JPH09109602A - 車輪ハブ、その車輪ハブを有する集合体およびその集合体を備える自転車の車輪 - Google Patents

車輪ハブ、その車輪ハブを有する集合体およびその集合体を備える自転車の車輪

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JPH09109602A
JPH09109602A JP23413096A JP23413096A JPH09109602A JP H09109602 A JPH09109602 A JP H09109602A JP 23413096 A JP23413096 A JP 23413096A JP 23413096 A JP23413096 A JP 23413096A JP H09109602 A JPH09109602 A JP H09109602A
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intermediate support
spokes
wheel hub
support ring
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JP23413096A
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Pierre Feche
フェシュ・ピエール
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Mavic SAS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は特に自転車の車輪ハブに関するもの
であり、直線的なスポークのための改良されたハブを提
供する。 【解決手段】 本発明は横方向の軸(2)と、前記横方
向の軸に回転自在に取付けたハブ本体(3)とからな
り、ハブ本体はその両端にそれぞれ内部の収容部を形成
する膨らんだ部分(5,6)を有しており、これらの膨
らんだ部分の端部にはスポーク(19,20)を受入れ
るための複数の切込み(16,17)が形成されてい
る。ハブは少なくとも1つの膨らんだ部分(5,6)と
中間支持リング(25,26,36)を備えており、リ
ングの外径は膨らんだ部分により形成される収容部の内
径に等しく、リングにはスポークを受け留めるための開
口(28,29)が形成され、これらの開口位置は膨ら
んだ部分の切込み(16,17)と合致することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に自転車の車輪ハ
ブに関するものである。本発明は同様にしてハブと2層
のスポーク群からなる集合体およびかかる集合体を備え
る車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車の車輪は本来の形としてタイヤあ
るいはチューブを受け止めるためのリムを有している。
同様にして車輪は、リムを回転させるための手段であり
同時に車輪を自転車のフレームに接続するための手段で
もあるハブを備えている。リムと車輪ハブは2層のスポ
ーク群によって接続されているが、スポークのヘッド部
がハブの2つの膨らんだ部分あるいはハブの両端に存在
するフランジに接続される。スポークの先端にはネジ山
が切られており、この先端部分がリムの穴に嵌合した雌
ネジに螺合してスポークとリムが接続される。
【0003】スポークの種類は数あるが、一般的なもの
はヘッド部が肘形に曲がっており、ハブの回転軸に直角
な円盤状の2枚のフランジを有するハブに取付けられる
ために適切な構造を有する。円盤状のこれらのフランジ
には軸方向に穴が形成されている。
【0004】同様にして肘形に曲がった部分のない直線
的なスポークも公知であるが、このタイプのスポークで
はヘッド部が直線部分の延長線上にある。当然のことな
がら、かかるタイプのスポークは肘形に曲がったスポー
クよりも高い張力を加えることが可能になる。このよう
な張力を計算に入れて、直線タイプのスポークは放射方
向あるいは放射方向と同様の方向に取付けられるととも
に、スポークの本数も少なくなる。これによって車輪の
全体的な重量も減らすことができ、かつ自転車の空気抵
抗も改善されることになる。
【0005】しかしながら、上述した従来の直線タイプ
のスポークは、取付けに際して問題を提起するものであ
る。実際に、スポークを取付けるための穴がハブの膨ら
んだ部分に形成されているが、ネジ山が切られたスポー
クの先端を放射方向から1本1本穴に通しながらスポー
クを組立てていかなければならず、繁雑極まりない手作
業が必要である。加えて、スポークは所定の長さを有し
