JPH09113466A - リードフレームの検査装置 - Google Patents

リードフレームの検査装置

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JPH09113466A
JPH09113466A JP26720295A JP26720295A JPH09113466A JP H09113466 A JPH09113466 A JP H09113466A JP 26720295 A JP26720295 A JP 26720295A JP 26720295 A JP26720295 A JP 26720295A JP H09113466 A JPH09113466 A JP H09113466A
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晴久 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状に連続するリードフレーム表面状態の異
常を高速かつ高精度で検査可能なリードフレームの検査
装置を提供する。 【解決手段】 帯状に連続するリードフレーム3を搬送
するための搬送ローラ6aと、前記リードフレーム3の
IC1ピース領域を細分化した区画ごとに走査させてリ
ング照明6bにより光照射して画像入力を行うCCDカ
メラ6cと、前記搬送ローラ6a回転駆動させ、リング
照明6b,CCDカメラ6cを搭載した可動テーブル6
dを走査させるための駆動モータと、前記駆動モータの
動作を制御するための制御部8と、を備え、前記制御部
8は、複数有する制御モードのうち、例えば停止モード
の場合には、リードフレーム3の搬送を周期的に停止さ
せ、CCDカメラ6cを走査させて必要に応じてマスク
処理を施して各区画ごとに画像入力を行い、入力画像を
解析指示データにしたがい輝度を解析し、得られた解析
値と予め記憶部に記憶させた各区画ごとの記憶値との比
較を行うことにより、前記リードフレーム3の異常を検
出してエラーを出力表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は打ち抜き加工後のリード
フレームの打痕や傷、変色等の表面状態を検出すること
が可能なリードフレームの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リードフレーム材を打ち抜きリー
ドフレームを形成するプレス工程において、例えば短冊
状リードフレームであれば、プレスより搬送されたとこ
ろで、大きな打痕やバリ等は作業者が肉眼で確認してい
た。また、搬送されるリードフレームをプレス後に任意
に抜き取り、顕微鏡で検査及び測定を行っていた。ま
た、リールに巻き取られたリードフレームにおいては、
途中で抜き取り検査を行うことができないので、作業者
の肉眼に頼るしかなく、精密検査はリールの最後で打痕
等の有無を検査するしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
半導体装置の高密度実装化に伴い、リードフレームの多
ピン化が進行し、3次,4次加工等複数の金型を通さな
ければならず、従ってタンデムプレス,トリプルプレス
といった複数のプレスをつなげて加工を行うことが多く
なったため、より高速で高精度に検査する必要が生じて
きた。また、リードフレームの打痕は、塵及び抜きかす
の進入等僅かな原因により発生することがあり、リール
の途中から最後まで発生することもあるが、途中で打痕
の原因が解消して無くなることもある。このため、リー
ルの最後が良品でも途中に打痕がないとは限らない。
【0004】短冊状のリードフレームであれば、抜き取
り検査を行い、不良品を発見したところでプレスを止
め、金型を検査して必要ならば調整し直すことができ、
また、さかのぼって良品・不良の選別をすることも可能
であるが、リールに巻き取られたリードフレームにおい
ては上述したようなことは実現し難い。リールタイプの
リードフレームにおいては、打痕等が生じたことを認識
したところでプレスを止めて修正することができるが、
リードフレームは不良箇所に印を付けた後、最後までプ
レスを行う。
【0005】上記不良箇所を含むリードフレームを納入
する場合、ユーザーによってニーズに多少の違いがあ
り、リールの途中まででも良品を納入するところもあれ
