JPH0911541A

JPH0911541A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH0911541A
Application number: JP16884795A
Authority: JP
Inventors: Satoru Haneda; 哲羽根田; Hisayoshi Nagase; 久喜永瀬; Hiroyuki Tokimatsu; 宏行時松; 州太 ▲浜▼田; Kunihiro Hamada
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1995-07-04
Filing date: 1995-07-04
Publication date: 1997-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】第一に小型軽量で変形を生じることのない露
光光学系の保持部材を提供することを目的とし、第二に
回転、駆動される円筒状の像形成体の変形を防止する像
形成体の支持部材を提供し、露光光学系と像形成体間と
の高精度の位置決めの可能な画像形成装置、特にトナー
像の重ね合わせによる良好なカラー画像の得られるカラ
ー画像形成装置の提供を目的としたものである。【構成】複数の像露光手段を保持する保持部材が中空
パイプであることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、Ｆ
ＡＸ等の画像形成装置で、像形成体の周面に帯電手段、
像露光手段と現像手段を配置して画像形成を行う電子写
真方式の画像形成装置に関し、特に像形成体の周面に複
数の帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像形成
体の一回転中にトナー像を重ね合わせてカラー画像を形
成する電子写真方式のカラー画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
の１つとして、１つの感光体の一回転以内に各色毎の帯
電、像露光ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成
するカラー画像形成装置が知られている。

【０００３】しかし前記のカラー画像形成装置は、多色
のカラー画像を形成する方法としては、高速の画像形成
を可能とするものの、感光体の一回転内に帯電器、像露
光手段と現像器を複数組配設する必要があること、像露
光を行う光学系が近接する現像器から洩れるトナーに汚
れて画質を損なうおそれがあり、これを避けるため像露
光手段と現像器の間隔を大きくとる必要があることから
必然的に感光体の径が大きくなって装置を大型化すると
云う矛盾がある。この欠点を避ける目的から、像形成体
の基体を透明体の素材によって形成し、その内部に複数
の像露光手段を収容して、画像を前記の基体を通してそ
の外周に形成した感光層に露光する形態の装置が、例え
ば、特開平５−３０７３０７号公報によって提案されて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記の提案による装置
は像形成体に対し像露光手段、外側に帯電器、現像器を
数多く配置するために構造が複雑化し、像形成体や像露
光手段の相互間の位置精度を保つのも難しいと云う難点
を抱えている。特に、露光光学系と像形成体間とは±５
０μｍの高精度で同軸上に高精度に位置決めされて維持
される必要がある。

【０００５】しかしながら、図７に従来の露光光学系の
保持部材を示すが、像形成体である感光体ドラム４１０
の内部に配置される露光光学系４１２を保持する保持部
材４５１としては、上記の精度を保持する目的で円柱状
の部材や肉厚の厚い円筒状の部材が用いられ、露光光学
系４１２が感光体ドラム４１０の内面にに近接して配置
されることから、特に感光体ドラム４１０の直径が大き
い場合に保持部材４５１の直径も大きくせざるを得ず、
保持部材４５１の重量が重くなったり、重量が重いため
に運搬の際の外部の振動、衝撃や画像形成装置の駆動中
の振動により保持部材４５１の装置本体との取り付け位
置に変動が生じ感光体ドラム４１０と保持部材４５１と
の位置精度が保たれなかったり、保持部材４５１のメン
テ、交換の際に感光体ドラム４１０との相対位置がずれ
てしまうといった問題が有った。

【０００６】一方、図８に感光体ドラムの駆動を示す
が、感光体ドラム４１０の肉厚が薄いと、感光体ドラム
４１０が端部に設けられた歯車４１０ｇにより回転駆動
される際に変形を生じたり、感光体ドラム４１０に従動
回転される現像器４１３の突き当てコロ４３８，４３９
の押圧力を受けて変形してしまうといった問題が生じ
る。特に上記の画像形成装置のように感光体ドラム４１
０の内部より像露光を行う場合には、感光体ドラム４１
０の基体として透明な樹脂やガラス等が用いられるが、
樹脂は変形が生じ易く、ガラスは固く脆いため、何れも
突き当てコロ４３８，４３９の押圧力による変形により
破損されるといった問題が生じる。

