JPH09109087A - 畳床の端面切断装置及び畳床 - Google Patents

畳床の端面切断装置及び畳床

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JPH09109087A
JPH09109087A JP26446595A JP26446595A JPH09109087A JP H09109087 A JPH09109087 A JP H09109087A JP 26446595 A JP26446595 A JP 26446595A JP 26446595 A JP26446595 A JP 26446595A JP H09109087 A JPH09109087 A JP H09109087A
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JP
Japan
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blade
tatami floor
cutting
cushion layer
end surface
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Application number
JP26446595A
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English (en)
Inventor
Akio Tairaku
昭夫 泰楽
Hisao Kishimoto
久雄 岸本
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Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畳床の荷重分散層の端面を上下両クッション
層の切断端面よりもへこんだ状態で切断できる切断装置
を提供する。 【解決手段】 畳床b端面の直上を移動する刃装着部
2を具備し、この刃装着部2に対して、第1刃c1、第
2刃c2、第3刃c3を順に固定して、上記第1刃c1
の刃先のレベルを上部クッション層b1の下面に、第2
刃c2の刃先のレベルを荷重分散層b2の下面に、第3
刃c3の刃先を下部クッション層b3の下側にそれぞれ
位置せしめ、上記第2刃c2を第1刃c1及び第3刃c
3よりも畳床b中央へ向けて所定量偏移させ、該第2刃
c2の直前に押し込み部材6を設けて成り、上記第2刃
c2の偏移により畳床bの荷重分散層b2の端面を内側
にへこませた状態で切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂材等に
より構成した畳床の端面を切断する切断装置及びその装
置により製造した畳床に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば柔道の練習場の床に敷く畳
の中には、発泡合成樹脂材等を積層して構成した畳床の
表面に、合成樹脂シートにて成形した畳表を被覆して構
成しているものがある。
【0003】上記した畳床は、図9にて示す畳床100
のように、比較的厚く成形した発泡ポリエチレン等の板
材から成る下部クッション層101の上に、比較的固い
PP板等からなる荷重分散層102を重ね合わせ、さら
に、上記荷重分散層102の上に、発泡EVAゴム等か
らなる上部クッション層103を重ね合わせ、これら各
層の部材を縫い合わせて一体化するとにより畳床100
を構成してある。尚、上記した下部クッション層103
は、発泡率を変えた複数の層から構成する場合もある。
【0004】上記したように各層101,102,10
3を縫い合わせた畳床は、外形寸法がまだ不正確である
ことから、四辺の端面をそれぞれ専用の切断装置により
垂直に切り落とし、所定寸法の畳床として完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように専用の
切断装置によって切断した畳床の端面は、切断当初にお
いては各層101,102,103の端面が面一状態で
一致している。しかし、各部材の熱収縮率が異なること
から、例えば気温の低下する冬期においては、中間の荷
重分散層102が上下の両クッション層101及び10
3の端面よりも突出する形となり、これが原因して道場
の床面に敷いた畳同士の間に隙間が生じたり、もしくは
畳の縁部が浮き上がってしまうことがあった。
【0006】尚、上記切断装置が開発される以前、上記
した各層101,102,103を構成する部材の端面
を手作業にて別々に切断していた時点おいては、中間の
