JPH09116200A - 超電導装置用電流リード - Google Patents

超電導装置用電流リード

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JPH09116200A
JPH09116200A JP7269649A JP26964995A JPH09116200A JP H09116200 A JPH09116200 A JP H09116200A JP 7269649 A JP7269649 A JP 7269649A JP 26964995 A JP26964995 A JP 26964995A JP H09116200 A JPH09116200 A JP H09116200A
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JP
Japan
Prior art keywords
conductor
temperature side
low temperature
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lead
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JP7269649A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Takita
清 滝田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化物超電導体を用いる低温側導体の実効的な
長さを増大させて、侵入熱量が効果的に低減された超電
導装置用電流リードを得る。 【解決手段】良導電性金属からなる高温側導体11に中
間接続体15を介して導電接続される低温側導体を、外
筒14に支持された接続導体21を介して直列に導電接
続した2本の酸化物超電導体からなる導体要素20A、
20Bから形成して長尺の導体とし、接続導体21を、
良導電性金属からなる導電部材21Aに酸化物超電導体
からなる超電導線束21Bを配して形成して、生じるジ
ュール熱を微小に抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、極低温に保持さ
れた超電導コイルに外部電源から励磁電流を通電する超
電導装置用電流リード、とくに低温側導体に酸化物超電
導体を用いた超電導装置用電流リードに関する。
【0002】
【従来の技術】超電導コイルを励磁して用いる超電導装
置においては、超電導コイルを極低温に冷却し超電導状
態に保持するために、通常、液体ヘリウムに浸漬する方
法が採られるが、極低温部への侵入熱量が多いと高価な
液体ヘリウムが多量に蒸発し、コストが高くなるので、
侵入熱量を低く抑えることが重要となる。
【0003】超電導コイルの励磁に用いられる電流リー
ドは、室温部と極低温部との間を連結して配され、通電
によってジュール熱を生じるとともに熱伝導により極低
温部へ熱侵入をもたらすので、通常の超電導装置におい
ては、電流リードによる侵入熱量が全侵入熱量の過半を
占めている。したがって、電流リードの低熱侵入化が、
超電導装置の効率的な運転を実現するための重要な課題
となっている。
【0004】図2は、超電導装置に組み込まれた従来の
電流リードの基本構成例を示す模式図である。図におい
て、電流リードは、一端に常温端子1を備えた高温側リ
ード2と一端に低温端子4を備えた低温側リード3を連
結してなり、取付けフランジ7を用いて真空断熱容器8
に取り付け、液体ヘリウム容器9の内部の液体ヘリウム
中に浸漬された超電導コイル5に連結された低温接続導
体6と低温端子4とを導電接続し、常温端子1を図示し
ない外部電源へと導電接続して、低温端子4に設けられ
た図示しないヘリウムガス入口から極低温のヘリウムガ
スを導入し、高温側リード2の上部に設けられたヘリウ
ムガス出口10より排出させながら通電される。
【0005】図3は、図2に用いられている従来の電流
リードの導体構成を示す部分断面図で、(a)は高温側
リード2の横断面図、(b)は高温側リード2との接続
部を含む低温側リード3の縦断面図、(c)は低温側リ
ード3の横断面図である。図3に見られるように、高温
側リード2は、外筒12の内部に、多数の銅あるいは銅
合金等の良導電性金属からなる高温側導体11の束を配
してなり、一方、低温側リード3は、外筒14の内部
に、酸化物超電導体のバルク材よりなる低温側導体13
を配して形成されている。高温側導体11と低温側導体
13とは、良導電性金属からなる中間接続体15を介し
て導電接続されており、低温側導体13の他端は低温端
子4へ導電接続されている。また、高温側導体11の他
端は図2に示した常温端子1へ導電接続されている。低
温側導体13は、低温端子4に備えられたヘリウムガス
入口16を通して外筒14内へと導かれた極低温のヘリ
ウムガスにより冷却され、超電導状態に保持して使用さ
れる。低温側導体13を冷却したヘリウムガスは、中間
接続体15に備えられたヘリウムガス通流孔17を通し
て高温側リード2の外筒12の内部へと導かれ、高温側
導体11を冷却したのち図2に示したヘリウムガス出口
10より外部へと排出される。
【0006】上記の構成の電流リードは、低温側導体1
3に酸化物超電導体を用い、液体ヘリウム容器で蒸発し
た極低温のヘリウムガスを有効に活用して超電導状態と
し、ジュール発熱を皆無としているので、酸化物超電導
体を用いない電流リードに比較して、大幅な低熱侵入化