【０００７】本発明はこの点を解決して改良した結果、
第一に小型軽量で変形を生じることのない露光光学系の
保持部材を提供することを目的とし、第二に回転、駆動
される円筒状の像形成体の変形を防止する像形成体の支
持部材を提供し、露光光学系と像形成体間との高精度の
位置決めの可能な画像形成装置、特にトナー像の重ね合
わせによる良好なカラー画像の得られるカラー画像形成
装置の提供を目的としたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、潜像を形成
する像形成体と前記像形成体の内周面に沿って複数の像
露光手段を設けた画像形成装置において、前記複数の像
露光手段を保持する保持部材が中空パイプであることを
特徴とする画像形成装置によって達成される（第一の発
明）。

【０００９】また上記目的は、潜像を形成する像形成体
と前記像形成体の内周面に沿って複数の像露光手段を設
けた画像形成装置において、前記複数の像露光手段を保
持する保持部材が複数の板状部材であり、前記板状部材
の端面にて前記像露光手段を保持することを特徴とする
画像形成装置によって達成される（第二の発明）。

【００１０】また上記目的は、潜像を形成する円筒状の
像形成体と前記像形成体の内周面に沿って像露光手段を
設けた画像形成装置において、前記円筒状の像形成体の
内周面に接して前記像形成体に対して外周方向へ押圧力
を与え、前記像形成体を支持する前記像形成体の支持部
材を設けたことを特徴とする画像形成装置によって達成
される（第三の発明）。

【００１１】また上記目的は、潜像を形成する円筒状の
像形成体と前記像形成体の内周面に沿って像露光手段を
設けた画像形成装置において、前記円筒状の像形成体の
内周面に接して前記像形成体に対して外周方向へ押圧力
を与え、前記像形成体に固定される重りを設けたことを
特徴とする画像形成装置によって達成される（第四の発
明）。

【００１２】

【実施例】本発明の第一の目的及び第二の目的に共通す
る実施例として好適な画像形成装置の一実施例であるカ
ラー画像形成装置の画像形成プロセス及び各機構につい
て、図１及び図２を用いて説明する。図１は、本発明を
実施するに好適な画像形成装置の一実施例のカラー画像
形成装置の断面構成図であり、図２は、図１のＡ−Ｏ−
Ａにおける断面を示す図である。本実施例のカラー画像
形成装置は、像形成体である感光体ドラムの基体が透明
の素材によって形成され、透明の基体の外周面に導電層
と感光層とが設けられた感光体ドラムを用い、感光体ド
ラムに対し内部に像露光手段が、また外側に帯電器、現
像器、転写器、除電器、クリーニング装置等の画像形成
プロセス手段が配置された構造である。

【００１３】像形成体である感光体ドラム１０は、例え
ば、内側に光学ガラス若しくは透明アクリル樹脂等の透
明部材によって形成される円筒状の基体を設け、該基体
の外周に透明の導電層、ａ−Ｓｉ層或いは有機感光層
（ＯＰＣ）等の感光層をドラム上に形成したものであ
り、接地された状態で時計方向に駆動回転される。

【００１４】本実施例では、画像露光用の露光ビームの
結像点である感光体ドラムの光導電体層において、光導
電体層の光減衰特性（光キャリア生成）に対して適性な
コントラストを付与できる波長の露光光量を有していれ
ばよい。従って、本実施例における感光体ドラムの透明
基体の光透過率は、１００％である必要はなく、露光ビ
ームの透過時にある程度の光が吸収されるような特性が
あっても構わない。透光性基体の素材としては、ソーダ
ガラス、パイレックスガラス、ホウ珪酸ガラスや一般光
学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、
などの各種透光性樹脂が使用可能である。また、透光性
導電層としては、インジウム・スズ・酸化物（ＩＴ
Ｏ）、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅や、
Ａｕ、Ａｇ、Ｎｉ、Ａｌなどからなる透光性を維持した
金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着法、活
性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種ＣＶＤ法、
浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。また、
光導電体層としては、アモルファスシリコン（ａ−Ｓ
ｉ）合金感光層、アモルファスセレン合金感光層や、各
種有機感光層（ＯＰＣ）が使用可能である。

【００１５】帯電手段であるスコロトロン帯電器１１は
イエロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び黒
色（Ｋ）の各色の画像形成プロセスに用いられ、感光体
ドラム１０の前述した有機感光体層に対し所定の電位に
保持された制御グリッドと放電ワイヤによるコロナ放電
とによって帯電作用を行い、感光体ドラム１０に対し一
様な電位を与える。

