JPH09116712A - スキャナおよびその制御方法 - Google Patents

スキャナおよびその制御方法

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JPH09116712A
JPH09116712A JP7290527A JP29052795A JPH09116712A JP H09116712 A JPH09116712 A JP H09116712A JP 7290527 A JP7290527 A JP 7290527A JP 29052795 A JP29052795 A JP 29052795A JP H09116712 A JPH09116712 A JP H09116712A
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photoelectric conversion
signal charges
accumulated
reading
signal
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JP7290527A
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English (en)
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Mamoru Miyashita
守 宮下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定速度で移動するリニア・イメージ・セン
サを備えたフイルム・スキャナにおいて,比較的簡単な
構成で縮小画像を得る。 【構成】 ファイン読出しモードとラフ読出しモードと
を設定可能とする。(A) に示すようにファイン読出しモ
ードのときは,フイルムの横方向にセンサが移動するご
とに信号電荷の蓄積および転送出力を繰返す。(B) に示
すようにラフ読出しモードのときはフイルムの横方向に
センサが移動するごとに信号電荷の蓄積が繰返される。
信号電荷の転送出力は2回の蓄積に対して1回の割合で
行なわれ,その間に蓄積された信号電荷は混合される。
間引き処理をしなくとも,画像の横方向の画素数が半分
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,写真フイルムのような対象物
を,リニア・イメージ・センサを用いて走査し対象物の
像を表わす映像信号を得るスキャナおよびその制御方法
に関する。
【0002】
【発明の背景】リニア・イメージ・センサを用いたスキ
ャナでは,対象物の縦方向または横方向のいずれか一方
向(主走査方向とする)に平行にリニア・イメージ・セ
ンサが配置されている。リニア・イメージ・センサと対
象物の少なくともいずれか一方が主走査方向と垂直な方
向(副走査方向とする)に所定の速度で相対的に移動さ
せられる。リニア・イメージ・センサと対象物との各相
対位置において,被写体の撮像が行なわれ,リニア・イ
メージ・センサを構成する光電変換素子への信号電荷の
蓄積および信号電荷の出力が繰返される。
【0003】スキャナでは通常の解像度をもつ画像に加
えて解像度の低い画像を得ることができるものもある。
解像度の低い画像を得ることができるスキャナにおいて
は,主走査方向では信号電荷の間引きを行ない,副走査
方向にはリニア・イメージ・センサの移動速度を速くす
ることにより縮小画像を表わす映像信号を得ている。
【0004】しかしながら,リニア・イメージ・センサ
の移動速度を可変にするとリニア・イメージ・センサを
移動させるためのモータとして高性能なものが必要とな
り,移動速度を変えるため速度制御処理も必要となる。
リニア・イメージ・センサの移動速度を一定に保って解
像度の低い画像を得るためには,副走査方向においても
信号電荷の間引き処理を信号処理回路で行なうことにな
る。しかしながら信号処理回路で信号電荷の間引き処理
を行なうと折返し歪が生じ偽信号が発生することがあ
る。偽信号を低減させるためには前置ロウ・パス・フィ
ルタを設ける必要がある。しかしながら副走査方向にお
いて信号電荷の間引き処理を行なうために前置ロウ・パ
ス・フィルタを構成するにはライン・メモリが必要とな
る。リニア・イメージ・センサの光電変換素子の数の画
素数をもつライン・メモリが必要であり,間引く割合に
応じた数のライン・メモリが必要となる。間引く割合が