が図られている。また、電流リードが、良導電性金属導
体からなる高温側リードと棒状の酸化物超電導体からな
る低温側リードとの直列接続体からなり、中間接続金具
の両面に形成された凹溝内で前記良導電性金属導体およ
び棒状の酸化物超電導体それぞれの一方端が前記中間接
続金具に導電接続されるものにおいて、前記酸化物超電
導体が導電接続された凹溝の外周をその外側から覆うよ
う少なくとも前記中間接続金具に導電結合された複数条
の酸化物超電導シース線を含む熱損失の低減手段を備え
てなる電流リードが知られている(特開平7−1150
17号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
酸化物超電導体を用いた電流リードは、低温部でのジュ
ール発熱が皆無で、侵入熱量が大幅に低減された優れた
特性を備えている。熱伝導による侵入熱量は伝導長に反
比例して低下するので、酸化物超電導体を用いた低温側
導体の長さを長くすれば、さらに低熱侵入化が可能とな
る。しかしながら、酸化物超電導体のバルク材は、通常
焼結法により製作されるので製作可能寸法に制限があ
り、本構成の電流リードにおいても、低温側導体13の
導体長が約 200mm程度に制限され、侵入熱量の低減が制
限されるという難点がある。
【0008】本発明の目的は、上記の従来技術の難点を
解消し、低温側導体の実効的な長さを増大して、侵入熱
量が効果的に低減される超電導装置用電流リードを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、真空断熱容器内に収納され極
低温に保持された超電導コイルに外部電源から励磁電流
を通電する超電導装置用電流リードで、低熱伝導性金属
からなる第1の筒状容器の内部に配設された良導電性金
属からなる高温側導体と、低熱伝導性金属からなる第2
の筒状容器の内部に配設された酸化物超電導体からなる
低温側導体を、導電接続してなる超電導装置用電流リー
ドにおいて、低温側導体を、第2の筒状容器に支持され
た接続導体を介して互いに直列に導電接続された複数の
導体要素から形成することとする。
【0010】上記のように、酸化物超電導体からなる低
温側導体を複数の導体要素を接続導体を介して互いに直
列に導電接続し、接続導体を筒状容器に支持することと
すれば、低温側導体の実効的な長さが延長されるので熱
伝導長が長くなり極低温部への侵入熱量が低減される。
また、接続導体を介して筒状容器に支持されるので、本
質的に脆弱な酸化物超電導体にあっても、励磁電流の通
電に伴う電磁力に抗して安定に保持される。
【0011】さらに、上記接続導体を、良導電性金属に
酸化物超電導体を配設して形成することとする。このよ
うに形成すれば、導体要素間の接続部分の電気抵抗が極
めて小さくなり、ジュール熱がほぼゼロに抑えられるの
で、極低温部への侵入熱量がより低減される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電流リードの実
施の形態の例を示す部分断面図で、(a)は高温側リー
ドとの接続部を含む低温側リードの縦断面図、(b)は
(a)のA−A面における横断面図である。図におい
て、図3に示した従来例の構成部品と同一機能を有する
構成部品には同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0013】本図の構成の従来例の構成との差異は低温
側リードの構成にある。本図の構成においては、図1
(a)に見られるように、従来例の低温側導体13に代
わって、酸化物超電導体のバルク材からなる円柱状の2
本の導体要素20A、20Bを接続導体21で導電接続
してなる直列導体が用いられており、従来に比較して長
尺の低温側リードが形成されている。図1(b)に見ら
れるように、上記の接続導体21は、良導電性金属の銅
からなる中空円板状の導電部材21Aに貫通孔を設け、
その内部に銀シース型酸化物超電導体からなる超電導線
束21Bを埋設して形成されており、さらに複数のヘリ
ウムガス通流孔22が備えられている。また、接続導体
21は、その外周を外筒14の内面にほぼ接するように
配置されており、対となる他の電流リードあるいは超電
導コイルの磁界によって通電状態にある導体要素20
A、20Bが受ける径方向の電磁力を、外筒14により
支持し、酸化物超電導体に過大な応力が発生しないよう
構成されている。
【0014】本構成の電流リードでは、下端の低温端子
4に設けられたヘリウムガス入口16より外筒14の内
部へと導入された極低温のヘリウムガスにより、酸化物
超電導体からなる導体要素20Bが冷却されて超電導状
態に保持され、さらに接続導体21のヘリウムガス通流
孔22を通って外筒14の内部の上半部へと送られたヘ
リウムガスにより、同じく酸化物超電導体からなる導体
要素20Aが冷却されて超電導状態に保持される。ま
た、接続導体21に埋設された酸化物超電導体からなる
超電導線束21Bも極低温のヘリウムガスにより冷却さ
れ超電導状態に保持されるので導体要素20Bと導体要
素20Aとの間の接続抵抗も極微小に抑えられる。した
がって、本構成の電流リードは、機械的に十分の強度を
有し、超電導状態に保持された長尺の低温側導体を備え
ることとなるので、低温側導体部分での温度勾配が低く
抑えられることとなり、極低温部への熱侵入量が大幅に
低減されることとなる。
【0015】なお、上記の構成例では2本の円柱状の導
体要素20A、20Bを接続導体21を介して導電接続
