JP3120482B2 - 超電導磁石装置の電流リード - Google Patents

超電導磁石装置の電流リード

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、極低温にある超電導
コイルに室温にある電源からの電流を通流する電流リー
ド、ことに低温側リードに酸化物系超電導導体を用いた
電流リードの主に高温側リード側の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に超電導コイルは液体ヘリウム等の
極低温冷媒によって冷却されるため、液体窒素シールド
や高真空などで熱の侵入を阻止した断熱真空容器内に設
けられた液体ヘリウム容器に液体ヘリウムに浸漬した状
態で収納される。電流リードは極低温に保持された超電
導電磁石としての超電導コイルに常温側から励磁電流を
通流するために設けられるものであり、リードで発生す
るジュール熱および常温側から極低温側に伝導により侵
入する熱を低減するために、電流リードの内部に気化し
た低温のヘリウムガスを流すよう構成したものが知られ
ている。この場合、電流リードの材料としては銅または
銅合金のような常電導体を用いるのが一般的であるが、
その熱伝導率が高く侵入熱を低減する効果が期待できな
い。そこで、電流リードを常電導リ−ドと酸化物系超電
導体を用いた超電導リ−ドとの直列接続体とし、中間接
続部に液体窒素容器を設けて超電導リ−ドを液体窒素温
度(77.35K)近傍に保ち、超電導リ−ドを超電導
状態とするよう構成したものが、特開昭63−2926
10号公報に開示されている。また、液体窒素による冷
却構造を改善したものが、特願平2−211307号,
特願平3−101062号に開示されている。
【0003】図5は従来の超電導磁石装置の電流リード
の冷却構造を模式化して示す断面図である。図におい
て、超電導コイル1は断熱真空容器4の液体ヘリウム容
器2内に液体ヘリウム3に浸漬した状態で収納され、超
電導状態が保持される。電流リード11は銅等の良導電
性金属導体からなる高温側リード13と、酸化物系超電
導導体からなる低温側リード12とが中間接続部14で
導電接続された直列接続体からなり、低温端子12Aが
超電導コイル1に接続され、常温端子13Aが図示しな
い電源に接続されることにより、超電導コイル1に電流
が供給される。また、電流リード11は液体窒素容器1
5を備え、中間接続部14を含む高温側リード13が液
体窒素16中に所定の深さ浸漬されて液体窒素冷却され
るとともに、気化した低温の窒素ガス16Gが外管17
と高温側リード13との間に形成された冷却通路18を
通って上部に排出される過程で高温側リード13がガス
冷却される。また、低温側リード12は液体ヘリウム容
器内で気化した低温のヘリウムガス3Gによりガス冷却
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の電流リードにお
いて、酸化物系超電導導体としてイットリウム(Y),
バリウム(Ba),銅(Cu),酸素(O)を含むセラ
ミック系高温超電導体を用いた場合、液体窒素温度以下
で超電導常態を示し、ジュ−ル熱が零になるとともに、
その熱伝導率が銅のそれより2〜3桁も小さく伝導によ
る侵入熱を大幅に低減することができる。従って、高価
な酸化物系超電導導体を用いることにより得られる侵入
熱の低減と、これに伴う液体ヘリウムの消費量の低減効
果を発揮するためには、良導電体であると同時に良熱伝
導体でもある高温側リード13の熱伝導による侵入熱,
および電流により発生するジュ−ル熱(併せて侵入熱と
呼ぶ)を、液体窒素容器15中の液体窒素16が吸収
し、中間接続部14の温度を液体窒素温度近くに保持す
ることが求められる。ところが、銅棒からなる高温側リ
ードの外周面を液体窒素冷却する従来の冷却方式では、
侵入熱を吸収するに十分な熱交換面積を得られないこと
が多く、かつ十分な熱交換面積を得ようとすると液体窒
素容器が大型化するという問題があり、十分な液体窒素
冷却効果が得られないために低温側リード12への侵入
熱が大きく、酸化物系超電導導体を超電導状態に維持で
きないという問題があった。
【0005】すなわち、電流リード11の定格電流を1
kA,高温側リード13の電流密度を10A/mm
2 (銅棒の断面積100mm2 ),その長さを500m
m,その温度差を220Kとした場合、熱伝導率400