多くなるほど多くのライン・メモリが必要となる。
【0005】
【発明の開示】この発明は,リニア・イメージ・センサ
を用いたスキャナにおいてリニア・イメージ・センサの
移動速度を一定に保ちかつ比較的簡単な構成で高い解像
度をもつ画像に加えて低い解像度をもつ画像を得ること
ができるようにすることを目的とする。
【0006】この発明によるスキャナは,一列に配列さ
れた複数の光電変換素子を含み,上記光電変換素子が信
号電荷の蓄積および蓄積された信号電荷を出力するリニ
ア・イメージ・センサ,上記光電変換素子の配列方向に
直交する方向に,一定速度で上記リニア・イメージ・セ
ンサと対象物とを相対的に移動させる移送手段,解像度
の高い第1の読出しと解像度の低い第2の読出しとを選
択的に設定する読出しモード設定手段,上記読出しモー
ド設定手段により上記第1の読出しが設定されたときに
上記リニア・イメージ・センサと上記対象物との相対的
移動にともなって一定の周期で上記信号電荷の蓄積およ
び上記蓄積された信号電荷の出力を繰返す第1の読出し
制御手段,ならびに上記読出しモード設定手段により上
記第2の読出しが設定されたときに上記リニア・イメー
ジ・センサと上記対象物との相対的移動にともなって一
定の周期で上記信号電荷の蓄積を行ない,上記一定周期
のn倍の周期で上記蓄積された信号電荷の出力を繰返す
第2の読出し制御手段を備えていることを特徴とする。
【0007】この発明は上記スキャナの制御方法も提供
している。すなわち,一列に配列された複数の光電変換
素子を含み,上記光電変換素子が信号電荷の蓄積および
蓄積された信号電荷を出力するリニア・イメージ・セン
サを,上記光電変換素子の配列方向に直交する方向に,
一定速度で対象物と相対的に移動させ,解像度の高い第
1の読出しと解像度の低い第2の読出しとを選択的に設
定可能としておき,上記第1の読出しが設定されたとき
に上記リニア・イメージ・センサと上記対象物との相対
的移動にともなって一定の周期で上記信号電荷の蓄積お
よび上記蓄積された信号電荷の出力を繰返し,上記第2
の読出しが設定されたときに上記リニア・イメージ・セ
ンサと上記対象物との相対的移動にともなって一定の周
期で上記信号電荷の蓄積を行ない,上記一定周期のn倍
の周期で上記蓄積された信号電荷の出力を繰返すことを
特徴とする。
【0008】この発明によると,リニア・イメージ・セ
ンサと対象物とは上記直交する方向に,一定速度で相対
的に移動させられる。上記第1の読出しが設定されたと
きには,上記一定周期で信号電荷の上記蓄積および上記
出力が繰返される。上記第2の読出しが設定されたとき
には,信号電荷の上記蓄積は上記一定周期で繰返される
が,上記出力は上記周期のn倍の周期で繰返される。
【0009】上記第2の読出しが設定されたときには上
記n倍の周期の間は信号電荷の蓄積が続けられるので,
上記直交方向の解像度は第1の読出しのときに得られる
画像の1/nとなる。したがって第1の読出しのときに
得られる画像の解像度の1/nの解像度をもつ画像を得
ることができる。
【0010】リニア・イメージ・センサと対象物との移
動速度は一定なので高性能なモータが不要であり,移動
速度を変えるための速度制御も不要である。また上記直
交方向については信号電荷の間引き処理も不要なので,
偽信号の発生を防止するためのロウ・パス・フィルタを
設ける必要もない。
【0011】対象物を表わす画像において,リニア・イ
メージ・センサの配置方向も縮小させるためには上記第
2の読出しが設定されたことに応じて,隣接するn個の
上記光電変換素子に蓄積された信号電荷のうち1個の上
記光電変換素子に蓄積された信号電荷が残るように信号
電荷の間引処理を行なう。
【0012】上記第2の読出しが設定されたときは上記
周期のn倍の期間の間は信号電荷の蓄積が続けられるの
で,信号電荷が飽和するおそれがある。信号電荷の飽和
を防ぐためには次の処理が行なわれる。
【0013】上記第2の読出しが設定されたことに応じ
て透過光の光量が入射光の光量の1/nとなる透過率を
有するフィルタの透過光を上記光電変換素子に入射さ
せ,上記フィルタの透過光が上記光電変換素子に入射す
ることにより上記光電変換素子に蓄積された信号電荷の
うち,隣接するn個の上記光電変換素子に蓄積された信
号電荷の電荷量が1/nの信号電荷量となるように信号
電荷の平均化処理を行なう。
【0014】上記フィルタにより上記光電変換素子への
入射光量が減少させられるので,上記n倍の周期の間,
