JPH0911342A - コーティング液保持部材およびその製造法 - Google Patents

コーティング液保持部材およびその製造法

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JPH0911342A
JPH0911342A JP18973495A JP18973495A JPH0911342A JP H0911342 A JPH0911342 A JP H0911342A JP 18973495 A JP18973495 A JP 18973495A JP 18973495 A JP18973495 A JP 18973495A JP H0911342 A JPH0911342 A JP H0911342A
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芳久 宮原
Koichi Kimura
康一 木村
Yoshiyuki Motoyoshi
芳之 本吉
Tatsuo Takagi
達雄 高木
Osamu Horiuchi
修 堀内
Hirochika Furuya
博規 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な量のコーティング液を保持することが
できそれを長期間にわたって安定して吐出可能なコーテ
ィング保持部材を提供する。 【構成】 耐熱性繊維(またはこれと充填材との混合
物)が結合剤によって相互に結合されてなり、平均気孔
径1〜500μmの連続気孔を有し、気孔率が20〜9
0%である多孔質成形体よりなる、離型剤、油剤、塗料
等を均一に塗布するコーティング装置のためのコーティ
ング液保持部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーティング液た
とえば離型剤、油剤、塗料等を均一に塗布するコーティ
ング装置のための、コーティング液保持部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】各種離型剤、油剤、塗料等、物体の表面
特性を変えるためのコーティング液を物体表面に塗布す
る装置においては、塗布対象物体に接触してコーティン
グに直接関与する塗布部材と、塗布部材に供給するコー
ティング液を蓄えておく部材すなわちコーティング液保
持部材が必要である。
【0003】コーティング液保持部材としては、大型の
装置の場合はタンク等の容器が用いられることが多い
が、コーティング液の消費量があまり多くない場合に用
いられるものに、塗布部材と一体化させた状態で使われ
るコーティング液保持部材がある。
【0004】従来、この種のコーティング液保持部材と
しては、金属などの中空パイプの表面に多数の小さな貫
通孔を設け、パイプの中空部にコーティング液を保持さ
せ、パイプ外周面に密着させた塗布部材に貫通孔からコ
ーティング液を少しずつ流出させるようにしたもの(た
とえば実開昭59−73762号公報,特開昭60−1
36782号公報)、連続気孔を有する合成樹脂発泡体
にコーティング液を含浸させ、それを毛細管現象により
滲出させるようにしたもの(たとえば特公昭61−63
81号公報)などがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コーティング装置はコ
ーティング液を過不足なく安定して塗布できるものでな
ければならない。このため、ポンプのような定量吐出手
段を備えていない上記方式のコーティング液保持部材に
おいてはコーティング液吐出の安定性が重要であって、
使用開始時からコーティング液がほとんど無くなるま
で、安定した吐出量を示すことが望まれる。しかるに従
来のものは、保持可能なコーティング液の量が多いもの
は概してコーティング液の残存保持量の変化に伴うコー
ティング液吐出量の変動が大きく、反対に、コーティン
グ液吐出の安定性のよいものはコーティング液保持量が
少なく短期間で更新する必要があるという傾向があっ
た。
【0006】そこで本発明は、十分な量のコーティング
液を保持することができ、それを長期間にわたって安定
して吐出可能な、好ましい特性を有するコーティング保
持部材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により提供された
コーティング液保持部材は繊維質成形体からなるもので
あって、該繊維質成形体が、耐熱性繊維(または耐熱性
繊維と充填材との混合物)が結合剤によって相互に結合
されてなり、平均気孔径1〜500μmの連続気孔を有
し気孔率が20〜90%の多孔質のものであることを特
徴とする。
