JPH09118411A - 固形物の投入装置及び該投入装置を備える容器 - Google Patents

固形物の投入装置及び該投入装置を備える容器

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JPH09118411A
JPH09118411A JP1750096A JP1750096A JPH09118411A JP H09118411 A JPH09118411 A JP H09118411A JP 1750096 A JP1750096 A JP 1750096A JP 1750096 A JP1750096 A JP 1750096A JP H09118411 A JPH09118411 A JP H09118411A
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solid
blade
tablet
container
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JP1750096A
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Shuji Morimoto
修司 盛本
Junichi Kikuta
潤一 菊田
Takeichiro Sogo
武一郎 十河
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UNIE METAL KK
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
UNIE METAL KK
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割れ欠け等を起こすことなく、かつ、片寄り
なく容器内に固形物を投入することができる固形物の投
入装置を提供すること。 【解決手段】 固形物を重力落下により容器内に投入す
る装置であって、案内部材(24)と側壁(34)を備
える。案内部材は、中心軸(26)と、中心軸の外周面
に軸線回りに旋回する螺旋状に突出させた羽根(27)
からなり、その下端が容器の底部近傍に位置するように
垂直に立設固定される。側壁は羽根の全外周端縁で羽根
の上面側に突出するように設けている。側壁の高さを、
投入される固形物の厚さ以上とし、かつ、下端から上端
に連続的に高さを増加させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形物の投入装置
及び該投入装置を備える容器に関し、詳しくは、糖衣
錠、素錠、フィルム錠等の医薬品錠剤、顆粒剤、散剤、
カプセル剤等の医薬品固形物あるいは菓子類等の固形物
を、コンテナー、タンク、フロービン等の搬送容器、タ
ンク、ドラム、ホッパー等の各種の容器内に投入する投
入装置及び該投入装置を備える容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】糖衣錠、素錠、フィルム錠等の医薬品錠
剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の医薬品固形物あるい
は菓子類等の固形物を容器内に投入する場合、固形物の
落下距離が大きいと、落下時に固形物が容器の底部に衝
突したり、固形物どうしが衝突することにより、固形物
の表面が損傷したり、割れや欠けが発生する場合があ
る。特に、医薬品錠剤の場合は、この割れや欠けによる
品質の低下が問題となる。そのため、従来より上記容器
への投入時に固形物に作用する衝撃を緩和するための種
々の試みがなされている。
【0003】例えば、図31に示すように、フロービン
からなる容器1の内部に底面側に傾斜する複数の平板
(邪魔板2)を投入口1a側から底部1b側にかけて多
段に設け、投入口1aから投入された固形物3が、この
邪魔板2に順に当たりながら底部1bまで落下するよう
にしたものがある。
【0004】しかし、上記邪魔板2を設けると容器1の
構造が複雑となると共に、邪魔板2を溶接等の手段によ
り容器1の内部に取付ける必要があるため、容器1の製
造コストが増大するうえに、分解洗浄が容易でない。ま
た、邪魔板2に当てながら落下させても、固形物3にあ
る程度の衝撃が作用するのを避けることはできない。さ
らに、邪魔板2を設けた容器1は、微粒な粉末物を貯蔵
するには不向きであり、医薬品錠剤等と粉末状の固形物
との間で共用するのは困難である。
【0005】これに対して、特開平6−13522号公
報に、図32に示す装置が提案されている。この装置
は、容器(図示せず)の底部近傍から垂直に立設した筒
体5を備え、この筒体5内に、螺旋溝6を形成した複数
の螺子体7をカラー8により所要間隔をあけて装設して
いる。また、筒体5には、導入口9aを有する上蓋9を
上端に嵌着すると共に、排出口10aを有する下蓋10
を下端に嵌着している。さらに、筒体5の側壁には上記
螺子体7どうしの間隔部分に対応する箇所に開口部5
a,5bを穿設している。
【0006】この装置により、容器内に固形物を投入す
る場合、上記導入口9aから投入された固形物は螺旋溝
6に案内されて螺旋状に旋回しつつ排出孔10aより容
器内に落下する。容器の底部側に固形物がある程度蓄積
されると、この蓄積した固形物により排出口10aが閉
鎖され、導入口9aから供給された固形物は最も下側に
位置する螺子体7の螺旋溝6内に停滞するが、上記導入
口9aから固形物がさらに供給されると、螺旋溝6内の
固形物の滞積面が下方側の開口部5aまで達し、開口部
5aから固形物が排出される。さらに固形物が蓄積され
て開口部5aが閉鎖されると、中段の螺子体7の螺旋溝
6内で固形物の滞積面が上昇し、上方側の開口部5bか
ら固形物が排出される。このように、図32の装置で
は、固形物の蓄積量が増加するにつれて、排出口10
a、下端側の開口部5a、上端側の開口部5bの順で固
形物が排出される。
【0007】また、本出願人は、先に、特開昭61−1
27420号公報において、図33に示すように、錠剤
を案内する螺旋シュート11と、この螺旋シュート11
を一定方向へ回転させつつ上方に移動させる昇降手段1
2を備えた投入装置を提案している。この投入装置で
は、容器13内に蓄積された錠剤の量が増加するのに伴
って螺旋シュート11の下端位置を上昇させ、錠剤の落
下距離を一定に保つようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図32に
示す特開平6−13522号公報に記載の装置では、開
口部5a,5bと容器内の滞積面との間に一定の距離が
あるために、固形物の落下時に衝撃を生じ、固形物の強
度によっては割れ、欠け等が生じる場合がある。また、
この装置では、上記排出口10aや開口部5aが蓄積さ
れた固形物で閉鎖された後、螺旋溝6内の固形物の滞積
面が次の開口部5a,5bに達するまで、固形物が全く
容器内へ排出されない。また、この投入装置では、開口
部5a,5bの大きさ、開口位置、投入する固形物の種
類、単位時間当たりの固形物の投入量等の条件によって
は、例えば、まだ固形物が十分に滞積されておらず排出
口10aから固形物が排出されている状態であるにもか
かわらず、開口部5a,5bからも固形物が容器内に落
下してしまうおそれがある。このように開口部5a,5
bから固形物が落下すると、固形物の表面の損傷、割れ
や欠け等が発生する可能性がある。
【0009】また、この装置では、筒体5内は、導入口
9a、排出口10a及び開口部5a,5bの部分を除い
て閉鎖されているため、螺旋溝6内の通気性が良好でな
く、固形物が蒸れてしまうおそれがある。特に、投入す
る固形物が糖衣錠剤であり、コーティング工程で糖衣終
了後、十分な冷却乾燥がなされていない場合には、環境
の温度条件等によって、蒸れによりコーティングを施し
た表面に水分が結露し、艶が消失してまうことがある。
また、固形物の表面に印刷を施している場合、上記蒸れ
が生じると、落下時に、一つの固形物の印刷部分が他の
固形物の印刷を施していない部分に衝突し、印刷が写っ
て汚れてしまうおそれもある。さらに、この装置では、
複数の開口部5a,5bから固形物が排出されるため、
錠剤の投入量と使用可能な錠剤が制限される。
【0010】一方、上記図33に示す特開昭61−12
7420号公報に記載の装置では、固形物3が容器13
内に排出される向きは、螺旋シュート11の回転に伴っ
て変化するため、容器13内に均一に固形物3が蓄積さ
れ、また、螺旋シュート11の下端から常時固形物が排
出されるため投入効率も良好である。しかし、この装置
は、上記昇降手段12及びこの昇降手段12の作動を制
御する手段が必要であるため、構造が複雑であり、装置
の保守、点検が困難であると共にコストも高い。
【0011】本発明は、上記した従来の固形物の投入装
置における問題を解決し、固形物の表面の損傷、割れ、
欠け等により品質を低下させることなく容器内に偏りな
く固形物を投入することができ、かつ構造が簡単で保
守、点検等が容易な固形物の投入装置を提供することを
目的としてなされたものである。また、本発明は、投入
中の蒸れによる固形物の品質の低下や、錠剤の投入時に
印刷が写ることによる汚れ(印刷汚れ)を防止すること
を目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、固
形物を重力落下により容器内に投入する装置であって、
中心軸と、該中心軸の外周面に軸心回りに旋回する螺旋
状に突出させた羽根からなり、その下端が容器の底部近
