JPH0911176A - マニピュレータのマグネットハンド装置 - Google Patents

マニピュレータのマグネットハンド装置

Info

Publication number
JPH0911176A
JPH0911176A JP17812595A JP17812595A JPH0911176A JP H0911176 A JPH0911176 A JP H0911176A JP 17812595 A JP17812595 A JP 17812595A JP 17812595 A JP17812595 A JP 17812595A JP H0911176 A JPH0911176 A JP H0911176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hand
manipulator
cpu
abnormality
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17812595A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Kobayashi
太 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP17812595A priority Critical patent/JPH0911176A/ja
Publication of JPH0911176A publication Critical patent/JPH0911176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニピュレータが操作不能に陥りハンドが意
図ぜず開放してしまった場合にも、ハンドからボルト、
工具等を落下させないマニピュレータのマグネットハン
ド装置を提供する。 【構成】 マニピュレータ10の作動をコントロールす
るCPU38への異常検知装置42を備えると共に、異
常検知によりハンド11を磁化する、磁性制御装置43
及び電磁コイル装置12を設ける。異常検知装置42か
らCPUチェック信号をCPU38へ常時送信すること
によりCPU38をモニタする。CPU38に異常が起
こったときにCPUチェック信号に現れる乱れを検知
し、磁化制御装置43により電磁コイル装置12を作動
しハンド11を磁化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔操作等により操縦
されるロボットあるいはマニピュレータに係わり、特に
対象物把持用のハンド部を有してなるマニピュレータに
関する。
【0002】
【従来技術】作業者が直接に手を下せない、あるいは近
づくには危険と思われる作業現場においては遠隔操作可
能なマニピュレータが用いられることがある。例えば高
圧線の配線、修復等においては、停電を避けるために送
電線を活線の状態(高電圧状態)に保ちながら作業を行
うことが要求され、作業者が直接作業を行うのは危険で
あるため、高圧送電線の修理にはマニピュレータを有す
る高所作業車が用いられる。一般に、この種の高所作業
車は、走行自在な台車上に、前後移動、起伏及び旋回自
在にブームが設けられ、このブームの先端に、作業者
(マニピュレータ操作者)が乗るキャビンとマニピュレ
ータとが取り付けられる。
【0003】このような構成の作業車を用いての作業に
おいては、まずブームを起伏・旋回しマニピュレータ及
びキャビンを所望の位置へ移動する。その後にキャビン
内の作業者がマニピュレータを遠隔操作することにより
所望の作業が行われる。
【0004】また、火災現場等、危険性の大きい救助活
動の最前衛として、マニピュレータを有するロボット等
が用いられることがある。この種の救出ロボットは、一
般に、走向自在な台車上に、救出対象者(被災者)を載
せる救出台と、伸縮及び起伏自在なブームと、このブー
ムの先端部に取り付けられ、救出台へ対象者を把持、牽
引するマニピュレータとから構成される。
【0005】このような救出ロボットを用いての作業に
おいては、作業者は、救出ロボット本体に取り付けられ
たモニタカメラを介して得られるモニタ画像を監視しな
がら、救出ロボット本体を遠隔操作し所望の作業を行っ
ている。救出対象者の捜索のために救出ロボット本体を
走向し、ロボット本体を救出対象者近くへ移送すること
から遠隔操作を始める。次にブームを作動し、障害物等
を避けるようにマニピュレータを位置し、マニピュレー
タを遠隔操作することになる。
【0006】このような高所作業車、救出ロボット等に
用いられるマニピュレータは、複数のアーム部材により
屈伸自在に構成されるアーム部、及び最先端のアーム部
材の先端部に取り付けられる把持部(ハンド部)により
構成される。作業者はキャビン内にて操作装置を操作し
てマニピュレータ(対象物を直接扱う部分)を作動させ
る。このような作動は、電気的コントロールの下で行わ
れ、プログラム化されたシステムを有することが多く、
そのプログラム処理はCPUの機能に依存しているのが
一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高所作業中
にマニピュレータが操作不能となったり作動不良を起こ
すと、ハンドが開放してしまいハンド部に把持していた
