JPH09106770A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH09106770A
JPH09106770A JP26444195A JP26444195A JPH09106770A JP H09106770 A JPH09106770 A JP H09106770A JP 26444195 A JP26444195 A JP 26444195A JP 26444195 A JP26444195 A JP 26444195A JP H09106770 A JPH09106770 A JP H09106770A
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JP26444195A
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Seiji Mishima
誠治 三島
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主ゲッタ室近傍の電子放出素子と、離れた素
子との間での圧力分布をなくすことにより表示装置全域
に均一な素子特性を提供する。 【解決手段】 電子放出素子と、前記電子放出素子から
放出される電子線の照射により画像が形成される画像形
成部材と、ゲッタ材とを有する画像表示装置において、
前記ゲッタ材が、装置内の放出ガスを排気するのに十分
な量のゲッタ材を配置した主ゲッタ室と、画像表示装置
内の圧力分布を是正する位置とに配置されている画像表
示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源およびその
応用である表示装置等の画像形成装置に関わり、特に表
面伝導型電子放出素子を多数個備える電子源及びその応
用である表示装置等の画像形成装置の製造技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成装置として蛍光表示
管、電界放出型及び表面伝導型の電子放出素子を用いた
表示装置など、主に蛍光体を励起して発光させる画像表
示装置は、平面でかつ明るく見易いなどの利点を有して
おり、産業上積極的に応用され、また期待されている。
例えば、電子ビームを発生源として、表面伝導型電子放
出素子を用い、電子ビームを加速して蛍光体に照射し、
発光させ画像を表示させる薄型の画像表示装置が出願さ
れている(特開平3−261024号公報)。
【0003】図9及び図10は、上記公報に開示されて
いる画像表示装置の斜視図及び断面図である。図9及び
図10において、300は蛍光表示管内部を排気するた
めの排気管(図では封じきり後の状態を示している)
で、301は電子放出素子を構成した青板ガラスからな
るバックプレート、302と303は一定の間隔を隔て
て設置された電極、304は電極302、303間に設
けられた電子放出部を含む薄膜、308はメタルバック
309及び蛍光体310が形成された青板ガラスからな
るフェイスプレート、311は外枠であり、314はゲ
ッタ材コンテナである。ゲッタ材コンテナ314はゲッ
タ材コンテナ固定ジグ313に固定されており、内部に
は表示装置内の真空を維持するという通常目的の蒸発型
ゲッタ材を収納するもので、蒸発型ゲッタ材はバックプ
レート301及びゲッタ材固定ジグ314に蒸着され
る。
【0004】ここで、図9及び図10を参照して、画像
表示装置の製造方法を説明する。気密容器内は排気管3
00を通して真空排気され、さらにベーキングによって
脱ガスを行った後、排気管の一部を加熱して熔融させ、
封じ切る(閉塞、切断)。最後に気密容器内部の一端に
設置された通常目的のゲッタ材が収納されたゲッタ材コ
ンテナ314を加熱して収納された蒸発型ゲッタ材をバ
ックプレート301に蒸着する事によって画像表示装置
を完成させる。一般にゲッタ材コンテナは一部が開放さ
れた金属管の内部にBa等を主成分とする蒸発型ゲッタ
材を収納したもので、形状として直線、リング状のもの
がある。通常のゲッタ材は、誘導加熱もしくは通電加熱
によってフラッシュし、ゲッタ材を画像表示装置内に付
着させ、ガスを吸着して、表示装置内真空維持作用をも
つ。
【0005】ここで、表面伝導型電子放出素子について
述べる。このような表面伝導型電子放出素子としては、
電子放出を司る薄膜としてAu薄膜によるもの[G.D
ittmer;”Thin Solid Film
s”、9、317(1972)],In23/SnO2
薄膜によるもの[M.Hartwell and C.
G.Fonstad:”IEEE. Trans. E
D Conf.”,519(1975)]、カーボン薄
膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1号、
22頁(1983)]等が報告されている。これらの表
面伝導型電子放出素子の典型的な素子構成として前述の
M.ハートウェルらの素子構成を図8に示す。同図にお
いて1は絶縁性基板である。4は導電性薄膜で、H型形
状のパターンに、スパッタで形成された金属酸化物薄膜
等からなり、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理に
より電子放出部3が形成される。尚、図中のLは、0.
