JPH09112958A

JPH09112958A - 天井埋込形空気調和機

Info

Publication number: JPH09112958A
Application number: JP7308065A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Takimoto; 和志滝本; Katsumi Nishikawa; 克巳西川; Hiroyuki Omae; 浩之大前; Seiji Oka; 誠司岡; Mitsuaki Uchida; 光陽内田
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1995-10-19
Filing date: 1995-10-19
Publication date: 1997-05-02
Anticipated expiration: 2015-10-19
Also published as: JP2877048B2

Abstract

(57)【要約】【課題】作業用の特別な開口を天井に設けることな
く、換気ユニットのメンテナンスを容易に行うことが可
能な天井埋込形空気調和機を提供する。【解決手段】直方体状の本体ケーシング１内に熱交換
器２と送風ファン３とを備え、その下面側を室内５０に
臨ませて天井４９の裏面側に据え付けるよう構成すると
共に、据え付けられた上記本体ケーシング１の側面１ａ
には、換気ファン１２とその駆動モータ１３とを備えた
換気ユニット１２を天井４９の裏面側の位置に突設す
る。換気ファン１２とその駆動モータ１３とは取付板１
５に取り付け、この取付板１５は換気ファン用ケーシン
グ１４に取り付ける。取付板１５に取り付けられた換気
ファン１２とその駆動モータ１３とは、本体ケーシング
１の側面１ａに設けられた開口部４を通じて本体ケーシ
ング１側から着脱自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、換気ユニットを
備えた天井埋込形空気調和機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】空気調和機に換気ユニットを付加する
と、外気温の高い夏期等においては勿論、外気温の低い
冬期等においても暖房運転と換気運転とを組み合わせる
ことにより、室内の除湿乾燥を行うことができる。一方
天井埋込形空気調和機は、熱交換器や送風ファン等が備
えられた本体ケーシングを天井の裏面側に埋め込んで設
置するものであり、室内のスペースを有効に利用するこ
とができると共に、設置される室内の状況等に影響され
難いという利点を有している。そこでこのような天井埋
込形空気調和機に上記換気ユニットを付設し、浴室等の
暖房乾燥機として利用できるようにしたものがある。そ
してこのような天井埋込形空気調和機では、空気調和機
として機能する共通の本体ユニットに対してオプション
で換気ユニットを付設できる構造とすることにより、通
常の空気調和機としての用途に対しても、また暖房乾燥
機としての用途に対しても、共に対応できるようにして
機器のコストダウンが図られている。

【０００３】図８は、上記従来例の天井埋込形空気調和
機を示す透過側面図である。同図に示すように上記天井
埋込形空気調和機では、本体ユニット４３のケーシング
４１外側面に換気ユニット４２を突設し、そしてその突
設位置は、本体ユニット４３を天井スラブ４８に固定さ
れた吊りボルト４７、４７に取り付けて据え付けた後に
おいて、天井４９の裏面側に換気ユニット４２が配置さ
れるような位置としている。そしてこのような構造とす
ることにより、本体ユニット４３の寸法を空気調和機と
しての用途に必要な最小限のものとすることができ、ま
た天井孔４６の大きさは、暖房乾燥機として用いる場合
にも空気調和機として用いる場合にも互いに等しいもの
とできるので、化粧パネル４０を共通にしてコストダウ
ンを図ることができるようになっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記換気ユニット４２
は、その内部に換気ファンとその駆動モータとを備えて
成るが、これらの可動部材には故障等が生ずる場合もあ
るため、保守点検作業（メンテナンス）が必要となる。
ところが上記天井埋込形空気調和機では、据え付け状態
を室内５０側から見た下面図である図７に示すように、
換気ユニット４２の下方は本体ユニット４３と天井４９
とによって閉塞されている。従ってこのままではメンテ
ナンスを室内５０側から容易に行うことができない。そ
のため上記従来例の天井埋込形空気調和機では、同図に
示すように天井孔４６に隣接する換気ユニット４２側の
天井４９に点検孔４５を穿設している。そして図８に示
すように、作業者は上記点検孔４５から手を入れて換気
ユニット４２を取り付けているネジ４４を取り外し、そ
してこの点検孔４５から換気ユニット４２を取り出して
室内５０でメンテナンスを行うようになっている。従っ
てメンテナンスのために点検孔４５を特別に天井４９に
穿設しなければならず、またこれを閉じるためのパネル
も必要となることから、これらがコストアップを招く一
因になるという問題があった。一方、図７に示す換気ユ
ニット４２下方の天井４９が開口するよう天井孔４６を
大きくする方策も考えられるが、このようにすると暖房
乾燥機として用いる場合と空気調和機として用いる場合
とで化粧パネル４０を共通にできず、やはりこれがコス
トアップを招く一因になるという問題があった。