ば、不良箇所に印をしてくれれば良いというところもあ
り、また良品どうしのリードフレームをつなげて1本の
リールにして納品を希望するところもある。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、帯状に連続するリードフレーム表面状態の異常を
高速かつ高精度で検査可能なリードフレームの検査装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、帯状に連続する
リードフレームを搬送するための搬送手段と、前記リー
ドフレームの単位リード形成領域を細分化した区画ごと
に走査させて光照射して画像入力を行う画像入力手段
と、前記搬送手段及び画像入力手段を駆動するための駆
動手段と、前記駆動手段の動作を制御するための制御手
段と、を備え、前記制御手段は、複数有する制御モード
に応じてリードフレームの搬送を制御し、画像入力手段
を走査させて必要に応じてマスク処理を施して各区画ご
とに画像入力を行い、入力画像を解析指示データにした
がい輝度を解析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶
させた各区画ごとの記憶値との比較を行うことにより、
前記リードフレームの異常を検出してエラーを出力表示
することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリードフレー
ムの検査装置の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明にかかるリードフレームの検
査装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成を示す
説明図、図2はリードフレームの検査装置の構成を示す
ブロック説明図、図3はリードフレームの検査装置の断
面説明図、図4はリング照明装置の構成を示す説明図、
図5はCCDカメラからの入力された画像の明暗部の解
析範囲を示すグラフ、図6は入力データのピークカット
検出を示す説明図、図7は解析データの許容値を示すグ
ラフ、図8は図7の区画N部分の暗部輝度データの拡大
図、図9はリードフレームの輪郭にマスクを施した状態
を示す比較説明図、図10は1ピースICの画像解析領
域の区画を示す説明図、図11は検査装置による検査動
作の流れを示すフローチャートである。
【0009】先ず図1を参照してリードフレームの検査
装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成について
説明する。1,2は帯状に連続するリードフレーム3を
繰り出し,巻き取り用のリールである。本実施例では図
面左側の繰り出し用リール1よりリードフレーム1を繰
り出し、図面右側に配置された巻き取り用リール2に巻
き取るように構成されている。
【0010】4はレベラーであり、繰り出し用リール1
より繰り出されたリードフレーム3を一定の高さを保っ
て搬送するものである。5は上型5a,下型5bを装備
してプレスによりリードを形成するプレス装置である。
6はリードフレームの検査装置であり、プレス装置5に
より打ち抜かれたリードフレーム3の表面状態に打痕,
傷,変色等の異常がないかどうかを検査するものであ
る。上記検査装置6には、搬送手段としての搬送ローラ
6a,画像入力手段としてのリング照明6b,CCD
(電荷結合素子)カメラ6cを備えた可動テーブル6d
等を装備している。7は層間紙であり、巻き取り用リー
ル2に巻き取られるリードフレーム3間に介在させて巻
き取らせ、リードフレーム相互間の摺擦より保護をして
いる。なお、本実施例では、検査装置6はプレス装置5
の後に配置されているが、リードフレーム1の洗浄装置
の後やその他の処理後に配置することも可能である。
【0011】次に図2を参照してリードフレームの検査
装置6の全体構成についてブロック図を参照して説明す
る。8は制御部であり、制御プログラムにしたがって装
置全体の動作を制御するCPU8a、外部より入力され
たデータの一時保存を行ったり、CPU8aのワーキン
グエリアとして使用されるRAMやCPU8aの制御プ
ログラムを記憶したROM等を備えた記憶部8b、デー
タの入出力を行う入出力部(I/O部)8c、光源装置
9の照度を制御する照度コントローラ8d、CCDカメ