荷重分散層102の外形寸法を幾分小さく切断すること
により上記した不具合に対処していたが、手作業による
作業は製造コストが非常に高くなり、また縫い合わせの
際の寸法精度にも問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記した如き畳床の端面
切断装置に対して、畳床端面の切断の際に、荷重分散層
の端面を上下両クッション層の切断端面よりも幾分内側
にへこんだ状態で正確に切断することのできる機能を具
備せしめることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、発泡合成樹脂等からなる比較的厚い
下部クッション層と、硬質板材等から成る荷重分散層
と、スポンジ材等から成る上部クッション層とを下から
順に積層して構成した畳床の端面を切断する切断装置で
あって、保持状態にある畳床の端面直上に沿って直線往
復移動するようにガイドした刃装着部を具備し、この刃
装着部に設けた刃取り付け面に対して、上記上部クッシ
ョン層を切断する第1刃と、荷重分散層を切断する第2
刃と、下部クッション層を切断する第3刃とを移動方向
の前から順に取り付け固定して、それぞれの刃を上記畳
床の端面を垂直に縦断する方向へ向けて突出させ、上記
第1刃の刃先のレベルを上部クッション層の下面に略合
わせて位置させると共に、第2刃の刃先のレベルを荷重
分散層の下面に略合わせて位置させ、第3刃の刃先を下
部クッション層の下側まで突出させ、且つ、上記第2刃
を第1刃及び第3刃の刃取り付け面よりも畳床中央へ向
けて所定量偏移させて取り付け支持し、該第2取り付け
刃の直前に上部クッション層の端面に当接して同端面を
畳み中央へ向けて押し込む押し込み部材を設けて成るも
のである。
【0009】また、本発明は、発泡合成樹脂等から成る
比較的厚い下部クッション層と、硬質板材等から成る荷
重分散層と、スポンジ材等から成る上部クッション層と
を下から順に積層して構成した畳床の端面を切断する切
断装置であって、保持状態にある畳床の端面直上に沿っ
て直線往復移動するようにガイドした刃装着部を具備
し、この刃装着部に設けた刃取り付け面に対して、上記
畳床の端面を切断する第1刃と、荷重分散層のみを切断
する第2刃とを移動方向の前から順に取り付け固定し
て、それぞれの刃を上記畳床の端面を垂直に縦断する方
向へ向けて突出させ、上記第1刃の刃先を下部クッショ
ン層の下側まで突出させると共に、上記第2刃の刃先の
レベルを荷重分散層の下面に略合わせて位置させ、且
つ、上記第2刃を第1刃の刃取り付け面よりも畳み中央
へ向けて所定量偏移させて取り付け支持し、該第2取り
付け刃の直前に上部クッション層の端面に当接して同端
面を畳床中央へ向けて押し込む押し込み部材を設けて成
るものである。本発明の畳床は、上記した畳床の端面切
断装置を用いて端面の切断加工を行って成るものであ
る。
【0010】上記した手段によれば、以下に記する如き
作用を伴う。第1刃と第2刃と第3刃は、それぞれ刃装
着部の刃取り付け面に対して前から順に取り付けられ、
畳床端面を垂直に縦断する方向へ向けて突出している。
上記したように突出する第1刃の刃先のレベルは、畳床
端面における上部クッション層の下面に、第2刃の刃先
のレベルは荷重分散層の下面にそれぞれ位置している。
また、第3刃の刃先は下部クッション層の下側まで突出
させた状態となっている。
【0011】上記したように各刃を取り付け支持した刃
装着部は、保持状態にある畳床の端面の直上に沿って直
線移動し、これにより上記畳床端面の突出部分を切断す
る。この際、先頭の第1刃に上部クッション層が切断さ
れ、その後、2番目に移動する第2刃により荷重分散層
が切断される。最後に第3刃により下部クッション層が
切断されて上記畳床の端面が全面的に切断される。
【0012】上記したように第2刃が移動する時、その
刃先は上記第1刃及び第3刃よりも所定量だけ畳み中央
側を移動し、これにより荷重分散層の端面は、上下両ク
ッション層の端面よりも幾分へこんだ状態で切断され
る。また、上記第2刃の直前に設けた押し込み部材は、
第1刃により切断された直後の上部クッション層の端面
を畳み中央へ向けて押し込む。これにより、荷重分散層
の上面がむき出しにたった状態となり、その直後、上記
むき出し状態となった荷重分散層を第2刃が切断する。
【0013】請求項2記載の切断装置によれば、第1刃
と第2刃とは、刃装着部の刃取り付け面に対して前方か
ら順に取り付けられ、それぞれ畳床端面を垂直に縦断す
る方向へ向けて突出している。上記した第1刃の刃先は
下部クッション層の下側まで突出させた状態となり、第
