JPH09118704A - 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法 - Google Patents

油中水型高分子量重合体エマルションの製造法

Info

Publication number
JPH09118704A
JPH09118704A JP23579596A JP23579596A JPH09118704A JP H09118704 A JPH09118704 A JP H09118704A JP 23579596 A JP23579596 A JP 23579596A JP 23579596 A JP23579596 A JP 23579596A JP H09118704 A JPH09118704 A JP H09118704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylamide
water
emulsion
polymer
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23579596A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Seki
進 関
Wataru Fujii
渉 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP23579596A priority Critical patent/JPH09118704A/ja
Publication of JPH09118704A publication Critical patent/JPH09118704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】アクリルアミドを含む単量体を油中水型エ
マルション重合法により重合し油中水型重合体エマルシ
ョンを製造するに当り、該アクリルアミドとしてニトリ
ルヒドラターゼの触媒作用によりアクリロニトリルを水
和して製造されたものを使用する。 【効果】高濃度かつ高分子量のアクリルアミド系重合体
の油中水型エマルションを得ることができる。したがっ
て、本発明の油水中型エマルション重合体は、その取扱
の容易さも相俟って、特に高分子量であることが要求さ
れる産業廃水用および下水し尿処理用凝集剤、製紙用歩
留まり向上剤および濾水性向上剤などの用途に好適であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油中水型の高分子
量アクリルアミド系重合体エマルションの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクリルアミド系重合体の油中水型エマ
ルションは、粉末状の重合体に比べて溶解が速く、その
取扱いが容易であるため、凝集剤や増粘剤として各種廃
水処理、廃泥処理、製紙、土木分野等にその用途を拡大
しつつあり、特に、凝集剤、製紙用途には高分子量の重
合体が要求される。
【0003】しかしながら、エマルション重合体は、油
相を含むため、その分エマルション全体に占める重合体
濃度が低いという基本的な欠点を有しており、そのた
め、重合体濃度を上げ、かつ、重合体の分子量を上げる
べく重合時の水相中の単量体濃度を高くしていくと、あ
る濃度を越えた時点から逆に重合体の分子量が低下して
しまうという難点があった。すなわち、分子量を上げよ
うとすれば製品中の重合体濃度を下げざるを得ず、一
方、重合体濃度を上げようとすれば分子量を犠牲にせざ
るを得なかった。このような現象は、これまで、油中水
型エマルションの製造において特異的に起こるものと考
えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高濃度かつ
高分子量のアクリルアミド系重合体の油中水型エマルシ
ョンを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、全く意外に
も、酵素法で製造されたアクリルアミド水溶液を使用す
ることにより高濃度かつ高分子量のアクリルアミド系重
合体の油中水型エマルションの製造が可能になることを
見い出し本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明は、アクリルアミドを含
む単量体を油中水型エマルション重合法により重合し油
中水型重合体エマルジョンを製造するに当り、該アクリ
ルアミドがニトリルヒドラターゼの触媒作用によりアク
リロニトリルを水和して製造されたものであることを特
徴とする油中水型高分子量重合体エマルションの製造
法、を要旨とする。
【0007】本発明の効果は、酵素法により製造された
アクリルアミドの使用によって初めて得られるものであ
り、従来の銅または銅化合物を触媒として用いる接触水
和法(以下、銅触媒法という)によって製造されたアク
リルアミド水溶液製品の使用によっては得ることはでき
ない。このような両者の相違は、それぞれのアクリルア
ミドの製法の相違に基づく何らかの不純物の有無に起因
