JPH09116671A - フイルム画像入力方法 - Google Patents

フイルム画像入力方法

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JPH09116671A
JPH09116671A JP8200737A JP20073796A JPH09116671A JP H09116671 A JPH09116671 A JP H09116671A JP 8200737 A JP8200737 A JP 8200737A JP 20073796 A JP20073796 A JP 20073796A JP H09116671 A JPH09116671 A JP H09116671A
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image
film
frame
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aspect ratio
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JP8200737A
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English (en)
Inventor
Toru Nishimura
亨 西村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インデックス画像表示時に各コマのアスペクト
比を視認可能に表示し、またフイルムスキャナの解像度
を無駄に使用しないようにして読み取り、モニタ表示又
はプリント時の解像度の低下を防止可能にする。 【解決手段】長尺の現像済み写真フイルム114を画像
読取部に給送し、該画像読取部によって複数コマの画像
データを読み取り、この読み取った複数コマの画像デー
タに基づいて複数コマからなるインデックス画像を作成
し、該インデックス画像を表示手段に表示させる。前記
インデックス画像の表示時に、前記フイルムに記録され
た各コマのアスペクト比を示すフォーマット情報を読み
取り、その読み取ったフォーマット情報に基づいて各コ
マのフォーマット情報に対応した画像処理を実行し、前
記インデックス画像中の各コマのアスペクト比を視認可
能にする。また、各コマのアスペクト比を示すフォーマ
ット情報に基づいて表示又は印画に必要な画像部分のみ
を読み取り、これによりラインセンサがもっている画素
数を有効に活用するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム画像入力方
法に係り、特に長尺の現像済み写真フイルムを画像読取
部に給送し、この画像読取部によってフイルム画像を示
す画像データを読み取り、この読み取った画像データに
基づいてフイルム画像をモニタTVに表示させ又はプリ
ンタで印画させるフイルム画像入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像済みスチル写真フイルムをC
CD等のイメージセンサで撮像し、写真フイルムの画像
を画像信号に変換し、これをモニタTVに出力してフイ
ルム画像を表示するフイルムスキャナは、WO90/0
4301等において公知である。
【0003】また、近年提案されている新写真システム
対応のカメラは、撮影時に選択したアスペクト比(例え
ば、ハイビジョンサイズ、パノラマサイズ、通常写真サ
イズ)にかかわらずフイルムの所定の露光領域に被写体
像を写し込み、一方、前記アスペクト比を示すフォーマ
ット情報を各コマに対応したフイルム上に光学的に又は
磁気的に記録するようにしている。
【0004】更に、長尺の現像済みスチル写真フイルム
をラインセンサを含む画像読取部にに連続給送し、ここ
で全コマの画像データを取り込み、これらの画像データ
に基づいて複数コマからなるインデックス画像を作成し
てインデックス画像をモニタTVに表示するフイルム画
像入力方法が提案されている(特願平5−327194
号明細書)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記新写真
システム対応のカメラによって撮影されたフイルムに
は、撮影時に選択したアスペクト比にかかわらず所定の
露光領域に被写体像が写し込まれているため、このフイ
ルムから前記インデックス画像を作成してインデックス
画像をモニタTVに表示させると、インデックス画像上
で各コマのアスペクト比を視認することができないとい
う問題があった。
【0006】また、従来のラインセンサによる読取領域
は、モニタ表示又はプリントされるフイルム画像のアス
ペクト比にかかわらず固定されている。従って、例えば
パノラマサイズの画像の場合でも全画面をスキャンして
おり、ラインセンサの解像度を無駄に使用しているとい
う問題がある。本発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、アスペクト比にかかわらずフイルム上の露光
領域が固定されている場合でも、インデックス画像表示
時に各コマのアスペクト比を視認可能に表示することが
でき、またスキャンするフイルム画像のアスペクト比に
対応した有効領域を読み取る際に、フイルムスキャナの
解像度を無駄に使用しないようにして読み取り、モニタ
表示又はプリント時の解像度の低下を防止することがで
きるフイルム画像入力方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、フイルム画像のアスペクト比にかかわらず
所定の露光領域に被写体像が写し込まれ、且つアスペク
ト比を示すフォーマット情報が各コマに対応したフイル
ム上に光学的及び/又は磁気的に記録された長尺の現像
済み写真フイルムを、画像読取部に給送して該画像読取
部によって複数コマの画像データを読み取り、この読み
取った複数コマの画像データに基づいて複数コマからな
るインデックス画像を作成し、該インデックス画像を表
示手段に表示させるフイルム画像入力方法において、前
記フイルムに記録された前記フォーマット情報を光学的
及び/又は磁気的に読み取り、前記インデックス画像の
表示時に、前記読み取ったフォーマット情報に基づいて
各コマのフォーマット情報に対応した画像処理を実行
し、前記インデックス画像中の各コマのアスペクト比を
視認可能したことを特徴としている。即ち、インデック
ス画像中の各コマは、そのコマの撮影時におけるアスペ
クト比の指定又はその後の操作者の好みによるアスペク
ト比の変更に応じてその指定又は変更されたアスペクト
比と同じアスペクト比で表示される。従って、操作者は
インデックス画像中の各コマのアスペクト比を容易に視
認することができる。尚、前記フォーマット情報が変更
されると、その変更されたフォーマット情報は対応する
コマのフイルム上に磁気的に記録される。