工具やボルトを落下させてしまう、あるいは、ハンド部
の把持力に緩みが生じたときにそれまでに把持していた
工具やボルトを落下させてしまうという不都合がある。
特に高所作業中に工具やボルトを落下させるようなこと
が生じるのは、安全性の面で好ましくない。尚、意図し
ないハンドの開放につながり得るこのような操作不能、
作動不良の原因としては、マニピュレータ制御回路への
故障(断線等)やCPUでのプログラム処理への異常発
生が考えられる。また、CPUでのプログラム処理への
異常発生時には電源のリセットが必要となるが、このリ
セットの際にハンドが開放し、ボルト、工具等を落下さ
せる懸念もある。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、マニピュレータが操作不能に陥った、あ
るいはハンド部の把持力に緩みが生じた場合にも、ボル
ト、工具等を落下させるおそれのないマニピュレータの
マグネットハンド装置を提供することを目的にしてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のマニピュレータのマグネットハンド装置
は、ハンド部の作動を制御する把持制御手段と、ハンド
部に磁性を与える磁化手段と、把持制御手段の異常を検
出する異常検出手段と、異常が検出されたときに異常検
出手段からの信号を受けて、磁化手段を作動させハンド
部を磁化する磁化制御手段とを有して構成される。
【0010】また、もう一つの本発明のマニピュレータ
のマグネットハンド装置は、ハンド部の作動を制御する
把持制御手段と、ハンド部に磁性を与える磁化手段と、
ハンド部を通常磁化しておき、ハンド部が開放作動され
るときにのみハンド部の磁化を解くように磁化手段を作
動させる磁化制御手段とから構成される。
【0011】
【作用】本発明のマニピュレータのマグネットハンド装
置においては、把持制御手段からの把持信号をトリッガ
として、ハンド部の把持作動の開始と共にハンドが磁化
される。また、マニピュレータ制御回路に故障が起こっ
たような場合には、異常検出手段が働き、異常検知に基
づく磁化制御によりハンドを磁化させる。これにより、
マニピュレータの作動不良からハンド部の意図しない開
放が起こったとしても、ハンド部に把持されている工具
やボルトが磁性体である限りこれを落下させてしまうこ
とはない。
【0012】また、ハンド部が把持対象物を解放すると
きにのみハンド部の磁性を解くように構成されたマグネ
ットハンド装置においては、ハンド部は、常時、磁化制
御手段により磁化手段を介して磁化され、ハンド部の開
放作動と共にハンド部の磁化が解除される。このように
把持対象物の解放が行われるときにのみハンドの磁化を
解除する、言い換えれば、意図的にハンド部を開放する
ときを除き常時ハンド部の磁化を保持することにより、
ハンド部の把持力に緩みが生じたとしても、ハンド部に
把持されている工具やボルトが磁性体である限りこれを
落下させてしまうことはなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図を
参照して説明する。図1には、本発明の実施例として、
火災現場等からの被災者の救出(搬出)等に用いられる
救出用作業車(救出ロボット)が示されている。この救
出ロボットは、概略、救出ロボット本体20と操作席3
0とから構成される。
【0014】救出ロボット本体20はクローラ式走行台
車21をベースとして構成される。走行台車21の上に
車体22が載設され、この車体22の前方部分に、被災
者(救出対象者)を載置するために前後方向に移送可能
な救出台25が挿着されている。また、車体22の上方
には、垂直方向及び水平方向に揺動可能なモニタカメラ
23が取り付けられる。さらに、車体22の後部中央内
部には、ロボット側コントロールボックス24が搭載さ
れる。このコントロールボックス24内に、遠隔操作信
号の受信装置やこの遠隔操作信号に基づいて救出ロボッ
ト本体20の作動制御を補助する制御装置が内蔵され
る。また、このロボット側コントロールボックス24内
には、磁化制御手段としての磁化制御装置43が設けら
れる。さらに、車体22の後部内側には、救出ロボット
本体20と操作席30とを繋ぐ通信用ケーブル28を巻
き取って保管する巻取り装置27が備えられる。
【0015】車体22の左右側面部からは、前方に向け
て、起伏自在にブーム26が設けられる。このブーム2
6の先端部に、起伏自在にマニピュレータベース13が
載置される。このマニピュレータベース13上にマニピ
ュレータ(スレーブ)10が取り付けられる。このマニ
ピュレータ10は複数のアームリンク14から成り、マ
ニピュレータ10の複雑な作動を可能とする。マニピュ
レータ10の先端部にはハンド11が旋回自在に取り付
けられる。また、このハンド11に磁性を与えるため
に、磁化手段としての電磁コイル装置12がマニピュレ
ータ10の手首の位置、すなわちアームリンク14とハ
ンド11との間に設けられる。
【0016】操作席30は、概して、操作席30の前部
に位置するコンソール40と後部に位置する座席ボック
ス50とから構成される。コンソール40下部には操作
席側コントロールボックス31が搭載され、コンソール
40上部にはモニタ用ディスプレイ33が設けられる。