傍に位置するように垂直に立設固定される案内部材と、
上記羽根の全外周端縁に羽根の上面側に突出するように
設けた側壁とを備えることを特徴とする固形物の投入装
置を提供するものである。
【0013】請求項1の固形物の投入装置では、上端側
から固形物を投入すると、投入開始当初は、固形物は羽
根上を滑りあるいは転がって層を形成しつつ落下し、下
端側から容器内に排出される。固形物をさらに投入する
と容器内に蓄積した固形物により下端側が閉鎖される。
さらに継続して固形物を投入すると、案内部材の上に固
形物の層が形成され、その後に投入された固形物は、こ
の層の上を滑り、あるいは転がって下端側へ落下する。
その後、固形物の層の高さが高くなると、固形物は下端
側から上方側に向けて順に側壁を乗り越えて容器内にあ
ふれ出る。
【0014】上記側壁の高さは、単位時間当たりの固形
物の投入量に応じて羽根上に形成される固形物の層の高
さよりも大きく設定される(請求項2)。
【0015】請求項2のように、上記側壁の高さを、単
位時間当たりの固形物の投入量に応じて羽根上に形成さ
れる固形物の層の高さよりも大きく設定すれば、単位時
間当たりの投入量が多い場合にも、下端側が固形物で閉
鎖される前に、上端側の側壁を固形物が乗り越えて落下
することがない。
【0016】請求項3のように、上記側壁の高さを、上
記案内部材の下端側から上端側に向けて増加させること
が好ましい。
【0017】請求項3のように、上記側壁の高さを、上
記案内部材の下端側から上端側に向けて増加させた場
合、摩擦係数が大きい固形物や素錠のように転がりも伴
って羽根上を落下する固形物であっても、容器内に充填
された固形物の量の増大に伴って、固形物が排出される
位置が確実に上昇し、固形物の滞積面が低位置にあるに
もかかわらず固形物が高位置から落下するのを確実に防
止することができる。
【0018】上記側壁の高さを、下端の閉鎖時に、単位
時間当たりの固形物の投入量に応じて羽根上に形成され
る固形物の層の高さ以上とし、かつ、下端側から上端側
に向けて増加するように設定してもよい(請求項4)。
【0019】請求項4のように、上記側壁の高さを、下
端の閉鎖時に、単位時間当たりの投入量に応じて羽根上
に形成される固形物の層の高さ以上とし、かつ、下端側
から上端側に向けて増加するように設定した場合には、
下端側が滞積した固形物で閉鎖され、下端近傍から順に
固形物が側壁を乗り越えて容器内にあふれ出ている際
に、上端側の側壁を固形物が乗り越えて落下することが
ない。
【0020】上記案内部材の羽根の上端側から1ピッチ
分又は1/2ピッチ分に対応する側壁を、上下方向に隣
接する2段の羽根の隙間を閉鎖する盲壁としてもよい。
(請求項5)
【0021】請求項5のように、案内部材の上端側の側
壁を盲壁とした場合には、固形物の滞積面が低位置にあ
るにもかかわらず、固形物が上端側で側壁を乗り越えて
容器内に落下するのを防止することができる。
【0022】上記案内部材の中心軸は、金属製の芯材の
周囲に樹脂製の外周部を設けてなり、該外周部から羽根
を一体に突設する構成としてもよい。(請求項6)
【0023】請求項6のように、案内部材の中心軸に金
属製の芯材を設ければ、案内部材の強度が向上する。ま
た、外周部から羽根を一体に突設しているため、中心軸
と羽根の連結部分に継ぎ目がなく、固形物の損傷を防止
することができる。
【0024】中心軸の外周部及び羽根は、超高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、アクリルニトリルブタジエ
ンスチレン、ポリアミドナイロン6、モノマーキャステ
ィングナイロン、ポリアセタール、ふっ化エチレン、塩
化ビニル、ポリフェニリンオキサイド、ポリウレタン等
の樹脂材料を用いることができる。
【0025】中心軸の外周部及び羽根を超高密度ポリエ
チレンにより形成した場合には、表面の摩擦係数が低
く、固形物の滑り性が良好であると共に、強靭かつ強度
が高く、固形物が医薬品固形物である場合の安全性も高
い。
【0026】また、上記芯材は、鋼材、アルミニウム、
チタン、ニッケル等の金属からなることが好ましい。
【0027】上記側壁は、上記案内部材と別体であって
両端開口円筒状の側壁部材に連続的に螺旋状の開口部を
設けてなり、上記案内部材の中心軸の上端部に固定棒を
設ける一方、上記側壁部材の上端の径方向に対向する一
対の固定溝を設け、上記側壁部材内に上記案内部材を挿
入して上記固定棒の両端をそれぞれ固定溝に着脱自在に
係合し、側壁部材内に案内部材を固定する構成としても
よい。(請求項7)
【0028】請求項7のように、案内部材の中心軸の上
端部に設けた固定棒の両端を側壁部材に設けた固定溝に
着脱自在に係合し、側壁部材内に案内部材を固定する構
成とした場合、案内部材と側壁部材を簡単に分解するこ
とができ、洗浄等を容易に行うことができる。
【0029】上記固定棒は、金属製の芯材の周囲にシリ
コーンゴム製の外周部を設けてなることが好ましい。
(請求項8)
【0030】この場合、投入される固形物が固定棒に衝
突しても外周部がシリコーンゴム製であるため、固形物
に損傷が生じない。
【0031】上記側壁の先端を山形状としてもよい。
(請求項9)
【0032】この請求項9のように側壁の先端を山形状
とした場合には、固形物は側壁の先端に引っ掛かること
なく、円滑に側壁を乗り越える。そのため、容器内に蓄
積した固形物により下端側が閉鎖されると共に、羽根上
に固形物の層が形成された状態でさらに固形物を投入す
ると、下端側から固形物が確実に側壁を乗り越えて容器
内にあふれ出る。
【0033】上記側壁は透明樹脂からなることが好まし
い(請求項10)。この透明樹脂には、例えば、ポリカ
ーボネイト、メタアクリル、ポリスチレン等がある。
【0034】請求項10のように側壁を透明樹脂により
形成した場合には、羽根上を流れる固形物を目視するこ
とができる。特に、側壁をポリカーボネイト、メタアク
リル、ポリスチレン等の透明樹脂により形成した場合に
は、羽根上の固形物を目視できるのみでなく、側壁の強
度が高く、強靭であり、投入する固形物が医薬品固形物
である場合でも安全性が高い。
【0035】上記側壁に複数の通気孔を設けてもよい
(請求項11)。請求項11のように側壁に複数の通気
孔を設けた場合には、羽根上を流れる固形物の通気性が
向上する。特に、通気孔を設けるために、側壁を樹脂材
料の網部材により形成した場合には、通気性が向上する
と共に側壁の周面が滑らかであるため、固形物の表面が
損傷することがない。
【0036】側壁に通気孔を設けるには、例えば、上記
側壁を樹脂材料からなる網部材としたり、側壁を多数の
通気孔を設けた樹脂材料、あるいは多数の通気孔を設け
た金属板材(パンチングメタル)等により形成すればよ
い。上記のように側壁を網部材により構成した場合に
は、羽根の外周縁に網部材の上から可撓性を有する樹脂
からなる螺旋状の帯材(ヘリカルテープ)を巻き付け
て、該ヘリカルテープ及び網部材をピンにより羽根の外
周縁に固定する構造とすることが好ましい。
【0037】また、請求項12のように、円筒状の網部
材に所要長さの開口部を所要間隔を開けて螺旋状に設け
て側壁を構成することが好ましい。この請求項12のよ
うに、円筒状の網部材に間隔を開けて開口部を設けるこ
とにより、側壁を構成した場合には、通気性が一層向上
すると共に、案内部材と分離しても円筒状の網部材は、
その形状を保持するため、保守、点検を容易に行うこと
ができる。
【0038】上記羽根の案内面を中心軸から側壁の内周
面に向けて上向きの傾斜面に形成すること(傾斜螺旋
状)が好ましい(請求項13)。
【0039】請求項13のように、羽根を、その案内面
が中心軸から側壁の内周面に向けて上向きの傾斜面を形
成する傾斜螺旋とした場合は、下端が固形物により閉鎖
された後も、羽根上に固形物の層が形成されにくいた
め、単位時間当たりの投入量を多くした場合にも、上端
側の側壁を固形物が乗り越えて落下することがなく、単
位時間当たりの投入量を増大することができる。また、
大量の固形物を投入した場合でも羽根上に固形物が残留
することがない。
【0040】上記側壁の外側に中心軸と平行に配置され
る棒部材と、該棒部材と側壁の外側を連結する連結部と
を備えるフレーム部材を少なくとも1つ設けてもよい
(請求項14)。
【0041】また、上記側壁の外側に中心軸に平行に配
置される棒部材からなり、該棒部材を側壁の外側とねじ
止め又は接着剤により連結したフレーム部材を少なくと
も1つ設けてもよい(請求項15)。
【0042】請求項14、請求項15のように、側壁の
外側に中心軸に平行に配置される棒部材を備えるフレー
ム部材を設けた場合には、側壁の強度が向上する。
【0043】上記フレーム部材の棒部材は、金属製の芯
材に樹脂製の外周部を設けた構成とすることが好まし
い。(請求項16)
【0044】請求項16のように、フレーム部材の棒部
材を金属製の芯材を備える構成とした場合、フレーム部
材の強度が向上する。また、外周部が樹脂製であるた
め、側壁を乗り越えて容器内にあふれでる固形物が棒部
材に衝突しても、損傷等が生じない。
【0045】容器の開口部に着脱自在に取付けるための
取付手段を設けてもよい。(請求項17)
【0046】請求項17のように、容器の開口部に取付
けるための取付手段を設けた場合には、必要に応じて固
形物の投入装置を容易に取付け、固形物の投入作業の終
了後に容器から取り外すことができる。
【0047】上記側壁の上端に連結される固形物供給用
のホッパーを備え、上記側壁上端に、上記ホッパーの下
側開口の半側部を閉鎖する閉鎖部を設け、該閉鎖部の位