【0008】また、本発明は、フイルム画像とともに該
フイルム画像のアスペクト比を示すフォーマット情報が
各コマに対応したフイルム上に光学的及び/又は磁気的
に記録された長尺の現像済み写真フイルムを、ラインセ
ンサを含む画像読取部に給送し、該画像読取部によって
フイルム画像を読み取るフイルム画像入力方法におい
て、各コマのアスペクト比を示すフォーマット情報を光
学的及び/又は磁気的に読み取り、前記フイルム画像の
フォーマット情報に対応した有効領域を読み取る際に、
該有効領域の主走査方向の画素数が所定画素数になるよ
うに、前記読み取ったフォーマット情報に基づいて電子
的に又は光学的にズーミングすることを特徴としてい
る。例えば、パノラマサイズは、その有効領域の主走査
方向の長さがハイビジョンサイズや通常写真サイズより
も短くなるが、これらの有効領域の主走査方向の画素数
が一定となるように、画像データの間引き、補間等の電
子的なズーミングを行っている。また、電子的なズーミ
ングの代わりに、撮影レンズの倍率を変更し、パノラマ
サイズ、ハイビジョンサイズ、通常写真サイズの各有効
領域の主走査方向の画素数が一定となるようにしてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るフイルム画像入力方法の好ましい実施の形態を詳説す
る。図1は本発明に係るフイルム画像入力方法が適用さ
れたフイルムスキャナを含むシステム全体の概略構成を
示す斜視図である。同図に示すように、フイルムスキャ
ナ100は直方体状に形成され、その前面にはフイルム
カートリッジトレー102及び電源スイッチ104が設
けられている。フイルムカートリッジトレー102は、
フイルムカートリッジ110のローディング/アンロー
ディング時に前後方向に進退駆動され、これよりフイル
ムカートリッジ110の収納または取出しが行われる。
【0010】フイルムスキャナ100にはキーパッド1
20及びモニタTV109が接続され、キーパッド12
0からは信号ケーブル106を介してフイルムスキャナ
100を制御するための各種の操作信号がフイルムスキ
ャナ100に出力され、フイルムスキャナ100からは
信号ケーブル108を介して映像信号がモニタTV10
9に出力される。尚、キーパッド120によるフイルム
スキャナ100の制御の詳細については後述する。
【0011】フイルムカートリッジ110は、図2に示
すように単一のスプール112を有し、このスプール1
12に写真フイルム114が巻回されている。写真フイ
ルム114には、各コマの位置を示すパーフォレーショ
ン114Aが穿設されるとともに、フイルム全面又はフ
イルム縁部に磁気記録層114Bが形成されており、こ
の磁気記録層114Bには、磁気ヘッドを有するカメラ
によってコマ毎の撮影データ等を示す磁気データが記録
できるようになっている。また、現像処理された上記写
真フイルム114はフイルムカートリッジ110に巻き
取られ、これにより保管できるようになっている。
【0012】このフイルムカートリッジ110を使用す
るカメラは、カメラ内蔵の磁気ヘッドによって前記フイ
ルム114の磁気記録層114Bに各種の磁気データを
コマ毎に記録することができる。記録される磁気データ
としては、例えば、コマ番号、フイルム画像のアスペク
ト比(9:16のハイビジョンサイズ、1:3のパノラ
マサイズ、2:3の通常写真サイズ)を示すプリントフ
ォーマット、撮影日時、写し込まれる画像の天地左右、
被写体距離、1画面内における主要被写体の位置等を示
すデータが考えられるが、その他、カメラによって多数
種類のデータを記録することができる。また、前記写真
フイルム114には、被写体光によって露光される所定
の露光領域以外にフイルムタイプ、コマ番号等を示すバ
ーコードや、撮影時にカメラ内蔵の光源によってプリン
トフォーマット等を示すデータを光学的に記録すること
ができる。
【0013】図3は撮影時にカメラ内蔵の光源によって
プリントフォーマットを示すフォーマットデータが光学
的に記録されたフイルムの一例を示す図である。同図に
おいて、115は被写体光によって露光される所定の露
光領域を示し、116A、116Bはフォーマットデー
タが光学的に記録される2ビットの記録領域を示してい
る。また、斜線で示した領域は、モニタ表示又はプリン
トされるフイルム画像の領域を示している。
【0014】図3に示すように、露光領域115は、撮
影時に設定されるアスペクト比にかかわらず被写体光に
よって露光される領域であり、撮影時に設定されるアス
ペクト比を示すフォーマットデータは、同図(A)〜
(C)及び次表に示すように記録領域116A、116
Bに光学的に記録される。 同表からも明らかなように、図3(A)〜(C)のフイ
ルムには、2ビットの記録領域116A、116Bにお
ける露光の有無によって、それぞれハイビジョンサイズ
(Hサイズ)、パノラマサイズ(Pサイズ)及び通常写
真サイズ(Lサイズ)を示す光学データが記録されてい
る。また、同図(A)からも明らかなように露光領域1
15はHサイズのアスペクト比を有している。
【0015】従って、フイルムスキャナ100は、上記
記録領域116A、116Bに記録されたフォーマット
データを光学的に読み取ることにより、コマ画像のアス
ペクト比を認識することができ、例えばPサイズのアス
ペクト比の場合には、露光領域115の上下の領域をマ
スクした画像データをモニタTV又はプリンタに送出
し、Lサイズのアスペクト比の場合には、露光領域11
5の左右の領域をマスクした画像データをモニタTV又
はプリンタに送出することができる。
【0016】図4は上記フイルムスキャナ100の内部
構成の一実施例を示すブロック図である。このフイルム
スキャナ100は、主として照明用の光源130、撮影
レンズ136、CCDラインセンサ142を含むCCD
回路ユニット140、第1信号処理回路151、第2信
号処理回路152、第3信号処理回路153、メモリ制
御回路154、CCDバッファM1、表示バッファM
2、中央処理装置(CPU)160、フイルム駆動メカ
170、光学データ読取装置180、磁気記録再生装置
182等を備えている。
【0017】光源130は、例えばフイルム114の給
送方向と直交する方向に長い蛍光灯からなり、赤外カッ
トフィルタ132を介してフイルム114を照明する。
フイルム114を透過した画像光は、単焦点の撮影レン
ズ136を介してCCDラインセンサ142の受光面に
結像される。尚、CCDラインセンサ142によるフイ
ルム画像の撮像中には、フイルム114はフイルム駆動
メカ170によって一定速度で矢印A方向(以下、順方
向という)又は矢印B方向(以下、逆方向という)に移
動させられるが、このフイルム駆動の詳細については後
述する。
【0018】CCDラインセンサ142はフイルム給送
方向と直交する方向に配設されている。そして、CCD
ラインセンサ142の受光面に結像された画像光は、
