JP2003182847A - 物品管理システムと物品の保険システム - Google Patents
物品管理システムと物品の保険システムInfo
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Landscapes
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- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 商品等の物品の有無を把握できる物品管理シ
ステムを提供する。 【解決手段】 物品Aに埋込まれた磁気マーカー10
は、交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転を生じる
磁性ワイヤと、磁化反転を阻止できるバイアス磁界を発
生するオンオフ制御素子とを備えている。物品Aが店舗
Bに入荷する際に、オンオフ制御素子を消磁して磁気マ
ーカー10をオン状態にする。この磁気マーカー10の
磁化反転を検出することにより、店内に入荷した数をカ
ウントする。物品Aの代金が支払われる際に磁気マーカ
ー10に磁界を印加し、磁性ワイヤの磁化反転を検出す
ることによって販売数をカウントし、入荷数との差を求
める。そして支払済みの物品Aのオンオフ制御素子に着
磁することにより、磁気マーカー10をオフ状態に切換
える。物品Aが出口ゲート40を通る際に、磁気マーカ
ー10の磁化反転が検出された場合、この物品Aが未清
算であると判断する。
ステムを提供する。 【解決手段】 物品Aに埋込まれた磁気マーカー10
は、交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転を生じる
磁性ワイヤと、磁化反転を阻止できるバイアス磁界を発
生するオンオフ制御素子とを備えている。物品Aが店舗
Bに入荷する際に、オンオフ制御素子を消磁して磁気マ
ーカー10をオン状態にする。この磁気マーカー10の
磁化反転を検出することにより、店内に入荷した数をカ
ウントする。物品Aの代金が支払われる際に磁気マーカ
ー10に磁界を印加し、磁性ワイヤの磁化反転を検出す
ることによって販売数をカウントし、入荷数との差を求
める。そして支払済みの物品Aのオンオフ制御素子に着
磁することにより、磁気マーカー10をオフ状態に切換
える。物品Aが出口ゲート40を通る際に、磁気マーカ
ー10の磁化反転が検出された場合、この物品Aが未清
算であると判断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、商品等の物品を
管理するための物品管理システムと、物品の保険システ
ムに関する。
管理するための物品管理システムと、物品の保険システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品等に適用される磁気式の物品管理シ
ステムは、物品のパッケージやタグ等に感磁性素子(sw
itchable magnetic element )を設け、この感磁性素子
に交番磁界を与えた時に生じる磁化反転に伴うパルス状
の出力(磁界もしくは電界の変化)を検出している。従
ってこの種の物品管理システムは、検査ゲートに交番磁
界発生器と、磁化反転に伴うパルス状の出力を検出する
ための検出器を設けることにより、物品の通過を監視す
る。感磁性素子としては、Fe-Co-Si-B系の非晶質合金を
用いたものが公知である。
ステムは、物品のパッケージやタグ等に感磁性素子(sw
itchable magnetic element )を設け、この感磁性素子
に交番磁界を与えた時に生じる磁化反転に伴うパルス状
の出力(磁界もしくは電界の変化)を検出している。従
ってこの種の物品管理システムは、検査ゲートに交番磁
界発生器と、磁化反転に伴うパルス状の出力を検出する
ための検出器を設けることにより、物品の通過を監視す
る。感磁性素子としては、Fe-Co-Si-B系の非晶質合金を
用いたものが公知である。
【0003】例えば店舗において商品を監視するために
上記感磁性素子を使用する場合、商品に感磁性素子を付
しておき、商品の精算が済んだ段階で、この商品に付け
られている感磁性素子の磁化反転機能をキャンセルする
処理、すなわち検査ゲートを通っても検出信号を発生し
ないような処理を行う必要がある。このような要望か
ら、例えば特開平4−220800号公報に記載されて
いるように、感磁性素子の近傍に硬質または半硬質のキ
ャンセル用磁性体を設けた磁気マーカーが提案されてい
る。
上記感磁性素子を使用する場合、商品に感磁性素子を付
しておき、商品の精算が済んだ段階で、この商品に付け
られている感磁性素子の磁化反転機能をキャンセルする
処理、すなわち検査ゲートを通っても検出信号を発生し
ないような処理を行う必要がある。このような要望か
ら、例えば特開平4−220800号公報に記載されて
いるように、感磁性素子の近傍に硬質または半硬質のキ
ャンセル用磁性体を設けた磁気マーカーが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の物品管理システ
ムにおいては、磁気マーカーとこれを検出する装置が正
常に作動している限り、商品が店内から不正に持ち出さ
れることを防止できる。しかし何らかの手段により商品
が巧妙に店外に持ち出された場合、不正(盗難)があっ
たこと自体を知ることができないし、店内で行方不明に
なった商品の数を把握することもできない。
ムにおいては、磁気マーカーとこれを検出する装置が正
常に作動している限り、商品が店内から不正に持ち出さ
れることを防止できる。しかし何らかの手段により商品
が巧妙に店外に持ち出された場合、不正(盗難)があっ
たこと自体を知ることができないし、店内で行方不明に
なった商品の数を把握することもできない。
【0005】また、従来の磁気マーカーは、商品の外面
に貼付けたり、タグに設けているため、店内で不正に取
外されやすいという問題がある。このため好ましくは、
磁気マーカーを外観から察知されぬよう、商品の内部あ
るいはケース等に埋込むことが望まれる。
に貼付けたり、タグに設けているため、店内で不正に取
外されやすいという問題がある。このため好ましくは、
磁気マーカーを外観から察知されぬよう、商品の内部あ
るいはケース等に埋込むことが望まれる。
【0006】しかし従来の磁気マーカーは、前記特開平
4−220800号公報に記載されているように、ラベ
ル状のものを基材として、その上に組合せた磁気マーカ
ーを商品の外面やパッケージあるいはタグに取付けざる
を得なかった。すなわち、樹脂ケース等に埋込むには従
来のマーカーの構成では寸法が大きすぎたり、部品点数
が多く、構造が複雑なために実用化が困難であった。
4−220800号公報に記載されているように、ラベ
ル状のものを基材として、その上に組合せた磁気マーカ
ーを商品の外面やパッケージあるいはタグに取付けざる
を得なかった。すなわち、樹脂ケース等に埋込むには従
来のマーカーの構成では寸法が大きすぎたり、部品点数
が多く、構造が複雑なために実用化が困難であった。
【0007】従ってこの発明の目的は、商品等の物品を
より高精度に監視することができる物品管理システムと
セキュリティ性の高い保険システムを提供することにあ
る。
より高精度に監視することができる物品管理システムと
セキュリティ性の高い保険システムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の物品管理システ
ムは、交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転を生じ
