JPH0910652A - 二種以上の樹脂原料液体の混合法及びその混合装置 - Google Patents

二種以上の樹脂原料液体の混合法及びその混合装置

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JPH0910652A
JPH0910652A JP7554296A JP7554296A JPH0910652A JP H0910652 A JPH0910652 A JP H0910652A JP 7554296 A JP7554296 A JP 7554296A JP 7554296 A JP7554296 A JP 7554296A JP H0910652 A JPH0910652 A JP H0910652A
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JP7554296A
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Akio Sato
明夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合槽を用いなくても反応により硬化する二
種以上の液体を混合する混合法又はその混合装置を提供
する。 【解決手段】 この発明に係わる二種以上の樹脂原料液
体の混合法は、反応することにより硬化する二種以上の
樹脂原料液体を給送する各給送管6、7の樹脂流出口6
a、7aを、超音波伝送用固体ホーン3の側肌面3bに
臨ませ、かつ、超音波振動を各樹脂原料液体に与えつつ
側肌面3bを伝わらせて各樹脂原料液体を流下させ、超
音波伝送用固体ホーン3の先端面3aに導くことにより
各樹脂原料液体を空中状態で混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応することにより硬
化する二種以上の樹脂原料液体を超音波振動を利用して
混合する樹脂原料液体の混合法及びその混合装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波振動を利用して2種以
上の液体を混合する混合法及びその混合装置として以下
に記載するものが知られている。例えば、特公昭62−
57374号公報には、混合槽としての乳化槽に貯溜さ
れた2種以上の液体に超音波伝送用固体ホーンの先端を
浅く浸漬させ、超音波によるキャビテーション効果によ
り乳化させることが開示され、特開昭58−67326
号公報には、大気に連通した混合槽としての乳化槽に貯
溜された2種以上の液体に超音波伝送用固体ホーンの先
端を浅く浸漬させ、超音波によるキャビテーション効果
により乳化させることが開示されている。また、特開昭
64−38132号公報には、樹脂原料液体としての二
液性の接着剤を混合槽としての収容槽に貯留し、超音波
により混合することが開示され、特開平1−11544
4号公報には、混合槽としての円筒内で、分散相の液体
と連続相の液体とを超音波を用いて混合することが開示
され、特開平5−49999号公報には、逆円錐形状の
混合カップを準備し、混合カップ内の中央にコニカルホ
ーンを配設し、樹脂原料液体の給送管としての導管の樹
脂流出口を超音波伝送用固体ホーンの側肌面に臨ませ、
接着剤としての樹脂原料液体を樹脂流出口から側肌面に
放出させ、超音波伝送用固体ホーンの側肌面を伝わらせ
てその先端に導き、超音波伝送用固体ホーンに接する接
着剤に回転運動を与えることにより撹拌混合を行うこと
が開示されている。また、特開平5−168889号公
報には、混合槽としての案内管に超音波伝送用固体ホー
ンを設置し、超音波伝送用固体ホーンの先端面に向けて
第1の液体と第2の液体とを放出させ、この第1の液体
と第2の液体とに超音波振動を与えることにより第1の
液体と第2の液体とを混合することが開示され、特開平
6−57229号公報には、2種以上の接着剤を混合槽
としての撹拌槽に入れて機械的に撹拌しつつ超音波を当
てて混合する撹拌混合法が開示されている。
【0003】このように、従来の超音波振動を用いた液
体の混合法及びその混合装置は、2種以上の液体を混合
槽内で混合する方式を採用している。
【0004】なお、超音波振動による混合ではないが、
特開昭61−118124号公報には、断面半円形状の
混合部材を斜めに設置し、この混合部材に高粘性の液体
と低粘性の液体とを供給し、振動機構により混合部材に
60サイクルの振動を与えて流下する液体を混合、撹拌
することが開示され、特開平3−217223号公報に
は、流路部材を振動発生装置により共振振動させ、流路
部材の流路内で着色剤、プラスチックス素材、添加剤等
からなる成形材料の混合を図ることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、二種以上の
樹脂原料液体には反応することにより硬化するものがあ
るが、この二種以上の樹脂原料液体を混合槽内で混合す
ることにすると、樹脂原料液体の混合に伴って硬化反応
が進行し、反応することにより硬化する二種以上の樹脂