このディスプレイ33と操作席側コントロールボックス
31との間にモニタコントロール32が設けられる。救
出ロボット本体20のモニタカメラ23で生じる画像信
号は、操作席側コントロールボックス31を介してモニ
タコントロール32で受信され、モニタコントロール3
2がディスプレイ33にモニタ画像を結ぶ。また、モニ
タコントロール32によりモニタカメラ23の撮影方
向、撮影範囲、フォーカス等が制御される。また、操作
席側コントロールボックス31内には、救出ロボット本
体20の作動制御を指令する遠隔操作信号の送信装置等
が配置される。
【0017】座席ボックス50の上には座席51が備え
られ、座席51に掛けた作業者が操作し易い位置にマス
タアーム36が、そのマスタアーム36の先端部に把持
スイッチ37が設けられる。このマスタアーム36は、
マスタマニピュレータとして、マニピュレータ(スレー
ブ)10の作動をコントロールするものである。このた
め、マスタアーム36は、マニピュレータ10と同様に
複数のリンクアームから構成される。さらに、座席ボッ
クス50内にはCPU38が設けられる。このCPU3
8の主機能は、マスタアーム36にマニピュレータ10
が追動するようマニピュレータ10の作動制御を行うこ
とである。CPU38は、把持スイッチ37のON、O
FFに対応してハンド11を開、閉する。同時に、把持
スイッチ37が発生する把持信号は磁化制御装置43に
送られる。
【0018】作業者は、救出ロボット本体20に取り付
けられたモニタカメラ23を介してディスプレイ33に
映される対象物、マニピュレータ10等をモニタしなが
ら、操作席30にて、マスタアーム36及び把持スイッ
チ37を操作し所望の作業を行う。
【0019】図2は、本実施例である救出ロボットにお
ける、マニピュレータのマグネットハンド装置の磁化制
御を説明するためのブロック図である。把持スイッチ3
7はCPU38と共に把持操作装置41を構成する。
【0020】作業者が対象物をハンド11で把持しよう
と把持スイッチ37をONにするとハンド11が閉じら
れる。このとき、把持スイッチ37から把持信号が生じ
CPU38に送られる。この把持信号はCPU38を介
して磁化制御装置43に送られる。把持信号を受けた磁
化制御装置43は、制御信号を電磁コイル装置12に送
ることによって電磁コイル装置12を作動し、ハンド1
1を磁化する。このためマニピュレータ10のハンド1
1が対象物を把持すると同時に(あるいはタイマー等で
遅延して)ハンド11が磁化される。ハンド11が対象
物を把持し続ける限り、すなわち把持スイッチがONで
把持信号が存在する限りハンド11は磁性を有すること
となる。これにより、把持対象物が金属工具、ボルト等
のような磁性体であれば、この対象物はハンド11によ
り把持されると共に磁力を受けて吸着される。
【0021】対象物をハンド11から解放しようと、作
業者がハンド11を開放するとき、把持スイッチ37は
OFFに切り換わる。このとき、把持スイッチ37が発
していた把持信号が断たれ、CPU38を介しての磁化
制御装置43への把持信号も断たれる。これに応じ磁化
制御装置43は電磁コイル装置12への制御信号の送信
を停止する。電磁コイル装置12が制御信号の消失と共
に作動を停止するため、ハンド11はそれ自身の開放と
共に磁性を失う。これにより、対象物の把持及び吸着作
用がなくなり、対象物はハンド11から解放される。
【0022】操作席側コントロールボックス31内には
異常検知装置42が設けられており、この異常検知装置
42から常にCPU38へCPUチェック信号が送られ
る。このCPUチェック信号を介して異常検知装置42
は、高温、振動等に起因するCPU38への異常発生を
検知する。CPU38への異常の発生と同時にCPUチ
ェック信号に乱れ(変化)が起こるように回路が設けら
れることにより、CPU38における正規なプログラム
処理はモニタ可能である。例えば、CPU38の処理異
常時に現れるCPU電圧降下の影響をCPUチェック信
号に与える。あるいは、CPU電圧が下がった場合にC
PU38がリセットされることを利用して、そのリセッ
ト信号を検知するようにしてもよい。または、CPUチ
ェック信号をCPUクロック信号としてその乱れを検知
することも可能である。
【0023】CPU38でのプログラム処理に異常が発
生すると、異常検知装置42は、CPUチェック信号に
乱れを検知し、異常検知信号を磁化制御装置43に送信
する。これを受けて磁化制御装置43は、制御信号を電
磁コイル装置12に送り、電磁コイル装置12を作動さ
せハンド11を磁化する。このため、CPU38に起因
するマニピュレータ10の作動不良が起こってハンド1
1が意図せず開放しても、磁力による対象物の吸着作用
はそのまま残りハンド11に把持されている金属工具や
ボルトが落下することはない。
【0024】尚、CPU38がリセットされ異常検知信
号が消失した後も制御信号を維持するよう回路は構成さ
れており、リセット後も磁化制御装置43がハンド11
の磁性を確保するようにするのが好ましい。この場合に
は、磁化制御信号の解除を、作業者によるマニュアルリ
セットにより行わせる。これによりCPU38のリセッ
トと、ハンド11の磁性の有無のリセットとが各々時差
的に独立分離される。CPU38に異常が起こりハンド
