JPH09116180A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09116180A
JPH09116180A JP7273201A JP27320195A JPH09116180A JP H09116180 A JPH09116180 A JP H09116180A JP 7273201 A JP7273201 A JP 7273201A JP 27320195 A JP27320195 A JP 27320195A JP H09116180 A JPH09116180 A JP H09116180A
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resin layer
solar cell
electrode
layer
semiconductor device
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JP7273201A
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English (en)
Inventor
Atsuo Ishikawa
敦夫 石川
Atsushi Takenaka
淳 竹中
Masataka Kondo
正隆 近藤
Hideo Yamagishi
英雄 山岸
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、耐水蒸気耐湿性などに優れるととも
に、安価な半導体装置を提供するために、裏面カバーの
構成を開発することにある。 【解決手段】 透明電極14と半導体層16と裏面電極
18とが積層されて成る太陽電池20の透明電極14側
に透明絶縁基板12を配設するとともに、該裏面電極1
8側を熱硬化性樹脂層22又は熱可塑性樹脂層(22)
にて覆い、且つ該樹脂層22の表面側にガラスクロス2
4又はガラスマット(24)を少なくとも接触側が該樹
脂を含浸させて配設して半導体装置10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、より
詳しくは非晶質系あるいは結晶系の太陽電池をモジュー
ル化するのにあたり、太陽電池モジュールが耐候性を維
持しつつ湿気などから保護されるように封止された半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば非晶質太陽電池は、主にガラス
基板上に透明導電膜層、非晶質半導体層及び裏面電極層
を順次被着形成するとともに、これら薄膜層を被着する
都度、パターニングすることにより、透明電極、半導体
層及び裏面電極を形成して複数の太陽電池セルを作製し
ていく。そして、これらのセルはパターニングと同時に
又はその後、集積化されることにより太陽電池モジュー
ルとしての所定の電気的特性を示す構造に構成される。
【0003】かかる太陽電池モジュールにおいて、裏面
電極は一般に薄膜の金属層から形成されていて、これら
裏面電極はその電気特性を維持するためにも、腐食など
から極力防止されなければならない。このため太陽電池
モジュールの裏面カバーは、太陽光線の照り返しに対し
ても十分な強度を有する耐侯性を有し、しかも裏面電極
の腐食を防止するために水蒸気の透湿性が非常に小さい
材料と構造を採用していた。すなわち図4に示すよう
に、これら2つの特性を有する裏面カバー用のフィルム
1として、フッ素系樹脂に代表される樹脂フィルム2を
用い、しかもアルミ箔3をその樹脂フィルム2の間に介
挿させた構造のフィルムを用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】次に、図5に示すよう
に、太陽電池モジュール4を形成する場合、裏面電極5
を保護するためには耐侯性と耐水蒸気透湿性に優れた裏
面カバー6を用いて、この裏面カバー6を接着層7によ
り接着しなければならなかった。これらの条件を満たす
裏面カバー用のフィルム1としては、一般的にはポリビ
ニルフルオライドといわれるフッ素系樹脂から成るフィ
ルム2でアルミ箔3をサンドイッチした構造のものが用
いられていた。このフッ素系樹脂(2)は耐侯性に優
れ、一方アルミ箔3は水蒸気透過性がほとんどないた
め、太陽電池の裏面カバー6としては優れた性能を示す
ものであった。しかしながら、この裏面カバー用のフィ
ルム1は高価なフッ素系樹脂から成るフィルム2を上面
と下面に2枚使用し、しかも、その間にアルミ箔3を挟
