JPH09116056A - ヒートシンク - Google Patents
ヒートシンクInfo
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- JPH09116056A JPH09116056A JP29618195A JP29618195A JPH09116056A JP H09116056 A JPH09116056 A JP H09116056A JP 29618195 A JP29618195 A JP 29618195A JP 29618195 A JP29618195 A JP 29618195A JP H09116056 A JPH09116056 A JP H09116056A
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- heat sink
- motor fan
- pins
- pin
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/0001—Technical content checked by a classifier
- H01L2924/0002—Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
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- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンパクトな形状で効率良く吸熱することが
できるヒートシンクを提供することを目的とする。 【解決手段】 電子部品等の被冷却部材2に取り付けら
れる基板3を有し、この基板3上に、基板3に立設され
た複数のピン4とこのピン4に並置してモータファン9
を収容する空間Sが形成されたヒートシンク1におい
て、ピン4には、その軸線に沿って穴10が形成されて
いる。
できるヒートシンクを提供することを目的とする。 【解決手段】 電子部品等の被冷却部材2に取り付けら
れる基板3を有し、この基板3上に、基板3に立設され
た複数のピン4とこのピン4に並置してモータファン9
を収容する空間Sが形成されたヒートシンク1におい
て、ピン4には、その軸線に沿って穴10が形成されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例ば、半導体を
用いたMPU(小型演算処理装置)のような電子部品を
冷却するために用いられるヒートシンクに関する。
用いたMPU(小型演算処理装置)のような電子部品を
冷却するために用いられるヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなヒートシンクとして、特開
平7−111302号公報に記載されたものがある。こ
れは、基板の上に板状のフィンを一体に形成し、中央に
モータファンを収容する空間を形成したものである。
平7−111302号公報に記載されたものがある。こ
れは、基板の上に板状のフィンを一体に形成し、中央に
モータファンを収容する空間を形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒートシンクにおける
吸熱を効率的に行うには、気流を受けて冷却されるフィ
ンの体積当たりの表面積を大きくすること、空気の流れ
にある程度変化を付けてフィンの表面に冷たい空気を当
てることが必要である。上記のような従来の技術では、
フィンが板状であるために、体積当たりの表面積も小さ
く、また、空気の流れが板に沿った滑らかなものとなっ
て、変化に乏しく、モータファンによる気流の冷却能力
を活用した効率の良い吸熱ができなかった。また、モー
タファンが中心配置されているため、本来低温にしたい
基板中心部の温度が高くなってしまう。さらに、モータ
ファンから吹き出される気流がフィンを通過する距離も
短いので、この意味でも効率の良い吸熱ができなかっ
た。この発明は、コンパクトな形状で効率良く吸熱する
ことができるヒートシンクを提供することを目的とす
る。
吸熱を効率的に行うには、気流を受けて冷却されるフィ
ンの体積当たりの表面積を大きくすること、空気の流れ
にある程度変化を付けてフィンの表面に冷たい空気を当
てることが必要である。上記のような従来の技術では、
フィンが板状であるために、体積当たりの表面積も小さ
く、また、空気の流れが板に沿った滑らかなものとなっ
て、変化に乏しく、モータファンによる気流の冷却能力
を活用した効率の良い吸熱ができなかった。また、モー
タファンが中心配置されているため、本来低温にしたい
基板中心部の温度が高くなってしまう。さらに、モータ
ファンから吹き出される気流がフィンを通過する距離も
短いので、この意味でも効率の良い吸熱ができなかっ
