JPH10293018A - リードフレームの検査装置 - Google Patents
リードフレームの検査装置Info
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- JPH10293018A JPH10293018A JP10138697A JP10138697A JPH10293018A JP H10293018 A JPH10293018 A JP H10293018A JP 10138697 A JP10138697 A JP 10138697A JP 10138697 A JP10138697 A JP 10138697A JP H10293018 A JPH10293018 A JP H10293018A
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- lead frame
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯状に連続するリードフレーム表面状態の異
常を高速かつ高精度で検査可能であると共に、リードフ
レームの裏面側に存在する打痕等の異常も簡単な構成で
検出可能とする。 【解決手段】 照明手段は搬送されるリードフレーム3
に光を照射する。CCDカメラ6cはリードフレーム3
の単位リード形成領域の画像入力を行う。制御手段8は
CCDカメラ6cを介して取り込んだ入力画像の輝度を
解析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた記憶
値との比較を行うことにより、リードフレーム3の異常
を検出してエラーを出力表示する。そして照明手段は、
CCDカメラ6cの光軸Gを取り囲むリング状照明6b
を、リードフレーム3とCCDカメラ6cとの間に光軸
G方向に多段に配置して成る。
常を高速かつ高精度で検査可能であると共に、リードフ
レームの裏面側に存在する打痕等の異常も簡単な構成で
検出可能とする。 【解決手段】 照明手段は搬送されるリードフレーム3
に光を照射する。CCDカメラ6cはリードフレーム3
の単位リード形成領域の画像入力を行う。制御手段8は
CCDカメラ6cを介して取り込んだ入力画像の輝度を
解析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた記憶
値との比較を行うことにより、リードフレーム3の異常
を検出してエラーを出力表示する。そして照明手段は、
CCDカメラ6cの光軸Gを取り囲むリング状照明6b
を、リードフレーム3とCCDカメラ6cとの間に光軸
G方向に多段に配置して成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打ち抜き加工後のリ
ードフレームの打痕や傷、変色等の表面状態を検出する
ことが可能なリードフレームの検査装置に関する。
ードフレームの打痕や傷、変色等の表面状態を検出する
ことが可能なリードフレームの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リードフレーム材を打ち抜きリー
ドフレームを形成するプレス工程において、例えば短冊
状リードフレームであれば、プレスより搬送されたとこ
ろで、大きな打痕やバリ等は作業者が肉眼で確認してい
た。また、搬送されるリードフレームをプレス後に任意
に抜き取り、顕微鏡で検査及び測定を行っていた。ま
た、リールに巻き取られたリードフレームにおいては、
途中で抜き取り検査を行うことができないので、作業者
の肉眼に頼るしかなく、精密検査はリールの最後で打痕
等の有無を検査するしかなかった。
ドフレームを形成するプレス工程において、例えば短冊
状リードフレームであれば、プレスより搬送されたとこ
ろで、大きな打痕やバリ等は作業者が肉眼で確認してい
た。また、搬送されるリードフレームをプレス後に任意
に抜き取り、顕微鏡で検査及び測定を行っていた。ま
た、リールに巻き取られたリードフレームにおいては、
途中で抜き取り検査を行うことができないので、作業者
の肉眼に頼るしかなく、精密検査はリールの最後で打痕
等の有無を検査するしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
半導体装置の高密度実装化に伴い、リードフレームの多
ピン化が進行し、3次,4次加工等複数の金型を通さな
ければならず、従ってタンデムプレス,トリプルプレス
といった複数のプレスをつなげて加工を行うことが多く
なったため、より高速で高精度に検査する必要が生じて
きた。また、リードフレームの打痕は、塵及び抜きかす
の進入等僅かな原因により発生することがあり、リール
の途中から最後まで発生することもあるが、途中で打痕
の原因が解消して無くなることもある。このため、リー
ルの最後が良品でも途中に打痕がないとは限らないの
で、リール途中の打痕の有無を検査する必要性が生じて
きた。
半導体装置の高密度実装化に伴い、リードフレームの多
ピン化が進行し、3次,4次加工等複数の金型を通さな
ければならず、従ってタンデムプレス,トリプルプレス
といった複数のプレスをつなげて加工を行うことが多く
なったため、より高速で高精度に検査する必要が生じて
きた。また、リードフレームの打痕は、塵及び抜きかす
の進入等僅かな原因により発生することがあり、リール
の途中から最後まで発生することもあるが、途中で打痕
の原因が解消して無くなることもある。このため、リー
ルの最後が良品でも途中に打痕がないとは限らないの
で、リール途中の打痕の有無を検査する必要性が生じて
きた。
【0004】この場合、短冊状のリードフレームであれ
ば、抜き取り検査を行い、不良品を発見したところでプ
レスを止め、金型を検査して必要ならば調整し直すこと
ができ、また、さかのぼって良品・不良の選別をするこ
とも可能であるが、リールに巻き取られたリードフレー
ムにおいては上述したようなことは実現し難い。そこで
本出願人は、リードフレームに照明を当てて搬送される
リードフレームの画像データをCCDカメラで取り込
み、画像処理を行って打痕の有無を自動的に検出する装
置を開発し、既に出願した。この装置では、画像データ
を取り込む箇所を略均一の明るさに照明するため、リン
グ状照明を用いてリードフレームの検査面に光を照射し
ていた。
ば、抜き取り検査を行い、不良品を発見したところでプ
レスを止め、金型を検査して必要ならば調整し直すこと
ができ、また、さかのぼって良品・不良の選別をするこ
とも可能であるが、リールに巻き取られたリードフレー
ムにおいては上述したようなことは実現し難い。そこで
本出願人は、リードフレームに照明を当てて搬送される
リードフレームの画像データをCCDカメラで取り込
み、画像処理を行って打痕の有無を自動的に検出する装
置を開発し、既に出願した。この装置では、画像データ
を取り込む箇所を略均一の明るさに照明するため、リン
グ状照明を用いてリードフレームの検査面に光を照射し
ていた。
【0005】しかしながら、使用しているリング状照明
は1つであり、リードフレームの検査面側に存在する打
痕のように急激に表面形状が変化する場合にはその部分
での反射光がCCDカメラに入光されて打痕として検出
できるが、検査面側の裏面側に存在する打痕のように検
査面側に現れる表面形状の変化が非常に緩やかなものの
場合には、その部分での反射光がCCDカメラに入光さ
れず、よってこの打痕を検出できないという課題が生じ
た。
は1つであり、リードフレームの検査面側に存在する打
痕のように急激に表面形状が変化する場合にはその部分
での反射光がCCDカメラに入光されて打痕として検出
できるが、検査面側の裏面側に存在する打痕のように検
査面側に現れる表面形状の変化が非常に緩やかなものの
場合には、その部分での反射光がCCDカメラに入光さ
れず、よってこの打痕を検出できないという課題が生じ
た。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、帯状に連続するリードフレーム表面状態の異常を
高速かつ高精度で検査可能であると共に、リードフレー
ムの裏面側に存在する打痕等の異常も簡単な構成で検出
可能なリードフレームの検査装置を提供することにあ
る。
決し、帯状に連続するリードフレーム表面状態の異常を
高速かつ高精度で検査可能であると共に、リードフレー
ムの裏面側に存在する打痕等の異常も簡単な構成で検出
可能なリードフレームの検査装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、搬送されるリー
ドフレームに光を照射する照明手段と、前記リードフレ
ームの単位リード形成領域の画像入力を行う撮像カメラ
と、前記撮像カメラを介して取り込んだ入力画像の輝度
を解析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた記
憶値との比較を行うことにより、前記リードフレームの
異常を検出してエラーを出力表示する制御手段とを具備
するリードフレームの検査装置において、前記照明手段
は、前記撮像カメラの光軸を取り囲むリング状照明を、
前記リードフレームと前記撮像カメラとの間に前記光軸
方向に多段に配置して成ることを特徴とする。この構成
によれば、リング状照明を追加し、多段とするだけで、
リードフレームの表面に生じたわずかな突出部でも、当
該突出部による曲面へ照射される光の入射角が複数のリ
ング状照明毎に異なるために、いずれかの反射光が撮像
カメラへ入光される確率が高くなり、当該突出を検出で
きるようになる。また、前記照明手段と前記撮像カメラ
は、プレス工程後の前記リードフレームのバリ面側に配
され、撮像カメラは照明手段により光が照射された該バ
リ面の画像入力を行う構成とすれば、打痕の発生し易い
バリ面の検査を確実に行える。
するため次の構成を備える。すなわち、搬送されるリー
ドフレームに光を照射する照明手段と、前記リードフレ
ームの単位リード形成領域の画像入力を行う撮像カメラ
と、前記撮像カメラを介して取り込んだ入力画像の輝度
を解析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた記
憶値との比較を行うことにより、前記リードフレームの
異常を検出してエラーを出力表示する制御手段とを具備
するリードフレームの検査装置において、前記照明手段
は、前記撮像カメラの光軸を取り囲むリング状照明を、
前記リードフレームと前記撮像カメラとの間に前記光軸
方向に多段に配置して成ることを特徴とする。この構成