R,G,Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄
積され、光の強さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に
変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、C
CD駆動回路144から加えられる所定周期のリードゲ
ートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジ
スタ転送パルスによって順次読み出される。
【0019】尚、CCDラインセンサ142は、フイル
ム給送方向と直交する方向に例えば1024画素分のセ
ンサを有している。また、1コマのフイルム給送方向と
同方向の画素数は、CCD駆動回路144のリードゲー
トパルス等の周期を変更しない場合にはフイルム給送速
度に応じて変化し、本実施例では標準のフイルム画像を
取り込む時の給送速度の1/2倍、1倍、8倍、16倍
の各速度における画素数は、1792画素、896画
素、112画素、56画素である。
【0020】このようにしてCCDラインセンサ142
から読み出された信号電荷は、CDSクランプによって
クランプされてR,G,B信号としてアナログ処理回路
146に加えられ、ここでR,G,B信号のゲイン等が
制御される。アナログ処理回路146から出力される
R,G,B信号はマルチプレクサ148によって点順次
化され、A/Dコンバータ150によってデジタル信号
に変換されたのち、第1信号処理回路151及びCPU
160に加えられる。
【0021】第1信号処理回路151は、白バランス調
整回路、ネガポジ変転回路、γ補正回路及びRGB同時
化回路等を含み、順次入力する点順次のR,G,B信号
を各回路で適宜信号処理したのち、同時化したR,G,
B信号を第2信号処理回路152に出力する。尚、第1
信号処理回路151における白バランス調整回路は、C
PU160から加えられる制御信号に基づいて行うもの
で、その詳細は後述する。
【0022】第2信号処理回路152はマトリクス回路
を有し、入力するR,G,B信号に基づいて輝度信号Y
及びクロマ信号Cr/b を生成し、これらをメモリ制御回
路154に出力する。メモリ制御回路154は、上記輝
度信号Y及びクロマ信号Cr/b のCCDバッファM1へ
の書込み/読出しを制御するとともに、CCDバッファ
M1に記憶された輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b の表
示バッファM2への書込み/読出しを制御する。尚、C
CDバッファM1及び表示バッファM2への書込み/読
出し制御の詳細については後述する。
【0023】メモリ制御回路154によって表示バッフ
ァM2から読み出される輝度信号Y及びクロマ信号C
r/b は、第3信号処理回路153に加えられる。第3信
号処理回路153は、入力する輝度信号Y及びクロマ信
号Cr/b に基づいて例えばNTSC方式のカラー複合映
像信号を生成し、これを混合器155に出力する。混合
器155の他の入力には、オンスクリーンディスプレイ
157から各コマの編集等に使用するコマンドやアイコ
ンを表示するための信号が加えられており、混合器15
5は、第3信号処理回路153から加えられるフイルム
画像を示す映像信号とコマンドやアイコン等を示す信号
とを混合する。この混合した映像信号はD/Aコンバー
タ156によってアナログ信号に変換されたのち、ビデ
オ出力端子158に出力される。尚、メモリ制御回路1
54、第3信号処理回路153、混合器155、D/A
コンバータ156、及びオンスクリーンディスプレイ1
57には同期信号発生回路159から所定周期の同期信
号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の同期
がとられるとともに所要の同期信号を含む映像信号が得
られるようにしている。また、CCD回路ユニット14
0、A/Dコンバータ150、第1信号処理回路15
1、第2信号処理回路152及びメモリ制御回路154
にはCPU160によって制御されるタイミング信号発
生回路162からタイミング信号がそれぞれ加えられて
おり、これにより各回路の同期がとられている。
【0024】フイルム駆動メカ170は、フイルムカー
トリッジ110のスプール112と係合し、そのスプー
ル112を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、この
フイルム供給部から送出されるフイルム114を巻き取
るフイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設され、フイ
ルム114をキャプスタンとピンチローラとで挟持して
フイルム114を一定速度で送る手段とから構成されて
いる。尚、上記フイルム供給部は、フイルムカートリッ
ジ110のスプール112を図4上で時計回り方向に駆
動し、フイルム先端がフイルム巻取部によって巻き取ら
れるまでフイルムカートリッジ110からフイルム11
4を送り出すようにしている。
【0025】光学データ読取装置180は、フイルム1
14のパーフォレーション114Aを光学的に検出する
第1の光センサ180Aと、フイルム縁部に書き込まれ
ているバーコード等の光学データを光学的に検出する第
2の光センサ180Bとを含み、これらの光センサ18
0A、180Bを介して検出した光学データを処理して
CPU160に出力する。
【0026】磁気記録再生装置182は磁気ヘッド18
2Aを含み、磁気ヘッド182Aを介してフイルム11
4の磁気記録層114Bに記録されている磁気データを
読み取り、その磁気データを処理してCPU160に出
力してRAM160Aに記録し、また、CPU160の
RAM160Aに記録されたデータを読み出し、これを
磁気記録に適した信号に変換したのち磁気ヘッド182
Aに出力し、フイルム114の磁気記録層114Bに記
録する。
【0027】次に、上記構成のフイルムスキャナ100
の作用について、図5に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。先ず、フイルムカートリッジ110をフ
イルムカートリッジトレー102にセットすると、CP
U160はフイルム駆動メカ170を制御してフイルム
ローディングを実行する(ステップ200)。即ち、フ
イルムカートリッジ110からフイルム114を送り出
し、フイルム先端をフイルム巻取部の巻取軸に巻き付け
る。
【0028】フイルムローディングが完了すると、フイ
ルム114の第1、第2のプリスキャンを実行する(ス
テップ202)。即ち、第1のプリスキャン時には、図
6に示すようにフイルム114を148.0mm/秒の
高速で順方向に給送し、CCDラインセンサ142を介
して画像データを取り込むとともに、光学データ読取装