W/m−Kの銅材からなる高温側リードの伝導熱量Qc
は18Wとなり、電流の通流により発生するジュ−ル熱
は銅の体積抵抗率を1.1Ω−mとすると55Wとな
り、両者の和からなる高温側リードの侵入熱は73Wと
なる。また、高温側リードの下端部50mmを液体窒素
に浸漬して沸騰冷却する場合、液体窒素冷却面における
熱流束qは41kW/m2 となる。
【0006】図6は大気圧における液体窒素の沸騰冷却
特性線図であり、熱流束qを41kW/m2 とした場
合、核沸騰する液体窒素と高温側リードとの間に7°C
に近い温度差ΔTが生ずるため、中間接続部14におけ
る電流リードの温度は84K程度迄しか低下せず、低温
側リード12の上端部分もこの温度となるため、イット
リウム系超電導導体の臨界電流は臨界温度におけるそれ
の1/2程度に落ちてしまい、高価な酸化物系超電導導
体を用いた効果を十分に発揮できないという問題が発生
する。また、上記効果を発揮させるためには熱流束qを
下げる必要があり、高温側リードの断面積の増大や、液
体窒素への浸漬深さの増大など、電流リードの大型化や
液体窒素容器の大型化を招く悪影響が発生する。
【0007】この発明の目的は、電流リードや液体窒素
容器を大型化することなく液体窒素冷却面積を拡張する
ことにより、低温側リード側への侵入熱を低減すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、真空断熱容器内に設けられた液
体ヘリウム容器内に液体ヘリウムに浸漬した状態で収納
された超電導コイルに外部より電流を通流する電流リー
ドが、良導電性金属からなる高温側リードと、酸化物系
超電導導体からなる低温側リードとの直列接続体で構成
されたものにおいて、前記高温側リードと低温側リード
との中間接続部に介装されて両者を導電接続するととも
に液体窒素冷却される熱交換ブロックと、前記高温側リ
ードを前記熱交換ブロック内で気化した低温の窒素ガス
により冷却する冷却通路とを備えてなるものとする。ま
た、前記熱交換ブロックが電流リードの定格電流1kA
当たり50cm2 以上の液体窒素冷却される冷却表面積を
保持するよう形成されてなるものとする。
【0009】また、熱交換ブロックは、中空に形成され
てその内部に液体窒素室を形成するとともに、この液体
窒素室に連通して高温側リードを包囲する外管により高
温側リードの冷却通路が形成されてなるもの、または、
液体窒素室が熱交換ブロックを覆う外被により中空部の
外部まで拡張されるとともに、外管の下端部が前記外被
に連結されて高温側リードの冷却通路が形成されてなる
ものとする。
【0010】さらに、高温側リードが棒状の良導電性金
属からなり、その外周面に冷却通路に突出した冷却フィ
ンを備えてなるもの、あるいは、高温側リードが外管内
に充填された良導電性金属線の束からなり、熱交換ブロ
ックに分散して導電接続されるとともに、良導電性金属
線の隙間に冷却通路が形成されてなるものとする。
【0011】
【作用】この発明の構成において、良導電性金属からな
る高温側リードと、酸化物系超電導導体からなる低温側
リードとの直列接続体で構成される電流リードに、高温
側リードと低温側リードとの接続部に介装されて両者を
導電接続するとともに液体窒素冷却される熱交換ブロッ
クと、高温側リードを熱交換ブロック内で気化した低温
の窒素ガスにより冷却する冷却通路とを設けるよう構成
したことにより、熱交換ブロックが高温側リードの一部
を兼ね、その形状の決め方により高温側リードの断面積
や熱交換ブロックを大型化することなく液体窒素による
広い冷却面積を確保することに役立つので、冷却面にお
ける熱流束を低減する機能が得られ、中間接続部の温度
を液体窒素温度近くに保持して酸化物系超電導導体から
なる低温側リードを超電導状態に安定して保つことがで
きる。また、熱交換ブロックが電流リードの定格電流1
kA当たり50cm2 以上の液体窒素冷却される冷却表面
積を保持するよう形成すれば、核沸騰状態の液体窒素と
の温度差を3K以下に保持し、高温側リードの侵入熱を
効率よく液体窒素に伝達できる冷却性能を有する電流リ
ードが得られる。
【0012】また、熱交換ブロックを中空に形成してそ
の内部に液体窒素室を形成するとともに、この液体窒素
室に連通して高温側リードを包囲する外管により高温側
リードの冷却通路を形成すれば、熱交換ブロックが液体
窒素容器を兼ね、その内壁面を熱交換面として高温側リ
