JPH09119027A - 主として練条機に組み込まれる遊星歯車装置の軸受潤滑装置 - Google Patents

主として練条機に組み込まれる遊星歯車装置の軸受潤滑装置

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JPH09119027A
JPH09119027A JP30219295A JP30219295A JPH09119027A JP H09119027 A JPH09119027 A JP H09119027A JP 30219295 A JP30219295 A JP 30219295A JP 30219295 A JP30219295 A JP 30219295A JP H09119027 A JPH09119027 A JP H09119027A
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JP
Japan
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oil supply
gear shaft
sun gear
shaft
planetary gear
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JP30219295A
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Shinzo Nishimura
愼三 西村
Toshikazu Sakuma
敏和 佐久間
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HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Original Assignee
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】主として練条機において、遊星歯車装置を変速
装置として使用する場合において、高速回転を行う太陽
歯車軸及び遊星歯車軸の各軸を支承している軸受の潤滑
を支障なく行うことである。 【解決手段】太陽歯車軸31に、第1給油孔32を軸方
向に沿って設けると共に、該第1給油孔32に連通し、
しかも該太陽歯車軸31の外周面に通じる1ないし複数
の第2給油孔33を軸直角方向に設け、遊星歯車軸41
の全体を支持していて、太陽歯車軸31を中心にして回
転する厚リング状の遊星歯車支持体39の内周面に1な
いし複数の第3給油孔48を軸直角方向に設け、出力軸
である太陽歯車軸31の第1給油孔32に所定の圧力で
供給された潤滑油が、遠心力の作用によって第2及び第
3の各給油孔33,48を介して太陽歯車軸31及び遊
星歯車軸41を支承している各軸受に供給されるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として練条機に
変速装置として組み込む遊星歯車装置の太陽歯車軸及び
遊星歯車軸の各軸をそれぞれ支承している各軸受を潤滑
するための遊星歯車装置における軸受潤滑装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のオートレベラの2デリベ
リ練条機のギアボックスとローラ周辺の平面概念図であ
る。この図に示されるように、2デリベリ練条機Aのド
ラフト部にはスライバーを紡出するための複数のローラ
1 ,R2 ,R3 ,Rb,Rcが配設されている。矢印
Pは、2デリベリ練条機Aにおいてスライバーが紡出さ
れる方向を示す。これらのローラR1 ,R2 ,R3 ,R
b,Rcはスライバーが紡出される方向からバックドラ
フトローラRb、サードドラフトローラR3 、セカンド
ドラフトローラR2 、フロントドラフトローラR1 、カ
レンダローラRcの順で、それぞれのローラR1
2 ,R3 ,Rb,Rcが矢印Pに対して直角な方向に
各一対となって配設されている。主モータ1のモータ軸
1aに取付けられたプーリ2と、一対のカレンダローラ
Rcの共通支持軸3に取付けられたプーリ4との間にベ
ルト5が巻回されている。更に一対のフロントドラフト
ローラR1 の共通支持軸6と、一対のカレンダローラR
cの共通支持軸3とは歯車列7を介して連結されてお
り、該歯車列7は一方の側のギアボックスB’の内部に