【００１６】各色毎の像露光手段である露光光学系１２
は、感光体ドラム１０の軸方向に配列した発光素子をア
レイ状に並べた線状のＦＬ（蛍光体発光），ＥＬ（エレ
クトロルミネッセンス），ＰＬ（プラズマ放電），ＬＥ
Ｄ（発光ダイオード）や、光シャッタ機能をもつ素子を
並べた線状のＬＩＳＡ（光磁気効果光シャッタアレ
イ），ＰＬＺＴ（透過性圧電素子シャッタアレイ），Ｌ
ＣＳ（液晶シャッタ）等の露光素子と、等倍結像素子と
してのセルフォックレンズとによりユニットとして構成
され、感光体ドラム１０に内包して設けられた露光光学
系を保持する保持部材５１に取り付けられており、別体
の画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信
号がメモリより順次取り出されて各色毎の露光光学系１
２にそれぞれ電気信号として入力される。この実施例で
使用される発光素子の発光波長は６００〜９００ｎｍの
範囲のものである。

【００１７】イエロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン
（Ｃ）及び黒色（Ｋ）の一成分或いは二成分の現像剤を
それぞれ収容する非接触現像法を用いた各色毎の現像手
段である現像器１３は、それぞれ感光体ドラム１０の周
面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する現像スリ
ーブ１３１を備えている。

【００１８】前記の各色毎の現像器１３は、前述したス
コロトロン帯電器１１による帯電，露光光学系１２によ
る像露光によって形成される感光体ドラム１０上の静電
潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状態で反
転現像する。

【００１９】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像或い
は、コンピュータで編集された画像を、Ｙ，Ｍ，Ｃ及び
Ｋの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納す
る。

【００２０】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動して感光体ドラム１０を時計方向へと
回転し、同時に感光体ドラム１０の左方に配置したＹの
スコロトロン帯電器１１の帯電作用により感光体ドラム
１０に電位の付与が開始される。

【００２１】感光体ドラム１０は電位を付与されたあ
と、Ｙの露光光学系１２において第１の色信号即ちＹの
画像信号に対応する電気信号による露光が開始されドラ
ムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のＹ
の画像に対応する静電潜像を形成する。

【００２２】前記の潜像はＹの現像器１３により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム１０の回転に応じイエロー（Ｙ）のトナー像が形
成される。

【００２３】次いで感光体ドラム１０は前記イエロー
（Ｙ）のトナー像の上に、更に感光体ドラム１０の左方
でＹの上部に配置したマゼンタ（Ｍ）のスコロトロン帯
電器１１の帯電作用により電位を付与され、Ｍの露光光
学系１２の第２の色信号即ちＭの画像信号に対応する電
気信号による露光が行われ、Ｍの現像器１３による非接
触の反転現像によって前記のイエロー（Ｙ）のトナー像
の上にマゼンタ（Ｍ）のトナー像が順次重ね合わせて形
成される。

【００２４】同様のプロセスにより感光体ドラム１０の
上部に配置したシアン（Ｃ）のスコロトロン帯電器１
１、Ｃの露光光学系１２及びＣの現像器１３によって更
に第３の色信号に対応するシアン（Ｃ）のトナー像が、
また感光体ドラム１０の右方でＣの下部に配置した黒色
（Ｋ）のスコロトロン帯電器１１、露光光学系１２及び
現像器１３によって第４の色信号に対応する黒色（Ｋ）
のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム
１０の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形
成される。

【００２５】これ等Ｙ，Ｍ，Ｃ及びＫの露光光学系１２
による感光体ドラム１０の有機感光層に対する露光はド
ラムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。
従って第２，第３及び第４の色信号に対応する画像の露
光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第１の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。なお露光光学系
１２の発熱による感光体ドラム１０内の温度の安定化及
び温度上昇の防止は、保持部材５１に熱伝導性の良好な
材料を用い、低温の場合はヒータを用い、高温の場合は
空気冷却して外部に放熱する等の措置を講ずることによ
り支障のない程度迄抑制することができる。

【００２６】また、各色の補給用の現像剤が補給槽２１
より対応する色の現像器１３に補給され、２本の撹拌ロ
ーラ１３６，１３７により撹拌された後トナー供給ロー
ラ１３５により現像スリーブ１３１に供給される。現像
スリーブ１３１の画像領域Ｓの外側の両端部に感光体ド
ラム１０に従動回転する突き当てコロ１３８、１３９が
設けられる。