するものと推察される。
【発明の実施の形態】
【0008】本発明で使用されるアクリルアミドは、ニ
トリルヒドラターゼの触媒作用によりアクリロニトリル
を水和して製造されたものである。ニトリルヒドラター
ゼとは、ニトリル化合物を対応するアミド化合物に変換
する酵素であり、例えば、バチルス(Bacillus)属、バク
テリジューム(Bacteridium) 属、マイクロコッカス(Mic
rococcus) 属、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属
〔特公昭62-21519号〕、コリネバクテリウム(Corynebac
terium) 属、ノカルディア(Nocardia)属〔特公昭56-179
18号〕、シュードモナス(Pseudomonas) 属〔特公昭59-3
7951号〕、ロドコッカス(Rhodococcus) 属、ミクロバク
テリウム(Microbacterium)属〔特公平4-4873号〕、ロド
コッカス(Rhodococcus) 属〔特公平4-40948 号〕、ロド
コッカス ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous) 種
〔特公平6-55148 号、SU 1731814号〕、フザリウム(Fus
arium)属〔特開昭64-86889号〕、アグロバクテリウム(A
grobacterium) 属〔特開平5-103681号、特開平6-14786
号〕に属する微生物由来のものが挙げられる。
【0009】ニトリルヒドラターゼの使用形態として
は、上記微生物の培養液、培養液から分離した休止菌体
または固定化菌体、あるいは、休止菌体からニトリルヒ
ドラターゼ活性酵素を抽出し、直接または担体に固定化
したもの、何れでもよい。
【0010】アクリロニトリルのアクリルアミドへの水
和反応条件は常温、常圧で反応する酵素法の条件に準ず
るものであれば、特に制限されない。また、水和反応後
のアクリルアミド水溶液をそのまま用いても、濃縮操作
によりアクリルアミド濃度を上げてから使用しても差し
支えない。
【0011】本発明における油中水型エマルション重合
は、アクリルアミドを含む単量体水溶液からなる水相が
疎水性液体および油中水型乳化剤よりなる油相に分散し
た状態で行い、油中水型重合体エマルションは、重合体
を含有する水相が、通常、粒径100μm以下の微粒子
として分散した状態で得ることができる。
【0012】水相中の単量体組成は、アクリルアミド単
独またはアクリルアミドと共重合が可能なビニル単量体
を任意に組み合わせたものであってよいが、アクリルア
ミドの割合が高いほど、また、水相中の単量体濃度が高
いほど本発明の効果が顕著であり、高分子量の油中水型
重合体エマルションを得ることができる。すなわち、ア
クリルアミドの割合は、通常、50モル%以上、水相中
のモノマー濃度は、通常、30重量%以上、好ましくは
40重量%以上である。
【0013】アクリルアミドと共重合が可能なビニル単
量体としては、例えば、メタアクリルアミド、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)、ア
クリル酸(塩)、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチ
ルアミノヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチルアクリルアミドならびにメタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド等
の上記カチオン性モノマーの第4級アンモニウム塩、ビ
ニルピロリドン等の水溶性単量体が挙げられる。その
他、得られる重合体の水溶性を損なわない限り、アクリ
ロニトリル、メチルメタクリレート、スチレン等の難水
溶性ないし疎水性単量体を使用することもできる。
【0014】油相となる疎水性液体としては、液状炭化
水素および置換された液状炭化水素が挙げられる。好ま
しくは、パークロルエチレンのようなハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、キシレン、ケロシン、液状パラフィンの
ような芳香族および脂肪族炭化水素等であり、特に脂肪
族炭化水素が最も好適である。
【0015】エマルション形成剤として好適な乳化性界
面活性剤としては、親水性−疎水性バランス(HLB)
1〜10、好ましくは2〜6を有するものである。具体
的には、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルおよびこれらの混合
物を挙げることができる。
【0016】安定なエマルションを得るための乳化性界
面活性剤の量は、通常、疎水性液体の総重量に対して
1.0〜20.0重量%、好ましくは2.0〜15.0
重量%の範囲である。
【0017】本発明におけるエマルションの水相の割合
は、通常、エマルションの50〜90重量%、好ましく
は55〜80重量%の範囲である。また、エマルション