原料液体を混合槽内に補給しつつ硬化反応の進行状態に
ある混合樹脂を混合槽から下流側に送給して吐出させる
連続作業を長時間行う作業のような場合ならともかく
も、短い時間間隔で断続的に作業を行うような場合に
は、その作業停止時間中にも硬化反応が混合槽内で進行
するので、混合槽内に硬化した樹脂が付着する、混合槽
内に存在する二種以上の樹脂原料液体の組成が変化する
等の不具合が発生する。そこで、作業を中断または停止
直後、あるいは作業開始直前に、毎回あるいは適当回数
毎に、混合槽内を溶剤により洗浄しているが、溶剤の使
用は、労働安全性の観点、環境汚染の観点から極力避け
るべきである。また、洗浄直後すぐに作業を開始する場
合には、溶剤が混入する懸念があり、樹脂原料液体の組
成変動等を考慮して空吐出を行うことが必要となって、
廃棄物処理の観点からも好ましくない。更に、洗浄装置
等を準備しなければならないため、混合装置自体が大型
化するという問題点もある。
【0006】そこで、本発明の目的は、混合槽を用いな
くても反応により硬化する二種以上の液体を混合する混
合法又はその混合装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の二種以上の樹脂原料液体の混合法は、反応することに
より硬化する二種以上の樹脂原料液体を給送する各給送
管の樹脂流出口を、超音波伝送用固体ホーンの側肌面に
臨ませ、かつ、超音波振動を各樹脂原料液体に与えつつ
前記側肌面を伝わらせて各樹脂原料液体を流下させ、前
記超音波伝送用固体ホーンの先端面に導くことにより該
各樹脂原料液体を空中状態で混合することを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項2に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記各樹脂流出口が前記超音波伝
送用固体ホーンの先端面から該超音波伝送用固体ホーン
を伝播する音波の4分の1波長までの範囲に位置されて
いる。
【0009】本発明の請求項3に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記二種以上の樹脂原料液体のう
ちの少なくとも一種類の樹脂原料液体が他の種類の樹脂
原料液体の上方から前記側肌面に供給される。
【0010】本発明の請求項4に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記一種類の樹脂原料液体の前記
側肌面に対する付着力が前記他の種類の樹脂原料液体の
前記側肌面に対する付着力よりも小さいことを特徴とす
る。
【0011】本発明の請求項5に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記一種類の樹脂原料液体の前記
側肌面への供給量が前記他の種類の樹脂原料液体の前記
側肌面への供給量よりも多いことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項6に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記二種以上の樹脂原料液体を前
記超音波伝送用固体ホーンの先端面で混合した後、被塗
布体に形成された樹脂原料液体案内溝に混合樹脂原料液
体を流下させることにより前記被塗布体を塗布すること
を特徴とする。
【0013】本発明の請求項7に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記超音波伝送用固体ホーンの先
端面を被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に挿入
し、前記樹脂原料液体案内溝の底面と前記超音波伝送用
固体ホーンの先端面との間で前記二種以上の樹脂原料液
体を混合することにより前記被塗布体を塗布することを
特徴とする。
【0014】本発明の請求項8に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合法は、前記各給送管の樹脂流出口から吐
出される樹脂原料液体の流速がほぼ同一である。
【0015】本発明の請求項9に記載の二種以上の樹脂
原料液体の混合装置は、反応することにより硬化する二
種以上の樹脂原料液体を給送する各給送管の樹脂流出口
が、超音波伝送用固体ホーンの側肌面に臨まされ、か
つ、超音波振動が与えられつつ前記側肌面に沿って流下
されて前記超音波伝送用固体ホーンの先端面に導かれる
ことにより該各樹脂原料液体が空中状態で混合される。
【0016】本発明の請求項10に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記各樹脂流出口が前記超音
波伝送用固体ホーンの先端面から該超音波伝送用固体ホ
ーンを伝播する音波の4分の1波長までの範囲に位置さ
れている。
【0017】本発明の請求項11に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記二種以上の樹脂原料液体
