JPH09113115A - 断熱箱体の引き出し式扉装置 - Google Patents

断熱箱体の引き出し式扉装置

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JPH09113115A
JPH09113115A JP27385495A JP27385495A JPH09113115A JP H09113115 A JPH09113115 A JP H09113115A JP 27385495 A JP27385495 A JP 27385495A JP 27385495 A JP27385495 A JP 27385495A JP H09113115 A JPH09113115 A JP H09113115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉塞材を用いることなく断熱箱体内部の気密
を保てるようにして該閉塞材を不要にでき、したがっ
て、断熱箱体の作成時に内置き治具を不要として設備費
および人件費を軽減でき、コストを低減できる断熱箱体
の引き出し式扉装置を提供する。 【解決手段】 仕切り体21は、第1の扉10が開くと
きに、ピン9Aと溝部23Aとの係合により回動しかつ
前記バネ26の付勢力により第2の扉19と当接しない
位置に移動し、また、第1の扉10が閉じるときに、前
記ピン9Aと前記溝部23Aとの係合により回動し、か
つ、前記溝部23Aの終端部23Bに前記ピン9Aが位
置した状態で仕切り体21前面21Cが断熱箱体5の開
口5Aとほぼ同一面となることにより、前記第2の扉1
9のガスケット15と前記仕切り体21前面21Cとが
当接するようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体例えば冷
蔵庫本体に設けられた引き出し式扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多段式の引き出し式扉を有する冷
蔵庫では、例えば縦断面を図11に、正面図を図12に
示すような構成を有している。図11、図12の冷蔵庫
1は、ユーザ側に向く前方部分を除く面の外周面部分を
外箱2で形成し、その外箱2の内側に内箱3が配設さ
れ、これら外箱2と内箱3との間の空間に発泡断熱材4
が収納されて、全体として、前方に開口部5Aを有した
断熱箱体5を構成する。この開口部5Aは上下方向中央
部を横切って配設された閉塞材29で区切られており、
その閉塞材29から上の上段に上部引き出し扉(第1の
扉)10が設けられ、前記閉塞材29から下の下段に下
部引き出し扉(第2の扉)19が設けられる。
【0003】前記内箱3の両側壁内面には、レール6を
支持するためのレール受け部7が内箱3と一体成形され
かつ内箱3本体に支持ローラ8がそれぞれ上段と下段に
設けられる。前記のレール6には、食品収納箱17を保
持する保持腕部18が着脱自在に装着されており、この
保持腕部18の上段部のものの前端部に前記第1の扉1
0の裏面が、また、前記保持腕部の下段部のものの前端
部に前記第2の扉19の裏面がそれぞれビス等で固定さ
れる。上下の第1の扉10と第2の扉19との裏面の周
囲には、断熱箱体5の庫内20の気密を保つためにガス
ケット15が固定されている。
【0004】ここで、前記閉塞材29が配設されている
のは、次の理由による。第1の扉10および第2の扉1
9のそれぞれの裏面に設けたガスケット15で庫内20
の気密を保つためには、開口部5Aの上下方向中間位置
側に位置するガスケット15が当接する面を形成する必
要があり、そのために、断熱箱体5の開口部5Aを区画
する前記閉塞材29を取り付けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ガ
スケット15は閉塞材29の前面に当接して庫内20の
気密を保持するものであるが、この閉塞材29は前記開
口部5Aを左右に横切ってかつ庫内20に突出している
ので、庫内20容積を縮小してしまうという問題点があ
った。
【0006】また、断熱箱体5の外箱2と内箱3との間
に発泡断熱材4を充填するときには、通常合成樹脂より
