JPH0910910A - 軽合金射出材料の射出成形方法および射出成形機 - Google Patents

軽合金射出材料の射出成形方法および射出成形機

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JPH0910910A
JPH0910910A JP18502495A JP18502495A JPH0910910A JP H0910910 A JPH0910910 A JP H0910910A JP 18502495 A JP18502495 A JP 18502495A JP 18502495 A JP18502495 A JP 18502495A JP H0910910 A JPH0910910 A JP H0910910A
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hopper
inert gas
light alloy
screw
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Yuji Kihara
勇二 木原
Kengo Takeya
健吾 武谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固体状の軽合金射出材料が、ホッパからシリン
ダバレルに円滑に供給され、成形品の品質も低下しない
軽合金射出材料の射出成形方法を提供する。 【構成】固体状の軽合金射出材料が収納されているホッ
パ(20)と、その先端部に射出ノズル(3)が設けら
れているシリンダバレル(1)と、シリンダバレル
(1)内で回転および軸方向に駆動されるように設けら
れているスクリュウ(15)と、スクリュウ(15)を
駆動する駆動装置(30、31)とを備えた射出成形機
により軽合金射出材料から成形品を得るとき、成形開始
準備時間中、所定時間以上成形を中断する時間中および
成形終了後所定時間中は、ホッパ(20)の内部を不活
性ガス雰囲気にすることにより、ホッパ(20)下のス
クリュウ供給部(16)不活性ガス雰囲気にすると共
に、射出ノズル(3)の先端部を不活性ガス雰囲気にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体状の軽合金射出材
料が収納されているホッパと、その先端部に射出ノズル
が設けられているシリンダバレルと、該シリンダバレル
内で回転および軸方向に駆動されるように設けられてい
るスクリュウと、スクリュウを回転方向と軸方向に駆動
する駆動装置とを備えた射出成形機により軽合金射出材
料から成形品を得る軽合金射出材料の射出形成方法およ
びこの方法の実施に直接使用される射出成形機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インラインスクリュウ式射出成形機は、
文献名を挙げるまでもなく従来周知で、外周部にヒータ
が設けられているシリンダバレル、このシリンダバレル
内で回転および軸方向に駆動されるスクリュウ、このス
クリュウを軸方向に駆動する油圧ピストン・シリンダ機
構、回転方向に駆動する油圧モータ等から構成されてい
る。したがって、スクリュウを油圧モータにより回転駆
動すると共に、ホッパから軽合金射出材料をシリンダバ
レルに供給すると、固体状の軽合金射出材料はスクリュ
ウの回転による摩擦熱、剪断熱、ヒータから加える熱等
により混練・溶融され、そしてシリンダバレルの前方に
送られ計量される。計量された溶融状態の軽合金射出材
料は、油圧ピストン・シリンダ機構の油圧室に圧力油を
供給し、スクリュウを軸方向に駆動することにより金型
に射出される。冷却固化を待って金型を開き成形品を得
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
射出成形機によっても、射出成形により軽合金射出材料
から成形品を得ることはできる。しかしながら、連続的
に射出成形しているときには問題は少ないが、成形を中
断したときに特に問題が生じることがある。すなわち軽
合金例えば活性の高いマグネシウム合金、アルミニウム
合金等に見られるように軽合金射出材料は酸化し易いの
で、従来の射出成形機によって成形品を得るときには次
のような問題が生じている。 (1)温度が高く酸化しやすい状態にあるスクリュウ供
給部において、軽合金射出材料が酸化すると塊状に固ま
り、場合によってはシリンダバレル内における搬送が不
可能になることもある。 (2)固体状の軽合金射出材料の表面に形成された酸化