る第1の磁性材料からなる磁性ワイヤと、磁気的に硬質
または半硬質な第2の磁性材料からなり前記磁性ワイヤ
を覆っていて該第2の磁性材料に着磁した時に前記磁性
ワイヤの磁化反転を阻止するバイアス磁界を生じるオン
オフ制御素子とを有する磁気マーカーを用いる物品管理
システムであって、前記磁気マーカーが物品に設けられ
ており、前記磁性ワイヤが、保磁力240A/m以下で
磁化が反転する際の微分比透磁率100,000以上の
前記第1の磁性材料からなり、オンオフ制御素子が保磁
力3.2kA/m以上の前記第2の磁性材料からなり、
前記磁気マーカーの外径がφ0.3mm以下、長さが4
0mm以下であり、物品の入庫時に前記磁気マーカーに
交番磁界を印加し、発生する磁化反転を検出することに
よって、入庫数をカウントする第1のカウント手段と、
物品の精算時または出庫時に該物品に交番磁界を印加
し、その磁化反転に基いて出庫数をカウントする第2の
カウント手段とを具備している。
ムは、交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転を生じ
る第1の磁性材料からなる磁性ワイヤと、磁気的に硬質
または半硬質な第2の磁性材料からなり前記磁性ワイヤ
を覆っていて該第2の磁性材料に着磁した時に前記磁性
ワイヤの磁化反転を阻止するバイアス磁界を生じるオン
オフ制御素子とを有する磁気マーカーを用いる物品管理
システムであって、前記磁気マーカーが物品に設けられ
ており、前記磁性ワイヤが、保磁力240A/m以下で
磁化が反転する際の微分比透磁率100,000以上の
前記第1の磁性材料からなり、オンオフ制御素子が保磁
力3.2kA/m以上の前記第2の磁性材料からなり、
前記磁気マーカーの外径がφ0.3mm以下、長さが4
0mm以下であり、物品の入庫時に前記磁気マーカーに
交番磁界を印加し、発生する磁化反転を検出することに
よって、入庫数をカウントする第1のカウント手段と、
物品の精算時または出庫時に該物品に交番磁界を印加
し、その磁化反転に基いて出庫数をカウントする第2の
カウント手段とを具備している。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、磁気マー
カーは、物品の流通段階で使用される包装材を除く物品
自体に埋込まれている。さらに、物品が工場から出荷さ
れる際にオンオフ制御素子に着磁して磁気マーカーをオ
フ状態にする店外着磁装置を備えていてもよい。
カーは、物品の流通段階で使用される包装材を除く物品
自体に埋込まれている。さらに、物品が工場から出荷さ
れる際にオンオフ制御素子に着磁して磁気マーカーをオ
フ状態にする店外着磁装置を備えていてもよい。
【0010】また本発明の好ましい実施形態では、店舗
に前記着磁手段以外の磁界発生源を検知する磁界検知手
段を備えている。またこの磁界検知手段が店舗の入口付
近に設けられていて、外部から該店舗に持ち込まれる磁
界発生源を検知可能とするとよい。
に前記着磁手段以外の磁界発生源を検知する磁界検知手
段を備えている。またこの磁界検知手段が店舗の入口付
近に設けられていて、外部から該店舗に持ち込まれる磁
界発生源を検知可能とするとよい。
【0011】前記磁性ワイヤを構成する第1の磁性材料
の一例は鉄系の結晶質合金であり、主たる結晶相の磁化
容易方向<100>の少なくとも一つが該磁性ワイヤの
軸線方向に対して10度以内の角度で配向している。
の一例は鉄系の結晶質合金であり、主たる結晶相の磁化
容易方向<100>の少なくとも一つが該磁性ワイヤの
軸線方向に対して10度以内の角度で配向している。
【0012】本発明の物品の保険システムは、物品の入
庫時に前記磁気マーカーに交番磁界を印加し、発生する
磁化反転を検出することによって入庫数をカウントする
第1のカウント手段と、精算された物品の販売数をカウ
ントする販売数カウント手段と、物品の出庫時に前記磁
気マーカーを用いて出庫数をカウントする第2のカウン
ト手段と、前記入庫数から前記販売数と前記出庫数を差
し引き、この差に基いて補償すべき損害の程度を求める
手段とを具備している。
庫時に前記磁気マーカーに交番磁界を印加し、発生する
磁化反転を検出することによって入庫数をカウントする
第1のカウント手段と、精算された物品の販売数をカウ
ントする販売数カウント手段と、物品の出庫時に前記磁
気マーカーを用いて出庫数をカウントする第2のカウン
ト手段と、前記入庫数から前記販売数と前記出庫数を差
し引き、この差に基いて補償すべき損害の程度を求める
手段とを具備している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて、図1から図8を参照して説明する。図2と図3に
一例を示すように、物品(商品)Aに磁気マーカー10
が埋込まれている。この明細書で言う商品とは、流通段
階(商品が使用される前)において使用する単なる包装
紙や梱包箱等の包装材は除く物品自体を意味し、使用時
に実質的に商品と一体に扱われるケースや容器類も含む
概念である。図4に示すように、物品Aと一体に施され
ているロゴマーク等のデザイン部A′に磁気マーカー1
0が埋設されていてもよい。
いて、図1から図8を参照して説明する。図2と図3に
一例を示すように、物品(商品)Aに磁気マーカー10
が埋込まれている。この明細書で言う商品とは、流通段
階(商品が使用される前)において使用する単なる包装
紙や梱包箱等の包装材は除く物品自体を意味し、使用時
に実質的に商品と一体に扱われるケースや容器類も含む
概念である。図4に示すように、物品Aと一体に施され
ているロゴマーク等のデザイン部A′に磁気マーカー1
0が埋設されていてもよい。
【0014】図5に示すように磁気マーカー10は、高
透磁率・強磁性の第1の磁性材料からなる磁性ワイヤ1
1と、磁性ワイヤ11の外周を覆うシェルとして機能す
る筒状のオンオフ制御素子12とを備えている。磁気マ
ーカー10の長さは40mm以下、外径φ0.3mm以
下が望ましい。オンオフ制御素子12は、保磁力が硬質
あるいは半硬質の第2の磁性体からなり、磁性ワイヤ1
1に沿って設けられている。磁性ワイヤ11を構成する
第1の磁性材料の一例は、Fe−3〜5mass%Si−1
〜3mass%X(XはNiまたはMo)の鉄系材料であ
る。
透磁率・強磁性の第1の磁性材料からなる磁性ワイヤ1
1と、磁性ワイヤ11の外周を覆うシェルとして機能す
る筒状のオンオフ制御素子12とを備えている。磁気マ
ーカー10の長さは40mm以下、外径φ0.3mm以
下が望ましい。オンオフ制御素子12は、保磁力が硬質
あるいは半硬質の第2の磁性体からなり、磁性ワイヤ1
1に沿って設けられている。磁性ワイヤ11を構成する
第1の磁性材料の一例は、Fe−3〜5mass%Si−1
〜3mass%X(XはNiまたはMo)の鉄系材料であ
る。
【0015】磁性ワイヤ11は結晶質合金であり、主た
る結晶相の磁化容易方向<100>の少なくとも一つが
磁性ワイヤ11の軸線方向に対して10度以内の角度で
配向している。しかもこの磁性ワイヤ11は、保磁力2
40A/m以下で磁化が反転する際の微分比透磁率10
0,000以上であり、比較的小さい交流磁界(例えば
240A/m以下)でパルス信号を発生する性質を有し
ている。
る結晶相の磁化容易方向<100>の少なくとも一つが
磁性ワイヤ11の軸線方向に対して10度以内の角度で
配向している。しかもこの磁性ワイヤ11は、保磁力2
40A/m以下で磁化が反転する際の微分比透磁率10
0,000以上であり、比較的小さい交流磁界(例えば
240A/m以下)でパルス信号を発生する性質を有し
ている。
【0016】磁性ワイヤ11は、その形状および結晶構