なる内箱3が発泡圧力により変形することを防止するた
めに、図13に示すように、発泡内治具27を断熱箱5
開口部5Aより自動設備等で挿入している。しかしなが
ら、前記の閉塞材29と内箱3との間にさらに内置き治
具28をセットすることが必要になり、工数増大から作
業負荷も多大になり設備も複雑かつ大型化して費用がか
かり、コスト上昇を招くという問題点があった。
【0007】また、引き出し式の食品収納箱17は、底
部が下方に位置しすぎると引き出す際に前記閉塞材29
に邪魔されて引き出すことができないため、閉塞材29
の後方には位置することができず、したがって、その位
置では食品を収納できないため、庫内20に無駄なスペ
ースが生じるという問題点があった。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、閉塞材を用いることなく断熱
箱体内部の気密を保てるようにして該閉塞材を不要にで
き、したがって、断熱箱体の作成時に内置き治具を不要
として設備費および人件費を軽減できコストを低減でき
る断熱箱体の引き出し式扉装置を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、開口
を有した断熱箱体の前記開口を閉塞するよう該開口上下
両側に、前方に引き出し可能に設けられた上段の第1の
扉および下段の第2の扉と、両扉の裏面周縁にそれぞれ
設けられた前記開口周縁に当接するガスケットと、前記
両扉の間に位置しかつ前記開口縁部から棒状体が突出形
成された一対もしくは片側のみのガイド部と、前記第1
の扉の下部裏面に前記開口縁部にほぼ渡る長さで該第1
の扉の左右方向に延在して該第1の扉に揺動可能に支持
されると共に、前記ガイド部の棒状体に対応する端部に
湾曲形状の溝部が形成されており、前記第1の扉の閉動
作に伴って庫内に侵入しかつ前記棒状体が該溝部に嵌入
して回動する仕切り体と、前記仕切り体を第2の扉と当
接しない方向に付勢する弾性部材とを備えてなり、前記
仕切り体は、第1の扉が開くときに、前記棒状体と前記
溝部との係合により回動しかつ前記弾性部材の付勢力に
より第2の扉と当接しない位置に移動し、また、第1の
扉が閉じるときに、前記棒状体と前記溝部との係合によ
り回動し、かつ、前記溝部の終端部に前記棒状体が位置
した状態で仕切り体前面が前記開口とほぼ同一面となる
ことにより、前記第2の扉のガスケットと前記仕切り体
前面とが当接するようにされたことを特徴とする断熱箱
体の引き出し式扉装置である。
【0010】請求項2の発明は、第1の扉の引き出しに
より外部に臨む物品収納箱が該第1の扉の裏面側に係合
して配設されており、該収納箱の底部の最も低い箇所は
前記仕切り体上部位置よりも低い位置であって第2の扉
上縁位置よりも上方位置に形成されていて、それと共
に、底部の前部には前記仕切り体がガイド部の棒状体と
の係合で回動しても前記仕切り体の接触をさけ得る凹部
を形成したことを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体
の引き出し式扉装置である。
【0011】請求項3の発明は、物品収納箱は、第1の
扉の上下寸法よりも少許小さい深さに形成されているこ
とを特徴とする請求項2に記載の断熱箱体の引き出し式
扉装置である。
【0012】請求項4の発明は、ガイド部には、仕切り
体端部に密着して庫内の機密を保つシール部が設けられ
ていることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいず
れか1に記載の断熱箱体の引き出し式扉装置である。
【0013】請求項1の発明によれば、仕切り体は、第
1の扉が開くときには、前記棒状体と前記溝部との係合
により回動しかつ前記弾性部材の付勢力により第2の扉
と当接しない位置に移動する。また、前記仕切り体は、
第1の扉が閉じるときには、前記棒状体と前記溝部との
係合により回動して、前記溝部の終端部に前記前記棒状
体が位置した状態で仕切り体前面が前記開口とほぼ同一
面となることにより、前記第2の扉のガスケットと前記
仕切り体前面とが当接する。
【0014】したがって、前記仕切り体に第1の扉と第
