JPH09115279A - 磁気ディスク装置及びそれを実装した電子装置 - Google Patents

磁気ディスク装置及びそれを実装した電子装置

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JPH09115279A
JPH09115279A JP27088995A JP27088995A JPH09115279A JP H09115279 A JPH09115279 A JP H09115279A JP 27088995 A JP27088995 A JP 27088995A JP 27088995 A JP27088995 A JP 27088995A JP H09115279 A JPH09115279 A JP H09115279A
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heat
electronic device
heat conductive
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hdd
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Toshihiro Komatsu
利広 小松
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Hiroshi Nishida
博 西田
Akira Saito
明 斉藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子装置筐体内に実装される磁気ディスク装置
の基板上電子部品およびHDD本体の温度上昇による誤
動作を防止するため、熱伝導による効率良い放熱構造を
提供し、磁気ディスク装置の信頼性を確保する。 【解決手段】基板上の電子部品とHDD本体3間、およ
び電子装置の筐体壁9とHDD本体3間に、熱伝導性シ
ート6の熱伝導性部材を挿入密着し、電子部品およびH
DD本体3の熱を熱伝導により放熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
及びそれを実装した電子装置の放熱構造に係り、特に、
基板上の電子部品(ICチップ等)の温度上昇による誤
動作を防止するのに最適な電子部品の放熱構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5−243434 号公報に記載の従来技
術は、電子機器の基板上に取り付けられている電子部品
(IC,LSI,HDD等)に対して、熱伝導性ゴムシ
ートが電子部品からの熱を吸収して、端部からそこを固
定している電子機器筐体または熱伝導板材に伝達し、放
熱することによって電子部品を冷却する。そして、熱伝
導性ゴムシートの電子部品との接触は、ばね板製の熱伝
導モジュールが熱伝導性ゴムシートを電子部品表面に押
圧することにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−243434 号公
報に記載の従来技術では、熱伝導性ゴムシートと熱伝導
モジュールにより電子部品の熱を熱伝導により放熱させ
ているが、発熱源の電子部品から放熱部の電子機器筐体
または熱伝導板材までの熱輸送距離が長く、その断面積
が狭いという問題点があり、確実に熱が伝達できても、
熱伝導による十分な放熱効率が得られない場合が多い。
【0004】本発明の目的は、電子装置筐体内に実装さ
れている磁気ディスク装置(HDDと基板)において、
特に、磁気ディスク装置の基板上電子部品(チップ)の
温度上昇による誤動作を防止するため、電子部品を熱伝
導により効率良く冷却し、その電子部品の温度上昇を抑
制する放熱構造を提供することにある。さらに、HDD本
体の温度上昇も抑制し、部品の寿命を向上させることに
より、磁気ディスク装置の信頼性確保を目指すことにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第一の方法は、基板上の電子部品(チップ
等)とHDD本体との狭い空間に、熱伝導性部材を挿入
密着したことである。その熱伝導性部材は、熱伝導性シ
ート,熱伝導性ばね,液封ヒートシンク等が使われる。
さらに、本発明の第二の方法は、HDD本体表面と前記
HDDを実装する電子装置筐体面間に、熱伝導性部材を
挿入密着したことである。
【0006】本発明の第一の方法では、電子部品(チッ