【００２７】現像器１３が不図示の押圧部材である、例
えば押圧バネにより押圧され、間隙保持部材としての突
き当てコロ１３８、１３９が感光体ドラム１０を圧接す
る。現像スリーブ１３１が感光体ドラム１０に当接され
る突き当てコロ１３８、１３９により感光体ドラム１０
と所定の値、例えば０．０３ｍｍ、０．０５ｍｍ、０．
３ｍｍ、０．５ｍｍ、１ｍｍ等の一定の値の間隙をあけ
て非接触に保たれ、各色毎の現像器１３による現像作用
に際しては、現像スリーブ１３１に対し直流或いは更に
交流を加えた現像バイアスが印加され、現像器の収容す
る一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像が
行われて、透明電導層を接地する感光体ドラム１０に対
してトナーと同極性の直流バイアスを印加して、露光部
にトナーを付着させる非接触の反転現像が行われるよう
になっている。現像後の現像スリーブ１３１上の現像剤
は不図示の掻き取り板により掻き取られる。

【００２８】転写材である転写紙Ｐが転写材収納手段で
ある給紙カセット１５より送り出され、タイミングロー
ラ１６へ搬送される。感光体ドラム１０の周面上に形成
されたカラーのトナー像が、転写器１４ａにおいて、タ
イミングローラ１６の駆動によって、感光体ドラム１０
上のトナー像と同期して給紙される転写材である転写紙
Ｐに転写される。

【００２９】トナー像の転写を受けた転写紙Ｐは、除電
器１４ｂにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より
分離した後、搬送手段である搬送ベルト１４ｅにより定
着装置１７へ搬送される。定着装置１７において加熱・
圧着されトナーを転写紙Ｐ上に溶着・定着したのち、定
着装置１７より排出され、排紙搬送ローラ対１８ａによ
り搬送されて排紙ローラ１８を介して装置上部のトレイ
上にトナー像面を下面にして排出される。

【００３０】一方、転写紙を分離した感光体ドラム１０
はクリーニング装置１９においてクリーニングブレード
１９ａによって感光体ドラム１０面を摺擦され残留トナ
ーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続行
するか若しくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー像
の形成にかかる。クリーニングブレード１９ａ及びクリ
ーニングローラ１９ｂによって掻き落とされた廃トナー
は、トナー搬送スクリュウ１９ｃ及びトナー搬送パイプ
１９ｄを通して、廃トナー容器２２へと排出される。ク
リーニング終了後、クリーニングブレード１９ａ及びク
リーニングローラ１９ｂは感光体ドラム１０の損傷を防
止するために、感光体ドラム１０より離間した状態に保
たれる。

【００３１】前後フランジ１１１，１１２に取り付けら
れた感光体ドラム１０が、カラー画像形成装置の装置本
体の後側板１０３に設けられた軸受け部材であるベアリ
ング１４１と前フランジ１１１に嵌め込まれ装置本体の
前側板１０２に取り付けられた軸受け部材であるベアリ
ング１４３とにより軸支され装置本体に回転可能に取り
付けられる。露光光学系１２を保持する保持部材である
中空パイプ５１が保持部材の前後固定部材５２，５３に
圧入され、感光体ドラム１０に内包された状態で、後固
定部材５３が感光体ドラム１０に設けられたベアリング
１４２と前固定部材５２が前側板１０２に設けられたベ
アリング１４３とに嵌め込まれ前側板１０２にネジ止め
固定される。感光体ドラム１０の外周にクリーニング装
置１９、各色のスコロトロン帯電器１１、各色の現像器
１３及び各色の現像剤の補給槽２１とが取り付けられ
る。

【００３２】感光体ドラムの後フランジ１１２に設けら
れた歯車１０ｇと装置本体に設けられた不図示の感光体
ドラムの駆動モータに連なる歯車Ｇ１とが結合され感光
体ドラム１０が駆動される。

【００３３】次に、第一の目的である小型軽量で変形に
強い露光光学系の保持部材の一実施例について図３及び
図２を用いて説明する。図３は、第一の目的に対する露
光光学系の保持部材の一実施例を示す図である。

