JPH09111955A - 瓦葺構造 - Google Patents

瓦葺構造

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JPH09111955A
JPH09111955A JP27001695A JP27001695A JPH09111955A JP H09111955 A JPH09111955 A JP H09111955A JP 27001695 A JP27001695 A JP 27001695A JP 27001695 A JP27001695 A JP 27001695A JP H09111955 A JPH09111955 A JP H09111955A
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tiles
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tile
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Kiyobumi Nakatani
清文 中谷
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KOUKAWARA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観を良好な状態に保ち、しかも耐震、耐
風、雨漏り阻止の効果を十分に保有する瓦葺構造を提供
することである。 【解決手段】 下段側の瓦1の上縁部と、上段側の瓦1
の下縁部との重ね合わせ部分の空間部6に、接着層7を
介在してあることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐震、耐風、雨漏
り阻止の効果を有する瓦葺構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】台風のような悪天候時には、雨水が瓦の
裏面側に浸入して、雨漏りを引き起こしたり、或いは、
風が瓦の裏面側に侵入して下部を浮き上がらせ、瓦を吹
き飛ばすことがある。また地震の際には、瓦がずれた
り、或いは屋根から落下することがある。
【0003】雨漏りを阻止する一般的な瓦葺構造は、図
4に示すように、瓦21の上縁部に凸条の逆水止め22
を突設すると共に下縁部に垂下片23を設けてあり、下
段側の瓦の表面上縁部に、上段側の瓦の垂下片を重ね合
わせて、その重ね合わせ部分の内側に空間部24を形成
し、下段瓦に落ちた雨水が、毛細管現象によって重ね合
わせ部分の内側に浸入するのを阻止し、雨水を軒先に向
かって支障なく流れるようにしてある。さらに、逆水止
めより下側に凸条25を形成して、雨漏りを阻止する効
果を一層高めたものもある。
【0004】また耐風及び耐震対策としては、図5に示
すように、瓦の上部及び左端部に開けた釘孔26に、パ
ッキン27を介して釘を打ち込んで固定する構造が周知
となっている。
【0005】ところで、瓦は焼成成形するので、形状が
一枚一枚微妙に異なり、そのために下段側の瓦の表面
と、上段側の瓦の垂下片の端面との間には、僅かながら
空間部に連通する隙間28が形成される(図4参照)。
この隙間から雨や風が入ってくるのである。
【0006】なお、瓦の成形は、まず押し出し成形によ
って粘土を板形状になし、この板形状の粘土に、プレス
加工によって逆水止め部分等の粘土を付け足し、それを
乾燥させて行う。逆水止めを設けた箇所と、設けてない
箇所とでは、プレスの強弱の差ができるので、乾燥具合
に微妙な差を生じさせることになり、これは焼成成形上
好ましくなく、瓦の形状を不揃いにする一因になってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の耐震
及び耐風対策は十分な効果がある反面、左端部に打ち付
けた釘及びパッキンによって、外観を台無しにしてしま
った。また、従来の雨漏り阻止対策は不十分であり、雨
水が逆水止めを乗り越えることがあった。
【0008】そこで本発明は、外観を良好な状態に保
ち、しかも耐震、耐風、雨漏り阻止の効果を十分に保有
する瓦葺構造を提供し、それによって上記不都合を解消
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の瓦葺構造は、下
段側の瓦の上縁部と、上段側の瓦の下縁部との重ね合わ
せ部分の空間部に、接着層を介在してあることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の瓦葺構造は、次のように
構成してある。各瓦1は、図1及び図2に示すように、
その上部裏面側に有するつめ2を、瓦桟3に引っ掛ける
と共に、上部に開けた釘孔から釘4を打ち込んで、瓦桟
3にそれぞれ固定してある。そして瓦1の下部裏面側に
有する垂下片5によって、瓦1と瓦1の重ね合わせ部
分、すなわち下段側の瓦1の表面上縁部と、上段側の瓦