プ等)表面とHDD本体表面間の狭い空間に、柔軟性の
ある熱伝導部材を挿入することにより、電子部品の発熱
が熱伝導部材を介して放熱部(HDD本体)にスムーズ
に伝えられ、電子部品を冷却することによって、電子部
品の温度上昇が抑制され、装置の信頼性が確保される。
この場合、熱輸送距離は薄い熱伝導部材の厚さ分のみで
非常に短く、その断面積は電子部品表面積分が確保さ
れ、従来技術に対してより効率良い熱伝導冷却が行われ
る。また、本発明の熱伝導部材は、従来技術のように電
子部品の表面積より大きくなることはない。さらに、本
発明の第二の方法では、HDDの発熱が熱伝導部材を介
して放熱部(電子装置筐体)にスムーズに伝えられ、電
子部品と同様にHDDの温度上昇も抑制される。
【0007】また、熱伝導性部材の一部分にアルミニウ
ムや銅、またはそれらの合金等の薄い金属板を設け、熱
伝導性部材に電磁シールドの役目を兼ね備えさせること
もできる。さらに、HDD本体の表面の一部を、塗装及
びメッキ等の手段により黒色または黒色系にすることに
より、HDD本体表面の放射率を上げ、輻射によりHD
Dの熱を周囲空気へより効率的に放熱することもでき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。
【0009】まず、本発明の第一の方法に関する実施例
を述べる。図1は本発明の一実施例で、電子装置(例え
ば、パーソナル・コンピュータ)の筐体内部に実装され
ている磁気ディスク装置1は、ディスク及びヘッドを内
蔵したHDD本体3と、HDDの駆動制御用回路基板4よ
り構成されており、その基板4上には、HDDスピンド
ルモータ及びVCM(ヘッド位置決め用ボイス・コイル
・モータ)の駆動制御用チップ5をはじめ、多くの電子
部品が搭載されている。そして、本実施例では、駆動制
御用チップ5とHDD本体3との狭いすき間に、熱伝導
によりチップ5の熱をHDD本体3に伝える熱伝導性部
材が挿入密着されている。図では、熱伝導性部材として
柔軟性のある熱伝導性シート6を使用した例を示してい
る。熱伝導性シート6は、例えば、シリコンゴムに高熱
伝導材粒子(例えば酸化アルミニウムなど)を充填して
作ることができる。熱伝導性シート6の厚さはチップ5
とHDD本体3とのすき間に応じて変化させるようにす
る。熱伝導性シート6はチップ5とHDD本体3両方の
押圧により、密着度を高め、確実に熱が伝えられるよう
になっている。ここで、熱伝導性シート6の大きさは、
チップ5の表面積と同じでよく、チップ5からはみ出す
ことがないので、他の電子部品等に影響を及ぼすことが
ない。このように、熱伝導性シート6をチップ5とHD
D本体3との狭いすき間に密着挿入することにより、電
子部品(チップ5)の発熱が熱伝導性シート6を介して
放熱部(HDD本体3)にスムーズに、かつ効率良く伝
えられ、電子部品(チップ5)を冷却することによっ
て、電子部品(チップ5)の温度上昇が抑制され、磁気デ
ィスク装置1の信頼性が確保される。また、チップ5の
熱をHDD本体3に伝えるため、HDD本体3の過度の
温度上昇及びチップ5付近の異常な温度分布が懸念され
るが、HDD本体3の熱容量はチップ5に比べ非常に大
きく、さらにHDDベースはアルミニウム材で構成され
ているため熱伝導率が良好であり、HDD本体3に伝わ
った熱は素早く拡散し、放熱されるため、大きな問題は
生じない。
【0010】ここで、熱伝導性部材(例えば、熱伝導性
シート6)を設ける電子部品(チップ5等)は、基板4
上にある電子部品のすべてである必要はなく、特に発熱
量の多い、または発熱密度の高い電子部品に限ってもよ
い。例えば、基板4上で、HDDスピンドルモータ及び
VCMの駆動制御用チップ5の発熱量が最も多く、その
温度上昇が心配される場合、そのチップ5の表面にのみ
熱伝導性部材を挿入密着してもよい。もちろん、発熱量
の多い数個の電子部品にそれぞれ設けても差し支えな
い。
【0011】図2から図4に、熱伝導性部材の他の実施
例を示す。図2は熱伝導性部材が熱伝導性ばね7,図3
は液封ヒートシンク8,図4は熱伝導性に優れた金属の
放熱プレート10である。まず図2の熱伝導性ばね7の
材質は、熱伝導性に優れている銅または銅合金、あるい
はアルミニウムまたはアルミニウム合金等がよく、ばね
形状は図の上部に示すように両端をU字状に曲げて構成
されている。ばねの板厚は、ばねの押し付け力に応じて
選定される。次に、図3の液封ヒートシンク8の液質
は、絶縁性の高いフロリナート、または水等がよく、そ