み込むという工程があるため、高価なものにならざるを
得なかった。
【0005】そこで、本発明者らは上記課題を解決する
ために鋭意検討を重ねた結果、従来のフッ素系樹脂フィ
ルムでアルミ箔をサンドイッチした構造のカバーフィル
ムを用いる限り、安価な太陽電池モジュールを得ること
は難しいと考え、他の安価な素材の利用と新たな素材の
開発を図った。その結果、ガラスクロス又はガラスマッ
トと太陽電池の間に、太陽電池の特性を低下させない優
れた特性を有する樹脂を研究開発し、これらの樹脂を用
いることにより、安価でしかも通気性の高いガラスクロ
ス又はガラスマットを裏面カバー用のフィルムに用いて
も太陽電池モジュールとして問題のないことを確認し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の要旨とするところは、第1電極と半導体層と第2電極
とが積層されて成る太陽電池の光入射側となる電極側に
透明絶縁基板を配設するとともに、該他方の電極側を熱
硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂層にて覆い、且つ該樹脂
層の表面側にガラスクロス又はガラスマットを少なくと
も接触側が該樹脂を含浸させて配設したことにある。
【0007】かかる本発明の半導体装置において、前記
熱硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂層の樹脂の水蒸気透過
率が厚み100μmについて、10g/m2 ・24時間
以下であることにある。
【0008】また、かかる本発明の半導体装置におい
て、前記熱硬化性樹脂層又熱可塑性樹脂層の層厚が50
μmから3000μmの範囲内であることにある。
【0009】更に、かかる本発明の半導体装置におい
て、前記透明絶縁基板上の太陽電池の前記他方の電極に
対する前記熱硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂層の剥離強
度が1kg/10mm以上であることにある。
【0010】更に、かかる本発明の半導体装置におい
て、前記太陽電池は、透明絶縁基板上に透明電極と半導
体層と裏面電極の順に積層形成した薄膜太陽電池である
ことにある。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る半導体装置の
実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。ここで、
半導体装置のうち特に太陽電池モジュールはその性質
上、太陽光に直接曝されるだけでなく、雨水にも直接曝
されて使用されるものである。このため、太陽電池モジ
ュールは特に耐候性、耐湿性などが要求されている。そ
こで、太陽電池モジュールを例にして説明する。
【0012】まず図1に示すように、太陽電池モジュー
ル10は、透明絶縁基板12上に透明電極14と半導体
層16と裏面電極18の順に積層形成された複数の薄膜
太陽電池セル20が集積化されていて、この透明絶縁基
板12上の集積化された薄膜太陽電池セル20を覆うよ
うに熱硬化性樹脂層22又は熱可塑性樹脂層(22)が
形成され、更に、その樹脂層22の表面側にガラスクロ
ス24又はガラスマット(24)の少なくとも接触側が
その樹脂層22の樹脂を含浸させられて配設され、全体
として気密に且つ強固に構成されている。
【0013】ここで、透明絶縁基板12はガラス基板が
耐候性や強度などの観点から好ましく用いられ、その
他、透明アクリル樹脂などからなり、且つ絶縁性を備え
た透明樹脂基板などが用いられる。また、透明絶縁基板
12は剛性を備えたものに限らず、可撓性を有するもの
であっても良く、特に限定されない。
【0014】この透明絶縁基板12上に形成される薄膜
太陽電池セル20は常法により、透明電極14と半導体
層16と裏面電極18がそれぞれ所定のパターン形状に
順に積層形成されて、光電変換素子としての薄膜太陽電
池セル20が構成される。そして、パターニングされた
透明電極14と裏面電極18とが電気的に接続されるこ
とにより、複数の薄膜太陽電池セル20は直列又は並列
に接続されて集積化され、所定の出力特性を得るように
構成されている。
【0015】薄膜太陽電池セル20を構成する透明電極
14としては、導電性及び光透過性を有するたとえばI
TOやSnO2 、あるいはITO/SnO2 などが用い
られる。また、光電変換を行う半導体層16としては、
