JPH09115067A - 万引き防止システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような商品にあってもシステムを適用で
き、また導入コストが掛からず、操作も容易で店が抵抗
なく導入でき、未成年者の不良化防止に秀れた効果を発
揮する画期的な万引き防止システムを提供すること。 【解決手段】 客ａが店ｂ内で所望の商品１を選択し、
支払い場所２で支払いをし、この購入した商品１を所持
して所定の出口３から出店する商品販売システムにおけ
る万引き防止システムであって、商品１若しくは商品１
の包装体１Ａの適所に直接又は商品１若しくは商品１の
包装体１Ａに付設するシールやラベルなどの付設物４
に、予め所定範囲の磁気量となるように磁化して商品に
磁化部５を設け、客ａが選択した商品１を支払い場所２
で会計する際前記磁化部５の磁気を除去若しくは磁気を
弱める磁気除去手段６を設け、この磁気除去手段６で磁
化部５の磁気が除去若しくは弱められた商品１には警報
せず、客ａが会計せずに前記磁気除去手段６が講じられ
ていない商品１にはこの磁化部５の所定強さの磁気が検
知されて警報する磁気警報装置７を出口３に設けた万引
き防止システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、万引き防止システ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
例えば次のような万引き防止システムが実施されてい
る。

【０００３】商品を何らかの信号を発信する発信装置を
備えたケース内に収納したり、同様の発信装置を商品に
付設したりしておく一方、店の出口にこの発信装置より
の信号を検知する検知警報装置を設け、支払い場所で商
品を会計する際に会計作業者によってこの発信装置付き
のケースや付設した発信装置が取り外されるようにし、
客が会計しない商品を隠し持って出口を通過した時には
この商品の発信装置からの信号を検知警報装置が検知し
て警報作動が行われる。

【０００４】しかしながら、このような従来の万引き防
止システムでは、例えば、レコード店や貸ビデオ店のよ
うに取り扱う商品が統一されている場合であればまだ商
品に発信装置を取り付けることは比較的容易に行える
が、一般のスーパーなどでは取り扱われる様々な商品全
てに発信装置を取り付けることは非常に厄介で、またコ
ストも多大に掛かるため実用化が難しい。そのため前述
のようにレコード店や貸ビデオ店のような一部の店舗に
のみこのようなシステムが設置されるに止まり、一般の
スーパーなどではビデオカメラを設置したり警備員を配
備するなどして万引きを防止しているのが現状であっ
た。

【０００５】また、会計の際に商品から発信装置を一々
取り外さなければならないため、その作業が会計作業者
にとっては非常に煩わしく、また、客にとってもこの会
計時の作業によって待たされる時間が長くなるため、も
どかしさを感じることが往々にしてあるなどの問題もあ
る。

【０００６】本発明は、このような問題点に着目し、ど
のような商品にあってもシステムを適用でき、また導入
コストが掛からず、操作も容易で店が抵抗なく導入で
き、未成年者の不良化防止に秀れた効果を発揮する画期
的な万引き防止システムを提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００８】客ａが店ｂ内で所望の商品１を選択し、支
払い場所２で支払いをし、この購入した商品１を所持し
て所定の出口３から出店する商品販売システムにおける
万引き防止システムであって、商品１若しくは商品１の
包装体１Ａの適所に直接又は商品１若しくは商品１の包
装体１Ａに付設するシールやラベルなどの付設物４に、
予め所定範囲の磁気量となるように磁化して商品に磁化
部５を設け、客ａが選択した商品１を支払い場所２で会
計する際前記磁化部５の磁気を除去若しくは磁気を弱め
る磁気除去手段６を設け、この磁気除去手段６で磁化部
５の磁気が除去若しくは弱められた商品１には警報せ
ず、客ａが会計せずに前記磁気除去手段６が講じられて
いない商品１にはこの磁化部５の所定強さの磁気が検知
されて警報する磁気警報装置７を出口３に設けたことを
特徴とする万引き防止システムに係るものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】最良と考える本発明の実施の形態
（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。

【００１０】店ｂ内の全ての商品１に、この商品１若し
くは商品１の包装体１Ａの適所に直接又は商品１の包装
体１Ａに付設するシールやラベルなどの付設物４を予め
磁化することによって、所定範囲の磁気量となる磁化部
５を設けると共に、店ｂの出口３にこの磁化部５の所定
強さの磁気を検知する磁気警報装置７を設置する。