【0008】ここで、気孔率とは次式で算出される値で
ある。 気孔率(%)=〔1−嵩比重/真比重〕×100
【0009】本発明はまた、上記コーティング液保持部
材の製造法、すなわち耐熱性繊維または耐熱性繊維とそ
の300重量%以下の充填材との混合物100重量部に
結合剤2〜100重量部および水を加えて混練し、得ら
れた可塑性混合物を成形し乾燥することを特徴とする、
上記コーティング液保持部材の製造法を提供するもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング液保持部材
は、その連続気孔中にコーティング液を吸収し保持す
る。コーティング液を保持させたものをフェルト等から
なるコーティング液塗布部材と密着させてコーティング
装置として使用すると、保持部材中のコーティング液の
一部は濡れと毛細管現象により塗布部材全体に浸透し、
その後、コーティング実施中に、塗布部材と接触する塗
布対象物に塗布される。塗布により塗布部材中のコーテ
ィング液が減少すると、保持部材からのコーティング液
滲出が起こり、塗布部材は常にコーティング液で濡れた
状態に保たれる。
【0011】コーティング液保持部材の平均気孔径が1
〜500μmであることは、上述のようにして行われる
塗布部材へのコーティング液補給が円滑になされるため
に必要である。平均気孔径が上記範囲よりも小さいと、
毛細管現象によるコーティング液保持力が強すぎ、長時
間連続的に使用したときなどに塗布部材へのコーティン
グ液補給が不十分になる。反対に、平均気孔径が大きす
ぎると、コーティング液の保持力が弱くなってコーティ
ング液が塗布部材に過度に供給され、塗布量の過大、ダ
レ、汚れ発生等のトラブルを起こしやすい。なお、最適
平均気孔径はコーティング液の性質(特に粘度)、使用
条件等によってかなり異なり、個々のケースについては
上記気孔径範囲の中でもさらに狭い範囲にあることが多
いので、実験的に確認することが望ましい。
【0012】コーティング液保持部材の気孔率は、コー
ティング液を連続気孔に保持させる場合には上述のコー
ティング液滲出特性よりも保持させることができるコー
ティング液の量に関係があり、気孔率が高いほど多量の
コーティング液を保持させることができる。気孔率が2
0%未満ではコーティング液を少ししか保持させること
ができず、連続して使用可能な期間の短いものになって
しまう。一方、気孔率が90%をこえるものになると、
コーティング液保持部材として必要な強度を確保するこ
とが難しくなる。
【0013】次に本発明のコーティング液保持部材の製
造法を説明する。原料の耐熱性繊維としては、ロックウ
ール、アルミノシリケート質繊維、アルミナ繊維、ガラ
ス繊維、アラミド繊維等を使用することができる。用い
る耐熱性繊維の太さは製品の気孔径に影響し、大きな気
孔径のものを得るには、やや太い、たとえば繊維径が約
2〜15μmのものを用いるのが有利である。
【0014】耐熱性繊維に対して約300重量%までの
充填材、たとえば蛙目粘土、木節粘土、カオリン、ベン
トナイト、アルミナ、シリカ等を併用して、製品の気孔
率を調整することができる。すなわち、充填材を配合す
ることにより、また配合量を増やすほど、気孔率を低く
することができる。しかし、充填材配合量が耐熱性繊維
に対して300重量%をこえると、前述の機構によるコ
ーティング液の保持と補給に最低限度必要な気孔を確保
することが困難になる。
【0015】結合剤としては、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、フェノール樹脂、ホリアクリル酸エステル、ポリア
クリル酸ソーダ等の有機質結合剤のほか、コロイダルシ
リカ、アルミナゾル等の無機質結合剤を用いることがで
きる。ただし、保持させるコーティング液中に溶出する
おそれのないものを選ぶ必要がある。
【0016】耐熱性繊維と結合剤、および必要に応じて
併用する充填材は、適量の水を加えて混合し、均一な可
塑性混合物とする。結合剤および水の配合量は気孔率を
左右する。原料の好適配合比は必要とされる製品特性に
よって異なるが、おおむね次の範囲にある。
【0017】 耐熱性繊維(充填材を使用する場合は充填材との合計量) 100重量部 結合剤 2〜100重量部 水 適量(通常、上記原料合計量に対し20〜200重量%)
【0018】得られた可塑性混合物は、棒状、円筒状、
板状等、製品の使途に応じて所定の形状に成形する。成
形法に制限はなく、押出成形、プレス成形等、任意の成
形法を製品形状に応じて選ぶことができる。次いで常温
または加熱下に乾燥して結合剤を硬化させるとともに水