2刃の刃先のレベルは荷重分散層の下面にそれぞれ位置
している。
【0014】上記したように両刃を取り付け支持した刃
装着部は、保持状態にある畳床の端面の直上に沿って直
線移動すると、前側の第1刃により、保持状態の畳床端
面が全面的に切断され、各層が面一状態に切り揃えられ
る。その直後、第2刃により荷重分散層が切断される
が、第2刃の刃先は第1刃よりも所定量だけ畳み中央側
を移動するため、第2刃により切断される荷重分散層の
端面は、上下両クッション層の端面よりも幾分へこんだ
状態となる。尚、第2刃の直前に設けた押し込み部材の
作用は、前記した請求項1のものと全く同様になるので
説明は省略する。
【0015】また、上記切断装置により切断された畳床
は、それぞれ直線往復移動する刃先により切断されるた
め、切断後における各層の端面の寸法精度が高く、各層
端面間に生じる平行度のずれや寸法誤差が減少される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図3は本発明を実施した畳床の端面
切断装置を示している。上記切断装置は、本体フレーム
aの上部に沿って2本のガイドレール1を水平且つ平行
に配置して取り付け支持し、これら両ガイドレール1に
沿って畳床bの端面を切断する刃の刃装着部2をそれぞ
れ直線的にスライド移動するように保持せしめている。
【0017】上記両ガイドレール1の間には畳床bを所
定位置まで水平に搬送するローラコンベア3を所定の高
さにて水平に設置し、該ローラコンベア3上に載置した
畳床b両側の端面を保持した後、上記した両刃装着部2
に装着した刃によって一度に切断するように構成してあ
る。
【0018】尚、上記した切断装置により切断する畳床
bは、図5にて示すように、発泡PP若しくは発泡ウレ
タン等からなる厚さ50mm程度の下部クッション層b
3と、厚さ2mm程度のPP板からなる荷重分散層b2
と、発泡EVAゴムやゴムスポンジ等からなる厚さ7m
m〜12mm程度の上部クッション層b1とにより構成
してある。上記各層b1,b2,b3は、裏シートb4
を当てた状態で縫い合わせることにより一体化し、所定
厚さの畳床bとして構成してある。また、上記した各層
の材質の組み合わせは用途に応じて変更され、下部クッ
ション層b3等は特性の異なる材質のものを2枚重ね合
わせて構成するもある。
【0019】図3にて示すように、刃装着部2は、ガイ
ドローラ若しくは摺動機構(図示せず)を介してガイド
レール1に対して係合せしめることにより、同ガイドレ
ール1に沿って直線走行するように保持してある。ま
た、上記刃装着部2は、ガイドレール1の上に沿って設
置した駆動チェーン4の回転駆動により、ガイドレール
1に沿って水平且つ直線的に往復移動するように構成し
てある。
【0020】また、本体フレームaの一側には送りねじ
7をフレーム幅方向へ向けて水平に設置してある。この
送りねじ7には一方のガイドレール1の一端を螺合して
ある。そして、上記送りねじ7のハンドル7aを回転さ
せることによりガイドール1を水平移動させ、これによ
り両ガイドレール1間の距離、即ち両刃装着部2に取り
付けられる刃の間隔を畳床bの幅に合わせて調節するよ
うに構成してある。本切断装置は、上記した刃の間隔の
調節により、畳床bの長辺側の両端面と短辺側の両端面
の両方を切断することが可能となる。
【0021】上記した両刃装着部2の一側面にはそれぞ
れ3枚の刃、即ち第1刃c1,第2刃c2,第3刃c3
を取り付け支持する刃取り付け面22を設けてある。刃
取り付け面22は垂直面として構成され、その移動前部
から順に第1刃c1の取り付け凹溝23、第2刃の取り
付け凹溝24、第3刃の取り付け凹溝25を順番に形成
し、これら各凹溝23,24,25に3枚の刃c1,c
2,c3をそれぞれ嵌装するように構成してある。
【0022】上記したように、切断用の刃は、上述した
ように上部クッション層b1と、荷重分散層b2と、下
部クッション層b3とから構成される畳床bを、各層別
に切断するように3枚設けてある。
【0023】第1刃c1は、畳床bの上部クッション層
b1を切断するものであり、下方へ向けて突出する刃先
を小刀の如く先細状に切断し、その刃先を移動方向前方
へ向けた状態にて刃の上半部を上記凹溝23の内部に嵌
装してある。上記したように凹溝23内に対して形状一
致した状態で嵌装される第1刃c1の上半部には、上端
が開放する調節溝51を切欠形成してあり、この溝51
に挿通せしめた固定ボルト52を上記凹溝51内の壁面
に螺合して締めつけてある。これにより、第1刃c1は
下方へ向けて垂直状態にて支持されると共に、上記固定