によれば、リング状照明を追加し、多段とするだけで、
リードフレームの表面に生じたわずかな突出部でも、当
該突出部による曲面へ照射される光の入射角が複数のリ
ング状照明毎に異なるために、いずれかの反射光が撮像
カメラへ入光される確率が高くなり、当該突出を検出で
きるようになる。また、前記照明手段と前記撮像カメラ
は、プレス工程後の前記リードフレームのバリ面側に配
され、撮像カメラは照明手段により光が照射された該バ
リ面の画像入力を行う構成とすれば、打痕の発生し易い
バリ面の検査を確実に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリードフレー
ムの検査装置の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明にかかるリードフレームの検
査装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成を示す
説明図、図2はリードフレームの検査装置の構成を示す
ブロック説明図、図3はリードフレームの検査装置の断
面説明図、図4はリング状の照明手段の構成を示す説明
図、図5はCCDカメラからの入力された画像の明暗部
の解析範囲を示すグラフ、図6は入力データのピークカ
ット検出を示す説明図、図7は解析データの許容値を示
すグラフ、図8は図7の区画N部分の暗部輝度データの
拡大図、図9はリードフレームの輪郭にマスクを施した
状態を示す比較説明図、図10は1ピースICの画像解
析領域の区画を示す説明図、図11は検査装置による検
査動作の流れを示すフローチャートである。
ムの検査装置の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明にかかるリードフレームの検
査装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成を示す
説明図、図2はリードフレームの検査装置の構成を示す
ブロック説明図、図3はリードフレームの検査装置の断
面説明図、図4はリング状の照明手段の構成を示す説明
図、図5はCCDカメラからの入力された画像の明暗部
の解析範囲を示すグラフ、図6は入力データのピークカ
ット検出を示す説明図、図7は解析データの許容値を示
すグラフ、図8は図7の区画N部分の暗部輝度データの
拡大図、図9はリードフレームの輪郭にマスクを施した
状態を示す比較説明図、図10は1ピースICの画像解
析領域の区画を示す説明図、図11は検査装置による検
査動作の流れを示すフローチャートである。
【0009】先ず図1を参照してリードフレームの検査
装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成について
説明する。1,2は帯状に連続するリードフレーム3を
繰り出し,巻き取り用のリールである。本実施例では図
面左側の繰り出し用リール1よりリードフレーム1を繰
り出し、図面右側に配置された巻き取り用リール2に巻
き取るように構成されている。
装置を含むリードフレーム製造装置の全体構成について
説明する。1,2は帯状に連続するリードフレーム3を
繰り出し,巻き取り用のリールである。本実施例では図
面左側の繰り出し用リール1よりリードフレーム1を繰
り出し、図面右側に配置された巻き取り用リール2に巻
き取るように構成されている。
【0010】4はレベラーであり、繰り出し用リール1
より繰り出されたリードフレーム3を一定の高さを保っ
て搬送するものである。5は上型5a,下型5bを装備
してプレスによりリードを形成するプレス装置である。
6はリードフレームの検査装置であり、プレス装置5に
より打ち抜かれたリードフレーム3の表面状態に打痕,
傷,変色等の異常がないかどうかを検査するものであ
る。上記検査装置6には、搬送手段としての搬送ローラ
6a,照明手段の一部を構成する複数のリング状照明6
b,撮像カメラとしてのCCD(電荷結合素子)カメラ
6c,リング状照明6bやCCDカメラ6cが一体に搭
載された可動テーブル6d等を装備している。7は層間
紙であり、巻き取り用リール2に巻き取られるリードフ
レーム3間に介在させて巻き取らせ、リードフレーム相
互間の摺擦より保護をしている。なお、本実施例では、
検査装置6はプレス装置5の後に配置されているが、リ
ードフレーム1の洗浄装置の後やその他の処理後に配置
することも可能である。
より繰り出されたリードフレーム3を一定の高さを保っ
て搬送するものである。5は上型5a,下型5bを装備
してプレスによりリードを形成するプレス装置である。
6はリードフレームの検査装置であり、プレス装置5に
より打ち抜かれたリードフレーム3の表面状態に打痕,
傷,変色等の異常がないかどうかを検査するものであ
る。上記検査装置6には、搬送手段としての搬送ローラ
6a,照明手段の一部を構成する複数のリング状照明6
b,撮像カメラとしてのCCD(電荷結合素子)カメラ
6c,リング状照明6bやCCDカメラ6cが一体に搭
載された可動テーブル6d等を装備している。7は層間
紙であり、巻き取り用リール2に巻き取られるリードフ
レーム3間に介在させて巻き取らせ、リードフレーム相
互間の摺擦より保護をしている。なお、本実施例では、
検査装置6はプレス装置5の後に配置されているが、リ
ードフレーム1の洗浄装置の後やその他の処理後に配置
することも可能である。
【0011】次に図2を参照してリードフレームの検査
装置6の全体構成についてブロック図を参照して説明す
る。8は制御手段であり、制御プログラムにしたがって
装置全体の動作を制御するCPU8a、外部より入力さ
れたデータの一時保存を行ったり、CPU8aのワーキ
ングエリアとして使用されるRAMやCPU8aの制御
プログラムを記憶したROM等を備えた記憶部8b、デ
ータの入出力を行う入出力部(I/O部)8c、照明手
段の一部を構成する光源装置9の照度を制御する照度コ
ントローラ8d、CCDカメラ6cにより撮影した画像
にマスク処理を施す画像処理ボード8e等を装備してい
る。上記画像処理ボード8eには、CCDカメラ6cよ
り後述するモニター表示用の画像が入力される。また1
0は駆動手段としてのコントローラであり、リードフレ
ーム3を搬送する搬送ローラ6aを駆動させる駆動モー
タ(図示せず)や可動テーブル6dを走査させる駆動モ
ータ(図示せず)を作動/停止させるドライバー回路を
有する。また、上記CPU8aには、I/O部8cを介
してリードフレーム3の搬送量を検出するためのフレー
ム搬送センサ11からの検出信号が入力し、プレス装置
5を作動/停止させる制御信号が出力される。
装置6の全体構成についてブロック図を参照して説明す
る。8は制御手段であり、制御プログラムにしたがって
装置全体の動作を制御するCPU8a、外部より入力さ
れたデータの一時保存を行ったり、CPU8aのワーキ
ングエリアとして使用されるRAMやCPU8aの制御
プログラムを記憶したROM等を備えた記憶部8b、デ
ータの入出力を行う入出力部(I/O部)8c、照明手
段の一部を構成する光源装置9の照度を制御する照度コ
ントローラ8d、CCDカメラ6cにより撮影した画像
にマスク処理を施す画像処理ボード8e等を装備してい
る。上記画像処理ボード8eには、CCDカメラ6cよ
り後述するモニター表示用の画像が入力される。また1
0は駆動手段としてのコントローラであり、リードフレ
ーム3を搬送する搬送ローラ6aを駆動させる駆動モー
タ(図示せず)や可動テーブル6dを走査させる駆動モ
ータ(図示せず)を作動/停止させるドライバー回路を
有する。また、上記CPU8aには、I/O部8cを介
してリードフレーム3の搬送量を検出するためのフレー
ム搬送センサ11からの検出信号が入力し、プレス装置
5を作動/停止させる制御信号が出力される。
【0012】上記制御手段8のCPU8aは、照度コン
トローラ8dにより光源装置9の照度を制御してリング
状照明6bによりリードフレーム3のIC1ピース内の
所定の領域内をほぼ同一明度となるように光照射する。
そして、ほぼ同一明度となる領域内の画像を一括してC
CDカメラ6cにより撮影して画像処理ボード8eを介
して輝度データとして取り込み、さらに画像処理の一単
位となる単位リード形成領域(区画とも言う)に細分化
し、この各区画の輝度データを比較の基準となる記憶値
として記憶部8bに記憶させる(ティーチィング)。こ
の動作は、IC1ピース内の全所定の領域について行
い、IC1ピース全体の記憶値を記憶部8bに記憶させ
る。なお、リング状照明6bの構成によっては、リード
フレーム3のIC1ピース全体をほぼ同一明度となるよ
うに照明することも可能であり、この場合には照度コン
トローラ8dによる光源装置9の照度の制御はIC1ピ
ース単位で行うようにしても良い。また、リードフレー
ム3を所定量搬送して画像を取り込む際に必要に応じて
画像処理ボード8eによりマスク処理を施して輝度デー
タを取り込み、取り込んだデータを区画単位に解析し、
得られた解析値と記憶部8bに記憶させた記憶値と比較
する。また、CPU8aは入出力部8cを介してコント
ローラ10により搬送ローラ6aの駆動を制御して搬送
動作を停止させたり、可動テーブル6dをリードフレー
ム3の区分された所定の領域ごとに走査させ、当該領域
全体の画像を取り込む。なお、制御手段8は、停止モー
ドと無停止モードの2種類の制御モードを有しており、
停止モードの場合には、リードフレーム3を所定量搬送
したところで周期的に停止させて画像を取り込み、無停
止モードの場合にはリードフレーム3を搬送しながら周
期的に瞬時に画像を取り込む。ここで、この周期をリー
ドフレーム3のIC1ピース分の搬送周期に設定するこ
とで、全数検査が可能である。
トローラ8dにより光源装置9の照度を制御してリング
状照明6bによりリードフレーム3のIC1ピース内の
所定の領域内をほぼ同一明度となるように光照射する。
そして、ほぼ同一明度となる領域内の画像を一括してC
CDカメラ6cにより撮影して画像処理ボード8eを介
して輝度データとして取り込み、さらに画像処理の一単
位となる単位リード形成領域(区画とも言う)に細分化
し、この各区画の輝度データを比較の基準となる記憶値
として記憶部8bに記憶させる(ティーチィング)。こ
の動作は、IC1ピース内の全所定の領域について行
い、IC1ピース全体の記憶値を記憶部8bに記憶させ
る。なお、リング状照明6bの構成によっては、リード
フレーム3のIC1ピース全体をほぼ同一明度となるよ
うに照明することも可能であり、この場合には照度コン