物が成形品に混入し、成形品の品質を低下させる。 (3)射出ノズルの先端部においては、軽合金射出材料
は融点近くの高温で、しかも大気に直接曝されているの
で、強固な酸化物が形成され、形成された酸化物がプラ
グとなり、射出不能になることがある。 (4)射出ノズルの先端部から漏れ出す溶融状態の軽合
金射出材料が発火、燃焼し、射出ノズルの外周部に巻き
付けられているヒータ、熱電対等を損傷させることがあ
る。 本発明は、上記したような従来の欠点あるいは問題点を
解決した軽合金射出材料の射出成形方法およびこの方法
の実施に使用される射出成形機を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、固体状の軽合金射出材料が収納されてい
るホッパと、その先端部に射出ノズルが設けられている
シリンダバレルと、該シリンダバレル内で回転および軸
方向に駆動されるように設けられているスクリュウと、
前記スクリュウを回転方向と軸方向に駆動する駆動装置
とを備えた射出成形機により軽合金射出材料から成形品
を得る射出成形方法において、前記ホッパの内部を不活
性ガス雰囲気にし、それによって前記ホッパ下のスクリ
ュウ供給部を不活性ガス雰囲気にするように構成され
る。請求項2記載の発明は、固体状の軽合金射出材料が
収納されているホッパと、その先端部に射出ノズルが設
けられているシリンダバレルと、該シリンダバレル内で
回転および軸方向に駆動されるように設けられているス
クリュウと、前記スクリュウを回転方向と軸方向に駆動
する駆動装置とを備えた射出成形機により軽合金射出材
料から成形品を得る射出成形方法において、成形開始準
備時間中、所定時間以上成形を中断する時間中および成
形終了後所定時間中は、前記ホッパの内部を不活性ガス
雰囲気にし、それによって前記ホッパ下のスクリュウ供
給部を不活性ガス雰囲気にすると共に、前記射出ノズル
の先端部を不活性ガス雰囲気にするように構成され、請
求項3記載の発明は、固体状の軽合金射出材料が収納さ
れているホッパと、その先端部に射出ノズルが設けられ
ているシリンダバレルと、該シリンダバレル内で回転お
よび軸方向に駆動されるように設けられているスクリュ
ウと、前記スクリュウを回転方向と軸方向に駆動する駆
動装置とを備えた射出成形機により軽合金射出材料から
成形品を得る射出成形方法において、成形開始準備時間
中、所定時間以上成形を中断する時間中および成形終了
後所定時間中は、前記ホッパの内部と前記射出ノズルの
先端部を不活性ガス雰囲気にすると共に、前記ホッパの
内部は成形中も不活性ガス雰囲気にし、それによって前
記ホッパ下のスクリュウ供給部を成形中も不活性ガス雰
囲気にするように構成される。請求項4記載の発明は、
外部に加熱体が設けられているシリンダバレルと、該シ
リンダバレル内で回転および軸方向に駆動されるように
設けられているスクリュウと、前記スクリュウを回転方
向と軸方向に駆動する駆動装置と、前記シリンダバレル
に軽合金射出材料を供給するためのホッパと、前記ホッ
パの内部と前記シリンダバレルの先端部に設けられてい
る射出ノズルとを不活性ガス雰囲気に置くための不活性
ガス供給装置とを備えた射出成形機であって、前記不活
性ガス供給装置は、不活性ガス供給源から前記ホッパま
で延びている第1のガス供給管路と、同様に不活性ガス
供給源から前記射出ノズルの方へ延びている第2のガス
供給管路と、該第2のガス供給管路の先端に取り付けら
れている不活性ガス置換治具とからなり、前記不活性ガ
ス置換治具は、不活性ガスが放出される開口部を有する
と共に、該開口部が前記射出ノズルと整合する第1位置
と、成形可能な位置に退避する第2位置とに移動可能に
設けられ、前記不活性ガス置換治具の開口部を前記射出
ノズルに整合して押し付けると、前記開口部と前記射出
ノズルとは気密状態で接触するように構成される。
【0005】
【作用】例えばヒータに通電して、シリンダバレル、射
出ノズル等を成形可能な所定温度になるように加熱す
る。この加熱時間中はホッパの内部を不活性ガス雰囲気
にすることにより、ホッパ下のスクリュウ供給部も不活
性ガス雰囲気にする。また、射出ノズルの先端部を不活
性ガス雰囲気にする。所定温度になったら、ホッパ内の
固体状の軽合金射出材料をシリンダバレルに供給する。
そして、従来周知のようにスクリュウを回転駆動する。
そうすると、スクリュウが回転するときに生じる摩擦
熱、剪断熱等により軽合金射出材料は、混練・溶融され
てシリンダバレルの前方に計量される。射出ノズルを不
