JPH09114379A - くじ付きラベル及び回収くじ付きラベルの確認方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏面側にあたりはずれ等のくじ用表示が設け
られたくじ付きラベルを、台紙等に貼着された状態で回
収された後に、台紙から剥がすことなく簡単にくじの結
果を確認することができる、くじ付きラベル及び回収後
くじ付きラベルの確認方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 隠蔽層を介して裏面側にくじの結果が表
示されたくじ表示部4 が設けられ、商品等の外面に貼着
され、且つ商品等から剥離された後には、台紙8に裏面
側を貼着されて回収されるラベル本体9 を有するくじ付
きラベルにおいて、前記ラベル本体9 の表面側から特定
の光線を照射されることによって目視可能になるように
前記くじ表示部4 の内容が確認可能な確認表示部5 が形
成されてなることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品に貼着された
裏面側にあたりはずれ等のくじ用表示が設けられたくじ
付きラベルを、台紙等に貼着された状態で回収された後
に、台紙から剥がすことなく簡単にくじの結果を確認す
ることができる、くじ付きラベル及び回収くじ付きラベ
ルの確認方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、裏面側に「あたり」或いは「はず
れ」等のくじの結果が表示されたくじ付きラベルを日用
品や食品等の商品の外面に貼着することがあった。これ
は、商品の購入後に購入者がくじ付きラベルを商品から
剥離し、裏面のあたりはずれ等の結果をみて、該結果が
あたりの場合にはこのラベルを台紙やハガキ等に貼着し
て販売元等の賞品の請求先に送り、該請求先において回
収されたくじ付きラベルがあたりであることを確認した
後に賞品等を購入者に送るしくみであり、消費者に商品
の購買意欲をわかせたり、宣伝広告効果を高めるために
使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなハガキ等の台紙に貼着されて回収されたくじ付きラ
ベルを、あたりくじかどうかを確認する場合に、台紙か
らくじ付きラベルを剥離して、裏面の結果表示を確認し
なければならないため、確認作業は人間の手作業で行わ
れており、きわめて効率が悪く煩雑な作業であった。

【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、裏面側にあたりはずれ等のくじ用
表示が設けられたくじ付きラベルを、台紙等に貼着され
た状態で回収された後に、台紙から剥がすことなく簡単
にくじの結果を確認することができる、くじ付きラベル
及び回収後くじ付きラベルの確認方法を提供することを
課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

（構成）本発明は、このような課題を解決するためにく
じ付きラベルとしてなされた手段としては、隠蔽層を介
して裏面側にくじの結果が表示されたくじ表示部4 が設
けられ、商品等の外面に貼着され、且つ商品等から剥離
された後には、台紙8 に裏面側を貼着されて回収される
ラベル本体9 を有するくじ付きラベルにおいて、前記ラ
ベル本体9 の表面側から特定の光線を照射されることに
よって目視可能になるように前記くじ表示部4 の内容が
確認可能な確認表示部5 が形成されてなることにある。

【０００６】さらに、回収くじ付きラベルの確認方法と
してなされた手段は、隠蔽層を介して裏面側にくじの結
果が表示されたくじ表示部4 が設けられ、特定の光線を
照射されることによって目視可能になるよう前記くじ表
示部4 の内容が確認可能な確認表示部5 が形成され、且
つ商品の表面に裏面側を貼着されているくじ付きラベル
7 を商品から剥離された後に台紙8 に裏面側を貼着して
回収し、その後特定の光線を該くじ付きラベル7 の表面
側から前記確認表示部5 に照射して確認表示部5 を確認
することにある。

【０００７】（作用）すなわち、本発明のくじ付きラベ
ルは、隠蔽層を介した裏面側にくじの結果が表示された
くじ表示部4 が設けられ、商品等の外面に貼着され、且
つ商品等から剥離された後には、台紙8 に裏面側を貼着
されて回収されるラベル本体9 を有するくじ付きラベル
において、前記ラベル本体9 の表面側から特定の光線を
照射されることによって目視可能になるように前記くじ
表示部4 の内容が確認可能な確認表示部5 が形成されて
いるため、くじ付きラベルが商品に貼着されている状態
では、くじ表示部4 がラベル本体9 の隠蔽層によって隠
蔽され、且つ確認表示部5 も通常の光線下では目視でき
ないため、くじの結果は判別できないが、くじ付きラベ
ルの回収後に特定の光線をラベル本体9 の表面側から確
認表示部5 に照射すると、確認表示部5 が目視可能にな
り、該確認表示部5 によってくじ表示部４の内容が確認
できるため、ハガキ等の台紙8 に貼着された状態のま
ま、回収されたくじの結果の確認作業を容易に行うこと
ができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に従って説明する。まず、本発明のくじ付きラ
ベルの構成から説明する。図１において、１は合成紙等
の隠蔽性を有する材質からなる基材で、該基材１の表面
には、図２（イ）に示すように商品名やデザイン等のラ
ベル表示が印刷された印刷層２が設けられている。