中の単量体濃度は、通常、30〜80重量%、好ましく
は、30〜70重量%の範囲である。
【0018】エマルションの形成は、上記混合系をワー
リングブレンダー等を用いて機械的に撹拌することによ
り得られる。
【0019】油中水型重合体エマルションの製造方法
は、特に限定されずバンダーホフの特公昭34−106
44号に記載されている方法等、公知の技術を用いるこ
とができる。例えば、単量体を含む水相と疎水性液体と
を乳化性界面活性剤を用いて、混合、乳化、分散させ、
次いで、生成した油中水型エマルションを遊離ラジカル
を生成する重合開始剤の存在下で重合して油中水型重合
体エマルションを得る。
【0020】重合開始剤の例としては、過硫酸塩、過酸
化アルキル等の過酸化剤と亜硫酸塩、第一鉄塩、アミン
化合物等の還元剤と組み合わせたレドックス開始剤、ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(2
−アミジノプロパン)塩酸塩、4,4′−アゾビス−
(4−シアノバレリン酸)等のアゾ型熱分解開始剤、ベ
ンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル等の光増感剤
の存在下、光照射して重合させることができる。これら
の重合開始剤の使用量は、単量体に対して通常10〜5
000ppm、好ましくは30〜3000ppmであ
る。また、重合時に必要により前述の成分に加えて連鎖
移動剤、反転用界面活性剤、キレート剤、緩衝剤および
塩類等を添加することができる。
【0021】これらの油中水型重合体エマルションは、
反転用界面活性剤を含有する水系媒体へ添加することに
より、あるいは、エマルション中に反転用界面活性剤を
添加した後、水系媒体へエマルションを添加することに
より重合体水溶液を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0023】〔酵素法によるアクリルアミドの製造〕 製造例1 (1) J−1菌株の生体触媒の調製 下記培地に、前記特公平6−55148号公報記載のロ
ドコッカス ロドクロウス J−1株(微工研条寄第1
478号)を接種し、30℃で72時間培養した。得ら
れた菌体を分離し、洗浄した後、常法によりポリアクリ
ルアミドゲルで固定化し生体触媒とした。
【0024】 グルコース 10g/l K2 HPO4 0.5g/l KH2 PO4 0.5g/l MgSO4 ・ 7H2 O 0.5g/l イーストエキス 1.0g/l ペプトン 7.5g/l 尿素 7.5g/l CoCl2 10mg/l
【0025】(2) アクリルアミド水溶液の調製 J−1菌株の生体触媒をイオン交換水中に懸濁し、撹拌
下、pH7、5℃でアクリロニトリルを逐次添加し、ア
クリルアミド濃度約30%の水溶液を得た。反応終了
後、生体触媒を分離してから、0.45ミクロンのフィ
ルターで濾過した後、減圧濃縮し50%アクリルアミド
水溶液(試料1)を得た。
【0026】製造例2 (1) B−23菌株の生体触媒の調製:下記培地に、前記
特公昭59ー37951号公報記載のシュ−ドモナス
クロロラフィス B−23株(微工研条寄第187号)
を接種し、25℃で48時間培養した。得られた菌体を
分離し、洗浄した後、常法によりポリアクリルアミドゲ
ルで固定化し生体触媒とした。
【0027】 シュークロス 30g/l K2 HPO4 1.0g/l KH2 PO4 1.0g/l MgSO4 ・ 7H2 O 1.0g/l FeSO4 ・ 7H2 O 0.05g/l イーストエキス 1.0g/l 味液 20g/l メタクリルアミド 9.5g/l
【0028】(2) アクリルアミド水溶液の調製 B−23菌株を生体触媒として用いる他は、製造例1と
同様な操作を行い、50%アクリルアミド水溶液(試料
2)を得た。
【0029】〔油中水型重合体エマルションの製造〕 実施例1〜8および比較例1〜8 (1) 使用単量体 試料1 〔酵素法 50%アクリルアミド水溶液〕 試料2 〔酵素法 50%アクリルアミド水溶液〕 比較試料1〔銅触媒法50%アクリルアミド水溶液(三
菱化学(株)製)〕 比較試料2〔銅触媒法50%アクリルアミド水溶液(三
井東圧(株)製)〕
【0030】(2) エマルションの調製 水相中の単量体濃度が表1に示す濃度となるように、そ
れぞれ所定量のアクリルアミド水溶液(水相中の単量体
濃度を48.6%とする場合は、50%アクリルアミド
水溶液307.9g)を採り、pH7に調整後、水を加
えて316.8gとした。次いで、この水相に液状炭化
水素(日石化学製、アイソゾール400)114.6g
と乳化剤(Span80)8.8gを加え、マグネティ
ックスターラで約3分間予備乳化を行った。その後、ワ
ーリングブレンダーにて撹拌速度14700rpmで3
0秒乳化し、エマルションを調製した。
【0031】(3) 重合 生成したエマルション400gを撹拌機、窒素ガス吹き
込み口、熱電対、ガス出口を備えた500mlのセパラ
ブルフラスコに仕込む。ウオーターバスを重合開始温度
とした後、撹拌速度240rpmにて撹拌しながら窒素
