JPH09114122A - 液体現像式電子写真のトナー定着層付記録シート、およびそのトナー定着層を形成するための塗料組成物 - Google Patents
液体現像式電子写真のトナー定着層付記録シート、およびそのトナー定着層を形成するための塗料組成物Info
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- JPH09114122A JPH09114122A JP27523995A JP27523995A JPH09114122A JP H09114122 A JPH09114122 A JP H09114122A JP 27523995 A JP27523995 A JP 27523995A JP 27523995 A JP27523995 A JP 27523995A JP H09114122 A JPH09114122 A JP H09114122A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】湿式電子写真の記録に適したトナー定着層を有
する記録シート、およびそのトナー定着層を形成するた
めの塗料組成物。 【解決手段】湿式電子写真の記録に適したトナー定着層
を有する記録シートは、プラスチックシートの少なくと
も片面に、樹脂の水溶液または水系分散液と、コロイダ
ルシリカの水分散液とを含む混合液の乾燥固化成分から
なるトナー定着層が形成されている。かかる記録シート
に、トナー定着層を形成するための塗料組成物は、樹脂
の水溶液または水系分散液とコロイダルシリカの水分散
液とを含み、その固形分の重量比率が1:99〜30:
70である。
する記録シート、およびそのトナー定着層を形成するた
めの塗料組成物。 【解決手段】湿式電子写真の記録に適したトナー定着層
を有する記録シートは、プラスチックシートの少なくと
も片面に、樹脂の水溶液または水系分散液と、コロイダ
ルシリカの水分散液とを含む混合液の乾燥固化成分から
なるトナー定着層が形成されている。かかる記録シート
に、トナー定着層を形成するための塗料組成物は、樹脂
の水溶液または水系分散液とコロイダルシリカの水分散
液とを含み、その固形分の重量比率が1:99〜30:
70である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体現像式の電子写真
で感光体上のトナーを転写、定着させるためのトナー定
着層を有する記録シート、およびそのトナー定着層を形
成するために塗布するのに適した塗料組成物に関するも
のである。
で感光体上のトナーを転写、定着させるためのトナー定
着層を有する記録シート、およびそのトナー定着層を形
成するために塗布するのに適した塗料組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子写真による記録は、複写機をはじ
め、コンピュータの出力、簡易印刷、ファックシミリな
ど様々な分野に応用されている。用途の多様化に伴い、
紙に対する記録だけではなく、プラスチックやガラスな
どの非浸透性の記録媒体にも記録する用途が多くなって
いる。
め、コンピュータの出力、簡易印刷、ファックシミリな
ど様々な分野に応用されている。用途の多様化に伴い、
紙に対する記録だけではなく、プラスチックやガラスな
どの非浸透性の記録媒体にも記録する用途が多くなって
いる。
【0003】電子写真は、感光体上に形成した静電潜像
に帯電しているトナーを静電的に付着させて現像し、そ
のトナー像を記録紙等の記録媒体に転写してから加熱お
よび(または)加圧することにより、トナー像が記録媒
体に定着されるものである。そのため、トナーは記録媒
体に対して密着性、吸引性が良くなければ、トナー像の
潤沢な転写、定着がなされない。電子写真には乾式現像
と湿式(液体)現像がある。前者は着色した樹脂粉末ト
ナーを摩擦帯電等により荷電させ、感光体の静電潜像に
吸引させるものである。後者は帯電した樹脂粉末を電気
泳動により無極性溶媒に分散させた液体トナーで感光体
の静電潜像を現像し、最終的には記録媒体に転写させて
から溶媒を蒸発させ、定着する。このように乾式電子写
真と湿式電子写真では、使用されるトナー、定着方法が
異なるため、適正な記録媒体も異なってくる。
に帯電しているトナーを静電的に付着させて現像し、そ
のトナー像を記録紙等の記録媒体に転写してから加熱お
よび(または)加圧することにより、トナー像が記録媒
体に定着されるものである。そのため、トナーは記録媒
体に対して密着性、吸引性が良くなければ、トナー像の
潤沢な転写、定着がなされない。電子写真には乾式現像
と湿式(液体)現像がある。前者は着色した樹脂粉末ト
ナーを摩擦帯電等により荷電させ、感光体の静電潜像に
吸引させるものである。後者は帯電した樹脂粉末を電気
泳動により無極性溶媒に分散させた液体トナーで感光体
の静電潜像を現像し、最終的には記録媒体に転写させて
から溶媒を蒸発させ、定着する。このように乾式電子写
真と湿式電子写真では、使用されるトナー、定着方法が