ードの侵入熱を排熱でき、かつ気化した窒素ガスで高温
側リードをガス冷却することができる。また、熱交換ブ
ロックに外被を設けて液体窒素室を中空部の外部まで拡
張すれば、より広い冷却表面積を確保して熱流束を低減
し、中間接続部の温度を液体窒素温度近くに保持して低
温側リードへの侵入熱を低減する機能が得られる。
【0013】さらに、高温側リードが棒状の良導電性金
属からなり、その外周面に冷却通路に突出した冷却フィ
ンを設ければ、高温側リードのガス冷却性能の向上によ
り、熱交換ブロック側への侵入熱量を低減する機能が得
られる。また、高温側リードを外管内に挿入された良導
電性金属線の束で構成し、その端末を液体窒素室内で熱
交換ブロックに分散して導電接続するとともに、良導電
性金属線相互の隙間を冷却通路とすれば、高温側リード
と液体窒素,窒素ガスとの接触面積を大幅に拡張し、効
率の高いガス冷却を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる超電導磁石装置の電
流リードを示す断面図であり、従来技術と同じ構成部分
には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省
略する。図において、22は厚肉の銅材からなる中空の
熱交換ブロックであり、その中空部に供給口22Aを介
して液体窒素16を供給することにより、中空部は液体
窒素室23として利用される。また、熱交換ブロック2
2の下面側の中間接続部24Bには酸化物系超電導導体
の例えばバルク焼結体からなる低温側リード12が導電
接続され、上面側の中間接続部24Aには銅棒等の良導
電性金属で構成される高温側リード13の下端部が導電
接続されるとともに、高温側リードを同心状に包囲して
高温側リードとの間に冷却通路27を画成する外管25
の下端部が気密に結合され、熱交換ブロックで気化した
低温の窒素ガス16Gが冷却通路27を通って排出口2
5Aから外部に排出される。さらに、高温側リード13
はその外周面から冷却通路にスパイラル状に突出した冷
却フィン26を備え、冷却通路での高温側リードのガス
冷却性能を向上するよう構成される。
【0015】上述のように構成された実施例になる電流
リード21においては、熱交換ブロック22が高温側リ
ードの一部としての電流通路の機能と、液体窒素容器と
しての機能とを兼ね、その液体窒素室23の内壁面が液
体窒素による核沸騰冷却の熱交換面として機能する。そ
こで、熱交換ブロックの液体窒素による冷却表面積を1
30cm2 とし、高温側リードの侵入熱を前述の従来例
と同じ73Wと仮定する。この条件での熱流束は5.6
kW/m2 となり、核沸騰する液体窒素との温度差ΔT
を図6から求めると約3Kとなり、中間接続部24Bに
おける熱交換ブロックの温度,言い換えれば低温側リー
ドの上端部の温度を80K程度に迄下げることができ、
低温側リード12の酸化物系超電導導体の臨界電流の低
下を抑制できるとともに、液体窒素室の液深を5cmと
した場合、熱交換ブロックを内径57mm程度の円筒形
とすることで必要な冷却表面積を確保できるので、小型
な熱交換ブロックにより低温側リードへの侵入熱量の小
さい電流リードを得ることができる。
【0016】また、冷却フィンを有する高温側リードの
ガス冷却効果を考慮すると、熱交換ブロックで気化した
液体窒素の自己充足流量(液体窒素の蒸発量0.125
g/s)において高温側リードの侵入熱量を25W程度
に低減できる。したがって、熱交換ブロックの冷却表面
積を130cm2 に保てば、温度差ΔTを2°C以下に
抑制して酸化物系超電導導体の臨界電流の低下をさらに
縮小できる。また、熱流束qを5kW/m2 以下に抑え
れば液体窒素との温度差を3°C以下とすることができ
る。さらに、電流リードの定格電流が異なっても、電流
リードの寸法を最適化すれば通電電流当たりの侵入熱を
25W/kAに保持できるので、熱交換ブロックの冷却
表面積を50cm2 以上とすることにより、低温側リー
ド上端部の温度を80K以下に保って液体ヘリウム損失
の少ない電流リードを得ることができる。
【0017】図2はこの発明の異なる実施例になる電流
リードを示す断面図であり、中空部に複数の貫通孔34
を有する熱交換ブロック32が、液体窒素の供給口22
Aを有する外被35に覆われ、液体窒素室33が中空部
の内外に拡張されるとともに、高温側リード13を同心