11の意図しない開放が起こる、あるいはCPU38が
リセットされるためにハンド11の意図しない開放が起
こる、どちらの場合においてもハンド11は磁性を保つ
ことになり、工具等の落下を確実に防止できる。
【0025】第二実施例として、マニピュレータのマグ
ネットハンド装置の磁化制御が、上記第一実施例のよう
に異常検知装置を備えないで、図3にブロック図にて示
されている。この磁化制御は、システムONでハンド1
1が磁化されてしまうという点でも第一実施例とは異な
っている。
【0026】作業者によりシステムが起動されると同時
に、磁化制御手段143は、把持信号の有無に関係な
く、電磁コイル装置112へ制御信号を送信する。この
制御信号により電磁コイル装置112が作動され、ハン
ド11は磁化される。作業者が対象物をハンド11で捕
らえようと把持スイッチ137をONにするとき、把持
スイッチ137から把持信号が生じCPU138へ送ら
れる。この把持信号に応じてCPU138によりハンド
11の把持作動が行われる。このように、予めハンド1
1が磁化された状態で対象物が把持されるため、把持対
象物が金属工具、ボルト等のような磁性体であれば、こ
の対象物はハンド11により把持されるとき磁力を受け
て吸着される。
【0027】把持スイッチ137により発生される把持
信号は磁化制御装置143にも同時に送られ、ハンド1
1が対象物を把持し続ける限り、すなわち把持スイッチ
がONである限り、把持信号の磁化制御装置143への
送信は続けられる。
【0028】しばらくして、作業者が対象物を解放しよ
うとハンド11を開放するとき、把持スイッチ137は
OFFに切り換わる。このとき、把持スイッチ137か
ら磁化制御装置143へ送信されていた把持信号は断た
れ、この把持信号の終了に呼応して磁化制御装置143
は電磁コイル装置112への制御信号の送信を一時的に
停止する。この制御信号の消失により電磁コイル装置1
12は作動を停止するため、ハンド11はそれ自身の開
放と共に磁性を失い、対象物への把持及び吸着作用が失
われ、対象物はハンド11から解放される。
【0029】把持信号の終了と同時に制御信号も停止さ
れたが、この制御信号の送信停止は、タイマ(図示せ
ず)により設定された所定時間経過後に解除され、制御
信号は再び磁化制御装置143から電磁コイル装置11
2へ送信される。この制御信号を受け電磁コイル装置1
12は再励起する。本実施例のマグネットハンドにおい
ては、ハンド11は、把持スイッチ137のOFFによ
る意図された開放時を除き、常に磁性を有することとな
る。
【0030】この結果、高所作業中にハンド11の把持
力が緩むことがあっても、ハンド部に把持されている工
具やボルトが磁性体である限り、これを落下させてしま
うことはない。さらに、本実施例においては、把持スイ
ッチからの把持信号が、ハンド11の把持作動、すなわ
ちCPU138へと、ハンド11の磁化制御、すなわち
磁化制御手段143へと、それぞれ独立して送信され
る。このため、CPU138に異常が起こりハンド11
の意図しない開放が起こる、あるいはCPU138がリ
セットされるためにハンド11の意図しない開放が起こ
る場合においてもハンド11は、把持スイッチ137が
OFFにならない限り、磁性を保つことになり、工具等
の落下を確実に防止できる。
【0031】上記の説明は、本発明の好適実施例を表す
にすぎず、救出ロボットについてなされたが、本発明は
これに限られるものではない。救出ロボットへと同様
に、マニピュレータを有する高所作業車にも容易に適用
され得ることは明らかである。また、本発明の特許請求
の範囲内において、さらなる変更、修正、改善等は可能
である。例えば、この回路から独立してハンド11の磁
化をON、OFFする切換スイッチ等を設けることによ
り、ハンド11が対象物を把持しない場合でも意図的に
ハンド11を磁化することは可能である。あるいは、こ
の回路に統合的にこのような切換スイッチ等を設けるこ
とにより、ハンド11が対象物を把持する場合でも意図
的にハンド11の磁性を解除することは容易に可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマニピュレ
ータのマグネットハンド装置においては、マニピュレー
タ制御回路に異常が生じた場合等には、異常検出手段が
これを検知し、ハンド部の作動状態に関係なく強制的に
ハンド部を磁化してしまう。このため、マニピュレータ
制御不良からハンド部が意図せず開放してしまうとき
も、ハンド部により把持される磁性対象物、例えば、金
属工具、ボルト、ナット等が落下するおそれはない。
【0033】また、把持の開始と同時にハンド部が磁化
されるため、常時磁性を有するハンド部のようにハンド
部の開放時に意図しない金属物を吸着してしまうことも
ない。また、把持の開始と同時にハンド部が磁化され把
持の終了と同時にハンド部の磁化が解除されるため、常
時磁性を有するハンド部に比べ、金属物に対する把持操
作がよりスムーズに行える。
【0034】もう一つの本発明に係わるマニピュレータ
のマグネットハンド装置においては、意図的にハンド部
から把持対象物を解放する作動を行うときにのみハンド
部の磁化が解かれるように構成されたことにより、ハン