ボルト52による固定位置を調節することにより、下方
へ向けて突出する刃先下端のレベルを上下に調節できる
ように構成してある。尚、本実施例における第1刃c1
の幅は50mmに設定してある。また、上記第1刃c1
調節溝51は、長孔であってもよい。
【0024】上記第1刃c1の後に設けられる第2刃c
2は、第1刃c1と略同じ程度の大きさ、同じ形状に構
成されるが、その刃先の下端が、上記第1刃c1の刃先
下端よりも、畳床bの荷重分散層b2の厚さ分だけ下方
へずれた状態にて凹溝24内に嵌装し、固定ボルト52
により締めつけ固定してある。また、上記第2刃c2
は、図2にて示すように、刃取り付け面22の凹溝24
内に嵌装した状態において、刃先が沿う垂直面の位置を
上記第1刃c1の刃先のそれよりも、装置中央側(畳床
中央側)へ向けて2mm程度偏移させた状態で保持せし
めてある。
【0025】上記した第2刃c2の偏移量は、畳床bの
荷重分散層b2の端面を上下両クッション層b1,b3
の端面よりも内側に所定量寸法凹ませた状態で切断させ
るために設けるものであり、製品の凹み量に対応して任
意に設定する。尚、上記第2刃c2も固定ボルト52に
よる固定位置を調節することにより、下方へ向けて突出
する刃先下端のレベルを上下に調節できるように成って
いる。
【0026】また、上記第2刃c2は、同刃c2と凹溝
24との間には押し込み板6を装着してある。押し込み
板6は、刃装着部2の移動に伴って、第1刃c1により
切断された直後の上部クッション層b1の端面を、第2
刃c2により切断される直前にて内側へ向けて押し込む
ためものである。押し込み板6は、図2にて示すように
厚さ2mm程度の鋼板にて構成し、その下部の前側を第
2刃c2の内側において下方へ向けて突出せしめた状態
で第2刃c2と凹溝24との間に共締めしてある。ま
た、押し込み板6の下縁部のレベルは畳床bの上部クッ
ション層b1の下面に一致させてある。さらに、押し込
み板6の下縁前側の角部は外側へ向けて幾分反らせてあ
り(図4)、この反りにより上部クッション層b1の端
面が押し込み板6の内側に向けて自然と入り込むように
工夫してある。
【0027】上記した押し込み板6によれば、第1刃c
1により切断された直後の上部クッション層b1の端面
が、第2刃c2にて切断される直前において内側へ向け
て押し込まれ、荷重分散層b2の上面からめくられた状
態となる(図6)。その結果、第2刃c2により上部ク
ッション層b1の端面が切断されるのを防止しながら、
第2刃c2の刃先により荷重分散層b2を支障なく切断
することができるようになる。
【0028】第2刃c2の後に設けられる第3刃c3
は、上記した第1刃c1及び第2刃c2よりも大きく、
その刃先は上記した第1刃c1及び第2刃c2と同様に
下方へ向けて突出させてある。本実施例における第3刃
c3の幅は230mm程度である。第3刃cは、畳床b
の下部クッション層b3を切断するものであり、その刃
部は下部クッション層b3の厚みを縦断し、下端の刃先
部が同層b3の下面よりも下側へ突出する状態で凹溝2
5に嵌装し、2本の固定ボルト53により締めつけ固定
してある。また、第3刃cの刃先は、刃装着部2の刃取
り付け面22において、第1刃c1と同一面上に位置さ
せてある。すなわち、畳床bの上部クッション層b1と
下部クッション層b3のそれぞれの端面は、面一状態に
切断されることになる。
【0029】次ぎに、上記した如く構成した切断装置を
用いて畳床の端面を切断する際の説明を行う。前記した
如く、上記切断装置はハンドル7aにより送りねじ7を
回転させることにより、両ガイドレール1の間隔を調節
することができ、この間隔調節により、ローラコンベア
3を挟んで両側に配置される刃装着部2の各刃c1,c
2,c3同士の幅を切断する畳床bの横幅若しくは縦幅
と一致するように調節する。
【0030】作業者はローラコンベア3の上に畳床bを
水平に載せ、その端面がローラコンベア3上の端面に突
出する2個のストッパ8aに当接するまでスライドさせ
る。これと同時に畳床bの一側をローラコンベア3の側
面に突出せしめた2個のストッパ8bに対して当接せし
めこれにより、ローラコンベア3の上で畳床bの平面的
な位置合わせと方向を正確に設定する。この後、作業者
はローラコンベア3の左右両側に2個ずつ配置した昇降
シリンダ9を同士に作動させて、ローラコンベア3上の
畳床bを上昇せしめ、その上昇端にて畳床bを両ガイド
レール1の下面部に当接せしめ、各昇降シリンダ9との
間に畳床bを挟持して固定する。
【0031】次いで作業者は、両装着部2をガイドレー
ル1に沿って同時に駆動させ、上記したように保持され