5〜1mm、Wは、0.1mmで設定されている。
【0006】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜4を予めフォ
ーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部3を形
成するのが一般的であった。即ち、フォーミングとは前
記導電性薄膜4の両端に電圧を印加通電し、導電性薄膜
4を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に
高抵抗な状態にした電子放出部3を形成することであ
る。尚、電子放出部3は導電性薄膜4の一部に発生した
亀裂であり、その亀裂付近から電子放出が行われる。
【0007】前記フォーミング処理をした表面伝導型電
子放出素子は、上述の導電性薄膜4に電圧を印加し、素
子に電流を流すことにより、上述の電子放出部3より電
子を放出せしめるものである。しかしながら、これら従
来の表面伝導型電子放出素子においては、実用化にあた
っては、様々の問題があったが、本出願人等は、後述す
る様な様々な改善を鋭意検討し、実用化上の様々な問題
点を解決してきた。
【0008】上述の表面伝導型電子放出素子は、構造が
単純で製造も容易であることから、大面積にわたって多
数素子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴
を生かせるようないろいろな応用が可能であり、前述し
たような画像表示装置にも適している。すなわち、表示
装置等の画像表示装置においては、近年、液晶を用いた
平板型表示装置が、CRTに替わって普及してきたが、
自発光型でないためバックライト等を必要とする等の問
題点があり、自発光型の表示装置の開発が望まれてき
た。
【0009】表面伝導型電子放出素子を多数配置した電
子源と、電子源より放出された電子によって可視光を発
光せしめる蛍光体とを組み合わせた表示装置である画像
形成装置は、大画面の装置でも比較的容易に製造できる
(例えば、USP5,066,883)。ただし、この
様な大画面表示装置において、図9及び10に示したよ
うな構成を用いた場合、(1)表示装置の側面に排気管
を設置しているために排気時のコンダクタンスが小さく
なり、表示装置内の到達真空度が悪化する、(2)ゲッ
タ材の表面積が小さいためにゲッタの排気能力が小さ
く、排気管を封じ切った後の表示装置内の真空度を保つ
事が困難となる、(3)画面が大面積であるため、真空
排気後にフェイスプレートとバックプレートを保持する
のに最適なスペーサを配置する場合もある(不図示)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9及
び図10に示した従来例では以下に示すような問題点が
あった。すなわち、ゲッタ室が表示装置内の一部に集中
しているのに対し、表示装置を形成する部材からの放出
ガスは基板全面からほぼ均一に放出されるので、表示装
置内に圧力の分布が生じてしまい、バックプレート上に
形成されている電子放出素子の特性が圧力分布に応じて
変化し、表示装置全域において均一な素子特性を得る事
ができない場合がある。
【0011】すなわち、真空度の高い(よい)主ゲッタ
室近傍に配置されている電子放出素子と、真空度の低い
(悪い)主ゲッタ室から離れた位置に配置されている電
子放出素子との間に素子特性に差が出てしまうので、表
示装置全域を均一に表示する事が困難となる。
【0012】本発明は、このような圧力分布の不均一を
解消した画像表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
本発明の画像表示装置においては、電子放出素子と、前
記電子放出素子から放出される電子線の照射により画像
が形成される画像形成部材と、ゲッタ材とを有する画像
表示装置において、前記ゲッタ材が、装置内の放出ガス
を排気するのに十分な量のゲッタ材を配置した主ゲッタ
室と、該画像表示装置内の圧力分布を是正する位置とに
配置されている事を特徴としている。
【0014】上記のゲッタ材は蒸発型ゲッタ、もしくは
該画像表示装置作製工程中の最高温度以下で活性化可能
な非蒸発型ゲッタのうちの一つまたは複数(同一型ゲッ
タの複数使用を含む)である。
【0015】蒸発型ゲッタの主成分としては、Ba,T
i,Zr,Ca,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,
W,Fe,Ni,Co,Rh,Pd,Pt,Al,M
n,Cu,K,Ag,Znのなかから選ばれる1種類も
しくは2種類以上であることが好ましい。
