JPH09114338A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH09114338A
JPH09114338A JP26738695A JP26738695A JPH09114338A JP H09114338 A JPH09114338 A JP H09114338A JP 26738695 A JP26738695 A JP 26738695A JP 26738695 A JP26738695 A JP 26738695A JP H09114338 A JPH09114338 A JP H09114338A
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JP
Japan
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roll
toner
image
cleaning
photosensitive drum
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Pending
Application number
JP26738695A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
Yasuhiro Ogasawara
康裕 小笠原
Morio Onomi
守男 尾身
Yoji Sasagawa
洋二 笹川
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー像の転写が終了した感光体ドラムをブラ
シロール等のクリーナで清掃する画像形成装置におい
て、クリーニング前帯電器を構成する半導電性ロールの
低硬度化を図って像担持体の磨耗を防止すると共に、こ
の半導電性ロールに対するトナーの付着を防止して長期
に亘って良好な画質を維持することが可能な画像形成装
置を提供する。 【解決手段】画情報に応じたトナー像が形成される感光
体ドラム1と、かかるトナー像を記録シートへ転写した
後の感光体ドラム1の表面を清掃するブラシロール10
と、このブラシロール10とトナー像の転写部との間に
配設され、上記感光体ドラム1に付着したトナーの電荷
量を揃えるクリーニング前帯電器12とを備えた画像形
成装置において、上記クリーニング前帯電器12が、感
光体ドラム1に当接して回転すると共に所定のバイアス
電圧VPが印加された半導電性ロールであり、かかる半
導電性ロールは弾性部材の周面をコート層で被覆して形
成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザビ
ームプリンタ等、像担持体の表面に形成したトナー像を
記録シートに転写して記録画像の形成を行う画像形成装
置に係り、詳細には、転写後の像担持体に付着している
残留トナーを所定の電荷量に揃えた後、かかる残留トナ
ーをクリーナで除去するようにした画像形成装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた複写機やレーザビ
ームプリンタ等の画像形成装置においては、画情報に応
じて形成したトナー像を記録シートに転写する度毎に像
担持体の表面を清掃し、かかる像担持体に付着している
残留トナーや記録シートのタルク成分等を除去してやる
必要がある。かかる理由から、この種の画像形成装置で
は像担持体の回転方向に関するトナー像転写部の後段側
にクリーニング手段が設けられ、次の画像形成サイクル
に先立って像担持体の表面から残留トナー等の付着物を
取り除くように構成されている。
【0003】従来、このクリーニング手段としては、ゴ
ムブレードを像担持体に圧接させて付着物を掻き取るよ
うにしたものや、無数の繊維が植毛されたブラシロール
を回転させて像担持体の表面を摺擦するようにしたもの
等が知られているが、その中でも、導電性繊維を植毛し
たブラシロールにバイアス電圧を印加し、像担持体の付
着物を静電気的にブラシロールに転移させるようにした
クリーニング手段は、像担持体の表面を機械的に摺擦す
る力が弱くても十分なクリーニング性能を発揮すること
ができ、像担持体の摩耗を最小限に押さえることができ
るという点において非常に有効なものである。
【0004】ところで、このようにして像担持体の付着
物を静電気的にブラシロールに転移させるためには、か
かる付着物の帯電極性がブラシロールに印加しているバ
イアス電圧の極性と逆極性であり、しかもその電荷量が
ある程度揃っている必要がある。しかし、転写部におい
てはトナーの帯電極性と逆極性の電荷が記録シートの裏
面側に付与されることから、転写部を通過した残留トナ
ーの帯電極性や電荷量は不揃いとなり易く、しかも転写
部で記録シートと像担持体とが離間する際には両者の間