パージを開始し、開始剤(1%ベンゾインエチルエーテ
ル(BEE)メタノール溶液100ppm/エマルショ
ン)を加え30分間窒素パージを行った。その後、UV
(紫外線)ランプを照射し、重合を開始した。重合温度
は、40℃を越えないように温度コントローラを用いて
UVランプのON/OFFすることで調整し、残存単量
体が1%以下になるまで重合を続けた。
【0032】(4) 重合後の反転試薬の添加および重合体
粘度測定 重合後、粘度測定時の重合体濃度が1%となるように重
合体エマルションを500mlビーカーに計り採り、水
を加えて500gとした。この溶液を、240rpmに
て撹拌しながら、12%反転試薬水溶液(エマルゲン8
10/エマルゲン913=2/1)をエマルション当た
り21%となるように加え8時間撹拌し完全に反転させ
た後、さらに、2N硫酸10mlを加え、酸性下での粘
度(1%酸性粘度)をB型粘度計(東京計器製)にて測
定した。
【0033】(5) 凝集性能(沈降半減期)の測定 100mlビーカーに、カオリン3g、イオン交換水8
0gを採り、マグネティックスターラにて撹拌し、さら
にN/10 NaOHにてpHを6.2〜6.5に調整
し約1分間撹拌した。次いで、沈降管に入れ、イオン交
換水を加えて100mlとし、重合体濃度0.1%に希
釈した重合体水溶液を重合体として対液1.5ppmと
なるように添加し、転倒機にて20回転倒させた後沈降
管を静置し、形成されたフロックの上端が50mlの目
盛りまで沈降する時間(秒)を測定した。結果を表1、
図1および図2に示す。
【0034】
【0035】表1および図1から明らかなように、原料
アクリルアミドとして比較試料1および2を使用した場
合には、水相中の単量体濃度がそれぞれ約30重量%お
よび40重量%を越えてくると、得られる重合体の1%
酸性粘度は低下してくる。一方、試料1および2におい
ては水相中の単量体濃度が40重量%を越えても重合体
の1%酸性粘度は低下することなく、高い水準を維持
し、比較試料1および2を使用した場合とは全く異なる
挙動を示した。
【0036】また、水相中モノマー濃度48.6重量%
で重合した各重合体のカオリンの沈降半減期と1%酸性
粘度とが、よく相関していることから(図2)、試料1
および2を使用した場合には、比較試料1および2を使
用した場合に比べて高分子量化していることが確認され
た。
【0037】実施例9および比較例9〜10 (1) 使用単量体 試料1 〔前記〕 比較試料1〔前記〕 比較試料2〔前記〕 アクリル酸〔三菱油化(株)製〕
【0038】(2) エマルションの調製 試料1、比較試料1および2それぞれ261.8gに、
アクリル酸23.1gを混合し、40%NaOH水溶液
にてpH6.3に調整後、水を加えて316.8gとし
たものを水相とした。次いで、この水相に液状炭化水素
(日石化学製、アイソゾール400)114.6gと乳
化剤(Span80)8.8gを加え、マグネティック
スターラで約3分間予備乳化を行った。その後、ワーリ
ングブレンダーにて撹拌速度14700rpmで30秒
乳化しエマルションを調製した。以後、実施例1の (3)
〜(5) の操作を実施例1に準じて行った。結果を表2に
示す。
【0039】
【0040】実施例10および比較例11〜12 (1) 使用単量体 試料1 〔前記〕 比較試料1〔前記〕 比較試料2〔前記〕 トリメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩 〔興人
(株)製〕
【0041】(2) エマルションの調製 試料1、比較試料1および2それぞれ246.3gに、
トリメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩30.8
gを混合し、水を加えて316.8gとしたものを水相
とした。次いで、この水相に液状炭化水素(日石化学
製、アイソゾール400)114.6gと乳化剤(Sp
an80)8.8gを加え、マグネティックスターラで
約3分間予備乳化を行った。その後、ワーリングブレン
ダーにて撹拌速度14700rpmで30秒乳化しエマ
ルションを調製した。以後、実施例1の (3)〜(5) の操
作を実施例1に準じて行った。なお、1%重合体水溶液
の粘度の測定は、2N硫酸10mlに代えて、20gの
NaClを添加後行った。結果を表3に示す。
【0042】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度かつ高分子量の
アクリルアミド系重合体の油中水型エマルションを得る
ことができ、その効果は重合時の水相中の単量体濃度が
30重量%以上で顕著である。したがって、本発明の油
水中型エマルション重合体は、その取扱の容易さも相俟
って、特に高分子量であることが要求される産業廃水用
および下水し尿処理用凝集剤、製紙用歩留まり向上剤お
よび濾水性向上剤などの用途に好適である。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】水相中の単量体濃度(%) と1%酸性粘度(cps)
の関係