造による磁気的な効果によって、軸線方向に強い磁気異
方性を有している。そして磁性ワイヤ11の保磁力(H
p,−Hp)よりも大きな振幅の交番磁界が印加された
時に、その磁界が保磁力を越えた瞬間に大バルクハウゼ
ン効果によって、きわめて急峻な磁化反転を生じる。こ
の磁化反転を例えばソレノイドコイルによって検出する
と、図6に示すようなパルス状の出力Pが得られる。
造による磁気的な効果によって、軸線方向に強い磁気異
方性を有している。そして磁性ワイヤ11の保磁力(H
p,−Hp)よりも大きな振幅の交番磁界が印加された
時に、その磁界が保磁力を越えた瞬間に大バルクハウゼ
ン効果によって、きわめて急峻な磁化反転を生じる。こ
の磁化反転を例えばソレノイドコイルによって検出する
と、図6に示すようなパルス状の出力Pが得られる。
【0017】磁性ワイヤ11がアモルファス(非晶質)
タイプであると、例えば樹脂製の物品Aに一体成形(射
出成形あるいはモールド成形等)を行う際の加熱によっ
て磁性ワイヤ11が結晶化し、磁気特性が劣化するおそ
れがある。このため磁性ワイヤ11を物品Aに埋設する
際に加熱される場合、磁性ワイヤ11は結晶質材料で構
成されているとよい。
タイプであると、例えば樹脂製の物品Aに一体成形(射
出成形あるいはモールド成形等)を行う際の加熱によっ
て磁性ワイヤ11が結晶化し、磁気特性が劣化するおそ
れがある。このため磁性ワイヤ11を物品Aに埋設する
際に加熱される場合、磁性ワイヤ11は結晶質材料で構
成されているとよい。
【0018】オンオフ制御素子12を構成する第2の磁
性材料は保磁力3.2kA/m以上であり、オンオフ制
御素子12によって磁性ワイヤ11の外周を覆ってい
る。このオンオフ制御素子12は、比較的大きな静磁界
(例えば16kA/m以上)で着磁することができる。
オンオフ制御素子12を消磁させる際には、静磁界(例
えば16kA/m以上)と同等の振幅をもつ交流磁界を
スタート磁界とし、徐々にその振幅を小さくし、最終的
に振幅ゼロとする交流磁界減衰装置によって消磁するこ
とが可能である。
性材料は保磁力3.2kA/m以上であり、オンオフ制
御素子12によって磁性ワイヤ11の外周を覆ってい
る。このオンオフ制御素子12は、比較的大きな静磁界
(例えば16kA/m以上)で着磁することができる。
オンオフ制御素子12を消磁させる際には、静磁界(例
えば16kA/m以上)と同等の振幅をもつ交流磁界を
スタート磁界とし、徐々にその振幅を小さくし、最終的
に振幅ゼロとする交流磁界減衰装置によって消磁するこ
とが可能である。
【0019】オンオフ制御素子12に着磁処理を行う
と、磁性ワイヤ11にバイアス磁界を与えることができ
る。図6に示す例では、2点鎖線Sで示すように、バイ
アス磁界によって、磁性ワイヤ11に作用する交番磁界
が保磁力(−Hp)の上方にシフトするため交番磁界を
与えても磁化反転が生じなくなり、パルス状の出力Pも
発生しなくなる。
と、磁性ワイヤ11にバイアス磁界を与えることができ
る。図6に示す例では、2点鎖線Sで示すように、バイ
アス磁界によって、磁性ワイヤ11に作用する交番磁界
が保磁力(−Hp)の上方にシフトするため交番磁界を
与えても磁化反転が生じなくなり、パルス状の出力Pも
発生しなくなる。
【0020】前記磁気マーカー10を長さ約4cmに切
断し、樹脂製品(物品A)を射出成形する際に物品Aの
内部に装填した。物品Aに使用される樹脂材料は、下記
の樹脂群から選択することができる。例えば耐熱性のあ
るABS系や高密度ポリエチレン系(射出成形温度26
0℃)、PMMA等のアクリル系樹脂(射出成形温度2
50℃)、高粘度ポリカーボネート(射出成形温度29
0℃)、ポリアミド系(射出成形温度280℃)、PE
T(射出成形温度290℃)、熱可塑性ポリイミド系
(射出成形温度390℃)などである。
断し、樹脂製品(物品A)を射出成形する際に物品Aの
内部に装填した。物品Aに使用される樹脂材料は、下記
の樹脂群から選択することができる。例えば耐熱性のあ
るABS系や高密度ポリエチレン系(射出成形温度26
0℃)、PMMA等のアクリル系樹脂(射出成形温度2
50℃)、高粘度ポリカーボネート(射出成形温度29
0℃)、ポリアミド系(射出成形温度280℃)、PE
T(射出成形温度290℃)、熱可塑性ポリイミド系
(射出成形温度390℃)などである。
【0021】磁気マーカー10は成形された物品Aの内
部に埋設された状態となり、物品Aを破壊しない限り磁
気マーカー10を取出すことができなかった。また、前
記樹脂群のいずれかに適当な顔料を混練した場合、物品
Aの外観からは磁気マーカー10の位置が全く判別する
ことができなくなり、磁気マーカー10を完全に隠すこ
とができた。
部に埋設された状態となり、物品Aを破壊しない限り磁
気マーカー10を取出すことができなかった。また、前
記樹脂群のいずれかに適当な顔料を混練した場合、物品
Aの外観からは磁気マーカー10の位置が全く判別する
ことができなくなり、磁気マーカー10を完全に隠すこ
とができた。
【0022】この磁気マーカー10は、物品Aの外部か
ら磁界を印加してオンオフ制御素子12に着磁すると、
磁性ワイヤ11が磁化反転を生じることができなくな
る。すなわちオフ(不活性)状態となる。一方、オンオ
フ制御素子12を消磁した状態では、磁界を印加したと
き磁性ワイヤ11が磁化反転を生じることができる。す
なわちオン(活性)状態となる。このように磁気マーカ
ー10は、オンオフ制御素子12の着磁状態に応じて、
物品Aの内部に埋込まれたまま、活性と不活性とを切換
えることができる。
ら磁界を印加してオンオフ制御素子12に着磁すると、
磁性ワイヤ11が磁化反転を生じることができなくな
る。すなわちオフ(不活性)状態となる。一方、オンオ
フ制御素子12を消磁した状態では、磁界を印加したと
き磁性ワイヤ11が磁化反転を生じることができる。す
なわちオン(活性)状態となる。このように磁気マーカ
ー10は、オンオフ制御素子12の着磁状態に応じて、
物品Aの内部に埋込まれたまま、活性と不活性とを切換
えることができる。
【0023】図1に模式的に示すように、磁気マーカー
10を用いる物品管理システムは、物品Aが工場から出
荷される前に磁気マーカー10をオフ状態にするための
店外着磁装置20を備えている。この着磁装置20は、
物品Aを出荷する際に磁気マーカー10のオンオフ制御
素子12に着磁処理を行うことにより、全ての物品Aの
磁気マーカー10を一旦オフ状態にする機能を担ってい
る。
10を用いる物品管理システムは、物品Aが工場から出
荷される前に磁気マーカー10をオフ状態にするための
店外着磁装置20を備えている。この着磁装置20は、
物品Aを出荷する際に磁気マーカー10のオンオフ制御
素子12に着磁処理を行うことにより、全ての物品Aの
磁気マーカー10を一旦オフ状態にする機能を担ってい
る。
【0024】またこの物品管理システムは、物品Aが店
舗Bに入荷する際に使用する消磁手段の一例として、店
舗Bの搬入部25に消磁装置26(図1と図7に示す)
を備えている。この消磁装置26は、物品Aのオンオフ
制御素子12を消磁することにより、店舗B内に搬入さ
れた全ての物品Aの磁気マーカー10をオン状態にする
機能を担っている。物品Aは包装材Cによって覆われて
いてもよい。
舗Bに入荷する際に使用する消磁手段の一例として、店
舗Bの搬入部25に消磁装置26(図1と図7に示す)
を備えている。この消磁装置26は、物品Aのオンオフ
制御素子12を消磁することにより、店舗B内に搬入さ
れた全ての物品Aの磁気マーカー10をオン状態にする
機能を担っている。物品Aは包装材Cによって覆われて
いてもよい。