に剥離放電が生じ、かかる剥離放電によっても残留トナ
ーの帯電極性や電荷量は不揃いとなり易い。
【0005】このため、上記残留トナーを静電気的に除
去するクリーナにおいてはかかる不都合をなくすため、
このクリーナの前段にクリーニング前帯電器を設け、清
掃に先立って像担持体に付着する残留トナーの帯電極性
及び電荷量を揃えることが従来から行われている。
【0006】このクリーニング前帯電器(プレクリーニ
ングチャージャ、以下「PCC」と記す)としては、コ
ロナ放電器を用いたものが良く知られているが、放電時
にオゾンの発生を伴うことから、近年では所定のバイア
ス電圧が印加された半導電性ロールを像担持体に当接さ
せ回転させるようにしたものが提案されている(実開平
1−28359号公報)。
【0007】かかる半導電性ロールはシリコンゴムやポ
リウレタンゴム等からなる弾性部材に炭素粉末を分散さ
せて比抵抗を105〜108程度に調整して形成され、ト
ナーの帯電極性と同極性で且つ1000V以上の直流バ
イアス電圧を印加して使用されており、これによって残
留トナーの電荷量が揃えられ、上記クリーニング手段に
よるクリーニング性能の向上が図られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリコンゴ
ムやポリウレタンゴム等の弾性体に炭素粉末を分散させ
ると、そのゴム硬度は一般に高くなることが知られてお
り、前述の半導電性ロールのゴム硬度は60〜70°
(アスカーC硬度)にも達する。しかし、このように半
導電性ロールの硬度が高い場合には、当該ロールと像担
持体との接触が不均一となることから、均一な接触を得
るためには半導電性ロールの像担持体に対する押圧力を
高めに設定しなければならず、トナーが像担持体の表面
に固着して樹脂皮膜を形成する所謂フィルミング現象が
発生したり、像担持体の表面が著しく摩耗するといった
問題点を生じる。
【0009】かかる問題点を解決するためには上記半導
電性ロールを発泡体で形成し、当該ロールの硬度の低下
を図れば良いのだが、このような構成では発泡体に形成
された無数の開孔部に残留トナーが徐々に目詰まりし、
半導電性ロールの硬度や抵抗値が時経過に伴って変化し
てしまうといった不都合が生じる。また、目詰まりした
トナーが像担持体の表面に固着し、記録画像の画質に悪
影響を及ぼす懸念もあった。
【0010】更に、発泡体で半導電性ロールを形成した
場合には、当該ロールの表面に金属、プラスチックある
いはゴム等からなるスクレーパを当接させることができ
ず、半導電性ロールの表面に付着したトナーを除去する
ことが困難であった。
【0011】一方、半導電性ロールの硬度を抑えるため
の他の手段としては、炭素粉末に変えてイオンによる導
電物を弾性体に含浸させることで所望の比抵抗を半導電
性ロールに付与する方法もあるが、像担持体に当接した
半導電性ロールから上記イオン導電物が滲み出し、像担
持体の表面が汚染される他、滲み出したイオン導電物と
トナーとが混ざり合って記録画像の画質に悪影響を及ぼ
すという問題点があった。
【0012】また、前述した半導電性ロールに直流バイ
アス電圧のみを印加した場合には、残留トナーの電荷量
を揃えるために2KV程度の高いバイアス電圧が必要で
あり、そのためにトナーの電荷量だけではなく像担持体
の表面電位までもが大きな影響を受け、次の画像形成サ
イクルにおいて像担持体の帯電電位にムラが発生すると
いった問題点があった。このことは、特に像担持体の帯
電極性とトナーの帯電極性とが異なる正規現像方式にお
いて顕著である。
【0013】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、PCCを構成す
る半導電性ロールの低硬度化を図って像担持体の摩耗を
防止すると共に、この半導電性ロールに対するトナーの
付着を防止して長期に亘って良好な画質を維持すること
が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、画情報に応じたトナー像
が形成される像担持体と、かかるトナー像を記録シート
へ転写した後の像担持体の表面を清掃するクリーニング
手段と、このクリーニング手段とトナー像の転写部との
間に配設され、上記像担持体に付着したトナーの電荷量
を揃えるPCCとを備えた画像形成装置において、上記
PCCは、像担持体に当接して回転すると共に所定のバ
イアス電圧が印加された半導電性ロールであり、かかる
半導電性ロールは弾性部材の周面をコート層で被覆して
形成されていることを特徴とするものである。
【0015】このような技術的手段において、上記弾性
部材を被覆するコート層としては表面が平滑であれば良
く、ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、フ
ッ素系樹脂等で形成することができる。また、かかるコ