た。この発明は、コンパクトな形状で効率良く吸熱する
ことができるヒートシンクを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電子部品等の被冷却部材に取り付けられる基板を有
し、この基板上に、基板に立設された複数のピンとこの
ピンに並置してモータファンを収容する空間が形成され
たヒートシンクにおいて、上記ピンには、その軸線に沿
って穴が形成されていることを特徴とするヒートシンク
である。ピンによって、空気の流れが局所的に複雑にな
り、空気とピンの間での熱交換作用を向上させる。ま
た、ピンに穴が形成されており、ピンの体積当たりの表
面積が非常に大きいので、これによっても熱交換作用が
促進される。ピンの径は、あまり小さいと上記の作用効
果が少なく、あまり大きいとピンと基板の間の熱伝導の
ための面積を確保できない。従って、気流によって運ば
れる熱と、熱伝導により基板からピンに移動する熱が釣
り合うような値に設定する。
は、電子部品等の被冷却部材に取り付けられる基板を有
し、この基板上に、基板に立設された複数のピンとこの
ピンに並置してモータファンを収容する空間が形成され
たヒートシンクにおいて、上記ピンには、その軸線に沿
って穴が形成されていることを特徴とするヒートシンク
である。ピンによって、空気の流れが局所的に複雑にな
り、空気とピンの間での熱交換作用を向上させる。ま
た、ピンに穴が形成されており、ピンの体積当たりの表
面積が非常に大きいので、これによっても熱交換作用が
促進される。ピンの径は、あまり小さいと上記の作用効
果が少なく、あまり大きいとピンと基板の間の熱伝導の
ための面積を確保できない。従って、気流によって運ば
れる熱と、熱伝導により基板からピンに移動する熱が釣
り合うような値に設定する。
【0005】請求項2に記載の発明は、上記空間が上記
基板の縁部側に配置され、モータファンの上記縁部側に
気流を遮る壁が形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のヒートシンクである。これにより、気流が基
板中心部の吹き出され、冷却効果を高めたい中央部を強
く冷却する。また、モータファンから吹き出される気流
がピンを通過する距離も長く、この意味でも効率の良い
吸熱ができる。請求項3に記載の発明は、電子部品等の
被冷却部材に取り付けられる基板を有し、この基板上に
は、基板に立設された複数のピンと、このピンに並置し
てモータファンを収容する空間が形成されたヒートシン
クにおいて、上記空間は上記基板の縁部側に配置され、
モータファンの上記縁部側には気流を遮る壁が形成され
ていることを特徴とするヒートシンクである。
基板の縁部側に配置され、モータファンの上記縁部側に
気流を遮る壁が形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のヒートシンクである。これにより、気流が基
板中心部の吹き出され、冷却効果を高めたい中央部を強
く冷却する。また、モータファンから吹き出される気流
がピンを通過する距離も長く、この意味でも効率の良い
吸熱ができる。請求項3に記載の発明は、電子部品等の
被冷却部材に取り付けられる基板を有し、この基板上に
は、基板に立設された複数のピンと、このピンに並置し
てモータファンを収容する空間が形成されたヒートシン
クにおいて、上記空間は上記基板の縁部側に配置され、
モータファンの上記縁部側には気流を遮る壁が形成され
ていることを特徴とするヒートシンクである。
【0006】請求項4に記載の発明は、上記ピンが上記
モータファンを中心とする同心円上に配置されているこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のヒ
ートシンクである。請求項5に記載の発明は、上記ピン
が上記モータファンからの空気流れの線に対して互い違
いに配置されていることを特徴とする請求項1ないし4
のいずれかに記載のヒートシンクであるので、前列のピ
ンの間を抜けた気流が次列のピンに当たり、局所的には
複雑な流れを形成し、これによって、空気とピンの間で
の熱交換が促進される。請求項6に記載の発明は、上記
基板が正方形であり、上記モータファンは角部に配置さ
れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載のヒートシンクである。
モータファンを中心とする同心円上に配置されているこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のヒ
ートシンクである。請求項5に記載の発明は、上記ピン
が上記モータファンからの空気流れの線に対して互い違
いに配置されていることを特徴とする請求項1ないし4
のいずれかに記載のヒートシンクであるので、前列のピ