置180及び磁気記録再生装置182を介して光学デー
タ及び磁気データを読み取る。
【0029】次に、上記第1のプリスキャン時に取り込
んだ画像データに基づく処理について説明する。CPU
160は、図4に示すA/Dコンバータ150から点順
次のR,G,B信号を入力する。CPU160は、全コ
マのR,G,B信号を各別に取り込み、色信号別のオフ
セット量、及び白バランスを調整するための色信号別の
ゲイン調整量を算出し、これらの色信号別のオフセット
量を示すオフセットデータ及びゲイン調整量を示すAW
Bデータをコマ毎にCPU内蔵のランダム・アクセス・
メモリ(RAM)160Aに記憶する。また、各コマの
R,G,B信号から各コマの明るさを示すAEデータを
RAM160Aに記憶する。尚、CPU160は、フイ
ルム114の各コマのパーフォレーションをカウントす
ることによりコマ番号も検知することができる。
【0030】次に、フイルム114の第2のプリスキャ
ンを実行する。即ち、この第2のプリスキャン時には、
図6に示すようにフイルム114を74・0mm/秒の
高速で逆方向に巻き戻し、再びCCDラインセンサ14
2を介して画像データを取り込む。この画像データの取
込み時には、CPU160は、RAM160Aに記憶し
たAEデータに基づいて絞り制御装置164を介して各
コマ毎に絞り134を制御する。尚、CCDラインセン
サ142として、電子シャッタ機構を有するものを使用
する場合には、CCD駆動回路144を介してCCDラ
インセンサ142における電荷蓄積時間を制御すること
により、露光量を調整することができ、この場合には絞
り134や絞り制御装置164は不要になる。
【0031】また、CPU160は、第1信号処理回路
151において、各コマ毎にR,G,B信号のオフセッ
ト量及び白バランスの調整を行わせる。即ち、CPU1
60は、RAM160Aに記憶した各コマの色信号毎の
オフセットデータを第1信号処理回路151に出力し、
第1信号処理回路151はこのオフセットデータに基づ
いて点順次のR,G,B信号のオフセット量を調整す
る。同様に、CPU160は、RAM160Aに記憶し
た各コマの色信号毎のAWBデータを第1信号処理回路
151に出力し、第1信号処理回路151はこのAWB
データに基づいて点順次のR,G,B信号のゲインを調
整する。
【0032】上記AE/AWBデータ等に基づいて各コ
マの画像データを調整しているため、各コマの撮影条件
にかかわらず、良好な画像データを取り込むことができ
る。このようにして調整された各コマの画像データ、即
ち、第2信号処理回路152から出力される輝度信号Y
及びクロマ信号Cr/b は、メモリ制御回路154を介し
てCCDバッファM1に順次記憶される。尚、前述した
ように標準のフイルム画像を取り込む時の給送速度の8
倍の速度でフイルム114が給送されるため、図6
(A)に示すように1コマのフイルム給送方向と同方向
の画素数は、112画素である。また、CCDラインセ
ンサ142は、前述したようにフイルム給送方向と直交
する方向に1024画素分のセンサを有しているが、1
/16に間引くことにより1コマのフイルム給送方向と
直交する方向の画素数は、64画素である。そして、C
CDバッファM1は、図7(A)に示すように512×
1024画素のデータを記憶する記憶容量を有してお
り、これにより5×4×2(=40)コマ分の画像デー
タを記憶することができる。即ち、CCDバッファM1
には、40コマ分のインデックス画像を示す画像データ
が記憶されることになる。
【0033】表示バッファM2は、図7(B)に示すよ
うに512×1024画素のデータを記憶する記憶容量
を有しているが、上記インデックス画像を示す画像デー
タを記憶する場合には、1コマの画素が73×128に
拡大されて5×4(=20)コマ分の画像データを記憶
する。そして、インデックス画像をモニタTV109に
表示させる場合には、表示バッファM2の左上の480
×640画素分の領域が読み出される(図7(B)、
(C)参照)。
【0034】さて、CCDバッファM1には、図7
(A)に示すように上記スキャン時における各コマの画
像データの読取り順に、各コマの画像データが左上の記
憶領域から右側に向かって順次記憶され、4コマ分記憶
されると、1行下がった記憶領域から再び右側に向かっ
て順次記憶される。そして、5行分(4×5=20コマ
分)記憶されると、隣の20コマ分の記憶領域に同様に
して記憶される。
【0035】CCDバッファM1への上記記憶動作中に
も、CCDバッファM1の記憶内容は表示バッファM2
に転送される。表示バッファM2には1度に20コマ分
の画像データしか記憶できないため、CCDバッファM
1に21コマ目の画像データが入力されると、インデッ
クス画像を上方向にスクロールさせるように、表示バッ
ファM2への画像データの書換え及び読み出しが行われ
る。例えば、CCDバッファM1に21コマ目の画像デ
ータが入力されると、表示バッファM2のコマ番号1〜
4の1行分の記憶領域の画像データがクリアされ、21
コマ目の画像データが書き込まれるとともに、映像信号
出力時のスキャン開始アドレスを2行目に変更される。
これにより、モニタTV109では1行分だけ上方向に
スクロールしたインデックス画像が表示されることにな
る。このようにして全コマの画像データがCCDバッフ
ァM1に記憶されると、モニタTV109には再びコマ
番号1〜20までのインデックス画像が表示されるよう
に下方向にスクロール又は画面が切り替えられる。
【0036】ところで、CPU160は、上記スキャン
時における各コマの画像データの読取り順に各コマに対
してコマ番号を1、2、…とし、オンスクリーンディス
プレイ157を介して各コマのコマ番号を示すキャラク
ター信号を出力することにより、図8に示すようにコマ
番号がスーパーインポーズされたインデックス画像を表
示させるようにしている。
【0037】また、このインデックス画像の表示の際に
は、前述したように第1のプリスキャン時に読み取った
各コマのフォーマットデータを含む光学データ又は磁気
データに基づいてマスク部分(図8の斜線部分)を表示
することにより、各コマのアスペクト比(Hサイズ、P
サイズ、Cサイズ)を視認できるようにしている。この
マスク部分の表示方法としては、マスク部分を塗り潰す
方法の他に、マスク部分の画像も視認できるようにハー
フトーンで表示する方法や、フォーマットデータに対応
した画像部分をカラー表示するとともにマスク部分を白
黒表示する方法が考えられる。
【0038】上記のようにしてインデックス画像の作成
が行われ、インデックス画像がモニタTV109に表示
されると、続いてキー操作等によって自動再生を選択し
たか否かが判別される(ステップ203)。自動再生を
選択しない場合には、上記インデックス画像を見ながら
キーパッド120を使用し、モニタTV109に所望の
フイルム画像を再生させるために必要な各種の情報や、
