
部に配置した構成から、X,Y,Z軸用の全ての電極を
中央部を除く外周部に配置することにより、目的を達成
できることを知見し、この発明を完成した。
【0016】すなわち、この発明は、ビームによる支持
構造を有する可撓基板と固定基板との各対向面に電極を
着設して対向配置される静電容量素子を複数設け、該基
板面に平行なXY平面を設定しこれと直交するZ軸の
X,Y,Z軸3次元方向の加速度の変化を、複数の静電
容量素子間の静電容量変化に基づき各軸方向成分の検出
を行う静電容量型加速度センサにおいて、可撓基板の外
周部にビーム配置する構成からなる静電容量型加速度セ
ンサである。
【0017】また、この発明は、上記の構成において、
可撓基板に陽極接合される重錘体の接合箇所が基板中央
部一か所のみである静電容量型加速度センサ、基板の中
央部を除く外周部に電極を配列した静電容量型加速度セ
ンサ、を併せて提案するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1A,Bはこの発明による静電
容量型加速度センサの可撓基板を示す斜視図と正面説明
図であり、図2はその電極の配置を示す上面説明図であ
る。シリコンからなる略正方形の可撓基板1は、その外
周部に中心線で位置を示す4つのビーム2により支持さ
れる構成で、可撓基板1の下面には適当な質量を有する
矩形板状のガラス重錘体3を可撓基板1の下面中央部の
一か所のみで陽極接合してある。図2中の符号4が接合
部を示す。
【0019】所定の間隔を設けて可撓基板に平行に配置
した図示しない固定基板と、可撓基板1との各対向面に
それぞれ電極を着設して静電容量素子C1〜C5を形成す
る構成からなるが、ここでは図2に示すごとく、X軸、
Y軸用の略台形状の電極X1,X2,Y3,Y4を組み合せ
て可撓基板1の外周部に配置し、さらに、Z軸用電極Z
はX軸用電極とY軸用電極の間に配設してある。
【0020】前述した図9に示す従来構造では、ビーム
11に熱変形が生じると、これら4本のビームは2本ず
つの2対が対向されて設置されているため、互いに押し
合いあるいは引き合いすることとなり、その結果、可撓
基板10が上下に大きく変位する。すなわち、雰囲気温
度を20℃から−40℃へ変化させた場合の熱変形をF
EM解析によりシミュレートした結果を図11、図12
に示すとおり、支持構造のビームの変形及びバイメタル
現象が観察でき、変形量は0.35μmと変形が大きい
ことがわかる。
【0021】これに対して、上述のビームを可撓基板の
中心線上に配置する従来構造から外周部に配置する構造
及び接合部を中央部一か所とする構造にした図1、図2
の構成からなるこの発明では、可撓基板における上述の
FEM解析によるシミュレートで、図3、図4に示すと
おり、変形量は0.038μmと変形が大幅に抑制され
ている。かかる効果は、ビームを外周部配置にしたこと
により図3、図4に示すとおり、ビームに変形(伸び、
縮み)が生じても互いに押し合い、引き合いが発生しな
いことに起因し、可撓基板は回転運動は生じても厚み方
向に変位することが抑制されており、又接合部を一か所
としたためバイメタル効果も抑制されているのがわか
る。
【0022】上記したこの発明の構成、すなわち、可撓
基板のビームによる支持構造を外周部に配置する構成に
変更することにより、温度変化による可撓基板の熱変形
を基板平面の回転方向に逃がすことが可能で、厚み方向
に変位することが抑制できる。さらに、接合箇所を中央
1ヶ所に変更してその面積を最適値に調整するとバイメ
タル効果による可撓基板の反りによる影響についても抑
制でき、従来構造に比べ可撓基板の熱変形による影響が
大きく改善されることが明らかになった。
【0023】しかし、上記したこの発明の構成、すなわ
ち、可撓基板のビームによる支持構造を外周部に配置す
る構成に変更すること、さらに、接合箇所を中央1ヶ所
に変更してその面積を最適値に調整することにより、従
来構造に比べ可撓基板の熱変形による影響は大きく改善
されたが、変形量が全くゼロになるものではないこと
は、図3、図4に示されるとおりである。さらに、この