置は羽根の上端側1周分の下側半周部に対応する位置と
してもよい。(請求項18)
【0048】請求項18では、ホッパーの下端開口から
供給される固形物が羽根の上面に落下するまでの距離が
短いため、固形物が損傷しない。
【0049】上記側壁の上端に連結される固形物供給用
のシュートを備え、該シュートの下端開口を平面視で案
内部材の中心軸に対して一方側に偏心した位置に設け、
該偏心位置は羽根の上面と近接する位置に設定してもよ
い。(請求項19)
【0050】請求項19のように、シュートの下端開口
を中心軸に対して偏心し、羽根の上面と近接する位置に
設けた場合には、この下端開口から供給される固形物が
羽根の上面に落下するまでの距離が短いため、固形物が
損傷しない。
【0051】上記案内部材の羽根の上下方向の中間位置
において、側方から羽根上に固形物を供給するシュート
を設けてもよい。(請求項20)
【0052】請求項20では、シュートから供給される
固形物は、側方から羽根上に落下するため、固形物が羽
根の上面に落下するまでの距離が短いため、固形物が損
傷しない。
【0053】請求項21は、中心軸と、該中心軸の外周
面に軸心回りに旋回する螺旋状に突出させた羽根からな
る案内部材と、上記羽根の全外周端縁に羽根の上面側に
突出するように設けた側壁とを備える固形物の投入装置
を、該投入装置の下端が底部近傍に位置した状態で垂直
に立設されるように投入用開口部に着脱自在に取付けた
ことを特徴とする固形物の投入装置を備える容器を提供
するものである。
【0054】請求項21の容器では、投入装置に固形物
を投入すると、案内部材の上に固形物の層が形成され、
さらに投入された固形物は、下端側から上方側に向けて
順に側壁を乗り越えて容器内にあふれ出る。また、投入
装置を着脱自在に取付けた場合には、容器内に固形物が
充填された状態で投入装置を引き上げると、投入装置の
羽根上の固形物は、容器内に自然落下し、容器から引き
抜いた投入装置内に固形物が残留しない。
【0055】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施形態に基づ
いて、本発明について詳細に説明する。図1から図3
は、本発明の第1実施形態を示し、図1は固形物の投入
装置を搬送容器に取付けた状態を示す一部断面正面図、
図2は投入装置を示す一部断面正面図であり、また、図
3は案内部材及び側壁部材を示す一部破断部分斜視図で
ある。
【0056】本実施形態の投入装置19は、錠剤の製造
工程においてフロービンからなる搬送容器20内に、錠
剤A(図4に示す。)を投入するために用いられるもの
であり、下端側が搬送容器20の内部に挿入された状態
で搬送容器20の上部に設けた投入用開口部20aに係
止固定され、上端側が前工程から錠剤Aを搬送する搬送
装置(図示せず)の供給管21と接続される。
【0057】この投入装置19は、螺旋状の案内部材2
4と筒状の側壁部材34を備えている。案内部材24
は、鉄鋼、アルミニウム、チタン、ニッケル等の金属か
らなる芯材25を備えた超高密度ポリエチレン製の中心
軸26と、この中心軸26の外周面に例えば材料を切削
彫刻して一体に形成した螺旋状の羽根27とからなり、
この羽根27の外周端縁27aに側壁部材34を設けて
いる。投入装置19は、上下端が開口しており、上端側
の開口が固形物供給口19aを構成し、下端側の開口が
固形物排出口19bを構成している。
【0058】上記中心軸26は、外径d1が20mmの
真直な丸棒状であり、図1及び図2に示すように、軸心
に沿って形成したいわば中心軸26の内壁を構成する軸
穴26aの内部に、芯材25を装入し、中心軸26と芯
材25をピン28(図3に示す。)で固定している。こ
のように芯材25を中心軸26内に挿入した構造として
いるため、案内部材24の全体的な強度が高い。ただ
し、案内部材24の材質によっては芯材25を設けなく
てもよい。芯材25の上端部に固定棒30を直交させて
付設している。案内部材24は側壁部材34内に挿入さ
れ、図3に示すように、後述する取付筒部23の上端側
に形成した一対の固定溝23a,23bに固定棒30を
着脱自在に係合することにより、側壁部材34内に固定
している。
【0059】上記中心軸26に一体形成した羽根27
は、外径d2が104.5mmであり、この羽根27の
上面に形成された案内面31が、中心軸26と側壁部材
34の内周面との間の空間を平面視で覆うように形成さ
れている。羽根27が構成する螺旋のピッチP1は、1
00〜300mm程度の範囲内で適宜選択して一定に設
定される。また、本実施形態では、羽根27は上記案内
面31が中心軸26の軸線Lに対して直交する螺旋(水
平螺旋)に形成されている。
【0060】上記のように本実施形態では、中心軸26
の外径d1を20mm、羽根27の外径d2を104.
5mmに設定しているが、中心軸26及び羽根27の外
径d1,d2は、案内部材24の中心軸26の外径d1
よりも、羽根27の突出長さeが大きくなるように設定
することが好ましい。中心軸26及び羽根27の外径d
1,d2をこのように設定すれば、羽根27の案内面3
1の面積が大きくなり、単位時間あたりに投入できる錠
剤Aの量が増大する。
【0061】上記羽根27が構成する螺旋のピッチP1
は、錠剤Aが案内面31上や、この案内面31上に堆積
した錠剤A上をどの程度滑り易いか等により決定され
る。すなわち、投入する錠剤Aの種類(錠剤Aが糖衣
錠、素錠あるいはフィルム錠等のいずれであるのか)、
表面粗度、形状、大きさ、重量等により、錠剤Aが案内
面31や堆積した錠剤Aの上を落下し始めるときの羽根
27の傾斜角度が異なるため、投入する錠剤Aに適した
傾斜角度を確保できるように羽根27の螺旋のピッチP
1を決定する必要がある。
【0062】本実施形態では、上記のように羽根27の
外径d2を104.5mm、螺旋のピッチP1を100
〜300mmに形成しているので、案内面31の外周端
縁27aにおける傾斜角度θ1は17〜43°に設定さ
れる。一般には、この傾斜角度θ1は、10〜60°程
度に設定することが好ましい。
【0063】上記のように案内部材24の中心軸26と
羽根27を超高密度ポリエチレンとしたのは、後述する
ように羽根27上を移動する錠剤Aの滑り性が良好であ
り、摩擦係数も低く、かつ、投入する固形物が医薬品固
形物である場合にも十分な安全性を有するからである。
また、超高密度ポリエチレンは、強度も高く破壊しにく
く、この点でも案内部材24を形成する材料として好ま
しい。ただし、中心軸26及び羽根27の材質は超高密
度ポリエチレンに限定されず、滑り性、摩擦係数、安全
性、強度等が十分であれば、ポリプロピレン、アクリル
ニトリルブタジエンスチレン、ポリアミドナイロン6、
モノマーキャスティングナイロン、ポリアセタール、ふ
っ化エチレン、塩化ビニル、ポリフェニリンオキサイ
ド、ポリウレタン等の他の樹脂材料により形成してもよ
い。
【0064】上記案内部材24を挿入した側壁部材34
は、羽根27の側壁を構成するもので、羽根27の外周
端縁27aの全体で羽根27の上面側、すなわち案内面
31側に突出している。本実施形態では、上記案内面3
1から側壁部材34の上端までの高さHを、案内部材2
4の下端側から上端側に向けて連続的に増加させてい
る。すなわち、案内部材24の最下端の部分では側壁部
材34の高さHを投入する錠剤Aの1個の厚み程度(2
0〜30mm程度)以上に設定し、案内部材24の下端
側から上端側にむけて、側壁部材34の高さHを一定の
割合で連続的に増加させている。
【0065】本実施形態では、側壁部材34は、透明樹
脂であるポリカーボネイト製であって、内径が約105
mm、長さ1mで両端が開口の円筒体に、上端側から下
端側に螺旋状に連続する開口部32を設けており、この
開口部32を設けた後の円筒体の残りの部分が側壁部材
34を構成している。この開口部32は、図示の下部側
のピッチP2が上記羽根27の螺旋のピッチP1とほぼ同
一であり、上部側のピッチP3をピッチP2より大きく設
定している。また、上記開口部32の幅Wは、案内部材
24の上端側から下端側に向けて連続的に大きく設定し
ており、上記したように、側壁部材34の高さHが案内
部材24の下端側から上端側に向かって連続的に大きく
なるようにしている。
【0066】上記側壁部材34の最上端部には、側壁部
材34内に挿入した案内部材24を着脱自在に固定する
ための短尺な円筒状の取付筒部23を設けている。この
取付筒部23の上端側には、上記固定棒30を着脱自在
に係合するための固定溝23a,23bを設けている。
また、取付筒部23の下端側の外周には、投入装置19
を搬送容器20に着脱自在に取付けるための取付手段を
構成するフランジ部35を設けており、このフランジ部
35を搬送容器20の投入用開口部20aの縁部に係止
することにより、案内部材24の下端側が搬送容器の底
部20bの近傍に位置した状態で、投入装置19が搬送
容器20に固定される。本実施形態では、案内部材24
の下端と搬送容器20の底部20bとの間隔を70mm
以下、好ましくは50mm以下の狭い間隔に設定してお
り、固形物排出口19bから錠剤Aが落下したときの衝
撃を低減し、錠剤Aが損傷しないようにしている。
【0067】上記のように側壁部材34をポリカーボネ
イト製としたのは、固形物投入時の滑り性が良好であ
り、摩擦係数も低く、かつ、投入する固形物が医薬品固
形物である場合にも十分な安全性を有するからである。
また、ポリカーボネイトにより側壁部材34を形成すれ
ば、強度も高く破壊しにくい。さらに、ポリカーボネイ