非晶質シリコン、水素化非晶質シリコン、水素化非晶質
シリコンカーバイド、非晶質シリコンナイトライドなど
の他、シリコンと炭素、ゲルマニウム、スズなどの他の
元素との合金から成る非晶質シリコン系半導体の非晶質
あるいは微結晶をpin型、nip型、ni型、pn
型、MIS型、ヘテロ接合型、ホモ接合型、ショットキ
ーバリアー型あるいはこれらを組み合わせた型などに構
成した非晶質半導体層が用いられる。その他、半導体層
16としては、CdTe系、CdS系、GaAs系、I
nP系などの化合物半導体層などが用いられる。更に、
裏面電極18としては、クロム、ニッケル、アルミニウ
ムなどが用いられる。
【0016】次に、透明絶縁基板12上の集積化された
薄膜太陽電池セル20を覆うように形成される熱硬化性
樹脂層22又は熱可塑性樹脂層(22)が具備すべき特
性としては、樹脂層22の厚み100μmについて24
時間当たり、水蒸気透過率が10g/m2 以下、より好
ましくは5g/m2 以下のものが用いられる。また、か
かる特性を備えた熱硬化性樹脂層22又は熱可塑性樹脂
層(22)が層厚50μmから3000μmの範囲内で
形成される。更に、この熱硬化性樹脂層22又は熱可塑
性樹脂層(22)は、薄膜太陽電池セル20の裏面電極
18と樹脂層22との角度90度を維持する90度剥離
強度(ピール強度)が1kg/10mm以上であれば、
信頼性をより高めることができる。
【0017】この熱硬化性樹脂層22又は熱可塑性樹脂
層(22)の上にその樹脂を含浸させて付着させられる
ガラスクロス24又はガラスマット(24)は主成分が
ガラスであることから耐侯性には充分優れており、しか
も安価である反面、通気性が高く、たとえば5cc/c
2 ・秒以上の高い通気性を有し、したがって水蒸気バ
リアー性がほとんどない。このため、ガラスクロス24
又はガラスマット(24)が太陽電池モジュール10の
裏面カバーとして用いられることは無かった。しかしな
がら、上記所定の水蒸気透過率を備える熱硬化性樹脂層
22又は熱可塑性樹脂層(22)を介挿させることによ
り、ガラスクロス24又はガラスマット(24)は太陽
電池モジュール10の裏面カバーとしての強度や水蒸気
などに対する信頼性において、優れた特性を発揮するも
のとなる。
【0018】以上の構成に係る薄膜太陽電池セル20が
モジュール化された太陽電池モジュール10は、図2に
示すように、裏面電極18側に熱可塑性樹脂フィルム2
6が配設され、更に、その樹脂フィルム26の表面側に
ガラスクロス24又はガラスマット(24)が重ね合わ
せるように配設される。その後、これらを真空ラミネー
ト装置などの中に入れて、気泡などが入らないように減
圧あるいは真空にした後、熱可塑性樹脂フィルム26の
ガラス転移点あるいはそれ以上の温度に加熱しつつ加圧
される。そして、熱可塑性樹脂フィルム26を溶融させ
て透明絶縁基板12上の太陽電池モジュール10の表面
をその熱可塑性樹脂層22にて覆うと同時に、ガラスク
ロス24又はガラスマット(24)の少なくとも接触側
にその樹脂層22の樹脂が含浸させられて一体化され、
全体として気密に且つ強固に構成される。
【0019】また、熱可塑性樹脂フィルム26に代えて
熱硬化性樹脂を用いる場合は、図3に示すように、太陽
電池モジュール10の裏面電極18側に熱硬化性樹脂2
8を塗布などによって付着させた後、その熱硬化性樹脂
28の上にガラスクロス24又はガラスマット(24)
が重ね合わされる。その後、これらをオーブン装置など
の中に入れて、熱硬化性樹脂28の硬化温度以上の温度
に加熱しつつ加圧される。その際、熱硬化性樹脂28が
硬化する前に、ガラスクロス24又はガラスマット(2
4)の少なくとも接触側にその樹脂28が含浸させられ
た後、樹脂28が硬化させられることにより一体化さ
れ、全体として気密に且つ強固に構成される。
【0020】以上、本発明に係る半導体装置を太陽電池
モジュールを例に説明したが、本発明は上述の実施の形
態に限定されるものではない。
【0021】たとえば、本発明に係る太陽電池モジュー
ルは上記非晶質太陽電池あるいは化合物太陽電池のみな
らず、これまで広く普及している結晶系及び化合物系太
陽電池モジュールについても同様に適用することが可能
である。
【0022】更に、ガラスクロス24又はガラスマット
24を構成するガラス繊維の線径や織り方は特に限定さ
れない。また、ガラスの成分についても特に限定される
ものではない。更に、ガラスクロス24又はガラスマッ
ト24を熱硬化性樹脂層22又は熱可塑性樹脂層22の