活性ガス雰囲気から開放して、計量された溶融状態の軽
合金射出材料を、スクリュウを軸方向に駆動して金型に
射出する。冷却固化を待って成形品を取り出す。以下、
上記計量、射出操作を繰り返して成形する。上記のよう
に成形しているときも、連続して、または間欠的にホッ
パ内部を不活性ガス雰囲気にする。ホッパ内部を不活性
ガス雰囲気にすることにより、ホッパ下のスクリュウ供
給部も不活性ガス雰囲気にする。または、成形動作を所
定時間以上例えば10分以上中断するときは、ホッパの
内部を不活性ガス雰囲気にすることにより、ホッパ下の
スクリュウ供給部も不活性ガス雰囲気にすると共に、射
出ノズルの先端部を不活性ガス雰囲気にする。所定時間
中断した後は前述したようにして再開する。成形を終了
したら、シリンダバレルの内部から軽合金射出材料が残
らないようになるだけ排出し、ヒータをオフすると共
に、ホッパの内部と射出ノズルの先端部を所定時間例え
ばシリンダバレルの温度が200°C以下に下がるまで
不活性ガス雰囲気にする。他の発明は、上記のように作
用すると共に、射出成形時にもホッパの内部は不活性ガ
ス雰囲気にし、ホッパ下のスクリュウ供給部も不活性ガ
ス雰囲気にする。
【0006】
【実施例】以下、図1により本発明の射出成形機の実施
例を説明する。本実施例に係わる射出成形機は、従来周
知の構造をしたシリンダバレル1、このシリンダバレル
1内に軸方向と回転方向とに駆動自在に設けられている
スクリュウ15、前記シリンダバレル1に固体状の軽合
金射出材料を供給するホッパ20、前記スクリュウ15
を軸方向と回転方向とに駆動する駆動装置30、31、
詳しくは後述する不活性ガス供給装置40等から構成さ
れている。
【0007】シリンダバレル1は周知の構造を有し、図
において右方の後端部寄りに開口2があけられ、この開
口2にホッパ20の供給口24が気密的に接続されてい
る。シリンダバレル1の前方端部には射出ノズル3が設
けられている。シリンダバレル1および射出ノズル3の
外周部には、周知のように個々に精密に温度制御される
ヒータ4、4、…が設けられている。
【0008】シリンダバレル1には、ピストン・シリン
ダ装置5のシリンダ5’が固定されている。このピスト
ン・シリンダ装置5のピストン6からはピストンロッド
7が図1において左方すなわち前方に延び、そして射出
台Dに固定されている固定盤10に固定されている。し
たがって、ピストン・シリンダ装置5のピストンロッド
側の油圧室8に圧油を供給すると、シリンダバレル1し
たがって射出ノズル3が固定金型11へタッチする方向
へ駆動され、ピストンヘッド側の油室9に供給すると、
固定金型11から離間する方へ駆動されることになる。
固定盤10には周知のように固定金型11が、そして図
には示されていない可動盤には可動金型12がそれぞれ
取り付けられている。
【0009】スクリュウ15は、従来周知のように、後
方から先端部に向かって固体輸送区間すなわちスクリュ
ウ供給部16、相遷移区間および液体輸送区間に分か
れ、スクリュウ供給部16の後端部はシリンダバレル1
から外方へ延びスクリュウ軸17となっている。そして
このスクリュウ軸17が、従来周知のピストン・シリン
ダユニット等から構成されている軸方向駆動装置30
と、油圧モータ等から構成されている回転方向駆動装置
31とに接続されている。ホッパ20は、略漏斗状をし
た本体21と、この本体21の上方の開口部を気密的に
密閉する蓋体22とから構成されている。そして、本体
21の斜壁23と、下方の供給口24近傍とに、後述す
る第1ガス供給管路43を接続するための開口25、2
6があけられている。
【0010】不活性ガス供給装置40は、アルゴンガ
ス、窒素ガス等が収納されているボンベ状の第1、2の
圧力容器41、41’、これらの圧力容器41、41’
からホッパ20と射出ノズル3の方へそれぞれ延びてい
る第1、2のガス供給管路43、46、射出ノズル3の
先端部を不活性ガス雰囲気にする不活性ガス置換治具5
0等から構成されれいる。第1の圧力容器41からは第
1のガス供給管路43がホッパ20の方へ延び、そして
2本の分岐管43’、43”がホッパ20の開口25、
26にそれぞれ気密的に接続されている。なお、第1の
ガス供給管路43には圧力調整器44、流量調整器45
等が設けられている。第2の圧力容器41’からは第2
のガス供給管路46が射出ノズル3の方へ延び、そして
フレキシブルなホース47を介して不活性ガス置換治具
50に接続されている。不活性ガス置換治具50は、固