トは透明であるため、後述するように羽根27の案内面
31上を固形物が流れる状態を目視により容易に確認す
ることができる。ただし、側壁部材34の材質はこれに
限定されず、滑り性、摩擦係数、安全性、強度等が十分
であれば、その他の樹脂材料により形成してもよく、特
に、メタアクリルやポリスチレンは透明であるため、側
壁部材34を形成する材料として好ましい。
【0068】図中36A,36B,36Cは、フレーム
部材である。これらフレーム部材36A,36B,36
Cは、上記側壁部材34の外側に中心軸26と平行に配
置された樹脂製の棒部材37と、この棒部材37と側壁
部材34を連結する複数の連結部38とを備える。この
フレーム部材36A,36B,36Cを設けることによ
り、螺旋状に開口部32を設けている側壁部材34の強
度を高めて、側壁部材34が軸線L方向につぶれず形状
が保持されるようにしている。なお、本実施形態では、
3個のフレーム部材36A,36B,36Cを設けてい
るが、フレーム部材は、少なくとも1個設けておけばよ
い。また、上記棒部材37は金属製であってもよい。
【0069】次に、本実施形態の投入装置19を使用し
て、錠剤を搬送容器20に投入する作業について説明す
る。この投入装置19を使用する場合には、上記搬送容
器20の投入用開口部20aから投入装置19の下端側
を挿入し、フランジ部35を搬送容器20の投入用開口
部20aの縁部に係止させる。また、取付筒部23の上
端に、錠剤Aの供給管21を接続する。
【0070】この状態で、搬送装置の供給管21から固
形物供給口19aに錠剤Aを供給する。図4に示すよう
に、供給された錠剤Aは、それ自体の自重により羽根2
7の案内面31に案内され、中心軸26に対して螺旋状
に旋回しつつ投入装置19内を落下し、固形物排出口1
9bから搬送容器20の底部20bに落下する。この
際、錠剤Aは、案内面31上を滑り落ちるが、その形
状、表面形態等により、案内面31を転がりながら滑り
落ちることもある。また、単位時間当たりの投入量に応
じて、錠剤Aは層を形成して落下する。上記のように錠
剤Aは螺旋状に旋回しつつ落下し、かつ、案内部材24
の下端が搬送容器20の底部20bの近傍に位置してい
るため錠剤Aの落下距離は小さい。よって、搬送容器2
0に投入された錠剤Aの割れ、欠けが生じることがな
く、錠剤Aの品質の低下を確実に防止することができ
る。
【0071】また、上記したように案内部材24の中心
軸26と羽根27を一体形成としているため、中心軸2
6と羽根27の接続部分が滑らかであり、この部分で錠
剤Aが損傷することがない。さらに、本実施形態では、
案内部材24の中心軸26と羽根27を高密度ポリエチ
レン製としているため、錠剤Aと羽根27の案内面31
との間の摩擦係数が小さく、錠剤Aが上記のように羽根
27を滑り落ちる場合に錠剤Aが摩耗するのを防止する
ことができる。また、高密度ポリエチレン製としたこと
により、羽根27の案内面31上を錠剤Aが転がりなが
ら移動する場合にも、錠剤Aと案内面31が衝突する場
合の衝撃が小さいため、錠剤Aの損傷を確実に防止する
ことができる。
【0072】図5に示すように、搬送容器20の底部2
0bにある程度の量の錠剤Aが蓄積されると、固形物排
出口19bは錠剤Aにより閉鎖され、この部分から錠剤
Aが排出されなくなり、固形物供給口19aから供給さ
れた錠剤Aが案内面31上に錠剤Aの層を形成する。引
き続き錠剤Aが供給されると、新たに供給された錠剤A
は、上記錠剤Aの層を滑りまたは転がって、案内部材2
4の下端近傍に達する。この錠剤Aが、すでに蓄積され
た錠剤Aの上に乗り上がり、あるいは新たに案内部材2
4の固形物排出口19b近傍に到達した錠剤Aによっ
て、すでに固形物排出口19b近傍の案内面31上に蓄
積されていた錠剤Aが押し出されることにより、錠剤A
が側壁部材34を乗り越えて開口部32から搬送容器2
0内にあふれ出る。錠剤Aがさらに供給されると、下端
側から順に開口部32が錠剤Aによって閉鎖されるが、
供給された錠剤Aは、図6及び図8に示すように、錠剤
Aにより閉鎖された開口部32の直ぐ上方側から順に上
端側に向けて側壁部材34を乗り越えて開口部32から
搬送容器20内に錠剤Aがあふれ出る。そのため、図7
に示すように、搬送容器20の上方まで錠剤Aが充填さ
れる。
【0073】このように、本実施形態の投入装置19で
は、容器20内に充填された錠剤Aの量が増大して錠剤
Aの滞積面Bが上昇すると、それに伴って投入装置19
から錠剤Aがあふれ出る位置も連続的に上昇するため、
錠剤Aの落下距離は殆ど0のままに維持される。よっ
て、錠剤Aの表面の損傷、割れ、欠け等が生じず、錠剤
Aの品質を低下させることなく錠剤Aを搬送容器20に
投入することができる。また、本実施形態の投入装置1
9では、固形物排出口19bが閉鎖された後は、錠剤A
が螺旋状の側壁部材34を下方側から上方側へ順に乗り
越えることにより搬送容器20内に排出されるため、錠
剤Aの排出方向は上記中心軸26の軸線Lを中心として
回転する。そのため、搬送容器20の内部の全体にほぼ
均等に錠剤Aが配給される。
【0074】さらに、本実施形態の投入装置19では、
連続的に錠剤Aを搬送容器20内に投入することができ
るため、投入速度が早い。
【0075】さらにまた、本実施形態の投入装置19
は、上記図33に示す従来の投入装置のような駆動機構
や制御機構が不要であり、構造が簡易であると共に小型
であり低コストで製造することができる。
【0076】本実施形態では、上記のように側壁部材3
4の高さHを案内部材24の下端側から上端側に向けて
増加させているため、搬送容器20内に充填された錠剤
Aの量が増大して滞積面Bが上昇すると、それに伴っ
て、投入装置19から錠剤Aが排出される位置を確実に
上昇させることができる。すなわち、案内部材24の下
端側では、側壁部材34の高さHが低いため、いったん
固形物排出口19bが閉鎖されると、新たに錠剤Aが下
端側に到達すると確実に錠剤Aが側壁部材34を乗り越
えて容器20内にあふれ出る。また、特に、錠剤Aが素
錠のように表面粗度の大きいものである場合に、案内部
材24の上端側で錠剤Aが案内面31上ではねたり、錠
剤Aにより開口部32が閉鎖された箇所よりも上端側で
錠剤Aが一時的に堆積しても、錠剤Aが側壁部材34を
乗り越えて滞積面Bよりも高い位置から容器20内に落
下するのを確実に防止することができる。よって、本実
施形態の投入装置19を使用すれば、錠剤Aが高位置か
ら落下することが殆どなく、錠剤Aが案内面31上を円
滑に流れるため、錠剤Aの割れ、欠け等による品質の低
下を防止することができ、特に、低強度の固形物であっ
ても品質を低下させることなく投入することができる。
【0077】従って、上記側壁の高さHは、投入する錠
剤Aの種類、羽根27の傾斜角度等に応じて、単位時間
当たりの錠剤の投入量を所要の値に設定したときに、上
記のように案内部材24の下方側から上方側に向けて順
に錠剤Aが側壁部材34を乗り越えるように設定する必
要がある。
【0078】まず、側壁部材34の高さHは、錠剤Aの
投入を開始した時に単位時間当たりの錠剤Aの投入量に
応じて羽根27の案内面31上に形成される錠剤Aの層
の高さよりも大きく設定する必要がある。側壁部材34
の高さHをこのように設定すれば、固形物排出口19b
が錠剤Aで閉鎖される前に、上方側の側壁部材34を錠
剤Aが乗り越えて落下することがない。
【0079】また、上記側壁部材34の高さHは、固形
物排出口19bが閉鎖された時に、単位時間当たりの錠
剤Aの投入量に応じて羽根上に形成される錠剤Aの層の
高さ以上とする必要がある。高さHをこのように設定す
れば、錠剤Aで固形物排出口19bが閉鎖された後に、
固形物排出口19b近傍から順に錠剤Aが側壁部材34
を乗り越えて容器20内にあふれ出ている際に、上方側
の側壁部材34を錠剤Aが乗り越えて落下することはな
い。
【0080】上記図7に示すように、搬送容器20に錠
剤Aが充填された状態で、搬送容器20の下端に取付け
た栓部材39を取り外すと、搬送容器20の下端の排出
用開口部20cから錠剤Aが排出され、それに伴って、
投入装置19の羽根27上に残留している錠剤Aも固形
物排出口19bから順次搬送容器20内に排出され、排
出用開口部20cから搬送容器20の外部に排出され
る。搬送容器20内の錠剤Aがすべて排出用開口部20
bから排出された後、図7中、矢印Sで示すように、搬
送容器20の投入用開口部20aから投入装置19を引
き抜けば、搬送容器20から投入装置19を取り外すこ
とができる。このように、本実施形態の投入装置19
は、投入作業の終了後は、簡単に搬送容器20から取り
外すことができる。
【0081】また、上記図7に示すように、搬送容器2
0に錠剤Aが充填された状態で、矢印Sで示すように、
搬送容器20の投入用開口部20aから投入装置19を
引き上げると、投入装置19の位置が上昇するのにとも
なって、羽根上27の案内面31上の錠剤Aのうち上部
に残留している錠剤Aは下部へ移動し、側壁部材34を
乗り越えて搬送容器20内に落下し、最後には固形物排
出口19bから搬送容器20内に完全に排出される。よ
って搬送容器20から引き抜いた投入装置19の羽根2
7には錠剤Aは残留していない。よって、1個の投入装
置19で複数の搬送容器20に錠剤Aを充填する場合に
は、1個の搬送容器20への錠剤Aの充填が終了した
後、投入装置19を引き上げて次の搬送容器20に取付
ければよい。さらに、本実施形態の投入装置19は、搬
送容器20から取り外した後に容易に分解して洗浄する
ことができる。
【0082】本実施形態では、側壁部材34に挿入した