ラ6cにより撮影した画像にマスク処理を施す画像処理
ボード8e等を装備している。上記画像処理ボード8e
には、CCDカメラ6cより後述するモニター表示用の
画像が入力される。また10は駆動手段としてのコント
ローラであり、リードフレーム3を搬送する搬送ローラ
6aを駆動させる駆動モータ(図示せず)や可動テーブ
ル6dを走査させる駆動モータ(図示せず)を作動/停
止させるドライバー回路を有する。また、上記CPU8
aには、I/O部8cを介してリードフレーム3の搬送
量を検出するためのフレーム搬送センサ11からの検出
信号が入力し、プレス装置5を作動/停止させる制御信
号が出力される。
【0012】上記制御部8のCPU8aは、照度コント
ローラ8dにより光源装置9の照度を制御してリング照
明6bよりリードフレーム3のほぼ同一明度領域に区分
された区画ごとに光照射する。そして、この画像をCC
Dカメラ6cにより撮影して画像処理ボード8eを介し
て輝度データとして取り込み、記憶部8bに記憶させる
(ティーチィング)。また、リードフレーム3を所定量
搬送して画像を取り込む際に必要に応じて画像処理ボー
ド8eによりマスク処理を施して輝度データを取り込
み、取り込んだデータを前記記憶部8bに記憶させたデ
ータと比較する。また、前記CPU8aは入出力部8c
を介してコントローラ10により搬送ローラ6aの駆動
を制御して搬送動作を停止させたり、可動テーブル6d
を区画ごとに走査させる。なお、上記制御部8は、停止
モードと無停止モードの2種類の制御モードを有してお
り、停止モードの場合には、リードフレーム3を所定量
搬送したところで周期的に停止させて画像を取り込み、
無停止モードの場合にはリードフレーム3を搬送しなが
ら周期的に瞬時に画像を取り込む。
【0013】次に図3を参照してリードフレームの検査
装置6の具体的な装置構成について説明する。以下、プ
レス後のリードフレーム3の搬送経路にしたがって説明
する。リードフレーム3は図面左側より下方にU字状に
垂れ下がって検査装置6に進入し、フレームガイド12
に沿って鉛直上方に向かって搬送される。リードフレー
ム3は搬送中はAの位置にあり、搬送動作を停止すると
慣性により若干移動してB或いはCの位置に垂れ下がっ
て停止する。
【0014】また、上記リードフレーム3は、フレーム
ガイド12に幅方向及び高さ方向の位置決めをなされる
と共に、可動テーブル6dを図の矢印に示すYZ軸方向
に移動させてリング照明6bによりリードフレーム3の
所定区画に光照射してその表面画像はCCDカメラ6c
により取り込まれる。上記可動テーブル6dは、リング
照明6b及びCCDカメラ6cを一体に搭載して図示し
ない駆動モータにより図3のYZ軸方向に走査可能に構
成されている。上記リング照明6bの照度は、各区画に
応じて可動テーブル6dより下方に設けられた光源装置
9により調整される。また、上記CCDカメラ6cの焦
点は、可動テーブル6dの後端側にあるノブ6jにより
手動で調整する。なお、図3において、Y軸方向とは紙
面に対して垂直方向をいう。
【0015】また上記リードフレーム3は、停止モード
の場合、フレームガイド12の下流側に設けられたフレ
ーム搬送センサ11により搬送量が検出され、例えば2
08ピンのリードフレーム3でプレス装置5のプレスス
トローク140spmの時45IC分(19.3秒)搬
送されるごとに移動が停止され、検査が行われる。搬送
ローラ6aは、図示しない駆動モータにより回転駆動さ
れ、リードフレーム3をその円弧面の一部に巻き付けて
搬送する。上記フレーム搬送センサ11の検出信号に基
づいて駆動モータの動作を制御して、搬送ローラ6aに
よるリードフレーム3の搬送動作が制御される。また、
無停止モードの場合には、リードフレーム3の停止動作
は行わず、CCDカメラ6cにより一定周期ごとに検査
を行う。
【0016】13は搬送ガイドであり、搬送ローラ6a
を経たリードフレーム3の搬送をガイドするものであ
る。上記搬送ガイド13の搬送路には、リードフレーム
3の上下一方或いは双方に当接して従動回転する複数の
補助ローラ14が設けられている。上記搬送ガイド13
を経たリードフレーム3は装置外へ導かれ、巻き取り側
に搬送される。
【0017】また、装置下部には、制御部8や電源部等
を配置した制御パネル15が配置されている。また、装
置上部には制御データコントロール用の制御用モニター