ていることと、ハブの回転軸がスポークを取付けるべき
前述した膨らんだ部分から概して突出するために、作業
は一層熟練が要求される。
【0006】車輪のハブにスポークを簡単に取付けるた
め公知の技術として、たとえばドイツ実用新案登録出願
公開第87/03618号公報またはフランス特許出願
公開第2653069号公報に、ハブに形成されたボタ
ン穴の形状をした開口や略放射状の溝にスポークのヘッ
ド部分を直接係合させる方法が開示されている。スポー
クのヘッド部分を係合させるこれらの開口や溝や切込み
は、車輪の組立を容易にすることができるので画期的な
発明と言うことができるかも知れない。しかし、これら
開口の領域においてハブは金属疲労して脆くなってしま
う問題がある。実際に、従来のハブでは壊れ易い領域が
開口に起因していることも判明している。また、スポー
クのヘッド部分は円錐台形であるため、ヘッド部分がこ
れらの開口の縁からずれる傾向にある。
【0007】上述の問題を解決するためにある種の車輪
ではスポークのヘッド部分とハブの間に中間座金を介在
させている。これらの座金はスポークとバブの間におけ
る応力をハブのより広範な表面に分散させるものであ
る。しかし、このような特別な座金を介在させることに
より組立がより複雑になってしまう不都合が生じ、実際
に車輪を完成するために必要な部品数を大幅に増加させ
てしまう。さらに、スポークがハブに係合されるとき
に、座金をスポークのヘッド部分に対して保持しなけれ
ばならない。
【0008】従来のハブにおける別の問題点は、リムが
衝撃を受けて変形した場合に何本かのスポークは瞬間的
に張力が解き放たれるために、スポークのヘッド部分が
収容部から外れてしまうことである。かかる不都合を阻
止するために、上述したドイツおよびフランス出願公開
公報の他に、フランス特許第2653069号公報では
溝の底部に対して傾斜する受け口を備えた溝を機械工作
する方法が開示されている。しかしながら、傾斜した受
け口を有する溝を備えたこのようなハブを作製するため
には相応の技術としかるべきコストが必要なのでやはり
問題である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、製造に際しては構造がより一層単純であり、スポー
クをハブに完璧に接続でき、一旦車輪が取付けられる
と、スポークのヘッド部分が決して外れない、直線的な
スポークのための改良されたハブを提供することであ
る。
【0010】本発明の別の目的はスポークのヘッド部を
安定した状態で確実に留める手段を提供することであ
る。本発明の他の目的および利点は、以下の説明から随
時明らかになろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるハブは、横
方向の軸と、その横方向の軸に回転自在に取付けたハブ
本体とからなるものである。ハブ本体はその両端にそれ
ぞれ筒状の収容部を有しており、収容部の端部の壁面に
は軸方向に配向した切込みが形成され、これら切込みに
スポークが受入れられるようになっている。さらにハブ
は両端においてそれぞれ筒状の収容部に嵌合するリング
を備えており、またこのリングは収容部の壁面に形成さ
れた切込みに対応する開口を有している。
【0012】本発明の好ましい実施の形態によれば、リ
ングが一旦収容部に定置されると、スポークのヘッド部
がリング内の収容部により形成される領域に閉じ込めら
れて動かなくなるように、また、ハブの別のエレメント
がリングの内側に係合するように、リングの内径が決定
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従ったハブ1
を添付の図面に沿って詳説することにより、本発明の特
徴が一層明確に理解されることを期待するが、この実施
の形態にのみ本発明が限定される訳ではない。
【0014】図面において図1にはハブの本体3を一方
の側から他方の側に貫いてる横方向の軸2が示されてい
るが、この軸2は図面からも明らかな通り、ハブ本体3
の両端から僅かながら突出している。ハブ本体3は、た
とえば鋼鉄や軽合金のように、種々の適当な材料によっ
て製造される。このハブ本体3は軸2の周りを自由に回
転するように、2個の軸受4,5を介在して軸2に取付
けられる。これらの軸受4,5は、ハブ本体3の両側に
位置する2つの膨らんだ部分6,7により形成された筒
状の収納部(受座)の内部に収められる。2つの膨らん
だ部分6,7には、それぞれハブ本体3の外部に向けて
形成された開口が存在する。図1に示した実施の形態に
おいて、これらの開口は、たとえば最終的にはハブ本体
3の両端に嵌合されるハブキャップ8,9によって封止
されるようになっている。2つの軸受4,5の外レース
