JPH0911094A - 研削加工方法 - Google Patents

研削加工方法

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JPH0911094A
JPH0911094A JP16251395A JP16251395A JPH0911094A JP H0911094 A JPH0911094 A JP H0911094A JP 16251395 A JP16251395 A JP 16251395A JP 16251395 A JP16251395 A JP 16251395A JP H0911094 A JPH0911094 A JP H0911094A
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Japan
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grindstone
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cutting
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distance
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JP16251395A
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Hiroo Takahara
弘夫 高原
Toshihiko Yoshimoto
敏彦 吉本
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WAIDA Manufacturing
Waida Manufacturing Co Ltd
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WAIDA Manufacturing
Waida Manufacturing Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】砥石への負荷を軽減可能な研削加工方法を提供
すること。 【構成】2回目から最後の切り込み工程で、砥石10が
下死点位置にある際には、それぞれ1回目の切り込み工
程にて形成された円弧面W4の端部(基準位置)Qに砥
石10の外周面が接するようにした。これにより、1回
目の切り込み工程で形成された円弧面W4の端部と2回
目〜4回目までの切り込み工程において形成された円弧
面W4の端部までの間には、従来とは異なり間隔が形成
されない。その結果、円弧面W4のとりしろ(同図斜線
領域)を減少でき、砥石10に加わる負荷を軽減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに直線面と円弧
面とを同時に形成する際の研削加工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は、上面W1と側面W2との間に加
工面W3が形成されたワークWを示す。加工面W3は上
面W1から上下方向に延びる直線面W5と、同直線面W
5と接する円弧面W4とからなる。
【0003】従来、前記加工面W3は研削盤により次の
ようにして加工されていた。まず、図6に示すように、
切削量Vが多い場合には、ワークWの切り込み工程を複
数回に分けて行う。例えば、この切り込み工程を4回と
した場合には、まず、砥石10を所定距離Lで離間する
上死点位置及び下死点位置の2位置間において上下方向
に往復動させる。この状態で、砥石10をY方向に移動
させ、所定量(図4のP1位置に砥石10の中心位置が
一致するまで)だけ切り込みを加える。また、加工面W
3の幅が砥石10の幅よりも大きい場合には、砥石10
を図5に示すX方向へ移動させる。以降、同様に砥石1
0を上死点位置と下死点位置間において往復動させなが
ら、砥石10の中心位置をP2〜P4まで順次移動さ
せ、ワークWの研削を行う。これにより、ワークWに加
工面W3が形成される。すなわち、砥石10を上死点位
置まで移動させることで所定距離の直線面W5が形成さ
れる。また、砥石10を下死点位置まで移動させること
により、砥石10の半径の同径の円弧面W4が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては次のような問題があった。砥石10
が1回目の切り込み位置P1に保持されている状態にお
いて、ワークWの側面W2、円弧面W4、さらに砥石1
0が交差する部位を交点A1とする。そして、砥石10
が最終切り込み位置P4に保持されている状態におい
て、ワークWの側面W2、円弧面W4、さらに砥石10
が交差する部位を交点A4とする。同図に示すように、
交点A1と交点A4との間には間隔Kが発生することか
ら円弧面W4のとりしろ(同図の斜線領域)が多くな
る。円弧面W4のとりしろは間隔Kが大きいほど多くな
る。円弧面W4のとりしろが多くなるにつれ、砥石10
に作用する研削抵抗が増加するため、砥石10の研削能
力の低下速度が速まって、加工面W3の加工精度が低下