ンの間を抜けた気流が次列のピンに当たり、局所的には
複雑な流れを形成し、これによって、空気とピンの間で
の熱交換が促進される。請求項6に記載の発明は、上記
基板が正方形であり、上記モータファンは角部に配置さ
れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載のヒートシンクである。
【0007】請求項7に記載の発明は、上記基板に対向
する位置にピンの上端側を覆うカバーを設け、このカバ
ーの上記モータファンに向かう位置に空気導入口を形成
したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
載のヒートシンクである。請求項8に記載の発明は、上
記ピンは、モータファンに近い側を小径に、遠い側を大
径にしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
に記載のヒートシンクである。請求項9に記載の発明
は、上記基板を電子部品等に取り付けるためのクランプ
部材を有することを特徴とする請求項1ないし8のいず
れかに記載のヒートシンクである。請求項10に記載の
発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のヒートシ
ンクと、上記空間に配置されたモータファンとを有する
ことを特徴とする電子部品等の冷却装置である。
する位置にピンの上端側を覆うカバーを設け、このカバ
ーの上記モータファンに向かう位置に空気導入口を形成
したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
載のヒートシンクである。請求項8に記載の発明は、上
記ピンは、モータファンに近い側を小径に、遠い側を大
径にしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
に記載のヒートシンクである。請求項9に記載の発明
は、上記基板を電子部品等に取り付けるためのクランプ
部材を有することを特徴とする請求項1ないし8のいず
れかに記載のヒートシンクである。請求項10に記載の
発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載のヒートシ
ンクと、上記空間に配置されたモータファンとを有する
ことを特徴とする電子部品等の冷却装置である。
【0008】
【実施例】以下に、添付の図面を参照してこの発明の実
施例を説明する。図1は、この発明のヒートシンク1を
用いた電子部品冷却装置AをICパッケージ2等の電子
部品に取り付けた状態を示すもので、図2はヒートシン
ク1の平面図である。ヒートシンク1はアルミニウム等
の熱伝導性の良い材料から冷却すべき部品2に合わせた
大きさに形成されており、正方形の薄板状の基板3上
に、冷却フィンを構成する複数のピン4が立設されてい
る。基板3の四隅には、頂部にカバー5を固定するため
のネジ穴6が形成された柱部7が形成され、1つの柱部
7には基板3の縁に沿って延びる壁8が連設されてい
る。この壁によって囲まれた隅部には、モータファン9
を収容するためのほぼ円形の空間Sが形成されている。
施例を説明する。図1は、この発明のヒートシンク1を
用いた電子部品冷却装置AをICパッケージ2等の電子
部品に取り付けた状態を示すもので、図2はヒートシン
ク1の平面図である。ヒートシンク1はアルミニウム等
の熱伝導性の良い材料から冷却すべき部品2に合わせた
大きさに形成されており、正方形の薄板状の基板3上
に、冷却フィンを構成する複数のピン4が立設されてい
る。基板3の四隅には、頂部にカバー5を固定するため
のネジ穴6が形成された柱部7が形成され、1つの柱部
7には基板3の縁に沿って延びる壁8が連設されてい
る。この壁によって囲まれた隅部には、モータファン9
を収容するためのほぼ円形の空間Sが形成されている。
【0009】ピン4は、上記モータファン9を中心とす
る同心円上に配置されており、その間隔や太さは、所要
の吸熱量、設置されるモータファン9の能力、加工上の
制約等を考慮して適宜に設定される。隣接する同心円上
のピン4の配置は、面上のほとんどの位置において、モ
ータファン9から吹き出す空気流れの方向に対してずれ
た位置に来るように配置されている。すなわち、第2列
のピンは最前列のピンに対して、ピン間隔の3分の1な
いし2分の1ずれている。この例では、ピン4の間隔は
全体に同じとしているが、場所により分布を変えても良
い。
る同心円上に配置されており、その間隔や太さは、所要
の吸熱量、設置されるモータファン9の能力、加工上の
制約等を考慮して適宜に設定される。隣接する同心円上
のピン4の配置は、面上のほとんどの位置において、モ
ータファン9から吹き出す空気流れの方向に対してずれ