【００３４】図３（Ａ）に示すように露光光学系の保持
部材として円筒状の中空パイプ５１が用いられ、円筒状
の中空パイプ５１が前後固定部材５２，５３に取り付け
られ、それぞれの露光光学系１２が不図示の露光光学系
の位置出し治具により位置出しされた状態で、四方を楔
状の接着ブロック１２１に支えられ図２の黒丸で示す箇
所を接着剤にて接着されて中空パイプ５１に固定され
る。中空パイプ５１には、穴５４が設けられており穴５
４を通して露光光学系１２の配線コード１２２が外部に
引き出される。また穴５４は、不図示の冷却ファンによ
る露光光学系１２の冷却風の通気穴としても用いられ
る。

【００３５】円筒状の中空パイプ５１としては、例えば
Ａｌ、ＳＵＳ、鉄及びそれらの合金を用いた金属製の肉
厚１〜３ｍｍのパイプ材や樹脂製の肉厚２〜５ｍｍのパ
イプ材が用いられる。肉厚が薄いと露光光学系の重量に
より歪みが生じ、肉厚が厚いと振動、衝撃等による位置
変動が生じ易い。また図３（Ｂ）に示すように正六角形
の中空パイプ５１ａを用いることも可能である。四組の
露光光学系１２が上記の接着剤を用いた方法やネジ止め
等により中空パイプ５１ａに固定される。正六角形の中
空パイプ５１ａのパイプ材としては上記の素材と同様の
ものが用いられる。露光光学系１２の配置により中空パ
イプの形状が決められる。

【００３６】上記の実施例において露光光学系の保持部
材として中空パイプを用いることにより小型軽量で露光
光学系の位置変動が生じることなく変形に強い保持部材
が提供される。

【００３７】第一の目的である小型軽量で変形に強い露
光光学系の保持部材の他の実施例について図４を用いて
説明する。図４は、露光光学系の保持部材の他の実施例
を示す図である。

【００３８】図４（Ａ）及び図４（Ｂ）に示すように、
傘状の固定部材１５０は、円盤部１５０ａと段差が設け
られた軸部１５０ｂ，１５０ｃ，１５０ｄ，１５０ｅと
より構成され、軸部１５０ｃ，１５０ｄ，１５０ｅにそ
れぞれの軸径に応じた軸への挿入用の中心穴１５２ｃが
設けられた露光光学系の保持部材としての板状部材であ
る円形の保持板１５１ｃが軸部１５０ｃに、また保持板
１５１ｄ，１５１ｅが軸部１５０ｄ，１５０ｅにそれぞ
れ圧入される。円盤部１５０ａと保持板１５１ｃ，１５
１ｄ，１５１ｅとには、例えば四つの穴１５３が設けら
れる。保持板１５１ｃ，１５１ｄ，１５１ｅに露光光学
系１２を加熱するためのヒータ１２３が貼付けられる。

【００３９】それぞれの露光光学系１２が不図示の露光
光学系の位置出し治具により位置出しされた状態で、四
方を楔状の接着ブロック１２１に支えられ図４（Ａ）の
黒丸で示す箇所を接着剤にて接着されて保持板１５１
ｃ，１５１ｄ，１５１ｅの端面に固定される。前記実施
例と同様に露光光学系１２が固定された固定部材１５０
が感光体ドラム１０に内包された状態で装置本体に固定
される。

【００４０】円盤部及び保持板に設けられた穴１５３は
板状部材である円形の保持板１５１ｃ，１５１ｄ，１５
１ｅの軽量化のためや前記実施例にて説明したと同様に
露光光学系１２やヒータ１２３の配線コード用の穴とし
てや不図示の冷却ファンによる露光光学系１２の冷却風
の通気穴として用いられる。

【００４１】図４（Ｃ）に示すような、軸への挿入用の
中心穴１５２ｃ及び例えば四つの穴１５３が設けられた
保持部材としての板状部材である正六角形の保持板２５
１ｃが軸部１５０ｃに、また軸部１５０ｄ，１５０ｅに
保持板２５１ｄ，２５１ｅが正六角形の位相を合わせた
状態で圧入され上記実施例と同様に用いられる。露光光
学系１２の配置により板状部材の形状が決められる。