するという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、砥石への負荷を軽減可
能な研削加工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明においては、切り込み方向に
対して直交する方向に、砥石又はワークを所定間隔を設
けて離間する2位置間で往復動させながら複数回の切り
込み工程を経てワークに直線面と同直線面に接する円弧
面とを一度に形成する研削加工方法において、各切り込
み工程時において形成される円弧面の直線面と接しない
側の端部が、それぞれ近接するように、各切り込み工程
において砥石又はワークが往復動する2位置間の距離を
順次変移させて行うことをその要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明においては、1回目
の切り込み工程時において形成された円弧面の直線面と
接しない側の端部を基準位置とし、2回目以降の切り込
み工程においては、前記基準位置となる円弧面の縁部に
砥石の外周面が接するように、砥石又はワークが往復動
する2位置間の距離を順次変移させることをその要旨と
する。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、例えば、切り込み
工程数が4回の場合においては、まず、1回目の切り込
み工程において、砥石(又はワーク)を所定距離だけ往
復動させながらワークに所定量の切り込みを加える。そ
して、必要に応じて砥石の軸線方向(ワークの幅方向)
に砥石(又はワーク)を移動させる。次の切り込み工程
及び3回目の切り込み工程においては、砥石の外周面
が、1回目の切り込み工程において形成された円弧面の
端部に近接するように、砥石が往復動する2位置間の距
離を変移させる。そして、最後の切り込み工程において
は、最終加工形状となるように砥石が往復動する2位置
間の距離を変移させる。これにより、各切り込み工程時
における円弧面形成時のとりしろが減少され、ワーク研
削時に砥石に加わる負荷が軽減される。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記請求項1
に記載の発明の作用に加え、2回目以降の切り込み工程
においては、1回目の切り込み工程において形成された
円弧面の端部が基準位置と設定され、その基準位置に砥
石の外周面が接するように砥石又はワークが往復動する
2位置の距離を変移させる。すなわち、1回目の切り込
み工程にて形成される円弧面の端部が最終形状の円弧面
の端部となる。これにより、各切り込み工程時における
円弧面形成時のとりしろが大幅に減少され、ワーク研削
時に砥石に加わる負荷が大幅に軽減される。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図面に基づいて説明する。
【0011】本実施例においても、前述した図5のワー
クWの加工時について説明する。また、本実施例でも切
り込み工程数を4回とする。まず、1回目の切り込み工
程においては、図1に示すように、砥石10を上記従来
技術にて説明した上死点位置から下死点位置の間の距離
L+距離ΔL1だけ離間する新たな下死点位置の間で往
復動させる。そして、砥石10を所定量(V/4)だけ
Y方向に移動させ、ワークWに切り込みを加える(1回
目の切り込み工程での下死点位置における砥石10の回
転中心位置はP1位置)。これにより、ワークWに1回
目の切り込み工程における加工面(直線面W5及び円弧
面W4)W3が形成される。このとき形成された円弧面
W4の直線面W5と接しない側の端部を基準位置Qとす
る。
【0012】2回目の切り込み工程においては、砥石1
0を上死点位置から「距離L+距離ΔL2」だけ離間す
る新たな下死点位置の間で往復動させる。そして、砥石
10を所定量だけY方向に移動させ、ワークWに切り込
みを加える(2回目の切り込み工程での下死点位置にお
ける砥石10の回転中心位置はP2位置)。これによ
り、ワークWに2回目の切り込み工程における加工面W
3が形成される。この切り込み工程において、砥石10
が下死点位置(P2)にある際には、砥石10の外周面
は前記1回目の切り込み工程において形成された円弧面
W4の端部、すなわち、基準位置Qに接する。
【0013】3回目の切り込み工程においては、砥石1
0を上死点位置から「距離L+距離ΔL3」だけ離間す
る新たな下死点位置の間で往復動させる。そして、砥石
10を所定量だけY方向に移動させ、ワークWに切り込
みを加える(3回目の切り込み工程での下死点位置にお
ける砥石10の回転中心位置はP3位置)。これによ
り、ワークWに3回目の切り込み工程における加工面W
3が形成される。この切り込み工程において、砥石10
が下死点位置(P3)にある際には、砥石10の外周面
は前記1回目の切り込み工程において形成された基準位
置Qに接する。
【0014】最後(4回目)の切り込み工程において
は、砥石10を上死点位置から「距離L+距離ΔL4」
だけ離間する新たな下死点位置の間で往復動させる。そ
して、砥石10を所定量だけY方向に移動させ、ワーク
Wに切り込みを加える(最後の切り込み工程での下死点
位置における砥石10の回転中心位置はP4位置)。こ