トローラ8dによる光源装置9の照度の制御はIC1ピ
ース単位で行うようにしても良い。また、リードフレー
ム3を所定量搬送して画像を取り込む際に必要に応じて
画像処理ボード8eによりマスク処理を施して輝度デー
タを取り込み、取り込んだデータを区画単位に解析し、
得られた解析値と記憶部8bに記憶させた記憶値と比較
する。また、CPU8aは入出力部8cを介してコント
ローラ10により搬送ローラ6aの駆動を制御して搬送
動作を停止させたり、可動テーブル6dをリードフレー
ム3の区分された所定の領域ごとに走査させ、当該領域
全体の画像を取り込む。なお、制御手段8は、停止モー
ドと無停止モードの2種類の制御モードを有しており、
停止モードの場合には、リードフレーム3を所定量搬送
したところで周期的に停止させて画像を取り込み、無停
止モードの場合にはリードフレーム3を搬送しながら周
期的に瞬時に画像を取り込む。ここで、この周期をリー
ドフレーム3のIC1ピース分の搬送周期に設定するこ
とで、全数検査が可能である。
【0013】次に図3を参照してリードフレームの検査
装置6の具体的な装置構成について説明する。以下、プ
レス後のリードフレーム3の搬送経路にしたがって説明
する。リードフレーム3は図面左側より下方にU字状に
垂れ下がって検査装置6に進入し、フレームガイド12
に沿って鉛直上方に向かって搬送される。リードフレー
ム3は搬送中はAの位置にあり、搬送動作を停止すると
慣性により若干移動してB或いはCの位置に垂れ下がっ
て停止する。
装置6の具体的な装置構成について説明する。以下、プ
レス後のリードフレーム3の搬送経路にしたがって説明
する。リードフレーム3は図面左側より下方にU字状に
垂れ下がって検査装置6に進入し、フレームガイド12
に沿って鉛直上方に向かって搬送される。リードフレー
ム3は搬送中はAの位置にあり、搬送動作を停止すると
慣性により若干移動してB或いはCの位置に垂れ下がっ
て停止する。
【0014】また、上記リードフレーム3は、フレーム
ガイド12により幅方向の位置決めがなされ、図の矢印
に示すYZ軸方向に移動可能な可動テーブル6dに取り
付けられたリング状照明6bによりリードフレーム3の
所定領域に光照射されてその表面画像がCCDカメラ6
cにより取り込まれる。また、可動テーブル6dは図示
しない駆動モータにより図3のYZ軸方向に走査可能に
構成されている。上記リング状照明6bの照度は、リー
ドフレーム3の領域毎の輝度に応じて可動テーブル6d
の下方に設けられた光源装置9により調整される。ま
た、上記CCDカメラ6cの焦点は、可動テーブル6d
の後端側にあるノブ6jにより手動で調整する。なお、
図3において、Y軸方向とは紙面に対して垂直方向をい
う。
ガイド12により幅方向の位置決めがなされ、図の矢印
に示すYZ軸方向に移動可能な可動テーブル6dに取り
付けられたリング状照明6bによりリードフレーム3の
所定領域に光照射されてその表面画像がCCDカメラ6
cにより取り込まれる。また、可動テーブル6dは図示
しない駆動モータにより図3のYZ軸方向に走査可能に
構成されている。上記リング状照明6bの照度は、リー
ドフレーム3の領域毎の輝度に応じて可動テーブル6d
の下方に設けられた光源装置9により調整される。ま
た、上記CCDカメラ6cの焦点は、可動テーブル6d
の後端側にあるノブ6jにより手動で調整する。なお、
図3において、Y軸方向とは紙面に対して垂直方向をい
う。
【0015】また上記リードフレーム3は、停止モード
の場合、フレームガイド12の下流側に設けられたフレ
ーム搬送センサ11により搬送量が検出され、例えば2
08ピンのリードフレーム3でプレス装置5のプレスス
トローク140spmの時45IC分(19.3秒)搬
送されるごとに移動が停止され、CCDカメラ6cで画
像入力されて検査が行われる。搬送ローラ6aは、図示
しない駆動モータにより回転駆動され、リードフレーム
3をその円弧面の一部に巻き付けて搬送する。上記フレ
ーム搬送センサ11の検出信号に基づいて駆動モータの
動作を制御して、搬送ローラ6aによるリードフレーム
3の搬送動作が制御される。また、無停止モードの場合
には、リードフレーム3の停止動作は行わず、CCDカ
メラ6cにより一定周期ごとに検査を行う。これにより
ICの全数検査も可能となる。この際、CCDカメラ6
cによる画像入力は、フレーム搬送センサ11から出力
される検出信号に同期して行うようにすると良い。
の場合、フレームガイド12の下流側に設けられたフレ
ーム搬送センサ11により搬送量が検出され、例えば2
08ピンのリードフレーム3でプレス装置5のプレスス
トローク140spmの時45IC分(19.3秒)搬
送されるごとに移動が停止され、CCDカメラ6cで画
像入力されて検査が行われる。搬送ローラ6aは、図示
しない駆動モータにより回転駆動され、リードフレーム
3をその円弧面の一部に巻き付けて搬送する。上記フレ
ーム搬送センサ11の検出信号に基づいて駆動モータの
動作を制御して、搬送ローラ6aによるリードフレーム
3の搬送動作が制御される。また、無停止モードの場合
には、リードフレーム3の停止動作は行わず、CCDカ
メラ6cにより一定周期ごとに検査を行う。これにより
ICの全数検査も可能となる。この際、CCDカメラ6
cによる画像入力は、フレーム搬送センサ11から出力
される検出信号に同期して行うようにすると良い。
【0016】13は搬送ガイドであり、搬送ローラ6a
を経たリードフレーム3の搬送をガイドするものであ
る。上記搬送ガイド13の搬送路には、リードフレーム
3の上下一方或いは双方に当接して従動回転する複数の
補助ローラ14が設けられている。上記搬送ガイド13
を経たリードフレーム3は装置外へ導かれ、巻き取り側
に搬送される。
を経たリードフレーム3の搬送をガイドするものであ
る。上記搬送ガイド13の搬送路には、リードフレーム
3の上下一方或いは双方に当接して従動回転する複数の
補助ローラ14が設けられている。上記搬送ガイド13
を経たリードフレーム3は装置外へ導かれ、巻き取り側
に搬送される。
【0017】また、装置下部には、制御手段8や電源部
等を配置した制御パネル15が配置されている。また、
装置上部には制御データコントロール用の制御用モニタ
ー16a、CCDカメラ6cより取り込んだ画像をリア
ルタイムで表示するための表示用モニター16bが装備
されている。なお、モニターは1台とし、切り換えなが
ら制御データコントロール用の制御用として、また画像
表示用として使用するようにしても良い。
等を配置した制御パネル15が配置されている。また、
装置上部には制御データコントロール用の制御用モニタ
ー16a、CCDカメラ6cより取り込んだ画像をリア
ルタイムで表示するための表示用モニター16bが装備
されている。なお、モニターは1台とし、切り換えなが
ら制御データコントロール用の制御用として、また画像
表示用として使用するようにしても良い。
【0018】ここで、検査装置6の各部の構成及び機能
について詳細に説明する。先ず、複数設けられたリング
状照明6bの構成について詳述する。各リング状照明6
bは同じ構成であり、図4に示すようにリング状照明6
bのリング6e内には光源としての光ファイバー6fが
装備されている。また上記リング6eには支持部材6g
が設けられており、該支持部材6gには半透明フィルム
6hがリング6eの発光面と対向するように配置されて
いる。また上記半透明フィルム6hのうち高輝度部分に
は遮光用のマスク6iが設けられている。そして、各リ
ング状照明6bは、CCDカメラ6cの光軸を取り囲
み、かつリードフレーム3とCCDカメラ6cとの間に
光軸方向に沿って多段(本例では2段であるが、3段以
上でも良い)に配置されている。
について詳細に説明する。先ず、複数設けられたリング
状照明6bの構成について詳述する。各リング状照明6
bは同じ構成であり、図4に示すようにリング状照明6
bのリング6e内には光源としての光ファイバー6fが
装備されている。また上記リング6eには支持部材6g
が設けられており、該支持部材6gには半透明フィルム
6hがリング6eの発光面と対向するように配置されて
いる。また上記半透明フィルム6hのうち高輝度部分に
は遮光用のマスク6iが設けられている。そして、各リ
ング状照明6bは、CCDカメラ6cの光軸を取り囲
み、かつリードフレーム3とCCDカメラ6cとの間に
光軸方向に沿って多段(本例では2段であるが、3段以
上でも良い)に配置されている。
【0019】上述のようにリング状の照明を用いたの
は、リードフレーム3と照明手段との間隔が狭いためフ
レーム面に明暗が生じ易いので、リードフレーム3の各
領域をできるだけ均一に光照射するためである。また、
リング6eの発光面に対向する位置に半透明フィルム6
hを設けたのは、光の拡散を良くするためであり、更に
はマスク6iを設けたのは、高輝度部分を遮光してフレ
ーム面を均一な照度で光照射して、CCDカメラ6cに
より打痕,傷等を鮮明に見るためである。なお、リング
状照明6bの発光面の外径を対象フレーム面の長さに比
較して大きくする(一例として2倍以上)ことにより、
リング状照明6bからの直接光の影響を少なくすること
ができ、この場合には半透明フィルム6hは不要であ
る。また、リング状照明6bを多段に設けた理由につい
て図12と図13を用いて説明すると、CCDカメラ6
cにより直接検査される図12中のリードフレーム3の
検査面としての上面(バリ面)に打痕が存在する場合に
は打痕の表面が急激にへこんでいるため、リング状照明
6bが1段でもそこから照射される光が打痕の表面のい
ずれかの部分でCCDカメラ6cのレンズ方向へ反射す
る(光路は実線で示す)。よって反射部分は打痕がない
状態の正常の輝度よりも高くなってCPU8aでは打痕
として認識できる。
は、リードフレーム3と照明手段との間隔が狭いためフ
レーム面に明暗が生じ易いので、リードフレーム3の各
領域をできるだけ均一に光照射するためである。また、
リング6eの発光面に対向する位置に半透明フィルム6
hを設けたのは、光の拡散を良くするためであり、更に
はマスク6iを設けたのは、高輝度部分を遮光してフレ
ーム面を均一な照度で光照射して、CCDカメラ6cに
より打痕,傷等を鮮明に見るためである。なお、リング
状照明6bの発光面の外径を対象フレーム面の長さに比
較して大きくする(一例として2倍以上)ことにより、
リング状照明6bからの直接光の影響を少なくすること
ができ、この場合には半透明フィルム6hは不要であ
る。また、リング状照明6bを多段に設けた理由につい