【0025】さらにこの物品管理システムは、入荷した
物品Aの数(入荷個数)をカウントする第1のカウント
手段の一例として、カウント装置30を備えている。第
1のカウント装置30は、磁気マーカー10に交番磁界
を与えたときに発生する磁化反転を検出することによ
り、磁気マーカー10が存在するか否か(物品Aが本物
か否か)を判別するとともに、店舗Bに入荷した物品A
の数をカウントする。
物品Aの数(入荷個数)をカウントする第1のカウント
手段の一例として、カウント装置30を備えている。第
1のカウント装置30は、磁気マーカー10に交番磁界
を与えたときに発生する磁化反転を検出することによ
り、磁気マーカー10が存在するか否か(物品Aが本物
か否か)を判別するとともに、店舗Bに入荷した物品A
の数をカウントする。
【0026】出口ゲート40の手前に清算所41があ
る。精算所41に第2のカウント手段の一例としてカウ
ント装置42が設けられている。第2のカウント装置4
2は、物品Aが清算所41を通る際に磁気マーカー10
に交番磁界を与え、その際に発生する磁化反転を検出す
ることによって、清算所41を通る物品Aの数(販売個
数)をカウントする。
る。精算所41に第2のカウント手段の一例としてカウ
ント装置42が設けられている。第2のカウント装置4
2は、物品Aが清算所41を通る際に磁気マーカー10
に交番磁界を与え、その際に発生する磁化反転を検出す
ることによって、清算所41を通る物品Aの数(販売個
数)をカウントする。
【0027】精算所41に、オンオフ制御素子12に着
磁処理を行うための着磁手段の一例として、着磁装置4
5が設けられている。精算所41において客が物品Aの
代金を支払うと、物品Aに埋込まれている磁気マーカー
10のオンオフ制御素子12に着磁装置45によって着
磁処理を行うことができるようになっている。
磁処理を行うための着磁手段の一例として、着磁装置4
5が設けられている。精算所41において客が物品Aの
代金を支払うと、物品Aに埋込まれている磁気マーカー
10のオンオフ制御素子12に着磁装置45によって着
磁処理を行うことができるようになっている。
【0028】またこの物品管理システムは、第1のカウ
ント装置30によって検出された入荷個数と第2のカウ
ント装置42によって検出された販売個数の差を求める
演算手段の一例として、マイクロコンピュータ等を用い
た演算装置50と、その演算結果を表示する表示手段の
一例として、ディスプレイ等の表示装置51を有してい
る。
ント装置30によって検出された入荷個数と第2のカウ
ント装置42によって検出された販売個数の差を求める
演算手段の一例として、マイクロコンピュータ等を用い
た演算装置50と、その演算結果を表示する表示手段の
一例として、ディスプレイ等の表示装置51を有してい
る。
【0029】店舗Bの内部には、着磁装置45が発生す
る磁界以外の磁界を発生す磁界源を検知するための磁界
検知装置52を備えている。この磁界検知装置52が店
舗Bの入口付近に設けられていて、店舗Bの外から店舗
Bに持ち込まれる磁界発生源を検知可能としている。
る磁界以外の磁界を発生す磁界源を検知するための磁界
検知装置52を備えている。この磁界検知装置52が店
舗Bの入口付近に設けられていて、店舗Bの外から店舗
Bに持ち込まれる磁界発生源を検知可能としている。
【0030】出口ゲート40に判別装置60が設けられ
ている。図8に示すように判別装置60は、出口ゲート
40の検査領域61に交番磁界を印加する発信側コイル
62と、検査領域61の磁界の変化を検出する受信側コ
イル63と、検出回路64などを備えている。物品Aが
出口ゲート40を通る際に、磁性ワイヤ11が磁化反転
を生じるか否かが受信側コイル63によって検出され
る。
ている。図8に示すように判別装置60は、出口ゲート
40の検査領域61に交番磁界を印加する発信側コイル
62と、検査領域61の磁界の変化を検出する受信側コ
イル63と、検出回路64などを備えている。物品Aが
出口ゲート40を通る際に、磁性ワイヤ11が磁化反転
を生じるか否かが受信側コイル63によって検出され
る。
【0031】磁性ワイヤ11が磁化反転を生じたことを
受信側コイル63がとらえたとき、この物品Aが未清算
であることを示す信号が検出回路64によって報知器6
5に出力され、報知器65が作動する。精算済みの物品
Aが出口ゲート40を通る際には、磁性ワイヤ11が磁
化反転を生じないから、この物品Aが出口ゲート40か
ら出ることが許可される。
受信側コイル63がとらえたとき、この物品Aが未清算
であることを示す信号が検出回路64によって報知器6
5に出力され、報知器65が作動する。精算済みの物品
Aが出口ゲート40を通る際には、磁性ワイヤ11が磁
化反転を生じないから、この物品Aが出口ゲート40か
ら出ることが許可される。
【0032】次に、磁気マーカー10を用いる物品管理
方法の一例について、図1を参照して説明する。物品A
が工場から出荷される際に、店外着磁装置20によって
オンオフ制御素子12に着磁処理を行うことにより、全
ての物品Aの磁気マーカー10を一旦オフ状態にしてお
く。物品Aをオフ状態にしておくことにより、正当な所
有物として店舗Bに持ち込まれた物品Aに対して、判別
装置60が報知器65を作動させてしまうことを回避で
きる。
方法の一例について、図1を参照して説明する。物品A
が工場から出荷される際に、店外着磁装置20によって
オンオフ制御素子12に着磁処理を行うことにより、全
ての物品Aの磁気マーカー10を一旦オフ状態にしてお
く。物品Aをオフ状態にしておくことにより、正当な所
有物として店舗Bに持ち込まれた物品Aに対して、判別
装置60が報知器65を作動させてしまうことを回避で
きる。
【0033】物品Aが店舗Bに入荷する際に、消磁装置
26を使用する消磁工程において、オンオフ制御素子1
2を消磁することにより、磁気マーカー10を磁化反転
可能なオン状態に切換える。
26を使用する消磁工程において、オンオフ制御素子1
2を消磁することにより、磁気マーカー10を磁化反転
可能なオン状態に切換える。
【0034】次いで、第1のカウント装置30を用いる
第1のカウント工程において、磁気マーカー10に交番
磁界が印加される。その際に発生する磁化反転をとらえ
ることによって、物品Aに磁気マーカー10が存在する
か否か(本物か否か)を判別できるとともに、店舗Bに
入荷した物品Aの数が第1のカウント装置30によって
カウントされる。そののち物品Aを店舗B内に陳列す
る。
第1のカウント工程において、磁気マーカー10に交番
磁界が印加される。その際に発生する磁化反転をとらえ
ることによって、物品Aに磁気マーカー10が存在する
か否か(本物か否か)を判別できるとともに、店舗Bに
入荷した物品Aの数が第1のカウント装置30によって
カウントされる。そののち物品Aを店舗B内に陳列す
る。
【0035】陳列された物品Aが精算所41に運ばれる
と、第2のカウント装置42を用いる第2のカウント工
程において、磁気マーカー10に交番磁界が印加され、
その際に発生する磁化反転を検出することにより、清算
所41を通る物品Aの数(販売数)が第2のカウント装
置42によってカウントされる。
と、第2のカウント装置42を用いる第2のカウント工
程において、磁気マーカー10に交番磁界が印加され、
その際に発生する磁化反転を検出することにより、清算
所41を通る物品Aの数(販売数)が第2のカウント装
置42によってカウントされる。
【0036】そしてカウント比較工程において、第1の
カウント装置30によって検出された数(入荷数)と、
第2のカウント装置42によって検出された数(販売
数)の差が算出され、表示装置51に表示される。店舗
