JPH0910869A - トランスファープレスのビーム連結装置 - Google Patents

トランスファープレスのビーム連結装置

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JPH0910869A
JPH0910869A JP18829395A JP18829395A JPH0910869A JP H0910869 A JPH0910869 A JP H0910869A JP 18829395 A JP18829395 A JP 18829395A JP 18829395 A JP18829395 A JP 18829395A JP H0910869 A JPH0910869 A JP H0910869A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスファープレスに使用し中間ビーム1
1と左右ビーム12A、12Bに三分割したビーム1に
おいて、金型替え時にビーム同士および金型と左右ビー
ムとが干渉しないように位置の移動が必要であるが、従
来技術の直線的な移動にはすべて重大な課題があり、合
理的に干渉を回避する連結手段を提供する。 【構成】 左右ビームの連結部5A、5Bが中間ビーム
の連結部4A、4Bとの連結を着脱自在となるように伸
縮する油圧シリンダーを内蔵し、連結解除後の左右ビー
ムが搬送駆動装置2の係合点21A、21Bを支点とす
る回動運動を起こすように伸縮する支持シリンダ3をそ
れぞれ具えた構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランスファープレスに
おいてワークを把持して昇降、前進後退、開閉の三次元
的な運動を行なうビームの連結装置に係る。
【0002】
【従来の技術】鍛造プレスの左右両側に搬送駆動装置を
具え、この両者を上下金型間で水平に結んで架設した2
本のビームへ、昇降運動(リフト運動)、前進後退運動
(フィード運動)、開閉運動(クランプ運動)の三方向
運動を組合わせて、両ビームの内向きに取り付けたフィ
ンガー間でワークを掴んで必要な位置へ移して離すとい
うトランスファー機構が実用化されている。
【0003】トランスファー機構の駆動は従来技術では
主として鍛造プレス本体のクランク軸の回転を受けてカ
ム機構、歯車とラック並びに結合軸などを組合わせた機
械的な伝達機構であったが、近年は鍛造条件の変動に追
随してビームの工程長さ(ストローク)、タイミング、
速度などを調整できる固有の駆動機構を鍛造プレスの両
側に具え、特にサーボモータによって制御された駆動力
を適用する方式が高度の精密さと生産能率を向上する機
種として評価されている。
【0004】トランスファー機構におけるビームは単一
の長尺管では適用できない。すなわち日常の鍛造作業に
おいてしばしば金型の取り替えが生じるが、上金型と下
金型との中間にビームが介在した状態のままでは、金型
の取り替えができない。そこで長いビームを三分割した
連結構造とし、金型取替えのときには中間ビームと左右
両側のビームの連結状態を解除してフリーとした後、中
間ビームを下金型へ一体的に付随したままで一緒に取り
外し、両側に残された左右のビームと新しく取り付けた
下金型に付随した新しい別の中間ビームとを連結して1
本の長いビームを形成するという基本形態が採られる。
【0005】一体的に連結した状態のビームの連結を外
し中間ビームだけを金型と共に鍛造プレスの成形作動範
囲から退避させるためには、種々の形態があるが、従来
技術では図6に例示するような幾つかの基本的な方式に
分類できる。図6(A)は鍛造プレスの成形機構に対す
るビーム1aと鍛造プレスFとの一般的な関係を示した
正面図であり、中間ビーム11aの連結部4a,4b
と、左ビーム12a、右ビーム12bの連結部5a,5
bがそれぞれ連結して1本のビーム1aを形成してい
る。同図(B)は金型替えの必要上、連結部の連結を外
して中間ビーム11aをフリーとして取り外す場合の形
態の一例である。中間ビーム11aは下方の下金型、正
確には鍛造プレスから上昇する2個の油圧シリンダー1
01の作動によって押し上げられ、その連結部4bは右
ビーム12bとの連結部より高い空間に移動し両者の間
に干渉が起こらない状態としている。(左側も同様であ
る。)
【0006】同図(C)は右ビーム12b、左ビーム1
2aを搬送駆動装置2a,2b内へ退入させて中間ビー
ム11aとの連結部間に空間を形成して干渉を阻止する
様式であり、同図(D)は逆に中間ビーム11aを自ら
縮小して右ビーム12b、左ビーム12aの連結部間に
空間を形成する様式のそれぞれ片側だけを示したもので
あり、何れも三者の相対的な直線運動によって連結部同