して低温側導体を形成することとしているが、導体要素
の数は2個に限られるものではなく、さらに多数の導体
要素を直列に導電接続して用いれば低温側導体はより長
尺となり、極低温部への熱侵入量はさらに大幅に低減さ
れることとなる。また、導体要素の形状は、円柱状のみ
ならず、円筒状でも、角柱状等であっても同様な効果が
得られることは図示するまでもない。
【0016】また、上記の構成例は、蒸発した極低温の
ヘリウムガスを用いて低温側導体、さらに高温側導体を
冷却する冷却方式の電流リードについて例示したもので
あるが、本発明は、他の冷却方式、例えば冷凍機を直接
連結して冷却される冷凍機冷却方式の電流リードにおい
ても同様の効果が得られる。すなわち冷凍機冷却方式に
おいては、上記図1の電流リードの低温端子4にヘリウ
ムガス入口16を設けずに内部を真空に排気し、中間接
続体15を冷凍機の第1段冷却ステージに熱的に連結し
て約77Kに冷却し、低温端子4を冷凍機の第2段冷却
ステージに熱的に連結して4〜10K程度に冷却して用
いる。このとき、外筒14の内部に配された導体要素2
0A、20Bおよび接続導体21は熱伝導により冷却さ
れ所定の温度分布を持つこととなるが、導体部の長さが
従来に比べ大幅に長くなるので温度勾配が小さくなり、
低温端子4部分への熱侵入量が大幅に低減する。したが
って、冷凍機の第2段冷却ステージの所要冷凍能力が少
量に抑制される。なお、本構成においては、接続導体2
1も熱伝導のみにより冷却されることとなるので、この
部分で生じるジュール熱を微小に抑えることが肝要であ
る。したがって、接続導体21に酸化物超電導体からな
る超電導線束21Bを配して形成することが、特に効果
的である。
【0017】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、真空断
熱容器内に収納され極低温に保持された超電導コイルに
外部電源から励磁電流を通電する超電導装置用電流リー
ドで、低熱伝導性金属からなる第1の筒状容器の内部に
配設された良導電性金属からなる高温側導体と、低熱伝
導性金属からなる第2の筒状容器の内部に配設された酸
化物超電導体からなる低温側導体を、導電接続してなる
超電導装置用電流リードにおいて、低温側導体を、第2
の筒状容器に支持された接続導体を介して互いに直列に
導電接続された複数の導体要素から形成することとした
ので、電磁力に対して安定に保持され、実効長の長い低
温側導体が形成され、侵入熱量が効果的に低減された超
電導装置用電流リードが得られることとなった。
【0018】さらに、上記の接続導体を、良導電性金属
に酸化物超電導体を配設して形成することとすれば、低
温側導体部でのジュール熱がほぼゼロとなるので、侵入
熱量が効果的に低減された超電導装置用電流リードとし
てより好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電流リードの実施の形態の例を示す部
分断面図で、(a)は高温側リードとの接続部を含む低
温側リードの縦断面図、(b)は(a)のA−A面にお
ける横断面図
【図2】超電導装置に組み込まれた従来の電流リードの
基本構成例を示す模式図
【図3】従来の電流リードの導体構成を示す部分断面図
で、(a)は高温側リードの横断面図、(b)は高温側
リードとの接続部を含む低温側リードの縦断面図、
(c)は低温側リードの横断面図
【符号の説明】
1 常温端子 2 高温側リード 3 低温側リード 4 低温端子 5 超電導コイル 8 真空断熱容器 11 高温側導体 12 外筒 14 外筒 15 中間接続体 16 ヘリウムガス入口 17 ヘリウムガス通流孔 20A,20B 導体要素 21 接続導体 21A 導電部材 21B 超電導線束 22 ヘリウムガス通流孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空断熱容器内に収納され極低温に保持さ
    れた超電導コイルに外部電源から励磁電流を通電する超
    電導装置用電流リードで、低熱伝導性金属からなる第1
    の筒状容器の内部に配設された良導電性金属からなる高
    温側導体と、低熱伝導性金属からなる第2の筒状容器の
    内部に配設された酸化物超電導体からなる低温側導体
    を、導電接続してなる超電導装置用電流リードにおい
    て、低温側導体が、第2の筒状容器に支持された接続導
    体を介して互いに直列に導電接続された複数の導体要素
    からなることを特徴とする超電導装置用電流リード。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の超電導装置用電流リード
    において、前記接続導体が、良導電性金属に酸化物超電
    導体を配設してなることを特徴とする超電導装置用電流
    リード。
JP7269649A 1995-10-18 1995-10-18 超電導装置用電流リード Pending JPH09116200A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100390906C (zh) * 2005-07-08 2008-05-28 清华大学 超导储能磁体的电流引线结构
JP2014209839A (ja) * 2013-03-27 2014-11-06 三菱電線工業株式会社 冷却システム

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