の外側は薄い多層状の絶縁性フィルムで構成されてい
る。また、図4の金属の放熱プレート10の材質は、熱
伝導性に優れている銅または銅合金、あるいはアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金等がよい。もちろん、熱伝
導性ばね7,液封ヒートシンク8及び放熱プレート10
のそれぞれの形状は、形状に限る必要はない。これら、
図2から図4に示す熱伝導性ばね7,液封ヒートシンク
8、および放熱プレート10を、熱伝導性部材として用
いても、図1で述べたように、電子部品(チップ5)の
発熱が熱伝導性部材を介して放熱部(HDD本体3)に
スムーズに、かつ効率良く伝えられ、電子部品(チップ
5)を冷却することによって、電子部品(チップ5)の
温度上昇が抑制され、磁気ディスク装置1の信頼性が確
保される。
【0012】図5は、電子部品(例えば、駆動制御用チ
ップ5)とHDD本体3を直接接触させた例である。H
DD本体3をチップ5に直接接触させるため、チップ5
の表面積に相当する部分のみ凸状の形状になっており、
熱伝導性部材を挿入することなくチップ5の熱をHDD
本体3に効率良く伝えている。
【0013】一方、図6は、基板4とHDD本体3間
に、ほぼ基板4の表面積に相当する大きさの熱伝導性シ
ート6を挿入密着した実施例である。この場合、基板4
上の電子部品は、図1等と異なり、HDD本体3とは反
対の基板4面に搭載されている。本実施例でも、熱伝導
部材として熱伝導性シート6以外に、液封ヒートシンク
8等が利用できる。そして、この場合も、基板4上に実
装されている複数個の電子部品(チップ5等)の発熱が
熱伝導性シート6を介して放熱部(HDD本体3)にスム
ーズに、かつ効率良く伝えられ、電子部品(チップ5
等)を冷却することによって、電子部品(チップ5等)
の温度上昇が抑制され、磁気ディスク装置1の信頼性が
確保される。
【0014】以上の実施例で、熱伝導性部材の一部分に
アルミニウムや銅、またはそれらの合金等の薄い金属板
を設け、熱伝導性部材に電磁シールドの役目を兼ね備え
させることもできる。例えば、図6に示した基板4とH
DD本体3間に設ける熱伝導性シート6の基板4側かH
DD本体3側のどちらか一方の全面に、薄いアルミニウ
ム箔を貼り付けるだけでもよい。
【0015】さらに、本発明の実施例で、HDD本体3
の表面を黒色または黒色系にすることによって、輻射に
よる伝熱が促進できる。黒色または黒色系にするのは、
HDD本体3表面の放射率を大きくするのが目的で、自然
対流に頼る放熱では、さらに放熱性能を向上させるた
め、輻射による伝熱をうまく併用するのが望ましい。な
お、HDD本体3表面で黒色または黒色系にする最低限
の部分は、HDD本体3の熱を周囲の空気に輻射により
放熱する場所のみでよい。つまり、HDD本体3の熱を
熱伝導で放熱する部分は、あえて黒色または黒色系にす
る必要はない。放射率は0.8 以上に確保するのが望ま
しい。また、HDD本体3の表面を黒色または黒色系に
する手段として、塗装,メッキ及び薄い黒色シート貼付
等の方法がある。なお、十分な放射率が得られるのであ
れば、HDD本体3の表面は黒色でなく、他の色及び表
面性状であってもよい。
【0016】以上の観点から、HDDの製品名,仕様及
び注意書き等を記載したラベル2(図1参照)を、HD
D本体3表面に不用意に貼り付けるのは、放熱性能(放
熱面積)の低下につながり好ましくない。次の点に考慮
が必要である。一つは、ラベル2の表面積(貼り付け面
積)を極力小さくすることである。放熱性能は表面積に
比例するので、ラベル2の表面積はHDD本体3表面積
の1/3程度以下に抑えたい。もう一つは、ラベル2を
放射率の良い材質及び表面性状にすることである。さら
に、ラベル2及びその接着剤の厚さを薄くすることであ
る。最後に、ラベル2の貼り付け位置を適切に選ぶこと
である。VCM付近はシーク時に発熱密度が高くなるの
で、ラベル2の貼り付けは避けるべきである。これに対
し、高速回転しているディスク付近は放熱(熱伝達)が
良好なので、ラベル2を貼り付けることは許される。
【0017】次に、本発明の第二の方法である、磁気デ
ィスク装置1を実装した電子装置に関する実施例につい
て述べる。図7は本発明の一実施例で、ディスク及びヘ
ッドを内蔵したHDD本体3と、HDD本体3の駆動制
御用回路基板4より構成されている磁気ディスク装置1
は、電子装置の筐体内部に実装されている。本実施例で
は、HDD本体3と電子装置の筐体壁(例えば、筐体底