配設されている。更に、主モータ1の動力は、この歯車
列7と連結軸8を介して他方の側のギアボックスB”の
内部に配設されている歯車列9に伝達されるようになっ
ている。一対のセカンドドラフトローラR2 の共通支持
軸11と、一対のサードドラフトローラR3 の共通支持
軸12とは歯車列9を介して連結されている。このた
め、各デリベリのカレンダローラRcは、主モータ1の
駆動力がベルト5を介して伝達されることにより駆動回
転されると共に、各デリベリのフロントドラフトローラ
1 は、主モータ1の駆動力がギアボックスB’内の歯
車列7を介して伝達されることにより駆動回転される。
一方、各デリベリのセカンドドラフトローラR2 とサー
ドドラフトローラR3 は、いずれも主モータ1の駆動力
がギアボックスB”内の歯車列9を介して伝達されるこ
とにより駆動回転される。
【0003】一方、各デリベリのサーボモータ13のモ
ータ軸13aは、それぞれ遊星歯車を使用した変速装置
(遊星歯車装置)D’の第1入力軸14aと連結されて
いると共に、各歯車列7,9は、各変速装置D’の第2
入力軸14bに連結されている。各変速装置D’のそれ
ぞれの出力軸15に取付けられたプーリ16と、一対の
バックドラフトローラRbの各支持軸17に取付けられ
たプーリ18との間にベルト19が巻回されている。こ
れらの変速装置D’はそれぞれサーボモータ13に連結
されているため、一対のバックドラフトローラRbは各
サーボモータ13を作動させることにより、それらの回
転数が各サーボモータ13によって独立して制御されな
がら回転する。各ギアボックスB',B”の内部に配設さ
れた歯車列7,9を構成する歯車群の上方には、それぞ
れ多数の給油孔21が設けられた給油パイプ22が配設
されている。各給油孔21からは潤滑油がシャワー状に
なって落下し、各歯車の歯面及び各歯車を保持するそれ
ぞれの軸受に給油されていた。又各変速装置D’は専用
の密閉型ケースに収納されていて、それらの密閉型ケー
スには常に潤滑油が充填されているため、各変速装置
D’の内部に配設された多数の歯車の歯面及び各歯車を
保持するそれぞれの軸受には充分な給油がなされてい
た。
【0004】しかし、上記構成のオートレベラの2デリ
ベリ練条機では、バックドラフトローラRbの回転数の
みが各デリベリで独立して制御される構成であるため、
ドラフト率を変更できる部分は、このバックドラフトロ
ーラRbとサードドラフトローラR3 の間のみである。
しかも、この部分におけるドラフト率の分配割合(最終
ドラフト率に対する当該部分のドラフト率の比のことを
いう)は小さいので、結局、幅広いドラフト率の変更は
できない。ドラフト率の分配割合は、フロントドラフト
ローラR1 とセカンドドラフトローラR2 との間が最も
大きく、セカンドドラフトローラR2 以降の各ドラフト
ローラを一括して各デリベリ毎に制御する方式(これを
「メインゾーン制御方式」という)を採用して、変速範
囲を広くすることが行われている。
【0005】このメインゾーン制御方式を採用すると、
変速範囲が広くなる利点はあるが、セカンドドラフトロ
ーラR2 以降の各ドラフトローラが各デリベリ毎に個別
に制御される構成となるため、各デリベリのギアボック
スに収容される歯車などの構成部品数が増して、ギアボ
ックスが大型化してしまう。また、主モータの駆動力を
伝達するためのタイミングベルトには、風綿が付着し易
く、これによる不具合を解消するために、このベルトを
ギアボックス内に収容しようとすると、このギアボック
スは、更に大きくなってしまう。
【0006】一方、従来のオートレベラの2デリベリ練
条機に使用されていた変速装置D’は、その出力軸15
と、第1及び第2の各入力軸14a,14bが同一軸線
上に配置された構成であるために、これらの軸方向に沿
った長さが長くなる。よって、この変速装置D’をギア
ボックスB',B”の側方に配設すると、その幅が部分的
に極めて大きくなって、工場内における占有面積が大き
くなる。そこで、出力軸と2つの入力軸とが同一軸線上
に位置せず、軸直角方向に沿って所定の間隔を有する構
成の変速装置を使用し、しかもこの変速装置をギアボッ
クス内に組み込むことによって、上記不具合を解消しよ
うとした。この変速装置は、ギアボックスに組み込むた
めに小型化する必要があり、上記した変速装置D’のよ
うに密閉型ではなくて、開放型である。