発明は、この発明による上述の構造的変更によっても依
然として残る極僅かなこの変形について、図2に示すご
とく、電極をX,Y,Z軸用の全てを可撓基板の外周部
に領域分割線を跨いで配置することにより対処を行った
ことを特徴とする。本対処について以下に詳述する。
【0024】図5のBに可撓基板1の変形状態を模式的
に示すごとく、変形状態はビームの伸びもしくは縮みに
よる変形とバイメタル効果による変形が組み合わされた
状態となる。そこで、ビームによる支持構造を外周部に
配置する構成に変更し、可撓基板1のガラス重錘体3と
の接合面積を調整することにより、図5のAに示すごと
く、基板1上の適当な箇所を通るある領域分割線5(2
点鎖線で示す)を介して、例えば、温度上昇時、外側は
初期状態から上方へ変形(静電容量値が増加)、内側は
下方に変形(静電容量値が減少)するよう、もちろん温
度下降時は、逆方向に変形するように構成することによ
り、可撓基板1上に静電容量の増加の領域と減少の領域
が設定されて静電容量の増減がゼロとなり、上記の変形
を実質的にゼロとすることが可能である。
【0025】ここで、図5のAにおいて、可撓基板1平
面がX−Y軸上で基板厚み方向がZ軸方向であるとし、
可撓基板1の熱による変形状態がZ軸方向でZ=0の状
態の部分を表示したとすると、基板1上の2点鎖線で示
す部分となる。この発明ではかかる2点鎖線で示す部分
を領域分割線5という。
【0026】すなわち、図6Aに示すごとく、かかる領
域分割線が基板1の中心と各辺の中央よりやや外側を通
るように可撓基板1のガラス重錘体3との接合面積を調
整し、X軸、Y軸用の略台形状の電極X1,X2,Y3
4、及びX軸用電極とY軸用電極の間に配設するZ軸
用電極Zの配置を、それぞれ領域分割線5を跨いで配置
し、かつ領域分割線5の外側と内側の面積をほぼ等しく
設定した。かかる構成により一つの電極内で熱変形が生
じても、温度上昇時の挙動例では領域分割線5外側部の
静電容量値が増加、内側部の静電容量値が減少して差し
引きは、ほぼゼロとなり、実質的に熱変形による影響を
受けないセンサを実現することができる。
【0027】この発明による電極配置の他の実施例を説
明する。図6Bの電極配置は、図6AのX軸、Y軸用の
略台形状の電極X1,X2,Y3,Y4の中央部に、矩形の
Z軸用電極Zを配置した構成からなり、ここでも領域分
割線5を跨いで配置した各電極の領域分割線5の外側と
内側の面積をほぼ等しく設定してある。
【0028】
【実施例】図1、図2に示すごとく、ビーム2を可撓基
板1の外周部に配置し、可撓基板1のガラス重錘体3と
の接合箇所を中央1ヶ所に変更して面積を最適値に調整
し、さらに電極をX,Y,Z軸用の全てを可撓基板の外
周部に配置した構成からなるこの発明による静電容量型
加速度センサに、実際に周囲温度を変動させて周囲温度
変動に伴う静電容量値の変化を測定し、加速度換算し
て、温度と0点温度ドリフトとの関係として図7に示
す。
【0029】また、上記の図1、図2の構成において、
電極配置のみを図9Bに示す従来の配置とし、ビーム配
置とガラス重錘体の接合をこの発明の構成とした静電容
量型加速度センサの周囲温度変動に伴う静電容量値の変
化を測定し、加速度換算して、温度と0点温度ドリフト
との関係として図8に示す。
【0030】さらに、図9に示す従来の静電容量型加速
度センサの周囲温度変動に伴う静電容量値の変化を測定
し、加速度換算して、温度と0点温度ドリフトとの関係
として図10に示す。なお、上記3種のセンサに用いた
可撓基板材料はシリコン、重錘体材料はパイレックスガ
ラスである。
【0031】前述の図9に示された従来の構造では、図
10に示すごとく、温度の変動により容量値が変動し見
かけ上加速度が発生しているのがわかる。また、ビーム
配置とガラス重錘体の接合をこの発明の構成とした場合
は、図8に示すごとく、この発明の構成が有効に作用し
て温度特性が改良されていることがわかる。さらに、図
1、図2のビーム配置、ガラス重錘体の接合並びに電極
配置をこの発明の構成とした場合は、図7に示すごと