【００１１】客ａが店ｂ内で所望の商品１を選択し、支
払い場所２で会計すると、この際にその商品１の磁化部
５の磁気が磁気除去手段６によって除去若しくは弱めら
れることとなり、購入した商品１を持って出口３を通過
しても磁気警報装置７には検知されないこととなる。

【００１２】一方、客ａが店ｂ内の商品１を支払い場所
２で会計をせずに、商品１を隠し持って出口３より出店
しようとした場合には、磁気警報装置７がこの商品１の
磁化部５より発生している所定強さの磁気を検知し、警
報作動することとなる。

【００１３】従って、全ての商品１に適用させて磁化部
５を設けることができるから、このシステム導入により
万引きが不可能となり、これによって万引き者が激減す
ると共に万引きしたいという誘惑も一切なくなるため、
未成年者の不良化も防止できることとなる。

【００１４】また、磁化部５を構成することも容易にで
きるし、商品１に設けた磁化部５の磁気除去作動も、会
計する際に磁気除去手段６により行われる構成のため操
作が簡単にでき、しかも、単に商品１若しくは商品１の
包装体１Ａの適所に直接又は商品１若しくは商品１の包
装体１Ａに付設するシールやラベルなどの付設物４を予
め磁化させ、店ｂの出口３に所定強さの磁気を検知する
磁気警報装置７を設置すると共に、例えば支払い場所２
などにこの磁化部５の磁気を除去若しくは弱める磁気除
去手段６を設けるだけで良いため導入コストも掛から
ず、店ｂも抵抗なく導入することができる秀れた万引き
防止システムとなる。

【００１５】

【実施例】図面は、本発明の好適な実施の一例を示した
もので、客ａが店ｂ内で所望の商品１を選択し、支払い
場所２で支払いをし、この購入した商品１を所持して所
定の出口３から出店する商品販売システムにおける万引
き防止システムであって、商品１若しくは商品１の包装
体１Ａの適所に直接又は商品１若しくは商品１の包装体
１Ａに付設するシールやラベルなどの付設物４に、予め
所定範囲の磁気量となるように磁化して商品に磁化部５
を設け、客ａが選択した商品１を支払い場所２で会計す
る際前記磁化部５の磁気を除去若しくは磁気を弱める磁
気除去手段６を設け、この磁気除去手段６で磁化部５の
磁気が除去若しくは弱められた商品１には警報せず、客
ａが会計せずに前記磁気除去手段６が講じられていない
商品１にはこの磁化部５の所定強さの磁気が検知されて
警報する磁気警報装置７を出口３に設けたものである。

【００１６】商品１は、スーパーやデパートなどで販売
されているあらゆる商品に適用でき、図面ではその商品
１を包装体１Ａで包装した場合を図示している。

【００１７】図面の支払い場所２は、商品１のバーコー
ド表示８を下に向けて商品１を通過させるだけで、商品
１の値段や品種などを読み取ることのできる方式のレジ
装置９を設けて構成した場合を図示している。

【００１８】図面は、前記支払い場所２と店の出入り口
との間の通路を出口３として示した場合を示している。
尚、請求項１中の（出口３）なる記載は、店ｂの出口だ
けを指すのではなく、支払い場所２で支払いを済ませた
客ａが必ず通るところなどの意味合いも含むものであ
る。

【００１９】図面の付設物４は、図２に示すようにバー
コード表示８が形成される面と同一面上に隣接状態に設
けた場合を図示したもので、この付設物４を所定範囲の
磁気量となるように磁化させて磁化部５を構成してい
る。この付設物４は、シールを採用して商品１若しくは
商品１の包装体１Ａの適所に直接貼着することにより構
成しても良いし、商品１若しくは商品１の包装体１Ａの
適所に印刷することにより構成しても良い。

【００２０】また、この磁化部５については予め磁化し
ている金属製シールなどを付設物４として商品１に貼着
することで構成しても良いし、磁気テープなどの着磁材
を付設物４として商品１に貼着するか若しくは直接設
け、この商品１を適宜な磁化手段例えば磁化機に投入す
ることにより着磁材を磁化させて構成しても良い。