【００４２】上記の円形や正六角形の保持板としては、
例えばＡｌ、ＳＵＳ、鉄及びそれらの合金を用いた金属
製の厚さ１〜３ｍｍの板材や樹脂製の厚さ２〜５ｍｍの
板材が用いられる。肉厚が薄いと露光光学系の重量によ
り歪みが生じ、肉厚が厚いと振動、衝撃等による位置変
動が生じ易い。また固定部材と板状部材とが一体的に加
工されたものを保持部材として用い板状部に露光光学系
を固定したものも本発明に含まれる。

【００４３】上記の実施例において保持部材として板状
部材を用いることにより特に小型軽量化され、更に変形
に強く露光光学系の位置変動が生じることのない保持部
材が提供される。

【００４４】次に、第二の目的である回転、駆動される
円筒状の像形成体の変形を防止する像形成体の支持部材
の一実施例について図５及び図２を用いて説明する。図
５は、第二の目的に対する像形成体の支持部材の一実施
例を示す図である。

【００４５】像形成体である感光体ドラム１０に内接し
て突き当てコロ１３８、１３９と対向する位置に像形成
体の支持部材としての弾性部材である例えば図５（Ａ）
に示すようなＣ型状の板バネ６１、６２（不図示）が感
光体ドラム１０を外周方向に押圧する状態で感光体ドラ
ム１０の内部に嵌め込まれる。板バネ６１、６２の押圧
力により感光体ドラム１０の回転時の変形をなくし感光
体ドラム１０の真円度が保たれると共に感光体ドラム１
０の外部よりの突き当てコロ１３８、１３９の押圧力に
よる変形を防止する。

【００４６】また、図５（Ｂ）に示すように、感光体ド
ラム１０に内接して突き当てコロ１３８、１３９と対向
する位置に各々３枚の板バネ１６１、１６２（不図示）
を感光体ドラム１０を外周方向に押圧する状態で嵌め込
む方法もとられる。

【００４７】図６は、第二の目的に対する像形成体の支
持部材の他の実施例を示す図であり、像形成体である感
光体ドラム１０に内接して支持部材２６０を設ける。支
持部材２６０は、露光光学系を通すための穴２６４が設
けられたサポート部２６１と周辺の結合部２６２によっ
てサポート部２６１に結合される円筒状に配分された、
例えば五つの押圧部２６３とによって構成される。

【００４８】感光体ドラム１０の回転に従って支持部材
２６０が回転され、押圧部２６３が回転モーメントによ
り結合部２６２を支点として外方に押し広げられ感光体
ドラム１０を内部より押圧し、感光体ドラム１０の回転
時の変形をなくし感光体ドラム１０の真円度を保つと共
に感光体ドラム１０の外部よりの突き当てコロ１３８、
１３９の押圧力による変形を防止する。

【００４９】また、図５、図６における板バネ６１，６
２や３枚の板バネ１６１，１６２や支持部材２６０と同
一の構成の重りを像形成体の内壁に固定して像形成体の
回転ムラや振動の影響を軽減することができる。重りは
１〜１０ｇのものが感光体ドラム１０の左右両端に設け
られることが好ましい。

【００５０】上記の何れの実施例においても、像形成体
の支持部材が突き当てコロと対向する位置に設けられる
ことが最適であるが、本発明は必ずしもこれに限定され
るものではない。

【００５１】また上記の第一の目的と第二の目的の実施
例を組み合わせることにより露光光学系と像形成体間と
の高精度の位置決めの可能な画像形成装置、特にトナー
像の重ね合わせによる良好なカラー画像の得られるカラ
ー画像形成装置の提供が可能となる。

【００５２】

【発明の効果】請求項１によれば、露光光学系の保持部
材として中空パイプを用いることにより小型軽量で歪み
を生ずることがなく、外部からの振動、衝撃や機内の振
動等によっても露光光学系の位置変動が生じることなく
変形に強い保持部材が提供される。

【００５３】請求項２によれば、露光光学系の保持部材
として板状部材を用いることにより特に小型軽量化され
露光光学系の位置変動が生じることのない保持部材が提
供される。

【００５４】請求項３又は４によれば、像形成体である
感光体ドラムの支持部材が感光体ドラムを外周方向に押
圧し、支持部材の押圧力により感光体ドラムの回転時の
変形を防止し感光体ドラムの真円度が保たれる。

【００５５】請求項５によれば、像形成体である感光体
ドラムの支持部材が感光体ドラムを外周方向に押圧し支
持部材の押圧力により感光体ドラムの回転時の変形を防
止し真円度を保つと共に感光体ドラムの外周面よりの突
き当てコロの押圧力による変形を防止する。