て図12と図13を用いて説明すると、CCDカメラ6
cにより直接検査される図12中のリードフレーム3の
検査面としての上面(バリ面)に打痕が存在する場合に
は打痕の表面が急激にへこんでいるため、リング状照明
6bが1段でもそこから照射される光が打痕の表面のい
ずれかの部分でCCDカメラ6cのレンズ方向へ反射す
る(光路は実線で示す)。よって反射部分は打痕がない
状態の正常の輝度よりも高くなってCPU8aでは打痕
として認識できる。
【0020】しかしながら、図13に示すようにリード
フレーム3の下面(ダレ面)に打痕が存在する場合に
は、その裏面側、つまり検査面側の突出部の変形量は小
さく、しかも突出部の表面は緩やかな曲面となるため
に、リング状照明6bが1段しかない場合には、リング
状照明6bの光源1からの光(光路は実線で示す)は当
該曲面で反射してもCCDカメラ6cのレンズ内へは入
光しない。このため、CPU8aでは打痕なしと判断し
てしまう可能性が高い。そこで、上述したようにこの第
1段目のリング状照明6bの他に、第2段目のリング状
照明6bを光軸G方向に沿って第1段目のリング状照明
6bと離間して設けると、第2段目のリング状照明6b
の光源2からの光の打痕により検査面側に生じた突出部
への入射角が変わり(この場合には小さくなり)、その
反射光はCCDカメラ6cに入光されることになり(光
路は点線で示す)、CPU8aにおいて突出部の存在を
認識でき、その結果リードフレーム3の下面の打痕の存
在を検出することができる。
フレーム3の下面(ダレ面)に打痕が存在する場合に
は、その裏面側、つまり検査面側の突出部の変形量は小
さく、しかも突出部の表面は緩やかな曲面となるため
に、リング状照明6bが1段しかない場合には、リング
状照明6bの光源1からの光(光路は実線で示す)は当
該曲面で反射してもCCDカメラ6cのレンズ内へは入
光しない。このため、CPU8aでは打痕なしと判断し
てしまう可能性が高い。そこで、上述したようにこの第
1段目のリング状照明6bの他に、第2段目のリング状
照明6bを光軸G方向に沿って第1段目のリング状照明
6bと離間して設けると、第2段目のリング状照明6b
の光源2からの光の打痕により検査面側に生じた突出部
への入射角が変わり(この場合には小さくなり)、その
反射光はCCDカメラ6cに入光されることになり(光
路は点線で示す)、CPU8aにおいて突出部の存在を
認識でき、その結果リードフレーム3の下面の打痕の存
在を検出することができる。
【0021】しかし、このリードフレーム3の下面(ダ
レ面)の打痕は、プレス加工を行った際に発生する抜き
カスやゴミがダイ上に付着し、この抜きカス等により生
ずるものであり、リードフレーム3がダイ上に直接載っ
ている状態のため、抜きカス等がリードフレーム3とダ
イとの間に入りにくい。そのため、ダレ面の打痕の発生
率はバリ面の打痕の発生率と比べて低い(約10分の1
程度)。また、リードフレーム3はダイ上を所定の速度
で移動しているため、小さな抜きカス等はダイ上から飛
び散ってしまいダイ上に付着する抜きカス等は比較的大
きく重いものが殆どである。このため、リードフレーム
3の下面(ダレ面)の打痕によりバリ面に生ずる突出部
はその変形量が比較的大きなものが多く、リング状照明
6bを多段に設けることで検出できるものが多いのであ
る。
レ面)の打痕は、プレス加工を行った際に発生する抜き
カスやゴミがダイ上に付着し、この抜きカス等により生
ずるものであり、リードフレーム3がダイ上に直接載っ
ている状態のため、抜きカス等がリードフレーム3とダ
イとの間に入りにくい。そのため、ダレ面の打痕の発生
率はバリ面の打痕の発生率と比べて低い(約10分の1
程度)。また、リードフレーム3はダイ上を所定の速度
で移動しているため、小さな抜きカス等はダイ上から飛
び散ってしまいダイ上に付着する抜きカス等は比較的大
きく重いものが殆どである。このため、リードフレーム
3の下面(ダレ面)の打痕によりバリ面に生ずる突出部
はその変形量が比較的大きなものが多く、リング状照明
6bを多段に設けることで検出できるものが多いのであ
る。
【0022】また、照度コントローラ8dは、リードフ
レーム3の面粗度の違いにより、同一照度でのフレーム
の明度に違いが生ずる。この場合、記憶部8bに記憶さ
せたティーチデータ(記憶値)の許容値が大きくなり、
結果的に打痕検査を困難にする。このため、反射光が明
るいフレームの時には各リング状照明6bの少なくとも
1つの照度を落とし、暗いフレームの場合には少なくと
も1つの照度を上げることで、できるだけ均一な明度に
なるように調整するものである。この調整は、CCDカ
メラ6cにより一括して画像入力される領域毎に、画像
を取り込む際に照度コントロールを行う。
レーム3の面粗度の違いにより、同一照度でのフレーム
の明度に違いが生ずる。この場合、記憶部8bに記憶さ
せたティーチデータ(記憶値)の許容値が大きくなり、
結果的に打痕検査を困難にする。このため、反射光が明
るいフレームの時には各リング状照明6bの少なくとも
1つの照度を落とし、暗いフレームの場合には少なくと
も1つの照度を上げることで、できるだけ均一な明度に
なるように調整するものである。この調整は、CCDカ
メラ6cにより一括して画像入力される領域毎に、画像
を取り込む際に照度コントロールを行う。
【0023】また、リードフレーム3に打痕,傷等の検
出をした場合、正常なフレーム明度より大きな値或いは
小さな値が検出されたとき、エラーとして検出するた
め、図5に示すようにCCDカメラ6cより入力する画
像の輝度データの入力レベルの変更を行っている。本実
施例では、明部解析範囲と暗部解析範囲の双方行ってい
る。なお、図5は各区画毎に、区画内の最高輝度データ
と最低輝度データ(双方ともアナログ値)をそれぞれピ
ックアップしてプロットし、各区画の最高輝度データ同
士、最低輝度データ同士を線で結んだものであり、明部
解析範囲は各区画の最高輝度データを含むように、また
暗部解析範囲は最低輝度データを含むように範囲が設定
される。
出をした場合、正常なフレーム明度より大きな値或いは
小さな値が検出されたとき、エラーとして検出するた
め、図5に示すようにCCDカメラ6cより入力する画
像の輝度データの入力レベルの変更を行っている。本実
施例では、明部解析範囲と暗部解析範囲の双方行ってい
る。なお、図5は各区画毎に、区画内の最高輝度データ
と最低輝度データ(双方ともアナログ値)をそれぞれピ
ックアップしてプロットし、各区画の最高輝度データ同
士、最低輝度データ同士を線で結んだものであり、明部
解析範囲は各区画の最高輝度データを含むように、また
暗部解析範囲は最低輝度データを含むように範囲が設定
される。
【0024】また、リードフレーム3の表面の明度のピ
ーク値を観察していると、図6(a)に示すように、正
常なフレームでも面粗度の違いによりピーク値が上昇す
る場合がある(相違量a)。そこで、図6(b)に示す
ように、ピークレベルからある一定量だけカットしたと
ころの輝度レベルを記憶しておき、検査時においても一
定量だけカットしたところの輝度レベルで比較している
(相違量b)。
ーク値を観察していると、図6(a)に示すように、正
常なフレームでも面粗度の違いによりピーク値が上昇す
る場合がある(相違量a)。そこで、図6(b)に示す
ように、ピークレベルからある一定量だけカットしたと
ころの輝度レベルを記憶しておき、検査時においても一
定量だけカットしたところの輝度レベルで比較している
(相違量b)。
【0025】また、図7に示すように、リードフレーム
3の1ピースの同一領域内でも、表面性状,加工油のの
り、面粗度等によりピースごとに輝度が多少異なる場合
があるため、輝度データに許容範囲を設ける。図7にお
いて、輝度を示す折れ線グラフより外れた箇所にドット
が存在する場合には、打痕と判定できる。また、図7の
区画N部分の暗部輝度データの拡大図を図8に示す。前
記CCDカメラ6cによる入力レベル変更は、明部解析
範囲の輝度と暗部解析範囲の輝度をそれぞれ更に部分拡
大して0〜255の輝度データ(ディジタル値)に強調
して各区画ごとにピークカット、例えば、10ピクセル
のノイズカットを行っている。図8は暗部解析範囲に含
まれる輝度データの拡大図を示すものであるため、、拡
大データの輝度解析範囲(0〜255)に設定された許
容範囲(一例として30〜130)より下方に外れる部
分が存在する場合には、打痕と判定できる。逆に、明部
解析範囲に含まれる輝度データに対しては拡大データの
輝度解析範囲(0〜255)に設定された許容範囲より
上方に外れる部分が存在する場合には、打痕と判定でき
る。
3の1ピースの同一領域内でも、表面性状,加工油のの
り、面粗度等によりピースごとに輝度が多少異なる場合
があるため、輝度データに許容範囲を設ける。図7にお
いて、輝度を示す折れ線グラフより外れた箇所にドット
が存在する場合には、打痕と判定できる。また、図7の
区画N部分の暗部輝度データの拡大図を図8に示す。前
記CCDカメラ6cによる入力レベル変更は、明部解析
範囲の輝度と暗部解析範囲の輝度をそれぞれ更に部分拡
大して0〜255の輝度データ(ディジタル値)に強調
して各区画ごとにピークカット、例えば、10ピクセル
のノイズカットを行っている。図8は暗部解析範囲に含
まれる輝度データの拡大図を示すものであるため、、拡
大データの輝度解析範囲(0〜255)に設定された許
容範囲(一例として30〜130)より下方に外れる部
分が存在する場合には、打痕と判定できる。逆に、明部
解析範囲に含まれる輝度データに対しては拡大データの
輝度解析範囲(0〜255)に設定された許容範囲より
上方に外れる部分が存在する場合には、打痕と判定でき
る。
【0026】また、図9(a)に示すように、プレス装
置5によりプレス後のリードフレーム3の輪郭部3aや
打ち抜き部分3bには、ダレ,カエリ,バリ等が存在す
る。このダレ,カエリ,バリ等が検査しようとする区画
内に存在すると、ダレ,カエリ,バリ等で照射された光
をCCDカメラ6c方向へ反射し、ダレ等が存在しない
場合に比べて輝度データがティーチデータより大きな値
となり誤って打痕と認識してしまう。このため、他のリ
ードフレーム面と同じ輝度として認識するように、一度
リードフレーム3の画像をサンプルとして取り込み、リ
ードフレーム3の輪郭に沿ってエアブラシ,ボカシ等を
使用して画像編集し、マスク画像として記憶部8bに記
憶させる。そして、図9(b)に示すように、リードフ
レーム3の輪郭部3aや打ち抜き部分3bに画像処理ボ
ード8eにおいてマスク画像Mを重ね合わせて輝度を補
