JPH09117052A - コンデンサ調相設備用保護リレー - Google Patents

コンデンサ調相設備用保護リレー

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JPH09117052A
JPH09117052A JP27016695A JP27016695A JPH09117052A JP H09117052 A JPH09117052 A JP H09117052A JP 27016695 A JP27016695 A JP 27016695A JP 27016695 A JP27016695 A JP 27016695A JP H09117052 A JPH09117052 A JP H09117052A
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JP
Japan
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capacitor
value
capacitors
terminal voltages
voltage
Prior art date
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JP27016695A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kitano
信之 北野
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】設備の運用初期時(健全時)に母線の各相
に接続された各コンデンサC1 ,C2 ,C3 の端子電圧
を検出し、検出された各コンデンサC1 ,C2,C3
端子電圧を総和した値を抽出し、その抽出された各コン
デンサC1 ,C 2 ,C3 の端子電圧を総和した値をオフ
セット値として記憶する。設備の運用時には、各コンデ
ンサC1 ,C2 ,C3 の端子電圧を総和した値から、記
憶されたオフセット値を差し引いた値が整定値を超えた
か否かを判定し、整定値を超えたときに遮断指令を出力
する。 【効果】コンデンサの故障に対して確実に動作すること
ができ、リレーの信頼性を高めることができると共に、
好適な整定値を設定することにより1素子のコンデンサ
故障を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ調相設
備に備えられたコンデンサの素子故障を検出するコンデ
ンサ調相設備用保護リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧回路に適用される電力用コンデンサ
設備の保護方式として、保護リレーを用いた方式が一般
的に使用されている。図4は、保護リレーが用いられた
電力用コンデンサ設備の保護方式の一例を示した接続図
である。同図によると、母線Lに遮断器CBが接続さ
れ、母線Lのa相,b相,c相の各相にコンデンサ
1 ,C2 ,C3 (コンデンサC1 ,C2 ,C3 は、実
際には多数のコンデンサが直並列回路を構成している。
以下、コンデンサC1 ,C2 ,C3 を総称するときは
「コンデンサC」という。)、リアクトルSR1 ,SR
2 ,SR3 が接続されている。
【0003】コンデンサCには、放電コイルDC1 ,D
2 ,DC3 (以下、総称するときは「放電コイルD
C」という。)がそれぞれ並列に接続され、各放電コイ
ルDCの2次巻線が直列に接続されて、ブロークンデル
タ結線を形成し、保護リレー11につながれている。こ
の接続により、放電コイルDCの2次巻線を利用して検
出される各コンデンサCの端子電圧の総和(ベクトル
和)が保護リレー11に供給される。
【0004】保護リレー11に供給される、各コンデン
サCの端子電圧の総和は、通常、系統電圧が平衡状態で
あるため、正常時では0Vである。しかし、いずれかの
コンデンサに容量変化、短絡または開放等の異常が発生
すれば、そのコンデンサの端子電圧が変化する。したが
って、そのコンデンサが接続された相の相電圧が変化し
零相電圧が発生する。保護リレー11では、この端子電
圧の変化分を検出することによりコンデンサの故障を検
出している。
【0005】保護リレー11は、各放電コイルDCの2
次側から供給される各コンデンサCの端子電圧の総和を
所定レベルの電圧信号に変換する補助トランスPT、補
助トランスPTで変換された電圧信号を所定電気角(た
とえば30度)ごとにサンプリングするサンプルホール
ド回路12、アナログ信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器13、コンデンサCの端子電圧の総和の、