【0016】また、非蒸発型ゲッタは、Zr−Al合金
及びZr−V−Fe合金のどちらかまたはその両者であ
ることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、「画像表示装置
内の圧力分布を是正する位置」とは主ゲッタ室とは離れ
た画像表示装置内であって、この位置に配置されるゲッ
タ材(以下、補助ゲッタと称す)の材質、表面積等によ
り適宜決定すればよく、実質的に画像表示装置内の圧力
分布の不均一を是正できるのであれば、どのように配置
されても良いが、電子放出素子から放出される電子を遮
蔽しないよう考慮して配置されることが重要である。こ
の時、複数の補助ゲッタを用いる場合、主ゲッタ室から
離れた補助ゲッタほど、表面積を大きくしてゲッタの排
気能力を高めることは、本発明の実施に際して好ましい
態様である。
【0018】
【実施例】
実施例1 図1(a)は本発明の第一実施例の構成を示す平面図で
あり、図1(b)はその断面図、図1(c)はゲッタの
排気能力を示すグラフである。
【0019】図1において、401はフェイスプレート
であり、電子放出素子側には蛍光膜及びメタルバックが
形成されている(不図示)。402はバックプレート、
403は外枠、405はゲッタ材コンテナである。ゲッ
タ材コンテナ405はゲッタ材コンテナ固定ジグ406
に固定されており、図9及び10で示した構成と同じ効
果を示す。また、407は排気管であり、電子放出素子
408はバックプレート402上にマトリックス状に配
置されている。また、601はゲッタフラッシュ時にゲ
ッタ材が素子408の形成されている側に飛散しないた
めの遮蔽板である。
【0020】また、501(a)、(b)、(c)はゲ
ッタ材コンテナであり、コンテナのサイズ、すなわちコ
ンテナに搭載されているゲッタ材の量を調整する事によ
ってゲッタの排気能力を制限してあり、その排気能力が
図1(c)にあるようにゲッタ材405≧501(a)
≧501(b)≧501(c)としてある。また、ゲッ
タ材の種類はBaを主成分とした蒸発型ゲッタ、501
に関してはZr−V−Fe合金を主成分とした非蒸発型
を用いてある。
【0021】次に、本実施例の具体的な製造手順につい
て以下に説明する。まず、図2〜6を参照して表面伝導
型電子放出素子の製造方法につき説明する。
【0022】図2は本実施例で製造した素子の構成図で
あり、図3〜図5はその製造方法を示した説明図であ
る。尚、図2〜6で同一の符号を用いたものは同一のも
のを指す。
【0023】絶縁性基板1として石英基板を用い、これ
を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗浄(図3
(a))後、レジスト材RD−2000N(日立化成社
製)を2500rpm、40秒でスピンナー塗布し、8
0℃、25分加熱してプリベークした(図3(b))。
次に、素子電極間隔L1は2μm、素子電極長さW1は
300μmの素子電極形状に対応するマスク21を用い
て密着露光し、RD−2000N用現像液で現像した
(図2、図3(c))。その後、120℃、20分加熱
してポストベークした。
【0024】素子電極5、6の材料としては導電性を有
するものであればどのようなものであっても構わない
が、本実施例ではニッケル金属を用いた。抵抗加熱蒸着
機を用いてニッケルを毎秒3オングストロームで膜厚が
1000オングストロームになるまで蒸着した(図3
(d))。アセトンでリフトオフし、アセトン、イソプ
ロピルアルコール、続いて酢酸ブチルで洗浄後、乾燥
し、素子電極5、6を形成した(図3(e))。
【0025】次に、クロムを基板全面に500オングス
トローム蒸着した(図4(a))。その後、レジスト材
AZ1370(ヘキスト社製)を2500rpm、30
秒スピンナー塗布し、90℃、30分加熱しプリベーク
した(図4(b))。
【0026】次に導電性薄膜材料を塗布するパターンを
有するマスクを用いて露光し(図4(c))、現像液M
IF312で現像した(図4(d))。その後、120
℃、30分加熱しポストベークした。
【0027】次に、(NH4)Ce(NO36/HCl
4/H2O=17g/5cc/100ccの組成の溶液
に30秒浸漬し、クロムをエッチングした(図4
(e))。その後、アセトン中、10分間超音波攪拌し
てレジストを剥離した(図4(f))。
【0028】続いて、120℃、10分加熱した。次
に、有機パラジウム(奥野製薬(株)製、ccp−42
30)含有溶液を800rpm、30秒スピンナー塗布
した。その後、300℃、20分焼成して、酸化パラジ
ウム(PdO)微粒子(粒径:10オングストローム〜