た畳床b両側の端面を一度に切断する。3枚の刃c1,
c2,c3を取り付け支持した刃装着部2は、保持状態
にある畳床bの端面切断位置の直上に沿って直線移動
し、これにより切断位置から外側に突出する畳床b端部
を切断する。この時、まず先頭の第1刃c1の刃先によ
り畳床bの上部クッション層b1が切断される(図
5)。その後、上記第1刃c1を追って移動する第2刃
c2により荷重分散層b2が切断され(図6)、最後に
第3刃c3により畳床bの下部クッション層b3が切断
されて畳床bの端面が全面的に切断される(図7)。
【0032】上記した如く第1刃c1の後を追って第2
刃c2が移動する時、その刃先は上記第1刃c1及び第
3刃c3の刃先よりも2mmだけ装置中央側を移動する
(図6)。これにより、畳床bの荷重分散層b3の端面
は、上下両クッション層b1,b3の端面よりも幾分へ
こんだ状態で切断される。この時、第2刃c2に設けた
押し込み板6は、第1刃c1により切断された直後の上
部クッション層b1の端面を装置中央側へ向けて押し込
み、荷重分散層b2の上面をむき出しにした状態とす
る。その直後、むき出し状態となった荷重分散層b2が
第1刃c1より2mm内側を移動する第2刃c2により
切断される。
【0033】これにより、畳床bの端面は綺麗な切り口
にて垂直に切断され、荷重分散沿うb2の端面だけが上
下両クッション層b1,b3の端面よりも2mm凹んだ
状態に正確に仕上げられる。
【0034】図8にて示す切断装置は、刃装着部2に対
して2枚の刃e1,e2を設けて構成したものである。
この切断装置の刃装着部2には第1刃e1と台刃e2と
を並べて設置してある。第1刃となるe1は、前記した
切断装置の第3刃c3と全く同様に構成してあるが、刃
装着部2の刃取り付け面22における移動方向前方に取
り付け支持してある。第1刃e1は、畳床bの各層b
1,b2,b3を全面的に切断するものであり、畳床b
の厚さを縦断する刃先を具備している。
【0035】また、第2刃e2は、畳床bの荷重分散層
b2を切断するものであって、前記した切断装置の第2
刃c2と全く同様に構成してある。すなわち、上記第2
刃e2の刃先は、刃先下端のレベルを畳床bの荷重分散
層b2の下面と一略致せしめると共に、第1刃e1の刃
先よりも2mm程度装置中央側に偏移されて取り付け支
持してある。また、上記第2刃e2の内側には前記した
ものと全く同様に押し込み板6を装着してある。
【0036】上記した如く構成した切断装置において
は、第1刃e1の移動により畳床bの端面が全面的に切
断され、各層b1,b2,b3が面一状態となる。上記
第1刃e1の後を追う第2刃e2は、第1刃e1の刃先
よりも2mmだけ装置中央側を移動し、畳床bの荷重分
散層b2の端面を、上下両クッション層b1,b3の端
面よりも2mm凹んだ状態で切断する。この際、第2刃
e2に設けた押し込み板6は、上部クッション層b1の
端面を装置中央側に押し込んで、第2刃e2による荷重
分散層b2端面の切断を補助することは前記したものと
同様である(図示せず)。
【0037】上記した如き切断装置によれば、畳床bの
端面を前記したものと同様に、荷重分散層b2の端面だ
けを所定量凹んだ状態にて切断することができると共
に、使用する刃が2枚で済むので、切断装置刃装着部2
周囲の構造を簡素化すると共に、刃の調節作業や刃研ぎ
等のメンテナンス作業も容易に行うことができる。
【0038】また、上記両実施例の切断装置を使用して
端面を切断した畳床bは、荷重分散層b2の端面が上部
クッション層b1及び下部クッション層b3の端面から
正確に2mm凹んだ状態に切断され、さらに各層b1,
b2,b3の各辺の平行度も正確に維持された状態で切
断されている。したがって、上記畳床bの外側に合成樹
脂製の畳表を被覆した際にも、畳端面の出来栄えが良
く、不自然な凹凸が生じることもない。
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したも
のであるから、刃装着部に対して順番に取り付けた3枚
の刃が同時に直線移動しながら、畳床の端面を各層別に
一度に切断すると共に、その切断時において荷重分散層
の端面のみを上下両クッション層の端面よりも所定量内
側にへこんだ状態にて切断することができる。これによ
れば、従来の切断装置と変わらぬ製造コストを維持しな
がら、荷重分散層の端面のみをへこんだように行う畳床
の切断加工を正確且つ確実に行うことが可能となる。
【0039】また、請求項2の切断装置においては、上
記したものと同様に、畳床端面の切断時において、荷重
分散層の端面のみをへこませる切断加工を一度に行うこ