たとえば2乗平均値(実効値)が予め設定された整定値
を超えたか否かを判定するCPU14、コンデンサCの
端子電圧を総和した実効値が予め設定された整定値を超
える場合、遮断器CBにトリップ出力する補助リレー1
5等を備えている。
【0006】上記の構成により、各コンデンサCの端子
電圧を総和し、その実効値が予め設定された整定値を超
えるか否かの判定処理を行うことによって、保護リレー
11によるコンデンサ素子の故障の検出を行うことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保護リレー
11に供給される、コンデンサCの端子電圧の総和は、
通常、系統電圧が平衡状態であるため正常時では0Vで
ある。しかし、コンデンサCの容量のばらつき、放電コ
イルDCの電圧変換における誤差、各機器間ケーブルの
インピーダンス等により、コンデンサ素子が故障をして
なくても、誤差電圧が現れる。この初期の誤差電圧は保
護リレー11に入力されるコンデンサCの端子電圧の総
和に含まれている。そのため、単にコンデンサCの端子
電圧を総和した実効値と整定値とを比較してコンデンサ
の故障を検出しているだけでは、場合によっては、コン
デンサC自体には故障がないのにもかかわらず、誤差電
圧によって保護リレー11はコンデンサ故障の検出の誤
判定をしてしまい、遮断器CBをトリップしてしまう可
能性がある。
【0008】また、1素子のコンデンサ故障(たとえば
短絡)で発生する電圧値の変動は、相対的に小さく、1
素子のコンデンサ故障を検出するためには、整定値を低
く設定する必要がある。しかし、この整定値を低く設定
しすぎると、上述した誤差電圧が整定値を上回り、コン
デンサ故障の検出の誤判定をしてしまう場合がある。し
たがって、整定値は誤差電圧をある程度考慮して高めに
設定しなければならず、そのため整定値は1素子のコン
デンサ故障で発生する電圧値を上回ってしまい、1素子
のコンデンサ故障を検出できないのが現状であった。し
たがって、場合によってはコンデンサの1素子故障をお
こしたまま、設備を運用していることがあった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、コンデンサの故障時にのみ遮断器CBをト
リップさせることができると共に、1素子のコンデンサ
故障をも検出することのできる高感度のコンデンサ調相
設備用保護リレーを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載のコンデンサ調相設備用保護リレー
は、コンデンサ調相設備に設置され、母線の各相に接続
されたコンデンサの端子電圧を検出し、検出された各コ
ンデンサの端子電圧を総和した値が整定値を超えたか否
かを判定する判定手段を備えることにより、コンデンサ
の素子故障を検出するコンデンサ調相設備用保護リレー
において、健全時の各コンデンサの端子電圧を総和した
値を抽出し、抽出された各コンデンサの端子電圧を総和
した値をオフセット値として記憶する記憶手段を有し、
前記判定手段は、各コンデンサの端子電圧を総和した値
から前記記憶手段によって記憶された前記オフセット値
を差し引いた値に基づいた判定演算することを特徴とす
るものである。
【0011】前記の構成によれば、設備の運用初期時
(健全時)に母線の各相に接続された各コンデンサの端
子電圧を検出し、検出された各コンデンサの端子電圧を
総和した値を抽出し、その抽出された各コンデンサの端
子電圧を総和した値をオフセット値として記憶する。設
備の運用時には、各コンデンサの端子電圧を総和した値
から、前記記憶手段によって記憶されたオフセット値を
差し引いた値が整定値を超えたか否かを判定し、整定値
を超えたときに遮断指令を出力する。
【0012】設備の運用初期時に求められたオフセット
値は、コンデンサCの容量のばらつき等によって生じる
誤差電圧である。よって、各コンデンサの端子電圧を総
和した値から前記記憶されたオフセット値を差し引くの
で、誤差電圧を打ち消すことができる。そのため、誤差
電圧が打ち消された各コンデンサの端子電圧を総和した
値と整定値とを比較してコンデンサの故障を検出するの
で、コンデンサの故障に対して確実に動作することがで
きる。
【0013】また、請求項2にかかるコンデンサ調相設
備用保護リレーは、請求項1記載のコンデンサ調相設備
用保護リレーにおいて、前記記憶手段が、健全時の各コ
ンデンサの端子電圧を総和した値を基本周波数の周期に
基づいた連続または断続するn(n=2,3,…)周期
において抽出し、抽出された各コンデンサの端子電圧を
総和した値をn周期分加算してnで割ることにより平均