ート層は如何なる厚さに形成しても差し支えないが、半
導電性ロールの硬度を低く抑えるという観点からすれ
ば、出来る限り薄く形成する方が好ましい。
【0016】また、上記半導電性ロールに印加するバイ
アス電圧としては、像担持体に付着する残留トナーの電
荷量を所定の値に揃えることができるのであれば、直流
成分のみを印加するようにしても差し支えないが、かか
る直流成分を小さく抑えつつ残留トナーの電荷量を所定
値に制御するためには、交流成分に直流成分を重畳した
バイアス電圧を用いるのが好ましい。
【0017】そして、以上のような技術的手段によれ
ば、弾性部材の周面をコート層で被覆して半導電性ロー
ルを形成しているので、上記弾性部材として発泡体を使
用しても、かかる発泡体の開孔部にトナーが目詰まりす
ることがない。従って、上記弾性部材に発泡体を使用す
ることによって、半導電性ロールの低硬度化を図ること
ができる。
【0018】また、弾性部材の周面をコート層で被覆し
ていることから、弾性部材にイオン導電物を含浸させて
半導電性ロールの抵抗値を調整する場合であっても、像
担持体に対するイオン導電物の付着を上記コート層が防
止するので、かかるイオン導電物を用いることによって
も半導電性ロールの低硬度化を図ることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の画像形成装置を詳細に説明する。先ず、図1は本発明
を適用した画像形成装置の一例を示すものである。同図
において、符号1は像担持体としての感光体ドラム、符
号2はこの感光体ドラム1を一様に帯電させるコロナ放
電器、符号3は画情報に応じて上記感光体ドラム1を露
光するレーザビームスキャナ、符号4は感光体ドラム1
上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する
現像器、符号5は上記トナー像を感光体ドラム1から記
録シート6に転写する転写帯電器、符号7は記録シート
6を除電して感光体ドラムから剥離させる剥離コロトロ
ン、符号8は記録シート6に転写された未定着トナー像
を当該記録シート6に定着させる定着器、符号9はトナ
ー像の転写が終了した感光体ドラム1から残留トナー等
の付着物を除去するクリーナである。
【0020】このような構成において、上記感光体ドラ
ム1は負帯電系の有機感光体であり、コロナ放電器2に
よってマイナス電位に一様に帯電される。また、上記レ
ーザビームスキャナ3は画情報の画像部を露光すること
によって感光体ドラム1上にネガ潜像を形成し、上記現
像器4は反転現像によっこのネガ潜像を現像する。すな
わち、現像器4は感光体ドラムの帯電極性と同じマイナ
ス帯電トナーによってネガ潜像を現像し、かかるネガ潜
像はトナーによって可視像化される。
【0021】そして、このようにして形成されたトナー
像は転写帯電器5によって記録シート6に転写された
後、定着器8を挿通する間に加熱・加圧されて記録シー
トに定着され、図示外の排紙トレイへ排出される。
【0022】次に、上記クリーナ9について説明する。
上記クリーナ9は、回転するシャフトに対して無数の繊
維を植毛して形成されたブラシロール10と、このブラ
シロール10に摺接するトナー回収ロール11と、上記
ブラシロール10とトナー像の転写部との間において感
光体ドラム1に当接する半導電性ロール12とを備えて
おり、上記ブラシロール10が感光体ドラム1の周面を
その移動方向とは反対方向へ摺擦して残留トナーやトナ
ーの外添剤等を感光体ドラム1から除去する一方、トナ
ー回収ロール11がブラシロール10に付着した残留ト
ナー等を当該ロール10から除去するように構成されて
いる。すなわち、上記ブラシロール10が本発明のクリ
ーニング手段に、半導電性ロール12が本発明のクリー
ニング前帯電器(PCC)に該当する。
【0023】図2に示すように、上記ブラシロール10
には電源13によって感光体ドラム1上の残留トナーと
逆極性(この実施例ではプラス電位)の直流バイアス電
圧V Bが印加されており、かかる残留トナーはこのブラ
シロール10と感光体ドラム1との間に形成される電界
によって、感光体ドラム1側からブラシロール10側へ
静電誘引力で引っ張られ、感光体ドラム1上から除去さ
れる。一方、上記トナー回収ロール11にはブラシロー
ル10よりも絶対値の高い且つ同極性のバイアス電圧が
印加されており、ブラシロール10に付着した残留トナ
ーはトナー回収ロール11に再付着する。
【0024】また、上記トナー回収ロール11にはスク
レーパ14が当接しており、トナー回収ロール11に付
着したトナー等はこのスクレーパ13によって当該ロー
ル11から除去される。このスクレーパ13はステンレ
スあるいはリン青銅の金属薄板から形成され、その厚さ
は0.05〜2mm程度である。ここで、トナー回収ロ