ラボへのプリント注文情報の入力を行う(ステップ20
4)。
【0039】各種の自動再生情報やプリント注文情報
は、図1に示したキーパッド120を操作しながらオン
スクリーン対話方式で入力することができる。即ち、キ
ーパッド120は、図1に示すように上下左右の各キー
121〜124、「UP」キー125、「DOUN」キ
ー126、「Execute」キー127、「Cancel 」キー
128の8キーから構成されている。
【0040】CPU160は、図8に示すように20コ
マ分のインデックス画像とともに、オンスクリーンディ
スプレイ157を介して各種のコマンドを示す文字をモ
ニタTV109に表示させる。尚、「回転」は再生画面
をモニタ上で正立させるためのコマンドを示し、
「H」,「P」,「C」はフイルム画像のアスペクト比
(Hサイズ、Pサイズ、Cサイズ)のコマンドを示し、
「情報」は編集対象のコマについて更に詳細な編集を行
う画面に切り換えるコマンドを示す。
【0041】上記コマンドの選択は、キーパッド120
の「UP」,「DOUN」キー125、126を使用し
て実行したいコマンドの位置にカーソル(他のコマンド
と色を変えて区別する)を移動させ、「Execute」キー
127を押すことによって行われる。尚、コマンドが選
択されると、1コマ目が編集対象のコマとなり、1コマ
目のコマ番号がカレント表示(そのコマ番号がブリンク
表示)される。また、編集対象のコマの選択は、キーパ
ッド120の上下左右のキー121〜124を操作する
ことによって行うことができる。
【0042】いま、図8において、Cサイズで表示され
ている第1コマ目が編集対象のコマとなっているとき
に、「H」にカーソルを合わせて「Execute」キー12
7を押すと、RAM160Aに記憶されたフォーマット
データがCサイズからHサイズを示すデータに書き換え
られるとともに、インデックス画面上では、そのコマの
左右のマスク部分が消去される。同様にして、「P」に
カーソルを合わせて「Execute」キー127を押すと、
RAM160Aに記憶されたフォーマットデータがCサ
イズからPサイズを示すデータに書き換えられるととも
に、インデックス画面上では、そのコマの左右のマスク
部分が消去され上下にマスク部分が付加される。このよ
うにして、インデックス画像を見ながら、撮影時に設定
したアスペクト比と異なるアスペクト比に設定変更する
ことができる。
【0043】また、Pサイズで表示されているコマが編
集対象のコマとなっているときに、例えば上下のキー1
21、122を操作することにより、図8の第2コマ目
のようにマスク部分の上下の面積比を変え、これにより
上下にずらしたPサイズのコマ画像を表示することがで
き、「Execute」キー127を押すと、RAM160A
にそのコマの中心位置を示すデータが記録される。同様
にして、Cサイズで表示されているコマが編集対象のコ
マとなっているときに、例えば左右のキー123、12
4を操作することにより、図8の第16コマ目のように
マスク部分の左右の面積比を変え、これにより左右にず
らしたCサイズのコマ画像を表示することができ、「E
xecute」キー127を押すと、RAM160Aにそのコ
マの中心位置を示すデータが記録される。更に、このキ
ーパッド120を使用してコマ画像の縦横等の情報を入
力することができる。
【0044】尚、図8に示した実施の形態では、インデ
ックス画像の各コマのアスペクト比を視認可能にする方
法として、アスペクト比に対応して生じる不要領域をマ
スクで覆う方法を用いたが、これに限らず、例えば図9
に示すように各コマのアスペクト比に対応した有効領域
をマーク10A〜10D、11A〜11Dによって指定
する方法(図9(A))や、マーク12A〜12D、1
3A〜13Dによって指定する方法(図9(B))や、
枠線14A、14B、15A、15Bによって指定する
方法(図9(C))を用いてもよい。
【0045】上記のようにしてインデックス画像による
編集が終了すると、続いてステップ206(図5)にお
いて各コマ毎の編集を行うか否かが選択される。この選
択もモニタTV109の画面を見ながらキーパッド12
0を操作することによって行うことができる。次に、各
コマ毎の編集を行う場合について説明する。
【0046】この場合には、先ず表示コマ番号を1にセ
ットし(ステップ208)、続いて図6に示すようにフ
イルム114を9.25mm/秒で順方向に1コマ分給
送して、コマ番号1のコマのスキャン(本スキャン)を
行う(ステップ210)。この本スキャン時にCCDラ
インセンサ142を介して画像データがCCDバッファ
M1に取り込まれる。
【0047】この画像データの取込み時には、CPU1
60は、RAM160Aに記憶したAEデータ、AWB
データ等に基づいて各コマの画像データを調整している
ため、各コマの撮影条件にかかわらず、良好な画像デー
タを取り込むことができる。また、このようにしてCC
DバッファM1に取り込まれる1コマ分の画素数は、図
7(D)に示すように512×896画素である。即
ち、1024画素分のセンサを有するCCDラインセン
サ142のCCD出力を、本スキャン時には1/2に間
引き、これにより1コマのフイルム給送方向と直交する
方向の画素数を512とし、また、フイルム給送速度を
インデックス画像の画像データの取込み時に比べて1/
8にすることにより、インデックス画像の1コマのフイ
ルム給送方向と同方向の画素数(112画素)の8倍の
896画素としている。
【0048】上記のようにしてCCDバッファM1に取
り込まれた1コマ分の画像データは、表示バッファM2
に転送され、この表示バッファM2の記憶内容が繰り返
し読み出されことによりモニタTV109に1コマの画
像が表示される。尚、1コマ再生メニュー設定モード時
には、図10に示すようにコマ番号がモニタTV109
の画面左上に表示され、1コマの編集に必要な設定メニ
ュー等を示す文字がモニタTV109の画面右側に表示
される。尚、「FWD」は次のコマ再生を示し、「RE
V」は前のコマ再生を示し、「RST」は各種設定をリ
セットし、再スキャンを行うことを示し、「ZOOM」
はズーム設定を示し、「MASK」はマスク設定を示
し、「ROT」はコマの縦横の設定を示し、「SET」
はプリント枚数等の設定を示し、「IDX」は前述した
インデックス画像の表示を示し、「ENV」はインター
バル時間や背景色等の環境設定を示し、「END」は1
コマの画像を用いた編集の終了を示す。上記メニューの
選択は、前述したインデックス画像を用いた編集時と同
様にキーパッド120の「UP」,「DOUN」キー1
25、126を使用して実行したいメニューの位置にカ
ーソルを移動させ、「Execute」キー127を押すこと
によって行われる。
【0049】いま、「ZOOM」にカーソルを合わせて
「Execute」キー127を押すと、ズーム設定メニュー
となる(ステップ212)。このズーム設定メニューに