2の扉の裏面のガスケットが当接して各扉で閉じた断熱
箱体の気密を保つことができる。すなわち、従来技術の
閉塞材を用いることなく前記断熱箱体の気密を保つこと
ができる、したがって、閉塞材を廃止できる。
【0015】また、請求項2の発明によれば、第1の扉
の引き出しにより外部に臨む物品収納箱が該第1の扉の
裏面側に係合して配設されているので、第1の扉を引き
出せば物品収納箱を引き出すことができる。
【0016】また、前記収納箱の底部の最も低い箇所は
前記仕切り体上部位置よりも低い位置であって第2の扉
上縁位置よりも上方位置に形成する。これによれば、収
納箱の底部は仕切り体上部位置までとするときに比較し
て、収納箱の底部面位置が下方位置になるので収納箱の
容積を増やすことができる。したがって、前記従来の閉
塞材を使用した場合には庫内に無駄なスペースが生じて
いたが、請求項2ではこの無駄になっていたスペースま
でをも収納スペースとして使用でき庫内のスペースの有
効な利用ができる。
【0017】それと共に、底部の前部に凹部を形成して
前記仕切り体がガイド部の棒状体との係合で回動しても
前記仕切り体の接触を避け得るようにするので、仕切り
体が邪魔されることなく確実に揺動作動ができる。
【0018】なお、請求項3のように物品収納箱を第1
の扉の上下寸法よりも少許小さい寸法に形成すれば、第
1の扉の開閉で出し入れできる最大寸法に物品収納箱を
形成できる。また、請求項4のように、シール部を仕切
り体端部とガイド部との間に設ければ庫内の気密を確実
に保持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、前記図11から図1
3と同様の部分には同一の符号を付している。図1〜図
7は本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の説明図である。
図1および図2は冷蔵庫の扉の開閉を説明する縦断面
図、図3は冷蔵庫の外観斜視図、図4は扉を取った状態
の説明図、図5は図3のV−V線に沿う横断面視図、図6
は上段の第1の扉を後方から見た斜視説明図、図7の
(a),(b)は仕切り体の端面の詳細図、図8は断熱
箱体の発泡治具挿入時の説明図である。
【0020】図において、符号1Aは冷蔵庫である。こ
の冷蔵庫1Aは、前面から見て上下方向中央部から下端
部が冷蔵室の庫内20になっている。通常はその冷蔵室
の開口部5Aは上段の第1の扉10と、第2の扉19と
で閉じられており、そして、それぞれの扉10、19を
手前に引くことにより、扉10、19に関連してその奥
側に設けられた食品収納箱部17、17を引き出して、
当該食品収納箱17、17内に食品を収納、取り出しが
できるようになっているものである。なお、冷蔵庫1A
の上端部は、片開き戸式の扉40で開閉する冷凍室(あ
るいは他の冷蔵室)41になっている。
【0021】前記冷蔵庫1Aには、鋼鉄製の外箱2と、
外箱2の内側に配設された合成樹脂を成形してなる内箱
3と、両箱2および3の間に充填される発泡断熱材4と
から断熱箱体5が構成されており、冷蔵庫1Aの(断熱
箱体5の)前方の開口部5Aからは庫内20が臨めるよ
うになっている。
【0022】前記内箱3の両側壁内面には、後記する保
持腕部18の前後方向(前記開口部5Aから庫内奥側に
向かう方向)への動作ガイド用のレール6を支持しかつ
前記内箱3と一体成形された前記開口から奥側に延びる
樋形状のレール受け部7と、内箱3本体に前記開口部5
A近傍に設けられた保持腕部18支持用の回動自在の支
持ローラ8と、前記開口部5Aの縁部左右に相対向して
突出形成されるガイド部9とを有している。
【0023】前記ガイド部9は、前面が平面状として前
記開口部5Aと略面一になっている。また、ガイド部9
からは、開口部5Aの左右よりそれぞれ相対向して円柱
形状のピン(棒状体に相当)9Aが突出している。な
お、ガイド部9には、後記仕切り部21の開口端面部
(長手方向端)に対向しかつピン9A前方部に、仕切り
部21に密着してガイド部9との間の気密を保持するシ
ール部25が固着される(請求項4に相当)。このシー
ル部25により、庫内20の気密を確実に保持できる。