定盤10の表面に沿って上下動可能にあるいは着脱可能
に設けられている。そして、内部に上方から中心部に向
かってガス通路51が形成され、このガス通路51は図
において右方の表面で外部に開口52している。この開
口52は、固体盤10に通常設けられているロケートリ
ングのノズル挿入孔と同様な形状をしている。したがっ
て、射出ノズル3が不活性ガス置換治具50の開口52
に接触すると、不活性ガスは外部へ漏れない。
【0011】次に、上記実施例の射出成形機を使用した
軽合金射出材料の射出形成方法を説明する。射出材料に
は樹脂も適用することができるが、本実施例では軽合金
が適用される。軽合金とは、融点が650゜C以下の金
属元素単体もしくはこれらの金属を基にした合金を称す
る。実際的な例としては例えばアルミニウム、マグネシ
ウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、テルビウム、テルル、
カドミウム、タリウム、アスタチン、ポロニウム、セレ
ン、リチウム、インジウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジュウム、セシウム、フランシウム、ガリウム等を挙
げることできるが、特にアルミニウム、マグネシウム、
鉛、亜鉛、ビスマス、錫の単体およびこれらの金属を基
にした合金が望ましい。これらの金属材料は、いずれも
上記実施例の射出成形機で混練溶融し、そして射出成形
できる金属元素あるいは合金である。
【0012】成形開始準備期間中、不活性ガス置換治具
50を、駆動装置例えば図に示されていない油圧ピスト
ン機構によりスライドさせて、図1に示されているよう
に、開口52が射出ノズル3と軸方向に整合する第1の
位置にする。そうしてピストン・シリンダ装置5のピス
トンロッド側の油圧室8に圧油を供給する。そうする
と、射出ノズル3が不活性ガス置換治具50の開口52
にタッチする。そこで、第2の圧力容器41’の元栓4
2’を開く。そうすると、第2のガス供給管路46によ
り、圧力調整器48で所定圧力に調整された不活性ガス
が、不活性ガス置換治具50のガス通路51から開口5
2に供給される。これにより、射出ノズル3の先端部が
不活性ガス雰囲気に置かれる。また、第1の圧力容器4
1の元栓42も開く。そうすると、第1のガス供給管路
43により、圧力調整器44で所定圧力に調整され、そ
して流量調整器45により所定流量に制御された不活性
ガスが、分岐管43’、43”からホッパ20の本体2
1と供給口24近傍とに供給される。これにより、ホッ
パ20の本体21の内部と、供給口24近傍と、ホッパ
20下のスクリュウ供給部16とが不活性ガス雰囲気に
置かれる。
【0013】シリンダバレル1には、例えば温度センサ
が取り付けられていて、この温度センサが計量可能な所
定温度に上昇したことを検知すると、計量を開始する。
すなわち回転方向駆動装置31によりスクリュウ15は
回転駆動される。そしてホッパ20から固体状の軽合金
射出材料がシリンダバレル1に供給される。そうする
と、軽合金射出材料はシリンダバレル1内でヒータ4、
4、…から加える熱と、スクリュウ15を回転駆動する
ときに生じる摩擦熱、剪断熱等により相遷移区間で徐々
に溶融が始まり、液体輸送区間で溶融してシリンダバレ
ルの前方に計量される。計量の進行と共に、スクリュウ
15は計量される溶融状態の軽合金射出材料の圧力によ
り後退する。図1において、固体状の軽合金射出材料は
多数の点で、そして溶融状態の軽合金射出材料は塗りつ
ぶしで示されている。
【0014】所定量計量したら、第2の圧力容器41’
の元栓42’を閉じる。ピストン・シリンダ装置5のピ
ストンヘッド側の油室9に圧油を供給して射出ノズル3
を不活性ガス置換治具50から離す。そうして、不活性
ガス置換治具50を成形に支障にない第2位置へ退避さ
せる。ピストン・シリンダ装置5のピストンロッド側の
油圧室8に圧油を供給して射出ノズル3を固定金型11
へタッチさせる。そうして軸方向駆動装置30によりス
クリュウ15を高速で駆動する。計量された溶融状態の
軽合金射出材料は高速で金型11、12のキャビテイに
射出される。射出が終わったら、冷却固化を待って成形
品を取り出す。その間に前述したようにして計量し、そ
して射出する。上記のようにして成形するときにも、ホ
ッパ20の本体21と供給口24近傍には不活性ガスを
供給する。
【0015】長時間例えば10分以上中断するときは酸
化の程度が大きくなるので、前述したように不活性ガス