16a、CCDカメラ6cより取り込んだ画像をリアル
タイムで表示するための表示用モニター16bが装備さ
れている。
【0018】ここで、前述した検査装置6の各部の構成
及び機能について詳細に説明する。先ず、リング照明6
bの構成について詳述すると、図4において、リング照
明6bのリング6e内には光源としての光ファイバー6
fが装備されている。また上記リング6eには支持部材
6gが設けられており、該支持部材6gには半透明フィ
ルム6hがリング6eの発光面と対向するように配置さ
れている。また上記半透明フィルム6hのうち高輝度部
分には遮光用のマスク6iが設けられている。
【0019】上述のようにリング状の照明を用いたの
は、リードフレーム3と照明装置との間隔が狭いためフ
レーム面に明暗が生じ易いので、リードフレーム3の区
画領域をできるだけ均一に光照射するためである。ま
た、リング6eの発光面に対向する位置に半透明フィル
ム6hを設けたのは、光の拡散を良くするためであり、
更にはマスク6iを設けたのは、高輝度部分を遮光して
フレーム面を均一な照度で光照射して、CCDカメラ6
cにより打痕,傷等を鮮明に見るためである。
【0020】また、照度コントローラ8dは、リードフ
レーム3の面粗度の違いにより、同一照度でのフレーム
の明度に違いが生ずる。この場合、記憶部8bに記憶さ
せたティーチデータの許容値が大きくなり、結果的に打
痕検査を困難にする。このため、反射光が明るいフレー
ムの時には照度を落とし、暗いフレームの場合には照度
を上げることでできるだけ均一な明度になるように調整
するものである。この調整は、リードフレーム3の1I
C分(1ピース分)ごとに画像を取り込む時に照度コン
トロールを行う。
【0021】また、リードフレーム3に打痕,傷等の検
出をした場合、正常なフレーム明度より大きな値或いは
小さな値が検出されたとき、エラーとして検出するた
め、図5に示すようにCCDカメラ6cより入力する画
像の輝度データの入力レベルの変更を行っている。本実
施例では、明部解析範囲と暗部解析範囲の双方行ってい
る。
【0022】また、リードフレーム3の表面の明度のピ
ーク値を観察していると、図6(a)に示すように、正
常なフレームでも面粗度の違いによりピーク値が上昇す
る場合がある(相違量a)。そこで、図6(b)に示す
ように、ピークレベルからある一定量だけカットしたと
ころの輝度レベルを記憶しておき、検査時においても一
定量だけカットしたところの輝度レベルで比較している
(相違量b)。
【0023】また、図7に示すように、リードフレーム
3の各ピースの同じ区画領域でも、表面性状,加工油の
のり、面粗度等によりピースごとに輝度が多少異なる場
合があるため、輝度データに許容範囲を設ける。このた
め、ピースごとの画像取り込み時にリング照明6bの明
るさのコントロールを行っている。図7において、輝度
を示す折れ線グラフより外れた箇所にドットが存在する
場合には、打痕と判定てきる。また、図7の区画N部分
の暗部輝度データの拡大図を図8に示す。前記CCDカ
メラ6cによる入力レベル変更は、0〜255の輝度を
更に部分拡大して0〜255の輝度データに強調して各
区画ごとにピークカット、例えば、10ピクセルのノイ
ズカットを行っている。図8において、拡大データの輝
度解析範囲(0〜255)に設定された許容範囲より外
れる部分が存在する場合には、打痕と判定できる。
【0024】また、図9(a)に示すように、プレス装
置5によりプレス後のリードフレーム3の輪郭部3aや
打ち抜き部分3bには、ダレ,カエリ,バリ等が存在す
る。このダレ,カエリ,バリ等が検査区画内に存在する
と、ダレ等が存在しない場合に比べて輝度データがティ
ーチデータより大きな値となり誤って打痕と認識してし
まう。このため、他のリードフレーム面と同じ輝度とし
て認識するように、一度リードフレーム3の画像をサン
プルとして取り込み、リードフレーム3の輪郭に沿って
エアブラシ,ボカシ等を使用して画像編集し、マスク画
像として記憶部8bに記憶させる。そして、図9(b)
に示すように、リードフレーム3の輪郭部3aや打ち抜
き部分3bに画像処理ボード8eにおいてマスク画像M
を重ね合わせて輝度を補正しダレ,バリ等の影響を抑え
ている。
【0025】また、図10に示すように、単位IC(1
ピース)を明度レベルがほぼ同一と観測される例えば1