【図2】1%酸性粘度(cps) と沈降半減期(sec) の関係

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリルアミドを含む単量体を油中水型
    エマルション重合法により重合し油中水型重合体エマル
    ションを製造するに当り、該アクリルアミドがニトリル
    ヒドラターゼの触媒作用によりアクリロニトリルを水和
    して製造されたものであることを特徴とする油中水型高
    分子量重合体エマルションの製造法。
  2. 【請求項2】 油中水型エマルション重合における水相
    中の単量体濃度が30重量%以上である請求項1記載の
    油中水型高分子量重合体エマルションの製造法。
JP23579596A 1995-08-21 1996-08-20 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法 Pending JPH09118704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23579596A JPH09118704A (ja) 1995-08-21 1996-08-20 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-233184 1995-08-21
JP23318495 1995-08-21
JP23579596A JPH09118704A (ja) 1995-08-21 1996-08-20 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09118704A true JPH09118704A (ja) 1997-05-06

Family

ID=26530895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23579596A Pending JPH09118704A (ja) 1995-08-21 1996-08-20 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09118704A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003080680A1 (fr) * 2002-03-22 2003-10-02 Dia-Nitrix Co., Ltd. Solution aqueuse d'acrylamide contenant du saccharide
WO2006073110A1 (ja) 2005-01-07 2006-07-13 Dia-Nitrix Co., Ltd. アミド化合物の製造方法およびアクリルアミド系ポリマー
JP2007512819A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 チバ スペシャルティ ケミカルズ ウォーター トリートメント リミテッド 重合体を製造する方法
JP2007277563A (ja) * 2007-04-27 2007-10-25 Daiyanitorikkusu Kk ポリアクリルアミド及びその製造方法
WO2009113617A1 (ja) 2008-03-14 2009-09-17 ダイヤニトリックス株式会社 アクリルアミド水溶液の安定化方法
JP2016098241A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 水性エマルション、接着剤組成物、及び水性エマルションの製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003080680A1 (fr) * 2002-03-22 2003-10-02 Dia-Nitrix Co., Ltd. Solution aqueuse d'acrylamide contenant du saccharide
US7129217B2 (en) 2002-03-22 2006-10-31 Dia-Nitrix Co., Ltd. Aqueous acrylamide solution containing saccharide
AU2003221403B2 (en) * 2002-03-22 2008-02-21 Mitsubishi Chemical Corporation Aqueous acrylamide solution containing saccharide
JP2007512819A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 チバ スペシャルティ ケミカルズ ウォーター トリートメント リミテッド 重合体を製造する方法
WO2006073110A1 (ja) 2005-01-07 2006-07-13 Dia-Nitrix Co., Ltd. アミド化合物の製造方法およびアクリルアミド系ポリマー