1の裏面下縁部の間に、約5mm程度の高さの空間部6
を形成している。この空間部6は、図3に示すように、
瓦1の幅に沿って略一様の高さをなしており、その谷部
(雨水が浸入する箇所)に接着層7を、釘4の頭部を覆
う状態で介在して、両瓦1,1を固着したものである。
このようにして、縦列に位置する多数枚の瓦1,1,…
を一体化することによって、耐風及び耐震の対策を施し
てある。そのうえ軒瓦10とかわら座11の間にも接着
層7を設けることによって、強風時に軒瓦10の下部が
浮き上がるのを阻止している(図1参照)。符号8は、
逆水止めである。
【0011】接着層7は、両瓦1,1の空間部6に、接
着剤を塗るか、或いは防水性を有する細長いシートの表
裏両面に接着剤を塗ったものを貼る等の施工を行い、そ
の接着剤を硬化させることによって形成する。
【0012】接着剤は、耐水、耐候、耐久性に優れてい
るものが望ましく、例えばエポキシ樹脂系、アクリル
系、ポリウレタン系、セメント系、アスファルト系等の
接着剤の中から、使用する瓦に適したものを選択して用
いる。
【0013】なお、上記した瓦1は逆水止め8及び垂下
片5を有する構造であり、これによって、空間部6を形
成していたが、逆水止め等のない瓦で屋根を葺く場合で
あっても、瓦の成形上の理由から、下段側の瓦の表面上
縁部と、上段側の瓦の裏面下縁部との重ね合わせ部分の
間には、隙間ができるので、この隙間を空間部6とな
し、接着層7を介在すれば良い。また瓦1は、図面の上
は和瓦であったが、洋瓦であってもよい。また接着層7
は空間部6の全幅に亘って設けて、風の侵入を完全に阻
止して、耐風効果を一層高める構造であってもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明の瓦葺構造は、瓦と瓦の重ね合わ
せ部分の空間部に接着層を介在してあるので、接着層は
視野に入らず、その結果外観は良好な状態に保持され、
また雨水の浸入を接着層で阻止することから、雨漏りす
ることもなくなり、そのうえ下段側の瓦と上段側の瓦が
接着層によって固着されるので、瓦の下部が浮き上がる
ことがなくなり、しかも風の入り込む隙間が大巾に減る
と共に、縦列に位置する多数枚の瓦が一体化するので、
これら相乗効果によって瓦は吹き飛ばされなくなり、ま
た、前記したように、縦列に位置する多数枚の瓦が一体
化することによって、地震の揺れに対して瓦がずれるこ
とも、落下することもなくなる有用なものである。
【0015】また従来の瓦葺屋根は、雨漏りを阻止する
為に、勾配を一定角度以上つけることが肝要であった
が、本発明の瓦葺構造は、上記したように雨漏りが阻止
できることから、従来よりも緩い勾配を有する屋根を構
築することが可能となる。
【0016】さらに本発明の瓦葺構造は、雨漏りを阻止
することができることから、瓦の上縁部に逆水止め構造
を施す必要がなくなり、瓦の構造が単純化するので、瓦
の製作が容易になると共に、費用も安上がりになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の瓦葺構造を示す概略図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】瓦葺構造の断面図である。
【図4】従来の瓦葺構造を示す断面図である。
【図5】従来の瓦葺構造の他の実施形態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 瓦 6 空間部 7 接着層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下段側の瓦(1)の上縁部と、上段側の
    瓦(1)の下縁部との重ね合わせ部分の空間部(6)
    に、接着層(7)を介在してあることを特徴とする瓦葺
    構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291612A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Ichiro Nakajima 防水瓦
JP2007309033A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Ichiro Nakajima 防水瓦
WO2009149049A3 (en) * 2008-06-02 2010-02-25 3M Innovative Properties Company Roof tile attachment method

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WO2009149049A3 (en) * 2008-06-02 2010-02-25 3M Innovative Properties Company Roof tile attachment method

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