れにより、ワークWに最終形状の加工面W3が形成され
る。この切り込み工程において、砥石10が下死点位置
(P4)にある際には、砥石10の外周面は前記1回目
の切り込み工程において形成された基準位置Qに接す
る。
【0015】上記のように2回目の切り込み工程から最
後の切り込み工程において、砥石10が下死点位置(P
2,P3,P4)にある際には、それぞれ1回目の切り
込み工程にて形成された基準位置Qに砥石10の外周面
が接する。これにより、各切り込み工程での円弧面W4
のとりしろ(同図の斜線領域)を従来よりも大幅に少な
くできるので、砥石10に作用する負荷を大幅に軽減で
きる。これにより、砥石10の研削能力の低下を抑制で
き、ワークWの加工面W3の加工精度を向上できる。な
お、各切り込み工程における砥石10が往復動する際の
2位置間の距離は、切り込み量及び加工面W3の形状等
に基づき予め計算されている。
【0016】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例について説明する。図2に示すように、ワー
クWの側面に切り込み量の異なる2つの加工面W11,
W21を形成する際においても本発明は有効である。す
なわち、本実施例では切り込み量の少ない第1の加工面
W11と、切り込み量多い第2の加工面W12との円弧
面W15,25の端部(基準位置)Qを同部位に形成す
ることができる。すなわち、両円弧面W24,34の下
部(非切り込み部)の高さH1,H2を同じ高さとする
ことができる。
【0017】これに対し、図3に示すように、従来技術
を応用してワークWに切り込み量の異なる2つの加工面
W31,W41を形成する際においては、砥石が往復動
する2位置間の距離が固定であることから、両円弧面W
35,W45の下部の高さH1,H2が異なる。
【0018】本実施例の研削加工方法によれば、例え
ば、パンチ加工等に使用される工具を形成する際に非常
に有効である。すなわち、高さH1,H2の周面部位
(非研削部位)が、パンチ加工用機械のチャック等に挟
持される把持部となる。チャックと把持部との接触面積
が大きいほどチャックに対して工具が安定して挟持され
ることから、このような工具を形成する際の研削加工に
本実施例は非常に有効である。
【0019】なお、本発明は次のように構成することも
できる。 (1)上記第1実施例では、ワークWを固定とし、砥石
10を移動させてワークWの研削加工を行ったが、砥石
10を固定とし、ワークWを移動させて具体化しても上
記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0020】(2)切り込み動作の回数を適宜変更して
具体化してもよい。 (3)図4に示すように、ワークWの上面に円弧面W4
を、また、側面に直線面W5を形成する際の加工方法に
具体化してもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ワーク
研削時に砥石に加わる負荷を軽減できることから、ワー
クの加工面の加工精度を向上できる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、さらにワークの加工面の加
工精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例におけるワークと砥石との関係を
示す模式図。
【図2】 第2実施例におけるワークの加工形状を示す
模式的な斜視図。
【図3】 従来技術の加工方法を応用して加工された第
2実施例に対応するワークの加工形状を示す模式的な斜
視図。
【図4】 別例のワークと砥石との関係を示す模式図。
【図5】 ワークと砥石との関係を示す模式的なの斜視
図。
【図6】 従来技術におけるワークと砥石との関係を示
す模式図。
【符号の説明】
10…砥石、W…ワーク、W1…上面、W2…側面、W
3…加工面、W4…加工面を構成する円弧面、W5…加
工面を構成する直線面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り込み方向に対して直交する方向に、
    砥石又はワークを所定間隔を設けて離間する2位置間で
    往復動させながら複数回の切り込み工程を経てワークに
    直線面と同直線面に接する円弧面とを一度に形成する研
    削加工方法において、 各切り込み工程時において形成される円弧面の直線面と
    接しない側の端部が、それぞれ近接するように、各切り
    込み工程において砥石又はワークが往復動する2位置間
    の距離を順次変移させて行う研削加工方法。
  2. 【請求項2】 1回目の切り込み工程時において形成さ
    れた円弧面の直線面と接しない側の端部を基準位置と
    し、2回目以降の切り込み工程においては、前記基準位
    置となる円弧面の縁部に砥石の外周面が接するように、
    砥石又はワークが往復動する2位置間の距離を順次変移
    させる請求項1に記載の研削加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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