【0024】前記冷蔵庫1Aには、第1の扉10が開口
部5Aのほぼ上半分を塞ぐ大きさであって前記開口部5
Aの上段に位置し、また、第2の扉が19が前記開口部
5Aのほぼ下半分を塞ぐ大きさの前記開口部5Aの下段
に位置しており、各扉10、19は、それぞれが保持腕
部18に固定されて開口部5Aに対して近接・離隔する
ように平行移動するようになっている。
【0025】また、図5に示すように、前記上段に位置
する第1の扉10は、前面側の外板11と裏面側の内板
12との間に断熱材13が発泡充填してなる。図6に示
すように、内板12は周縁部12rが低く周縁部以外の
部分12cは高い段になっていて、その高くなった部分
12cの下端部には、後方に向かう棚状の突壁14が形
成されており、さらに前記内板12の周縁部12rの段
形状部分には、マグネットが挿入された柔軟性樹脂材か
らなるガスケット15が取り付けられる。さらに、扉1
0裏面の内板12には、前記部分12cの上端部に、前
記食品収納箱17保持用の保持腕部18の前端部がビス
16等で固定されている。
【0026】前記第2の扉19にもガスケット15およ
び保持腕部18は扉にも取り付けられる。ガスケット1
5は、第1の扉10と第2の扉19とが開口部5Aを閉
塞するときにおいて、断熱箱体5の開口部5Aであっ
て、外箱2前縁に着磁して庫内20をシールするもので
ある。
【0027】前記第1の扉10においては、内板12下
部の突壁14の下面部に、一対の概略L字形状の金属あ
るいは合成樹脂からなるヒンジ24が一辺24Aを突壁
14に接して固定されており、この一対のヒンジ24の
他辺24Bに揺動自在に仕切り体21が軸支される。し
たがって、第1の扉10の下部裏面に仕切り体21では
切り欠き21A内に前記ヒンジ24の他辺24Bを収容
して切り欠き21A内に支持軸21Bを設けることによ
り、仕切り体21が場所を取らないようにしている。
【0028】前記仕切り体21は、図1に示すように、
前記上段の第1の扉10が前記開口部5Aを閉じたとき
に、前面部21Cが冷蔵庫1A前方に向いて、当該前面
部21Cに第1の扉10のガスケット15と共に第2の
扉19のガスケット15を密着させて庫内の気密を確実
に保つためのものである。
【0029】前記仕切り体21は、ほぼ全体が合成樹脂
材からなる概略厚板形状のものであって、長手方向長さ
が開口部5Aの左右幅寸法よりも若干小さくなるように
して(すなわち、開口部5A縁部にほぼ渡る長さで)該
左右幅に沿って延在している。
【0030】また、前記仕切り体21は前面部21Cが
平坦面であってその前面部21Cには鋼板22が取り付
けられて、ガスケット15との密着を良好ならしめてい
る。
【0031】また、前記仕切り体21の左右端部表面部
には、ガイド部9に面してそこのピン9Aが摺動自在に
合致し嵌入する概略半円形形状の溝23Aが形成されて
いる。図1および図7に示すように、第1の扉10の閉
じた状態で仕切り体21が幅方向を上下方向に向けてい
て前面部21Cを前方に向けている状態では、前記溝2
3Aは後方に向けて膨らむ半円形形状(湾曲形状の一
例:適宜に選択できる)である。それと共に、前記溝2
3Aのピン9Aが入り込んでくる開口部23Cが仕切り
体21下面部21D側に開口しかつ終端部23Bが内板
突壁14近傍に位置し閉鎖している。
【0032】前記仕切り体21は、図2、図7(a)に
示すように、前面部21Cを下方に向けるよう(前記溝
の開口部23Cを後方に向けるように)バネ26で付勢
され(図7(a)のY方向の力にて付勢され)、また、
図1、図7(b)に示すように前記仕切り体前面部21
Cが前側(前記溝の開口部23Cが下方)に向いた状態
では、該仕切り体前面部21Cがガスケット15と密着
する方向にバネ26で、前記と別方向の力(図7(b)
のX方向の力)にて付勢されており、バネ26は例えば
途中にトグル部26Aのあるコイルバネであって、一端
がヒンジ24の一辺24Aに、他端が仕切り体21に固
定されている。なお、この仕切り体21には、前記バネ
26が収納される凹部(図示省略)が形成されている。
【0033】前記の構成の冷蔵庫においては、図2に示