ド部は、ハンド部の意図的開放作動時を除き、常時磁化
されていることとなる。このため、高所作業中にハンド
部の把持力に緩みが生じることが起こったとしても、ハ
ンド部に把持されている工具やボルトが磁性体である限
りこれを落下させてしまうことはなくなる。これらの利
点及び安全性は、本発明のマニピュレータのマグネット
ハンド装置の大きな効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマニピュレータのマグネットハンド装
置を有する救出ロボットの全体側面図である。
【図2】第一実施例マグネットハンド装置の磁化制御を
表すブロック図である。
【図3】第二実施例マグネットハンド装置の磁化制御を
表すブロック図である。
【符号の説明】
10 マニピュレータ 11 ハンド 12 電磁コイル装置 20 救出ロボット本体 23 モニタカメラ 30 操作席 33 ディスプレイ 36 マスタアーム 37 把持スイッチ 38 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物把持用のハンド部を有して成るマ
    ニピュレータのマグネットハンド装置において、 前記ハンド部による作動を制御する把持制御手段と、 前記ハンド部に磁性を与える磁化手段と、 前記把持制御手段の異常を検出する異常検出手段と、 少なくともこの異常検出手段により異常が検出されたと
    きに前記磁化手段を作動させる磁化制御手段とからなる
    マニピュレータのマグネットハンド装置。
  2. 【請求項2】 対象物把持用のハンド部を有して成るマ
    ニピュレータのマグネットハンド装置において、 前記ハンド部の作動を制御する把持制御手段と、 前記ハンド部に磁性を与える磁化手段と、 前記ハンド部を通常磁化し、前記ハンド部が開放作動さ
    れるときにのみ前記ハンド部の磁化を解除するように前
    記磁化手段を作動させる磁化制御手段とからなるマニピ
    ュレータのマグネットハンド装置。
JP17812595A 1995-06-21 1995-06-21 マニピュレータのマグネットハンド装置 Pending JPH0911176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17812595A JPH0911176A (ja) 1995-06-21 1995-06-21 マニピュレータのマグネットハンド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17812595A JPH0911176A (ja) 1995-06-21 1995-06-21 マニピュレータのマグネットハンド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0911176A true JPH0911176A (ja) 1997-01-14

Family

ID=16043097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17812595A Pending JPH0911176A (ja) 1995-06-21 1995-06-21 マニピュレータのマグネットハンド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0911176A (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218933A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Seiko Epson Corp スマートカメラ及びロボットビジョンシステム
JP2012139758A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Toyota Motor Corp 把持装置
WO2012149363A3 (en) * 2011-04-29 2013-04-18 Raytheon Company Variable strength magnetic end effector for lift systems
CN103228408A (zh) * 2010-11-24 2013-07-31 库卡罗伯特有限公司 用于控制机器人系统的外围组件的方法和装置
WO2012149446A3 (en) * 2011-04-29 2013-09-12 Raytheon Company Teleoperated robotic system
US8942846B2 (en) 2011-04-29 2015-01-27 Raytheon Company System and method for controlling a teleoperated robotic agile lift system
US8977388B2 (en) 2011-04-29 2015-03-10 Sarcos Lc Platform perturbation compensation
US9616580B2 (en) 2012-05-14 2017-04-11 Sarcos Lc End effector for a robotic arm