信号電荷の蓄積が続けられても信号電荷の飽和を防止す
ることができる。
【0015】また被写体を照明しているときには次のよ
うにしてもよい。
【0016】上記第2の読出しが設定されたことに応じ
て,上記被写体を照明するための光源の出射光量が1/
nの光量となるように上記光源を調整し,上記光源の出
射光量が調整されて照明された上記被写体を撮像するこ
とにより,上記光電変換素子に蓄積された信号電荷のう
ち,隣接するn個の上記光電変換素子に蓄積された信号
電荷の電荷量が1/nの信号電荷量となるように信号電
荷の平均化処理を行なう。
【0017】さらに次のように,信号電荷の蓄積時間を
制御することにより,信号電荷の飽和を防止してもよ
い。
【0018】上記第2の読出しが設定されたことに応じ
て,上記光電変換素子に蓄積される信号電荷の蓄積時間
が1/nの時間となるように上記蓄積時間を調整し,上
記調整された蓄積時間に,上記光電変換素子に蓄積され
た信号電荷のうち,隣接するn個の上記光電変換素子に
蓄積された信号電荷の電荷量が1/nの信号電荷量とな
るように信号電荷の平均化処理を行なう。
【0019】
【実施例の説明】図1はこの発明の実施例を示すもの
で,フイルム・スキャナの電気的構成を示すブロック図
である。
【0020】図1に示すフイルム・スキャナ10にはリニ
ア・イメージ・センサ2が含まれている。リニア・イメ
ージ・センサ2の長さは図2に示すように対象物(フイ
ルムFI)の縦方向(主走査方向)の長さよりも長いも
のであり,フイルムFIの主走査方向に配置されてい
る。リニア・イメージ・センサ2はフイルムFIの横方
向(副走査方向)に移動させられる。リニア・イメージ
・センサ2はフイルムFIの副走査方向に一定速度で移
動する。リニア・イメージ・センサ2がフイルムFIの
副走査方向に移動する際に,フイルムFIの撮像が行な
われる。フイルムFIに記録された画像を表わす映像信
号が,リニア・イメージ・センサ2から出力される。
【0021】図1に戻って,フイルム・スキャナ10の全
体の動作はCPU11によって統括される。
【0022】図1に示すフイルム・スキャナ10において
は,ファイン読出しとラフ読出しとが可能である。ファ
イン読出しはフイルムFIに記録された画像を精細(高
解像度)に表示する場合のモードであり,ラフ読出しは
フイルムFIに記録された画像を粗く(低解像度)表示
する場合のモードである。フイルム・スキャナ10にはフ
ァイン読出しおよびラフ読出しを設定するためのモード
設定スイッチ41および42が設けられている。モード設定
スイッチ41および42により設定されたモードを表わす信
号はCPU11に与えられる。
【0023】CPU11によって発光制御回路12が制御さ
れ,発光制御回路12により光源21(たとえば発光ダイオ
ード)の発光量,発光時間などが制御される。光源21に
よってフイルムFIに記録されている画像が照らされ
る。
【0024】モータ駆動回路13はCPU11によって制御
される。モータ駆動回路13によってモータ14の回転が駆
動され,フイルムFIに記録されている複数の画像のう
ち所望の画像が光源21の照射面に位置決めされる。
【0025】フイルムFIの画像記録面前方にはリニア
・イメージ・センサ2が配置されている。リニア・イメ
ージ・センサ2はCPU11によって制御されるセンサ駆
動回路16によって,副走査方向への移動ならびに信号電
荷の蓄積,掃出しおよび転送が制御される。ファイン読
出しおよびラフ読出しに応じてリニア・イメージ・セン
サ2における信号電荷の蓄積,掃出し,および転送が異
なるが,詳しくは後述する。
【0026】フイルムFIの記録画像面とリニア・イメ
ージ・センサ2との間にはNDフィルタ22が挿入可能と
されている。NDフィルタ22は,フィルタ駆動回路15に
より挿入および離間が制御される。
【0027】ファイン読出しおよびラフ読出しにかかわ
らず,フイルムFIの撮像によりリニア・イメージ・セ
ンサ2から出力された映像信号は,CDS(相関二重サ
ンプリング回路)24に入力する。CDS24において映像
信号の相関二重サンプリング処理が行なわれ,アナログ
/ディジタル変換回路25に与えられる。アナログ/ディ
ジタル変換回路25において変換されたディジタル画像デ
ータはAEデータ検出回路26に与えられる。
【0028】図1に示すフイルム・スキャナ10は自動露
出調整が可能である。自動露出調整のために設けられて