面)9との間に熱伝導によりHDD本体3の熱を筐体壁
9に伝えるほぼHDD本体3の表面積に相当する大きさ
の熱伝導性部材が挿入密着されている。ここでも熱伝導
性部材として、前述した柔軟性のある熱伝導性シート6
を使用した例を示している。熱輸送距離を短くする(熱
抵抗を小さくする)ため、熱伝導性シート6の厚さはで
きるだけ薄くする。この場合も、熱伝導性シート6の一
部分にアルミニウムや銅、またはそれらの合金等の薄い
金属板を設け、熱伝導性シート6に電磁シールドの役目
を兼ね備えさせることもできる。例えば、図で筐体壁9
とHDD本体3間に設ける熱伝導性シート6の筐体壁9
側かHDD本体3側のどちらか一方の全面に、薄いアル
ミニウム箔を貼り付けるだけでもよい。熱伝導性シート
6は、HDD本体3と筐体壁9両方の押圧により密着度
を高め、確実に熱が伝えられるようになっている。そし
て、HDD本体3から筐体壁9に伝わった熱は素早く広
がり、効率良く放熱される。ここで、密着度を高めるた
めの押圧は、HDD本体3を筐体壁9に固定するねじ締
結等で得られる。また、放熱する筐体壁9は電子装置の
底面でなく、上面(例えば、キーボード面)や筐体内に
実装されている板材等であってもよい。電子装置の上面
を利用した場合、図7の上下が逆になる構成となる。
【0018】図8は、図7に示した本発明の一実施例
で、駆動制御用基板4上のチップ5とHDD本体3との
狭いすき間にも、熱伝導性シート6が挿入密着させた実
施例である。このように構成すると、前述したように、
まずチップ5の熱がHDD本体3に効率良く伝導し、さ
らにチップ5の熱を含むHDD本体3の熱は筐体壁9に
効率良く伝導するため、チップ5およびHDD本体3の
温度上昇が抑制される。また、図9は本発明の他の実施
例で、HDD本体3と筐体壁9間に加えて、基板4とH
DD本体3間にも、ほぼ基板4の表面積に相当する大き
さの熱伝導性シート6を挿入密着した例である。この場
合、駆動制御用回路基板4上のチップ5は、図7および
図8とは反対の基板4面に搭載されており、チップ5の
熱は、熱伝導性シート6を介したHDD本体3への放熱
と、電子装置の筐体内空気への自然空冷による放熱の両
方が行われる。図10は駆動制御用回路基板4とHDD
本体3を直接接触させた実施例であり、HDD本体3を
基板4に直接接触させるため、基板4の表面積に相当す
る部分のみ凸状の形状になっており、熱伝導性部材を挿
入することなく基板4の熱をHDD本体3に伝えること
ができる。
【0019】一方、図11と図12は、本発明の他の実
施例で、図11は駆動制御用チップ5と電子装置の筐体
壁9の狭い空間に熱伝導性シート6が挿入密着されてい
る。チップ5から発生した熱は筐体壁9に伝わり、素早
く広がり効率良く放散される。この場合、基板4上の電
子部品(チップ5等)は、HDD本体3とは反対の基板
4面に搭載されている。図12の実施例は、基板4と筐
体壁9間に、ほぼ基板4の表面積に相当する大きさの熱
伝導性シート6を挿入密着した実施例である。この場
合、基板4上の電子部品(チップ5等)は、HDD本体
3と同じ基板4面に搭載されており、電子部品の熱は効
率良く筐体壁9へ放散される。図11と図12の実施例
では、HDD本体3の放散は、主に筐体内空気への自然
空冷および輻射により行われる。
【0020】図13は本発明の他の実施例で、上下2個
所にある電子装置の筐体壁9と磁気ディスク装置1との
間に、それぞれ熱伝導性シート6を挿入密着した例であ
る。ここで、さらに、チップ5とHDD本体3間の狭い
すき間にも、熱伝導性シート6を挿入密着してもよい。
磁気ディスク装置1から発生する熱(基板4上の電子部
品の熱およびHDD本体3内の回転損失等の熱)は、二
つの熱伝導性シート6を介して、その上下にある二つの
筐体壁9へ効率良く伝導され、磁気ディスク装置1を構
成する基板4およびHDD本体3の温度上昇が抑制され
る。この場合も、電子装置の筐体壁9と磁気ディスク装
置1両方の押圧により、熱伝導性シート6の密着度を高
め、確実に熱が伝えられるようになっている。ここで、
筐体壁9の材質は、アルミニウムやマグネシウムおよび
それらの合金等の金属,非金属が最も望ましいが、プラ
スチック等であってもよい。図14は電子装置筐体内
で、磁気ディスク装置1が電子装置の端部に位置した場
合の一実施例で、HDD本体3の側面と電子装置の筐体
壁9間に熱伝導性シート6を挿入密着させた例である。
図では、さらに、基板4と筐体壁9間にも熱伝導性シー
ト6を挿入密着させている。このように、磁気ディスク