案内部材24は、固定棒30を固定溝23a,23bに
係合することにより側壁部材34内に固定しているた
め、案内部材24の中心軸26を図3中矢印Sで示すよ
うに上方に引き上げると、案内部材24を側壁部材34
内から引き抜くことができる。よって、本実施形態の投
入装置19では、案内部材24と側壁部材34を容易に
分離することができるため、案内部材24や側壁部材3
4の洗浄等の保守、点検作業を簡単に行うことができ
る。
【0083】さらに、本実施形態の投入装置19では、
側壁部材34をポリカーボネイト製としているため、上
記搬送容器20に設置することなく、試験的に錠剤Aを
固形物供給口19aから供給すると、羽根27の案内面
31上を流れる錠剤Aを目視することができる。よっ
て、本実施形態の投入装置19では、種々の固形物が羽
根27を落下する際の層の形成状態、落下速度等を簡単
な試験で確認することができる。
【0084】次に、図9から図11に示す、本発明の第
2実施形態について説明する。この第2実施形態に係る
投入装置19は、印刷機、検査機等からなる機器41に
設けたホッパー42に着脱自在に取付けられる。
【0085】この第2実施形態では、案内部材24の羽
根27は、案内面31が中心軸26から側壁部材34の
内周面に向けて25°上向きに傾斜する螺旋状(傾斜螺
旋)としている。なお、羽根27の傾斜角度θ2は25
°に限定されず、搬送する固形物の滑り易さあるいは転
がり易さに等に応じて20°〜30°程度の範囲に設定
すればよい。
【0086】また、第2実施形態では、案内部材24の
上端に設けた取付筒部23を貫通するように、長尺な取
付用棒部材44を設けている。投入装置19は、この取
付用棒材44の両端部をホッパー42の上端に設けた取
付溝42a,42bに着脱自在に係合することにより、
ホッパー42に着脱可能に取付けられる。また、取付筒
部23には、錠剤の供給管21を連結している。
【0087】この第2実施形態の投入装置19により錠
剤Aをホッパー42内に投入する場合、上記傾斜螺旋と
した羽根27の案内面31上の錠剤Aには、重力の軸線
Lに向かう分力が作用し、軸心Lに向けて滑り落ちよう
とし、錠剤Aを側壁部材34の内周面34aに押し付け
る錠剤Aの圧力や遠心力が相殺される。よって、上記第
1実施形態のように羽根27が水平螺旋の場合には、錠
剤排出口23dが閉鎖された後は、案内面31上に錠剤
Aの層が形成されるのに対して、第2実施形態のように
羽根27を傾斜螺旋とした場合には、錠剤排出口23d
の閉鎖後も、図11に示すように、錠剤Aの層が案内面
31上に形成されにくい。そのため、羽根27を傾斜螺
旋とした第2実施形態の投入装置19では、羽根27を
水平螺旋とした場合と比較してはるかに大量の錠剤Aを
短時間に投入しても、上方の開口部32から錠剤Aが落
下することがなく、単位時間当たりの投入量を増大する
ことができ、投入効率が大幅に向上する。また、第2実
施形態では、大量の錠剤Aを投入する場合にも羽根27
の案内面31上に錠剤Aが残留することがない。第2実
施形態のその他の構造及び作用は上記した第1実施形態
と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0088】図12から図14は、本発明の第3実施形
態を示している。この第3実施形態に係る投入装置19
は、本体51aと蓋51bを備えるドラム51に着脱自
在に取付けられる。
【0089】この第3実施形態では、側壁部材34は長
尺な帯状の網部材53からなり、この網部材53をヘリ
カルテープ56とピン57により、羽根27の外周端縁
27aに固定している。上記網部材53は樹脂製であっ
て、図14に示すように、縦糸部53aと横糸部53b
を編成してなり、多数の通気孔55を形成している。上
記ヘリカルテープ56は可撓性を有する樹脂からなる螺
旋状の帯材であって、羽根27の外周端縁27aに上記
網部材53の上から巻き付けている。ピン57は、羽根
27の外周端縁27aに所要間隔を隔てて設けており、
軸部57aがヘリカルテープ56及び網部材54を貫通
して羽根27の外周端縁27aに突き刺さっており、ピ
ン57の頭部57bと羽根27aの外周端縁27aとの
間にヘリカルテープ56及び網部材53を挟持してい
る。
【0090】また、第3実施形態では、取付筒部23に
設けたフランジ部35を大径としており、このフランジ
部35にボルト穴58を設けている。一方、蓋51bに
は、投入装置挿入用の開口部51cを設けており、この
開口部51cの縁部に係止させたフランジ部35のボル
ト穴58にボルト59を挿通し、このボルト59を蓋5
1bに螺合することにより投入装置19をドラム51に
取付固定している。
【0091】供給管21から投入装置19に錠剤Aを供
給すると、上記第1実施形態の場合と同様に、羽根27
の案内面31上を錠剤Aが流れ、固形物排出口19bか
らドラム51の本体51a内に投入され、蓄積した錠剤
Aにより固形物排出口19bが閉鎖された後は、側壁部
材34を構成する網部材53を乗り越えて錠剤Aが本体
51a内に排出され、錠剤Aが網部材53を乗り越える
位置は錠剤Aの滞積面の上昇に伴って連続的に上昇す
る。
【0092】この際、図14に示すように、羽根27の
案内面31に形成された錠剤Aの層のうち、Xで示すよ
うに、周囲を羽根27、中心軸26、側壁部材34及び
他の錠剤Aにより取り囲まれる部分の錠剤Aの周囲に
も、側壁部材34を構成する網部材53に設けた多数の
通気孔55から空気が流入するため、通気性が良好であ
り、錠剤Aが蒸れることがない。特に、錠剤Aが糖衣錠
剤であるときには錠剤Aが蒸れると、コーティング仕上
げをした表面に水分が結露して艶が消失してしまうが、
本実施形態では、通気孔55から投入装置19内に空気
が供給されるため、蒸れによる糖衣錠剤の品質の低下を
確実に防止することができる。また、錠剤Aの表面に印
刷を施している場合、上記の蒸れが発生すると、投入装
置19から本体51a内に投入された時に上記印刷を施
した部分が他の錠剤Aの印刷のない部分と衝突して印刷
が写ってしまい、錠剤Aが汚れるが、本実施形態のよう
に網部材53により側壁部材34を形成して通気性を持
たせた場合には、蒸れが発生しないため、上記投入時に
印刷が写ることによる錠剤Aの汚れ(印刷汚れ)を防止
することができる。
【0093】図15及び図16は、本発明の第4実施形
態を示している。この第4実施形態では、上記第3実施
形態と同様に側壁部材34を網部材53により構成して
いるが、第3実施形態では、長尺な帯状の網部材53を
案内部材34の羽根27の外周端縁27aに固定してい
るのに対して、この第4実施形態では、シート状の網部
材53を円筒状としたものにより側壁部材34を構成し
ている。すなわち、円筒状とした網部材53に、所要長
さaの開口部32’を所要間隔bを開けて螺旋状に多数
設けることにより、側壁部材34を構成しており、隣接
する開口部32’間には、網部材53が残った補強部6
0が形成されている。本実施形態では、軸線Lの周囲を
1回転する間に3つの開口部32’が存在するように、
すなわち隣接する開口部32’の角度間隔が120°と
なるように、上記長さa及び間隔bを設定している。第
1から第3実施形態と同様に側壁部材34の高さHが下
方側から上方側に向けて連続的に大きくなるように、上
端側の開口部32’のほど幅Wを小さく設定している。
【0094】上記側壁部材34を構成する網部材53の
筒体の最上端部分は、開口部32’を設けずに取付筒部
61としている。この取付筒部61には、案内部材24
の上端に設けた固定棒30を貫通して固定しており、こ
の固定棒30の両端をドラム51の蓋51aに設けた取
付溝51cに挿入することにより、側壁部材34内に挿
入した案内部材24をドラム51の本体51a内に固定
する構成としている。また、ヘリカルテープ56とピン
57により、側壁部材34を羽根27の外周端縁27a
に固定している
【0095】この第4実施形態では、上記した第3実施
形態と同様に、側壁部材34を網部材53により構成し
ており、通気孔55から空気が供給されるため、蒸れに
よる糖衣錠剤の品質の低下や、投入時の印刷汚れの付着
を防止することができる。特に、この実施形態では、案
内部材34以外の部分はすべて網部材53により構成さ
れているため、一層通気性が良好である。また、第4実
施形態では、所要長さaの開口部32’の間に網部材5
3を残した補強部60を設けているため、側壁部材34
内から案内部材24を引き抜いても、側壁部材34は軸
線L方向につぶれず円筒形状を保持するため、洗浄等の
保守、点検作業を一層容易に行うことができる。
【0096】図17から図19は、本発明の第5実施形
態を示している。この第5実施形態は、上記第1実施形
態と同様に搬送容器20に錠剤を投入するものであり、
側壁部材34の上端に設けた取付筒部23に、径方向に
対向する一対の固定溝23a,23bを設け、この固定
溝23a,23bに案内部材24の中心軸26の先端に
付設した固定棒30の両端を着脱自在に係止することに
より、側壁部材34内に案内部材24を固定している。
【0097】第5実施形態の固定棒30は、金属製の芯
材30aの周囲にシリコーンゴム製の外周部30bを設
けた構造としている。金属製の芯材30aを備えるた
め、この固定棒30の強度は高い。また、外周部30b
がシリコーンゴム製で柔軟であるため、供給管21から
固形物供給口19bに供給される錠剤Aが固定棒30に
衝突しても、錠剤Aに損傷、割れ欠け等が生じない。
【0098】図18に示すように、案内部材24は、羽