(外側環)は、前述した2つの膨らんだ部分6,7にお
ける筒状の内面に位置する段部分により保持されてい
る。
【0015】従来のハブにおいても公知であるが、横方
向の軸2は中空なものが好ましく、自転車の車輪をホー
ク(前輪支柱)に取付けるための固定ロッドが中空部分
を貫通するようになっている。
【0016】図面に示された実施の形態では、横方向の
軸2は両端のいずれか一方に径の大きなショルダ領域1
2を有するパイプ状の部材によって作製される。径の大
きなショルダ領域12は軸受4の内レース(内側環)が
当接するショルダ部を形成する。また、横方向の軸2の
他端はネジ山が切られた領域となっていて、この部分に
止めナット13が装着され、軸受5の内レースに対して
締め付けを行なう。周知のように止めナット13を締め
付けたり緩めたりすることにより、ハブ本体3と横方向
の軸2との間における軸受4,5の遊びを調整すること
が可能となる。この止めナット13は、軸受5の側にお
いて平坦な環状平面を当接させるとともに、ハブ本体3
の先端側においては六角形の凸状面がくるように装着す
ることは図示のとおりである。
【0017】以上、ハブ本体3と横方向の軸2の結合構
造を説明したが、さらに種々の結合手段が組み込まれ
る。すなわち、横方向の軸2の両端にはそれぞれ皿形の
大きな径部分14,15が形成されており、これらの部
分がホークのアームに係合する。また、前述したハブ本
体の膨らんだ部分6,7の開口側には縁に沿って平行に
複数の切込み16,17,18が形成されている。この
切込み16,17,18にスポークの直線部分が受入れ
られ、スポークのヘッド部は膨らんだ部分6,7が形成
する収容部に留められるようになっている。図1の実施
の形態ではスポークの直線部分に対応する切込み18が
図面において膨らんだ部分6の外周面に現れ、2つの切
込み16,17が膨らんだ部分7の壁面に形成されてい
ることがわかる。図示のとおりスポーク19,20はこ
れら2つの切込み16,17に係合されるとともに、ス
ポークの直線部分よりも径が大きなヘッド部21,22
は膨らんだ部分7の内部に留められて引き抜かれないよ
うになっている。当然のことではあるが、切込みの数は
スポークの本数に従って変えることができ、ハブ本体の
膨らんだ部分6,7の開口側において縁に沿って等間隔
に適宜配置される。実際には片側6本または8本のスポ
ークに対応して切込みは形成され、スポーク群は交互に
形成された2層の形態を示すものが一般的である。しか
しながら、スポークの本数は特に限定されたものではな
く、自転車の車種に応じてさまざまなものが製作され
る。
【0018】本発明によればスポークのヘッド部、すな
わちスポーク19,20のヘッド部21,22は、ハブ
本体3の膨らんだ部分6,7の壁面に直接留められる訳
ではない。すなわち、これらのヘッド部21,22は図
面からも明らかなように中間支持リング25,26に係
合するようになっている。さらに、各々の中間支持リン
グ25,26は膨らんだ部分6,7により形成される筒
状の収容部に調整して組み込むことができるように、外
径が適切な寸法になるように作製されたものである。一
方、これら中間支持リング25,26の内径は、前述し
た横方向の軸2の径の大きなショルダ領域12の外径よ
りも大きなものであり、かつ止めナット13の外径と比
べてもそれぞれ大きい。これらの中間支持リング25,
26は、ハブ本体の膨らんだ部分6,7の内部に収容さ
れるような寸法決めがなされるとともに、軸受4,5の
外レースと確実に当接するように組み込まれる。ハブ本
体3の膨らんだ部分6,7の各々において、膨らんだ部
分6,7により形成される筒状の収容部全長にわたって
軸受4,5と中間支持リング25,26が存在すること
が好ましい。
【0019】中間支持リング25,26にも同様にして
縁に沿って平行に複数の切込みが形成されるが、これら
切込みの寸法と配置は前述したハブ本体3の膨らんだ部
分6,7に形成された切込みに一致するものである。図
2および図3は中間支持リングを詳細に示しているが、
これらの図から、たとえば中間支持リング25がハブ本
体3の膨らんだ部分7に形成された切込みの数と同数の
切込みを有していること、図1においても認められる径
方向に相対する切込み28,29などの態様が明白に理
解されよう。これらの切込み28,29は、膨らんだ部
分7の切込み16,17と合致するものである。
【0020】このように、スポーク群のそれぞれにつ
き、スポークの張力は、中間支持リングによって適切に
維持されると同時にハブ本体の壁面に確実に伝達され
る。すなわち、ハブ本体の壁面上に及ぼされるこれらの
応力は、かかる中間支持リングを介在させることで軽減