US7820416B2 (en) 2005-01-07 2010-10-26 Dia-Nitrix Co., Ltd. Process for producing amide compound and acrylamide polymer
JP2007277563A (ja) * 2007-04-27 2007-10-25 Daiyanitorikkusu Kk ポリアクリルアミド及びその製造方法
WO2009113617A1 (ja) 2008-03-14 2009-09-17 ダイヤニトリックス株式会社 アクリルアミド水溶液の安定化方法
KR20100127274A (ko) 2008-03-14 2010-12-03 다이야니트릭스 가부시키가이샤 아크릴아마이드 수용액의 안정화 방법
US8569012B2 (en) 2008-03-14 2013-10-29 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Method for stabilization of aqueous acrylamide solution
JP2016098241A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 水性エマルション、接着剤組成物、及び水性エマルションの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2123468C (en) Method of making and using high molecular weight acrylamide polymers
NO781881L (no) Flytende polymerprodukter, samt fremgangsmaate for fremstilling av slike
JP3385586B2 (ja) 改良された性能を示す四級化されている第三級アミノメチルアクリルアミドポリマーのミクロエマルジヨン
EP0153506A1 (en) A method for preparing a concentrated stable water-in-oil emulsion containing at least 40 weight percent of a water-soluble polymer
KR920001781B1 (ko) 아미다제를 사용하여 아크릴아미드 중합체를 함유하는 유중수 유탁액의 아크릴아미드 함량을 감소시키는 방법
EP0130632A2 (en) Water-in-oil emulsion polymerization processes and the water-in-oil emulsions prepared therefrom
JPH03200803A (ja) 油中水型エマルジョンの製造法
EP0066332B1 (en) Aqueous phase polymerization of water miscible monomers
US5354481A (en) Water-soluble highly branched polymeric microparticles
AU719318B2 (en) Mechanically stable self inverting water-in-oil polymer emulsions
JPH09118704A (ja) 油中水型高分子量重合体エマルションの製造法
JP2013248584A (ja) 排水の処理方法
AU702695B2 (en) High standard viscosity quaternary mannich microemulsions
US5698629A (en) Process for the preparation of a water-in-oil type high-molecular-weight polymer emulsion
JP2009106825A (ja) 汚泥の脱水処理方法
MXPA97007281A (en) Municemulsions of mannich quaternarias deviscosidad estandar a
CN115093512A (zh) 一种油田污水处理剂及其制备方法与应用
CA2005681A1 (en) Cationic microemulsified polymers
JP3707669B2 (ja) 油中水型高分子エマルジョンの製造方法
EP0638592B1 (en) Method of preparing water-in-oil polymer microemulsions and use of the polymers
JP4553519B2 (ja) 古紙排水の処理方法
EP0074660A2 (en) High molecular weight water soluble polymers
JP4753401B2 (ja) 油中水型水溶性高分子エマルジョンの使用方法
US5723548A (en) Emulsified mannich acrylamide polymers
JP2006169414A (ja) 高分子量水溶性重合体分散液の製造法