装置1が電子装置の端部に配置された場合でも、磁気デ
ィスク装置1の熱を、熱伝導性シート6により筐体壁9
へ逃がすことができる。図15は磁気ディスク装置1の
HDD本体3の側面にのみ、筐体壁9との間に熱伝導性
シート6を挿入密着させた例である。このように、HD
D本体3からの熱伝導による放熱は、図9等のようにH
DD本体3の表面に限らず、HDD本体3の側面からも行
うことができ、この場合も、図14の実施例と同じ効果
が得られる。
【0021】本発明の第二の方法に関する実施例でも、
熱伝導性部材として熱伝導性シート6以外に、本発明の
第一の方法で用いた熱伝導性ばね7,液封ヒートシンク
8および放熱プレート10等が利用できる。さらに、熱
伝導性部材の一部分にアルミニウムや銅、またはそれら
の合金等の金属板を設け、熱伝導性部材に電磁シールド
の役目を兼ね備えさせることもできる。また、HDD本
体3の表面を黒色または黒色系にすることによって、輻
射による伝熱が促進できる。黒色または黒色系にするの
は、HDD本体3表面の放射率を大きくするのが目的
で、自然対流に頼る放熱では、さらに放熱性能を向上さ
せるため、輻射による伝熱をうまく併用するのが望まし
い。なお、HDD本体3表面で黒色または黒色系にする
最低限の部分は、HDD本体3の熱を周囲の空気に輻射
により放散する場所のみでよい。なお、十分な放射率が
得られるのであれば、HDD本体3の表面は黒色でな
く、他の色及び表面性状であってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、磁気ディスク装置及び
それを実装した電子装置で、基板上のチップ等の電子部
品およびHDD本体を効率良く冷却し、その温度上昇を
抑制し電子部品等の寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱伝導性部材が熱伝導性シートである磁気ディ
スク装置の斜視図。
【図2】熱伝導性部材が熱伝導性ばねである磁気ディス
ク装置の側面図。
【図3】熱伝導性部材が液封ヒートシンクである磁気デ
ィスク装置の側面図。
【図4】熱伝導性部材が放熱プレートである磁気ディス
ク装置の側面図。
【図5】HDD本体と電子部品が直接接触している磁気
ディスク装置の側面図。
【図6】熱伝導性部材がHDD本体と基板間にある磁気
ディスク装置の側面図。
【図7】熱伝導性部材がHDD本体と筐体壁間にある電
子装置の部分側面図。
【図8】熱伝導性部材がHDD本体と電子部品間および
HDD本体と筐体壁間にある電子装置の部分側面図。
【図9】熱伝導性部材がHDD本体と筐体壁間およびH
DD本体と基板間にある電子装置の部分側面図。
【図10】熱伝導性部材がHDD本体と筐体壁間にあ
り、HDD本体と基板が直接接触している電子装置の部
分側面図。
【図11】熱伝導性部材がチップと筐体壁間にある電子
装置の部分側面図。
【図12】熱伝導性部材が基板と筐体壁にある電子装置
の部分側面図。
【図13】熱伝導性部材が2個所の電子装置筐体壁と磁
気ディスク装置間にある電子装置の部分側面図。
【図14】熱伝導性部材が電子装置端部の筐体壁と磁気
ディスク装置間にある電子装置の部分側面図。
【図15】熱伝導性部材が筐体壁と磁気ディスク装置側
面間にある電子装置の部分側面図。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置、2…ラベル、3…HDD本体、
4…HDD駆動制御回路基板、5…HDD駆動制御用チ
ップ、6…熱伝導性シート、7…熱伝導性ばね、8…液
封ヒートシンク、9…筐体壁、10…金属の放熱プレー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を記録するディスクと、その情報を読
    み書きするヘッドを内蔵したハード・ディスク・ドライ
    ブと、前記ハード・ディスク・ドライブに隣接して設け
    られる電子部品が搭載されたハード・ディスク・ドライ
    ブ駆動制御用回路の基板から構成される磁気ディスク装
    置において、 前記基板上の少なくとも1個の電子部品と前記ハード・
    ディスク・ドライブ本体間に、熱伝導性部材を挿入密着
    したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記電子部品が、前記ハード・ディスク・
    ドライブのスピンドルモータ及びヘッド位置決め用ボイ
    ス・コイル・モータの駆動制御用チップである請求項1