置換治具50を図示の第1位置へ移動して、第2の圧力
容器41’の元栓42’を開き、射出ノズル3の先端部
を不活性ガス雰囲気に置く。また、ホッパ20の本体2
1と供給口24近傍にも前述したようにして不活性ガス
を供給する。前述した始動時の操作に準じて再開する。
成形操作を終了するときは、スクリュウ15を回転駆動
してシリンダバレル1内の軽合金射出材料がなるだけ残
らないように排出する。そうして、不活性ガス置換治具
50を図示の第1の位置へ移動させて、前述したように
射出ノズル3の先端部を不活性ガス雰囲気に置くと共
に、ホッパ20の本体21と供給口24近傍も不活性ガ
ス雰囲気に置く。温度センサがシリンダバレル1の温度
が100〜200゜C以下に下がったことを検知する
と、元栓42、42’を閉めて不活性ガスの供給を停止
する。
【0016】上記実施例では不活性ガス置換治具50を
第1の位置へ移動させ、そして射出ノズル3をピストン
・シリンダ装置5により不活性ガス置換治具50の開口
52に当接する方向に駆動しているが、不活性ガス置換
治具50を第1の位置へ移動させてから、不活性ガス置
換治具50を射出ノズル3に当接する方向に駆動するよ
うに実施することもできる。なお、上記射出成形機を使
用した成形方法の説明では、制御装置自体に関する説明
がなく、半自動的に成形されるように説明されている
が、完全に自動的にも、また手動的にも成形できること
は明らかである。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、固体状
の軽合金射出材料が収納されているホッパと、その先端
部に射出ノズルが設けられているシリンダバレルと、該
シリンダバレル内で回転および軸方向に駆動されるよう
に設けられているスクリュウと、スクリュウを回転方向
と軸方向に駆動する駆動装置とを備えた射出成形機によ
り軽合金射出材料から成形品を得る射出成形方法におい
て、ホッパの内部を不活性ガス雰囲気にし、それによっ
てホッパ下のスクリュウ供給部を不活性ガス雰囲気にす
るので、ホッパ内で軽合金射出材料が酸化しないことは
勿論のこと、ホッパ下のスクリュウ供給部において軽合
金射出材料が酸化して塊状に固まり、成形サイクル時に
搬送が不可能になるようなことはない、また酸化物が成
形品に混入し成形品の品質を低下させるようなこともな
い、という本発明特有の数々の効果が得られる。特に、
他の発明のように酸化の進行の恐れのある成形開始準備
時間中、所定時間以上成形を中断する時間中および成形
終了後所定時間中は、ホッパの内部と射出ノズルの先端
部を不活性ガス雰囲気にするので、上記効果に加えて射
出ノズルが酸化物のプラグで詰まることも、射出ノズル
の外周部に巻き付けられているヒータ、熱電対等が酸化
時の発火等により損傷を受けることもない、加えて成形
サイクルの開始が容易にできる、という数々の効果が得
られる。また、他の発明によると、成形中もホッパ内は
不活性ガス雰囲気に置かれるので、ホッパ内で軽合金射
出材料が酸化しないことは勿論のこと、ホッパ下のスク
リュウ供給部が不活性ガス雰囲気になるので、活性の高
いマグネシウム合金、アルミニウム合金等の軽合金射出
材料の酸化が防止され、軽合金射出材料は円滑にシリン
ダバレル内を搬送され、そして酸化物による成形品の品
質低下が抑えられるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる射出成形機の一部を破
断して模式的に示す側面図である。
【符号の説明】 1 シリンダバレル 3 射出ノズル 4 ヒータ 15 スクリュウ 20 ホッパ 40 不活性ガス供給装置 41 第1の圧力容器 41’ 第2の圧力容器 43 第1のガス供給管路 46 第2のガス供給管路 50 不活性ガス置換治具 52 開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状の軽合金射出材料が収納されてい
    るホッパ(20)と、その先端部に射出ノズル(3)が
    設けられているシリンダバレル(1)と、該シリンダバ
    レル(1)内で回転および軸方向に駆動されるように設
    けられているスクリュウ(15)と、前記スクリュウ
    (15)を回転方向と軸方向に駆動する駆動装置(3
    0、31)とを備えた射出成形機により軽合金射出材料
    から成形品を得る射出成形方法において、 前記ホッパ(20)の内部を不活性ガス雰囲気にし、そ
    れによって前記ホッパ(20)下のスクリュウ供給部