士の干渉を防止するための空間を設ける点で共通してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで基本的な形態と
して分類した各従来技術は、中間ビーム11aと左ビー
ム12a、右ビーム12bとの連結部の連結を外してフ
リーな移動を可能な状態とした後、水平または垂直運動
によって連結部の干渉を防止するのである。通常トラン
スファープレスのビームは断面が角形の中空管で形成さ
れているので、干渉を回避するための移動に必要な最低
距離は、少なくともビームの断面の一辺の長さ以上であ
るか、連結部の縦方向または横方向の寸法以上でなけれ
ば退避の目的と合致しない。たとえば垂直運動によって
連結部を躱す方式(図(B))を採るとすれば、一般に
ビームの角形断面の寸法は高さ方向に100mm程度は
あり、一方トランスファー機構の上下方向の昇降距離
(通常のストローク)は30〜60mm程度に設定され
ているから、金型替え時にはその差約40〜70mm以
上の余分の移動を可能とする能力を搬送駆動装置を具え
ていなければならない。すなわち、この必要な移動量に
見合うだけの搬送駆動装置の能力の強化が求められ、本
来のトランスファー機能以上の移動量を可能としなけれ
ばならないから、駆動機構は大型化して設備費用の負担
が高騰することは避け難い。
【0008】また、図6の(C)(D)のように左ビー
ム12a、右ビーム12bや中間ビーム11a自体を縮
めて連結部間の干渉を防ぐ方式では、搬送駆動装置また
はビーム自体の内部へビームの一部を嵌入するためのシ
リンダを内蔵しなければならない。そのために図(C)
では搬送駆動装置2に通常のトランスファー作動以上の
水平ストロークが必要となり、図(D)ではビーム自体
の重量が増大する上、その構造も複雑となってメンテナ
ンス上の負担増を余儀なく強いられる。
【0009】本発明は以上の課題を解決するために、構
造が簡単であり搬送駆動装置に余分の能力アップを強制
する必要のないトランスファープレスのビーム連結装置
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトランスフ
ァープレスのビーム連結装置は、鍛造プレスの左右両側
に上下金型内へ横架した2本のビーム1の三次元作動を
駆動する搬送駆動装置2A,2Bを具え、ビーム1は金
型と共に搬出搬入される中間ビーム11と、前記搬送駆
動装置2A,2Bと係合する左ビーム12A、右ビーム
12Bとを着脱自在に連結して形成するトランスファー
プレスに適用されるものであって、左右ビーム12が前
記搬送駆動装置2との係合点21を支点とする円弧運動
に変換する伸縮自在の支持シリンダ3と、中間ビーム1
1の連結部4と左右ビーム12の端部における連結部5
とを着脱自在に伸縮する油圧シリンダー6を具えたこと
によって前記の課題を解決した。
【0011】この基本構成において、支持シリンダ3に
隣接して先端の受け具31が最短時の支持シリンダの先
端よりやや上方に位置する受け台32を固着し、前記支
持シリンダ3の先端にはフリーロール33を転動自在に
軸支し、左右ビームの直上に該フリーロール33と嵌合
する三角溝状の切欠き13を凹設する実施態様が望まし
い。
【0012】上記構成のうち左ビーム12A、右ビーム
12Bの支持と連結については、一方が搬送駆動装置2
Aとの係合点21Aで吊支されるガイドスリーブ22内
を摺動自在に挿通する係合ロッド14を介して回動自在
に支持され、他方は直接搬送駆動装置2との係合点21
Bで回動自在に支持されると共に、右および左ビームの
連結部5については、内嵌した油圧シリンダー6内を滑
動するピストン61に固着した連結ロッド51を具え、
該連結ロッド51は中間ビーム11の連結部4を形成す
る角形中空部41内へ内側面42側に切込んだ縦溝43
を回動自在に嵌入し、前記角形中空部41内で内側面4
2とこの面に対向する側面44間を係脱自在に進退する
拡径したロッドヘッド52を具えた実施態様が望まし
い。
【0013】さらに前記構成のうち油圧シリンダー6の
先端で連結ロッド51を摺動自在に封止するシリンダキ
ャップ62のピストン側へ滑動自在に突出するスリーブ
63と、該スリーブ63をピストン側へ付勢するばね6
4を具えた実施態様もきわめて望ましい。
【0014】
【作用】本発明のビーム連結装置において、金型交換の
必要が生じた時点で中間ビーム11の左右のビーム12
間を一体的に連結していた連結部5の油圧シリンダー6
を作動すれば、それぞれのビームの連結が切り離されて
3本のビームに分割される。この状態で左右ビーム12
をそれぞれ支持している支持シリンダ3を作動すると、
シリンダの先端が上昇すると共に左右ビーム12は搬送
駆動装置2との係合点21を支点とする円弧を描いて回
