JPH09119776A - アーク炉の水冷炉蓋 - Google Patents

アーク炉の水冷炉蓋

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JPH09119776A
JPH09119776A JP27551095A JP27551095A JPH09119776A JP H09119776 A JPH09119776 A JP H09119776A JP 27551095 A JP27551095 A JP 27551095A JP 27551095 A JP27551095 A JP 27551095A JP H09119776 A JPH09119776 A JP H09119776A
Authority
JP
Japan
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water
cooled
cooling
furnace
slag
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27551095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyosuke Mori
喜代助 森
Hiroaki Kondo
浩明 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09119776A publication Critical patent/JPH09119776A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管によって構成された水冷部を有する水冷
パネルによって構成されるアーク炉の炉蓋構造で、鋼管
の配列方法および曲げ部構造を改良する事によって、製
作が容易かつ安価で、水冷効率が高く、さらに耐久性の
ある水冷炉蓋を提供する。 【解決手段】 アーク炉の炉蓋の鋼管製水冷パネルを、
鋼管にJIS標準の180°継手を溶接し、互いに平行
に密着することなく隙間を持ったものを、互いの隙間を
埋めあうように上下二層に重ね合わせた構造のものによ
って構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアーク炉の水冷炉蓋
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアーク炉の炉蓋は、中央部に電極
挿入用の孔を有した耐火物の小天井と、その外周にドー
ム状に組み立てた耐火煉瓦、およびそれを支える炉蓋枠
より構成されている。この耐火煉瓦は、操業時に炉内の
溶鋼や電極からの熱を受け、溶損・スポーリング等によ
り損耗する。そのために、頻繁に煉瓦の補修作業を行わ
ねばならず、ランニングコストの上昇、稼働率の低下な
どの問題を引き起こしていた。
【0003】このため、近年では耐火煉瓦を用いた炉蓋
の代わりに、特開昭53−107729号公報に記載さ
れているように、鋼板を溶接し、水路を形成したジャケ
ットの内部に冷却水を流す方式のものが提案されてい
る。また、実公昭58−32152号公報では、小天井
の外周より炉蓋を放射状に数個の扇形要素に分割し、そ
の各要素を鋼管を屈曲させ、それを密に配列したものに
よって構成する水冷炉蓋に加えて、さらに、鋼管の受熱
面側には鋼管への熱負荷を軽減し冷却水量を削減する目
的で、炉内で飛散するスラグをセルフコーティングする
ためのスラグキャッチャーを取り付けた構造のものが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
53−107729号公報における水冷炉蓋は、1)ジ
ャケット隅部での冷却水の淀みの発生による冷却効果の
低下、2)受熱面の熱膨張を吸収しきれないためにクラ
ックの発生による水漏れ等の問題がある。また、実公昭
58−32152号公報においては、分割された扇型要
素を鋼管を曲げて、密着させることによって構成してい
るために、曲げ部の曲率が非常に小さくなる。曲げ部は
鋼管同士の隙間を極力少なくするために、曲率の小さい
特殊継手を製作する必要があり、コスト高となる。さら
に急激な曲げ部での冷却水の圧力損失により、流速が低
下し冷却効果が上がらないという問題がある。また互い
の鋼管は同一面を構成しているためスラグキャッチャー
にてコーティングしたスラグが炉蓋旋回時等に落下しや
すくスラグキャッチャーの溶損が早いため必ずしも十分
な効果を上げているとはいえなかった。
【0005】そこで、本発明では、鋼管の配列および曲
げ部を改良する事によって、製作が容易かつ安価で、水