を求め、その平均値をオフセット値として記憶すること
を特徴とするものである。
【0014】前記の構成によれば、健全時の各コンデン
サの端子電圧を総和した値を基本周波数の周期に基づい
た連続または断続するn周期において抽出し、n周期に
おける各コンデンサの端子電圧を総和した値の平均を演
算により求めることができる。よって、より平均的な誤
差電圧を求めることができる。なお、前記各コンデンサ
の端子電圧を総和した値は、実効値、peak-to-peak値等
のいずれを採用してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施形態にかかる保護リレーが用いられた電力用コン
デンサ設備の接続図である。同図によると、母線Lに遮
断器CBが接続され、母線Lのa相,b相,c相の各相
にコンデンサC、リアクトルSR1 ,SR2 ,SR3
接続されている。
【0016】コンデンサCには、放電コイルDCがそれ
ぞれ並列に接続され、各放電コイルDCの2次巻線が直
列に接続されて、ブロークンデルタ結線を形成し、保護
リレー1につながれている。この接続により、放電コイ
ルDCの2次巻線を利用して検出される各コンデンサC
の端子電圧Va ,Vb ,Vc (ただし、Vは振幅と位相
とを含む意味の記号を示し、以下同様とする。)の総和
が保護リレー1に供給される。
【0017】保護リレー1は、各放電コイルDCの2次
側から供給される各コンデンサCの端子電圧Va
b ,Vc の総和を所定レベルの電圧信号に変換する補
助トランスPT、補助トランスPTで変換された電圧信
号を所定電気角(たとえば30度)ごとにサンプリング
するサンプルホールド回路2、アナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器3、設備の運用初期時に
おける各コンデンサCの端子電圧を総和した実効値の平
均を求め、この平均値(オフセット値に相当)と設備の
運用時における各コンデンサCの端子電圧を総和した実
効値との差が予め設定された整定値を超えるか否かを判
定するCPU4、CPU4で取得した平均値をオフセッ
ト値として記憶する不揮発性メモリ6、前記平均値と設
備の運用時における各コンデンサCの端子電圧を総和し
た実効値との差が予め設定された整定値を超える場合、
遮断器CBにトリップ出力する補助リレー5等を備えて
いる。
【0018】なお、前記CPU4は、同じく請求項1ま
たは2に記載の判定手段として、また、前記不揮発性メ
モリ6は、同じく請求項1または2に記載の記憶手段と
して、それぞれ機能するものである。次に、上記の構成
により、各コンデンサCの端子電圧に基づいて、コンデ
ンサ素子の故障を検出する動作手順について説明する。
本実施形態では、まず、設備の運用初期時にコンデンサ
の容量のばらつき等により生じる運用初期の誤差電圧を
取得する。
【0019】詳細に説明すると、各コンデンサCの端子
電圧Va ,Vb ,Vc の総和は、各放電コイルDCの2
次側から保護リレー1に入力され、補助トランスPTで
電圧変換される。各コンデンサCの端子電圧Va
b ,Vc の総和の大きさを式で表すと、 |Va +Vb +Vc | となる。
【0020】サンプルホールド回路2では、補助トラン
スPTで変換された電圧信号が所定電気角ごとにサンプ
リングされる。所定電気角をたとえば30度とすると、
基本周波数の周期においては12点のサンプルデータが
取得できる。A/D変換器3では、サンプルホールド回
路2でサンプリングされ一定時間ホールドされた電圧信
号をディジタル信号に変換する。ディジタル信号に変換
された電圧信号はCPU4に供給され、CPU4におい
て各コンデンサCの端子電圧を総和した実効値が取得さ
れる。
【0021】CPU4では、設備の運用初期時にコンデ
ンサCの容量のばらつき、放電コイルDCの電圧変換に
おける誤差、各機器間ケーブルのインピーダンス等で生
じる誤差電圧を求めるために、各コンデンサCの端子電
圧を総和した実効値の平均を求める。具体的には、各コ
ンデンサCの端子電圧を総和した実効値を任意のタイミ
ングでn(n=2,3,…)周期分抽出する。抽出する
タイミングは基本周波数の周期に基づく連続したn周期
にわたって実効値を抽出してもよいし、あるいは、時間
をあけて断続したn周期において実効値を抽出してもよ
い。そして、抽出されたn周期における各周期の実効値
を総和し、nで割ることによりn周期における実効値の
平均を求める。
【0022】このように、n周期において平均値を算出
する理由は、抽出されたデータ量が多いほど、より平均
的な誤差電圧が求められるためである。上記のようにし
て算出された平均値を、CPU4は不揮発性メモリ6に