150オングストローム)を主体とする微粒子状の導電
性薄膜4を形成した(図5(a))。
【0029】続いて、クロムをリフトオフすることで、
素子電極5および6上に一部かかった導電性薄膜4を作
製した(図5(b))。
【0030】以下は図1を用いて説明する。
【0031】上記素子電極5、6と導電性薄膜4が形成
されたバックプレート402に、ゲッタ材コンテナ40
5を固定したゲッタ材コンテナ固定ジグ406、補助ゲ
ッタ501(a)、(b)、(c)を所定の位置に固定
したゲッタ材コンテナ固定ジグを接着し、次に、フェイ
スプレート401とバックプレート402を外枠403
を介して接着させた。接着(封着)には、主として低融
点ガラス(日本電子硝子(株)製、LS−3081)を
用い、上方からおもりにより加圧し、大気中で封着熱処
理温度410℃、封着熱処理時間60分の条件下で焼成
し、画像表示装置を形成した。
【0032】次に図示しない真空排気装置により排気管
407から上記装置内を真空排気した。
【0033】続いて、真空排気下、画像表示装置内の部
材の脱ガスを目的としたプリベークを、ベーキング温度
200℃、ベーキング時間20分の条件下で行った。な
お、このプリベークは、150℃〜300℃の温度範囲
で行うことが好ましい。
【0034】次に、真空排気下、上記非蒸発型ゲッタが
室温まで下がるのを待って、素子電極5、6の間に電圧
を印加し、導電性薄膜4を通電処理(フォーミング処
理)することにより、電子放出部3を形成させた(図5
(c)参照)。なお、本実施例では、表示装置封着後に
フォーミング処理を行ったが、これは該表示装置封着前
に行うことも可能である。
【0035】次に、真空排気下、上記画像表示装置のフ
ェースプレート401の形成したメタルバック(不図
示)に5kVを印加し、該装置を全面表示の状態になる
ようにTVレートで駆動電圧を印加し、駆動、動作時間
4時間の条件で表示部に電子線を照射し、画像表示させ
ることにより表示部の脱ガス(エージング)を行った。
【0036】続いて、真空排気下、上記画像表示装置を
熱処理温度120℃、熱処理時間10時間の条件下で加
熱し、該装置内のベーキングを行った。
【0037】最後に1×10-6Torr程度の真空度
で、排気管407をガスバーナーで熱することで溶着し
画像表示装置の封止を行った。この後、画像表示装置か
らの放出ガスを排気するために、蒸発型ゲッタ材コンテ
ナ405を図示しない電源からの抵抗加熱を行い、Ba
の蒸着を行うことで封子後の表示装置内を排気する。
【0038】ここで、本表示装置を封止後も十分な真空
度に保つために必要なBaゲッタの量をCOについて考
えてみると、COにおけるBaゲッタの排気能力が5×1
0-3Torr・l/s程度であることから、表示領域に比して比
較的大きい面積が必要(例えば表示面積を11インチと
すると、Baの蒸発面積が50〜100cm2程度必要)であ
り、ゲッタ材コンテナ405のゲッタ材のみで画像表示
装置内を排気しようとすると、先に述べたように画像表
示内に圧力差が生じてしまうので、補助用のゲッタ材コ
ンテナ501(a),(b),(c)を図示しない電源
から通電加熱し、ゲッタを活性化させることによって真
空度の低い(悪い)部位を選択的に排気し、本実施例の
画像表示装置を完成させる。
【0039】そうする事によって表示装置内の圧力分布
を是正する事が可能となり、表面伝導型電子放出素子の
特性のばらつきが小さくなった。また、超高真空を維持
するのに十分な量のゲッタを使用する事によって該画像
表示装置内を長時間、超高真空下に維持できた。
【0040】また、補助用のゲッタ材コンテナ501
(a),(b),(c)のゲッタ材として蒸発型ゲッタ
(Ba等を主成分とする)を用いてもよい。この材料を
用いたゲッタを機能させるには図示しない電源からの抵
抗加熱を行い、Baを蒸着すれば可能である。但し、補
助用のゲッタ材コンテナ501(a),(b),(c)
のゲッタ材として蒸発型ゲッタを用いた場合、蒸発した
Ba等が素子及び配線に付着してしまう虞があるので注
意が必要であり、主ゲッタ室同様に有効画面への飛散防
止板601を設けた方が好ましい。また、ここではゲッ
タ材としてBaを主成分とした蒸発型ゲッタを用いた
が、Tiに代表される他の成分からなる蒸発型ゲッタを
用いても同様な作用が期待できる。またこれらの成分が
2種類以上混在した蒸発型ゲッタを用いてもよい事は言
うまでもない。
【0041】なお、以上述べた構成は、画像表示装置を
作製する上で必要な概略構成であり、例えば各部材の材
料等、詳細な部分は上述内容に限られるものではなく、
画像表示装置の用途に適するよう適宜選択すればよい。