根27の最上端部27bから1ピッチ分に対応する側壁
部材34には開口部32を設けておらず、上下方向に隣
接する2段の羽根27の隙間を閉鎖する盲壁34aとし
ている。このように、案内部材24の上端側で側壁部材
34を盲壁34aとした場合、供給管21から投入され
た錠剤Aが上端側の羽根27の案内面31上で撥ねて
も、側壁部材34から飛び出ることがない。なお、側壁
部材34を上記のような盲壁34aとするのは、羽根2
7の上端側から1ピッチ分に限定されるものではなく、
羽根27の上端側から1/2ピッチの側壁を盲壁34a
としても、上記のような案内部材24の上端側での錠剤
Aの落下を防止することができる。
【0099】図19に示すように、案内部材24の下端
側では、羽根27の最下端部から1ピッチ分に対応する
側壁部材34の先端34bを、先細り状であって、最先
端部が円弧状に湾曲した形状(山形状)としている。こ
のように案内部材24の下端側で側壁部材34の先端3
4bを山形状とすれば、錠剤Aは先端34aに引っ掛か
ることなく、側壁部材34を乗り越えることができる。
そのため、供給管21から錠剤Aの供給を開始して固形
物排出口19bが錠剤Aにより閉鎖され、さらに、錠剤
Aが供給された時に、案内部材24の下端側において錠
剤Aが確実に側壁34を乗り越えて搬送容器20内にあ
ふれ出る。
【0100】また、第5実施形態では、フレーム部材3
6A,36B,36Cを上記第1実施形態のフレーム部
材36A〜36Cの連結部38を省略した構造としてい
る。すなわち、図19に示すように、フレーム部材36
A〜36Bは、側壁34の外側に案内部材24の中心軸
26と平行に配置される棒部材37からなり、この棒部
材37と側壁部材34を、ねじ70により連結してい
る。このように、棒部材37を直接側壁部材34に連結
する構造とした場合、上記連結部38がない分だけ部品
点数が少なく構造が簡単であり、コストを低減すること
ができる。
【0101】フレーム部材36A〜36Cを構成する棒
部材37は、金属製の芯材37aに樹脂製の外周部37
bを設けた構造としている。また、ねじ70の頭部70
aは上記樹脂製の外周部37bに埋まり込んでおり、ね
じ70の頭部70aは外周部37bから突出していな
い。なお、ねじ止めする代わりに、上記棒部材37を接
着剤により、側壁部材34に接着することにより、棒部
材37を側壁部材34に連結してもよい。
【0102】上記のように錠剤Aの投入時には、固形物
排出口19bが錠剤Aにより閉鎖された後は、錠剤Aは
下端側から上端側に向けて順次側壁部材34を乗り越え
ていくが、この際、側壁部材34を乗り越えて搬送容器
20内に投入される錠剤Aが棒部材37に衝突すること
がある。しかし、第5実施形態では、棒部材37の外周
部を樹脂製としているため、この衝突によって錠剤Aに
損傷、割れ、欠け等を生じることがない。
【0103】図20及び図21は、本発明の第6実施形
態を示している。側壁部材34の上端の取付筒部23に
は、固形物供給用のホッパー72の下側部72aを連結
している。また、側壁部材34の上端には、上記ホッパ
ー72の下側開口72bの半側部を閉鎖する閉鎖部74
を設けている。
【0104】羽根27の最上端部27bは、図21のP
で示す位置にあり、羽根27の案内面31は、この最上
端部27bから矢印Xで示すように、中心軸26回りに
回転しつつ下方側へ降下するが、上記閉鎖部74は羽根
27の最上端側27bから1ピッチ分(1周分)のうち
下側の1/2ピッチ(半周)に対応する位置に設けてい
る。そのため、ホッパー72の下側開口72bのうち、
羽根27の最上端部27b近傍の上方に位置する部分か
ら錠剤Aが羽根27上に落下し、下側開口72bの羽根
27の1ピッチ分のうち下側の1/2ピッチ(半周)の
上方に位置する部分からは錠剤Aは落下しない。
【0105】このように第6実施形態では、閉鎖部74
を設けることにより、ホッパー72の下側開口72bか
ら案内部材24に供給される固形物が、羽根27の最上
端部27bの近傍に供給されるようにしているため、下
側開口72bから羽根27までの落下距離が短いため、
ホッパー72からの供給時に錠剤Aに損傷、割れ欠け等
が発生するのを防止することができる。
【0106】図22及び図23は、本発明の第7実施形
態を示している。この第7実施形態では、側壁部材34
上端の取付筒部23の上端に栓部材77を取付けてお
り、この栓部材77に固形物供給用のシュート75の下
端部75aを連結している。
【0107】シュート75は、所要角度傾斜させて栓部
材74に連結しており、また、図23に示すように、シ
ュート75の下端開口75bを平面視(図22中矢印XX
III方向から見た状態)で案内部材24の中心軸26に
対して径方向の一方側に偏心した位置に設けている。
【0108】羽根27の上端側の案内面31は、図23
に示すように、羽根27の最上端部27bから矢印Xで
示すように中心軸26まわりに回転しつつ下方側へ降下
するが、上記シュート75の下端開口75bは、羽根2
7の最上端部27bから羽根27の1/2ピッチの位置
に設けている。
【0109】このように第7実施形態では、シュート7
5の下端開口75bを中心軸26に対して偏心させるこ
とにより、羽根27の最上端部27bと近接する位置に
設けているため、シュート75から供給される錠剤Aが
羽根27上に落下するまでの距離が短く、錠剤の損傷、
割れ欠け等の発生を防止することができる。
【0110】図24及び図25は本発明の第8実施形態
を示している。この第8実施形態では、羽根27の上端
側の数ピッチに対応する部分の側壁部材34を盲壁34
aとしている。また、盲壁34aの下端部には、フラン
ジ部材78を外嵌している。投入装置19は、ドラム5
1の蓋51bに設けた挿通孔51dに下端側が挿入さ
れ、上記フランジ部材78が蓋51aの上面に係止され
ている。そのため、投入装置19は、上記フランジ部材
78より上方側の部分が蓋51aより突出した状態とな
っている。
【0111】上記投入装置19の蓋51aから突出した
部分、すなわち案内部材24の羽根27の上下方向の中
間位置の盲壁34aに切欠部79を設け、この切欠部7
9から斜めに傾斜させてシュート75の下端部75aを
挿入し、羽根27の案内面31上にシュート75の下端
開口75bを位置させている。シュート75から供給さ
れる錠剤Aは、羽根27の上下方向の中間位置におい
て、側方から羽根27の案内面31に供給される。その
ため、第8実施形態では、錠剤Aが案内面31に落下す
るまでの距離が短く、羽根27の案内面31に対して強
く衝突することがないため、錠剤Aの損傷、割れ欠けを
防止することができる。
【0112】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の変形が可能である。まず、図26に示すように、搬
送装置の供給管21を斜め上方へ傾斜させて接続する構
造としてもよい。
【0113】上記実施形態では、案内部材24の羽根2
7の外周端縁27aと側壁部材34は密着しているが、
外周端縁27aと側壁部材34との間に、錠剤Aが通過
できない程度の寸法の隙間を設けてもよい。
【0114】上記実施形態では、投入する固形物は錠剤
であるが本発明の投入装置は、錠剤に限定されず、顆粒
剤、散剤、カプセル剤等のその他の医薬品固形物あるい
は菓子類等の種々の固形物を容器に投入する場合に使用
することができる。
【0115】また、固形物を投入する容器は、上記フロ
ービン等の搬送容器、ホッパーあるいはドラムに限定さ
れず、その他の種々の固形物を投入するために使用する
ことができる。例えば、図27に示すように、移動用の
車輪60を設けた搬送容器61に取付けて使用すること
もできる。この図27では、取付筒部23cの上端に上
方に向けて拡径する固形物投入部23eを設けている。
また、上記第2実施形態と同様に、取付用棒部材44を
備えており、この取付用棒部材44の両端を搬送容器6
1の上端に取付けた取付溝61a,61bに着脱自在に
取付けることにより、搬送容器61に取付けている。
【0116】さらに、上記側壁部材34を案内部材24
の羽根27と一体構造としてもよい。この場合、投入装
置の構造が一層簡易になり、小型化、軽量化を図ること
ができる。上記側壁の高さも実施形態のものに限定され
ず、案内部材の下端側から上端側にむけて、不連続的に
増加させてもよい。また、側壁の高さを一定としてもよ
い。
【0117】上記第3実施形態では、側壁部材34を網
部材53として通気性を確保しているが、図28(A)
に示すように、樹脂製の側壁部材34に多数の通気孔3
4bを設けたり、あるいは図28(B)に示すように多
数の通気孔63aを設けた金属板材(パンチングメタル
63)により側壁部材34を構成してもよい。
【0118】図29(A),(B)は本発明の他の使用
例を示している。この図29の例では、4個の容器50
A,50B,50C,50Dにそれぞれ本発明にかかる
投入装置19を取付けている。各容器50A〜50Dの
投入装置19には、装置51側から錠剤Aを供給する供
給用分岐管52の4つ又に分かれた分岐管部52A,5
2B,52C,52Dを接続している。なお、図中53
は、ナイロン等からなる蛇腹状筒体であり、容器50A
〜50D内を密閉するために容器50A〜50Dの開口
部54に取付けている。
【0119】図30(A)に示すように、装置51から
供給された錠剤Aは、供給用分岐管52の主管部52E
を通って分岐部分52Fに至り、この分岐部分Fで錠剤
Aの勢いに応じて、分岐管52A〜52Dのいずれかに
流れ込む。さらに、錠剤Aは分岐管52A〜52Dから