正しダレ,バリ等の影響を抑えている。
置5によりプレス後のリードフレーム3の輪郭部3aや
打ち抜き部分3bには、ダレ,カエリ,バリ等が存在す
る。このダレ,カエリ,バリ等が検査しようとする区画
内に存在すると、ダレ,カエリ,バリ等で照射された光
をCCDカメラ6c方向へ反射し、ダレ等が存在しない
場合に比べて輝度データがティーチデータより大きな値
となり誤って打痕と認識してしまう。このため、他のリ
ードフレーム面と同じ輝度として認識するように、一度
リードフレーム3の画像をサンプルとして取り込み、リ
ードフレーム3の輪郭に沿ってエアブラシ,ボカシ等を
使用して画像編集し、マスク画像として記憶部8bに記
憶させる。そして、図9(b)に示すように、リードフ
レーム3の輪郭部3aや打ち抜き部分3bに画像処理ボ
ード8eにおいてマスク画像Mを重ね合わせて輝度を補
正しダレ,バリ等の影響を抑えている。
【0027】また、照度コントローラ8dにより照度を
制御する単位となるリードフレーム3の所定の領域と
は、一例として図10に示すように、単位IC(1ピー
ス)を4分割した1/4ピースが相当する。この1/4
ピース内では明度レベルがほぼ同一と観測される。な
お、この領域は、リング状照明6bの直径やリードフレ
ーム3との距離によってその広さは左右されるため、所
定領域は1/2ピースの場合もあり、また1ピース自体
の場合もある。また、CCDカメラ6cの画像入力でき
る面積はその受光画素数により、また必要とする解像度
によっても左右されるが、本例では一例として各1/4
ピースを一括で画像入力し、さらにこれを50区画に分
割して画像処理を行うようにしている。なお、受光画素
数がより多いCCDカメラ6cとした場合には、1ピー
ス全体、さらには複数ピースを一括して画像入力する構
成としても良い。
制御する単位となるリードフレーム3の所定の領域と
は、一例として図10に示すように、単位IC(1ピー
ス)を4分割した1/4ピースが相当する。この1/4
ピース内では明度レベルがほぼ同一と観測される。な
お、この領域は、リング状照明6bの直径やリードフレ
ーム3との距離によってその広さは左右されるため、所
定領域は1/2ピースの場合もあり、また1ピース自体
の場合もある。また、CCDカメラ6cの画像入力でき
る面積はその受光画素数により、また必要とする解像度
によっても左右されるが、本例では一例として各1/4
ピースを一括で画像入力し、さらにこれを50区画に分
割して画像処理を行うようにしている。なお、受光画素
数がより多いCCDカメラ6cとした場合には、1ピー
ス全体、さらには複数ピースを一括して画像入力する構
成としても良い。
【0028】次に、上述した検査装置6の検査方法につ
いて図11に示すフローチャートに沿って説明する。本
実施例では、リードフレーム3の任意の検査位置におい
てIC1ピースの表面状態を検出する動作について説明
するものとする。
いて図11に示すフローチャートに沿って説明する。本
実施例では、リードフレーム3の任意の検査位置におい
てIC1ピースの表面状態を検出する動作について説明
するものとする。
【0029】先ず、リードフレーム全体の検査の流れに
ついて概略説明すると、プレス装置5を経て連続的に加
工され搬送されるリードフレーム3を検査装置6に進入
させ、停止モードでは該検査装置6内でリードフレーム
3を周期的に搬送停止させる。また、無停止モードでは
停止させることなくリードフレーム3のIC1ピースに
対し、多分割した位置へ若しくは多分割していない時は
必要であれば一度CCDカメラ6cを移動させて画像を
取り込む。画像の取り込みは明部解析用と暗部解析用と
してそれぞれ取り込まれる。上記取り込んだ画像を各区
画の解析指示データに従い解析し、そのデータ(解析
値)と記憶部8bに記憶されているティーチングデータ
(記憶値)とを比較する。この作業は本実施の形態では
明部及び暗部両方において行われるが、明部のみ、若し
くは暗部のみの解析も選択できるようにしても良い。解
析値と記憶値の両者を比較した結果、記憶値より解析値
のほう大きい場合には、エラーとして出力される。
ついて概略説明すると、プレス装置5を経て連続的に加
工され搬送されるリードフレーム3を検査装置6に進入
させ、停止モードでは該検査装置6内でリードフレーム
3を周期的に搬送停止させる。また、無停止モードでは
停止させることなくリードフレーム3のIC1ピースに
対し、多分割した位置へ若しくは多分割していない時は
必要であれば一度CCDカメラ6cを移動させて画像を
取り込む。画像の取り込みは明部解析用と暗部解析用と
してそれぞれ取り込まれる。上記取り込んだ画像を各区
画の解析指示データに従い解析し、そのデータ(解析
値)と記憶部8bに記憶されているティーチングデータ
(記憶値)とを比較する。この作業は本実施の形態では
明部及び暗部両方において行われるが、明部のみ、若し
くは暗部のみの解析も選択できるようにしても良い。解
析値と記憶値の両者を比較した結果、記憶値より解析値
のほう大きい場合には、エラーとして出力される。
【0030】次に具体的な検査方法について説明する。
本実施例は制御モードが停止モードである場合の制御動
作について説明する。図11において、ステップS1に
おいて、マスク画像Eの作成を行う。このマスク画像の
作成は、制御手段8の記憶部8bにティーチィングによ
りマスクの作成、リードフレーム3のIC1ピース
の区画設定、カメラ入力レベルの設定、入力画像解
析、許容値の設定等が行われる。尚、上記〜の作
業は明部及び暗部検出用双方について行われる。また、
上記ティーチィングによるデータ入力は、リードフレー
ムの品種,材質の相違などにより随時行われる。
本実施例は制御モードが停止モードである場合の制御動
作について説明する。図11において、ステップS1に
おいて、マスク画像Eの作成を行う。このマスク画像の
作成は、制御手段8の記憶部8bにティーチィングによ
りマスクの作成、リードフレーム3のIC1ピース
の区画設定、カメラ入力レベルの設定、入力画像解
析、許容値の設定等が行われる。尚、上記〜の作
業は明部及び暗部検出用双方について行われる。また、
上記ティーチィングによるデータ入力は、リードフレー
ムの品種,材質の相違などにより随時行われる。
【0031】以下、具体的に説明すると、上記マスク
の作成は、前述したように、リードフレーム3のダレ,
バリ部分は他の面と光の反射が異なるため、この部分は
検査しないようにマスクを作成する。或いは、特に検査
させない部分(例えば刻印部)があればマスクする。ま
た、IC1ピース内の区画設定は、図10に示すよう
に、例えば1ピースの1/4を1入力画像とし、入力画
像の明度レベルがほぼ同一と観測される区画に細分化
(本実施例では50区画に区分)し、1区画を設定す
る。また、カメラ入力レベルの設定は、入力画像の輝
度データのピークレベルを検出するために必要なカメラ
入力の範囲設定を行う。また、入力画像解析は、入力
画像を各区画ごとに解析し、その解析値を記憶部8bに
記憶する。また、許容値の設定は、各区画ごとにフレ
ームの面粗度の違いや加工油の付着状況によりフレーム
の明るさが変化することから、良品を解析して記憶値と
の差プラスαを許容値として記憶する。
の作成は、前述したように、リードフレーム3のダレ,
バリ部分は他の面と光の反射が異なるため、この部分は
検査しないようにマスクを作成する。或いは、特に検査
させない部分(例えば刻印部)があればマスクする。ま
た、IC1ピース内の区画設定は、図10に示すよう
に、例えば1ピースの1/4を1入力画像とし、入力画
像の明度レベルがほぼ同一と観測される区画に細分化
(本実施例では50区画に区分)し、1区画を設定す
る。また、カメラ入力レベルの設定は、入力画像の輝
度データのピークレベルを検出するために必要なカメラ
入力の範囲設定を行う。また、入力画像解析は、入力
画像を各区画ごとに解析し、その解析値を記憶部8bに
記憶する。また、許容値の設定は、各区画ごとにフレ
ームの面粗度の違いや加工油の付着状況によりフレーム
の明るさが変化することから、良品を解析して記憶値と
の差プラスαを許容値として記憶する。
【0032】次に、ステップS2に進行して搬送ローラ
6aを回転駆動させてリードフレーム3を所定量搬送し
て停止する。また、同時にリードフレーム3を検査装置
6より巻き取りリール2側に巻き取らせる。この搬送周
期は、本実施例では、前述したように1/45IC(1
9.3秒に1回)で行われる。そして、ステップS3に
進行して、フレーム面の照度を確認して、明るすぎたり
暗すぎる場合には、照度コントローラ8dにより光源装
置9を介してフレーム面に光照射するリング状照明6b
の照度コントロールを行う(本実施の形態ではIC1ピ
ースに対して一カ所ないし複数カ所の照度を確認す
る)。次に、ステップS4に進行して変数i(処理して
いるIC1ピース内の領域のシリアル番号を示す)に1
を代入し、さらにステップS5に進行して、ステップS
1でティーチングした位置と移動後のリードフレームの
位置の補正を可動テーブル6dをYZ軸方向(図3参
照)に移動させて修正する。
6aを回転駆動させてリードフレーム3を所定量搬送し
て停止する。また、同時にリードフレーム3を検査装置
6より巻き取りリール2側に巻き取らせる。この搬送周
期は、本実施例では、前述したように1/45IC(1
9.3秒に1回)で行われる。そして、ステップS3に
進行して、フレーム面の照度を確認して、明るすぎたり
暗すぎる場合には、照度コントローラ8dにより光源装
置9を介してフレーム面に光照射するリング状照明6b
の照度コントロールを行う(本実施の形態ではIC1ピ
ースに対して一カ所ないし複数カ所の照度を確認す
る)。次に、ステップS4に進行して変数i(処理して
いるIC1ピース内の領域のシリアル番号を示す)に1
を代入し、さらにステップS5に進行して、ステップS
1でティーチングした位置と移動後のリードフレームの
位置の補正を可動テーブル6dをYZ軸方向(図3参
照)に移動させて修正する。
【0033】次に、ステップS6に進行して、CCDカ
メラ6cより画像処理ボード8eに画像Fを入力する。
本実施例では1/4ピース分(50区画分)の輝度デー
タを一気に取り込む。画像Fとしては、明部,暗部,全
体の3回分のデータを入力する。上記入力画像Fはリア
ルタイムで表示用モニター16bに写し出され、その表
面状態を視認することができる。次に、ステップS7に
進行して、CPU8aは記憶部8bにティーチィングで
記憶させた記憶値を読み出す。次に、ステップS8に進