【0042】実施例2 図6(a)は本発明の第二の実施例の構成を示す平面図
であり、図6(b)はゲッタの排気能力を示す。
【0043】本実施例は、本発明における主ゲッタ室
を、マトリックス状に配置された電子放出素子408に
対して対称な位置にも設けている。
【0044】図6は図1を基本としたものであり、従っ
て、図1に示した部材と同様のものは同じ番号を付し
た。
【0045】図6において、電子放出素子408はマト
リックス状に配置されており、ゲッタ材コンテナ固定ジ
グ406に固定されたゲッタ材コンテナ405はマトリ
ックス状に配置された電子放出素子領域の両端に配置し
てある。
【0046】また、501(a)、(b)、(c)はゲ
ッタ材コンテナであり、図1同様、コンテナのサイズ、
すなわちコンテナに搭載されているゲッタ材の量を調整
する事によってゲッタを蒸発させた時のゲッタ材の表面
積を変え、排気能力を制限しており、その排気能力が図
6(c)にあるように、ゲッタ材405≧501(b)
≧501(a),(c)としてある。
【0047】また、実施例1と同様に、素子及び配線へ
のゲッタ材の飛散を防止できるのであれば、ゲッタ材の
種類は蒸発型ゲッタでも非蒸発型ゲッタでもどちらでも
よいが、本実施例では、405はBaを主成分とする蒸
発型ゲッタを用い、501(a),(b),(c)では
Zr−V−Fe合金を主成分とした非蒸発型ゲッタを用
いた。
【0048】本実施例のように、主ゲッタ室を画像表示
装置の対称な位置に複数設けたような構成にすると、画
像表示装置内の圧力分布の差を小さくすることができる
ので、補助用のゲッタ501(a),(b),(c)の
負荷を小さくすることができる。
【0049】実施例3 図7(a)は本発明の第3の実施例の構成を示す平面図
であり、図7(b)は図7(a)のa−a’線での断面
図である。
【0050】本実施例は、本発明における補助ゲッタ
を、素子が形成されている基板の下部に配置した構成と
したものである。
【0051】図7は図1を基本としたものであり、従っ
て、図1に示した部材と同様のものは同じ番号を付し
た。
【0052】図7において、401はフェイスプレー
ト、403は外枠、405はゲッタ材コンテナである。
ゲッタ材コンテナ405はゲッタ材コンテナ固定ジグ4
06に固定されており、図9、10で示した構成を同じ
効果を示す。また、407は排気管である。
【0053】電子放出素子408は素子基板603上に
マトリックス状に配置されている。素子基板603はゲ
ッタ材コンテナ固定ジグ406を介してバックプレート
402と、フェイスプレート401は外枠602を介し
てバックプレート402と接着されている。
【0054】また、501(a),(b),(c)はゲ
ッタ材コンテナであり、素子基板603とバックプレー
ト402との空間に設置されている。図1同様、コンテ
ナのサイズ、即ちコンテナに搭載されているゲッタ材の
量を調整することによってゲッタを蒸発させた時のゲッ
タ材の量を調整することによってゲッタを蒸発させた時
のゲッタ材の表面積を変え、排気能力を制限してあり、
その排気能力が図7(c)にあるように、ゲッタ材40
5≧501(a)≧501(b)≧501(c)として
ある。また、ゲッタ材の種類は蒸発型ゲッタでも非蒸発
型ゲッタでもどちらでも良い。
【0055】本実施例のように、素子基板の下部に補助
ゲッタを設置すると、蒸発型ゲッタを用いた場合、蒸発
したゲッタの素子への影響をほとんど無くすことができ
る。即ち、素子基板603が遮蔽板の役割を担うからで
ある。また、ゲッタ材の被着面積も多くとれる。
【0056】
【発明の効果】本発明における平面型画像表示装置にお
いては、電子放出素子と、前記電子放出素子から放出さ
れる電子線の照射により画像が形成される画像形成部材
と、ゲッタ材とを有する画像表示装置において、前記ゲ
ッタ材が、装置内の放出ガスを排気するのに十分な量の
ゲッタ材を配置した主ゲッタ室と、該画像表示装置内の
圧力分布を是正する位置とに配置することにより、主ゲ
ッタ室近傍に配置されている電子放出素子と、主ゲッタ
室から離れた位置に配置されている電子放出素子との間
での圧力の分布をほとんど無くす事が可能となり、画像
表示装置全域に均一な素子特性を得る事が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図であり、(a)は
平面図、(b)はa−a’線での部分断面図、(c)は
ゲッタの排気能力を示す。
【図2】本発明の実施例で製造した表面伝導型電子放出
素子の構成を示す説明図であり、(a)は平面図、
(b)はB−B線での断面図である。
【図3】電子放出素子の製造方法の第一の部分の工程を