Bの管理者は、入荷数と販売数との差と、店内の在庫数
とを比較することにより、店内から不正に持ち出された
(盗難にあった)物品Aの数を知ることができる。
カウント装置30によって検出された数(入荷数)と、
第2のカウント装置42によって検出された数(販売
数)の差が算出され、表示装置51に表示される。店舗
Bの管理者は、入荷数と販売数との差と、店内の在庫数
とを比較することにより、店内から不正に持ち出された
(盗難にあった)物品Aの数を知ることができる。
【0037】着磁装置45を用いる着磁工程において
は、清算済みの物品Aが清算所41を通る際に、着磁装
置45によってオンオフ制御素子12に着磁することに
より、磁気マーカー10を再びオフ状態にする。
は、清算済みの物品Aが清算所41を通る際に、着磁装
置45によってオンオフ制御素子12に着磁することに
より、磁気マーカー10を再びオフ状態にする。
【0038】判別装置60を用いる判別工程において、
出口ゲート40を通る物品Aに交番磁界を与えることに
より、物品Aの磁性ワイヤ11が磁化反転するか否かを
検出する。そして磁化反転が検出されたとき、当該物品
Aが未清算であることを示す警報信号を発生し、報知器
65を作動させる。
出口ゲート40を通る物品Aに交番磁界を与えることに
より、物品Aの磁性ワイヤ11が磁化反転するか否かを
検出する。そして磁化反転が検出されたとき、当該物品
Aが未清算であることを示す警報信号を発生し、報知器
65を作動させる。
【0039】次に、本発明に係る保険システムの一実施
形態について説明する。ここでは物品の一例が商品であ
り、店内への商品の入庫数をN1、販売数をN2、出庫
数をN3で表す。出庫数N3とは、例えば棚おろしなど
の目的で店内の全ての被保険商品を一旦店外に出庫した
ときにカウントされた数、あるいは商品全てを別の店舗
に移動させる際にカウントされた数である。
形態について説明する。ここでは物品の一例が商品であ
り、店内への商品の入庫数をN1、販売数をN2、出庫
数をN3で表す。出庫数N3とは、例えば棚おろしなど
の目的で店内の全ての被保険商品を一旦店外に出庫した
ときにカウントされた数、あるいは商品全てを別の店舗
に移動させる際にカウントされた数である。
【0040】入庫数N1と販売数N2と出庫数N3の3
種類のカウントを、全て前記磁気マーカー10を用いて
行ってもよいが、コストを下げるために、表1に示すよ
うに、3種類のカウントのうち少なくとも1種類のカウ
ントに磁気マーカー10を用いるようにしてもよい。
種類のカウントを、全て前記磁気マーカー10を用いて
行ってもよいが、コストを下げるために、表1に示すよ
うに、3種類のカウントのうち少なくとも1種類のカウ
ントに磁気マーカー10を用いるようにしてもよい。
【0041】磁気マーカー10を用いない場合、例えば
商品に付したバーコードによる電子式の販売数カウント
手段でもよいし、清算所41における手入力、あるいは
目視による販売数カウント手段でもかまわない。商品に
バーコードと磁気マーカー10を付しておき、バーコー
ドによる品種の特定と、磁気マーカー10によるカウン
トを併用してもよい。
商品に付したバーコードによる電子式の販売数カウント
手段でもよいし、清算所41における手入力、あるいは
目視による販売数カウント手段でもかまわない。商品に
バーコードと磁気マーカー10を付しておき、バーコー
ドによる品種の特定と、磁気マーカー10によるカウン
トを併用してもよい。
【0042】
【表1】
【0043】表1は9種類の管理ケースC1〜C9を示
している。表1中の“M”は磁気マーカー10を用いて
カウントする場合、“E”は磁気マーカー10を用いず
にカウントする場合、“−”はカウントしない場合をそ
れぞれ示している。例えば管理ケースC1は、入庫数を
磁気マーカー10によってカウントするのみである。こ
の場合、予定入庫数が実際に入庫されたか否かについ
て、商品の真偽判定とともに、入庫数を確認することが
できる。
している。表1中の“M”は磁気マーカー10を用いて
カウントする場合、“E”は磁気マーカー10を用いず
にカウントする場合、“−”はカウントしない場合をそ
れぞれ示している。例えば管理ケースC1は、入庫数を
磁気マーカー10によってカウントするのみである。こ
の場合、予定入庫数が実際に入庫されたか否かについ
て、商品の真偽判定とともに、入庫数を確認することが
できる。
【0044】管理ケースC8の場合には、ある特定の商
品が販売された時に、精算所41においてバーコードに
よって商品の種類を読取り、コンピュータによって自動
集計を行う。このような販売数カウント手段により、こ
の特定種類の商品の販売数N2を、磁気マーカー10を
用いることなく自動カウントすることができる。C8の
場合には、C9のように販売数のカウントに磁気マーカ
ー10を用いる場合と比較して、低コストで実施するこ
とが可能である。C9の場合には、コストが若干高くな
るが、全てのカウントに磁気マーカー10を用いるた
め、真偽判定を含めて管理精度が向上することになる。
C9の場合、販売数カウント手段として、図1に示す精
算所41のカウント装置42を用いることができる。
品が販売された時に、精算所41においてバーコードに
よって商品の種類を読取り、コンピュータによって自動
集計を行う。このような販売数カウント手段により、こ
の特定種類の商品の販売数N2を、磁気マーカー10を
用いることなく自動カウントすることができる。C8の
場合には、C9のように販売数のカウントに磁気マーカ
ー10を用いる場合と比較して、低コストで実施するこ
とが可能である。C9の場合には、コストが若干高くな
るが、全てのカウントに磁気マーカー10を用いるた
め、真偽判定を含めて管理精度が向上することになる。
C9の場合、販売数カウント手段として、図1に示す精
算所41のカウント装置42を用いることができる。
【0045】上記C8,C9において、出庫数N3は、
例えば出口ゲート40に第2のカウント装置42を設け
ることによってカウントすることができる。あるいは、
出庫時に店内の全ての商品を、入庫時とは逆方向から搬
入部25を通し、搬入部25に設けたカウント装置30
によってカウントしてもよい。この場合のカウント装置
30は、この発明で言う第2のカウント手段として機能
することになる。
例えば出口ゲート40に第2のカウント装置42を設け
ることによってカウントすることができる。あるいは、
出庫時に店内の全ての商品を、入庫時とは逆方向から搬
入部25を通し、搬入部25に設けたカウント装置30
によってカウントしてもよい。この場合のカウント装置
30は、この発明で言う第2のカウント手段として機能
することになる。
【0046】C8,C9において、入庫数N1と出庫数
N3は、いずれも磁気マーカー10を用いてカウントさ
れる。この場合、商品本体に磁気マーカー10を埋込ん
でおくことにより、商品本体の真偽判定と、包装材の中
に商品本体が入っていない場合のカウントミスを防ぐこ
とができる。出庫に続けて全商品を入庫することによ
り、在庫個数をカウントしたのち、カウント前の状態に
全商品を戻すことができる。
N3は、いずれも磁気マーカー10を用いてカウントさ
れる。この場合、商品本体に磁気マーカー10を埋込ん
でおくことにより、商品本体の真偽判定と、包装材の中
に商品本体が入っていない場合のカウントミスを防ぐこ
とができる。出庫に続けて全商品を入庫することによ
り、在庫個数をカウントしたのち、カウント前の状態に
全商品を戻すことができる。
【0047】特定の1種類の商品をカウントする場合に
は、入庫時あるいは出庫時に当該商品に設けられている