冷効率が高く、さらに耐久性のある水冷炉蓋を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼管によって
構成された水冷部を有する水冷パネルによって構成され
るアーク炉の炉蓋構造において、前記水冷部は上下二段
の水冷パネルで形成し、且つ、上段水冷パネルが下段水
冷パネルの略中央に配置されるように、上段水冷パネル
と下段水冷パネルの平面配設ピッチをずらして配置した
水冷炉蓋を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では鋼管を密着させるよう
に曲げないため、曲げ部の曲率を大きくとることが出来
る。そのため、曲げ部にはJIS B2307「配管用
突合せ溶接管継手」(以下JIS180°継手とい
う。)を加工無しで取り付けられることや単純曲げ加工
が可能なため、製作コストの低減が図られる。また、上
部の鋼管に取り付けたスラグキャッチャーは、付着した
スラグが下部の両側の鋼管を含めた三面冷却により保護
されるため溶損しにくく、セルフコーティングの効果が
持続する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図4に基づいて説明
する。図1は本発明の炉蓋の平面図であり、図2は図1
中のH−H断面図である。図3は図1中の鋼管製水冷パ
ネル拡大部、図4は図3中I−I断面の拡大図である。
図1において1は炉蓋全体を示す。該炉蓋1は中心に電
極挿入孔2(直流炉では一般に1個)を持つ小天井3
と、該小天井3を取り巻き扇形状に分割された鋼管製水
冷パネル4・5・6およびそれらを支える炉蓋枠7およ
び集塵ダクト8から構成される。
【0009】水冷パネル4・5・6は図3のように、鋼
管を端部において屈曲させ、それを上下に重ね合わせた
構造とする。鋼管屈曲部はJIS180°継手を鋼管に
溶接することによって形成する。その結果、曲げられた
鋼管は互いに平行に密着することなく、所定の隙間を持
つことになる。上記の構造の鋼管11と12を互いの隙
間を埋め合うようにして上下に重ね合わせることによっ
て1つの水冷パネルを構成する。
【0010】図4に図2のI−I断面での鋼管密着部の
拡大図を示す。本発明では屈曲させた2組の鋼管を上下
2層に重ね合わせる構造をとり、鋼管下部に取り付けら
れたスラグキャッチャー9によって、炉蓋下部にスラグ
10の層を付着させ炉蓋の長寿命化を図る。また、上層
の鋼管は溶鋼面からの距離が下層に対して遠く、また下
部におけるスラグの層も厚いため、熱負荷が低く必要な
冷却水量も少なくてすみ、鋼管径を小さくすることがで
きる。
【0011】
【発明の効果】本発明の水冷炉蓋における鋼管製水冷パ
ネルは、2組の屈曲させた鋼管を上下に重ねた構造であ
るため、端部における曲げ半径を従来より大きくとるこ
とが出来、製作コストが低く、加工が容易であり、また
曲げ部における圧力損失による流速低下を原因とする、
冷却効率の低下を防ぐことができる。さらに上層の鋼管
は溶鋼からの熱負荷が下層に対して少ないため、管径を
小さくでき冷却水量の低減も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアーク炉用水冷炉蓋の平面図。
【図2】図1中のH−H断面図。
【図3】図1中の鋼管製水冷パネルの拡大図。
【図4】図3のI−I断面の拡大図である。
【符号の説明】
1…水冷炉蓋 2…電極孔 3…小天井 4,5,6…水冷パネル 7…炉蓋枠 8…集塵ダクト 9…スラグキャッチャー 10…スラグ 11…水冷パイプ(下段) 12…水冷パイプ(上段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管によって構成された水冷部を有する
    水冷パネルによって構成されるアーク炉の炉蓋構造にお
    いて、前記水冷部は上下二段の水冷パネルで形成し、且
    つ、上段水冷パネルが下段水冷パネルの略中央に配置さ
    れるように、上段水冷パネルと下段水冷パネルの平面配
    設ピッチをずらして配置したことを特徴とするアーク炉
    の水冷炉蓋。
JP27551095A 1995-10-24 1995-10-24 アーク炉の水冷炉蓋 Withdrawn JPH09119776A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002519516A (ja) * 1998-07-01 2002-07-02 テクノロジカル リソーシズ プロプライエタリー リミテッド 直接製錬容器および直接製錬法
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