【0007】図1は、本発明に軸受潤滑装置を有する変
速装置Dを備えた練条機Aのギアボックスとローラ周辺
の平面概念図である。この図1において、各ローラRc,
1,2,Rb は、主モータ1により定常回転するが、メ
インゾーン制御を行うために一対のセカンドドラフトロ
ーラR2 の各支持軸23と、一対のバックドラフトロー
ラRbの各支持軸24とは、それぞれの変速装置Dの太
陽歯車軸(出力軸)31により駆動されるようになって
いる。これらの変速装置Dは、各サーボモータ13と主
モータ1からの歯車列25に連結されているため、一対
のセカンドドラフトローラR2 と一対のバックドラフト
ローラRbとは、主モータ1の回転と、スライバー斑に
対応して動作する各サーボモータ13の回転とが合成さ
れることにより同時に、かつそれらの回転数が各サーボ
モータ13によって変速制御されながら回転する。これ
らの変速装置Dは、それぞれ他のローラR1 ,Rcの共
通支持軸3,6が連結されている歯車列25と共に、各
ギアボックスBの内部に配設されている。これらの変速
装置Dは解放型であり、それぞれの変速装置Dの内部に
配設された多数の歯車の上方と各ギアボックスBの内部
に配設された歯車列25の上方には、それぞれ多数の給
油孔21が設けられた給油パイプ22が配設されてい
る。各給油孔21からは潤滑油がシャワー状になって落
下し、歯車列25を構成する各歯車及び変速装置Dを構
成する各歯車の歯面、及びこの各歯車を保持するそれぞ
れの軸受に給油されていた。大多数の歯車には十分な給
油がされていたが、変速装置Dの遊星歯車軸を支持して
いる軸受の部分には、遊星歯車軸の高速回転に基づく大
きな遠心力が作用するために、潤滑油が特に弾かれ易い
問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、主として練条機において、遊星歯車装置を
変速装置として用いている場合に、高速回転を行う遊星
歯車軸を支承している軸受の部分に潤滑油が充分に供給
されるようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、主として練条機に変速装置として組み込ま
れ、上方に配設された給油パイプからシャワー状となっ
て落下する潤滑油によって、各歯車と、太陽歯車軸及び
遊星歯車軸の各軸を支承している各軸受とを潤滑する構
成の遊星歯車装置の軸受潤滑装置であって、前記太陽歯
車軸に、第1給油孔を軸方向に沿って設けると共に、該
第1給油孔に連通し、しかも該太陽歯車軸の外周面に通
じる1ないし複数の第2給油孔を軸直角方向に設け、更
に、前記遊星歯車軸の全体を支持していて、太陽歯車軸
を中心にして回転する厚リング状の遊星歯車支持体の内
周面に1ないし複数の第3給油孔を軸直角方向に設け、
出力軸である太陽歯車軸の第1給油孔に所定の圧力で供
給された潤滑油が遠心力の作用によって第2及び第3の
各給油孔を介して前記各軸受に供給されるように構成し
たことである。
【0010】出力軸である太陽歯車軸の高速回転中にお
いて、この太陽歯車軸にその軸方向に設けられた第1給
油孔に潤滑油が所定の圧力で供給されると、この潤滑油
は、太陽歯車軸の高速回転による遠心力の作用によっ
て、第1給油孔に連通して軸直角方向に設けられた第2
給油孔から吐出されて、太陽歯車軸を支承している軸受
の部分に供給される。太陽歯車軸の第2給油孔から吐出
された潤滑油は、同様の遠心力の作用によって、遊星歯
車支持体の内周面に軸直角方向に設けられた第3給油孔
に入り込んで、遊星歯車軸を支承している軸受の部分に
供給される。各軸受の潤滑に供された潤滑油は、遠心力
の作用によって各軸の軸直角方向に飛散して回収され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明に係る軸受潤滑装置
を有する変速装置Dを備えた練条機Aのギアボックスと
ローラ周辺の平面概念図である。図2は、変速装置Dを
構成する遊星歯車装置の縦断面図である。図3は、この
遊星歯車装置の一部を破断した斜視図である。図4は、
図2のX線矢視図である。図5は、図2のY−Y線断面
図である。図6は、回転継手Kの構成を示す断面図であ
る。図7は、図2のZ−Z線断面図であり、本発明に係
る軸受潤滑装置の作用説明図である。なお、本発明は、
変速装置Dを構成する遊星歯車装置の各軸受の潤滑構造
に特徴を有し、それ以外の部分の構成は、「従来の技