記憶する。不揮発性メモリ6に記憶されると、たとえば
制御電圧が落とされても記憶されたデータは消えること
はない。
【0023】なお、各コンデンサCの端子電圧を総和し
た実効値を1周期分のみにおいて抽出してもよい。この
場合は、抽出された実効値をそのまま、不揮発性メモリ
6にオフセット値として記憶する。上記不揮発性メモリ
6に記憶される平均値、または1周期分において抽出さ
れた実効値は、コンデンサCの容量のばらつき等によっ
て生じる誤差電圧とみなすことができる。よって、誤差
電圧は、設備の運用初期時にコンデンサの故障のない健
全な状態で一度だけ取得され、たとえば、放電コイルD
Cの交換等によって設備の設置条件が変わらない限り変
更されることはない。
【0024】設備の運用時には、CPU4は、不揮発性
メモリ6に記憶されている誤差電圧のデータを読み出
し、その誤差電圧の値を補助トランスPTに入力される
コンデンサCの端子電圧を総和した実効値から差し引い
て、コンデンサCの容量のばらつき等による誤差電圧の
ない正味のコンデンサCの端子電圧を総和した実効値を
求める。そして、この総和した値が予め設定された整定
値を超えるか否かを判定する。
【0025】すなわち、CPU4は各コンデンサCの端
子電圧の総和をV、記憶された誤差電圧をV0 とすれ
ば、 |(|V|−|V0 |)|>ε (但し、εは予め設定された整定値とする。)を演算
し、上式が成立する場合、CPU4は補助リレー5に対
しトリップ出力を発生する。トリップ指令を受けた補助
リレー5は、遮断器CBに対して遮断信号を送る。な
お、前記整定値εはユーザによって予め設定されるもの
であるが、本実施形態においてはコンデンサの1素子故
障が検出することのできる値に設定されることが望まし
い。
【0026】以上のように、設備の運用初期時にCPU
4において各コンデンサCの端子電圧を総和した実効値
が求められ、n周期分の実効値が抽出されてその平均値
が求められ不揮発性メモリ6に記憶される。設備の運用
時には、不揮発性メモリ6に記憶される平均値が、コン
デンサCの容量のばらつき等による運用初期の誤差電圧
とみなすことができるので、コンデンサCの端子電圧を
総和した実効値からその誤差電圧の値を差し引いた値が
整定値を超えるか否かの判定処理が行なわれることによ
り、コンデンサ素子の故障が検出される。
【0027】そのため、コンデンサCの容量のばらつき
等による設備の運用初期時における誤差電圧を打ち消す
ことができ、誤差電圧が打ち消された各コンデンサCの
端子電圧を総和した実効値と整定値とを比較してコンデ
ンサの故障を検出するので、誤差電圧によってコンデン
サ故障の検出の誤判定をしてしまう可能性をなくすこと
ができると共に、好適な整定値を設定することにより1
素子のコンデンサ故障をも検出することができる。
【0028】なお、コンデンサCに故障が発生した旨を
表示することにすれば、ユーザはこの表示を見て、速や
かに修理に入ることができる。本実施形態の説明は以上
であるが、本発明は上記の実施形態に限られるものでは
ない。上記の実施形態では、コンデンサCの端子電圧の
総和を放電コイルDCの2次巻線を直列に接続して、ブ
ロークンデルタ結線を形成し、保護リレー1につなげる
ことにより求めたが、たとえば図2に示すように、コン
デンサCの端子電圧をそれぞれ独立に保護リレー21に
入力するようにして、保護リレー21内の接続によりブ
ロークンデルタ結線を形成してコンデンサCの端子電圧
の総和を導いてもよい。
【0029】詳細には、保護リレー21内では、補助ト
ランスPT1 ,PT2 ,PT3 を設け、補助トランスP
1 ,PT2 ,PT3 の2次側巻線を直列に接続して、
サンプルホールド回路2につなげてブロークンデルタ結
線を形成する。補助トランスPT1 ,PT2 ,PT3
コンデンサCの各端子電圧信号をそれぞれ所定レベルの
電圧信号に変換する。変換された電圧信号をサンプルホ
ールド回路2でサンプリングし、CPU4でその実効値
の平均を求め、設備運用時のコンデンサCの端子電圧を
総和した実効値から平均値を差し引いた値が整定値を超
えるか否かの判定処理を行なうことにより、コンデンサ
素子の故障を検出してもよい。
【0030】また、各コンデンサCの端子電圧の総和を
求めるには、上記の実施形態の他に、たとえば図3に示
すように、コンデンサCの端子電圧をそれぞれ独立に保
護リレー31に入力し、保護リレー31に備えられたソ
フトウェアによって各コンデンサCの端子電圧の総和を
導いてもよい。詳細には、保護リレー31内では、補助
トランスPT1 ,PT2 ,PT3 、サンプルホールド回
路2a ,2b ,2c およびマルチプレクサMPXを設