た位置に来るように配置されている。すなわち、第2列
のピンは最前列のピンに対して、ピン間隔の3分の1な
いし2分の1ずれている。この例では、ピン4の間隔は
全体に同じとしているが、場所により分布を変えても良
い。
【0010】それぞれのピン4には、図3に示すように
軸線に沿って穴10が形成されている。この穴10は、
ピン4の質量を小さくするとともに表面積を大きくする
もので、その径は、あまり小さいと上記の作用効果が少
なく、あまり大きいとピン4と柱板3の間の熱伝導のた
めの面積を確保できない。従って、気流によって運ばれ
る熱と、熱伝導により基板3からピン4に移動する熱が
釣り合うような値が望ましい。これは、実験的なあるい
は解析的な手法により適宜求めることができる。ピン4
の太さは、全体を同じものとしても良いが、この例で
は、モータファン9に近い側を小径に、遠い側を大径に
している。
軸線に沿って穴10が形成されている。この穴10は、
ピン4の質量を小さくするとともに表面積を大きくする
もので、その径は、あまり小さいと上記の作用効果が少
なく、あまり大きいとピン4と柱板3の間の熱伝導のた
めの面積を確保できない。従って、気流によって運ばれ
る熱と、熱伝導により基板3からピン4に移動する熱が
釣り合うような値が望ましい。これは、実験的なあるい
は解析的な手法により適宜求めることができる。ピン4
の太さは、全体を同じものとしても良いが、この例で
は、モータファン9に近い側を小径に、遠い側を大径に
している。
【0011】基板3は、単一の素材から構成しても良い
が、この実施例では、図4に示すように、中央により熱
伝導性の良い別の素材の部材11を嵌め込んだ構成とし
ている。例えば、アルミニウム製の基板3の裏面側に厚
さの3分の2から2分の1程度の凹所を形成し、そこに
銅の円板を圧入する。銅は熱伝導性は良いが加工性は良
くないので、後述するような製法で、銅素材を加工して
ピンを形成するのは困難であるからである。
が、この実施例では、図4に示すように、中央により熱
伝導性の良い別の素材の部材11を嵌め込んだ構成とし
ている。例えば、アルミニウム製の基板3の裏面側に厚
さの3分の2から2分の1程度の凹所を形成し、そこに
銅の円板を圧入する。銅は熱伝導性は良いが加工性は良
くないので、後述するような製法で、銅素材を加工して
ピンを形成するのは困難であるからである。
【0012】このヒートシンクの作製は、ピン4の寸法
が非常に細いために鋳造やプレス加工では困難であるの
で、図6に示すような方法で行なう。すなわち、アルミ
ニウムなどの素材のブロック12を、図7に示すような
中空のエンドミル13で加工して、順次ピン4を形成す
る。このようにピン4を形成した後に、ドリルで各ピン
4の中心軸に沿って穿孔して穴10を形成する。なお、
穿孔はピン4の形成の前に行っても良い。このエンドミ
ル13は、貫通孔14を有するシャンク15の先に軸心
を挟んで対向する一対の刃体16,16が設けられてい
るもので、刃体16の内側には微小のテーパ(逃げ角)
が形成されている。
が非常に細いために鋳造やプレス加工では困難であるの
で、図6に示すような方法で行なう。すなわち、アルミ
ニウムなどの素材のブロック12を、図7に示すような
中空のエンドミル13で加工して、順次ピン4を形成す
る。このようにピン4を形成した後に、ドリルで各ピン
4の中心軸に沿って穿孔して穴10を形成する。なお、
穿孔はピン4の形成の前に行っても良い。このエンドミ
ル13は、貫通孔14を有するシャンク15の先に軸心
を挟んで対向する一対の刃体16,16が設けられてい
るもので、刃体16の内側には微小のテーパ(逃げ角)
が形成されている。
【0013】このように形成したヒートシンク1を用い
て、電子部品等の冷却装置Aを製造するには、予めモー
タファン9を取り付けたカバー5を柱部7にネジ止め固
定する(図5参照)。モータファン9は、モータ本体に
ファンが取り付けられており、カバー5のファンに向か
う位置には空気導入口17が形成されている。ファン
は、空気導入口17から取り入れた空気を径方向に所定
の角度で吹き出すように羽根が形成されている。この実
施例では、冷却装置AをICパッケージ等の電子部品2
に取り付ける方法として、接着剤を用いずにコ字状のク
ランプ18を用いており、この部材のバネを利用して基
板3の裏面と電子部品2を密着させている。従って、組
立や部品の交換などの場合に作業が簡単となる。2つの
面の間に熱伝導を向上させる物質を充填してもよい。
て、電子部品等の冷却装置Aを製造するには、予めモー
タファン9を取り付けたカバー5を柱部7にネジ止め固
定する(図5参照)。モータファン9は、モータ本体に
ファンが取り付けられており、カバー5のファンに向か
う位置には空気導入口17が形成されている。ファン
は、空気導入口17から取り入れた空気を径方向に所定