ール11はアルミニウム、ステンレス等の金属ロールで
あり、その表面には酸化処理が施されている。
【0025】尚、感光体ドラム1のクリーニング性能の
一層の向上を図るためには、感光体ドラム1に摺接する
ゴム等の弾性体からなるブレードやロールをブラシロー
ルと併用しても良い。
【0026】一方、上記半導電性ロール12にも電源1
5によってバイアス電圧VPが印加されているが、かか
るバイアス電圧VPはトナーの元々の帯電極性と同極性
の直流電圧を交流電圧に重畳して形成されており、転写
部を通過することで帯電極性や電荷量の変化した残留ト
ナーは半導電性ロール12の当接位置を通過することに
よって転写部通過前の帯電極性及び電荷量に制御され
る。これにより、残留トナーはブラシロール10の摺接
位置に到達すると、上記バイアス電圧VBに基づく静電
誘引力によって感光体ドラム1からブラシロール10へ
と転移し、感光体ドラム1の清掃がなされる。
【0027】図3及び図4は感光体ドラムに付着してい
るトナーの電荷量の分布を示すものであり、前者は転写
部を通過する前のものを、後者は転写部を通過した後の
ものを夫々示している。これら図から明らかなように、
転写部通過前のトナーは全てマイナス電荷を有してお
り、その電荷量もバラつきが少ない。これに対し、転写
部通過後のトナーはプラス電荷を有しているものが多
く、その電荷量もバラつきが大きい。従って、半導電性
ロール12はこのように電荷量がバラついてしまったト
ナーを転写部通過前の帯電極性及び電荷量に復帰させる
ように働く。
【0028】図5は、転写部を通過して約15μC/g
の電荷量を有するに至ったトナーを転写部通過前の−2
5μC/gに復帰させるに当たり、半導電性ロール12
に印加すべき直流バイアス電圧を示すグラフである。グ
ラフ中の実線はバイアス電圧VPとして直流重畳交流電
圧を使用した場合の直流成分の大きさを、破線はバイア
ス電圧VPとして直流電圧のみを使用した場合のその電
圧の大きさを夫々示している。但し、感光体ドラム1の
プロセススピードは300mm/secであり、交流成
分は電圧1.5KV、周波数1KHzである。
【0029】この図から明らかなように、半導電性ロー
ル12に直流重畳交流電圧を印加した場合には、−40
0Vの直流成分を印加するだけで転写部通過前の電荷量
にトナーを復帰させることができたが、半導電性ロール
12に直流電圧のみを印加した場合には、約−1600
Vの直流電圧を印加しなければ、トナーを転写部通過前
の電荷量に復帰させることができなかった。
【0030】一方、図6は半導電性ロール12に印加し
たバイアス電圧VPの直流成分の大きさに応じた感光体
ドラム1の帯電電位の変化を示すものである。この図か
ら明らかなように、バイアス電圧VPの直流成分として
−1600Vを印加した場合には、感光体ドラム1の帯
電単位は−1200Vにも達してしまうが、直流成分と
して−400Vを印加した場合には、感光体ドラム1の
帯電単位は−400V程度に抑えることができた。感光
体ドラム1の初期帯電電位が通常−400〜−800V
であることを考慮すると、半導電性ロール12を通過し
た感光体ドラム1が−1200Vに帯電している場合、
次の画像形成サイクルにおいて感光体ドラム1を初期帯
電電位が狂い、画像濃度に影響が生じる。従って、半導
電性ロール12のバイアス電圧VPとしては、直流電圧
のみを用いるよりも直流重畳交流電圧を用いる方が好ま
しいと言える。
【0031】次に、本発明の特徴的構成である上記半導
電性ロール12の構造について説明する。図7は上記半
導電性ロール12の第1実施例を示すものであり、アル
ミニウム、ステンレス等の金属材料からなるシャフト2
0の周囲を半導電性の弾性部材21で被覆し、更にこの
弾性部材21の周囲をコート層22で被覆して形成さ
れ、そのゴム硬度は50°(アスカーC硬度)以下に設
定されている。そして、この半導電性ロール12は軸方
向の単位長さ当たりの押圧力0.3〜1.5g/mm程
度で感光体ドラム1に押し付けられており、感光体ドラ
ム1の回動に従動して回転する。
【0032】尚、上記半導電性ロール12は感光体ドラ
ム1に対して速度差をもたせて駆動するようにしても良
いが、かかる場合の速度差としては感光体ドラムの周速
の0.5〜2倍程度が好ましく、その回転方向は従動の
場合と同じである。
【0033】上記弾性部材21はウレタンゴム、シリコ
ンゴム、EPDM、SBR、NBR等のゴム材料に金属
酸化物やカーボンブラック等の導電性材料を分散させて
形成されており、その抵抗値が102〜106Ωcmとな
るように調整されている。また、上記コート層22はナ
イロン樹脂等から形成され、その厚さは5〜20μm程
度である。
【0034】前述したように半導電性ロール12のゴム
硬度が高いと、この半導電性ロール12と感光体ドラム
1とが均一に接触せず、感光体ドラム1に対して半導電