US10766133B2 (en) 2014-05-06 2020-09-08 Sarcos Lc Legged robotic device utilizing modifiable linkage mechanism
US10765537B2 (en) 2016-11-11 2020-09-08 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators for use within a robotic system
US10821614B2 (en) 2016-11-11 2020-11-03 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US10828767B2 (en) 2016-11-11 2020-11-10 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators with internal valve arrangements
US10843330B2 (en) 2017-12-07 2020-11-24 Sarcos Corp. Resistance-based joint constraint for a master robotic system
US10906191B2 (en) 2018-12-31 2021-02-02 Sarcos Corp. Hybrid robotic end effector
US10919161B2 (en) 2016-11-11 2021-02-16 Sarcos Corp. Clutched joint modules for a robotic system
US11241801B2 (en) 2018-12-31 2022-02-08 Sarcos Corp. Robotic end effector with dorsally supported actuation mechanism
US11331809B2 (en) 2017-12-18 2022-05-17 Sarcos Corp. Dynamically controlled robotic stiffening element
US11351675B2 (en) 2018-12-31 2022-06-07 Sarcos Corp. Robotic end-effector having dynamic stiffening elements for conforming object interaction
WO2022224433A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 ヤマハ発動機株式会社 部品把持装置
US11717956B1 (en) 2022-08-29 2023-08-08 Sarcos Corp. Robotic joint system with integrated safety
US11794345B2 (en) 2020-12-31 2023-10-24 Sarcos Corp. Unified robotic vehicle systems and methods of control
US11826907B1 (en) 2022-08-17 2023-11-28 Sarcos Corp. Robotic joint system with length adapter
US11833676B2 (en) 2020-12-07 2023-12-05 Sarcos Corp. Combining sensor output data to prevent unsafe operation of an exoskeleton
US11897132B1 (en) 2022-11-17 2024-02-13 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot
US11924023B1 (en) 2022-11-17 2024-03-05 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218933A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Seiko Epson Corp スマートカメラ及びロボットビジョンシステム
US10173318B2 (en) 2010-11-24 2019-01-08 Kuka Deutschland Gmbh Method and device for controlling a peripheral component of a robot system
CN103228408A (zh) * 2010-11-24 2013-07-31 库卡罗伯特有限公司 用于控制机器人系统的外围组件的方法和装置
EP2643128B1 (de) * 2010-11-24 2019-02-20 KUKA Deutschland GmbH Verfahren und vorrichtung zum steuern einer peripheriekomponente eines robotersystems
JP2012139758A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Toyota Motor Corp 把持装置