上に付着させるのにあたり、予めガラスクロス24又は
ガラスマット24に熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂を含
浸させておくことも可能である。
【0023】その他、透明絶縁基板上に形成された薄膜
太陽電池セルなどの太陽電池を集積化するための接続方
法としては、特に限定されるものではなく、いかなる方
法で接続するものであっても良いなど、本発明はその趣
旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々な
る改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであ
る。
【0024】次に、本発明を適用した非晶質太陽電池モ
ジュールについて、以下に上述で参照した図面を用いて
具体的にその製造方法と構成を示す。
【0025】
【実施例1】図1及び図2に示すように、ガラス基板1
2上に熱CVD法により透明導電膜層(14)を形成
し、波長1.06μmのYAGレーザーの基本波を用い
て、短冊状に透明導電膜層(14)を電気的に分離し
て、透明電極14を形成した。その後、純水で超音波洗
浄を行った後、透明電極14が形成された面側に基板温
度200℃、反応圧力0.5から1.0Torrにてモ
ノシラン、メタン、ジボランから成る混合ガス、モノシ
ラン、水素から成る混合ガス、モノシラン、水素、ホス
フィンから成る混合ガスをこの順序にて容量結合型グロ
ー放電分解装置内で分解することにより、P型、I型、
N型の非晶質半導体層(16)を形成した。この後、先
ほどのレーザーによるスクライブ線より僅かにずれた位
置に、透明電極14にダメージを与えないように、波長
0.53μmのYAGレーザーの第二高調波を用いて分
離して、半導体層16を形成した。引き続いて、半導体
層16の上に金属層(18)としてアルミニウムをスパ
ッタリング法により、厚み300nmで形成した。更
に、波長0.53μmのYAGレーザーの第二高調波を
用いて、先ほどのレーザーによるスクライブ線より僅か
にずれた位置に、透明電極14にダメージを与えないよ
うに、この金属層(18)と半導体層16を分離して裏
面電極18を形成し、集積型非晶質シリコン太陽電池1
0を作製した。
【0026】この集積型非晶質シリコン太陽電池10に
厚み600μmの熱可塑性樹脂であるEVA(エチレン
と酢酸ビニルの共重合体)のフィルム26をガラス基板
12全体に被せ、更にその上に厚み300μmのガラス
クロス24で覆い、これを真空ラミネート方式にて加熱
融着した。この際の融着温度は約150℃であり、真空
ラミネート装置内では1気圧の圧力で加圧した。
【0027】ここで用いたEVAの水蒸気透過率は64
g/m2 ・24時間(100μm)で有り、太陽電池の
裏面金属18と融着されたEVA層22との90度剥離
強度は2.3kg/10mmであった。一方、ガラスク
ロス24の通気性は5cc/cm2 ・秒であり、グラス
ファイバーの線径は0.16mmであり、織り方の密度
は25mm幅の中に縦41本、横31本からなるものを
用いた。このようにして作製した太陽電池モジュール1
0の断面形状を観察すると、ガラスクロス24がEVA
層22の中に大部分が沈み込んでいる状態となってい
た。
【0028】また、127mm×152.4mmのサイ
ズのガラス基板12上に上記に示した方法で太陽電池モ
ジュール10を作製した。この太陽電池モジュール10
を高温高湿試験槽(85℃/90%R.H.)で200
0時間放置しておいたが、電気特性の低下は全く見られ
なかった。
【0029】
【実施例2】実施例1と同様の方法で作製された集積型
非晶質シリコン太陽電池10を用い、図3に示すよう
に、その上にポリイソブチレンを主査骨格とした熱硬化
性樹脂と、可塑剤、架橋剤、紫外線吸収剤、充填剤とし
て酸化珪素、酸化チタンを加えて撹拌脱泡を行った液状
樹脂28を塗布した後、その上からガラスクロス24で
覆い、ローラーを用いてガラスクロス24と樹脂層28
の間に空気の巻き込みがないように処理してカバーをし
た。この後、この集積型非晶質シリコン太陽電池10を
150℃のオーブン内で約1時間放置して、樹脂を硬化
させることにより太陽電池モジュール10を得た。ここ
で用いた液状熱硬化性樹脂28(22)は樹脂配合物の
状態で水蒸気透過率は0.3g/m2 ・24時間(10
0μm)と非常に小さいものであった。また、太陽電池
の裏面金属18と樹脂層22(28)との付着力は0.