【０００９】３は前記基材１の裏面に設けられた粘着層
で、該粘着層３の面上には、図２（ロ）に示すように
「あたり」( 又は「はずれ」) 等のくじの結果が印刷に
よって表示されたくじ表示部４が設けられている。

【００１０】５は、前記印刷層２の外面側に通常の太陽
光線や照明光線下では目視不可能であり、特定の光線例
えば紫外線等を照射した時に目視可能なように設けられ
た確認表示部で、該確認表示部５には前記くじ表示部４
の内容が確認できるような表示、例えばくじ表示部４に
「あたり」とある場合には「あたり」であることが確認
できるような「○」等の表示がされている。

【００１１】該確認表示部５は、例えば２，５−ビス
〔５´−ｔ−ブチルベンゾオキザゾリル(2) 〕チオフィ
ンの如く紫外線が照射された際に発光する発光剤（蛍光
剤）を含有するニスや透明インキ等の塗料が塗布されて
形成されたものであり、このような発光剤は通常の太陽
光に含まれる程度の紫外線によっては殆どその色彩や光
沢に変化を感じさせない様に、ニス中への含有量が調整
されている。

【００１２】さらに、上記のような構成からなるラベル
本体９を有するくじ付きラベル７は、商品に貼着するま
での間は、図１に示すように前記粘着層３の外面に離型
紙６が設けられた状態で保管される。

【００１３】次に、このような構成からなるくじ付きラ
ベル７を使用する場合について説明する。まず、くじ付
きラベル７から離型紙６を剥離して、商品の外面側に粘
着層３を介して貼着する。この時、基材１は上述したよ
うに隠蔽性を有する材質からなるため、裏面に表示され
たくじ表示部４のあたり、はずれ等のくじ表示部４は外
面から目視することはできず、外面側には印刷層２のデ
ザイン等が通常のラベル表示として表示される。

【００１４】さらに、外面に設けられた確認表示部５
は、通常の太陽光や照明光によっては全く目視できず、
従ってくじ付きラベル７を商品の外面に貼着して店頭等
に置かれた状態ではくじ付きラベル７のくじの結果は判
別できない。

【００１５】次に、このようなくじ付きラベル７が貼着
された商品を消費者が購入した後に、該消費者はくじ付
きラベル７を剥離して裏面のくじ表示部４を確認する。
このように、くじ付きラベル７を一度剥離して裏面を確
認するため、粘着層３に塗布される粘着剤は剥離可能な
程度の粘着性を有するものが好ましい。そして、裏面の
くじ表示部４があたりの表示であった場合には、図３
（イ）に示すようにハガキ８等の台紙に貼着してくじ付
きラベル７を賞品等の請求先に郵送する。

【００１６】この郵送されたハガキ８を受け取った側
は、ハガキ８に貼着されたままの状態で、くじ付きラベ
ル７の外面側から紫外線を照射すると、前記確認表示部
５のニスに含まれる発光剤が発光することによって図３
（ロ）に示すように表示部５の「○」の表示が目視でき
るように浮かび上がり、ハガキ８からくじ付きラベル７
を剥離することなく、当たりくじであるか否かを確認す
ることができる。

【００１７】このように、ハガキ８からくじ付きラベル
７をいちいち剥離して、裏面を確認する必要がないた
め、装置による確認作業の自動化も容易にできる。例え
ば回収されたハガキ８を、ベルトコンベア等に載置して
移送しながら紫外線を照射し、センサー等で確認表示部
５のあたりの表示を検知して、確認表示部５の表示があ
たりに該当しない不正な応募ハガキを除去するようにし
て、機械によって確認作業を行うこともできる。