おいて、キーパッド120の上下左右のキー121〜1
24を操作することによりポインタを適宜移動させ、ズ
ーム中心を指示する。そして、「UP」キー125又は
「DOWN」キー126を押すことにより、電子ズーム
によるズームアップ又はズームアウトを行う。このよう
にして所望のズーミングを行ったのち、「Execute」キ
ー127を押すと、ズーム設定が確定し、CPU160
のRAM160Aに記憶される(ステップ214)。
【0050】また、上記電子ズームでは、例えば0.5
〜1.5倍の範囲のズーミングができるものとする。そ
して、電子ズームによる倍率が1.5となり、更に「U
P」キー125によるズームアップが指示されると、低
速の本スキャンを行う。この場合、フイルム114を
4.63mm/秒(通常の本スキャンの速度の1/2)
で順方向に給送するとともに、CCDラインセンサ14
2のCCD出力を間引かずに、前記指定されたズーム中
心を基準にして取り込む。これにより、通常の本スキャ
ン時に比べて2倍にズーミングされた画像データが取り
込まれることになる。この画像データに対して、電子ズ
ームをかけることにより、最大3倍までズーミングする
ことができるようになる。
【0051】更に、キーパッド120を用いながら、コ
マ画像に重ねて表示するタイトルを入力することができ
(ステップ218、220)、そのタイトルを示す文字
データはCPU160のRAM160Aに格納され、ま
た、「MASK」にカーソルを合わせて「Execute」キ
ー127を押すことにより、枠付け設定メニューにする
ことができ、キーパッド120を用いながら表示コマの
周囲に設ける枠の大きさや位置を入力することができる
(ステップ224、226)。
【0052】上記のようにして表示コマの編集を行った
のち、「END」にカーソルを合わせて「Execute」キ
ー127を押すと、表示コマの編集が終了し(ステップ
234)、一方、「FWD」又は「REV」にカーソル
を合わせて「Execute」キー127を押すと、コマ番号
を1だけ増加又は減少し(ステップ236)、ステップ
210に戻る。これにより上記と同様にして別の表示コ
マの編集を実行することができる。
【0053】さて、表示コマの編集が終了すると(ステ
ップ234)、図5に示すようにフイルム114を14
8.0mm/秒の高速で逆方向に給送する。この給送中
に予めフイルム114の磁気記録層114Bから読み取
られてCPU160のRAM160Aに記憶された磁気
データや、前記インデックス画像を用いた編集の内容を
示すデータ、表示コマを用いた編集の内容を示すデータ
等がフイルム114の磁気記録層114Bに再び記録さ
れ(ステップ238)、この巻戻し終了後フイルムカー
トリッジ110が取り出される(ステップ240)。
【0054】一方、ステップ206において、表示コマ
を用いた編集を実行しない場合には、ステップ242、
244に進み、上記ステップ238、240と同様にフ
イルム114の磁気記録層114Bへの書き込み、及び
フイルムカートリッジ110の取り出しが行われる。上
記のようにして1本のフイルム内の複数のフイルム画像
を順次自動的に再生するための自動再生情報が入力さ
れ、図5のステップ203において自動再生が選択され
ると、上記自動再生情報に基づいて1本のフイルム内の
複数のフイルム画像を順次自動的に再生する(ステップ
246)。そして、自動再生が終了すると、フイルム巻
戻し時に自動再生情報等の磁気情報がフイルム114の
磁気記録層114Bに再び記録され(ステップ24
7)、巻戻し終了後フイルムカートリッジ110が取り
出される(ステップ248)。このように、一旦自動再
生情報がフイルムの磁気記録層に記録されると、その後
は、プリスキャン時に自動再生情報を読み取ることによ
り、その自動再生情報に応じた自動再生が可能となる。
尚、同一の自動再生情報又はプリント注文情報に関し
て、光学データと磁気データとが異なっている場合に
は、磁気データを優先させる。
【0055】次に、本発明に係るフイルム画像入力方法
の他の実施の形態について説明する。上記フイルムスキ
ャナとプリンタとを一体的に構成し、フイルムスキャナ
はプリンタの能力(解像度)よりも高い解像度でスキャ
ン可能なものとする。例えば、プリンタによって印画さ
れるフイルム画像の画素数は、1024×1792画素
とする。これに対し、CCDラインセンサの画素数を2
048とし、1コマのフイルム搬送方向と同方向(副走
査方向)の画素数は、CCD駆動回路のリードゲートパ
ルス等の周期を変更しない場合にはフイルム給送速度に
応じて変化し、最大4000画素まで取り込むことがで
きるものとする。但し、画像メモリは、その容量を最小
限にするために、1024×2048画素とする。この
ようにフイルムスキャナの解像度を高くした理由は、前
述したように電子ズームによる倍率が1.5となり、更
にズームアップが指示されたときに、低速の本スキャン
を行い、これにより画質を低下させずに通常の本スキャ
ン時に比べて2倍にズーミングされた画像データを取り
込むことができるようにするためである。
【0056】ところで、本スキャン前に各コマのアスペ
クト比を検知することができるため、本スキャンを行う
場合には、スキャン対象のコマのアスペクト比に応じて
CCDラインセンサによる主走査方向のスキャン領域を
変更する。即ち、スキャン対象のコマがHサイズ、Cサ
イズの場合には、CCDラインセンサの全幅を読取領域
とするとともに、この読取領域から得られる画像データ
を1/2に間引いて画像メモリに記憶させ、一方、Pサ
イズの場合には、CCDラインセンサのPサイズに相当
する幅を読取領域とするとともに、この読取領域から得
られる画像データの画素数が1024になるように間引
きや補間による電子ズーム処理を行い、その処理した画
像データを画像メモリに記憶させる。例えば、CCDラ
インセンサのPサイズに相当する読取領域の画素数が1
024より多い場合には、その読取領域から得られた画
像データの画素数が1024になるように画像データを
間引くとともに等ピッチの画像データとなるように補間
処理し、CCDラインセンサのPサイズに相当する読取
領域の画素数が1024よりも少ない場合には、その読
取領域から得られた画像データの画素数が1024にな
るように補間して画像データを作成する。
【0057】このようにアスペクト比が既知の場合に、
フイルムスキャナの読取能力を最大限に活用したスキャ
ンが可能となり、プリンタによって印画されるフイルム
画像の主走査方向の解像度を、Hサイズ、Cサイズのも
のとPサイズのものを同じにすることができる。また、
上記実施の形態では、CCDラインセンサから得られる
画像データの間引き処理及び補間処理によって、対象コ
マのアスペクト比にかかわらずCCDラインセンサの主
走査方向の画素数が一定となるようにしたが、これに限
らず、図4に示した撮影レンズ136として、ズームレ