行してティーチィングで作成したマスクを使用するか否
かを判断し、必要であればステップS9に進行して入力
画像Fに適合したマスク画像Eでマスクする。
メラ6cより画像処理ボード8eに画像Fを入力する。
本実施例では1/4ピース分(50区画分)の輝度デー
タを一気に取り込む。画像Fとしては、明部,暗部,全
体の3回分のデータを入力する。上記入力画像Fはリア
ルタイムで表示用モニター16bに写し出され、その表
面状態を視認することができる。次に、ステップS7に
進行して、CPU8aは記憶部8bにティーチィングで
記憶させた記憶値を読み出す。次に、ステップS8に進
行してティーチィングで作成したマスクを使用するか否
かを判断し、必要であればステップS9に進行して入力
画像Fに適合したマスク画像Eでマスクする。
【0034】次に、ステップS10に進行して、CPU
8aにより取り込んだ1領域内の1区画ごとの輝度デー
タを解析指示データにしたがい1区画ずつ解析する。こ
のとき、区画ごとに指示データを変えながら解析するこ
とができる。例えば光源の照度が変化して取り込む画像
の明るさが変動しても、取り込むべき対象物(リードフ
レーム)の形状が同じになるようにピータイル値(面
積)を調整する。また、例えば区画内にリード部等の島
(オブジェクション)が存在する場合、2値化したとき
の島(オブジェクション)の数と重心位置をピータイル
値(面積)を変更してIC1ピースの区画形状に応じた
画像を取り込む。また、各区画の許容値を明度レベルの
変化に合わせて調整する場合もある。
8aにより取り込んだ1領域内の1区画ごとの輝度デー
タを解析指示データにしたがい1区画ずつ解析する。こ
のとき、区画ごとに指示データを変えながら解析するこ
とができる。例えば光源の照度が変化して取り込む画像
の明るさが変動しても、取り込むべき対象物(リードフ
レーム)の形状が同じになるようにピータイル値(面
積)を調整する。また、例えば区画内にリード部等の島
(オブジェクション)が存在する場合、2値化したとき
の島(オブジェクション)の数と重心位置をピータイル
値(面積)を変更してIC1ピースの区画形状に応じた
画像を取り込む。また、各区画の許容値を明度レベルの
変化に合わせて調整する場合もある。
【0035】ステップS11において、1区画分の画像
Fの輝度データの入力値(解析値)と、ティーチィング
で記憶させた記憶値(解析値+許容値)とを比較し、ス
テップS12において入力値が記憶値より大きな値とな
ったとき打痕が生じたものとして、ステップS13に進
行して記憶部8bにエラー登録をし、次のステップ14
に移行する。また、ステップ12において、入力値が記
憶値以下の場合には、直接ステップS14に進行する。
ステップ14では現在の領域内の全区画の輝度データの
解析が終了したか否かを判断し、終了していない場合に
はステップS10に戻る。これを繰り返して、領域内の
全区画の輝度データの解析を行う。現在処理している領
域内の全区画の輝度データの解析が終了した場合には、
次の領域内の輝度データの解析を行うべく、ステップ1
5に移行して変数iをインクリメントする。
Fの輝度データの入力値(解析値)と、ティーチィング
で記憶させた記憶値(解析値+許容値)とを比較し、ス
テップS12において入力値が記憶値より大きな値とな
ったとき打痕が生じたものとして、ステップS13に進
行して記憶部8bにエラー登録をし、次のステップ14
に移行する。また、ステップ12において、入力値が記
憶値以下の場合には、直接ステップS14に進行する。
ステップ14では現在の領域内の全区画の輝度データの
解析が終了したか否かを判断し、終了していない場合に
はステップS10に戻る。これを繰り返して、領域内の
全区画の輝度データの解析を行う。現在処理している領
域内の全区画の輝度データの解析が終了した場合には、
次の領域内の輝度データの解析を行うべく、ステップ1
5に移行して変数iをインクリメントする。
【0036】次に、ステップS16に進行し、処理を終
了したIC1ピース内の1つの領域内のいずれかの区画
内にエラー登録が有るか否かを判断しエラー登録がある
場合には、ステップS17に進行してその旨を表示モニ
ター16bに表示させると共にプレス装置5の作動を停
止させる。
了したIC1ピース内の1つの領域内のいずれかの区画
内にエラー登録が有るか否かを判断しエラー登録がある
場合には、ステップS17に進行してその旨を表示モニ
ター16bに表示させると共にプレス装置5の作動を停
止させる。
【0037】また、次にステップS18に進行して変数
iが終了値であるか否かを判断して、終了していない場
合には、ステップS5に戻って可動テーブル6dを移動
させ、CCDカメラ6cによる画像入力範囲を次の領域
(次の1/4ピース分)とし、同様の輝度データの解析
を行う。以上、ステップ5〜ステップ18を繰り返し、
IC1ピース内の全区画の輝度データの解析を行う。次
に、ステップS19に進行して、リードフレーム3に次
の検査領域(ICピース)が有るか否かを判断し、検査
領域が有る場合には、ステップS2に戻ってリードフレ
ーム3を所定量搬送して検査工程を繰り返し、検査領域
がない場合には検査を終了する。
iが終了値であるか否かを判断して、終了していない場
合には、ステップS5に戻って可動テーブル6dを移動
させ、CCDカメラ6cによる画像入力範囲を次の領域
(次の1/4ピース分)とし、同様の輝度データの解析
を行う。以上、ステップ5〜ステップ18を繰り返し、
IC1ピース内の全区画の輝度データの解析を行う。次
に、ステップS19に進行して、リードフレーム3に次
の検査領域(ICピース)が有るか否かを判断し、検査
領域が有る場合には、ステップS2に戻ってリードフレ
ーム3を所定量搬送して検査工程を繰り返し、検査領域
がない場合には検査を終了する。
【0038】なお、無停止モードの場合には、上述した
制御動作のうちリードフレーム3の停止動作がなくなる
だけで同様の制御動作が行われる。
制御動作のうちリードフレーム3の停止動作がなくなる
だけで同様の制御動作が行われる。
【0039】また、上記実施の形態では、所定の周期で
リードフレーム3のピースを抜き取り検査していたが、
CCDカメラ6c、画像処理ボード8e、CPU8a等
の処理速度が向上すれば、全ピースを検査することも可
能である。この場合には処理時間を短くする必要がある
ことから、可動テーブル6dの移動を不要とすべく、各
ピースの画像を複数の領域に区分けせずに一括で取り込
んで、一括処理する。また、一括取り込みするため、上
述した可動テーブル6dはCCDカメラ6cがリードフ
レームの1ピース全体の画像を視野に治める位置に固定
しておく。以下において、この全ピース検査の動作フロ
ーの概要について図14を用いて説明する。
リードフレーム3のピースを抜き取り検査していたが、
CCDカメラ6c、画像処理ボード8e、CPU8a等
の処理速度が向上すれば、全ピースを検査することも可
能である。この場合には処理時間を短くする必要がある
ことから、可動テーブル6dの移動を不要とすべく、各
ピースの画像を複数の領域に区分けせずに一括で取り込
んで、一括処理する。また、一括取り込みするため、上
述した可動テーブル6dはCCDカメラ6cがリードフ
レームの1ピース全体の画像を視野に治める位置に固定
しておく。以下において、この全ピース検査の動作フロ
ーの概要について図14を用いて説明する。
【0040】ステップS30において、マスク画像Eの
作成を行う。このステップでの動作は前述したステップ
S1と略同様である。次に、ステップS31に進行して
搬送ローラ6aを回転駆動させてリードフレーム3を連
続搬送を開始する。次に、ステップS32に進行する。
このステップの動作は前述したステップS3と同じであ
る(照度コントロール)。また、I/O部8cを介して
リードフレーム3の搬送量を検出するためのフレーム搬
送センサ11はリードフレーム3の1ピース分の移動を
検出して検出信号を出力する構成となっている。CPU
8aではこの検出信号が入力される毎に照度コントロー
ルを、フレーム面が予め設定された照度となるように行
う。次に、ステップS33に進行して、前述したステッ
プ6と同様にリードフレーム3の画像を入力するのであ
るが、相違する点は一括して1ピース全体の画像入力を
行う点にある。また、照度コントロールと同様に、この
検出信号が入力されるCPU8aではこの検出信号が入
力される毎にリードフレーム3の画像を入力する。これ
により、リードフレーム3の全ピースの検査が可能とな
る。一括して入力した画像は画像処理の一単位となる複
数の区画(一例として50区画等)に細分化する点等、
その他の動作は同じ。なお、画像入力の単位が1ピース
全体ではなく、例えば複数ピース等の所定の長さの領域
である場合には、フレーム搬送センサ11による検出す
るリードフレーム3の移動量を当該所定の長さの範囲と
することによって、同様にリードフレーム3の全ピース
の検査が可能となる。
作成を行う。このステップでの動作は前述したステップ
S1と略同様である。次に、ステップS31に進行して
搬送ローラ6aを回転駆動させてリードフレーム3を連
続搬送を開始する。次に、ステップS32に進行する。
このステップの動作は前述したステップS3と同じであ
る(照度コントロール)。また、I/O部8cを介して
リードフレーム3の搬送量を検出するためのフレーム搬
送センサ11はリードフレーム3の1ピース分の移動を
検出して検出信号を出力する構成となっている。CPU
8aではこの検出信号が入力される毎に照度コントロー
ルを、フレーム面が予め設定された照度となるように行
う。次に、ステップS33に進行して、前述したステッ
プ6と同様にリードフレーム3の画像を入力するのであ
るが、相違する点は一括して1ピース全体の画像入力を
行う点にある。また、照度コントロールと同様に、この
検出信号が入力されるCPU8aではこの検出信号が入
力される毎にリードフレーム3の画像を入力する。これ
により、リードフレーム3の全ピースの検査が可能とな
る。一括して入力した画像は画像処理の一単位となる複
数の区画(一例として50区画等)に細分化する点等、
その他の動作は同じ。なお、画像入力の単位が1ピース
全体ではなく、例えば複数ピース等の所定の長さの領域
である場合には、フレーム搬送センサ11による検出す
るリードフレーム3の移動量を当該所定の長さの範囲と
することによって、同様にリードフレーム3の全ピース
の検査が可能となる。
【0041】次に、ステップS34に進行する。このス