3kg/10mmであった。
【0030】このようにした作製した太陽電池モジュー
ル10を85℃/90%R.H.の高温高湿試験槽に2
000時間放置したが、電気的な特性の低下は全く見ら
れなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置は、透明絶縁基
板上に配設された太陽電池の裏面電極側を熱硬化性樹脂
層又は熱可塑性樹脂層により覆うとともに、その樹脂層
の表面側にガラスクロス又はガラスマットをその樹脂を
含浸させた状態で配設しているため、安価で耐候性に優
れた裏面カバーを構成することができ、耐候性及び強度
などに対して信頼性のある半導体装置を安価で提供する
ことが可能となった。
【0032】また、熱硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂層
として、水蒸気透過率の小さいものを用いることによ
り、更に耐水蒸気透湿性に優れた半導体装置を構成する
ことが可能となる。更に、この熱硬化性樹脂層又は熱可
塑性樹脂層として、90度剥離強度が1kg/10mm
以上のものを用いることにより、更に強度及び耐水蒸気
透湿性に優れた半導体装置を構成することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一例である太陽電池
モジュールの要部断面説明図である。
【図2】図1に示す太陽電池モジュールの製造方法の一
例を展開して示す要部断面説明図である。
【図3】図1に示す太陽電池モジュールの製造方法の他
の一例を展開して示す要部断面説明図である。
【図4】従来の太陽電池モジュールの製造方法の一例を
展開して示す要部断面説明図である。
【図5】従来の太陽電池モジュールの要部断面説明図で
ある。
【符号の説明】
10:太陽電池モジュール(半導体装置) 12:透明絶縁基板(ガラス基板) 14:透明電極 16:半導体層 18:裏面電極 20:薄膜太陽電池セル(太陽電池) 22:熱硬化性樹脂層(又は熱可塑性樹脂層) 24:ガラスクロス又はガラスマット 26:熱可塑性樹脂フィルム 28:熱硬化性樹脂

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極と半導体層と第2電極とが積層
    されて成る太陽電池の光入射側となる電極側に透明絶縁
    基板を配設するとともに、該他方の電極側を熱硬化性樹
    脂層又は熱可塑性樹脂層にて覆い、且つ該樹脂層の表面
    側にガラスクロス又はガラスマットを少なくとも接触側
    が該樹脂を含浸させて配設したことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂層
    の樹脂の水蒸気透過率が厚み100μmについて、10
    g/m2 ・24時間以下であることを特徴とする請求項
    1に記載する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂層又熱可塑性樹脂層の
    層厚が50μmから3000μmの範囲内であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載する半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記透明絶縁基板上の太陽電池の前記他
    方の電極に対する前記熱硬化性樹脂層又は熱可塑性樹脂
    層の剥離強度が1kg/10mm以上であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記太陽電池は、透明絶縁基板上に透明
    電極と半導体層と裏面電極の順に積層形成した薄膜太陽
    電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載する半導体装置。
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