いるのがAEデータ検出回路26である。モニタ表示装置
60への画像表示に表立って自動露出調整処理が行なわれ
る。
【0029】AEデータ検出回路26は,図6に示すよう
に画像を複数の領域に分割(図6に示す例では16分割)
し,各領域ごとに被写体輝度を表わすAEデータを算出
するものである。AEデータ検出回路26において算出さ
れたAEデータはCPU11に与えられる。与えられるA
Eデータにもとづいて適正露出を得る発光量となるよう
に,CPU11によって発光制御回路12が制御される。モ
ニタ表示装置60への表示に先立つ自動露出調整が終了す
ると,フイルムFIの撮像によってAEデータ検出回路
26に与えられるディジタル画像データはAEデータ検出
回路26を通過して信号処理回路27に与えられる。
【0030】信号処理回路27は,ネガ/ポジ反転回路,
ホワイト・バランス補正回路,ガンマ補正回路,輝度/
色差データ生成回路などを含む。信号処理回路27におい
てネガ/ポジ反転処理,ホワイト・バランス補正処理,
ガンマ補正処理,輝度/色差データ生成処理などが行な
われて出力された画像データはLPF30に与えられノイ
ズ成分が除去される。
【0031】LPF30には,フリップ・フロップ31,加
算回路32および1/2化回路33が含まれている。LPF
30に入力する画像データはフリップ・フロップ31のデー
タ入力端子および加算回路32に与えられている。フリッ
プ・フロップ31のクロック入力端子には,クロック・パ
ルス発生回路28から出力される,画素クロック・パルス
CKが与えられている。これによりフリップ・フロップ
31の出力はLPF30に入力する画像データに対して一画
素分遅延した画像データとなる。フリップ・フロップ31
の出力画像データは加算回路32に与えられる。加算回路
32から出力される画像データは1/2化回路33に与えら
れ画像データのレベルが1/2とされ出力される。
【0032】LPF30から出力される画像データはメモ
リ制御および間引回路34に与えられる。
【0033】ファイン読出しモード設定スイッチ41によ
りファイン読出しモードが設定されているときにはメモ
リ制御および間引回路34において間引き処理は行なわれ
ず,入力する画像データがメモリ35に一旦記憶される。
ラフ読出しモード設定スイッチ42によりラフ読出しモー
ドが設定されているときには,メモリ制御および間引回
路34において入力する画像データが1画素おきに間引き
される。間引きされた画像データがメモリ35に一旦記憶
される。
【0034】メモリ35に一旦記憶された画像データは,
メモリ制御および間引回路34の制御のもとに読出されエ
ンコーダ36に与えられる。エンコーダ36において,画像
データがモニタ表示装置60の表示に適したフォーマット
(たとえばNTSCフォーマット)に変換される。エン
コーダ36から出力される画像データはディジタル/アナ
ログ変換回路37においてアナログ映像信号に変換され
る。アナログ映像信号がモニタ表示装置60に与えられる
ことによりフイルムFIに記録された画像が表示され
る。
【0035】図3はリニア・イメージ・センサ2の構成
を示している。
【0036】リニア・イメージ・センサ2にはその中央
に多数のフォトダイオードPDが一列に配置されたセン
サ部6が設けられている。センサ部6の一辺に沿ってシ
ャッタ・ゲート5が形成されている。さらこのシャッタ
・ゲート5に沿ってシャッタ・ドレイン4が形成されて
いる。またセンサ部6の他辺に沿って読出しゲート7が
形成されている。さらに読出しゲート7に沿ってCCD
レジスタ8が設けられている。CCDレジスタ8の一端
部にはリセット・ゲート9および増幅回路3が設けられ
ている。
【0037】図4(A) 〜(C) は図3のIV−IV線に沿う断
面におけるポテンシャル図を示している。図4(A) はセ
ンサ部6に光が当って信号電荷が蓄積されている様子を
示し,図4(B) はセンサ部6に蓄積されている信号電荷
がCCDレジスタ8にシフトされる様子を示し,図4
(C) はセンサ部6に蓄積されている信号電荷がシャッタ
・ドレイン4にシフトされる様子を示している。
【0038】図4(A) に示すように,シャッタ・ゲート
5および読出しゲート7にシャッタ・ゲート・パルスφ
SGおよび読出しゲート・パルスφGが与えられていな
いときにはセンサ部6に光が当ることによりセンサ部6
の電位井戸に信号電荷が蓄積される。もちろん隣接する
フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷と電荷混合
がないように隣接するフォトダイオードPD間において
は電位障壁が形成されている。
【0039】図4(B) を参照して,読出しゲート7に読
出しゲート・パルスφGが与えられると読出しゲート7
の電位障壁が崩れ,センサ部6に蓄積されていた信号電
荷がCCDレジスタ8にシフトされる。CCDレジスタ
8に転送された信号電荷は転送クロック・パルスφHが
与えられることにより異なるフォトダイオードPDから
得られた信号電荷が混合しないように,CCDレジスタ
8内を転送する。信号電荷はリセット・ゲート9を介し
て増幅回路3に与えられ増幅され,映像信号として出力
される。この映像信号がリニア・イメージ・センサ2の
出力としてCDS24に与えられる。
【0040】図4(C) を参照して,シャッタ・ゲート5
にシャッタ・ゲート・パルスφSGが与えられるとシャ
ッタ・ゲート5の電位障壁が崩れ,センサ部6に蓄積さ
れていた信号電荷がシャッタ・ドレイン4にシフトされ
る。シャッタ・ドレイン4に転送された信号電荷は転送
クロック・パルスが与えられることにより,シャッタ・
ドレイン4内を転送し不要電荷として掃出される。
【0041】図5(A) はファイン読出しモードにおける
信号電荷の蓄積と転送とを表わしたタイム・チャート,
図5(B) はラフ読出しモードにおける信号電荷の蓄積と
転送とを表わしたタイム・チャートである。
【0042】図5(A) を参照してファイン読出しモード
においては,時刻t1 の間シャッタ・ゲート・パルスφ
SGはオフとなりセンサ部6に光が当ることにより信号
電荷が蓄積されていく。時刻t3 になると読出しゲート
・パルスφGがオンとなりセンサ部6に蓄積された信号
電荷はCCDレジスタ8にシフトされる。センサ部6か
らCCDレジスタ8にシフトされた信号電荷は,時刻t
4 の間転送クロック・パルスφHが与えられることによ
りCCDレジスタ8内を転送し出力される。また時刻t
1 が経過し信号電荷の蓄積が終了するとリニア・イメー
ジ・センサ2は一画素分副走査方向に移動させられる。
時刻t1 が経過すると時刻t2 の間シャッタ・ゲート・
パルスφSGがオンとされる。時刻t2 の間にセンサ部
6に蓄積された信号電荷はシャッタ・ドレイン4にシフ
トされ不要電荷として掃出される。リニア・イメージ・
センサ2が一画素分副走査方向に移動させられると再び
信号電荷の蓄積および転送が行なわれる。
【0043】ファイン読出しモードにおいては,モニタ
表示装置60に表示される画像の解像度は縦方向の解像度
はリニア・イメージ・センサ2のセンサ部6に含まれる
フォトダイオードの数で定まり,横方向の解像度は転送
クロック・パルスφHが挿入される割合によって定まる
こととなる。
【0044】図5(B) を参照してラフ読出しモードにお
いては時刻t6 の間シャッタ・ゲート・パルスφSGは
オフとなりセンサ部6に光が当ることにより信号電荷が
蓄積されいく。時刻t8 になると読出しゲート・パルス
φGがオンとなりセンサ部6に蓄積された信号電荷はC
CDレジスタ8にシフトされる。ラフ読出しモードにお
いてはセンサ部6から転送された信号電荷は1回おきに
CCDレジスタ8内を転送するように制御される。時刻
6 が経過し信号電荷の蓄積が終了するとリニア・イメ
ージ・センサ2は一画素分副走査方向に移動させられ
る。時刻t6 が経過すると時刻t7 の間シャッタ・ゲー
ト・パルスφSGがオンとされる。時刻t7 の間センサ
部6に蓄積された信号電荷はシャッタ・ドレイン4にシ
フトされ不要電荷として掃出される。
【0045】リニア・イメージ・センサ2が一画素分副
走査方向に移動させられると時刻t6 の間再び信号電荷
の蓄積が行なわれ,蓄積した信号電荷はCCDレジスタ
8に転送させられる。これにより前回にセンサ部6から
CCDレジスタ8にシフトさせられた信号電荷と混合す
ることとなる。時刻t9 の間,CCDレジスタ8に転送
クロック・パルスφHが与えられることによりCCDレ
ジスタ8内を転送し出力される。
【0046】ラフ読出しモードにおいても,モニタ表示
装置60に表示される画像の解像度は,縦方向の解像度は
リニア・イメージ・センサ2のセンサ部6に含まれるフ
ォトダイオードの数で定まる画素数に対する間引率で定
まり,横方向の解像度はCCDレジスタ8に与えられる
転送クロック・パルスφHの割合で定まる。モニタ表示
装置60に表示される画像の縦方向の解像度を低くするに