動し、中間ビーム11端部の連結部4との間に空間が形
成される。この作用が金型交換時の干渉を回避する空間
を形成することは言うまでもない。
【0015】請求項2以下は該当する実施例の図面を参
照してそれぞれの作用を説明する。図3において、受け
具31の位置は支持シリンダ3の最短時の高さより若干
高いから、金型交換時には通常のストローク以上にビー
ムが下降し、先ず受け具31で支え、支持シリンダ3が
上昇すると先端のフリーロール33が三角溝状の切欠き
13と嵌合する。支持シリンダの作用は垂直方向の直線
運動であるが、左右ビーム12はそれぞれ搬送駆動装置
2との係合点21を支点とする円弧運動をしようとす
る。フリーロール33は転動しながらビーム底面に凹設
した切欠き13内での接点を少しづつずらして直線運動
と円弧運動との変換に伴う移動量の差を吸収する作用を
働く。
【0016】請求項3については、油圧シリンダー6の
作動によってピストン61が移動すると、ピストン61
と共に連結ロッド51が左右に移動する。連結ロッド5
1の先端は拡径したロッドヘッド52となって中間ビー
ム11の連結部4内に形成された角形中空部41内に嵌
入しており、図4(A)の連結時には内側面42を図の
右方へ押圧して両ビームを緊密に繋ぐ作用を果たし、金
型交換時には図5(A)のように角形中空部内を距離f
だけ左方へ進出して対面の側面44に衝き当る。この場
合、図1に示すように左右ビームの何れか一方、たとえ
ば右ビーム12Bは直接搬送駆動装置2Bの係合点21
Bで支持されているが、他方の左ビーム12Aはガイド
スリーブ22を介して係合点21Aで支持されているか
ら左ビーム12Aの端部は自由端であり、右ビーム12
Bの連結部の作動により中間ビーム11と左ビーム12
Aとが左方へ移動し、さらに左ビーム12A自身の連結
部の作動によって左ビーム12Aだけの移動が加わる。
2つの連結部の作用による移動量の総和は、すべてガイ
ドスリーブ22内を摺動する係合ロッド14の移動によ
って吸収される。
【0017】請求項4については、油圧シリンダー6の
内部にあるシリンダキャップ62のピストン側に突設し
たスリーブ63は摺動自在であるから、ロッドヘッド5
2が中間ビームの連結部4の側面44を押圧していると
きには図5(A)のようにピストン先端に押されて付勢
力に抗して左方へ摺動しているが、油圧が断たれると図
5(B)のようにばね64の付勢によって再びピストン
61側へ押し戻され、ロッドヘッド52の先端と側面4
4の間およびロッドヘッド52の後端と内側面42の間
に隙間が形成される。
【0018】
【実施例】本発明の実施例について作用の説明とできる
だけ重複を避けて記載する。図1は本発明を適用したト
ランスファープレスの要部の正面図で、図2はその全体
の正面図である。鍛造プレス本体Fの両側に搬送駆動装
置2A,2Bを具え、それぞれの搬送駆動装置2はビー
ム1を係合点21A,21Bで回動自在に係合してい
る。三分割した一方の右ビーム12Bは直接搬送駆動装
置2Bの末端と係合し、他方の左ビーム12Aはガイド
スリーブ22の外周面上に搬送駆動装置2Aとの係合点
21Aを具え、このガイドスリーブ22の中を左ビーム
12Aの端部から延出した係合ロッド14が摺動自在に
挿通してビーム全体が左方向へ押し動かされる係合点と
の相対的な距離の変動を可能としている。
【0019】一つの製品の成形工程が予定通りに終了
し、別の製品の成形工程に切り替えるときの手順は、先
ず各ビームの単独での支持から始まる。図3は支持シリ
ンダ3の周辺の実施例を示す部分正面図(A)とその側
面図(B)である。受け台32は鍛造プレスの本体Fに
固定され、その先端の受け具31の位置は、ビームの通
常のトランスファー作動中のストロークの最下点よりも
少し低く、たとえば10mm低い位置に設定されてい
る。受け具31よりもさらに数mm低い位置に支持シリ
ンダ先端のフリーロール33の外周上面が位置付けられ
ているので、下降した左右ビーム12は先ず受け台32
で受け止められて静止した後、上昇する支持シリンダの
フリーロール33に自重を移し替えられる。なお、図示
しないが中間ビーム11は、下金型をセットするダイホ
ルダー上に設けた受台に支持される。
【0020】左右ビーム12と中間ビーム11がそれぞ
れ単独に支持シリンダ又は受台によって支えられた後、
各ビームの連結を解除する。図4(A)(B)(C)は
中間ビーム11の連結部4と左右のビーム12の連結部
5との位置関係を示す縦断正面図(A)、同図のX−X
矢視図(B)および中間ビーム11の連結部の要部斜視
図(C)である。連結部5の連結外筒53内には油圧シ
リンダー6が内蔵され、ピストン61が給排油口65お
よび66からの給排油によって滑動する。ピストン61