のうちの少なくとも一種類の樹脂原料液体の給送管の樹
脂流出口が他の種類の樹脂原料液体の給送管の樹脂流出
口よりも上方に設けられていることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項12に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記上方に設けられている給
送管により流出される一種類の樹脂原料液体の前記側肌
面に対する付着力が下方に設けられている給送管により
流出される他の種類の樹脂原料液体の前記側肌面に対す
る付着力よりも小さいことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項13に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記超音波伝送用固体ホーン
の先端面が被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝の
直真上に位置していることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項14に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記超音波伝送用固体ホーン
の先端面が被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に
挿入されていることを特徴とする。
【0021】本発明の請求項15に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記超音波伝送用固体ホーン
の先端面を被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に
沿って移動制御する移動制御装置を有する。
【0022】本発明の請求項16に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記各給送管の樹脂流出口か
ら吐出される樹脂原料液体の流速がほぼ同一である。
【0023】本発明の請求項17に記載の二種以上の樹
脂原料液体の混合装置は、前記超音波伝送用固体ホーン
が垂直に設置されていることを特徴とする。
【0024】本発明に係る二種以上の樹脂原料液体の混
合法及び混合装置によれば、反応により硬化する二種以
上の樹脂原料液体が各給送管の樹脂流出口からそれぞれ
超音波伝送用固体ホーンの側肌面に向けて排出され、各
樹脂原料液体が超音波振動を与えられつつ側肌面を伝わ
って超音波伝送用固体ホーンの先端面に向かって速やか
に流下する。各樹脂原料液体はその先端面で空中状態で
混合滴下される。各樹脂流出口を超音波伝送用固体ホー
ンの先端面からこの超音波伝送用固体ホーンを伝播する
音波の4分の1波長までの範囲に位置させると、各樹脂
原料液体のその先端面へ向かっての流下がより一層速や
かとなり、側肌面へ樹脂原料液体の供給を停止しても、
樹脂原料液体を超音波伝送用固体ホーンの側肌面にほと
んど残らない程度に混合滴下させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の二種以上の樹脂原料液体
の混合法を図1ないし図5を参照しつつ説明する。
【0026】(実施例1)図1ないし図4は本発明に係
わる樹脂原料液体の混合法の第1実施例を示し、図1に
おいて、1は電気音響変換器としての振動子、2は第1
段の超音波伝送用固体ホーン、3は第2段の超音波伝送
用固体ホーン、4は支持用フランジ、5は加工用の工
具、6、7は樹脂原料液体の給送管である。超音波伝送
用固体ホーン2は振動子1の機械端子1aに溶接又はロ
ー付け又はネジ接合により固着され、超音波伝送用固体
ホーン3にはネジ穴が設けられて超音波伝送用固体ホー
ン2の先端面2aに例えばネジ接合され、工具5は超音
波伝送用固体ホーン3の先端面3aに例えばネジ接合さ
れる。図1に示されている超音波伝送用固体ホーン3
は、側肌面3bの形状が指数関数形であるが、側肌面3
bの形状は図2(イ)に示すように一様断面ステップ
形、図2(ロ)に示すようにコニカル形、図2(ハ)に
示すようにカテノイダル形のいずれであっても良い。
【0027】給送管6、7は二種の樹脂原料液体を給送
するのに用いられる。樹脂原料液体には、ここでは、株
式会社イノアックコーポレーションの二液混合発泡硬化
型ウレタン樹脂の反応途中液状流動タイプを用い、この
二液混合発泡硬化型ウレタン樹脂の組成は、ポリオール
とイソシアネートとから概略なり、ポリオールを主剤と
して100重量部、イソシアネートを助剤として20〜
30重量部の割合で混合させることにする。この二液混
合発泡硬化型ウレタン樹脂は、混合によりイソシアネー
トと水とが尿素結合することにより炭酸ガスを発生する
泡化反応とイソシアネートとポリオールとのウレタン結
合により硬化する重合反応とにより、発泡硬化するもの
である。その発泡倍率は、ここでは、約5倍である。な
お、これらの樹脂原料液体に触媒、整泡剤、推進剤等を