の角度で吹き出すように羽根が形成されている。この実
施例では、冷却装置AをICパッケージ等の電子部品2
に取り付ける方法として、接着剤を用いずにコ字状のク
ランプ18を用いており、この部材のバネを利用して基
板3の裏面と電子部品2を密着させている。従って、組
立や部品の交換などの場合に作業が簡単となる。2つの
面の間に熱伝導を向上させる物質を充填してもよい。
【0014】このように構成したヒートシンク1によれ
ば、モータファン9を駆動すると、空気導入口17から
取り入れられた空気が、モータの回転数や羽根車の形状
によって決まる所定の方向に吹き出される。隅の側は壁
8が形成されているので、空気はピン4が配置された他
の方向に流れる。ここにおいて、モータファン9から吹
き出される気流は全体としては中心から渦巻き状に流れ
るが、従来のようにフィンが板状ではなく、ピン4であ
るので空気の流れが複雑になり、空気とピン4の間での
熱交換作用が大きい。特に、ピン4が空気流れの方向に
対して交互に配置されているので、前列のピン4の間を
抜けた気流が次列のピン4に当たり、局所的には複雑な
流れを形成し、これによって、空気とピン4の間での熱
交換が促進される。
ば、モータファン9を駆動すると、空気導入口17から
取り入れられた空気が、モータの回転数や羽根車の形状
によって決まる所定の方向に吹き出される。隅の側は壁
8が形成されているので、空気はピン4が配置された他
の方向に流れる。ここにおいて、モータファン9から吹
き出される気流は全体としては中心から渦巻き状に流れ
るが、従来のようにフィンが板状ではなく、ピン4であ
るので空気の流れが複雑になり、空気とピン4の間での
熱交換作用が大きい。特に、ピン4が空気流れの方向に
対して交互に配置されているので、前列のピン4の間を
抜けた気流が次列のピン4に当たり、局所的には複雑な
流れを形成し、これによって、空気とピン4の間での熱
交換が促進される。
【0015】また、ピン4に穴10が形成されており、
ピン4の体積当たりの表面積が非常に大きい(例えば、
径1.5mmのピンに0.5mmの穴を形成したとき
は、単位体積当たりの表面積は約1.5倍になる。)の
で、これによっても熱交換作用が促進される。さらに、
この例では、モータファン9に近い側のピン4を大径
に、遠い側を小径にしており、気流の温度がより低く速
度が大きいモータファン9の近傍において吸熱を促進
し、中央部での冷却効果を上げるようにしている。さら
に、モータファン9が基板3の縁部側に配置されている
ので、気流が基板3中心部に吹き出されるとともに、基
板3中央に熱伝導性の良い銅などの部材11が嵌め込ま
れているので、冷却効果を高めたい中央部を強く冷却す
る。また、モータファン9から吹き出される気流がピン
4を通過する距離も長く、この意味でも効率の良い吸熱
ができる。
ピン4の体積当たりの表面積が非常に大きい(例えば、
径1.5mmのピンに0.5mmの穴を形成したとき
は、単位体積当たりの表面積は約1.5倍になる。)の
で、これによっても熱交換作用が促進される。さらに、
この例では、モータファン9に近い側のピン4を大径
に、遠い側を小径にしており、気流の温度がより低く速
度が大きいモータファン9の近傍において吸熱を促進
し、中央部での冷却効果を上げるようにしている。さら
に、モータファン9が基板3の縁部側に配置されている
ので、気流が基板3中心部に吹き出されるとともに、基
板3中央に熱伝導性の良い銅などの部材11が嵌め込ま
れているので、冷却効果を高めたい中央部を強く冷却す
る。また、モータファン9から吹き出される気流がピン
4を通過する距離も長く、この意味でも効率の良い吸熱
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フィンが板状ではなく、ピンであるので空気の流れ
が複雑になり、空気とピンの間での熱交換作用が大き
い。また、ピンに穴が形成されており、ピンの体積当た
りの表面積が非常に大きいので、これによっても熱交換
作用が促進される。特に、ピンが空気流れの方向に対し
て交互に配置されているので、局所的には複雑な流れを
形成し、これによって、空気とピンの間での熱交換が促
進される。さらに、モータファンが基板の縁部側に配置
されているので、気流が基板中心部に吹き出され、冷却
効果を高めたい中央部を強く冷却する。また、モータフ
ァンから吹き出される気流がピンを通過する距離も長
く、この意味でも効率の良い吸熱ができる等の優れた効
果を奏する。
ば、フィンが板状ではなく、ピンであるので空気の流れ
が複雑になり、空気とピンの間での熱交換作用が大き
い。また、ピンに穴が形成されており、ピンの体積当た
りの表面積が非常に大きいので、これによっても熱交換
作用が促進される。特に、ピンが空気流れの方向に対し
て交互に配置されているので、局所的には複雑な流れを