磁気マーカー10によって個数をカウントし、カウント
された数に商品単価を掛け合わせることにより、当該商
品の総額を求めることができる。
は、入庫時あるいは出庫時に当該商品に設けられている
磁気マーカー10によって個数をカウントし、カウント
された数に商品単価を掛け合わせることにより、当該商
品の総額を求めることができる。
【0048】金額が異なる複数種類の商品に同一種類の
磁気マーカー10が入っており、しかも複数種類の商品
の個数を同時にカウントする場合には、例えばバーコー
ドと磁気マーカー10を併用する。この場合、複数種類
の商品が同時に流れても、バーコードを読取ることによ
って、商品の種類を判別することができるので、各商品
ごとの個数と総額を求めることができる。
磁気マーカー10が入っており、しかも複数種類の商品
の個数を同時にカウントする場合には、例えばバーコー
ドと磁気マーカー10を併用する。この場合、複数種類
の商品が同時に流れても、バーコードを読取ることによ
って、商品の種類を判別することができるので、各商品
ごとの個数と総額を求めることができる。
【0049】バーコードを読取るだけでは、商品の真偽
判定を行ったり、包装材のみで商品本体が入っていない
場合のカウントミスを回避したりすることはできない。
しかし、バーコードと磁気マーカー10を併用すること
によって、真偽判定と、カウントミスの発生防止が可能
となる。
判定を行ったり、包装材のみで商品本体が入っていない
場合のカウントミスを回避したりすることはできない。
しかし、バーコードと磁気マーカー10を併用すること
によって、真偽判定と、カウントミスの発生防止が可能
となる。
【0050】このような観点から、磁気マーカー10
は、包装材に設けるのではなく、商品本体内部に例えば
合成樹脂の一体成形等により内蔵されていることが望ま
しい。前述したワイヤ状の磁気マーカー10は極めて細
く、しかも短寸法であるから、商品本体の内部に目立た
ないように内蔵することができる。このため、故意ある
いは事故によって磁気マーカー10が商品から外れるな
どの管理上のエラーを防ぐことができる。
は、包装材に設けるのではなく、商品本体内部に例えば
合成樹脂の一体成形等により内蔵されていることが望ま
しい。前述したワイヤ状の磁気マーカー10は極めて細
く、しかも短寸法であるから、商品本体の内部に目立た
ないように内蔵することができる。このため、故意ある
いは事故によって磁気マーカー10が商品から外れるな
どの管理上のエラーを防ぐことができる。
【0051】前述の表1に示された管理ケースC8,C
9では、以下に説明するように入庫数N1と販売数N2
と出庫数N3を用いて、不明個数を算出することができ
る。そして不明個数に基いて、不明金額すなわち盗難等
による損失額を算出することができ、信頼性の高い保険
システムの適用が可能となる。
9では、以下に説明するように入庫数N1と販売数N2
と出庫数N3を用いて、不明個数を算出することができ
る。そして不明個数に基いて、不明金額すなわち盗難等
による損失額を算出することができ、信頼性の高い保険
システムの適用が可能となる。
【0052】[ある期間における不明個数算出方法の一
例] (1)9月30日 在庫分全てを出口ゲートより出庫し、出庫数N330す
なわち在庫数をカウントする。 (2)10月1日 前日出庫分を全て入庫し、入口ゲートにて入庫数をカウ
ントする。この日の入庫数N11は、前述の出庫数N3
30と同数である。 販売数N21をカウントする。 (3)10月2日 販売数N22をカウントする。 (4)10月3日 入口ゲートから商品を入庫し、その際の入庫数N13を
カウントする。 販売数N23をカウントする。 (5)10月4日 販売数N24をカウントする。在庫分全てを出口ゲート
より出庫し、出庫数N34すなわちこの日の在庫数をカ
ウントする。 (6)10月5日 前日出庫分を全て入庫し、入口ゲートにて入庫数をカウ
ントする。この日の入庫数N15は、前述の出庫数N3
4と同数である。不明個数Nnは、入庫数N1から販売
数N2と出庫数N3を差し引くことによって求めること
ができる。この不明個数Nnと商品単価に基いて、補償
すべき損害の程度を、例えば図1に示す演算装置50に
よって算出することができ、その演算結果を出力するこ
とができる。そしてこの演算結果に基いて、保険システ
ムにおいて対価を保証する基になるデータを得ることが
可能となる。
例] (1)9月30日 在庫分全てを出口ゲートより出庫し、出庫数N330す
なわち在庫数をカウントする。 (2)10月1日 前日出庫分を全て入庫し、入口ゲートにて入庫数をカウ
ントする。この日の入庫数N11は、前述の出庫数N3
30と同数である。 販売数N21をカウントする。 (3)10月2日 販売数N22をカウントする。 (4)10月3日 入口ゲートから商品を入庫し、その際の入庫数N13を
カウントする。 販売数N23をカウントする。 (5)10月4日 販売数N24をカウントする。在庫分全てを出口ゲート
より出庫し、出庫数N34すなわちこの日の在庫数をカ
ウントする。 (6)10月5日 前日出庫分を全て入庫し、入口ゲートにて入庫数をカウ
ントする。この日の入庫数N15は、前述の出庫数N3
4と同数である。不明個数Nnは、入庫数N1から販売
数N2と出庫数N3を差し引くことによって求めること
ができる。この不明個数Nnと商品単価に基いて、補償
すべき損害の程度を、例えば図1に示す演算装置50に
よって算出することができ、その演算結果を出力するこ
とができる。そしてこの演算結果に基いて、保険システ
ムにおいて対価を保証する基になるデータを得ることが
可能となる。
【0053】例えば前述の例(10月1日〜4日)での
不明個数Nnは、下記の式によって算出される。 Nn=(N11+N13)−(N21+N22+N23
+N24)−(N34) 以上説明したように、この実施形態によれば、商品の入
出庫時の真偽判定を行えるとともに、カウントミスを回
避できる。このため入出庫時の個数カウントの精度を向
上できるとともに、商品の盗難(万引き)を監視するこ
とにより、商品の管理システムの精度が向上する。ま
た、ある特定期間における不明個数Nnを容易に把握す
ることができ、不明金額(損失金額)を容易に算出する
ことができる。
不明個数Nnは、下記の式によって算出される。 Nn=(N11+N13)−(N21+N22+N23
+N24)−(N34) 以上説明したように、この実施形態によれば、商品の入
出庫時の真偽判定を行えるとともに、カウントミスを回
避できる。このため入出庫時の個数カウントの精度を向
上できるとともに、商品の盗難(万引き)を監視するこ
とにより、商品の管理システムの精度が向上する。ま
た、ある特定期間における不明個数Nnを容易に把握す
ることができ、不明金額(損失金額)を容易に算出する
ことができる。
【0054】またこの実施形態によれば、商品等の物品
の真偽の判定と、真の個数カウントと、万引き防止機能
(出口ゲート40の設置)により、正規の物流がなされ
ているか否かを監視できる。さらに、入庫数N1=在庫
数N3+販売数N2 の式において、両辺にイコールが
成り立つか否かを容易に判定できるので、異常(イコー
ルでない)が生じているか否かを容易に判定できる。こ
れらにより、物品の管理システムの信頼性が向上し、保
険システムを導入しやすくなる。
の真偽の判定と、真の個数カウントと、万引き防止機能
(出口ゲート40の設置)により、正規の物流がなされ
ているか否かを監視できる。さらに、入庫数N1=在庫
数N3+販売数N2 の式において、両辺にイコールが
成り立つか否かを容易に判定できるので、異常(イコー
ルでない)が生じているか否かを容易に判定できる。こ