され、さらに、より良く分散されるのである。実際に、
このような中間支持リングはスポークの張力を維持する
部分の面積を増加させることになる。これら中間支持リ
ングはハブ本体に付け足す形になるが、これによりハブ
本体の膨らんだ部分において壁の厚さを比較的薄くする
ことが可能となる。さらには、ハブのさまざまなエレメ
ント、特に軸受の取付けが簡易になる。
【0021】図示された実施の形態においては中間支持
リングの切込みはハブ本体の膨らんだ部分の切込みと同
一方向に開口しているが、常にこのような態様をしてい
なければならないものでもない。すなわち、中間支持リ
ングに形成される切込みの開口をハブ本体の内側に向け
ることにより双方の切込みの開口が互いに反対方向に配
置された実施の形態でも可能なのである。
【0022】以上、中間支持リングとハブ本体の膨らん
だ部分に形成される切込みの配置について説明したが、
中間支持リングはスポークのヘッド部を受け留めるため
の収容部を備えることが好ましい。また、図1から図3
に示された実施の形態によれば、中間支持リングの各々
には環状の溝31が内周面に形成されるが、この溝31
の幅と深さは全てのスポークのヘッド部の寸法よりも大
きなものとなっている。スポークのヘッド部は円錐台形
であることを考慮して、これらヘッド部を確実に保持す
るため、溝31の底部はバブ本体の内側方向に向かって
盛り上がったものとすることが好ましい。さらに他の実
施の形態においては、車輪の軸と直交する方向に対して
スポークを僅かに傾斜させることを考慮に入れて、環状
の溝31は全体的に適切な形状に加工される。すなわ
ち、軸受側に位置する溝の底部はハブ本体の外側に位置
する溝の底部よりも盛り上がった形状に作製されるので
ある。僅かに傾斜したスポーク群を計算に入れながら、
中間支持リングに前述のような溝を形成することによ
り、スポークのヘッド部はハブ本体の内側で安定して留
められることになる。
【0023】本発明の好ましい実施の形態においては、
中間支持リングがハブ本体に取付けられたとき、スポー
クが径方向に動いてしまうことを阻止するために、そし
て特に張力が緩んだ場合にスポークが前述した切込みか
ら外れてしまうのを防止するべく、これら中間支持リン
グの内側の開口は少なくとも一部分が閉鎖される。
【0024】ここで再び図1に戻って説明するが、ハブ
本体3の膨らんだ部分7の側では中間支持リング25の
内径は、止めナット13の外径よりも僅かに大きいだけ
である。このような構造によって、止めナット13と中
間支持リング25との間にはほとんどスペースが存在せ
ず、スポークのヘッド部は前述したように径方向に動こ
となく切込みから外れてしまう危険性も回避される訳で
ある。
【0025】また、ハブ本体の他方にある膨らんだ部分
6の側について見ると、横方向の軸2の径の大きなショ
ルダ領域12にブッシュ30が当接するようにして取付
けられているのが認められる。このブッシュ30の外径
も中間支持リング26の内径よりも僅かに小さいことは
注目すべき点である。かかる構成によりブッシュ30と
中間支持リング26との間にスペースはほとんど存在せ
ず、膨らんだ部分6の内部に中間支持リング26が一度
取付けられると、当然のこととしてスポークのヘッド部
は外れることなく確実に保持される。
【0026】このブッシュ30は従来のすべての材料で
作製することが可能であり、あらゆる適宜な手段により
定位値に維持される。もちろん、ブッシュ30の態様は
図示したものにのみ限定されず、たとえば横方向の軸2
のショルダ領域12の外径を大きくしたり、中間支持リ
ング26の内径を小さくしたりすることによって、この
ブッシュ30なしで済ますことも可能である。
【0027】いずれにせよ本発明の好ましい実施の形態
に従えば、中間支持リング25,26は膨らんだ部分
6,7に形成された切込みと合致して配置されるように
取付けられるものであり、その状態が図1に示されてい
る。加えて、ブッシュ30は脱着が可能な部材であり、
従って分解に際して真価を発揮する。たとえば損傷によ
り何本かのスポークを交換する必要がある場合には、こ
のブッシュ30を抜き取れば中間支持リング26の環状
の溝31が自由な状態になる。この状態で、交換すべき
スポークは切込みから外されて簡単に除去され、新品の
スポークを所定の位置に係合させて交換が即座に完了す
る。交換作業の後は、中間支持リング26と新品のスポ
ークは他のスポーク群に懸けられた張力によって動くこ
となく確実に維持される。ハブ本体3の反対側でも止め
ナット13を取り外した後、同様の手順でスポークの交
換作業は行なわれ、完了後は元の状態に止めナット13
を組み込む。しかしながら、取り外したブッシュを別の
適切な手段に置き換えることも可能である。特に図示さ