異なるため、適正な記録媒体も異なってくる。
【0004】特開昭62−264947号公報に開示さ
れた記録用不透明フィルムは、乾式電子写真の記録媒体
としては優れたものであるが、湿式電子写真の記録媒体
としては必ずしも優れているとはいえない。
れた記録用不透明フィルムは、乾式電子写真の記録媒体
としては優れたものであるが、湿式電子写真の記録媒体
としては必ずしも優れているとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した湿
式電子写真に最適な記録シートを得るためのものであ
る。湿式(液体現像式)電子写真では記録媒体が紙であ
る場合には、従来より一般に行われており技術的に成熟
しいる。しかしプラスチックやガラスなどは非浸透性で
あるため、これを記録媒体にすると、トナー像の転写乃
至は定着が潤沢にできないという問題点があった。
式電子写真に最適な記録シートを得るためのものであ
る。湿式(液体現像式)電子写真では記録媒体が紙であ
る場合には、従来より一般に行われており技術的に成熟
しいる。しかしプラスチックやガラスなどは非浸透性で
あるため、これを記録媒体にすると、トナー像の転写乃
至は定着が潤沢にできないという問題点があった。
【0006】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたもので、非浸透性の材料を基材シートとしなが
ら、液体トナーを使用する湿式電子写真の記録に適した
トナー定着層を有する記録シート、およびそのトナー定
着層を形成するために塗布する塗料組成物を提供するも
のである。
なされたもので、非浸透性の材料を基材シートとしなが
ら、液体トナーを使用する湿式電子写真の記録に適した
トナー定着層を有する記録シート、およびそのトナー定
着層を形成するために塗布する塗料組成物を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する本
発明の湿式電子写真の記録に適したトナー定着層を有す
る記録シートは、プラスチックシートの少なくとも片面
に、樹脂の水溶液または水系分散液と、コロイダルシリ
カの水分散液とを含む混合液の乾燥固化成分からなるト
ナー定着層が形成されている。
発明の湿式電子写真の記録に適したトナー定着層を有す
る記録シートは、プラスチックシートの少なくとも片面
に、樹脂の水溶液または水系分散液と、コロイダルシリ
カの水分散液とを含む混合液の乾燥固化成分からなるト
ナー定着層が形成されている。
【0008】上記湿式電子写真の記録に適したトナー定
着層を有する記録シートに、トナー定着層を形成するた
めの本発明の塗料組成物は、樹脂の水溶液または水系分
散液とコロイダルシリカの水分散液とを含み、該樹脂水
溶液または水系分散液中の固形分とコロイダルシリカの
水分散液中の固形分との重量比率が1:99〜30:7
0である。
着層を有する記録シートに、トナー定着層を形成するた
めの本発明の塗料組成物は、樹脂の水溶液または水系分
散液とコロイダルシリカの水分散液とを含み、該樹脂水
溶液または水系分散液中の固形分とコロイダルシリカの
水分散液中の固形分との重量比率が1:99〜30:7
0である。
【0009】塗料組成物中の樹脂の固形分とコロイダル
シリカの固形分との重量比率1:99〜30:70は、
これを塗布して形成されたトナー定着層中でも変わるこ
となく維持される。
シリカの固形分との重量比率1:99〜30:70は、
これを塗布して形成されたトナー定着層中でも変わるこ
となく維持される。
【0010】樹脂の種類はポリビニルアルコール、カゼ
イン、エチレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチ
レン−アクリル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂から選ばれ、それぞれ単独でも混合物であってもよ
い。樹脂がポリビニルアルコール、カゼイン、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂など水溶性の樹脂である場合に
は、塗料組成物には水溶液として加えられる。樹脂がエ
チレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチレン−ア
クリル共重合体、アクリル樹脂など非水溶性の樹脂であ
る場合には、水系エマルジョン、懸濁液で塗料組成物に
加えられる。
イン、エチレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチ
レン−アクリル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂から選ばれ、それぞれ単独でも混合物であってもよ
い。樹脂がポリビニルアルコール、カゼイン、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂など水溶性の樹脂である場合に
は、塗料組成物には水溶液として加えられる。樹脂がエ
チレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチレン−ア
クリル共重合体、アクリル樹脂など非水溶性の樹脂であ
る場合には、水系エマルジョン、懸濁液で塗料組成物に
加えられる。
【0011】塗料組成物に加えられるコロイダルシリカ
水溶液は、平均粒径3〜100ミリμmのシリカゾルが
適している。
水溶液は、平均粒径3〜100ミリμmのシリカゾルが
適している。
【0012】尚、トナー定着層の厚さは、特に規定され
ものではないが、1〜20μm程度が好ましい。また、
塗料組成物をプラスチック等の表面に塗布する方法は、
ローラーによる塗布、ワイヤーバーによる塗布、刷毛塗
り、浸濆など任意の方法が採用できる。
ものではないが、1〜20μm程度が好ましい。また、
塗料組成物をプラスチック等の表面に塗布する方法は、
ローラーによる塗布、ワイヤーバーによる塗布、刷毛塗
り、浸濆など任意の方法が採用できる。
【0013】
【作用】上記本発明の塗料組成物をプラスチック、ガラ
ス、セラミックなど非浸透性の材料の表面に塗布し、乾
燥することでトナー定着層を形成でき、湿式電子写真の
記録に適したトナー定着層付記録シートをつくることが
できる。塗料組成物には塗膜成分として樹脂とともにシ
リカゾルが混入しているので、その塗膜成分が乾燥成膜
するときに、シリカゾルのヒドロキシル基同志が脱水縮
合して、シロキサン結合Si-O-Siおよびオルガノシロキ
サン結合Si-O-Cをつくり強固な三次元網目構造を形成す
る。そのためトナー定着層表面の塗膜硬度が上がり、耐
傷性が向上する。しかもシリカゾルは、粒径が3〜10
0ミリμmと小さく、可視光波長に比べて充分に小さい
ミクロボイド構造をつくるため、トナー定着層で覆われ
ている材料そのものの外観的持味が隠れてしまうことが
ない。
ス、セラミックなど非浸透性の材料の表面に塗布し、乾
燥することでトナー定着層を形成でき、湿式電子写真の
記録に適したトナー定着層付記録シートをつくることが
できる。塗料組成物には塗膜成分として樹脂とともにシ
リカゾルが混入しているので、その塗膜成分が乾燥成膜
するときに、シリカゾルのヒドロキシル基同志が脱水縮
合して、シロキサン結合Si-O-Siおよびオルガノシロキ
サン結合Si-O-Cをつくり強固な三次元網目構造を形成す
る。そのためトナー定着層表面の塗膜硬度が上がり、耐
傷性が向上する。しかもシリカゾルは、粒径が3〜10
0ミリμmと小さく、可視光波長に比べて充分に小さい
ミクロボイド構造をつくるため、トナー定着層で覆われ
ている材料そのものの外観的持味が隠れてしまうことが
ない。
【0014】本発明のトナー定着層付記録シートを湿式
電子写真で使用すると、液体トナーで現像された像はト
ナー定着層上に転写される。液体トナーは樹脂粉末を無
極性溶媒に分散させた液体であり、トナー定着層上で最
終的に溶媒が蒸発し、樹脂粉末だけが残って定着される
ことになる。そのとき液体トナーはトナー定着層のシリ
カゾルのミクロボイド構造の凹凸に若干の浸透をし、溶
媒だけが蒸発し、樹脂粉末はだけが凹凸に残るので強固
な定着がなされるものと考えられる。
電子写真で使用すると、液体トナーで現像された像はト
ナー定着層上に転写される。液体トナーは樹脂粉末を無
極性溶媒に分散させた液体であり、トナー定着層上で最
終的に溶媒が蒸発し、樹脂粉末だけが残って定着される
ことになる。そのとき液体トナーはトナー定着層のシリ
カゾルのミクロボイド構造の凹凸に若干の浸透をし、溶
媒だけが蒸発し、樹脂粉末はだけが凹凸に残るので強固
な定着がなされるものと考えられる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を説明する。
【0016】実施例1 透明なポリエステルフィルムの片面に、ポリビニルアル
コールPVA205((株)クラレ製)10重量部とコロ
イダルシリカSI−40(触媒化成(株)固形分40
%)225重量部と水40重量部の配合液を、リバース
ロールコーターを用いて塗布した。塗布面を120℃で
1分間乾燥して5μmのトナー定着層を形成し、トナー
定着層付記録シートを得た。この実施例1のトナー定着
層の成分比率は、ポリビニルアルコールが10重量%、
コロイダルシリカが90重量%になっている。
コールPVA205((株)クラレ製)10重量部とコロ
イダルシリカSI−40(触媒化成(株)固形分40
%)225重量部と水40重量部の配合液を、リバース
ロールコーターを用いて塗布した。塗布面を120℃で
1分間乾燥して5μmのトナー定着層を形成し、トナー
定着層付記録シートを得た。この実施例1のトナー定着
層の成分比率は、ポリビニルアルコールが10重量%、
コロイダルシリカが90重量%になっている。
【0017】実施例2 透明なポリエステルフィルムの片面に、カゼイン10重
量部とコロイダルシリカ・スノーテックスOL(日産化
学(株)製 固形分20%水溶液)450重量部と水90
重量部の配合液を、リバースロールコーターを用いて塗