【０００５】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、作業用の特別
な開口を天井に設けることなく、換気ユニットのメンテ
ナンスを容易に行うことが可能な天井埋込形空気調和機
を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで請求項１の天井埋
込形空気調和機は、直方体状の本体ケーシング１内に熱
交換器２と送風ファン３とを備え、その下面側を室内５
０に臨ませて天井４９の裏面側に据え付けるよう構成す
ると共に、据え付けられた上記本体ケーシング１の側面
１ａには、換気ファン１２とその駆動モータ１３とを備
えた換気ユニット１２を天井４９の裏面側の位置に突設
して成る天井埋込形空気調和機において、上記換気ファ
ン１２と駆動モータ１３とは、本体ケーシング１内を通
じて室内５０側から着脱自在となるよう設けられている
ことを特徴としている。

【０００７】また請求項２の天井埋込形空気調和機は、
上記本体ケーシング１は側面１ａに開口部４を有し、上
記換気ユニット１１は、上記開口部４を覆うように設け
られた換気ユニット用ケーシング１４と、この換気ユニ
ット用ケーシング１４又は上記本体ケーシング１に、上
記本体ケーシング１内を通じて室内５０側から着脱自在
に取り付けられる取付部材１５とを備え、上記換気ファ
ン１２と駆動モータ１３とは、上記取付部材１５に取り
付けられて、上記開口部４を通じて換気ユニット用ケー
シング１４内に配置されていることを特徴としている。

【０００８】上記請求項１又は請求項２の天井埋込形空
気調和機では、本体ケーシング１内を通じて換気ファン
１２及び駆動モータ１３を室内５０側から着脱できるの
で、特別な開口を設けることなく換気ユニット１１のメ
ンテナンスを容易とすることが可能となる。

【０００９】さらに請求項３の天井埋込形空気調和機
は、上記本体ケーシング１はその下面に通風開口８を備
え、上記送風ファン３は、この通風開口８と上記開口部
４とに臨ませて設けられると共に上記通風開口８を通じ
て室内５０側から着脱自在となるよう設けられているこ
とを特徴としている。

【００１０】上記請求項３の天井埋込形空気調和機で
は、送風ファン３を取り外して形成される本体ケーシン
グ１内のスペースを利用することにより、メンテナンス
をさらに容易とすることが可能となる。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、この発明の天井埋込形空気
調和機の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ
詳細に説明する。

【００１２】図３は、上記天井埋込形空気調和機の透過
側面図である。この天井埋込形空気調和機は、本体ユニ
ット２３とこれに付設された換気ユニット１１とから構
成されているが、上記本体ユニット２３は、直方体状の
本体ケーシング１内が送風ファン３の取付板としても機
能する仕切板５によって空気吹出室２１と空気吸込室２
２とに区画されている。そして上記空気吹出室２１には
熱交換器２が配置されてその下面が吹出開口７となる一
方、空気吸込室２２には送風ファン３が配置されてその
下面が吸込開口（通風開口）８となっている。そして上
記送風ファン３は、上記吸込開口８を通じて室内５０側
から着脱自在に設けられることにより、そのメンテナン
スが容易となっている。また上記本体ケーシング１は天
井４９の裏面側に位置し、その下面側、すなわち上記吹
出開口７及び吸込開口８が天井孔４６から室内５０に臨
むよう設置されると共に、室内５０側から吹出口１０ａ
及び吸込口１０ｂ（図４参照）が形成された化粧パネル
１０が取り付けられる。なお同図において６はドレンパ
ンである。一方、換気ユニット１１は、天井４９の裏面
側に、上記本体ケーシング１の側面１ａから突出して設
けられている。この換気ユニット１１は、換気ユニット
用ケーシング１４内に換気ファン１２とその駆動モータ
１３とを備え、さらに上記換気ユニット用ケーシング１
４の内部が開口部４（図１参照）を介して本体ケーシン
グ１内の空気吸込室２２と、そして換気ダクト１６を介
して室外と、それぞれ連通するように成されている。