は,その解像度に応じた間引率でメモリ制御および間引
回路34において画像データの間引きが行なわれる。モニ
タ表示装置60に表示される画像の横方向の解像度を低く
するには,その解像度に応じた割合でCCDレジスタ8
の転送クロックφHを定める。すなわち横方向の解像度
を高くするにはCCDレジスタ8に与える転送クロック
φHの割合を少なくすれば良い。
【0047】図5(B) に示す例ではラフ読出しモードに
おいては,副走査方向において接する画素を表わす信号
電荷が混合されるから,ファイン読出しモードと同じ時
間信号電荷を蓄積するとCCDレジスタ8において信号
電荷があふれることがある。信号電荷のあふれを防止す
るために図5(B) に示す例ではセンサ部6に光が当る時
間(t6 )をファイン読出しモードにおいてセンサ部6
に光が当る時間(t1)の半分としている。このためC
CDレジスタ8において信号電荷の電荷混合を行なって
も信号電荷のあふれを防止できる。
【0048】図5に示すラフ読出しモードにおいてはシ
ャッタ・ゲート・パルスφSGを制御することにより,
センサ部6に蓄積される信号電荷の量を調節しCCDレ
ジスタ8における信号電荷のあふれを防止しているが,
NDフィルタ22を用いることによりラフ読出しモードに
おけるCCDレジスタ8の信号電荷のあふれを防止する
こともできる。NDフィルタ22を用いる場合,ファイル
読出しモードにおいてはNDフィルタ22を通さない光が
リニア・イメージ・センサ2のセンサ部6に当るよう
に,NDフィルタ22が位置決めされる。ラフ読出しモー
ドにおいてはNDフィルタ22を通った光がリニア・イメ
ージ・センサ2のセンサ部6に当るように,NDフィル
タ22が位置決めされる。NDフィルタ22によって光が減
衰するのでCCDレジスタ8における信号電荷のあふれ
を防止できる。もちろんNDフィルタはあらかじめ適正
な透過率のものが設定される。
【0049】またファイル読出しモードに対してラフ読
出しモードの方が光量が少なくなるように光源21を調節
してもよい。この場合は,露出が適正となるようにリニ
ア・イメージ・センサ2のセンサ部6への光の照射時間
を決定する必要があろう。
【0050】図7(A) および図(B) はラフ読出しを行な
い縮小画像を生成し,複数の縮小画像を1つの画像上に
表示しているインデックス画像を示している。図7(A)
は1つの画像上に4つの縮小画像を表わすインデックス
画像であり,図7(B) は1つの画像上に16個の縮小画像
を表わすインデックス画像である。
【0051】図7(A) に示すように1つの画像上に4つ
の縮小画像を含むインデックス画像を生成する場合,メ
モリ制御および間引回路34において表示画像の縦方向が
1/2となるように間引き処理が行なわれる。また図5
(B) に示すように表示画像の横方向の画素のうち隣接す
る画素の信号電荷が混合するように転送クロック・パル
スφHが制御される。これによりモニタ表示装置60の表
示画面に1駒の原画像を表示した場合に対して1/4の
面積をもつ縮小画像を得ることができ,インデックス画
像が生成される。
【0052】同様に図7(B) に示すように1つの画像上
に16個の縮小画像を含むインデックス画像を生成する場
合,メモリ制御および間引回路34において表示画像の縦
方向が1/4となるように間引き処理が行なわれる。ま
た表示画像の横方向の画素のうち隣接する4つの画素の
信号電荷が混合するように転送クロック・パルスφHが
制御される。これによりモニタ表示装置60の表示画面に
1駒の原画像を表示した場合に対して1/16の面積をも
つ縮小画像を得ることができ,インデックス画像が生成
される。
【0053】上述の実施例においてはリニア・イメージ
・センサ2を移動させているが,フイルムFIを移動さ
せるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルム・スキャナの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】フイルムとリニア・イメージ・センサとの関係
を示している。
【図3】リニア・イメージ・センサの構成を示してい
る。
【図4】(A) 〜(C) は図3のIV−IV線に沿う断面のポテ
ンシャル図である。
【図5】(A) はファイン読出しモードにおける信号電荷
の蓄積と転送とを表わしたタイム・チャート,(B) はラ
フ読出しモードにおける信号電荷の蓄積と転送とを表わ