投入装置19に供給され、容器50A〜50D内に投入
される。図30(B)に示すように、容器50A〜50
Dのうちいずれかの容器(図30(B)では容器50
A)に錠剤Aが満杯に充填され、この満杯になった容器
50A〜50Dが接続された分岐管52A〜52Dにも
錠剤Aが充填されると、分岐部分52Fから錠剤Aが満
杯に充填された容器との間は錠剤Aにより閉鎖される。
よって、その後、装置51から分岐部分52Fまで到達
した錠剤Aは、錠剤Aが満杯に充填された容器に接続し
た分岐管には流れず、完全に錠剤が充填されていない他
の容器に供給される。よって、この例では、分岐部分に
供給用分岐管52の主管52Eから錠剤Aを流す分岐管
52A〜52Dを選択するための切換ダンパを設ける必
要がない。すべての容器50A〜50Dに錠剤Aが充填
されれば、供給用分岐管52及び投入装置19は上方に
引き上げられるが、分岐管52A〜52Dに残留dてい
る錠剤Aは容器50A〜50Dの上部の隙間に充填され
る。
【0120】このように、本発明に係る投入装置19を
使用すれば、割れ掛け等の発生しやすい錠剤を、閉鎖状
態でかつ、特に特別な振り分け装置や容器移動装置を用
いずに、複数の容器50A〜50Dに自動的かつ大量に
収容できる。さらに、分岐管内の錠剤も投入装置19を
傾けたり、振動させたりあるいは引き上げることにより
容器内に閉鎖状態で収容できる。
【0121】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の固形物の搬送装置は、案内部材の中心軸に螺旋状に
突出させた羽根の全外周端縁に上面側に突出する側壁を
備え、下端が容器の底部近傍に位置するように垂直に立
設固定されるため、投入された固形物の量が増加するの
に伴って、下端側から上端側に向けて順に側壁を乗り越
えて容器内に供給される。よって、投入される固形物の
落下する高さは、容器内の固形物の蓄積量が増大するの
に伴って、上方に移動するため、固形物の落下距離が小
さく投入時の固形物表面の損傷、割れ、かけ等を確実に
防止することができる。
【0122】また、請求項1の投入装置では、上記のよ
うに投入された固形物の量が増加するのに伴って、固形
物は下端側から上端側に向けて順に側壁を乗り越えて容
器内に供給されるため、投入物が容器内に排出される向
きが中心軸の軸線回りに回転する。そのため、容器の全
体にほぼ均等に固形物を滞積させることができる。さら
に、請求項1の投入装置では、固形物が螺旋状の側壁を
下方側から上方側へ順に乗り越えることにより搬送容器
内に排出され、連続的に固形物を容器内に投入すること
ができるため、投入効率が高い。さらにまた、請求項1
の投入装置では、駆動機構や制御機構が不要であるた
め、簡易かつ小型であり低コストで製造することができ
る。
【0123】また、請求項2のように、上記側壁の高さ
を、単位時間当たりの固形物の投入量に応じて羽根上に
形成される固形物の層の高さよりも大きく設定すれば、
下端が固形物で閉鎖される前に、上端側の側壁を固形物
が乗り越えて落下するのを防止することができる。
【0124】請求項3のように、上記側壁の高さを、上
記案内部材の下端側から上端側に向けて増加させた場
合、素錠のように表面粗度の大きい固形物を投入する場
合にも、容器内に充填された固形物の量の増大に伴っ
て、固形物が排出される位置が確実に上昇し、固形物が
高位置から落下するのを確実に防止することができる。
【0125】請求項4のように、上記側壁の高さを、下
端の閉鎖時に、単位時間当たりの投入量に応じて羽根上
に形成される固形物の層の高さ以上とし、かつ、下端側
から上端側に向けて増加するように設定した場合には、
下端が固形物に閉鎖された後に、下端近傍から順に固形
物が側壁を乗り越えて容器内にあふれ出ている際に、上
端側の側壁を固形物が乗り越えて落下するのを防止する
ことができる。
【0126】請求項5のように、羽根の上端側の1ピッ
チ分又は1/2ピッチ分に対応する側壁を、盲壁とした
場合には、固形物の滞積面が低位置にあるにもかかわら
ず、固形物が上端側で側壁を乗り越えて容器内に落下す
るのを防止することができる。
【0127】請求項6のように、案内部材の中心軸を金
属製の芯材の周囲に樹脂製の外周部を設けた構成とした
場合には、案内部材の強度が高い。また、請求項6で
は、樹脂製の外周部から羽根を一体に突設する構成とし
ているため、中心軸と羽根の連結部分に継ぎ目がなく、
固形物の損傷を防止することができる。
【0128】請求項7のように、案内部材の中心軸の上
端部に設けた固定棒の両端を側壁部材に設けた固定溝に
着脱自在に係合し、側壁部材内に案内部材を固定する構
成とした場合、案内部材と側壁部材を簡単に分解するこ
とができ、洗浄等の保守、点検作業を簡単に行うことが
できる。
【0129】請求項8のように、上記固定棒と金属製の
芯材の周囲にシリコーンゴム製の外周部を設けた場合に
は、投入装置に供給される固形物が固定棒に衝突するこ
とにより損傷するのを防止することができる。
【0130】請求項9のように、側壁の先端を山形状と
した場合には、固形物は側壁の先端に引っ掛かることな
く、円滑に側壁を乗り越えることができる。そのため、
容器内に蓄積した固形物により下端側が閉鎖されると共
に、羽根上には固形物の層が形成された状態でさらに固
形物を投入すると、固形物は下端側から確実に側壁を乗
り越えて容器内にあふれ出る。
【0131】請求項10のように側壁を透明樹脂により
形成した場合には、羽根上を流れる固形物を目視するこ
とができる。
【0132】請求項11のように側壁に複数の通気孔を
設けた場合には、羽根上を流れる固形物の通気性が向上
するため、投入する固形物の蒸れを防止することができ
る。
【0133】請求項12のように、円筒状の網部材に間
隔を開けて開口部を設けることにより、側壁を構成した
場合には、通気性が一層向上すると共に、案内部材と分
離しても円筒状の網部材はその形状を保持するため、洗
浄等の保守、点検作業を容易に行うことができる。
【0134】請求項13のように、羽根の案内面を中心
軸から側壁の内周面に向けて上向きに傾斜する傾斜面と
した場合は、下端が固形物により閉鎖された後も、羽根
上に固形物の層が形成されにくいため、単位時間当たり
の投入量を多くした場合にも、上端側の側壁から固形物
が落下しにくく、単位時間当たりの投入量を増加して投
入効率を向上することができる。
【0135】請求項14、請求項15のように、側壁の
外側に配置される棒部材を備えるフレーム部材を設けた
場合には、側壁の強度が向上する。
【0136】請求項16のように、フレーム部材の棒部
材を金属製の芯材を備える構成とした場合、フレーム部
材の強度が向上する。また、外周部が樹脂製であるた
め、側壁を乗り越えて容器内にあふれ出る固形物が棒部
材に衝突しても損傷等が生じない。
【0137】請求項17のように、容器の開口部に取付
けるための取付手段を設けた場合には、容器内に固形物
を投入した後に、容器から固形物投入装置を除去するこ
とができる。
【0138】請求項18のように、側壁の上端にホッパ
ーを連結すると共に、側壁上端にホッパーの下端開口の
半側部を閉鎖する閉鎖部を設け、該閉鎖部の位置は羽根
の上端側1周分の下側半周部に対応する位置とした場
合、ホッパーの下端開口から供給される固形物が羽根の
上面に落下するまでの距離が短いため、固形物の損傷を
防止することができる。
【0139】請求項19のように、シュートの下端開口
を中心軸に対して偏心し、羽根の上面と近接する位置に
設けた場合には、シュートの下端開口から供給される固
形物が羽根の上面に落下するまでの距離が短いため、羽
根の上面に対して強く衝突することがなく、固形物の損
傷を防止することができる。
【0140】請求項20のように、案内部材の羽根の上
下方向の中間位置において、側方から羽根上に固形物を
供給するシュートを設ける場合、固形物が羽根の上面に
落下するまでの距離が短いため、羽根の上面に対して強
く衝突することがなく、固形物の損傷を防止することが
できる。
【0141】請求項21の容器では、中心軸に螺旋状に
突出させた羽根の全外周端縁に上面側に突出する側壁を
設けた投入装置を着脱自在に取付けているため、この投
入装置から固形物を投入すれば、固形物表面の損傷、割
れ、かけ等を発生させることなく、また、容器内の全体
にほぼ均等に固形物を滞積させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る固形物の投入装
置を搬送容器に取付けた状態を示す一部断面正面図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る固形物の投入装
置を示す一部断面正面図である。
【図3】 案内部材及び側壁部材を示す一部破断部分斜
視図である。
【図4】 第1実施形態の投入装置により錠剤を搬送容
器に投入する際の、固形物排出口が閉鎖される前の状態
を示す一部断面正面図である。
【図5】 第1実施形態の投入装置により錠剤を搬送容
器に投入する際の、固形物排出口が閉鎖された状態を示
す一部断面正面図である。
【図6】 第1実施形態の投入装置により錠剤を搬送容
器に投入する際の、固形物排出口側で側壁を乗り越えて
錠剤があふれ出る状態を示す一部断面正面図である。
【図7】 第1実施形態の投入装置により錠剤を搬送容
器に投入する際の、上端の側壁を乗り越えて錠剤があふ
れ出る状態を示す一部断面正面図である。
【図8】 図6の部分VIIIを示す部分拡大断面図であ
る。
【図9】 本発明の第2実施形態を示す一部断面正面図