状に覆う外管25の下端部が外被に連結され、液体窒素
室で気化した低温の窒素ガスによる冷却通路27を形成
するよう構成された点が前述の実施例と異なっている。
このように構成された電流リード31においては、熱交
換ブロック32の表面を液体窒素の核沸騰に寄与する冷
却面として活用できるので、高温側リードの侵入熱をよ
り高度に排除して低温側リード12の酸化物系超電導導
体を超電導常態に安定して保持できるとともに、電流リ
ード31の定格電流の増大に対して熱交換ブロックを大
型化することなく、侵入熱を排熱できる利点が得られ
る。
【0018】図3はこの発明の他の実施例になる電流リ
ードの要部を示す断面図、図4は図3におけるA−A位
置の断面図である。図において、高温側リード43は丸
銅線45の束として外管25内に挿入され、その下端部
分は複数組に分割されて熱交換ブロック42に導電接続
されて高温側リードと熱交換ブロックの中間接続部44
を形成する。このように構成された電流リード41にお
いては、液体窒素16中に浸漬された高温側リードの端
末部分が広い冷却表面積を持ち、液体窒素による侵入熱
の排熱が容易化されるとともに、丸銅線45相互の隙間
で構成される冷却通路47のガス冷却表面積が大きく、
この部分での熱交換も活性化されるので、低温側リード
12の上端部分の温度を液体窒素温度により近づけるこ
とができ、したがって高価な液体ヘリウムの気化損失が
極めて少ない電流リードを備えた超電導磁石装置を得る
ことができる。
【0019】
【発明の効果】この発明は前述のように、良導電性金属
からなる高温側リードと、酸化物系超電導導体からなる
低温側リードとの直列接続体で構成される電流リード
に、高温側リードと低温側リードとの接続部に介装され
て両者を導電接続するとともに液体窒素冷却される熱交
換ブロックと、高温側リードを熱交換ブロック内で気化
した低温の窒素ガスにより冷却する冷却通路とを設ける
よう構成した。その結果、熱交換ブロックが高温側リー
ドの一部を兼ね、その形状の決め方により高温側リード
の断面積や熱交換ブロックを大型化することなく液体窒
素による広い冷却表面積を確保することに役立つので、
従来技術での問題点が排除され、冷却面における熱流束
を低減し、中間接続部の温度を液体窒素温度近くに保持
して酸化物系超電導導体からなる低温側リードを超電導
常態に安定して維持し、高価な液体ヘリウムの消費量の
少ない電流リードを備えた超電導磁石装置を提供するこ
とができる。また、熱交換ブロックが電流リードの定格
電流1kA当たり50cm2 以上の液体窒素冷却される冷
却表面積を保持するよう形成すれば、核沸騰状態の液体
窒素との温度差を3K以下に保持し、酸化物系超電導導
体の臨界電流の低下を抑制できる電流リードを備えた超
電導磁石装置を提供することができる。
【0020】また、熱交換ブロックを中空に形成してそ
の内部に液体窒素室を形成するとともに、この液体窒素
室に連通して高温側リードを包囲する外管により高温側
リードの冷却通路を形成すれば、熱交換ブロックが液体
窒素容器を兼ね、その内壁面を熱交換面として高温側リ
ードの侵入熱を排熱でき、かつ気化した窒素ガスで高温
側リードをガス冷却することができるので、小型化した
熱交換ブロックを用いて酸化物系超電導導体を安定して
超電導常態に維持できる電流リードが得られる。また、
熱交換ブロックに外被を設けて液体窒素室を中空部の外
部まで拡張すれば、より広い熱交換面積を確保して高温
側リードの侵入熱を排除できる電流リードを提供するこ
とができる。
【0021】さらに、高温側リードが棒状の良導電性金
属からなり、その外周面に冷却通路に突出した冷却フィ
ンを設ければ、高温側リードのガス冷却性能の向上によ
り、高温側リードの侵入熱を従来の1/2以下に低減で
きるので、より高い冷却性能を有する電流リードを提供
することができる。また、高温側リードを外管内に挿入
された良導電性金属線の束で構成し、良導電性金属線の
隙間を冷却通路とすれば、液体窒素および窒素ガスとの
冷却表面積を大幅に拡張でき、熱交換ブロックの温度を
液体窒素の臨界温度に一層近づけ、酸化物系超電導導体
の臨界電流の低下を阻止できる電流リードを備えた超電
導磁石装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる超電導磁石装置の電流
リードを示す断面図
【図2】この発明の異なる実施例になる電流リードを示