れるブッシュ30のように、簡単に着脱することができ
る手段であるならば互換性があると言える。また、中間
支持リング25,26は、主に鋼鉄あるいは軽合金など
の材料を用いて作製されるが、その他にもさまざまな材
料を採用することが考えられる。
【0028】ここで車輪の組立手順について説明する
が、先ずスポーク群の選別を行なった後、スポークを1
本づつ中間支持リングの切込みに係合させていく。次
に、スポークのヘッド部が係合された中間支持リングを
ハブ本体の両端にある膨らんだ部分により形成された収
容部の中に係合させる。このときに止めナット13とブ
ッシュ30は中間支持リングの半径内側方向に存在する
ように差し込まれ、この中間支持リングの開口は塞がれ
ることになる。このようにして中間支持リングが一旦収
容部に係合されると、スポークに張力が懸けられていな
くとも、スポークのヘッド部が切込みから外れることが
ない。そのため、車輪の取付けは簡便化されることにな
る。特に、組立に際して張力が全く懸けられていないに
も拘わらず、未だリムに結合していないスポークがハブ
本体にはしっかりと繋がれている。しかしながら、車輪
の組立方法もかかる手順にのみ限定されるものではな
く、他にも適切な全ての方法が採用可能である。
【0029】上述したような構造により、自転車を使用
している間に衝撃や特別な応力を受けた場合にもスポー
クの張力は完全に緩められるので、スポークのヘッド部
は常に収容部の内部で確実に留まっていることが理解さ
れよう。
【0030】図4は本発明による他の実施の形態を示す
が、この実施の形態では前述した実施の形態における中
間支持リング25,26に相当するものがリング36で
ある。リング36は上述の実施の形態における中間支持
リング25,26と同様な働きをするが、第1の実施の
形態では中間支持リングがU字型断面の溝を有していた
のに対して、この実施の形態のリング36は断面がL字
型の溝を有している点で異なっている。しかしリング3
6によって形成される環状の溝は、中間支持リング2
5,26と同じく、リングの内側かつハブの外側に向い
て開口している。リング36はその垂直面によってハブ
本体35に当接する。スポークはハブ本体35の切込み
とリング36の切込みをそれぞれ貫通する。また、図面
からも明らかなように、リング36の内側にある収納部
に強制的に収まったスポークのヘッド部を拡張可能なリ
ング37が放射方向に押しやりながら保持する。
【0031】前述した拡張可能なリング37の詳細は図
5に示されるが、このリング37には切り欠きが形成さ
れ、プラスチック材料で作製されたものである。このリ
ング37はスポークのヘッド部に適合するため、その外
径はリング36の溝の内径からヘッド部の寸法を差し引
いただけ小さなものである。拡張可能なリング37はス
ポークのヘッド部を弾性作用によって半径外側方向に押
しやり、リング36とハブ本体の切込みにヘッド部を確
実に保持する。かかる作用によって、何らかの事故でス
ポークが損傷した場合にもヘッド部は常に収納部の内部
に保持されていることになる。
【0032】図4にはさらに、横方向の軸34に取付け
られた施錠フランジ38が示されている。この施錠フラ
ンジ38はハブ本体の内部を保護するためのキャップで
あり、スポークの組立が完了した後にハブ本体のリング
領域を封止するものである。
【0033】以上、図面に示した実施の形態につき説明
したが、本発明がこれらの実施の形態にのみ限定される
ものではなく、この他にも種々の実施の形態が想定され
る。特に、ハブ本体を構成するエレメント、すなわち横
方向の軸、ハブ本体、軸受、膨らんだ部分はさまざまな
形状のものを採用することが可能であり、寸法も適宜選
択することができる。また、これらの構成部材は図示し
た実施の形態以外にも、異なる配置の仕方が考えられ得
る。
【0034】実施の形態に用いられるリングの切込みに
ついて説明したが、ハブ本体によって形成される軸方向
に対してこれらの切込みの方向を傾斜させることも可能
であろうし、切込みの形状を丸みを帯びたもの、さらに
は別の形状に作製することも本発明の範囲を逸脱するこ
となく成し得る変形例である。また、リングの切込みの
代わりにリングに穴を形成することも可能であろう。そ
の場合、スポークのヘッド部はその周辺が全て穴に接触
して配置するような形になるが、取付けに当たっては1
本1本糸を通すようにして穴に係合させていく。しかし
ながら、一見して面倒であると思われがちな作業も、リ
ングの中心部分は完全に空洞であるが故に問題なく行な
うことが可能となる。
【0035】これまで図面に示したもの以外の実施の形
態の可能性を説明したが本発明の特許請求の範囲を逸脱