したタイム・チャートである。
【図6】自動露出制御のための画像分割の一例を示して
いる。
【図7】(A) および(B) はインデックス画面の一例を示
している。
【符号の説明】
2 リニア・イメージ・センサ 4 シャッタ・ドレイン 5 シャッタ・ゲート 6 センサ部 7 読出しゲート 8 CCDレジスタ 10 フイルム・スキャナ 11 CPU 16 センサ駆動回路 34 メモリ制御および間引回路 41 ファイン読出しモード設定スイッチ 42 ラフ読出しモード設定スイッチ PD フォトダイオード FI フイルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/253 H04N 1/40 G

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一列に配列された複数の光電変換素子を
    含み,上記光電変換素子が信号電荷の蓄積および蓄積さ
    れた信号電荷を出力するリニア・イメージ・センサ,上
    記光電変換素子の配列方向に直交する方向に,一定速度
    で上記リニア・イメージ・センサと対象物とを相対的に
    移動させる移送手段,解像度の高い第1の読出しと解像
    度の低い第2の読出しとを選択的に設定する読出しモー
    ド設定手段,上記読出しモード設定手段により上記第1
    の読出しが設定されたときに上記リニア・イメージ・セ
    ンサと上記対象物との相対的移動にともなって一定の周
    期で上記信号電荷の蓄積および上記蓄積された信号電荷
    の出力を繰返す第1の読出し制御手段,ならびに上記読
    出しモード設定手段により上記第2の読出しが設定され
    たときに上記リニア・イメージ・センサと上記対象物と
    の相対的移動にともなって一定の周期で上記信号電荷の
    蓄積を行ない,上記一定周期のn倍の周期で上記蓄積さ
    れた信号電荷の出力を繰返す第2の読出し制御手段,を
    備えたスキャナ。
  2. 【請求項2】 上記読出しモード設定手段により第2の
    読出しが設定されたことに応じて,隣接するn個の上記
    光電変換素子に蓄積された信号電荷のうち1個の上記光
    電変換素子に蓄積された信号電荷が残るように信号電荷
    の間引処理を行なう間引手段,を備えた請求項1に記載
    のスキャナ。
  3. 【請求項3】 透過光の光量が入射光の光量の1/nと
    なる透過率を有するフィルタ,上記読出しモード設定手
    段により第2の読出しが設定されたことに応じて,上記
    フィルタの透過光が上記光電変換素子に入射するように
    上記フィルタを位置決めする位置決め手段,および上記
    位置決め手段により位置決めされた上記フィルタの透過
    光が上記光電変換素子に入射することにより上記光電変
    換素子に蓄積された信号電荷のうち,隣接するn個の上
    記光電変換素子に蓄積された信号電荷の電荷量が1/n
    の信号電荷量となるように信号電荷の平均化処理を行な
    う平均化手段,を備えた請求項1に記載のスキャナ。
  4. 【請求項4】 上記被写体を照明するための光源,上記
    読出しモード設定手段により第2の読出しが設定された
    ことに応じて,上記光源の出射光量が1/nの光量とな
    るように上記光源を調整する光量調整手段,および上記
    光量調整手段により出射光量が調整されて照明された上
    記被写体を撮像することにより,上記光電変換素子に蓄
    積された信号電荷のうち,隣接するn個の上記光電変換
    素子に蓄積された信号電荷の電荷量が1/nの信号電荷
    量となるように信号電荷の平均化処理を行なう平均化手
    段,を備えた請求項1に記載のスキャナ。
  5. 【請求項5】 上記読出しモード設定手段により第2の
    読出しが設定されたことに応じて,上記光電変換素子に
    蓄積される信号電荷の蓄積時間が1/nの時間となるよ
    うに上記蓄積時間を調整する蓄積時間調整手段,および
    上記蓄積時間調整手段により調整された蓄積時間に,上
    記光電変換素子に蓄積された信号電荷のうち,隣接する
    n個の上記光電変換素子に蓄積された信号電荷の電荷量
    が1/nの信号電荷量となるように信号電荷の平均化処
    理を行なう平均化手段,を備えた請求項1に記載のスキ
    ャナ。