れらにより、物品の管理システムの信頼性が向上し、保
険システムを導入しやすくなる。
【0055】前記物品管理システムは、店舗の中に磁気
マーカー10のない物品が混在していても有効である。
すなわち、磁気マーカー10のない物品は当該システム
が管理しないだけであり、磁気マーカー10が入ってい
る物品の管理に影響を及ぼすことはない。
マーカー10のない物品が混在していても有効である。
すなわち、磁気マーカー10のない物品は当該システム
が管理しないだけであり、磁気マーカー10が入ってい
る物品の管理に影響を及ぼすことはない。
【0056】また、複数種類の物品にそれぞれ異なる種
類の磁気マーカーが入っていても、磁気マーカーの種類
を自動で判定することで、磁気マーカーの種類ごとに、
物品管理システムを機能させることができる。この場
合、互いに異なる種類の磁気マーカーどうしで管理上の
影響を及ぼし合うことはない。
類の磁気マーカーが入っていても、磁気マーカーの種類
を自動で判定することで、磁気マーカーの種類ごとに、
物品管理システムを機能させることができる。この場
合、互いに異なる種類の磁気マーカーどうしで管理上の
影響を及ぼし合うことはない。
【0057】複数種類の物品に1種類の磁気マーカーが
設けられている場合には、バーコードシステムなどの物
品種別自動判定システムを併用することで、それぞれの
品種ごとに物品管理を行うことができる。
設けられている場合には、バーコードシステムなどの物
品種別自動判定システムを併用することで、それぞれの
品種ごとに物品管理を行うことができる。
【0058】なお、図9は本発明の物品管理システムに
用いる他の実施形態の磁気マーカー10′を示してい
る。この磁気マーカー10′は、互いに磁気特性が異な
る複数本の磁性ワイヤ11a,11b,11cと、これ
らを覆うオンオフ制御素子12を備えている。磁性ワイ
ヤ11a〜11cの数は2本でもよいし、あるいは4本
以上であってもよい。これら磁性ワイヤ11a〜11c
は、前記実施形態の磁性ワイヤ11と同様に磁化反転を
生じることのできる磁性材料からなる。この磁気マーカ
ー10′は、互いに保磁力が相違する複数の磁性ワイヤ
11a〜11cを用いることにより、交番磁界を与えた
ときに、さらに多様な磁気パルスを発生させることがで
きる。
用いる他の実施形態の磁気マーカー10′を示してい
る。この磁気マーカー10′は、互いに磁気特性が異な
る複数本の磁性ワイヤ11a,11b,11cと、これ
らを覆うオンオフ制御素子12を備えている。磁性ワイ
ヤ11a〜11cの数は2本でもよいし、あるいは4本
以上であってもよい。これら磁性ワイヤ11a〜11c
は、前記実施形態の磁性ワイヤ11と同様に磁化反転を
生じることのできる磁性材料からなる。この磁気マーカ
ー10′は、互いに保磁力が相違する複数の磁性ワイヤ
11a〜11cを用いることにより、交番磁界を与えた
ときに、さらに多様な磁気パルスを発生させることがで
きる。
【0059】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、流通
段階あるいは店舗内での物品の有無を非接触で監視する
ことができ、盗難に対するセキュリティ性を向上させる
ことができる。また、磁気マーカーを目立たないように
物品に埋設することができ、故意あるいは事故により磁
気マーカーが物品から外れてしまうことも防止できるた
め、信頼性の高い物品管理システムを実現できる。
段階あるいは店舗内での物品の有無を非接触で監視する
ことができ、盗難に対するセキュリティ性を向上させる
ことができる。また、磁気マーカーを目立たないように
物品に埋設することができ、故意あるいは事故により磁
気マーカーが物品から外れてしまうことも防止できるた
め、信頼性の高い物品管理システムを実現できる。
【0060】請求項2に記載した発明によれば、包装材
を除く物品自体に磁気マーカーを埋込むことにより、店
内で不正に取外されることを防止でき、セキュリティ性
がさらに向上する。請求項3に記載した発明によれば、
工場からの出荷段階で全ての物品の磁気マーカーをオフ
状態にしておくことができるため、店内に正当に持ち込
まれた物品に対して判別装置が報知器を作動させてしま
うことを回避できる。
を除く物品自体に磁気マーカーを埋込むことにより、店
内で不正に取外されることを防止でき、セキュリティ性
がさらに向上する。請求項3に記載した発明によれば、
工場からの出荷段階で全ての物品の磁気マーカーをオフ
状態にしておくことができるため、店内に正当に持ち込
まれた物品に対して判別装置が報知器を作動させてしま
うことを回避できる。
【0061】請求項4に記載した発明によれば、店内に
持ち込まれた磁界発生源によって磁気マーカーが不正に
操作されてしまうことを回避でき、セキュリティ性がさ
らに向上する。請求項5に記載した発明によれば、磁界
発生源が店内に持ち込まれることを店舗の入口付近で阻
止することができる。
持ち込まれた磁界発生源によって磁気マーカーが不正に
操作されてしまうことを回避でき、セキュリティ性がさ
らに向上する。請求項5に記載した発明によれば、磁界
発生源が店内に持ち込まれることを店舗の入口付近で阻
止することができる。
【0062】請求項6に記載した発明によれば、磁気マ
ーカーが物品に埋設されていても、物品の外部から印加
する磁界によって、磁気マーカーのオンオフ処理を問題
なく行うことができる。
ーカーが物品に埋設されていても、物品の外部から印加
する磁界によって、磁気マーカーのオンオフ処理を問題
なく行うことができる。
【0063】請求項7に記載した発明によれば、商品等
が不明になるなどの損害の程度を明確に把握することが
でき、しかも盗難を抑制する効果もあるため、盗難や管
理ミスに対する安全性と信頼性の高い保険システムを実
現することができる。
が不明になるなどの損害の程度を明確に把握することが
でき、しかも盗難を抑制する効果もあるため、盗難や管
理ミスに対する安全性と信頼性の高い保険システムを実
現することができる。
【図1】 本発明の一実施形態を示す物品管理システム
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図2】 磁気マーカーを備えた物品の斜視図。
【図3】 図2に示された物品の一部の断面図。
【図4】 磁気マーカーを備えた物品の他の例を示す斜
視図。
視図。
【図5】 図1に示された物品管理システムに使用され
る磁気マーカーを一部断面で示す斜視図。
る磁気マーカーを一部断面で示す斜視図。
【図6】 磁気マーカーの励起磁界とパルス出力との関
係を示す図。
係を示す図。
【図7】 図1に示された物品管理システムの搬入部の
斜視図。
斜視図。
【図8】 図1に示された物品管理システムの出口ゲー
トの斜視図。
トの斜視図。
【図9】 磁気マーカーの他の実施形態を示す斜視図。
A…物品
10…磁気マーカー
11…磁性ワイヤ
12…オンオフ制御素子
20…店外着磁装置
26…消磁装置
30…第1のカウント装置
42…第2のカウント装置
45…着磁装置
50…演算装置
60…判別装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5C084 AA03 AA09 AA13 BB31 CC36
DD21 EE01 EE07 GG07 GG09
GG43 GG44 GG57
Claims (7)
- 【請求項1】交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転
を生じる第1の磁性材料からなる磁性ワイヤと、 磁気的に硬質または半硬質な第2の磁性材料からなり前