く、周囲環境温度が変動しても、検出加速度に対する出
力が影響を受けないことがわかる。
【0032】
【発明の効果】この発明による静電容量型加速度センサ
は、可撓基板を支持するビームを相互に対向しないよう
外周部に配置し、重錘体の接合を可撓基板の中央部のみ
とし、さらに電極を各基板の外周部側に配列することに
より、周囲環境温度が変動しても、検出加速度に対する
出力が影響を受けない構成であり、自動車用途等の周囲
温度変動の大きな用途で使用可能な高精度のセンサが提
供できる。また、この発明では、従来のセンサにおいて
必要であった電気回路による温度補償が不要となること
から、構成が簡単なセンサを安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの発明による静電容量型加速度センサの
可撓基板を示す斜視説明図であり、Bは可撓基板を示す
側面説明図である。
【図2】この発明による静電容量型加速度センサの可撓
基板の電極の配置を示す平面説明図である。
【図3】この発明による静電容量型加速度センサの温度
変化に伴う熱変形をFEM解析によりシミュレートした
結果を示す説明図であり、Aは斜視方向、Bは平面方向
の変形の説明図である。
【図4】この発明による静電容量型加速度センサの温度
変化に伴う熱変形をFEM解析によりシミュレートした
結果を示す説明図であり、Aは温度が20℃、Bは温度
が−40℃のとき、Z軸(図の上下方向)に1G(地球
重力)がかかった状態での変形を示す。
【図5】静電容量型加速度センサの温度変化に伴う変形
状態を模式的に示す説明図であり、Aは平面、Bは厚み
方向の変形を示す。
【図6】A,Bは、この発明による静電容量型加速度セ
ンサの可撓基板の電極の他の配置を示す平面説明図であ
る。
【図7】この発明による静電容量型加速度センサの周囲
温度変動に伴う静電容量値の変化を測定し、加速度換算
して、温度と0点温度ドリフトとの関係として示すグラ
フである。
【図8】この発明による静電容量型加速度センサの周囲
温度変動に伴う静電容量値の変化を測定し、加速度換算
して、温度と0点温度ドリフトとの関係として示すグラ
フである。
【図9】Aは従来の静電容量型加速度センサの可撓基板
を示す斜視説明図であり、Bは電極の配置を示す平面説
明図である。
【図10】従来の静電容量型加速度センサの周囲温度変
動に伴う静電容量値の変化を測定し、加速度換算して、
温度と0点温度ドリフトとの関係として示すグラフであ
る。
【図11】従来の静電容量型加速度センサのの温度変化
に伴う熱変形をFEM解析によりシミュレートした結果
を示す説明図であり、Aは斜視方向、Bは平面方向の変
形の説明図である。
【図12】従来の静電容量型加速度センサの温度変化に
伴う熱変形をFEM解析によりシミュレートした結果を
示す説明図であり、Aは温度が20℃、Bは温度が−4
0℃のとき、Z軸(図の上下方向)に1G(地球重力)
がかかった状態での変形を示す。
【符号の説明】
1,10 可撓基板 2,11 ビーム 3,12 ガラス重錘体 4 接合部 5 領域分割線 X1,X2,Y3,Y4,Z 電極 C1,C2,C3,C4,C5 静電容量素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビームによる支持構造を有する可撓基板
    と固定基板を対向配置した静電容量型加速度センサにお
    いて、可撓基板の外周部にビーム配置する構成からなる
    静電容量型加速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、可撓基板に陽極接合
    される重錘体の接合箇所が基板中央部一か所のみである
    静電容量型加速度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、基板
    の中央部を除く外周部に電極を配列した静電容量型加速
    度センサ。
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