性ロール12を強い押圧力で押し付けることが必要とな
る。また、同じ押圧力で押し付けた場合であってもゴム
硬度が高いと、接触領域における単位面積当たりの圧力
は大きくなってしまう。このため、かかる場合には、感
光体ドラム1の表面にトナーが固着する所謂フィルミン
グ現象が生じたり、感光体ドラム1の摩耗が顕著になる
といった弊害が生じてしまう。
【0035】図8はこのような問題点の存在を確認する
ため、本願発明者らが行った感光体ドラム1の摩耗テス
トの結果を示すグラフである。このテストでは、半導電
性ロール12のゴム硬度を四段階に変化させ、記録シー
ト1万枚プリント時における感光体ドラム1の摩耗量を
調べた。摩耗量の限界は1μmであり、実験結果からす
れば、ゴム硬度55°程度が限界であった。
【0036】一般に、ゴム材料に導電性材料を分散させ
るとゴム硬度が高くなることから、前述の抵抗値を得よ
うとすると、弾性部材21のゴム硬度は60〜70°
(アスカーC硬度)程度となってしまい、前述のゴム硬
度を実現することは困難である。従って、ゴム材料に導
電性材料を分散させて抵抗値を調整する場合には、弾性
部材21を発泡体とし、ゴム硬度の低下を図る必要があ
る。そして、本発明ではこのように弾性部材21を発泡
体とした場合であっても、弾性部材21はコート層で被
覆されているので、感光体ドラム1に付着している残留
トナーが弾性部材21に目詰まりすることはなく、かか
る場合であっても何ら支障なく半導電性ロール12を使
い続けることができる。
【0037】また、上記弾性部材21としては、前述の
ゴム材料に過塩素酸リチウムやエピクロロヒドリン等の
イオンによる導電物を含ませることで、その抵抗値を調
整することもできる。この場合、弾性部材21のゴム硬
度はあまり上昇しないので、弾性部材21を発泡体に形
成することなく、前述のゴム硬度を保つことができる。
そして、本発明ではこのようにイオン導電物を弾性部材
21に含ませた場合であっても、弾性部材21はコート
層で被覆されているので、かかるイオン導電物が半導電
ロール12の表面に滲み出すことはなく、やはり何ら支
障なく半導電性ロール12を使い続けることができる。
【0038】図9は上記半導電性ロールの第2実施例を
示すものである。この実施例では、前述の弾性部材21
とコート層22との間に抵抗層23を設け、感光体ドラ
ム1と半導電性ロール12との間に過剰な電流が流れる
のを防止している。すなわち、感光体ドラム1の表面に
ピンホールが存在する場合や、コート層22に亀裂等の
欠陥が存在する場合であっても、感光体ドラム1と半導
電性ロール12との短絡を防止できるものである。ここ
で、上記抵抗層23としてはポリエーテルグリコール−
ポリアミド共重合体(PEG−PA)やエピクロロヒド
リンゴムを用いることができ、その厚さは50〜200
μmである。その他の構成については第1実施例と同一
なので、図中に同一符号を付してその説明は省略する。
【0039】また、図10は半導電性ロールの第3実施
例を示すものである。この実施例の半導電性ロール30
は、金属材料からなる2本のシャフト31の周囲を夫々
弾性部材32で被覆し、これらシャフト31,31にベ
ルト状のコート層33を架け回して構成されており、ベ
ルト状のコート層33が感光体ドラム1と広い領域で接
している。また、バイアス電圧VPは少なくともいずれ
か1本のシャフト31に印加される。
【0040】更に、図11は半導電性ロールの第4実施
例を示すものである。この実施例の半導電性ロール40
は、金属材料からなる2本のシャフト41に対して弾性
部材42及びコート層43を重ね合わせたベルト部材を
架け回して構成されており、前述の第3実施例と同様に
バイアス電圧VPは少なくともいずれか1本のシャフト
31に印加されている。
【0041】これら第3及び第4実施例の半導電性ロー
ル30,40は感光体ドラム1との接触面積が広いこと
から、感光体ドラム1との接触時間を前述の第1及び第
2実施例の半導電性ロール20よりも大きく採ることが
でき、その分だけバイアス電圧VPが低くとも、感光体
ドラム1上の残留トナーに十分な電荷量を与えることが
できる。
【0042】
【実施例】本発明の画像形成装置の技術的効果を確認す
べく行った性能テストの結果を以下に示す。このテスト
では富士ゼロックス(株)製の複写機Vivace50
0を改造した実験機を用いて記録シート5万枚に記録画
像のプリントを行い、感光体ドラムの表面にトナー固着
を示す白点が生じるか否か、トナーの外添剤や紙粉、タ
ルク等の付着による画像流れが生じるか否かを観察し
た。以下の表1にはテスト条件を、表2にはテスト結果
を示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】以上のテスト結果より、周囲をコート層で