布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して5μmのト
ナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シートを得
た。この実施例2のトナー定着層の成分比率は、カゼイ
ンが10重量%、コロイダルシリカが90重量%になっ
ている。
量部とコロイダルシリカ・スノーテックスOL(日産化
学(株)製 固形分20%水溶液)450重量部と水90
重量部の配合液を、リバースロールコーターを用いて塗
布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して5μmのト
ナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シートを得
た。この実施例2のトナー定着層の成分比率は、カゼイ
ンが10重量%、コロイダルシリカが90重量%になっ
ている。
【0018】実施例3 透明なポリエステルフィルムの片面に、エチレン−酢酸
ビニル−アクリル共重合体P−300(昭和高分子(株)
製 固形分50%水性エマルジョン)20重量部とコロ
イダルシリカ・スノーテックスXL(日産化学(株)製
固形分40%水溶液)225重量部と水200重量部の
配合液を、リバースロールコーターを用いて塗布した。
塗布面を120℃で1分間乾燥して5μmのトナー定着
層を形成し、トナー定着層付記録シートを得た。この実
施例3のトナー定着層の成分比率は、エチレン−酢酸ビ
ニル−アクリル共重合体が10重量%、コロイダルシリ
カが90重量%になっている。
ビニル−アクリル共重合体P−300(昭和高分子(株)
製 固形分50%水性エマルジョン)20重量部とコロ
イダルシリカ・スノーテックスXL(日産化学(株)製
固形分40%水溶液)225重量部と水200重量部の
配合液を、リバースロールコーターを用いて塗布した。
塗布面を120℃で1分間乾燥して5μmのトナー定着
層を形成し、トナー定着層付記録シートを得た。この実
施例3のトナー定着層の成分比率は、エチレン−酢酸ビ
ニル−アクリル共重合体が10重量%、コロイダルシリ
カが90重量%になっている。
【0019】実施例4 白色ポリエステルフィルムの片面に、ポリビニルアルコ
ールPVA117((株)クラレ製)10重量部とコロイ
ダルシリカ・スノーテックスOL(日産化学(株)製 固
形分20%水溶液)450重量部と水90重量部の配合
液を、リバースロールコーターを用いて塗布した。塗布
面を120℃で1分間乾燥して5μmのトナー定着層を
形成し、トナー定着層付記録シートを得た。この実施例
4のトナー定着層の成分比率は、ポリビニルアルコール
が10重量%、コロイダルシリカが90重量%になって
いる。
ールPVA117((株)クラレ製)10重量部とコロイ
ダルシリカ・スノーテックスOL(日産化学(株)製 固
形分20%水溶液)450重量部と水90重量部の配合
液を、リバースロールコーターを用いて塗布した。塗布
面を120℃で1分間乾燥して5μmのトナー定着層を
形成し、トナー定着層付記録シートを得た。この実施例
4のトナー定着層の成分比率は、ポリビニルアルコール
が10重量%、コロイダルシリカが90重量%になって
いる。
【0020】実施例5 透明なポリエステルフィルムの片面に、ポリビニルアル
コールPVA217((株)クラレ製)1重量部とコロイ
ダルシリカ・スノーテックスXL(日産化学(株)製 固
形分40%分散液)247.5重量部と水100重量部
の配合液を、リバースロールコーターを用いて塗布し
た。塗布面を120℃で2分間乾燥して10μmのトナ
ー定着層付記録シートを得た。この実施例5のトナー定
着層の成分比率は、ポリビニルアルコールが1重量%、
コロイダルシリカが99重量%になっている。
コールPVA217((株)クラレ製)1重量部とコロイ
ダルシリカ・スノーテックスXL(日産化学(株)製 固
形分40%分散液)247.5重量部と水100重量部
の配合液を、リバースロールコーターを用いて塗布し
た。塗布面を120℃で2分間乾燥して10μmのトナ
ー定着層付記録シートを得た。この実施例5のトナー定
着層の成分比率は、ポリビニルアルコールが1重量%、
コロイダルシリカが99重量%になっている。
【0021】実施例6 透明なポリエステルフィルムの片面に、スチレン−アク
リル共重合体・モビニール860(ヘキスト合成(株)製
固形分50%)40重量部とコロイダルシリカ・カタ
ロイドS−20H(触媒化成(株)製 固形分20%分散
液)300重量部の配合液を、リバースロールコーター
を用いて塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して
3μmのトナー定着層付記録シートを得た。この実施例
6のトナー定着層の成分比率は、スチレン−アクリル共
重合体が20重量%、コロイダルシリカが80重量%に
なっている。
リル共重合体・モビニール860(ヘキスト合成(株)製
固形分50%)40重量部とコロイダルシリカ・カタ