    (16)を不活性ガス雰囲気にすることを特徴とする軽
    合金射出材料の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 固体状の軽合金射出材料が収納されてい
    るホッパ(20)と、その先端部に射出ノズル(3)が
    設けられているシリンダバレル(1)と、該シリンダバ
    レル(1)内で回転および軸方向に駆動されるように設
    けられているスクリュウ(15)と、前記スクリュウ
    (15)を回転方向と軸方向に駆動する駆動装置(3
    0、31)とを備えた射出成形機により軽合金射出材料
    から成形品を得る射出成形方法において、 成形開始準備時間中、所定時間以上成形を中断する時間
    中および成形終了後所定時間中は、前記ホッパ(20)
    の内部を不活性ガス雰囲気にし、それによって前記ホッ
    パ(20)下のスクリュウ供給部(16)を不活性ガス
    雰囲気にすると共に、前記射出ノズル(3)の先端部を
    不活性ガス雰囲気にすることを特徴とする軽合金射出材
    料の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 固体状の軽合金射出材料が収納されてい
    るホッパ(20)と、その先端部に射出ノズル(3)が
    設けられているシリンダバレル(1)と、該シリンダバ
    レル(1)内で回転および軸方向に駆動されるように設
    けられているスクリュウ(15)と、前記スクリュウ
    (15)を回転方向と軸方向に駆動する駆動装置(3
    0、31)とを備えた射出成形機により軽合金射出材料
    から成形品を得る射出成形方法において、 成形開始準備時間中、所定時間以上成形を中断する時間
    中および成形終了後所定時間中は、前記ホッパ(20)
    の内部と前記射出ノズル(3)の先端部を不活性ガス雰
    囲気にすると共に、前記ホッパ(20)の内部は成形中
    も不活性ガス雰囲気にし、それによって前記ホッパ(2
    0)下のスクリュウ供給部(16)を成形中も不活性ガ
    ス雰囲気にすることを特徴とする軽合金射出材料の射出
    成形方法。
  4. 【請求項4】 外部に加熱体(4、4、…)が設けられ
    ているシリンダバレル(1)と、該シリンダバレル
    (1)内で回転および軸方向に駆動されるように設けら
    れているスクリュウ(15)と、前記スクリュウ(1
    5)を回転方向と軸方向に駆動する駆動装置(30、3
    1)と、前記シリンダバレル(1)に軽合金射出材料を
    供給するためのホッパ(20)と、前記ホッパ(20)
    の内部と前記シリンダバレル(1)の先端部に設けられ
    ている射出ノズル(3)とを不活性ガス雰囲気に置くた
    めの不活性ガス供給装置(40)とを備えた射出成形機
    であって、 前記不活性ガス供給装置(40)は、不活性ガス供給源
    (41、41’)から前記ホッパ(20)まで延びてい
    る第1のガス供給管路(43)と、同様に不活性ガス供
    給源(41、41’)から前記射出ノズル(3)の方へ
    延びている第2のガス供給管路(46)と、該第2のガ
    ス供給管路(46)の先端に取り付けられている不活性
    ガス置換治具(50)とからなり、 前記不活性ガス置換治具(50)は、不活性ガスが放出
    される開口部(52)を有すると共に、該開口部(5
    2)が前記射出ノズル(3)と整合する第1位置と、成
    形可能な位置に退避する第2位置とに移動可能に設けら
    れ、前記不活性ガス置換治具(50)の開口部(52)
    を前記射出ノズル(3)に整合して押し付けると、前記
    開口部(52)と前記射出ノズル(3)とは気密状態で
    接触することを特徴とする軽合金射出材料の射出成形
    機。
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EP1442810A1 (de) * 2003-01-14 2004-08-04 Bmw Ag Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Gussstücken aus einer Legierung durch Spritzgiessen

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