す断面図
【図3】この発明の他の実施例になる電流リードの要部
を示す断面図
【図4】図3におけるA−A位置の断面図
【図5】従来の超電導磁石装置の電流リードの冷却構造
を模式化して示す断面図
【図6】大気圧における液体窒素の沸騰冷却特性線図
【符号の説明】
1 超電導コイル 2 液体ヘリウム容器 3 液体ヘリウム 4 真空断熱容器 11 電流リード 12 低温側リード(酸化物系超電導導体) 13 高温側リード(良導電性金属導体) 14 中間接続部 15 液体窒素容器 16 液体窒素 16G 窒素ガス 17 外管 18 冷却通路 21 電流リード 22 熱交換ブロック 23 液体窒素室 24 中間接続部 26 冷却フィン 27 冷却通路 31 電流リード 32 熱交換ブロック 33 液体窒素室 34 貫通孔 35 外被 41 電流リード 42 熱交換ブロック 43 高温側リード 44 接続部 45 銅線 47 冷却通路 q 液体窒素冷却面の熱流束 ΔT 液体窒素との温度差
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−299217(JP,A) 特開 昭63−292610(JP,A) 特開 昭62−25473(JP,A) 特開 平4−94105(JP,A) 特開 平4−332105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 39/02 - 39/04 H01L 39/14 - 39/16 H01L 39/20 H01F 6/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空断熱容器内に設けられた液体ヘリウム
    容器内に液体ヘリウムに浸漬した状態で収納された超電
    導コイルに外部より電流を通流する電流リードが、良導
    電性金属からなる高温側リードと、酸化物系超電導導体
    からなる低温側リードとの直列接続体で構成されたもの
    において、前記高温側リードと低温側リードとの中間接
    続部に介装されて両者を導電接続するとともに液体窒素
    冷却される熱交換ブロックと、前記高温側リードを前記
    熱交換ブロック内で気化した低温の窒素ガスにより冷却
    する冷却通路とを備えてなることを特徴とする超電導磁
    石装置の電流リード。
  2. 【請求項2】熱交換ブロックが電流リードの定格電流1
    kA当たり50cm2以上の液体窒素冷却される冷却表面
    積を保持するよう形成されてなることを特徴とする請求
    項1に記載の超電導磁石装置の電流リード。
  3. 【請求項3】熱交換ブロックが中空に形成されてその内
    部に液体窒素室を形成するとともに、この液体窒素室に
    連通して高温側リードを包囲する外管により高温側リー
    ドの冷却通路が形成されてなることを特徴とする請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の超電導磁石装置の
    電流リード。
  4. 【請求項4】液体窒素室が熱交換ブロックを覆う外被に
    より中空部の外部まで拡張されるとともに、外管の下端
    部が前記外被に連結されて高温側リードの冷却通路が形
    成されてなることを特徴とする請求項3に記載の超電導
    磁石装置の電流リード。
  5. 【請求項5】高温側リードが棒状の良導電性金属からな
    り、その外周面に冷却通路に突出した冷却フィンを備え
    てなることを特徴とする請求項3または請求項4のいず
    れかに記載の超電導磁石装置の電流リード。
  6. 【請求項6】高温側リードが外管内に挿入された良導電
    性金属線の束からなり、熱交換ブロックに分散して導電
    接続されるとともに、良導電性金属線の隙間に冷却通路
    が形成されてなることを特徴とする請求項3または請求
    項4のいずれかに記載の超電導磁石装置の電流リード。
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CN103616623A (zh) * 2013-11-28 2014-03-05 上海三原电缆附件有限公司 超导终端电流引线试验装置

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