ロイドS−20H(触媒化成(株)製 固形分20%分散
液)300重量部の配合液を、リバースロールコーター
を用いて塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して
3μmのトナー定着層付記録シートを得た。この実施例
6のトナー定着層の成分比率は、スチレン−アクリル共
重合体が20重量%、コロイダルシリカが80重量%に
なっている。
【0022】実施例7 白色ポリエステルフィルムの片面に、カゼイン30重量
部とコロイダルシリカ・カタロイドSI−40(触媒化
成(株)製 固形分40%分散液)175重量部と水10
0重量部の配合液を、リバースロールコーターを用いて
塗布した。塗布面を120℃で5分間乾燥して15μm
のトナー定着層付記録シートを得た。この実施例7のト
ナー定着層の成分比率は、カゼインが30重量%、コロ
イダルシリカが70重量%になっている。
部とコロイダルシリカ・カタロイドSI−40(触媒化
成(株)製 固形分40%分散液)175重量部と水10
0重量部の配合液を、リバースロールコーターを用いて
塗布した。塗布面を120℃で5分間乾燥して15μm
のトナー定着層付記録シートを得た。この実施例7のト
ナー定着層の成分比率は、カゼインが30重量%、コロ
イダルシリカが70重量%になっている。
【0023】比較例1 透明ポリエステルフィルムの片面に、ポリビニルアルコ
ールPVA205((株)クラレ製)40重量部とコロイ
ダルシリカSI−40(触媒化成(株)固形分40%)
150重量部と水160重量部の配合液を、リバースロ
ールコーターを用いて塗布した。塗布面を120℃で1
分間乾燥して5μmのトナー定着層を形成し、トナー定
着層付記録シートを得た。この比較例1のトナー定着層
の成分比率は、ポリビニルアルコールが40重量%、コ
ロイダルシリカが60重量%になっている。
ールPVA205((株)クラレ製)40重量部とコロイ
ダルシリカSI−40(触媒化成(株)固形分40%)
150重量部と水160重量部の配合液を、リバースロ
ールコーターを用いて塗布した。塗布面を120℃で1
分間乾燥して5μmのトナー定着層を形成し、トナー定
着層付記録シートを得た。この比較例1のトナー定着層
の成分比率は、ポリビニルアルコールが40重量%、コ
ロイダルシリカが60重量%になっている。
【0024】比較例2 透明ポリエステルフィルムの片面に、ポリビニルアルコ
ール SMR20H(信越化学(株)製)40重量部を水
160重量部で溶解した液を、リバースロールコーター
を用いて塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して
5μmのトナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シ
ートを得た。この比較例2のトナー定着層は、ポリビニ
ルアルコールのみからなっている。
ール SMR20H(信越化学(株)製)40重量部を水
160重量部で溶解した液を、リバースロールコーター
を用いて塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して
5μmのトナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シ
ートを得た。この比較例2のトナー定着層は、ポリビニ
ルアルコールのみからなっている。
【0025】比較例3 透明ポリエステルフィルムの片面に、コロイダルシリカ
・ スノーテックスOL(日産化学(株)製 固形分20%
水溶液)を、原液のままリバースロールコーターを用い
て塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して5μm
のトナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シートを
得た。この比較例3のトナー定着層は、コロイダルシリ
カのみからなっている。
・ スノーテックスOL(日産化学(株)製 固形分20%
水溶液)を、原液のままリバースロールコーターを用い
て塗布した。塗布面を120℃で1分間乾燥して5μm
のトナー定着層を形成し、トナー定着層付記録シートを
得た。この比較例3のトナー定着層は、コロイダルシリ
カのみからなっている。
【0026】実施例1〜4は本発明を適用したトナー定
着層付記録シートであり、比較例1〜3は本発明を適用
外のトナー定着層付記録シートである。これらのトナー
定着層付記録シートについて、トナー定着層の製膜性、
トナー転移性、トナー定着性、透明性を以下により評価
した。
着層付記録シートであり、比較例1〜3は本発明を適用
外のトナー定着層付記録シートである。これらのトナー
定着層付記録シートについて、トナー定着層の製膜性、
トナー転移性、トナー定着性、透明性を以下により評価
した。
【0027】評価法 トナー定着層の製膜性は、外観およびセロテープ(ニチ
バン製)剥離試験により評価した。
バン製)剥離試験により評価した。