US11745331B2 (en) 2011-04-29 2023-09-05 Sarcos, Lc Teleoperated robotic system with payload stabilization
US11738446B2 (en) 2011-04-29 2023-08-29 Sarcos, Lc Teleoperated robotic system with impact responsive force feedback
US8977398B2 (en) 2011-04-29 2015-03-10 Sarcos Lc Multi-degree of freedom torso support for a robotic agile lift system
US9789603B2 (en) 2011-04-29 2017-10-17 Sarcos Lc Teleoperated robotic system
US8942846B2 (en) 2011-04-29 2015-01-27 Raytheon Company System and method for controlling a teleoperated robotic agile lift system
WO2012149446A3 (en) * 2011-04-29 2013-09-12 Raytheon Company Teleoperated robotic system
US8977388B2 (en) 2011-04-29 2015-03-10 Sarcos Lc Platform perturbation compensation
WO2012149363A3 (en) * 2011-04-29 2013-04-18 Raytheon Company Variable strength magnetic end effector for lift systems
US9616580B2 (en) 2012-05-14 2017-04-11 Sarcos Lc End effector for a robotic arm
US10780588B2 (en) 2012-05-14 2020-09-22 Sarcos Lc End effector for a robotic arm
US10766133B2 (en) 2014-05-06 2020-09-08 Sarcos Lc Legged robotic device utilizing modifiable linkage mechanism
US10765537B2 (en) 2016-11-11 2020-09-08 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators for use within a robotic system
US10828767B2 (en) 2016-11-11 2020-11-10 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators with internal valve arrangements
US11981027B2 (en) 2016-11-11 2024-05-14 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi-passive elastic actuators with internal valve arrangements
US10919161B2 (en) 2016-11-11 2021-02-16 Sarcos Corp. Clutched joint modules for a robotic system
US11926044B2 (en) 2016-11-11 2024-03-12 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US11772283B2 (en) 2016-11-11 2023-10-03 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US11759944B2 (en) 2016-11-11 2023-09-19 Sarcos Corp. Tunable actuator joint modules having energy recovering quasi- passive elastic actuators with internal valve arrangements
US10821614B2 (en) 2016-11-11 2020-11-03 Sarcos Corp. Clutched joint modules having a quasi-passive elastic actuator for a robotic assembly
US10843330B2 (en) 2017-12-07 2020-11-24 Sarcos Corp. Resistance-based joint constraint for a master robotic system
US11331809B2 (en) 2017-12-18 2022-05-17 Sarcos Corp. Dynamically controlled robotic stiffening element