示す工程図である。
【図4】電子放出素子の製造方法の第二の部分の工程を
示す工程図である。
【図5】電子放出素子の製造方法の第三の部分の工程を
示す工程図である。
【図6】本発明の第2実施例の構成を示す図であり、
(a)は平面図、(b)はゲッタの排気能力を示す。
【図7】電子放出素子を用いた従来の画像表示装置の構
成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は部分断面
図、(c)はゲッタの排気能力を示す。
【図8】表面伝導型電子放出素子の一般的な構成を示す
説明図である。
【図9】電子放出素子を用いた従来の画像表示装置の構
成を示す斜視図である。
【図10】電子放出素子を用いた従来の画像表示装置の
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 3 電子放出部 4 導電性薄膜 5、6 素子電極 300、407 排気管 402 バックプレート 502、603 素子基板 302、303 電極 304 電子放出部を含む薄膜 308、401 フェイスプレート 309 メタルバック 310 蛍光体 311、403、602 外枠 313、406 蒸発型ゲッタ材コンテナ固定治具 314、405、501、601 ゲッタ材コンテナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子と、前記電子放出素子から
    放出される電子線の照射により画像が形成される画像形
    成部材と、ゲッタ材とを有する画像表示装置において、
    前記ゲッタ材が、装置内の放出ガスを排気するのに十分
    な量のゲッタ材を配置した主ゲッタ室と、該画像表示装
    置内の圧力分布を是正する位置とに配置されている事を
    特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲッタ材が、蒸発型ゲッタ、もしく
    は該画像表示装置作製工程中の最高温度以下で活性化可
    能な非蒸発型ゲッタのうちの、一つまたは同一ゲッタの
    複数使用を含む複数である事を特徴とする請求項1記載
    の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 蒸発型ゲッタの主成分が、Ba,Ti,
    Zr,Ca,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,
    Fe,Ni,Co,Rh,Pd,Pt,Al,Mn,C
    u,K,Ag,Znのなかから選ばれる1種類もしくは
    2種類以上である事を特徴とする請求項2記載の画像表
    示装置。
  4. 【請求項4】 非蒸発型ゲッタが、Zr−Al合金及び
    Zr−V−Fe合金のどちらか一方またはその両者であ
    る事を特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 画像表示装置内の圧力分布を是正する位
    置に配置されているゲッタ材が、電子放出素子が形成さ
    れている基板の下部に設けられた、前記基板板上の空間
    に連通する空間内に配置されていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 画像表示装置内の圧力分布を是正する位
    置に配置されているゲッタ材の表面積が、主ゲッタ室か
    ら離れるほど大きくなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の画像表示装置。
JP26444195A 1995-10-12 1995-10-12 画像表示装置 Pending JPH09106770A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741017B1 (en) 1999-07-21 2004-05-25 Sharp Kabushiki Kaisha Electron source having first and second layers
US6858984B2 (en) 2000-07-28 2005-02-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Vacuum container and display device having a getter with a getter material

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