け、補助トランスPT1 ,PT2 ,PT3 の2次側巻線
をそれぞれサンプルホールド回路2a ,2b ,2c に接
続し、サンプルホールド回路2a ,2b ,2c の出力を
マルチプレクサMPXに接続する。
【0031】補助トランスPT1 ,PT2 ,PT3 でコ
ンデンサCの各端子電圧信号をそれぞれ所定レベルの電
圧信号に変換し、変換された電圧信号をサンプルホール
ド回路2a ,2b ,2c で、上述したサンプリングを行
い、サンプルホールド回路2 a ,2b ,2c の各出力を
マルチプレクサMPXにより順次選択しCPU5に送
る。CPU5では、ソフトウェアによって各コンデンサ
Cの端子電圧を総和した実効値を求めると共に、その実
効値の平均を求め、設備運用時のコンデンサCの端子電
圧を総和した実効値から平均値を差し引いた値が整定値
を超えるか否かの判定処理を行なうことにより、コンデ
ンサ素子の故障を検出してもよい。
【0032】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の変更を施すことが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、健全時、たとえば設備の運用初期時にコンデンサ
の端子電圧を総和した値を抽出することにより健全時の
誤差電圧を求めてオフセット値とし、設備の運用時にコ
ンデンサの端子電圧を総和した値から健全時の上記誤差
電圧の値(オフセット値)を差し引いた値が整定値を超
えるか否かの判定処理を行なうので、コンデンサの故障
に対して確実に動作することができ、リレーの信頼性を
高めることができると共に、好適な整定値を設定するこ
とにより1素子のコンデンサ故障をも検出することので
きる高感度なコンデンサ調相設備用保護リレーを提供す
ることができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、健全
時の各コンデンサの端子電圧を総和した値を連続または
断続するn周期において抽出し、n周期における各コン
デンサの端子電圧を総和した値の平均を求めることがで
きるので、より精度の高い誤差電圧を求めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコンデンサ調相設
備用保護リレーを適用したシステムの一例を示す接続図
である。
【図2】本発明の他の実施形態にかかる、各コンデンサ
Cの端子電圧の総和を保護リレー21内の結線により導
く場合のコンデンサ調相設備用保護リレーを適用したシ
ステムの一例を示す接続図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかる、各コンデンサ
Cの端子電圧の総和を保護リレー31内のソフトウェア
により導く場合のコンデンサ調相設備用保護リレーを適
用したシステムの一例を示す接続図である。
【図4】従来の、コンデンサ調相設備の保護方式の一例
を示した接続図である。
【符号の説明】
1 保護リレー 2 サンプルホールド回路 3 A/D変換器 4 CPU 6 不揮発性メモリ C1 ,C2 ,C3 電力用コンデンサ DC1 ,DC2 ,DC3 放電コイル PT 補助トランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ調相設備に設置され、母線の各
    相に接続されたコンデンサの端子電圧を検出し、検出さ
    れた各コンデンサの端子電圧を総和した値が整定値を超
    えたか否かを判定する判定手段を備えることにより、コ
    ンデンサの素子故障を検出するコンデンサ調相設備用保
    護リレーにおいて、 健全時の各コンデンサの端子電圧を総和した値を抽出
    し、抽出された各コンデンサの端子電圧を総和した値を
    オフセット値として記憶する記憶手段を有し、 前記判定手段は、各コンデンサの端子電圧を総和した値
    から前記記憶手段によって記憶された前記オフセット値
    を差し引いた値に基づいた判定演算することを特徴とす
    るコンデンサ調相設備用保護リレー。
  2. 【請求項2】前記記憶手段は、健全時の各コンデンサの
    端子電圧を総和した値を基本周波数の周期に基づいた連
    続または断続するn(n=2,3,…)周期において抽
    出し、抽出された各コンデンサの端子電圧を総和した値
    をn周期分加算してnで割ることにより平均を求め、そ
    の平均値をオフセット値として記憶することを特徴とす
    る請求項1記載のコンデンサ調相設備用保護リレー。
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