記磁性ワイヤを覆っていて該第2の磁性材料に着磁した
時に前記磁性ワイヤの磁化反転を阻止するバイアス磁界
を生じるオンオフ制御素子と、 を有する磁気マーカーを用いる物品管理システムであっ
て、 前記磁気マーカーが物品に設けられており、 前記磁性ワイヤが、保磁力240A/m以下で磁化が反
転する際の微分比透磁率100,000以上の前記第1
の磁性材料からなり、前記オンオフ制御素子が保磁力
3.2kA/m以上の前記第2の磁性材料からなり、 前記磁気マーカーの外径がφ0.3mm以下、長さが4
0mm以下であり、 物品の入庫時に前記磁気マーカーに交番磁界を印加し、
発生する磁化反転を検出することによって、入庫数をカ
ウントする第1のカウント手段と、 物品の精算時または出庫時に該物品に交番磁界を印加
し、その磁化反転に基いて出庫数をカウントする第2の
カウント手段と、 を具備したことを特徴とする物品管理システム。 - 【請求項2】前記磁気マーカーが、物品の流通段階で使
用される包装材を除く物品自体に埋込まれていることを
特徴とする請求項1記載の物品管理システム。 - 【請求項3】前記物品に前記磁気マーカーを設けてから
該物品を出荷するまでの間に、該物品の磁気マーカーの
オンオフ制御素子に着磁して該物品の磁気マーカーをオ
フ状態にする店外着磁装置を備えたことを特徴とする請
求項1記載の物品管理システム。 - 【請求項4】前記店舗に前記着磁手段以外の磁界発生源
を検知する磁界検知手段を備えていることを特徴とする
請求項1記載の物品管理システム。 - 【請求項5】前記磁界検知手段が店舗の入口付近に設け
られていて、外部から該店舗に持ち込まれる磁界発生源
を検知可能としたことを特徴とする請求項1記載の物品
管理システム。 - 【請求項6】前記磁性ワイヤを構成する第1の磁性材料
が鉄系の結晶質合金であり、主たる結晶相の磁化容易方
向<100>の少なくとも一つが該磁性ワイヤの軸線方
向に対して10度以内の角度で配向していることを特徴
とする請求項1記載の物品管理システム。 - 【請求項7】交番磁界が印加された時に急峻な磁化反転
を生じる第1の磁性材料からなる磁性ワイヤと、 磁気的に硬質または半硬質な第2の磁性材料からなり前
記磁性ワイヤを覆っていて該第2の磁性材料に着磁した
時に前記磁性ワイヤの磁化反転を阻止するバイアス磁界
を生じるオンオフ制御素子と、 を有する磁気マーカーを用いる物品管理システムであっ
て、 前記磁気マーカーが物品に設けられており、 前記磁性ワイヤが、保磁力240A/m以下で磁化が反
転する際の微分比透磁率100,000以上の前記第1
の磁性材料からなり、前記オンオフ制御素子が保磁力
3.2kA/m以上の前記第2の磁性材料からなり、 前記磁気マーカーの外径がφ0.3mm以下、長さが4
0mm以下であり、 物品の入庫時に前記磁気マーカーに交番磁界を印加し、
発生する磁化反転を検出することによって、入庫数をカ
ウントする第1のカウント手段と、 精算された物品の販売数をカウントする販売数カウント
手段と、 物品の出庫時に前記磁気マーカを用いて出庫数をカウン
トする第2のカウント手段と、 前記入庫数から前記販売数と前記出庫数を差し引き、こ
の差に基いて補償すべき損害の程度を求める手段と、 を具備したことを特徴とする物品の保険システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384675A JP2003182847A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 物品管理システムと物品の保険システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001384675A JP2003182847A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 物品管理システムと物品の保険システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182847A true JP2003182847A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27594348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001384675A Pending JP2003182847A (ja) | 2001-12-18 | 2001-12-18 | 物品管理システムと物品の保険システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003182847A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2244107A2 (en) | 2009-02-06 | 2010-10-27 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Object detecting apparatus |
US7834739B2 (en) | 2007-09-19 | 2010-11-16 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Baggage management gate |
JP2011149906A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 検知装置及びプログラム |
JP2013134644A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Panasonic Corp | セキュリティシステム |
-
2001
- 2001-12-18 JP JP2001384675A patent/JP2003182847A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7834739B2 (en) | 2007-09-19 | 2010-11-16 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Baggage management gate |
EP2244107A2 (en) | 2009-02-06 | 2010-10-27 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Object detecting apparatus |
US8193806B2 (en) | 2009-02-06 | 2012-06-05 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Object detecting apparatus |
EP2244107A3 (en) * | 2009-02-06 | 2015-03-25 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Object detecting apparatus |
JP2011149906A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 検知装置及びプログラム |
JP2013134644A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Panasonic Corp | セキュリティシステム |
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