予め混入させておくか、これらの樹脂原料液体の混合時
に第3の液体として供給してもよい。
【0028】給送管7の内径は給送管6の内径よりも大
きいものが用いられる。これは、ポリオールの供給量が
イソシアネートの供給量に較べて多く、流速をほぼ等し
くするためである。給送管6、給送管7の各樹脂流出口
6a、7aは工具5の先端面5aから超音波伝送用固体
ホーン3を伝播する音波の4分の1波長(λ/4)まで
の範囲に位置されて、かつ、超音波伝送用固体ホーン3
の側肌面3bに接触するかしないか区別がつかない程度
の間隙を開けて側肌面3bに臨まされている。各樹脂原
料液体は滴り落ちないようにして、しかも、超音波振動
を与えられつつ側肌面3bを伝わって流下し、先端面5
aに導かれる。ここでは、振動子1には、公称出力10
0W、発振周波数28.5KHz、振幅5ミクロン(ゼ
ロツーピーク)の自動定振幅帰還制御のものを使用し、
ホーンにより振幅を増幅し、工具5の先端面5aでの振
幅を約8倍とする。
【0029】給送管7の樹脂流出口7aは給送管6の樹
脂流出口6aよりも上方に設けられている。これは、給
送管7によって給送されるポリオールの側肌面3bに対
する付着力が給送管6によって給送されるイソシアネー
トの側肌面3bに対する付着力よりも小さいからであ
る。イソシアネートを給送する給送管6の樹脂流出口6
aをポリオールを給送する給送管7の樹脂流出口7aの
上方に設け、イソシアネートをポリオールの上方から側
肌面3bに沿って流下させることにすると、イソシアネ
ートの流下に時間がかかり、イソシアネートとポリオー
ルとがスムーズに混合されにくいからである。これに対
して、ポリオールをイソシアネートの上方から流下させ
ると、イソシアネートがポリオールの流れに沿って流下
されるため、イソシアネートとポリオールとがスムーズ
に混合されることになる。なお、付着とは異種の2物質
が接触したとき互いにくっつく現象をいう。
【0030】そして、各樹脂原料液体は超音波振動を与
えられつつ側肌面3bを伝わるため、速やかに工具5の
先端面5aに向かって流下し、とりわけ、各樹脂流出口
6a、7aは工具5の先端面5aから超音波伝送用固体
ホーン3を伝播する音波の4分の1波長(λ/4)まで
の範囲に位置されているので、その流下が速やかであ
る。これは、振幅の大きな超音波振動が樹脂原料液体に
加えられるので、樹脂原料液体分子同志の粘性抵抗が低
下するからであると考えられる。また、超音波振動に基
づく樹脂原料液体の局所的温度上昇による粘性抵抗の減
少が原因だとも考えられる。そして、各樹脂原料液体は
工具5の先端面5aで空中状態で混合され、混合後に粘
性が変化しないか又は粘性が上昇する樹脂原料液体の場
合には、各樹脂流出口6a、7aからの樹脂原料液体の
吐出量を調整すると、符号8で示すように球形状とな
る。また、混合直後の硬化反応により一時的に粘性が低
下する本実施例に示したような樹脂原料液体の場合に
は、速やかに工具5の先端5aから流れ落ちることにな
る。
【0031】この混合法による場合、各樹脂原料液体の
供給を停止すると、0.1秒程度で目視によって側肌面
3bに樹脂原料液体の濡れがあるかないかを見分けるこ
とができない程度となった。なお、発振周波数、先端面
5aの振幅については、樹脂原料液体の混合の効率、樹
脂原料液体の飛散防止を考慮して選定することが望まし
い。
【0032】この実施例1では、超音波伝送用固体ホー
ン2を振動子1に取り付けることにしているが、この超
音波伝送用固体ホーン2は必要に応じて設ければよいも
のであって必須の構成要素ではなく、また、工具5も必
要に応じて設ければよいものであって必須の構成要素で
はない。従って、以下の実施例では、超音波伝送用固体
ホーン2、工具5を設けていないものとして説明を行う
こととする。
【0033】(実施例2)図3は本発明に係わる二種以
上の樹脂原料液体の混合法を使用して、成形品に樹脂原
料液体を塗布する実施例を説明するための説明図であっ
て、この図3において、符号9は被塗布体としての成形
品、符号10はその成形品に形成されている樹脂原料液
体案内溝である。この樹脂原料液体案内溝10は例えば
その幅及び深さが3mmである。成形品9は例えばAB
S樹脂材料、PC材料を用いて作製される。超音波伝送
用固体ホーン3の先端面3aは樹脂原料液体案内溝10
の直真上に臨み、例えば樹脂原料液体案内溝10の底面
10aから5mmの位置にセットされている。超音波伝
送用固体ホーン3は成形品9に対して樹脂原料液体案内
溝10に沿って相対移動される。この場合、超音波伝送
用固体ホーン3又は成形品9の何れを移動させても良
い。
【0034】超音波振動を与えつつ樹脂原料液体を超音
波伝送用固体ホーン3の側肌面3bに吐出させると、樹
脂原料液体がこの側肌面3bを伝わって流下し、超音波
伝送用固体ホーン3の先端面3aで混合され、樹脂原料
液体案内溝10に落下する。これにより、樹脂原料液体
案内溝10に沿って樹脂原料液体が塗布され、樹脂原料
液体の反応が進行すると共に発泡硬化する。
【0035】この発泡硬化は以下に説明するようにして
進行する。混合により樹脂原料液体はクリーム状態とな