【0028】トナー転移性は、indigo社製の印刷
機Eprint1000を使用し実際の印刷を行い、画
像形成性を評価した。
機Eprint1000を使用し実際の印刷を行い、画
像形成性を評価した。
【0029】トナー定着性も上記と同一条件で実際の印
刷を行い、セロテープ剥離試験により評価した。
刷を行い、セロテープ剥離試験により評価した。
【0030】透明性は、全光線透過率70%以上、およ
びヘイズ度(濁度)20%以下を透明と評価した。
びヘイズ度(濁度)20%以下を透明と評価した。
【0031】各トナー定着層付記録シートの評価結果
は、形成されているトナー定着層の固形成分比率(重量
%)とともに、表1に示してある。
は、形成されているトナー定着層の固形成分比率(重量
%)とともに、表1に示してある。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を適用した
塗料組成物をプラスチック、ガラス、セラミックなど非
浸透性の材料の表面に塗布して湿式電子写真の記録に適
したトナー定着層付記録シートつくることができる。そ
のトナー定着層は塗膜硬度が高く、耐傷性があり、覆っ
ている材料そのものの外観的持味を隠すことがなく、材
料が透明であればその透明を維持できる。
塗料組成物をプラスチック、ガラス、セラミックなど非
浸透性の材料の表面に塗布して湿式電子写真の記録に適
したトナー定着層付記録シートつくることができる。そ
のトナー定着層は塗膜硬度が高く、耐傷性があり、覆っ
ている材料そのものの外観的持味を隠すことがなく、材
料が透明であればその透明を維持できる。
【0034】本発明のトナー定着層付記録シートは、湿
式電子写真による記録ができ、また記録されたトナー像
はトナー定着層に強固に定着される。そのため、湿式電
子写真による複写機、コンピュータの出力、簡易印刷、
ファックシミリなどの分野で、従来、不可能であった湿
式電子写真による非浸透性の材料への記録を可能にする
とともに、その記録画像は高品位で耐久性の高いものと
なる。
式電子写真による記録ができ、また記録されたトナー像
はトナー定着層に強固に定着される。そのため、湿式電
子写真による複写機、コンピュータの出力、簡易印刷、
ファックシミリなどの分野で、従来、不可能であった湿
式電子写真による非浸透性の材料への記録を可能にする
とともに、その記録画像は高品位で耐久性の高いものと
なる。
Claims (6)
- 【請求項1】 液体現像式の電子写真で感光体上のトナ
ーが転写されるシートにおいて、プラスチックシートの
少なくとも片面に、樹脂の水溶液または水系分散液と、
コロイダルシリカの水分散液とを含む混合液の乾燥固化
成分からなるトナー定着層が形成されていることを特徴
とする記録シート。 - 【請求項2】 前記樹脂の固形分とコロイダルシリカの
固形分との重量比率が1:99〜30:70であること
を特徴とする請求項1に記載の記録シート。 - 【請求項3】 前記樹脂がポリビニルアルコール、カゼ
イン、エチレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチ
レン−アクリル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂から選ばれる少なくとも1種類の樹脂であることを
特徴とする請求項1または2に記載の記録シート。 - 【請求項4】 液体現像式の電子写真で感光体上のトナ
ーが転写される記録媒体表面のトナー定着層を形成する
ための塗料組成物であって、樹脂の水溶液または水系分
散液とコロイダルシリカの水分散液とを含み、該樹脂水
溶液または水系分散液中の固形分とコロイダルシリカ水
分散液中の固形分との重量比率が1:99〜30:70
であることを特徴とする塗料組成物。 - 【請求項5】 前記樹脂水溶液または水系分散液が、ポ
リビニルアルコール水溶液、カゼイン水溶液、エチレン
−酢酸ビニル−アクリル共重合体水系エマルジョン、ス
チレン−アクリル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂から選ばれる少なくとも1種類の水系液であるこ
とを特徴とする請求項4に記載の塗料組成物。 - 【請求項6】 前記コロイダルシリカの水分散液が、平
均粒径3〜100ミリμmのシリカゾルであることを特