【００２１】図面の磁気除去手段６は、前記支払い場所
２のレジ装置９に設けて構成した場合を図示している。

【００２２】この磁気除去手段６について更に詳述する
と、磁化部５を形成する際に付設物４に掛けた磁界の磁
気以上の強さの逆の磁界の磁気がレジ装置９上に向けて
発せられるように構成したもので、このレジ装置９上を
磁化部５を下に向けて商品１を通過させることによりこ
の磁化部５の磁気が磁気除去手段６からの逆の磁界の磁
気によって除去若しくは弱められるように構成してい
る。

【００２３】従って、前述のように磁化部５をバーコー
ド表示８と同一面上に隣接状態に設けて構成しているか
ら、このバーコード表示８を下に向けて商品１をレジ装
置９上を通過させるだけでバーコード表示８の読み取り
に続いて磁化部５の磁気の除去が行われることとなる。

【００２４】従って、会計者ｃは従来と同様に単にレジ
装置９上を商品１を通過させる動作を行うだけで良いた
め、何ら抵抗なくその操作を行うことができ、非常に操
作し易いことになる。

【００２５】図面の磁気警報装置７は、前記出口３とし
ての店ｂの出入り口と支払い場所２との間の通路に設け
た場合を図示している。

【００２６】この磁気警報装置７について更に詳述する
と、店ｂの出入り口と前記支払い場所２との間の通路の
左右に前記磁化部５に帯磁している所定範囲の磁気量を
検知し得る磁気検知センサーを配設して構成したもの
で、前記磁気除去手段６によって磁気が除去若しくは弱
められていない磁化部５の磁気量を検知すると、警報音
などを発するように構成している。

【００２７】従って、本実施例では単に商品１を支払い
場所２のレジ装置９上を通過させるだけで、このレジ装
置９で値段の読み取りが行われると同時に磁化部５の磁
気が磁気除去手段６によって除去若しくは弱められるこ
ととなり、この支払い場所２で支払いを行わない商品１
を持ったまま客ａが出口３から出店しようとすると磁気
警報装置７による警報作動が行われる構成としている。

【００２８】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、全
ての商品に適用させて磁化部を設けることができるた
め、このシステム導入により万引きが不可能となり、こ
れによって万引き者が激減すると共に万引きしたいとい
う誘惑も一切なくなるため、未成年者の不良化も防止で
きる画期的な万引き防止システムとなる。

【００２９】また、磁化部を構成することも容易にでき
るし、商品に設けた磁化部の磁気除去作動も、会計する
際に磁気除去手段により行われる構成のため操作が簡単
にでき、しかも単に、商品若しくは商品の包装体の適所
に直接又は商品若しくは商品の包装体に付設するシール
やラベルなどの付設物を予め磁化させ、店の出口に所定
強さの磁気を検知する磁気警報装置を設置すると共に、
例えば支払い場所などにこの磁化部の磁気を除去若しく
は弱める磁気除去手段を設けるだけで良いため導入コス
トも掛からず、店も抵抗なく導入することができる秀れ
た万引き防止システムとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の説明平面図である。

【図２】本実施例の商品の説明図である。

【符号の説明】 ａ 客 ｂ 店 １ 商品 １Ａ 包装体 ２ 支払い場所 ３ 出口 ４ 付設物 ５ 磁化部 ６ 磁気除去手段 ７ 磁気警報装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 客が店内で所望の商品を選択し、支払い
   場所で支払いをし、この購入した商品を所持して所定の
   出口から出店する商品販売システムにおける万引き防止
   システムであって、商品若しくは商品の包装体の適所に
   直接又は商品若しくは商品の包装体に付設するシールや
   ラベルなどの付設物に、予め所定範囲の磁気量となるよ
   うに磁化して商品に磁化部を設け、客が選択した商品を
   支払い場所で会計する際前記磁化部の磁気を除去若しく
   は磁気を弱める磁気除去手段を設け、この磁気除去手段
   で磁化部の磁気が除去若しくは弱められた商品には警報
   せず、客が会計せずに前記磁気除去手段が講じられてい
   ない商品にはこの磁化部の所定強さの磁気が検知されて
   警報する磁気警報装置を出口に設けたことを特徴とする
   万引き防止システム。