/4ピースごとに区分し、1ピースの1/4を更に50
区画に分割して画像を取り込むようにしている。また、
本実施例では、リードフレーム3として208ピンのI
Cを形成する場合でプレスストローク140spmのと
き、1/45IC(19.3秒に1回)リードフレーム
3の搬送動作を停止させて表面状態の検査を行ってい
る。このリードフレーム3の検査周期は、更に高速化を
めざしており、1/25IC(8.6秒に1回)を目標
にしている。
【0026】次に、上述した検査装置6の検査方法につ
いて図11に示すフローチャートに沿って説明する。本
実施例では、リードフレーム3の任意の検査位置におい
てIC1ピースの表面状態を検出する動作について説明
するものとする。
【0027】先ず、リードフレーム全体の検査の流れに
ついて概略説明すると、プレス装置5を経て連続的に加
工され搬送されるリードフレーム3を検査装置6に進入
させ、停止モードでは該検査装置6内でリードフレーム
3を周期的に搬送停止させる。また、無停止モードでは
停止させることなくリードフレーム3の1ピースに対
し、多分割した位置へ若しくは多分割していない時は必
要であれば一度CCDカメラ6cを移動させて画像を取
り込む。画像の取り込みは明度解析用と暗部解析用とし
てそれぞれ取り込まれる。上記取り込んだ画像を各区画
の解析指示データに従い解析し、そのデータと記憶部8
bに記憶されているティーチングデータとを比較する。
この作業は明度及び暗度両方において行われる。両者を
比較した結果、記憶値より入力値のほう大きい場合に
は、エラーとして出力される。
【0028】次に具体的な検査方法について説明する。
本実施例は制御モードが停止モードである場合の制御動
作について説明する。図11において、ステップS1に
おいて、CCDカメラ6cによりマスク画像Eの入力を
行う。このマスク画像の入力は、制御部8の記憶部8b
にティーチィングによりマスクの作成、リードフレ
ーム3のIC1ピースの区画設定、カメラ入力レベル
の設定、入力画像解析、許容値の設定等が行われ
る。尚、上記〜の作業は明度及び暗部検出用双方に
ついて行われる。また、上記ティーチィングによるデー
タ入力は、リードフレームの品種,材質の相違などによ
り随時行われる。
【0029】以下、具体的に説明すると、上記マスク
の作成は、前述したように、リードフレーム3のダレ,
バリ部分は他の面と光の反射が異なるため、この部分は
検査しないようにマスクを作成する。或いは、特に検査
指せない部分(例えば刻印部)があればマスクする。ま
た、IC1ピース内の区画設定は、図10に示すよう
に、入力画像の明度レベルがほぼ同一と観測される領域
ごとに例えば1/4ピースごとに区分され、更に1/4
ピース内を細分化(本実施例では50区画に区分)す
る。また、カメラ入力レベルの設定は、入力画像の輝
度データのピークレベルを検出するために必要なカメラ
入力の範囲設定を行う。また、入力画像解析は、入力
画像を各区画ごとに解析し、その解析値を記憶部8bに
記憶する。また、許容値の設定は、各区画ごとにフレ
ームの面粗度の違いや加工油の付着状況によりフレーム
の明るさが変化することから、良品を解析して記憶値と
の差プラスαを許容値として記憶する。
【0030】次に、ステップS2に進行して搬送ローラ
6aを回転駆動させてリードフレーム3を所定量搬送し
て停止する。この搬送周期は、本実施例では、前述した
ように1/45IC(19.3秒に1回)で行われる。
そして、ステップS3に進行して、フレーム面の照度を
確認して、明るすぎたり暗すぎる場合には、照度コント
ローラ8dにより光源装置9を介してフレーム面に光照
射するリング照明6bの照度コントロールを行う。次
に、ステップS4に進行して、ステップS1でティーチ
ングした位置と移動後のリードフレームの位置の補正を
可動テーブル6dをYZ軸方向(図3参照)に移動させ
て修正する。
【0031】次に、ステップS5に進行して、CCDカ
メラ6cより画像処理ボード8eに画像Fを入力する。
本実施例では1/4ピース分/ICにおいて、50区画
分の輝度データを取り込む。画像Fとしては、明部,暗
部,全体の3回分のデータを入力する。上記入力画像F
はリアルタイムで表示用モニター16bに写し出され、
その表面状態を視認することができる。そして、ステッ
プS6に進行して全区画の輝度データを取り込むまで画