術」の項目で説明したものと同一である。従って以下の
説明は、本発明のこの特徴的部分についてのみ行う。
【0012】図2ないし図6に示されるように、各デリ
ベリのギアボックスB内に組み込まれる変速装置Dは、
遊星歯車装置で構成されている。図2及び図3に示され
るように、出力軸である太陽歯車軸31を中心にして各
歯車G1 〜G6 が配設されている。太陽歯車軸31に
は、その中心部に第1給油孔32が軸方向に沿って設け
られていると共に、この第1給油孔32に連通し、しか
も該軸31の外周面に通じる複数の第2給油孔33が軸
直角方向に設けられている。第1給油孔32は、太陽歯
車軸31の一端部に開口している。太陽歯車軸31の一
方の端面にはねじ孔34が設けられていて、そのねじ孔
34に回転継手Kが取付けられている。該継手Kの一端
部には給油パイプ35が取付けられていて、油圧ポンプ
(図示せず)を作動させることによって該パイプ35を
介してオイルタンク(図示せず)から潤滑油を吸い込
み、太陽歯車軸31の第1給油孔32に所定の圧力で送
り込んでいる。
【0013】太陽歯車軸31の第1段付部31aの外周
面には、2個の軸受J1 がリング形状のカラー36を挟
み込む形態で直列に嵌装されていて、それらの軸受J1
によって中間歯車G1 が回転可能に支承されている。中
間歯車G1 の外周面で、歯車が設けられていないボス部
37には、キー38を介して第2入力歯車G2 が嵌装さ
れている。そのため、中間歯車G1 と第2入力歯車G2
とは同時に回転する。出力軸である太陽歯車軸31の第
2段付部31bの外周面には、2個の軸受J4が嵌装さ
れている。第1入力歯車G4 は、厚リング状の遊星歯車
支持体39の外周部に歯部が形成された構成であって、
この支持体39の中心部には嵌装孔40が設けられてい
る。この遊星歯車支持体39は、自身の嵌装孔40に嵌
装された各軸受J4 によって太陽歯車軸31に回転可能
に支承されている。
【0014】図2ないし図4に示されるように、中間歯
車G1 には一対の遊星歯車G3 が相対向して噛合されて
いるため、各遊星歯車G3 は中間歯車G1 の回転に伴
い、自転しながら中間歯車G1 の周囲を公転する。これ
らの遊星歯車G3 は、各遊星歯車軸41にそれぞれクラ
ンプ材42を介して取付けられている。各遊星歯車軸4
1は、前記遊星歯車支持体39の外周部における軸心に
対して対称位置に嵌装された二対の軸受J3,J5 により
支承されている。異なる種類の2個の軸受J3,J5 は、
遊星歯車支持体39の外周部に同心となって設けられた
各嵌装孔43a,43bに嵌装されている。
【0015】太陽歯車軸31の第2段付部31bの外周
面には、キー44を介して太陽歯車G6 が嵌装されてい
る。そのため、太陽歯車軸31と太陽歯車G6 は同時に
回転する。各遊星歯車軸41のクランプ材42が取付け
られていない側の端には、それぞれ遊星歯車G5 が固着
されている。図2ないし図4に示されるように、太陽歯
車G6 には一対の遊星歯車G5 が相対向して噛合されて
いるため、各遊星歯車G5 は太陽歯車G6 の回転に伴
い、自転しながら出力軸である太陽歯車軸31を中心に
して太陽歯車G6 の周囲を公転する。
【0016】太陽歯車軸31の第2段付部31bの外周
面に嵌装された2組の軸受J4 の両内側端面によってリ
ング状のカラー45が挟み込まれ、更に各軸受J4 の両
外側端面は、リング状のカラー46と太陽歯車G6 の内
端面によって挟み込まれている。カラー45の外径は、
各軸受J4 の内輪の外径よりも僅かに小さくなってい
る。図7に示されるように、カラー45には、その内周
面に環状の給油溝45aが設けられていると共に、該給
油溝45aに連通する複数の給油孔45bが軸直角方向
に設けられている。2組の軸受J4 の相対向する内側端
面と、カラー45の外周面及び遊星歯車支持体39の嵌
装孔40とで形成される環状の空間部が、潤滑油の給油
路47となっている。該給油路47とカラー45の給油
溝45aとは、複数の給油孔45bとを介して連通され
ている。太陽歯車軸31に軸方向に設けられた第1給油
孔32と給油路47とは、第2給油孔33、環状の給油
溝45a及び給油孔45bを介して連通されているの
で、第1給油孔32に所定の圧力で供給された潤滑油は
給油路47の部分まで達して、その両側に配設されてい
る軸受J4 を潤滑させる。一方、遊星歯車支持体39の