テップの動作は前述したステップS7と同じであり、C
PU8aが記憶値を記憶部8bから読み出し、内部に入
力する。次に、ステップS35に進行する。このステッ
プの動作は前述したステップS8と同じである(マスク
の使用の有無の判断)。ここでマスク動作するのであれ
ば、ステップS36に進行し、前述したステップS9と
同様に入力画像Fにマスク画像Eでマスクしてステップ
37へ移行する。また、マスク動作しない場合には直接
ステップ37へ移行する。
テップの動作は前述したステップS7と同じであり、C
PU8aが記憶値を記憶部8bから読み出し、内部に入
力する。次に、ステップS35に進行する。このステッ
プの動作は前述したステップS8と同じである(マスク
の使用の有無の判断)。ここでマスク動作するのであれ
ば、ステップS36に進行し、前述したステップS9と
同様に入力画像Fにマスク画像Eでマスクしてステップ
37へ移行する。また、マスク動作しない場合には直接
ステップ37へ移行する。
【0042】ステップS37では、前述したステップS
10と同様に1区画分の輝度データの解析を解析指示デ
ータに従い行う。なお、本実施の形態ではさらに高速化
するため、明部だけのデータ解析をし、暗部のデータ解
析を行わないようにしている。次に、ステップS38に
進行する。このステップの動作は前述したステップS1
1と同様であり、1区画分の輝度データについての解析
値と記憶値とを比較する。比較の結果、ステップS39
において解析値が記憶値より大きな値となったときは打
痕が生じたものとしてステップS40に進行し、エラー
登録を行う。また、解析値が記憶値以下となったときは
打痕が無しと判断し、ステップS41に進行する。この
ステップS41では、一括して取り込んだIC1ピース
について全区画(50区画)の輝度データの解析が終了
したか否かを判断する。終了していない場合にはステッ
プS37に戻り、次の区画の解析を行う。また終了した
場合にはステップ42に進行する。ステップS42で
は、ステップ16と同様にICのいずれかの区画内にエ
ラー登録が有るか否かを判断し、エラー登録がある場合
にはステップS43に進行し、ステップS17と同様に
エラーが有る旨を表示し、プレス動作を停止する。ま
た、エラー登録がない場合には、ステップS44に進行
して、ステップ19と同様に次のリードフレーム3の検
査ピースが有るか否かを判断し、検査ピースが有る場合
にはステップS32に戻り、検査工程を繰り返し、検査
ピースがない場合にはリードフレーム3の巻き取りを行
い、検査を終了する。
10と同様に1区画分の輝度データの解析を解析指示デ
ータに従い行う。なお、本実施の形態ではさらに高速化
するため、明部だけのデータ解析をし、暗部のデータ解
析を行わないようにしている。次に、ステップS38に
進行する。このステップの動作は前述したステップS1
1と同様であり、1区画分の輝度データについての解析
値と記憶値とを比較する。比較の結果、ステップS39
において解析値が記憶値より大きな値となったときは打
痕が生じたものとしてステップS40に進行し、エラー
登録を行う。また、解析値が記憶値以下となったときは
打痕が無しと判断し、ステップS41に進行する。この
ステップS41では、一括して取り込んだIC1ピース
について全区画(50区画)の輝度データの解析が終了
したか否かを判断する。終了していない場合にはステッ
プS37に戻り、次の区画の解析を行う。また終了した
場合にはステップ42に進行する。ステップS42で
は、ステップ16と同様にICのいずれかの区画内にエ
ラー登録が有るか否かを判断し、エラー登録がある場合
にはステップS43に進行し、ステップS17と同様に
エラーが有る旨を表示し、プレス動作を停止する。ま
た、エラー登録がない場合には、ステップS44に進行
して、ステップ19と同様に次のリードフレーム3の検
査ピースが有るか否かを判断し、検査ピースが有る場合
にはステップS32に戻り、検査工程を繰り返し、検査
ピースがない場合にはリードフレーム3の巻き取りを行
い、検査を終了する。
【0043】上記構成によれば、リール間で繰り出し/
巻き取られるリードフレーム3に打痕,傷,変色等の異
常が生じた場合には、モニター画面上でいち早く視認す
ることができ、またプレス装置5の動作を停止させるこ
とができるので、不良品を連続して発生することを抑え
ることができ、高速で高精度なリードフレームの検査装
置を提供することができる。これによって、ユーザーに
提供するリードフレームの品質向上を実現することがで
きる。また、リードフレーム3の検査面側の裏面側に存
在する打痕も発見することが、検査面側の画像処理を行
うだけでできるため、裏面側にもう一台CCDカメラや
リング状照明を設置する必要がなくなり、装置のコスト
を低減できる。
巻き取られるリードフレーム3に打痕,傷,変色等の異
常が生じた場合には、モニター画面上でいち早く視認す
ることができ、またプレス装置5の動作を停止させるこ
とができるので、不良品を連続して発生することを抑え
ることができ、高速で高精度なリードフレームの検査装
置を提供することができる。これによって、ユーザーに
提供するリードフレームの品質向上を実現することがで
きる。また、リードフレーム3の検査面側の裏面側に存
在する打痕も発見することが、検査面側の画像処理を行
うだけでできるため、裏面側にもう一台CCDカメラや
リング状照明を設置する必要がなくなり、装置のコスト
を低減できる。
【0044】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、例えばリードフレームの1ピースICの解析区
画領域もリードの数等によって更に多区画化或いは小区
分化しても良く、検査装置の設置箇所もリードフレーム
の洗浄後またはその他の処理後に設置しても良い等、発
明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し
得るのはもちろんのことである。
述べてきたが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、例えばリードフレームの1ピースICの解析区
画領域もリードの数等によって更に多区画化或いは小区
分化しても良く、検査装置の設置箇所もリードフレーム
の洗浄後またはその他の処理後に設置しても良い等、発
明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し
得るのはもちろんのことである。
【0045】
【発明の効果】本発明は前述したように、リール間で繰
り出し/巻き取られる帯状のリードフレームに打痕,
傷,変色等の異常が生じた場合には、モニター画面上で
いち早く視認することができ、またプレス装置の動作を
停止させることができるので、不良品が連続して発生す
ることを抑えることができ、高速で高精度なリードフレ
ームの検査装置を提供することができる。さらに、リン
グ状照明を追加し、多段照明にするという簡単な構成
で、リードフレームの表面に生じたわずかな突出部で
も、当該突出部による曲面へ照射される光の入射角が複
数のリング状照明毎に異なるために、いずれかの反射光
が撮像カメラへ入光される確率が高くなり、当該突出を
検出できるようになる。これによって、ユーザーに提供
するリードフレームの信頼性,品質向上を実現すること
ができる。
り出し/巻き取られる帯状のリードフレームに打痕,
傷,変色等の異常が生じた場合には、モニター画面上で
いち早く視認することができ、またプレス装置の動作を
停止させることができるので、不良品が連続して発生す
ることを抑えることができ、高速で高精度なリードフレ
ームの検査装置を提供することができる。さらに、リン
グ状照明を追加し、多段照明にするという簡単な構成
で、リードフレームの表面に生じたわずかな突出部で
も、当該突出部による曲面へ照射される光の入射角が複
数のリング状照明毎に異なるために、いずれかの反射光
が撮像カメラへ入光される確率が高くなり、当該突出を
検出できるようになる。これによって、ユーザーに提供
するリードフレームの信頼性,品質向上を実現すること
ができる。
【図1】本発明にかかるリードフレームの検査装置を含
むリードフレーム製造装置の全体構成を示す説明図であ
る。
むリードフレーム製造装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【図2】リードフレームの検査装置の構成を示すブロッ
ク説明図である。
ク説明図である。
【図3】リードフレームの検査装置の断面説明図であ
る。
る。
【図4】照明手段の構成を示す説明図である。
【図5】CCDカメラからの入力された画像の明暗部の
解析範囲を示すグラフである。
解析範囲を示すグラフである。
【図6】入力データのピークカット検出を示す説明図で
ある。
ある。
【図7】解析データの許容値を示すグラフである。
【図8】図7の区画N部分の暗部輝度データの拡大図で
ある。
ある。
【図9】リードフレームの輪郭にマスクを施した状態を
示す比較説明図である。
示す比較説明図である。
【図10】1ピースICの画像解析領域の区画を示す説
明図である。
明図である。
【図11】検査装置による検査動作の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図12】リング状照明が1段の場合のCCDカメラへ
の光路を示す説明図である。
の光路を示す説明図である。
【図13】リング状照明を多段とした場合のCCDカメ
ラへの光路を示す説明図である。
ラへの光路を示す説明図である。
【図14】1ピースの画像を一括して取り込む検査装置
による検査動作の流れを示すフローチャートである。
による検査動作の流れを示すフローチャートである。
1 繰り出し用リール 2 巻き取り用リール 3 リードフレーム 4 レベラー 5 プレス装置 6 検査装置 6a 搬送ローラ 6b リング状照明 6c CCDカメラ 6d 可動テーブル 6e リング 6f 光ファイバー 6g 支持部材 6h 半透明フィルム 6i マスク 6j ノブ 7 層間紙 8 制御手段 8a CPU 8b 記憶部 8c 入出力部 8d 照度コントローラ 8e 画像処理ボード 9 光源装置 10 コントローラ 11 フレーム搬送センサ 12 フレームガイド 13 搬送ガイド 14 補助ローラ 15 制御パネル 16a 制御用モニター 16b 表示用モニター G 光軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上述のようにリング状の照明を用いたの