には連結ロッド51が螺合して共動きし、油圧シリンダ
ー6の連結側にはシリンダキャップ62が填め込まれて
連結ロッド51を摺動自在に封止している。連結ロッド
51はこのシリンダキャップ62の端面からさらに突出
して、その先端であるロッドヘッド52は中間ビーム1
1の連結部4の内部まで進入している。なお、シリンダ
キャップ62の上面から中間ビーム11連結部の角形中
空部41の上面にかけてカバー54を取り付けて粉塵、
異物などが侵入しないように防護している。
【0021】中間ビーム11の連結部4の斜視図を図4
(C)で例示する。図のように中間ビーム11の端部に
設けた連結部4は、角形中空部41を形成する上下の抜
けた箱体45よりなり、この箱体45の左右ビーム12
の連結部5側の側壁にはU字形の縦溝43と切欠き4
7,48が切込まれている。縦溝43内へ回動自在に連
結ロッド51が嵌入し、先端のロッドヘッド52が角形
中空部41内に填り込む。切欠き47,48は、これら
と係合する凸部がシリンダキャップ62に設けられてお
り、左右ビーム12と中間ビーム11が確実に連結でき
るようにしている。
【0022】油圧シリンダー6の作動とロッドヘッド5
2の位置関係を図4(A)および図5の各図で見ると、
図4(A)では給排油口65からの給油によって油圧が
ピストン61を右方へ押圧し、ロッドヘッド52も右方
へ引き寄せられて内側面42に密着し、箱体45はシリ
ンダキャップ62の先端面と圧着して両連結部4,5は
強く係合された状態にある。
【0023】図5(A)では給排油口66から給油され
てピストン61が油圧に押されて左方へ滑動し、ロッド
ヘッド52もピストンと共に移動して箱体45内を左方
へ進行し、その先端が対向する側面44に衝き当り、さ
らに油圧が掛かると側面44を左方へ押して中間ビーム
11自体を移動する。この作用が働いた結果、シリンダ
キャップ62の先端面と箱体45の外側面46との間に
は距離fだけの間隔が生じている。
【0024】図5(B)は、図5(A)の状態でピスト
ン61を押圧していた油圧を抜いた状態を示し、油圧に
押されて摺動していたスリーブ63がばね64の付勢力
によって回帰してピストン61が距離mだけ後退するか
ら、両連結部5,6間の距離fはそのままなので、ロッ
ドヘッド52も右方へ戻って箱体45の側面44間の隙
間mが形成され、ロッドヘッド52の後面と連結部4の
内側面42間にも距離nだけの隙間が生じる。すなわ
ち、連結部4と連結部5との係合関係が完全に解除され
両者が切り離されるから、フリーの状態となった右ビー
ム12A、左ビーム12Bは軽負荷によって自由に回動
することができる。なお、ここで発生した隙間m,n
は、作動時の余裕寸法となるから、中間ビーム11と左
右ビーム12間の連結位置に変動が生じたとしても、そ
の変動がm,nの範囲内に留まる限り、連結とその解除
に支障を来す虞れがない。
【0025】図1は以上に述べた手順を経由して相互の
連結を解除した後、支持シリンダ3の作動によって左ビ
ーム12Aと右ビーム12Bが搬送駆動装置2A,2B
との係合点21A,21Bを支点として回動し、中間ビ
ーム11を金型替えのために金型と共に搬出する場合の
干渉がなくなる基本的な作用を示した正面図である。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り中間ビーム1
1と左右ビーム12との着脱のためだけに従来は必要で
あった搬送駆動装置2の余分の大きなストロークを付加
する必要がなくなり、本来の鍛造成形に必要なストロー
クだけに節減する効果が大きい。また、干渉を回避する
ためにビーム自身を伸縮する方式の場合には、従来は必
要であったビームの断面積の増大やそれに伴う重量増大
の負担も必要がなくなった。しかも、各ビーム間の連結
とその解除が効率的であり、金型交換の時間や労力を軽
減できる可能性も大きいから、鍛造プレスの生産性全体
に良い影響を及ぼす効果も看過できない。
【0027】請求項2について言えば、支持シリンダの
先端より若干高い位置に固着した受け具で一旦左ビーム
12A、右ビーム12Bの重量を受け止め、その後にシ
リンダを作動して回動作用に入るから、重量転化時の衝
撃がなくなって支持シリンダの機能を損わないように保
護する効果がある。請求項3については、コンパクトに
まとめた機構によって連結とその解除が円滑かつ迅速に
行なわれる。左右ビームの連結部5は連結外筒53とシ
リンダキャップ62で囲繞する内部の油圧シリンダー6
を保護しているから、高熱、衝撃、振動などの運転条件
が避け難い鍛造プレスに適用する装置として適合し、長
期に亘る耐用期間を持続できる効果がある。請求項4は
既に述べた通り連結またはその解除時の作動における余