内周面におけるカラー45が配置される部分には、一対
の第3給油孔48が軸心に対して対称となって半径方向
に設けられている。遊星歯車支持体39の外周部に設け
られた嵌装孔43a,43bと、その中心部に設けられ
た嵌装孔40とは、前記第3給油孔48を介して連通さ
れている。よって、この第3給油孔48を通って各軸受
3,5 の部分まで潤滑油が供給される。
【0017】出力軸である太陽歯車軸31の第2段付部
31bの一端部は、軸受J6 を介してブラケット49に
支承されている。太陽歯車軸31の端面には、外側に向
かって回転継手Kが取付けられている。図6に示される
ように、回転継手Kはねじ込み部51と本体部52とか
ら構成されている。ねじ込み部51は、太陽歯車軸31
の端面のねじ孔34にねじ込まれて取付けられている。
ねじ込み部51と本体部52との間には軸受53が配設
されているため、本体部52はねじ込み部51に対して
回転可能である。更に、この軸受53が保持されている
部分は、シール54によって油密が図られている。この
ため、ねじ込み部51は太陽歯車軸31と共に回転する
が、本体部52は静止したままの状態が保たれる。本体
部52は下方にほぼ直角に折れ曲がっていて、その下端
部には挿入体55が取付けられており、この挿入体55
には給油パイプ35が取付けられている。給油パイプ3
5の端部はオイルタンク(図示せず)内に配設されてい
て、該タンクより吸い込まれた潤滑油は給油パイプ35
を通り、本体部52からねじ込み部51を介して太陽歯
車軸31に設けられた第1給油孔32に供給される。
【0018】第1入力歯車G4 には、各プーリ2,4、
共通支持軸3及び歯車列25を介して、主モータ1の駆
動力が入力される。図2に示されるように、主モータ1
の作動によって第1入力歯車G4 が駆動回転されると、
一対の遊星歯車G5 は第1入力歯車G4 の回転に伴って
太陽歯車G6 の回りを公転しながら自転し、その結果、
太陽歯車G6 を回転させる。太陽歯車G6 はキー44を
介して太陽歯車軸31に嵌装されているため、太陽歯車
6 の回転により出力軸である太陽歯車軸31が回転さ
れる。このように、主モータ1から第1入力歯車G4
入力された駆動力は、遊星歯車G5 と太陽歯車G6 とに
よって変速され、太陽歯車軸31を回転させる駆動力と
なって出力される。一方、第2入力歯車G2 には、サー
ボモータ13のモータ軸13aの回転が歯車列30を介
して伝達される。サーボモータ13を作動させると、中
間歯車G1 が回転する。この時、一対の遊星歯車G3
中間歯車G1 の回転に伴って、この中間歯車G1 の回り
を自転し、その結果、太陽歯車軸31に固着されている
別の太陽歯車G6 を回転させる。このように、太陽歯車
軸31に固着されている太陽歯車G6 の回転数は、第1
入力歯車G4 と第2入力歯車G2 との各回転数の合成回
転数となるので、サーボモータ13によって第2入力歯
車G2 の回転数を変化させると、出力軸である太陽歯車
軸31の回転数が変化される。
【0019】そして、出力軸である太陽歯車軸31の高
速回転中において、この太陽歯車軸31にその軸方向に
沿って設けられた第1給油孔32に潤滑油が所定の圧力
で供給されると、この潤滑油は、太陽歯車軸31の高速
回転による遠心力によって、第1給油孔32に連通して
太陽歯車軸31にその軸直角方向に設けられた第2給油
孔33から吐出され、前記給油路47に達して、その両
側に配置されている各軸受J4 の部分に給油される。こ
の給油路47に達した潤滑油は、遠心力の作用によって
遊星歯車支持体39の嵌装孔40の内周面にその軸直角
方向に設けられた第3給油孔48の部分まで飛散され
て、この部分に配置されている軸受J3 の部分に給油さ
れる。また、太陽歯車軸31に対して中間歯車G1 を回
転可能に支承している軸受J1 には、この部分に達して
いる第2給油孔33を介して潤滑油が直接に給油され
る。更に、各歯車G1 〜G6 には、歯車列25を構成す
る他の歯車群と同様にして、ギアボックスB内に配設さ
れている給油パイプ22から潤滑油がシャワー状となっ
て直接に給油される。そして、変速装置Dを構成する各
軸受の潤滑に供された潤滑油は、遠心力の作用によって
各軸の軸直角方向に飛散されて、給油パイプ22から給
油された潤滑油と一緒になって回収される。
【0020】なお、上記実施例は、変速装置として練条