は、リードフレーム3と照明手段との間隔が狭いためフ
レーム面に明暗が生じ易いので、リードフレーム3の各
領域をできるだけ均一に光照射するためである。また、
リング6eの発光面に対向する位置に半透明フィルム6
hを設けたのは、光の拡散を良くするためであり、更に
はマスク6iを設けたのは、高輝度部分を遮光してフレ
ーム面を均一な照度で光照射して、CCDカメラ6cに
より打痕,傷等を鮮明に見るためである。なお、リング
状照明6bの発光面の外径を対象フレーム面の長さに比
較して大きくする(一例として2倍以上)ことにより、
リング状照明6bからの直接光の影響を少なくすること
ができ、この場合には半透明フィルム6hは不要であ
る。また、リング状照明6bを多段に設けた理由につい
て図12と図13を用いて説明すると、CCDカメラ6
cにより直接検査される図12中のリードフレーム3の
検査面(打ち抜き時に下面となるバリ面)に打痕が存在
する場合には打痕の表面が急激にへこんでいるため、リ
ング状照明6bが1段でもそこから照射される光が打痕
の表面のいずれかの部分でCCDカメラ6cのレンズ方
向へ反射する(光路は実線で示す)。よって反射部分は
打痕がない状態の正常の輝度よりも高くなってCPU8
aでは打痕として認識できる。
は、リードフレーム3と照明手段との間隔が狭いためフ
レーム面に明暗が生じ易いので、リードフレーム3の各
領域をできるだけ均一に光照射するためである。また、
リング6eの発光面に対向する位置に半透明フィルム6
hを設けたのは、光の拡散を良くするためであり、更に
はマスク6iを設けたのは、高輝度部分を遮光してフレ
ーム面を均一な照度で光照射して、CCDカメラ6cに
より打痕,傷等を鮮明に見るためである。なお、リング
状照明6bの発光面の外径を対象フレーム面の長さに比
較して大きくする(一例として2倍以上)ことにより、
リング状照明6bからの直接光の影響を少なくすること
ができ、この場合には半透明フィルム6hは不要であ
る。また、リング状照明6bを多段に設けた理由につい
て図12と図13を用いて説明すると、CCDカメラ6
cにより直接検査される図12中のリードフレーム3の
検査面(打ち抜き時に下面となるバリ面)に打痕が存在
する場合には打痕の表面が急激にへこんでいるため、リ
ング状照明6bが1段でもそこから照射される光が打痕
の表面のいずれかの部分でCCDカメラ6cのレンズ方
向へ反射する(光路は実線で示す)。よって反射部分は
打痕がない状態の正常の輝度よりも高くなってCPU8
aでは打痕として認識できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】しかしながら、図13に示すようにリード
フレーム3の検査裏面(打ち抜き時に上面となるダレ
面)に打痕が存在する場合には、その打痕の裏面側、つ
まり検査面側の突出部の変形量は小さく、しかも突出部
の表面は緩やかな曲面となるために、リング状照明6b
が1段しかない場合には、リング状照明6bの光源1か
らの光(光路は実線で示す)は当該曲面で反射してもC
CDカメラ6cのレンズ内へは入光しない。このため、
CPU8aでは打痕なしと判断してしまう可能性が高
い。そこで、上述したようにこの第1段目のリング状照
明6bの他に、第2段目のリング状照明6bを光軸G方
向に沿って第1段目のリング状照明6bと離間して設け
ると、第2段目のリング状照明6bの光源2からの光の
打痕により検査面側に生じた突出部への入射角が変わり
(この場合には小さくなり)、その反射光はCCDカメ
ラ6cに入光されることになり(光路は点線で示す)、
CPU8aにおいて突出部の存在を認識でき、その結果
リードフレーム3の検査裏面の打痕の存在を検出するこ
とができる。
フレーム3の検査裏面(打ち抜き時に上面となるダレ
面)に打痕が存在する場合には、その打痕の裏面側、つ
まり検査面側の突出部の変形量は小さく、しかも突出部
の表面は緩やかな曲面となるために、リング状照明6b
が1段しかない場合には、リング状照明6bの光源1か
らの光(光路は実線で示す)は当該曲面で反射してもC
CDカメラ6cのレンズ内へは入光しない。このため、
CPU8aでは打痕なしと判断してしまう可能性が高
い。そこで、上述したようにこの第1段目のリング状照
明6bの他に、第2段目のリング状照明6bを光軸G方
向に沿って第1段目のリング状照明6bと離間して設け
ると、第2段目のリング状照明6bの光源2からの光の
打痕により検査面側に生じた突出部への入射角が変わり
(この場合には小さくなり)、その反射光はCCDカメ
ラ6cに入光されることになり(光路は点線で示す)、
CPU8aにおいて突出部の存在を認識でき、その結果
リードフレーム3の検査裏面の打痕の存在を検出するこ
とができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】しかし、このリードフレーム3の検査裏面
(ダレ面)の打痕は、プレス加工を行った際に発生する
抜きカスやゴミが該リードフレーム3の上に残り、この
抜きカス等により生ずるものであり、実際には上記リー
ドフレーム3の上に抜きカス等は入り込み難い。そのた
め、検査裏面の打痕の発生率は検査面の打痕の発生率と
比べて低い(約10分の1程度)。また、リードフレー
ム3はダイ上を所定の速度で移動しているため、小さな
抜きカス等はダイ上から飛び散ってしまいリードフレー
ム3の検査裏面に付着する抜きカス等は比較的大きく重
いものが殆どである。このため、リードフレーム3の検
査裏面の打痕により検査面に生ずる突出部はその変形量
が比較的大きなものが多く、リング状照明6bを多段に
設けることで検出できるものが多いのである。
(ダレ面)の打痕は、プレス加工を行った際に発生する
抜きカスやゴミが該リードフレーム3の上に残り、この
抜きカス等により生ずるものであり、実際には上記リー
ドフレーム3の上に抜きカス等は入り込み難い。そのた
め、検査裏面の打痕の発生率は検査面の打痕の発生率と
比べて低い(約10分の1程度)。また、リードフレー
ム3はダイ上を所定の速度で移動しているため、小さな
抜きカス等はダイ上から飛び散ってしまいリードフレー
ム3の検査裏面に付着する抜きカス等は比較的大きく重
いものが殆どである。このため、リードフレーム3の検
査裏面の打痕により検査面に生ずる突出部はその変形量
が比較的大きなものが多く、リング状照明6bを多段に
設けることで検出できるものが多いのである。
Claims (2)
- 【請求項1】 搬送されるリードフレームに光を照射す
る照明手段と、 前記リードフレームの単位リード形成領域の画像入力を
行う撮像カメラと、 前記撮像カメラを介して取り込んだ入力画像の輝度を解
析し、得られた解析値と予め記憶部に記憶させた記憶値
との比較を行うことにより、前記リードフレームの異常
を検出してエラーを出力表示する制御手段とを具備する
リードフレームの検査装置において、 前記照明手段は、前記撮像カメラの光軸を取り囲むリン
グ状照明を、前記リードフレームと前記撮像カメラとの
間に前記光軸方向に多段に配置して成ることを特徴とす
るリードフレームの検査装置。 - 【請求項2】 前記照明手段と前記撮像カメラは、プレ
ス工程後の前記リードフレームのバリ面側に配され、撮
像カメラは照明手段により光が照射された該バリ面の画
像入力を行うことを特徴とする請求項1記載のリードフ
レームの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138697A JPH10293018A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | リードフレームの検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138697A JPH10293018A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | リードフレームの検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10293018A true JPH10293018A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14299331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10138697A Pending JPH10293018A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | リードフレームの検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10293018A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7407822B2 (en) | 2004-04-30 | 2008-08-05 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Method for inspecting insulating film for film carrier tape for mounting electronic components thereon, inspection apparatus for inspecting the insulating film, punching apparatus for punching the insulating film, and method for controlling the punching apparatus |
KR100929385B1 (ko) * | 2002-10-23 | 2009-12-02 | 삼성테크윈 주식회사 | 리드프레임 검사장치 |
JP2012032211A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Fujitsu Ltd | 画像検査方法および画像検査装置 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10138697A patent/JPH10293018A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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