【００１８】尚、上記実施の形態においては、紫外線に
よって発光する２，５−ビス〔５´−ｔ−ブチルベンゾ
オキザゾリル(2) 〕チオフィンの等の発光剤をふくむニ
スやインキ等の塗料が確認作業が簡易で好ましいため使
用したが、このような紫外線に反応する発光剤を含む塗
料に限定されるものではなく、また基材１のフィルム等
が発光するもの、例えばフィルムの樹脂中に発光剤を含
有したもの等でもよい。

【００１９】例えば、赤外線等の特定の不可視光線の吸
収率が異なるインキによって「○」等の表示を設けた確
認表示部５を基材１の外面に形成し、確認者が該確認表
示部５を確認する際には、赤外線等を透過させる特殊フ
ィルターを介して、確認表示部５を見れば赤外線の光線
の吸収率の高い部分が暗くみえ、小さい部分が明るく見
えるため確認表示部５の表示を確認することが容易にで
きる。

【００２０】この場合、照射する赤外線等の光線は不可
視光線であるため、例え、強い光線を照射した場合にも
特殊フィルターを介さない限り該光線の吸収率の差は見
分けることができないため、表示部５の表示を確認する
ことは不可能であり、購入者がくじのあたりはずれを購
入以前に不正に判別しようとすることは一層困難にな
る。

【００２１】また、上記実施の形態では基材１として合
成紙を使用したが、例えば全面に白色印刷や銀色印刷又
はアルミ蒸着等された合成樹脂フィルムなどであっても
よく、要は、裏面側を隠蔽できる隠蔽層を有し、且つラ
ベルの基材として使用できるものであればよい。

【００２２】さらに、上記実施の形態では、あたりの表
示として「○」等の記号を確認表示部５に表示したが、
例えば、点数をくじ表示部４及び確認表示部５に表示し
て、ある所定の点数分のラベルに対して賞品を送るよう
なくじが付いたラベルであってもよく、くじ表示部４及
び確認表示部５の表示は上記実施の形態に限定されるも
のではない。

【００２３】また、上記実施の形態では、基材１の外面
側にデザイン等を表示した印刷層２を設けたが、このよ
うな印刷層２を設けることは任意であり、条件ではな
い。さらに、粘着層３の粘着剤の材質等も特に限定され
るものではなく、ラベルが貼着される商品の外面に貼着
することが可能な材質であれば適宜選択自由である。

【００２４】

【発明の効果】叙上のように、本発明はハガキ等の台紙
に貼着された状態でくじ付きラベルを回収した後に、あ
たりくじか否かをラベルを台紙から剥離することなく簡
単に確認することができ、またこのような確認作業を自
動化することも容易にできるため、確認作業の効率を飛
躍的に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のくじ付きラベルの拡大断面図。

【図２】（イ）は本発明のくじ付きラベルの正面図、
（ロ）は同背面図。

【図３】（イ）はくじ付きラベルをハガキに貼着した状
態を示す正面図、（ロ）はハガキに貼着されたくじ付き
ラベルに紫外線を照射した状態を示す正面図。

【符号の説明】

１ 基材 ２ 印刷層 ４ くじ表示部 ５ 確認表示部 ９ ラベル本体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 隠蔽層を介して裏面側にくじの結果が表
   示されたくじ表示部(4) が設けられ、商品等の外面に貼
   着され、且つ商品等から剥離された後には、台紙(8) に
   裏面側を貼着されて回収されるラベル本体(9) を有する
   くじ付きラベルにおいて、前記ラベル本体(9) の表面側
   から特定の光線を照射されることによって目視可能にな
   るように前記くじ表示部(4) の内容が確認可能な確認表
   示部(5)が形成されてなることを特徴とするくじ付きラ
   ベル。
2. 【請求項２】 隠蔽層を介して裏面側にくじの結果が表
   示されたくじ表示部(4) が設けられ、特定の光線を照射
   されることによって目視可能になるように前記くじ表示
   部(4) の内容が確認可能な確認表示部(5) が形成され、
   且つ商品の表面に裏面側を貼着されているくじ付きラベ
   ル(7) を商品から剥離された後に台紙(8) に裏面側を貼
   着して回収し、その後特定の光線を該くじ付きラベル
   (7) の表面側から前記確認表示部(5) に照射して確認表
   示部(5) を確認することを特徴とする回収くじ付きラベ
   ルの確認方法。