することなくさらなる実施の形態も達成される筈であ
る。いずれにせよ明細書の冒頭で述べたように、本発明
はいかなるタイプの自転車の前輪または後輪にも採用す
ることができるものである。そして、後輪に採用した場
合には機能を異にする2層のスポーク群を構成すること
になるが、本発明はハブの片側のみに、すなわち片側に
取付けられたスポーク群にのみ採用することも可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば構造がより一層単純であ
り、スポークをハブに完璧に接続でき、一旦車輪が取付
けられると、スポークのヘッド部分が決して外れないハ
ブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による1つの実施の形態におけるハブの
一部切り欠き断面図である。
【図2】図1のハブにおける中間支持リングを一部断面
で示す正面図である。
【図3】図2における一点鎖線AAに沿った断面図であ
る。
【図4】本発明による別の実施の形態を示す一部切り欠
き断面図である。
【図5】スポークのヘッド部を保持するための拡張可能
なリングを示す正面図である。
【符号の説明】
1 ハブ 2,34 横方向の軸 3 ハブ本体 4,5 軸受 6,7,35 膨らんだ部分 8,9 ハブキャップ 12 ショルダ領域 13 止めナット 14,15 皿形の大きな径部分 16,17,18 切込み 19,20 スポーク 21,22 ヘッド部 25,26 中間支持リング 28,29 開口 30 ブッシュ 31 溝 36 リング 37 拡張可能なリング 38 施錠フランジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向の軸(2)と、前記横方向の軸に
    回転自在に取付けたハブ本体(3)とからなり、ハブ本
    体はその両端にそれぞれ内部の収容部を形成する膨らん
    だ部分(5,6)を有しており、これらの膨らんだ部分
    の端部にはスポークを受入れるための複数の切込み(1
    6,17)が形成された車輪ハブにおいて、前記車輪ハ
    ブは少なくとも1つの膨らんだ部分(5,6)と中間支
    持リング(25,26,36)を備えており、前記中間
    支持リングの外径は前記膨らんだ部分により形成される
    収容部の内径に等しく、前記中間支持リングにはスポー
    クを受け留めるための開口(28,29)が形成され、
    その開口の位置は前記膨らんだ部分の切込み(16,1
    7)と合致することを特徴とする、車輪ハブ。
  2. 【請求項2】 前記中間支持リング(25,26,3
    6)の内周面に前記スポークのヘッド部を受け留めるた
    めに環状の溝(31)が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の車輪ハブ。
  3. 【請求項3】 前記中間支持リング(25,26)の内
    径は、その中間支持リングの半径方向の内側に係合する
    ハブのエレメントの径よりも大きく、一旦前記中間支持
    リングがその収容部に係合されると、前記中間支持リン
    グの環状溝(31)の少なくとも一部分を前記エレメン
    トが閉塞することを特徴とする、請求項2に記載の車輪
    ハブ。
  4. 【請求項4】 前記エレメントは横方向の軸(2)に取
    付けたハブ本体(3)の止めナット(13)の筒状部分
    であることを特徴とする、請求項3に記載の車輪ハブ。
  5. 【請求項5】 前記エレメントは前記横方向の軸の一部
    に装着される筒状のブッシュ(30)であることを特徴
    とする、請求項3に記載の車輪ハブ。
  6. 【請求項6】 装着された前記スポークのヘッド部に対
    して密着する拡張可能なリング(37)が前記中間支持
    リングの内側に嵌合していることを特徴とする、請求項
    2に記載の車輪ハブ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に従った車
    輪ハブを有することを特徴とする、車輪ハブとその車輪
    ハブに取付けられた2層の直線的なスポーク群から構成
    される集合体。
  8. 【請求項8】 請求項7に従った集合体を備えることを
    特徴とする、自転車の車輪。
JP23413096A 1995-09-22 1996-09-04 車輪ハブ、その車輪ハブを有する集合体およびその集合体を備える自転車の車輪 Withdrawn JPH09109602A (ja)

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