すように上段の第1の扉10が開いた状態から図1に示
すように第1の扉10が閉じて行くと、仕切り体21は
庫内20に侵入し、すると、ピン9Aは、半円形形状の
溝23Aに開口部23Cから嵌入して当接、係合して、
さらにこの溝23Aがピン9Aに係合したまま移動して
いく。このことより、仕切り体21は回動して行き、第
1の扉10が閉じた状態では、各扉10、19の仕切り
体21側のガスケット15は仕切り体21の前面部21
Cに密着し、さらに、シール材25は仕切り体21の左
右端部に密着して庫内20を気密にシールする。なお、
バネ26により、仕切り体21は前面部21Cとガスケ
ット15とが密着する方向に付勢される。
【0034】次に、第1の扉10を開く(手前に引き出
す)時は、該扉10を手前に開くことにより、ピン9A
とそれが摺動自在に合致している溝23Aとの協同作用
により仕切り体21がその前面部21Cを下方に向ける
ように回動して、それにより、ガスケット15は仕切り
体21より離れ、その後は前記扉10は容易に開放(引
き出)される。この時、図2に示すように、バネ26の
トグル部26Aにより、今までとは別方向の(Y方向
の)力が仕切り体21に付与されて前面部21Cが下方
に向く状態に速やかに移動される。
【0035】本発明の断熱箱体5は前記実施形態1に説
明したように、従来のような閉塞材29(図11、図1
2参照)を有しない。したがって、断熱箱体5の作成に
おいては、図8に示すように、外箱2と内箱3との間に
発泡断熱材4を充填するときに際して、発泡圧力による
内箱3の変形防止のために用いる発泡治具30は庫内2
0用の部分が一体の部分30Aになっており、引き出し
扉10、19に対応する庫内20に仕切り(縦えば従来
の発泡内置き治具28)を設ける必要なく一体の形状に
構成される。したがって、内置き治具を不要にするた
め、作業負荷を軽減し、設備を簡易かつ小型化できるの
でコスト向上を図れる。
【0036】次に、本発明の請求項2、請求項3に対応
する実施形態2について説明する。図9、図10は実施
形態2に係る冷蔵庫10Aの第1の扉10の閉じた状
態、該扉10の開いた状態の縦断面図である。なお、前
記実施形態1と同様部分には同一の符号を付している。
【0037】実施形態2では、図9に示すように、引き
出し式の第1の扉10の上下寸法よりも若干小さい深さ
でかつ仕切り体21の回動による接触を避け得る凹部3
1Aを有する食品収納箱31を形成したものである。こ
の収納箱31は、前記第1の扉10にビス16で固定さ
れた支持腕部18に着脱自在に取り付けられたものであ
る。
【0038】さらに、第1の扉10を開放(引き出)し
たときには、前記実施形態1に説明したように、仕切り
体21が回動して、第2の扉の19に当たることがな
く、しかも、仕切り体21は、前記凹部31Aによって
収納箱31に底部にあたることがなく、引き出せる。
【0039】以上の収納箱31では実施形態1の収納箱
17に比較して底部容積31Vが多くなり、食品の収納
できる容量を増大できるので、極めて有効になってい
る。
【0040】なお、前記実施形態1、2においては、開
口部5Aの左右端部にガイド部を設けていたが、本発明
はこれに限定されず、いずれかの片側のみにガイド部を
設けてもよいものである。また、本発明の断熱箱体は冷
蔵庫に限られず、他の種の断熱をする箱体にも本発明は
実施できる。さらに、仕切り体の付勢部材は前記トグル
部を有するバネに限定されず、仕切り体を付勢できるも
のであり、断熱箱体の使用に適するものを適宜に選定で
きる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、閉塞材を用いることなく断熱箱体内部の気密を保て
るようにして該閉塞材を不要にでき、したがって、断熱
箱体の作成時に内置き治具を不要として設備費および人
件費を軽減でき、コストを低減できる。また、請求項
2、請求項3の発明によれば、前記従来の閉塞材を使用
した場合に生じていた庫内の無駄なスペースまで収納箱
の深さを深くして収納スペースとして使用できるように
なり、庫内のスペースの有効な利用ができる。したがっ
て、収納効率が非常に良くなる。請求項4の発明によれ