【００５６】請求項６又は７によれば、像形成体である
感光体ドラムの支持部材が感光体ドラムを外周方向に押
圧し、支持部材の押圧力により感光体ドラムの回転時の
変形を防止し感光体ドラムの真円度が保たれる。

【００５７】請求項８によれば、像形成体である感光体
ドラムの支持部材が感光体ドラムを外周方向に押圧し支
持部材の押圧力により感光体ドラムの回転時の変形を防
止し真円度を保つと共に感光体ドラムの外周面よりの突
き当てコロの押圧力による変形を防止する。

【００５８】請求項９又は１０によれば、露光光学系と
像形成体間との高精度の位置決めの可能な画像形成装
置、特にトナー像の重ね合わせによる良好なカラー画像
の得られるカラー画像形成装置の提供が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施するに好適な画像形成装置の一実
施例のカラー画像形成装置の断面構成図である。

【図２】図１のＡ−Ｏ−Ａにおける断面を示す図であ
る。

【図３】第一の目的に対する露光光学系の保持部材の一
実施例を示す図である。

【図４】露光光学系の保持部材の他の実施例を示す図で
ある。

【図５】第二の目的に対する像形成体の支持部材の一実
施例を示す図である。

【図６】像形成体の支持部材の他の実施例を示す図であ
る。

【図７】従来の露光光学系の保持部材を示す図である。

【図８】感光体ドラムの駆動を示す図である。

【符号の説明】

１０感光体ドラム１２露光光学系１３現像器５１，５１ａ中空パイプ６１，６２，１６１，１６２板バネ１３８，１３９突き当てコロ１５１ｃ，１５１ｄ，１５１ｅ，２５１ｃ，２５１ｄ，
２５１ｅ保持板２６３押圧部Ｓ画像領域

フロントページの続き (72)発明者 ▲浜▼田州太東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】潜像を形成する像形成体と前記像形成体
の内周面に沿って複数の像露光手段を設けた画像形成装
置において、前記複数の像露光手段を保持する保持部材
が中空パイプであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】潜像を形成する像形成体と前記像形成体
の内周面に沿って複数の像露光手段を設けた画像形成装
置において、前記複数の像露光手段を保持する保持部材
が複数の板状部材であり、前記板状部材の端面にて前記
像露光手段を保持することを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】潜像を形成する円筒状の像形成体と前記
像形成体の内周面に沿って像露光手段を設けた画像形成
装置において、前記円筒状の像形成体の内周面に接して
前記像形成体に対して外周方向へ押圧力を与え、前記像
形成体を支持する前記像形成体の支持部材を設けたこと
を特徴とする画像形成装置。
【請求項４】前記支持部材の回転時に前記像形成体の
外周方向に前記像形成体を押圧する押圧部が前記支持部
材に設けられていることを特徴とする請求項３に記載の
画像形成装置。
【請求項５】前記像形成体の外周面に沿って設けられ
た前記像形成体の潜像を現像する現像手段と前記像形成
体とを所定の間隔に保つための突き当てコロに対向して
前記支持部材が設けられたことを特徴とする請求項３又
は４に記載の画像形成装置。
【請求項６】潜像を形成する円筒状の像形成体と前記
像形成体の内周面に沿って像露光手段を設けた画像形成
装置において、前記円筒状の像形成体の内周面に接して
前記像形成体に対して外周方向へ押圧力を与え、前記像
形成体に固定される重りを設けたことを特徴とする画像
形成装置。
【請求項７】前記重りの回転時に前記像形成体の外周
方向に前記像形成体を押圧する押圧部が前記重りに設け
られていることを特徴とする請求項６に記載の画像形成
装置。
【請求項８】前記像形成体の外周面に沿って設けられ
た前記像形成体の潜像を現像する現像手段と前記像形成
体とを所定の間隔に保つための突き当てコロに対向して
前記重りが設けられたことを特徴とする請求項６又は７
に記載の画像形成装置。
【請求項９】前記像露光手段を保持する保持部材が中
空パイプであることを特徴とする請求項３〜８の何れか
１項に記載の画像形成装置。
【請求項１０】前記像露光手段を保持する保持部材が
複数の板状部材であり、前記板状部材の端面にて前記像
露光手段を保持することを特徴とする請求項３〜８の何
れか１項に記載の画像形成装置。