  6. 【請求項6】 一列に配列された複数の光電変換素子を
    含み,上記光電変換素子が信号電荷の蓄積および蓄積さ
    れた信号電荷を出力するリニア・イメージ・センサを,
    上記光電変換素子の配列方向に直交する方向に,一定速
    度で対象物と相対的に移動させ,解像度の高い第1の読
    出しと解像度の低い第2の読出しとを選択的に設定可能
    としておき,上記第1の読出しが設定されたときに上記
    リニア・イメージ・センサと上記対象物との相対的移動
    にともなって一定の周期で上記信号電荷の蓄積および上
    記蓄積された信号電荷の出力を繰返し,上記第2の読出
    しが設定されたときに上記リニア・イメージ・センサと
    上記対象物との相対的移動にともなって一定の周期で上
    記信号電荷の蓄積を行ない,上記一定周期のn倍の周期
    で上記蓄積された信号電荷の出力を繰返す,スキャナの
    制御方法。
  7. 【請求項7】 上記第2の読出しが設定されたことに応
    じて,隣接するn個の上記光電変換素子に蓄積された信
    号電荷のうち1個の上記光電変換素子に蓄積された信号
    電荷が残るように信号電荷の間引処理を行なう,請求項
    6に記載のスキャナの制御方法。
  8. 【請求項8】 上記第2の読出しが設定されたことに応
    じて透過光の光量が入射光の光量の1/nとなる透過率
    を有するフィルタの透過光を上記光電変換素子に入射さ
    せ,上記フィルタの透過光が上記光電変換素子に入射す
    ることにより上記光電変換素子に蓄積された信号電荷の
    うち,隣接するn個の上記光電変換素子に蓄積された信
    号電荷の電荷量が1/nの信号電荷量となるように信号
    電荷の平均化処理を行なう,請求項6に記載のスキャナ
    の制御方法。
  9. 【請求項9】 上記被写体を照明しておき,上記第2の
    読出しが設定されたことに応じて,上記被写体を照明す
    るための光源の出射光量が1/nの光量となるように上
    記光源を調整し,上記光源の出射光量が調整されて照明
    された上記被写体を撮像することにより,上記光電変換
    素子に蓄積された信号電荷のうち,隣接するn個の上記
    光電変換素子に蓄積された信号電荷の電荷量が1/nの
    信号電荷量となるように信号電荷の平均化処理を行な
    う,請求項6に記載のスキャナの制御方法。
  10. 【請求項10】 上記第2の読出しが設定されたことに
    応じて,上記光電変換素子に蓄積される信号電荷の蓄積
    時間が1/nの時間となるように上記蓄積時間を調整
    し,上記調整された蓄積時間に,上記光電変換素子に蓄
    積された信号電荷のうち,隣接するn個の上記光電変換
    素子に蓄積された信号電荷の電荷量が1/nの信号電荷
    量となるように信号電荷の平均化処理を行なう,請求項
    6に記載のスキャナの制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164510B1 (en) 1998-09-17 2007-01-16 Canon Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus and method, and storage medium

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164510B1 (en) 1998-09-17 2007-01-16 Canon Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus and method, and storage medium
US7167285B2 (en) 1998-09-17 2007-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus and method, and storage medium
US7548355B2 (en) 1998-09-17 2009-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus and method, and storage medium

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