り、次に発泡により樹脂原料液体が樹脂原料液体案内溝
10から盛り上がり、発泡体の表面が硬化して手で触っ
ても粘つかないタックフリー状態となり、最終的に硬化
する。超音波振動を加えないで樹脂原料液体を超音波伝
送用固体ホーン3の側肌面3bに吐出させ、樹脂原料液
体をこの側肌面3bを伝わらせて樹脂原料液体案内溝1
0に落下させた場合には、樹脂原料液体が滴り落ちて、
発泡硬化しないことが実験により確認されたので、2種
の樹脂原料液体に超音波振動を加えることにより硬化反
応を促進させるに十分な混合が行われていることが明か
である。超音波伝送用固体ホーン3にわずかに残存する
樹脂原料液体は、有害性の少ないエチルアルコール液を
含ませた脱脂綿等により側肌面3bを撫でることにより
完全に除去できる。
【0036】なお、樹脂原料液体案内溝10の断面形状
は図4(イ)に示すように角形状、図4(ロ)に示すよ
うに半円弧形状、図4(ハ)に示すようにV形状、図4
(ニ)に示すように上面及び底面を面取りした形状、図
4(ホ)に示すように底面を面取りした形状の何れであ
っても良い。
【0037】(実施例3)図5は本発明に係わる二種以
上の樹脂原料液体の混合法を使用して、成形品に樹脂原
料液体を塗布する他の実施例を説明するための説明図で
あって、この実施例3においては、超音波伝送用固体ホ
ーン3の先端面3aを樹脂原料液体案内溝10内に挿入
し、図6に断面図として示すように、樹脂原料液体案内
溝10の壁面10bに超音波伝送用固体ホーン3の先端
部を臨ませ、先端面3aを底面10aから1mmの高さ
にセットしたものである。この実施例によれば、実施例
2と較べてより確実に樹脂原料液体を樹脂原料液体案内
溝10内に沿わせて塗布することができると共に、樹脂
原料液体の混合効率を向上させることができる。
【0038】(実施例4)図7は本発明に係わる二種以
上の樹脂原料液体の混合法に適用する混合装置の模式図
を示し、図8は本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体
の混合法に適用する混合装置の概略構成を示す斜視図で
あって、図7において、11は統括制御装置、12は温
度調整装置、13は温水、14は第1の樹脂原料液体1
5を貯留する容器、16は第2の樹脂原料液体17を貯
留する容器、18、19は樹脂原料液体15、17をそ
れぞれ撹拌するモータ、20は給送管6、7に樹脂原料
液体15、17を給送する給送制御装置、21は高周波
電源制御装置、22は移動制御装置、23はX方向移動
機構、24はY方向移動機構、25、26は傘歯歯車
(図8では平歯歯車)、27は駆動モータである。統括
制御装置11は温度調整装置12、給送制御装置20、
高周波電源制御装置21、移動制御装置22を総合的に
制御する役割を果たす。
【0039】振動子1は高周波電源制御装置21により
所定の発振周波数及び振幅で超音波振動を発生し、給送
制御装置20はサーボモータ又はパルモータからなるマ
イクロギヤポンプを備え、統括制御装置11の指令に基
づき吐出のON・OFF、吐出量、樹脂原料液体15、17
の吐出比率の調整を行う。給送管6、7はその長さを極
力短くすることが、内圧による内部容積の変動を避け、
発泡率、樹脂原料液体硬化後の発泡体の寸法ばらつきを
少なくするうえで望ましい。温度調整装置12は樹脂原
料液体15、17の温度変化による粘性、比重の変化を
避ける観点から、かつ、反応速度を安定させる観点か
ら、樹脂原料液体15、17の温度の一定化(例えば3
0°C)を図るために用いられる。移動制御装置22は
X−Y移動機構23、24を駆動制御する他、図8に示
すように、駆動機構28により超音波伝送用固体ホーン
3を上下方向(Z軸方向)に駆動制御する役割、給送管
6、7に対する側肌面3bの周周り方向の位置(r方
向)を定める役割を果たす。なお、給送管6、7の先端
部にストップバルブをそれぞれ設け、給送管6、7の配
管途中での圧力変動等による吐出・停止の時間遅れを防
止するようにしてもよい。
【0040】成形品9は、例えば図8に示すようなフラ
ンジ付円筒であり、樹脂原料液体案内溝10は円筒基部
の周りに形成された環状溝からなる。成形品9は、X−
Y移動機構23、24に搭載されて、超音波伝送用固体
ホーン3に対して相対的に移動され、その先端3aが樹
脂原料液体案内溝10に沿ってトレースされる。このX
−Y移動機構23、24は点から点までの位置決め精度
が要求される通常の組立用のロボット移動制御機構と異
なり、移動軌跡の精度、移動速度の精度が重要となるの
で、アーク溶接用ロボットと類似の機構を使用するのが
望ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体
の混合法及び混合装置は、以上説明したように構成した
ので、混合槽を用いなくても反応により硬化する二種以
上の液体を混合でき、混合装置自体の小型化を図ること
ができるという効果を奏し、ひいては、環境汚染を極力
回避でき、廃棄物処理の軽減化、労働安全性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合法の実施例1の説明図である。