とができると共に、刃装着部に取り付ける刃が第1刃と
第2刃の2枚となるので、構造を簡素化し得ると共に、
刃のレベル調整やメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
【0040】上記請求項1又は2の製造装置により構成
した畳床は、直線往復移動する刃先により各層の端面を
切断したものであるために、手作業により構成したもの
と比較して各層端面間の寸法精度は高く、平行度のずれ
や寸法誤差を大幅に改善することができる。したがっ
て、上記畳床を用いて構成した畳は端面部分の出来栄え
がよく、道場の床に敷き詰めた状態にて段差や間隙を生
じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した畳床の切断装置の刃装着
部を示す正面図。
【図2】 図1におけるII-II 線断面図。
【図3】 本発明を実施した切断装置を簡略化して示
す斜視図。
【図4】 図1におけるIV-IV 線断面図。
【図5】 上部クッション層を切断した状態の畳床端
面部を示す縦断面図。
【図6】 荷重分散層を切断した状態の畳床端面部を
示す縦断面図。
【図7】 下部クッション層を切断した状態の畳床端
面部を示す縦断面図。
【図8】 第1刃と第2刃とからなる切断装置の刃装
着部を示す正面図。
【図9】 畳床を示す縦断面図。
【符号の説明】
b・・・畳床 b1・・・上部クッション層 b2・・・荷重分散層 b3・・・下部クッション層 c1・・・第1刃 c2・・・第2刃 c3・・・第3刃 1・・・ガイドレール 2・・・刃装着部 22・・・刃取り付け面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂等から成る比較的厚い下
    部クッション層と、硬質板材等から成る荷重分散層と、
    スポンジ材等から成る上部クッション層とを下から順に
    積層して構成した畳床の端面を切断する切断装置であっ
    て、保持状態にある畳床の端面直上に沿って直線往復移
    動するようにガイドした刃装着部を具備し、この刃装着
    部に設けた刃取り付け面に対して、上記上部クッション
    層を切断する第1刃と、荷重分散層を切断する第2刃
    と、下部クッション層を切断する第3刃とを移動方向の
    前から順に取り付け固定して、それぞれの刃を上記畳床
    の端面を垂直に縦断する方向へ向けて突出させ、上記第
    1刃の刃先のレベルを上部クッション層の下面に略合わ
    せて位置させると共に、第2刃の刃先のレベルを荷重分
    散層の下面に略合わせて位置させ、第3刃の刃先を下部
    クッション層の下側まで突出させ、且つ、上記第2刃を
    第1刃及び第3刃の刃取り付け面よりも畳床中央へ向け
    て所定量偏移させて取り付け支持し、該第2取り付け刃
    の直前に上部クッション層の端面に当接して同端面を畳
    み中央へ向けて押し込む押し込み部材を設けてなる畳床
    の端面切断装置。
  2. 【請求項2】 発泡合成樹脂等から成る比較的厚い下
    部クッション層と、硬質板材等から成る荷重分散層と、
    スポンジ材等から成る上部クッション層とを下から順に
    積層して構成した畳床の端面を切断する切断装置であっ
    て、保持状態にある畳床の端面直上に沿って直線往復移
    動するようにガイドした刃装着部を具備し、この刃装着
    部に設けた刃取り付け面に対して、上記畳床の端面を切
    断する第1刃と、荷重分散層のみを切断する第2刃とを
    移動方向の前から順に取り付け固定して、それぞれの刃
    を上記畳床の端面を垂直に縦断する方向へ向けて突出さ
    せ、上記第1刃の刃先を下部クッション層の下側まで突
    出させると共に、上記第2刃の刃先のレベルを荷重分散
    層の下面に略合わせて位置させ、且つ、上記第2刃を第
    1刃の刃取り付け面よりも畳み中央へ向けて所定量偏移
    させて取り付け支持し、該第2取り付け刃の直前に上部
    クッション層の端面に当接して同端面を畳床中央へ向け
    て押し込む押し込み部材を設けてなる畳床の端面切断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2の畳床の端面切断
    装置を用いて端面の切断加工を行って成る畳床。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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