US11351675B2 (en) 2018-12-31 2022-06-07 Sarcos Corp. Robotic end-effector having dynamic stiffening elements for conforming object interaction
US11679511B2 (en) 2018-12-31 2023-06-20 Sarcos Corp. Robotic end effector with dorsally supported actuation mechanism
US11241801B2 (en) 2018-12-31 2022-02-08 Sarcos Corp. Robotic end effector with dorsally supported actuation mechanism
US10906191B2 (en) 2018-12-31 2021-02-02 Sarcos Corp. Hybrid robotic end effector
US11833676B2 (en) 2020-12-07 2023-12-05 Sarcos Corp. Combining sensor output data to prevent unsafe operation of an exoskeleton
US11794345B2 (en) 2020-12-31 2023-10-24 Sarcos Corp. Unified robotic vehicle systems and methods of control
WO2022224433A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 ヤマハ発動機株式会社 部品把持装置
US11826907B1 (en) 2022-08-17 2023-11-28 Sarcos Corp. Robotic joint system with length adapter
US11717956B1 (en) 2022-08-29 2023-08-08 Sarcos Corp. Robotic joint system with integrated safety
US11897132B1 (en) 2022-11-17 2024-02-13 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot
US11924023B1 (en) 2022-11-17 2024-03-05 Sarcos Corp. Systems and methods for redundant network communication in a robot

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0911176A (ja) マニピュレータのマグネットハンド装置
KR970000453B1 (ko) 교시 조작반의 비상 정지 회로
US8937410B2 (en) Emergency stop method and system for autonomous mobile robots
TWI679090B (zh) 機器人控制裝置
WO2005104787A2 (en) Crane hook with remotely operated safety latch release
KR20190015137A (ko) 자동 스풀 장력화 메커니즘
JPH0721510Y2 (ja) 作業車の操作装置
KR20200005142A (ko) 로봇 툴 결합 장치 및 그 제어 방법
US5636888A (en) Remote-controlled latch assembly
EP1514650A1 (en) Robot system and controller
JP6046424B2 (ja) 産業用ロボットのブレーキ解除回路及び産業用ロボットのブレーキ解除回路の使用方法
US3336005A (en) Latch mechanism
CN110154891A (zh) 一种车内火灾智能检测报警系统
JP2002264061A (ja) 移動作業ロボット
JP4085952B2 (ja) ロボットシステム
US20010035728A1 (en) Industrial robot and method of operating same
JP2002127075A (ja) 産業用ロボット
JP4590412B2 (ja) 積荷の連結及び取り外し器具
JP2011255757A (ja) 遠隔運転及び手動運転併用車
US6019406A (en) Lifting-machine power gripper and components
JPH023478Y2 (ja)
JP2595394Y2 (ja) 作業車の貨物把持装置の開放インターロック装置
JPH0826652A (ja) 把持機能を持つ装置に着脱可能な電磁石装置を備えた作業機械およびその作業方法
EP2441725A1 (en) Lifting device and method for controlling a lifting device
JPH02188392A (ja) クランプ装置