ンズを使用し、各コマのアスペクト比に応じてズームレ
ンズの撮影倍率を変更(例えば、Pサイズの画像領域が
CCDラインセンサの全幅に結像されるように撮影倍率
を変更)するようにすれば、上記と同様にフイルムスキ
ャナの持っている解像度を有効に活用するこができる。
但し、図8に示した第2コマ目のように、上下方向に変
位したPサイズの画像データを取り込み場合には、フイ
ルム、又はズームレンズ、撮像素子を含む撮像手段のい
ずれかを上下方向に移動させる必要がある。
【0058】図11はフイルムスキャナ100に適用さ
れるリモコン300の平面図である。このリモコン30
0は、図1に示したキーパッド120の代わりに使用さ
れるもので、各種のキー操作に応じて赤外リモコン信号
をフイルムスキャナ100に送信する。図12はインデ
ックス画像が表示されたモニタ画面の他の実施の形態を
示している。同図に示すように、モニタ画面には、20
コマのインデックス画像が表示されるとともに、画像選
択マーク30、コマ番号32、コマの天地方向を示す上
方向マーク34、C,H,Pのプリントフォーマットの
うちのいずれかフォーマット情報36が表示される。
尚、画像選択マーク30は、上記リモコン300の「セ
レクト」キー304の操作によって上下左右方向に移動
させることができ、この画像選択マーク30によって選
択されたコマのコマ番号32、上方向マーク34及フォ
ーマット情報36が表示される。また、「リバース」キ
ー301又は「実行/プレイ」キー302を押すと、画
像選択マーク30によって指定したコマから指定した再
生モードで逆送り再生又は順送り再生が開始される。
【0059】次に、上記インデックス画面で各コマの上
方向の指定を行う場合について説明する。この場合に
は、「セレクト」キー304を操作しながら、図13
(A)に示すように上方向の指定を行うコマに画像選択
マーク30を移動させ(図13(A)では3コマ目)、
続いてリモコン300の「回転」キー308を押し、そ
のコマの上方向を指定する。尚、上方向マーク34は、
「回転」キー308を押す毎に図13(B)に示すよう
に時計回り方向に90°ずつ回転し、その回転位置がコ
マの上方向を指定する。
【0060】また、プリントフォーマットを変更する場
合には、「セレクト」キー304を操作しながらプリン
トフォーマットを変更するコマに画像選択マーク30を
移動させ、続いてリモコン300の「CHP」キー31
0を押し、所望のフォーマット情報36を表示させる。
更に、再生モード時における非表示コマを指定する場合
には、「セレクト」キー304を操作しながら、図14
に示すように非表示コマの指定を行うコマに画像選択マ
ーク30を移動させ(図14では2コマ目)、続いてリ
モコン300の「スキップ」キー307を押す。これに
より、非表示コマはインデックス画像から消去されると
ともに、スキップを示す「S」マークが表示される。
【0061】尚、上記インデックス表示中に「メニュ
ー」キー303を押すと、インデックスメニューがモニ
タ画面に表示され、プリント枚数の指定等の各種のメニ
ューの選択が可能になる。また、各コマを順次再生する
連続再生中に、「リバース」キー301又は「実行/プ
レイ」キー302を押すと、一時停止して一画面再生と
なり、この一画面再生中に、リモコン300の「データ
表示」キー309を押すと、コマデータの表示/非表示
等が切り替えられる。更に、一画面再生中には、表示画
面のパン・チルト、回転、マニュアルズーム、×2拡大
表示ができる。即ち、一画面再生状態で、「セレクト」
キー304の←→キーを押すと画面をパン(左右方向)
移動させることができ、↑↓キーを押すと画面をチルト
(上下方向)移動させることができる。また、「ズー
ム」キー305を押すと画像をズームアップ/ズームダ
ウンさせることができる。更に、リモコン300の「×
2」キー306を押すと、表示画像を2倍に拡大して表
示することができる。即ち、「セレクト」キー304と
「ズーム」キー305で表示範囲を移動してから「×
2」キー306を押すと、その表示範囲を基準にして通
常の2倍の解像度で画像を再スキャンする。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフイル
ム画像入力方法によれば、インデックス画像の表示時に
際し、フイルム上に光学的及び/又は磁気的に記録され
たアスペクト比を示すフォーマット情報に基づいて各コ
マのアスペクト比を視認可能に表示することができる。
また、インデックス画像中から選択したコマのフォーマ
ット情報を変更すると、その変更したフォーマット情報
に基づいて各コマのアスペクト比を視認可能に表示する
ようにしたため、各コマのアスペクト比を操作者の好み
で簡単に変更することができる。また、アスペクト比に
かかわらず露光される所定の露光領域よりも小さい領域
のアスペクト比を指定又は変更した場合には、その露光
領域内で、表示又はプリントする領域を移動させて表示
させることができる。
【0063】更に、本発明によれば、スキャンするフイ
ルム画像のアスペクト比に対応した有効領域を読み取る
際に、その有効領域の主走査方向の画素数が所定画素数
になるように電子的に又は光学的にズーミングして読み
取るようにしているため、フイルムスキャナの解像度を
有効に利用することができるとともに、モニタ表示又は
プリント時の解像度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るフイルム画像入力方法が適
用されたフイルムスキャナを含むシステム全体の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】図2は図1に示したフイルムスキャナに適用さ
れるフイルムカートリッジの一例を示す図である。
【図3】図3(A)乃至(C)は撮影時にカメラ内蔵の
光源によってプリントフォーマットを示すフォーマット
データが光学的に記録されたフイルムの一例を示す図で
ある。
【図4】図4は図1に示したフイルムスキャナの内部構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図5】図5は図1に示したフイルムスキャナの作用を
説明するために用いたフローチャートである。
【図6】図6は図1に示したフイルムスキャナにおいて
搬送されるフイルムの搬送シーケンスの一例を示す図で
ある。
【図7】図7(A)乃至(D)は図1に示したフイルム
スキャナにおけるCCDバッファ、表示バッファにおけ
る記憶領域及びモニタTVの表示画面を示す図である。
【図8】図8はインデックス画像を用いたアスペクト比
の設定変更等を説明するために用いた図である。
【図9】図9(A)〜(C)はそれぞれインデックス画
像の各コマのアスペクト比を視認可能にする表示する他
の例を示す図である。
【図10】図10は1コマ再生メニュー設定モード時の
モニタ画面の一例を示す図である。