像Fの入力を続行し、終了した場合にはステップS7で
カウンタのカウント値i=1を記憶する。次に、ステッ
プS8に進行して、CPU8aは記憶部8bにティーチ
ィングで記憶させたマスクデータを読み出す。次に、ス
テップS9に進行してティーチィングで作成したマスク
を使用するか否かを判断し、必要であればステップS1
0に進行して入力画像Fにマスク画像Eをマスクする。
【0032】次に、ステップS11に進行して、CPU
8aにより区画領域を解析指示データにしたがい解析す
る。このとき、区画ごとに指示データを変えながら解析
することができる。例えば光源の照度が変化して取り込
む画像の明るさが変動しても、取り込むべき対象物(リ
ードフレーム)の形状が同じになるようにピータイル値
(面積)を調整する。また、例えば区画内にリード部等
の島(オブジェクション)が存在する場合、2値化した
ときに島(オブジェクション)の数と重心位置とピータ
イル値(面積)を変更してIC1ピースの区画形状に応
じた画像を取り込む。
【0033】ステップS12において、画像Fの輝度デ
ータの入力値(解析値)と、ティーチィングで記憶させ
た記憶値(解析値+許容値)とを比較し、ステップS1
3において入力値が記憶値より大きな値となったとき打
痕が生じたものとして、ステップS14に進行して記憶
部8bにエラー登録をする。またステップ13におい
て、入力値が記憶値以下の場合には、ステップS15に
進行して正常であると判断してカウンタのカウント値を
i=i+1として記憶する。
【0034】次に、ステップS16に進行してカウンタ
値iが終了値であるか否かを判断して、終了していない
場合には、ステップS4に戻って、可動テーブル6dを
次の1/4ピース分/ICに移動させて各区画ごとの画
像Fの入力やデータの解析を行う。次にステップS16
において、カウンタ値iが終了値である場合には、ステ
ップS17に進行して1/4ピース分/ICのいずれか
の区画内にエラー登録が有るか否かを判断しエラー登録
がある場合には、ステップS18に進行してその旨を表
示モニター16bに表示させると共にプレス装置5の作
動を停止させる。
【0035】また、ステップS17において、エラー登
録がない場合には、ステップS19に進行して、次のリ
ードフレーム3の検査領域が有るか否かを判断し、検査
領域が有る場合には、ステップS2に戻ってリードフレ
ーム3を所定量搬送して検査工程を繰り返し、検査領域
がない場合には、ステップS20に進行して、リードフ
レーム3を検査装置6より巻き取りリール2側に巻き取
らせて検査を終了する。
【0036】なお、無停止モードの場合には、上述した
制御動作のうちリードフレーム3の停止動作がなくなる
だけで同様の制御動作が行われる。
【0037】上記構成によれば、リール間で繰り出し/
巻き取られるリードフレーム3に打痕,傷,変色等の異
常が生じた場合には、モニター画面上でいち早く視認す
ることができ、またプレス装置5の動作を停止させるこ
とができるので、不良品が連続して発生することを抑え
ることができ、高速で高精度なリードフレームの検査装
置を提供することができる。これによって、ユーザーに
提供するリードフレームの品質向上を実現することがで
きる。
【0038】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、例えばリードフレームの1ピースICの解析区
画領域もリードの数等によって更に多区画化或いは小区
分化しても良く、1/4ピース分割の画像取得を1/1
ピース分割に変更しても良く、検査周期も1/45ピー
スごとに限定されるものではなく、更に周期を長くした
り短くすることも可能であり、検査装置の設置箇所もリ
ードフレームの洗浄後またはその他の処理後に設置して
も良い等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0039】
【発明の効果】本発明は前述したように、リール間で繰
り出し/巻き取られる帯状のリードフレームに打痕,
傷,変色等の異常が生じた場合には、モニター画面上で
いち早く視認することができ、またプレス装置の動作を
停止させることができるので、不良品が連続して発生す
ることを抑えることができ、高速で高精度なリードフレ
ームの検査装置を提供することができる。これによっ
て、ユーザーに提供するリードフレームの信頼性,品質