機に組み込まれる遊星歯車装置の軸受潤滑装置について
説明したが、本発明は、他の用途に用いられる遊星歯車
装置に対しても実施可能である。また、変速装置として
使用される遊星歯車装置に関しても、遊星歯車軸が軸受
を介して遊星歯車支持体に支承されているものであれ
ば、その構成は、上記実施例のように、遊星歯車支持体
の外周部に歯部が形成されて、これが入力歯車になって
いるものには限定されない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、変速装置として練条機に組み
込まれる遊星歯車装置を構成する太陽歯車軸に、第1給
油孔を軸方向に沿って設けると共に、この第1給油孔に
連通し、しかも太陽歯車軸の外周面に通じる1ないし複
数の第2給油孔を軸直角方向に設け、更に、遊星歯車軸
の全体を支持していて、太陽歯車軸を中心にして回転す
る厚リング状の遊星歯車支持体の内周面に1ないし複数
の第3給油孔を軸直角方向に設け、出力軸である太陽歯
車軸の第1給油孔に所定圧力で供給された潤滑油が、高
速回転する太陽歯車軸の遠心力の作用により第2及び第
3の各給油孔を介して各遊星歯車軸の軸受の部分に給油
されるように構成されているので、太陽歯車軸の高速回
転により生ずる遠心力を巧みに利用して、遊星歯車軸の
軸受の部分に潤滑油を確実に給油できて、練条機の高速
回転に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸受潤滑装置を有する変速装置D
を備えた練条機Aのギアボックスとローラ周辺の平面概
念図である。
【図2】変速装置Dを構成する遊星歯車装置の縦断面図
である。
【図3】この遊星歯車装置の一部を破断した斜視図であ
る。
【図4】図2のX線矢視図である。
【図5】図2のY−Y線断面図である。
【図6】回転継手Kの構成を示す断面図である。
【図7】図2のZ−Z線断面図であり、本発明に係る軸
受潤滑装置の作用説明図である。
【図8】従来のオートレベラの2デリベリ練条機のギア
ボックスとローラ周辺の平面概念図である。
【符号の説明】
1 :中間歯車 G2 :第2入力歯車 G3,5 :遊星歯車 G4 :第1入力歯車 G6 :太陽歯車 J1 〜J6 :軸受 31:太陽歯車軸 32:第1給油孔 33:第2給油孔 39:遊星歯車支持体 41:遊星歯車軸 47:給油路 48:第3給油孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として練条機に変速装置として組み込
    まれ、上方に配設された給油パイプからシャワー状とな
    って落下する潤滑油によって、各歯車と、太陽歯車軸及
    び遊星歯車軸の各軸を支承している各軸受とを潤滑する
    構成の遊星歯車装置の軸受潤滑装置であって、 前記太陽歯車軸に、第1給油孔を軸方向に沿って設ける
    と共に、該第1給油孔に連通し、しかも該太陽歯車軸の
    外周面に通じる1ないし複数の第2給油孔を軸直角方向
    に設け、更に、前記遊星歯車軸の全体を支持していて、
    太陽歯車軸を中心にして回転する厚リング状の遊星歯車
    支持体の内周面に1ないし複数の第3給油孔を軸直角方
    向に設け、 出力軸である太陽歯車軸の第1給油孔に所定の圧力で供
    給された潤滑油が遠心力の作用によって第2及び第3の
    各給油孔を介して前記各軸受に供給されるように構成し
    たことを特徴とする主として練条機に組み込まれる遊星
    歯車装置の軸受潤滑装置。
JP30219295A 1995-10-25 1995-10-25 主として練条機に組み込まれる遊星歯車装置の軸受潤滑装置 Pending JPH09119027A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012531566A (ja) * 2009-06-25 2012-12-10 チュモクフバロフ・アンドレイ・ミハイロヴィッチ 軸受装置
CN104315129A (zh) * 2014-10-17 2015-01-28 中国重汽集团济南动力有限公司 一种新型轴间差速器
CN105299193A (zh) * 2015-11-10 2016-02-03 成都标建铝业有限公司 一种结构稳固的扭矩传递机构

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