【図11】図11は図1に示したフイルムスキャナに適
用されるリモコンの平面図である。
【図12】図12はインデックス画像が表示されたモニ
タ画面の他の実施の形態を示す図である。
【図13】図13はインデックス画像を用いた各コマの
上方向の設定及びアスペクト比の設定を説明するために
用いた図である。
【図14】図14はインデックス画像を用いたスキップ
設定を説明するために用いた図である。
【符号の説明】
100…フイルムスキャナ 109…モニタTV 110…フイルムカートリッジ 114…写真フイルム 114A…パーフォレーション 114B…磁気記録層 115…露光領域 116A、116B…フォーマットデータの記録領域 120…キーパッド 130…光源 136…撮影レンズ 142…CCDラインセンサ 151…第1信号処理回路 152…第2信号処理回路 153…第3信号処理回路 154…メモリ制御回路 160…中央処理装置(CPU) 170…フイルム駆動メカ 180…光学データ読取装置 182…磁気記録再生装置 300…リモコン M1…CCDバッファ M2…表示バッファ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム画像のアスペクト比にかかわら
    ず所定の露光領域に被写体像が写し込まれ、且つアスペ
    クト比を示すフォーマット情報が各コマに対応したフイ
    ルム上に光学的及び/又は磁気的に記録された長尺の現
    像済み写真フイルムを、画像読取部に給送して該画像読
    取部によって複数コマの画像データを読み取り、この読
    み取った複数コマの画像データに基づいて複数コマから
    なるインデックス画像を作成し、該インデックス画像を
    表示手段に表示させるフイルム画像入力方法において、 前記フイルムに記録された前記フォーマット情報を光学
    的及び/又は磁気的に読み取り、 前記インデックス画像の表示時に、前記読み取ったフォ
    ーマット情報に基づいて各コマのフォーマット情報に対
    応した画像処理を実行し、 前記インデックス画像中の各コマのアスペクト比を視認
    可能したことを特徴とするフイルム画像入力方法。
  2. 【請求項2】 前記インデックス画像中から選択したコ
    マのフォーマット情報が変更されると、その変更された
    フォーマット情報に対応した画像処理を実行することを
    特徴とする請求項1のフイルム画像入力方法。
  3. 【請求項3】 各コマのフォーマット情報は対応するコ
    マのフイルム上に磁気的に記録されることを特徴とする
    請求項2のフイルム画像入力方法。
  4. 【請求項4】 前記フォーマット情報に対応した画像処
    理は、前記フォーマット情報に基づいて各コマのアスペ
    クト比に対応して生じる不要領域をマスクで覆う画像処
    理である請求項1又は2のフイルム画像入力方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクは、前記不要領域を塗り潰す
    方法と、ハーフトーンで表示する方法と、フォーマット
    情報に対応した有効領域をカラー表示するとともに不要
    領域を白黒表示する方法のうちのいずれかの方法によっ
    て表示することを特徴とする請求項4のフイルム画像入
    力方法。
  6. 【請求項6】 前記マスクは前記所定の露光領域の画像
    の上下又は左右を覆うもので、該マスク以外の有効領域
    を上下又は左右に移動させる移動指令が入力されると、
    その移動指令に基づいて前記マスク部分の上下又は左右
    の面積比を変え、前記有効領域を上下又は左右に移動さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項4のフイルム画
    像入力方法。
  7. 【請求項7】 前記フォーマット情報に対応した画像処
    理は、前記フォーマット情報に基づいて各コマのアスペ
    クト比に対応した有効領域の画像のみを表示させる画像
    処理である請求項1又は2のフイルム画像入力方法。
  8. 【請求項8】 前記フォーマット情報に対応した画像処
    理は、前記フォーマット情報に基づいて各コマのアスペ
    クト比に対応した有効領域を指定する指標を付加する画
    像処理である請求項1又は2のフイルム画像入力方法。
  9. 【請求項9】 前記フォーマット情報に対応した画像処
    理は、前記フォーマット情報のうちの前記インデックス
    画像中から選択したコマのフォーマット情報に基づいて
    該フォーマット情報を前記表示手段のコマンド領域に表
    示させる画像処理である請求項1又は2のフイルム画像
    入力方法。
  10. 【請求項10】 前記インデックス画像中から選択した
    コマのフォーマット情報に対応した有効領域を上下又は
    左右に移動させる移動指令が入力されると、その移動指
    令に対応して前記有効領域の上下又は左右の不要領域の
    面積比を変え、前記有効領域を上下又は左右に移動させ
    るようにしたことを特徴とする請求項1又は2のフイル
    ム画像入力方法。
  11. 【請求項11】 フイルム画像とともに該フイルム画像
    のアスペクト比を示すフォーマット情報が各コマに対応
    したフイルム上に光学的及び/又は磁気的に記録された
    長尺の現像済み写真フイルムを、ラインセンサを含む画
    像読取部に給送し、該画像読取部によってフイルム画像
    を読み取るフイルム画像入力方法において、 各コマのアスペクト比を示すフォーマット情報を光学的
    及び/又は磁気的に読み取り、 前記フイルム画像のフォーマット情報に対応した有効領
    域を読み取る際に、該有効領域の主走査方向の画素数が
    所定画素数になるように、前記読み取ったフォーマット
    情報に基づいて電子的に又は光学的にズーミングするこ
    とを特徴とするフイルム画像入力方法。
  12. 【請求項12】 前記有効領域の主走査方向の画素数が
    所定画素数になるように、前記読み取ったフォーマット
    情報に基づいて、前記ラインセンサから得られる画像デ
    ータの間引き及び/又は補間による電子ズーム処理を行
    うことを特徴とする請求項11のフイルム画像入力方
    法。
  13. 【請求項13】 前記フイルム画像を前記ラインセンサ
    の受光面に結像させる撮影レンズの倍率を可変にし、前
    記有効領域の主走査方向の画素数が所定画素数になるよ
    うに、前記読み取ったフォーマット情報に基づいて前記
    撮影レンズの倍率を変更するようにしたことを特徴とす
    る請求項11のフイルム画像入力方法。
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