徴とする請求項4に記載の塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27523995A JPH09114122A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 液体現像式電子写真のトナー定着層付記録シート、およびそのトナー定着層を形成するための塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27523995A JPH09114122A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 液体現像式電子写真のトナー定着層付記録シート、およびそのトナー定着層を形成するための塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09114122A true JPH09114122A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17552642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27523995A Pending JPH09114122A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 液体現像式電子写真のトナー定着層付記録シート、およびそのトナー定着層を形成するための塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09114122A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001022172A1 (en) * | 1999-09-22 | 2001-03-29 | Indigo N.V. | Substrate coating for improved toner transfer and adhesion |
JP2005017844A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 湿式電子写真用記録シート |
DE102011078714A1 (de) | 2010-07-07 | 2012-01-12 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Aufzeichnungsfolie für Nass-Elektrofotographie |
US10168644B2 (en) * | 2008-07-25 | 2019-01-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Composite coating and substrate used in liquid electrophotographic printing and method |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP27523995A patent/JPH09114122A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001022172A1 (en) * | 1999-09-22 | 2001-03-29 | Indigo N.V. | Substrate coating for improved toner transfer and adhesion |
US7014974B1 (en) * | 1999-09-22 | 2006-03-21 | Hewlett-Packard Co. | Substrate coating for improved toner transfer and adhesion |
JP2005017844A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 湿式電子写真用記録シート |
US10168644B2 (en) * | 2008-07-25 | 2019-01-01 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Composite coating and substrate used in liquid electrophotographic printing and method |
DE102011078714A1 (de) | 2010-07-07 | 2012-01-12 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Aufzeichnungsfolie für Nass-Elektrofotographie |
US9182697B2 (en) | 2010-07-07 | 2015-11-10 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Method of printing by wet electrophotography |
DE102011078714B4 (de) | 2010-07-07 | 2022-05-12 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Nass-elektrofotographie-druckverfahren |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050215 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050623 |