【００１３】上記のように構成された天井埋込形空気調
和機において、上記熱交換器２を冷媒回路中の凝縮器と
して機能させて送風ファン３を駆動すると、本体ユニッ
ト２３は暖房運転を行う。すなわち、送風ファン３は化
粧パネル１０の吸込口１０ｂを介して吸込開口８から室
内空気ＲＡを吸い込み、これを熱交換器２へと圧送す
る。するとこの室内空気ＲＡは熱交換器２で冷媒との間
で熱交換器され、加熱された空調空気ＣＡとなって吹出
開口７から化粧パネル１０の吹出口１０ａを介して室内
５０へ吹き出される。また暖房乾燥運転を行うときに
は、上記暖房運転を行った状態で換気ファン１２の駆動
モータ１３を駆動する。すると空気吸込室２２に吸い込
んだ湿度の高い室内空気ＲＡのうちの一部分ＷＡは、換
気ファン１２によって吸引され換気ダクト１６を通じて
室外に放出される。このように室内５０を暖房する一方
で湿度の高い空気ＷＡを強制的に排出することにより、
冬期等においても上記室内５０の湿度を大きく低下さ
せ、これを乾燥室として利用できるようになっている。
また上記天井埋込形空気調和機では、本体ケーシング１
の外側面に換気ユニット１１を突設し、これが天井４９
の裏面側に配置されるようにしている。従って図４にそ
の下面図を示すように、化粧パネル１０は空気調和機と
して用いる場合と共通のものとすることができ、コスト
ダウンを図ることができるようになっている。

【００１４】次に、上記換気ユニット１１に関する構成
について説明する。この換気ユニット１１は、図２に示
すように、換気ファン１２とその駆動モータ１３とが取
付板（取付部材）１５に取り付けられ、さらにこの取付
板１５が換気ユニット用ケーシング１４に取り付けられ
て成っている。そしてこの換気ユニット用ケーシング１
４は、本体ケーシング１の側面１ａに設けられた開口部
４を覆うようにネジ１７、１７によって本体ケーシング
１に突設されている。そして換気ファン１２とその駆動
モータ１３とが取り付けられた上記取付板１５は、図１
に示すように、上記換気ユニット用ケーシング１４を本
体ケーシング１の側面１ａに取り付けたままの状態で、
ネジ１８、１８により、上記開口部４を通じて本体ケー
シング１内部側から着脱自在となっている。

【００１５】図５は、上記のように構成された天井埋込
形空気調和機の据え付け作業を説明する透過側面図であ
る。本体ユニット２３を吊りボルト４７、４７に吊り込
む前に、まず換気ユニット１１を天井孔４６を通じて天
井４９の裏面に置き、換気ダクト１６を接続する。次
に、送風ファン３が取り付けられていない状態の本体ユ
ニット２３を、天井スラブ４８に固定された吊りボルト
４７、４７に吊り込んで据え付ける。そして本体ユニッ
ト２３の下面の吸込開口８から作業者は手を挿し入れ
て、上記換気ユニット１１をネジ１７、１７（図２参
照）によって空気吸込室２２側から取り付ける。送風フ
ァン３はその後に吸込開口８を通じて室内５０側から仕
切板５に取り付けて空気吸込室２２に配置し、最後に化
粧パネル１０（図３参照）を取り付ける。

【００１６】また図６は、上記換気ユニット１１のメン
テナンスを説明する透過側面図である。換気ユニット１
１のメンテナンスを行う際には、まず化粧パネル１０
（図３参照）を取り外し、さらに送風ファン３を吸込開
口８を通じて本体ケーシング１外へと取り出す。そして
図１に示すようにネジ１８、１８を取り外して換気ファ
ン１２とその駆動モータ１３とを換気ユニット用ケーシ
ング１４内から空気吸込室２２側に取り出し、そして送
風ファン３を取り外すことで大きくスペースが空いた空
気吸込室２２を利用して、上記換気ファン１２及び駆動
モータ１３のメンテナンスを行う。

【００１７】上記のようにこの天井埋込形空気調和機で
は、メンテナンスが必要となる換気ファン１２とその駆
動モータ１３とを、開口部４を通じて換気ユニット用ケ
ーシング１４内から本体ケーシング１側へと取り出すこ
とができるようになっている。従って上記従来例のよう
に点検孔４５を別途に穿設することなく、また天井孔４
６も特別に大きな開口とすることなく、換気ユニット１
１のメンテナンスを容易に行うことができる。しかも換
気ユニット１１の取り付けも本体ケーシング１内を通じ
て行うことができるので、据え付け作業も容易に行うこ
とができる。そして上記作業において熱交換器２は設置
されたままであるから、着脱に多くの工数を必要とする
冷媒配管等については作業対象とならず、この面からも
メンテナンスが容易に行えるようになっている。