    に記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】情報を記録するディスクと、その情報を読
    み書きするヘッドを内蔵したハード・ディスク・ドライ
    ブと、前記ハード・ディスク・ドライブに隣接して設け
    られる電子部品が搭載された基板から構成される磁気デ
    ィスク装置において、前記基板と前記ハード・ディスク
    ・ドライブ本体間に、熱伝導性部材を挿入密着したこと
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記熱伝導性部材の一部分に金属板を設
    け、前記熱伝導性部材に電磁シールドの役目を兼ね備え
    させた請求項1,2または3に記載の磁気ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】前記ハード・ディスク・ドライブ本体表面
    の少なくとも一部を黒色または黒色系にし、その表面部
    の放射率を大きくした請求項1,2,3または4に記載
    の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5に記載の前
    記磁気ディスク装置を筐体内部に実装した電子装置にお
    いて、前記磁気ディスク装置の熱を前記ハード・ディス
    ク・ドライブ本体もしくは前記基板の少なくとも一部か
    ら前記電子装置筐体内空気に放熱した電子装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4または5に記載の磁
    気ディスク装置を筐体内部に実装した電子装置におい
    て、 前記ハード・ディスク・ドライブ本体表面の少なくとも
    一部を前記電子装置筐体面に密着させた電子装置。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4または5において、
    前記ハード・ディスク・ドライブ本体表面の少なくとも
    一部と前記電子装置筐体面間に、熱伝導性部材を挿入密
    着した電子装置。
  9. 【請求項9】前記基板上の少なくとも1個の電子部品と
    前記電子装置筐体面間に、熱伝導性部材を挿入密着した
    請求項6,7または8に記載の電子装置。
  10. 【請求項10】前記基板と前記電子装置筐体面間に、熱
    伝導性部材を挿入密着した請求項6,7または8に記載
    の電子装置。
  11. 【請求項11】前記熱伝導性部材の一部分に金属板を設
    け、前記熱伝導性部材に電磁シールドの役目を兼ね備え
    させた請求項6,7,8,9または10に記載の電子装
    置。
  12. 【請求項12】磁気ディスク装置を筐体内部に実装した
    前記電子装置が、パーソナル・コンピュータ,ワークス
    テーション及びサーバのいずれか一つである請求項6,
    7,8,9,10または11に記載の電子装置。
JP27088995A 1995-10-19 1995-10-19 磁気ディスク装置及びそれを実装した電子装置 Pending JPH09115279A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417985B1 (en) 1998-11-18 2002-07-09 Nec Corporation Magnetic disk drive
JP2003101270A (ja) * 2001-09-27 2003-04-04 Toshiba Corp 電子部品の冷却構造、これを備えた磁気ディスク装置、および冷却構造の製造方法
US6597531B2 (en) 1999-12-22 2003-07-22 Tdk Corporation Low-profile magnetic disk drive
JP2004030837A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Toshiba Corp 記憶装置および電子機器
US7315447B2 (en) 2004-02-03 2008-01-01 Sony Corporation Electronic apparatus and hard disk drive housing apparatus

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