被覆した半導電性ロールを用いた場合はロール自身の硬
度を低く設定することができるので、残留トナー等の付
着物が感光体ドラムに固着することがなく、また弾性部
材を発泡体とした場合であっても残留トナーの目詰まり
によるゴム硬度の経時変化を抑えることができるので、
この点においても残留トナー等の付着物が感光体ドラム
に固着することがなく、長期に亘って良好な記録画像を
形成することができた。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
形成装置によれば、弾性部材の周面をコート層で被覆し
て半導電性ロールを形成したことから、この半導電性ロ
ールの低硬度化を図る種々の手段を講じることができ、
半導電性ロールが当接する像担持体の摩耗を防止するこ
とができると共に、この半導電性ロールに対するトナー
の付着を防止して長期に亘って良好な画質を維持するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の構成を示
す概略図である。
【図2】 ブラシロール及び半導電性ロールを示す概略
図である。
【図3】 転写部通過前のトナーの電荷量の分布を示す
グラフである。
【図4】 転写部通過後のトナーの電荷量の分布を示す
グラフである。
【図5】 半導電性ロールに印加するバイアス電圧VP
とトナー帯電量との関係を示すグラフである。
【図6】 半導電性ロールに印加するバイアス電圧VP
と感光体ドラムの帯電量との関係を示すグラフである。
【図7】 半導電性ロールの第1実施例を示す断面図で
ある。
【図8】 半導電性ロールのゴム硬度と感光体ドラムの
摩耗量との関係を示すグラフである。
【図9】 半導電性ロールの第2実施例を示す断面図で
ある。
【図10】 半導電性ロールの第3実施例を示す断面図
である。
【図11】 半導電性ロールの第4実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】 1…感光体ドラム(像担持体)、6…記録シート、10
…ブラシロール(クリーニング手段)、12…半導電性
ロール(クリーニング前帯電器)、21…弾性部材、2
2…コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹川 洋二 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画情報に応じたトナー像が形成される像
    担持体と、かかるトナー像を記録シートへ転写した後の
    像担持体の表面を清掃するクリーニング手段と、このク
    リーニング手段とトナー像の転写部との間に配設され、
    上記像担持体に付着したトナーの電荷量を揃えるクリー
    ニング前帯電器とを備えた画像形成装置において、 上記クリーニング前帯電器は、像担持体に当接して回転
    すると共に所定のバイアス電圧が印加された半導電性ロ
    ールであり、かかる半導電性ロールは弾性部材の周面を
    コート層で被覆して形成されていることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記半導電性ロールは発泡体からなる弾
    性部材の周面をコート層で被覆して形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記半導電性ロールに印加されるバイア
    ス電圧が交流成分に直流成分を重畳したものであること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
JP26738695A 1995-10-16 1995-10-16 画像形成装置 Pending JPH09114338A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189503A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング送装置及び画像形成装置
JP2010020202A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010020201A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法

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US8526855B2 (en) 2008-07-14 2013-09-03 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and image forming method

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