【００１８】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば上記天井埋込形空気調和機では送風
ファン３を室内５０側へ着脱自在としたが、換気ファン
１２及び駆動モータ１３のメンテナンスを行うのに十分
なスペースが空気吸込室２２にあれば、送風ファン３は
着脱自在でなくてもよい。また上記換気ファン１２及び
駆動モータ１３のメンテナンスは空気吸込室２２を利用
して行うようにしたが、これは室内５０側に取り出して
から室内５０において行うようにしてもよい。さらに換
気ユニット１１は、空気吸込室２２側からその取り付け
作業を行うようにしたが、これは例えばあらかじめ本体
ケーシング１に突設しておき、これを天井４９の裏面側
に配置するようにしてもよい。そして換気ファン１２及
び駆動モータ１３の取付板１５は換気ファン用ケーシン
グ１４に取り付けるようにしたが、これは本体ケーシン
グ１の側面１ａに取り付けるようにしてもよい。

【００１９】

【発明の効果】上記請求項１又は請求項２の天井埋込形
空気調和機では、特別な開口を設けることなく換気ユニ
ットのメンテナンスを容易とすることが可能となる。

【００２０】また請求項３の天井埋込形空気調和機で
は、さらにメンテナンスを容易とすることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の天井埋込形空気調和機の部分拡大組
立図である。

【図２】上記天井埋込形空気調和機の部分拡大組立図で
ある。

【図３】上記天井埋込形空気調和機の透過側面図であ
る。

【図４】上記天井埋込形空気調和機の下面図である。

【図５】上記天井埋込形空気調和機の据付作業を示す透
過側面図である。

【図６】換気ユニットのメンテナンスを説明する上記天
井埋込形空気調和機の透過側面図である。

【図７】従来例の天井埋込形空気調和機の下面図であ
る。

【図８】従来例の天井埋込形空気調和機のメンテナンス
を説明する側面図である。

【符号の説明】

１本体ケーシング１ａケーシング側面２熱交換器３送風ファン４開口部８吸込開口１１換気ユニット１２換気ファン１３駆動モータ１４換気ユニット用ケーシング１５取付板４９天井５０室内

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大前浩之滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の２ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者岡誠司滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の２ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者内田光陽滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の２ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】直方体状の本体ケーシング（１）内に熱
交換器（２）と送風ファン（３）とを備え、その下面側
を室内（５０）に臨ませて天井（４９）の裏面側に据え
付けるよう構成すると共に、据え付けられた上記本体ケ
ーシング（１）の側面（１ａ）には、換気ファン（１
２）とその駆動モータ（１３）とを備えた換気ユニット
（１１）を天井（４９）の裏面側の位置に突設して成る
天井埋込形空気調和機において、上記換気ファン（１
２）と駆動モータ（１３）とは、本体ケーシング（１）
内を通じて室内（５０）側から着脱自在となるよう設け
られていることを特徴とする天井埋込形空気調和機。
【請求項２】上記本体ケーシング（１）は側面（１
ａ）に開口部（４）を有し、上記換気ユニット（１１）
は、上記開口部（４）を覆うように設けられた換気ユニ
ット用ケーシング（１４）と、この換気ユニット用ケー
シング（１４）又は上記本体ケーシング（１）に、上記
本体ケーシング（１）内を通じて室内（５０）側から着
脱自在に取り付けられる取付部材（１５）とを備え、上
記換気ファン（１２）と駆動モータ（１３）とは、上記
取付部材（１５）に取り付けられて、上記開口部（４）
を通じて換気ユニット用ケーシング（１４）内に配置さ
れていることを特徴とする請求項１の天井埋込形空気調
和機。
【請求項３】上記本体ケーシング（１）はその下面に
通風開口（８）を備え、上記送風ファン（３）は、この
通風開口（８）と上記開口部（４）とに臨ませて設けら
れると共に上記通風開口（８）を通じて室内（５０）側
から着脱自在となるよう設けられていることを特徴とす
る請求項２の天井埋込形空気調和機。