ば、庫内の気密を確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の説明図であ
って、断熱箱体の第1の扉の閉じた状態の縦断面図であ
る。
【図2】図1の断熱箱体の第1の扉の開いた状態の縦断
面図である。
【図3】断熱箱体の外観斜視図である。
【図4】断熱箱体の扉を取った状態の正面から見た説明
図である。
【図5】図3のV−V線に沿う横断面視図である。
【図6】上段の第1の扉の後方から見た斜視説明図であ
る。
【図7】仕切り体の端面の詳細図であって、(a)は仕
切り体の前面部が下方に向いた状態図、(b)は仕切り
体の前面部が前方に向いた状態図である。
【図8】実施形態1の断熱箱体の発泡治具挿入時の説明
図である。
【図9】本発明の実施形態2の説明図であって、第1の
扉の閉じた状態を説明する縦断面図である。
【図10】実施形態2の説明図であって、第1の扉の開
いた状態を説明する縦断面図である。
【図11】従来の引き出し式扉を有する冷蔵庫の説明図
である。
【図12】図11の冷蔵庫の断熱箱体の正面図である。
【図13】従来の冷蔵庫での発泡治具の挿入状態説明図
である。
【符号の説明】
9 ガイド部 9A ピン 10 第1の扉 15 ガスケット 19 第2の扉 21 仕切り体 21C 仕切り体の前面 23A 溝部 26 バネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有した断熱箱体の前記開口を閉塞
    するよう該開口上下両側に、前方に引き出し可能に設け
    られた上段の第1の扉および下段の第2の扉と、 両扉の裏面周縁にそれぞれ設けられた前記開口周縁に当
    接するガスケットと、 前記両扉の間に位置しかつ前記開口縁部から棒状体が突
    出形成された一対もしくは片側のみのガイド部と、 前記第1の扉の下部裏面に前記開口縁部にほぼ渡る長さ
    で該第1の扉の左右方向に延在して該第1の扉に揺動可
    能に支持されると共に、前記ガイド部の棒状体に対応す
    る端部に湾曲形状の溝部が形成されており、前記第1の
    扉の閉動作に伴って庫内に侵入しかつ前記棒状体が該溝
    部に嵌入して回動する仕切り体と、 前記仕切り体を第2の扉と当接しない方向に付勢する弾
    性部材とを備えてなり、 前記仕切り体は、第1の扉が開くときに、前記棒状体と
    前記溝部との係合により回動しかつ前記弾性部材の付勢
    力により第2の扉と当接しない位置に移動し、また、第
    1の扉が閉じるときに、前記棒状体と前記溝部との係合
    により回動し、かつ、前記溝部の終端部に前記棒状体が
    位置した状態で仕切り体前面が前記開口とほぼ同一面と
    なることにより、前記第2の扉のガスケットと前記仕切
    り体前面とが当接するようにされたことを特徴とする断
    熱箱体の引き出し式扉装置。
  2. 【請求項2】 第1の扉の引き出しにより外部に臨む物
    品収納箱が該第1の扉の裏面側に係合して配設されてお
    り、該収納箱の底部の最も低い箇所は前記仕切り体上部
    位置よりも低い位置であって第2の扉上縁位置よりも上
    方位置に形成されていて、それと共に、底部の前部には
    前記仕切り体がガイド部の棒状体との係合で回動しても
    前記仕切り体の接触をさけ得る凹部を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の断熱箱体の引き出し式扉装
    置。
  3. 【請求項3】 物品収納箱は、第1の扉の上下寸法より
    も少許小さい深さに形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の断熱箱体の引き出し式扉装置。
  4. 【請求項4】 ガイド部には、仕切り体端部に密着して
    庫内の機密を保つシール部が設けられていることを特徴
    とする請求項1ないし3のうちのいずれか1に記載の断
    熱箱体の引き出し式扉装置。
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