分を除く。さらに、必要に応じて600〜1500℃で
焼成する。
【0019】以上により、多くのコーティング液の保持
・吐出能力に優れ、機械的強度と耐久性にもすぐれた本
発明のコーティング液保持部材が得られる。成形を円筒
状にして得られた製品は、多孔質筒体の気孔部分だけで
なく、中空部をコーティング液の貯槽として利用するこ
とができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 平均繊維径3.8μmのアルミノシリケート質繊維100
重量部、カルボキシメチルセルロース10重量部、およ
び水95重量部を混練し、得られた可塑性混合物を円筒
状に押出成形したのち105℃で乾燥して、外径18m
m、内径8mm、長さ300mmの円筒状コーティング液保
持部材を製造した。製品は、気孔率72.9%、平均気
孔径18.8μm、嵩比重0.64であった。
【0021】このコーティング液保持部材を粘度3万cs
のシリコーンオイル中に浸漬して36gのシリコーンオ
イルを含浸させた後、中空部に直径8mmの駆動軸を挿通
し、両端部を環状の固定金具で駆動軸に固定した。さら
に、外周面にアラミド系耐熱性繊維製フェルトからなる
塗布部材を巻き付けて、シリコーンオイル塗布ローラを
得た。
【0022】次に、複写機の離型剤塗布部材としての適
性を試験するため上記塗布ローラをオイル吐出特性試験
機に装着し、実際の使用条件に合わせた連続通紙条件で
オイル吐出量の変化を調べた。その結果、記録紙100
0枚当たりのオイル吐出量は、積算通紙枚数が10万枚
に達するまで、好ましい水準である0.07〜0.2gを
維持することが確認された。
【0023】実施例2 平均繊維径2.5μmのアルミノシリケート繊維35重量
部、蛙目粘土50重量部、コロイダルシリカ10重量部
(固形分として)、カルボキシメチルセルロース5重量
部の混合物に対して重量比で0.65倍の水を加えて混
練し、得られた可塑性混合物を円筒状に押出成形したの
ち105℃で乾燥することにより、外径20mm、内径1
2mm、長さ300mmの円筒状コーティング液保持部材を
製造した。製品の気孔率は38.4%、平均気孔径は1
5μm、嵩比重は1.39であった。
【0024】このコーティング液保持部材の中空部に直
径8mmの駆動軸を挿通して両端部を環状の固定金具で駆
動軸に固定し、外周面にアラミド繊維製フェルトからな
る塗布部材を巻き付け、さらに、駆動軸挿通後も残って
いる中空部空間に粘度500cpのシリコーンオイルを封
入して、シリコーンオイル塗布ローラを得た。
【0025】次に、複写機の離型剤塗布部材としての適
性を試験するため上記塗布ローラをオイル吐出特性試験
機に装着し、実際の使用条件に合わせた連続通紙条件で
オイル吐出量の変化を調べた。その結果、記録紙100
0枚当たりのオイル吐出量は、積算通紙枚数が10万枚
に達するまで、好ましい水準である0.1〜0.3gを維
持することが確認された。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、コーテ
ィング液を高い体積比率で保持するとともにそれを長期
にわたって安定して吐出可能なコーティング液保持部材
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 達雄 静岡県浜松市初生町525−28−302 (72)発明者 堀内 修 静岡県浜松市上島5−5−7−206 (72)発明者 古屋 博規 栃木県黒磯市下厚崎226−20 株式会社ゼ ニス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性繊維が結合剤によって相互に結合
    されてなり平均気孔径1〜500μmの連続気孔を有し
    気孔率が20〜90%である多孔質成形体よりなるコー
    ティング液保持部材。
  2. 【請求項2】 耐熱性繊維および充填材が結合剤によっ
    て相互に結合されてなり平均気孔径1〜500μmの連
    続気孔を有し気孔率が20〜90%である多孔質成形体
    よりなるコーティング液保持部材。
  3. 【請求項3】 耐熱性繊維または耐熱性繊維とその30
    0重量%以下の充填材との混合物100重量部に結合剤
    2〜100重量部および水を加えて混練し、得られた可
    塑性混合物を成形し乾燥することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のコーティング液保持部材の製造
    法。
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