形成し、これによって、空気とピンの間での熱交換が促
進される。さらに、モータファンが基板の縁部側に配置
されているので、気流が基板中心部に吹き出され、冷却
効果を高めたい中央部を強く冷却する。また、モータフ
ァンから吹き出される気流がピンを通過する距離も長
く、この意味でも効率の良い吸熱ができる等の優れた効
果を奏する。
【図1】この発明の一実施例の電子部品等の冷却装置を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ヒートシンクの部分断面図である。
【図4】ヒートシンクを裏面側から見た斜視図である。
【図5】この発明の一実施例の電子部品等の冷却装置の
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図6】ヒートシンクの製造工程を示す斜視図である。
【図7】図6の製造工程に用いる工具の(a)底面図、
(b)側面図である。
(b)側面図である。
1 ヒートシンク 2 被冷却部材(電子部品) 3 基板 4 ピン 8 壁 9 モータファン 10 穴 S 空間
Claims (10)
- 【請求項1】 電子部品等の被冷却部材に取り付けられ
る基板を有し、 この基板上に、基板に立設された複数のピンとこのピン
に並置してモータファンを収容する空間が形成されたヒ
ートシンクにおいて、 上記ピンには、その軸線に沿って穴が形成されているこ
とを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項2】 上記空間は上記基板の縁部側に配置さ
れ、モータファンの上記縁部側には気流を遮る壁が形成
されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートシ
ンク。 - 【請求項3】 電子部品等の被冷却部材に取り付けられ
る基板を有し、 この基板上には、基板に立設された複数のピンと、この
ピンに並置してモータファンを収容する空間が形成され
たヒートシンクにおいて、 上記空間は上記基板の縁部側に配置され、モータファン
の上記縁部側には気流を遮る壁が形成されていることを
特徴とするヒートシンク。 - 【請求項4】 上記ピンは上記モータファンを中心とす
る同心円上に配置されていることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項5】 上記ピンは上記モータファンからの空気
流れの線に対して互い違いに配置されていることを特徴
とする請求項1ないし4のいずれかに記載のヒートシン
ク。 - 【請求項6】 上記基板は正方形であり、上記モータフ
ァンは角部に配置されていることを特徴とする請求項1
ないし5のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項7】 上記基板に対向する位置にピンの上端側
を覆うカバーを設け、このカバーの上記モータファンに
向かう位置に空気導入口を形成したことを特徴とする請
求項1ないし6のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項8】 上記ピンは、モータファンに近い側を小
径に、遠い側を大径にしたことを特徴とする請求項1な
いし7のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項9】 上記基板を電子部品等に取り付けるため
のクランプ部材を有することを特徴とする請求項1ない
し8のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
ヒートシンクと、上記空間に配置されたモータファンと
を有することを特徴とする電子部品等の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29618195A JP2857992B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | ヒートシンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29618195A JP2857992B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | ヒートシンク |
Publications (2)
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- 1995-10-19 JP JP29618195A patent/JP2857992B2/ja not_active Expired - Lifetime
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