裕寸法を形成するので、部材の多少の歪み、捩れ、その
他の変形を吸収し、比較的苛酷な運転条件で稼働する鍛
造プレスの多少の変形に対応してメンテナンス上の大き
な利点を及ぼす効果が顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示す要部の正面図である。
【図2】トランスファープレス全体の正面図である。
【図3】実施例の一部である左右ビーム支持部分の正面
図(A)と側面図(B)である。
【図4】実施例の連結部の縦断正面図(A)、同図のX
−X矢視図(B)、中間ビーム11の連結部4の斜視図
(C)である。
【図5】同実施例の作用を(A)(B)の縦断正面図で
示す。
【図6】(A)〜(D)の一部正面図によって従来技術
の多くの態様をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 ビーム 2 搬送駆動装置 3 支持シリンダ 4 連結部(中間ビーム) 5 連結部(左右ビーム) 6 油圧シリンダー 11 中間ビーム 12 左右ビーム 13 切欠き 21 係合点 31 受け具 32 受け台 33 フリーロール 41 角形中空部 42 内側面 43 縦溝 44 側面 51 連結ロッド 52 ロッドヘッド 61 ピストン 62 シリンダキャップ 63 スリーブ 64 ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍛造プレスの左右両側に上下金型内へ横
    架した2本のビーム1の三次元作動を駆動する搬送駆動
    装置2A,2Bを具え、ビーム1は金型と共に搬出搬入
    される中間ビーム11と、前記搬送駆動装置2A,2B
    と係合する左ビーム12A、右ビーム12Bとを着脱自
    在に連結して形成するトランスファープレスにおいて、
    左右ビーム12が前記搬送駆動装置2との係合点21を
    支点とする円弧運動に変換する伸縮自在の支持シリンダ
    3と、中間ビーム11の連結部4と左右ビーム12の端
    部の連結部5とを着脱自在に伸縮する油圧シリンダー6
    を具えたことを特徴とするトランスファープレスのビー
    ム連結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において支持シリンダ3に隣接
    して先端の受け具31が最短時の支持シリンダの先端よ
    りやや上方に位置する受け台32をプレス本体に固着
    し、前記支持シリンダ3の先端にはフリーロール33を
    転動自在に軸支し、左右ビームに該フリーロール33と
    嵌合する三角溝状の切欠き13を凹設したことを特徴と
    するトランスファープレスのビーム連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において左ビーム12A、右ビ
    ーム12Bの一方は搬送駆動装置2Aとの係合点21A
    で吊支されるガイドスリーブ22内を摺動自在に挿通す
    る係合ロッド14を介して回動自在に支持され、他方は
    直接搬送駆動装置2Bとの係合点21Bで回動自在に支
    持されると共に、左右ビームの連結部5は、内嵌した油
    圧シリンダー6内を滑動するピストン61に固着した連
    結ロッド51を具え、該連結ロッド51は中間ビーム1
    1の連結部4を形成する角形中空部41内へ内側面42
    側に切込んだ縦溝43を通じて回動自在に嵌入し、前記
    角形中空部41内で内側面42と該内側面42と対向す
    る側面44間を係脱自在に進退する拡径したロッドヘッ
    ド52を具えたことを特徴とするトランスファープレス
    のビーム連結装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかにおいて油圧シ
    リンダー6の先端で連結ロッド51を摺動自在に封止す
    るシリンダキャップ62のピストン側へ滑動自在に突出
    するスリーブ63と、該スリーブ63をピストン側へ付
    勢するばね64を具えたことを特徴とするトランスファ
    ープレスのビーム連結装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006181619A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Kurimoto Ltd ビーム搬送装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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