向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリードフレームの検査装置を含
むリードフレーム製造装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【図2】リードフレームの検査装置の構成を示すブロッ
ク説明図である。
【図3】リードフレームの検査装置の断面説明図であ
る。
【図4】リング照明装置の構成を示す説明図である。
【図5】CCDカメラからの入力された画像の明暗部の
解析範囲を示すグラフである。
【図6】入力データのピークカット検出を示す説明図で
ある。
【図7】解析データの許容値を示すグラフである。
【図8】図7の区画N部分の暗部輝度データの拡大図で
ある。
【図9】リードフレームの輪郭にマスクを施した状態を
示す比較説明図である。
【図10】1ピースICの画像解析領域の区画を示す説
明図である。
【図11】検査装置による検査動作の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 繰り出し用リール 2 巻き取り用リール 3 リードフレーム 4 レベラー 5 プレス装置 6 検査装置 6a 搬送ローラ 6b リング照明 6c CCDカメラ 6d 可動テーブル 6e リング 6f 光ファイバー 6g 支持部材 6h 半透明フィルム 6i マスク 6j ノブ 7 層間紙 8 制御部 8a CPU 8b 記憶部 8c 入出力部 8d 照度コントローラ 8e 画像処理ボード 9 光源装置 10 コントローラ 11 フレーム搬送センサ 12 フレームガイド 13 搬送ガイド 14 補助ローラ 15 制御パネル 16a 制御用モニター 16b 表示用モニター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に連続するリードフレームを搬送す
    るための搬送手段と、 前記リードフレームの単位リード形成領域を細分化した
    区画ごとに走査させて照明装置より光照射して画像入力
    を行う画像入力手段と、 前記搬送手段及び画像入力手段を駆動するための駆動手
    段と、 前記駆動手段の動作を制御するための制御手段と、を備
    え、 前記制御手段は、複数有する制御モードに応じてリード
    フレームの搬送を制御し、画像入力手段を走査させて必
    要に応じてマスク処理を施して各区画ごとに画像入力を
    行い、入力画像を解析指示データにしたがい輝度を解析
    し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた各区画ご
    との記憶値との比較を行うことにより、前記リードフレ
    ームの異常を検出してエラーを出力表示することを特徴
    とするリードフレームの検査装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、搬送するリードフレー
    ムを周期的に停止させて画像入力を行う停止モードと、
    リードフレームを搬送しながら周期的に画像入力を行う
    無停止モードと、を有することを特徴とする請求項1記
    載のリードフレームの検査装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、ティーチィングにおい
    てリードフレームの良品を解析して記憶値との差を許容
    値として記憶部に記憶し、各区画の解析値がティーチィ
    ングにおける解析値+許容値を越えたときにエラー表示
    を行うと共に、プレス装置の動作を停止させることを特
    徴とする請求項1記載のリードフレームの検査装置。
  4. 【請求項4】 前記画像入力手段により入力される各区
    画の画像データは、明度解析用及び暗度解析用としてそ
    れぞれ入力されることを特徴とする請求項1記載のリー
    ドフレームの検査装置。
  5. 【請求項5】 前記照明装置として発光面に対向して半
    透明フィルムを設けたリング状照明を用い、リードフレ
    ームの面粗度に応じて照度を調整して照明することを特
    徴とする請求項1記載のリードフレームの検査装置。
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