である。
【図10】 案内部材及び側壁部材を示す一部破断部分
斜視図である。
【図11】 第2実施形態での錠剤の落下状態を示す一
部断面側面図である。
【図12】 本発明の第3実施形態を示す一部断面正面
図である。
【図13】 案内部材と側壁部材を示す一部破断部分斜
視図である。
【図14】 第3実施形態における錠剤の落下状態を示
す断面図である。
【図15】 本発明の第4実施形態を示す一部断面正面
図である。
【図16】 案内部材と側壁部材を示す一部破断部分斜
視図である。
【図17】 本発明の第5実施形態を示す一部断面正面
図である。
【図18】 下端側の案内部材と側壁部材を示す一部破
断部分斜視図である。
【図19】 上端側の案内部材と側壁部材を示す一部破
断部分斜視図である。
【図20】 本発明の第6実施形態を示す一部断面部分
正面図である。
【図21】 図20の矢印XXI−XXI線での断面図であ
る。
【図22】 本発明の第7実施形態を示す一部断面部分
正面図である。
【図23】 図22の矢印XXIII方向の矢視図である。
【図24】 本発明の第8実施形態を示す一部断面部分
正面図である。
【図25】 図24の矢印XXV−XXV線での断面図であ
る。
【図26】 本発明の変形例を示す部分断面図である。
【図27】 本発明の変形例を示す一部断面正面図であ
る。
【図28】 (A),(B)は本発明の変形例を示す部
分斜視図である。
【図29】 (A)は本発明の他の使用例を示す斜視
図、(B)は(A)の概略断面図である。
【図30】 (A),(B)は図29の使用例の作動を
説明するための概略断面図である。
【図31】 従来のフロービンの一例を示す概略図であ
る。
【図32】 従来の投入装置の一例を示す断面図であ
る。
【図33】 従来の投入装置の他の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
24 案内部材 27 羽根 31 案内面 34 側壁部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形物を重力落下により容器内に投入す
    る装置であって、 中心軸と、該中心軸の外周面に軸心回りに旋回する螺旋
    状に突設した羽根とからなり、その下端が容器の底部近
    傍に位置するように垂直に立設固定される案内部材と、 上記羽根の全外周端縁に羽根の上面側に突出するように
    設けた側壁とを備えることを特徴とする固形物の投入装
    置。
  2. 【請求項2】 上記側壁の高さを、単位時間当たりの固
    形物の投入量に応じて羽根上に形成される固形物の層の
    高さよりも大きく設定している請求項1に記載の固形物
    の投入装置。
  3. 【請求項3】 上記側壁の高さを、上記案内部材の下端
    側から上端側に向けて増加させている請求項1または請
    求項2に記載の固形物の投入装置。
  4. 【請求項4】 上記側壁の高さを、下端の閉鎖時に、単
    位時間当たりの固形物の投入量に応じて羽根上に形成さ
    れる固形物の層の高さ以上とし、かつ、下端側から上端
    側に向けて増加させている請求項2に記載の固形物の投
    入装置。
  5. 【請求項5】 上記案内部材の羽根の上端側から1ピッ
    チ分又は1/2ピッチ分に対応する側壁を、上下方向に
    隣接する2段の羽根の隙間を閉鎖する盲壁としているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の固形物の投入装置。
  6. 【請求項6】 上記案内部材の中心軸は、金属製の芯材
    の周囲に樹脂製の外周部を設けてなり、該外周部から羽
    根を一体に突設していることを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれか1項に記載の固形物の投入装置。
  7. 【請求項7】 上記側壁は、上記案内部材と別体であっ
    て両端開口円筒状の側壁部材に連続的に螺旋状の開口部
    を設けてなり、 上記案内部材の中心軸の上端部に固定棒を設ける一方、
    上記側壁部材の上端に径方向に対向する一対の固定溝を
    設け、上記側壁部材内に上記案内部材を挿入して上記固
    定棒の両端をそれぞれ固定溝に着脱自在に係合し、側壁
    部材内に案内部材を固定する構成としていることを特徴
    とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固
    形物の投入装置。
  8. 【請求項8】 上記固定棒は、金属製の芯材の周囲にシ
    リコーンゴム製の外周部を設けてなることを特徴とする
    請求項7に記載の固形物の投入装置。
  9. 【請求項9】上記側壁の先端を山形状としていることを
    特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載
    の固形物の投入装置。
  10. 【請求項10】 上記側壁は透明樹脂からなることを特
    徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の
    固形物の投入装置。
  11. 【請求項11】 側壁に複数の通気孔を設けたことを特
    徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載
    の固形物の投入装置。
  12. 【請求項12】 上記側壁は、円筒状の網部材に所要長
    さの開口部を所要間隔を開けて螺旋状に設けて構成した
    ものであることを特徴とする請求項1から請求項6又は
    請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の固形物
    の投入装置。
  13. 【請求項13】 上記羽根の案内面を中心軸から側壁の
    内周面に向けて上向きの傾斜面に形成した請求項1から
    請求項12のいずれか1項に記載の固形物の投入装置。
  14. 【請求項14】 側壁の外側に中心軸と平行に配置され
    る棒部材と、該棒部材と側壁の外側を連結する連結部と
    を備えるフレーム部材を少なくとも1つ備えることを特
    徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載
    の固形物の投入装置。
  15. 【請求項15】 側壁の外側に中心軸と平行に配置され
    る棒部材からなり、該棒部材を側壁の外側とねじ止め又
    は接着剤により連結したフレーム部材を少なくとも1つ
    備えることを特徴とする請求項1から請求項13のいず
    れか1項に記載の固形物の投入装置。
  16. 【請求項16】 上記フレーム部材の棒部材は、金属製
    の芯材に樹脂製の外周部を設けてなる請求項14又は請
    求項15に記載の固形物の投入装置。
  17. 【請求項17】 上記容器の開口部に着脱自在に取付け
    るための取付手段を備える請求項1から請求項16のい
    ずれか1項に記載の固形物の投入装置。
  18. 【請求項18】 上記側壁の上端に連結される固形物供
    給用のホッパーを備え、上記側壁上端に、上記ホッパー
    の下側開口の半側部を閉鎖する閉鎖部を設け、該閉鎖部
    の位置は羽根の上端側1周分の下側半周部に対応する位
    置としている請求項1から請求項17のいずれか1項に
    記載の固形物の投入装置。
  19. 【請求項19】 上記側壁の上端に連結される固形物供
    給用のシュートを備え、該シュートの下端開口を平面視
    で案内部材の中心軸に対して一方側に偏心した位置に設
    け、該偏心位置は羽根の上面と近接する位置に設定して
    いる請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の固
    形物の投入装置。
  20. 【請求項20】 上記案内部材の羽根の上下方向の中間
    位置において、側方から羽根上に固形物を供給するシュ
    ートを設けている請求項1から請求項17のいずれか1
    項に記載の固形物の投入装置。
  21. 【請求項21】 中心軸と、該中心軸の外周面に軸心回
    りに旋回する螺旋状に突出させた羽根からなる案内部材
    と、上記羽根の全外周端縁に羽根の上面側に突出するよ
    うに設けた側壁とを備える固形物の投入装置を、該投入
    装置の下端が底部近傍に位置した状態で垂直に立設され
    るように投入用開口部に取付けたことを特徴とする固形
    物の投入装置を備える容器。
JP1750096A 1995-02-03 1996-02-02 固形物の投入装置及び該投入装置を備える容器 Abandoned JPH09118411A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003126679A (ja) * 2001-08-07 2003-05-07 Haldor Topsoe As 触媒充填方法と装置
CN100398423C (zh) * 2004-12-24 2008-07-02 河南省南阳水泥厂 袋装水泥装车装置
JP2011251792A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 投入装置および衝撃緩衝収納装置

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