【図2】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合法に使用する各種超音波伝送用固体ホーンの形状の説
明図であって、(イ)は一様断面ステップ形、(ロ)は
円錐形、(ハ)はカテノイダル形を示す。
【図3】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合法の実施例2の説明図である。
【図4】 成形品に形成した樹脂原料液体案内溝の断面
形状を示す図であって、(イ)は角形状、(ロ)は半円
弧形状、(ハ)はV形状、(ニ)は上面及び底面を面取
りした形状、(ホ)は底面を面取りした形状を示す。
【図5】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合法の実施例3の説明図である。
【図6】 図5の樹脂原料液体案内溝と超音波伝送用固
体ホーンとの位置関係を示す部分断面図である。
【図7】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合装置の模式図を示す。
【図8】 本発明に係わる二種以上の樹脂原料液体の混
合装置の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3…超音波伝送用固体ホーン 3a…先端面 3b…側肌面 6、7…給送管 6a、7a…樹脂流通口 15、17…樹脂原料液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 301 B05D 7/24 301U

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応することにより硬化する二種以上の
    樹脂原料液体を給送する各給送管の樹脂流出口を、超音
    波伝送用固体ホーンの側肌面に臨ませ、かつ、超音波振
    動を各樹脂原料液体に与えつつ前記側肌面を伝わらせて
    各樹脂原料液体を流下させ、前記超音波伝送用固体ホー
    ンの先端面に導くことにより該各樹脂原料液体を空中状
    態で混合する二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  2. 【請求項2】 前記各樹脂流出口が前記超音波伝送用固
    体ホーンの先端面から該超音波伝送用固体ホーンを伝播
    する音波の4分の1波長までの範囲に位置されている請
    求項1に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  3. 【請求項3】 前記二種以上の樹脂原料液体のうちの少
    なくとも一種類の樹脂原料液体が他の種類の樹脂原料液
    体の上方から前記側肌面に供給されることを特徴とする
    請求項1に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  4. 【請求項4】 前記一種類の樹脂原料液体の前記側肌面
    に対する付着力が前記他の種類の樹脂原料液体の前記側
    肌面に対する付着力よりも小さいことを特徴とする請求
    項3に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  5. 【請求項5】 前記一種類の樹脂原料液体の前記側肌面
    への供給量が前記他の種類の樹脂原料液体の前記側肌面
    への供給量よりも多いことを特徴とする請求項4に記載
    の二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  6. 【請求項6】 前記二種以上の樹脂原料液体を前記超音
    波伝送用固体ホーンの先端面で混合した後、被塗布体に
    形成された樹脂原料液体案内溝に混合樹脂原料液体を流
    下させることにより前記被塗布体を塗布することを特徴
    とする請求項1に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合
    法。
  7. 【請求項7】 前記超音波伝送用固体ホーンの先端面を
    被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に挿入し、前
    記樹脂原料液体案内溝の底面と前記超音波伝送用固体ホ
    ーンの先端面との間で前記二種以上の樹脂原料液体を混
    合することにより前記被塗布体を塗布することを特徴と
    する請求項1に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合
    法。
  8. 【請求項8】 前記各給送管の樹脂流出口から吐出され
    る樹脂原料液体の流速がほぼ同一である請求項1に記載
    の二種以上の樹脂原料液体の混合法。
  9. 【請求項9】 反応することにより硬化する二種以上の
    樹脂原料液体を給送する各給送管の樹脂流出口が、前記
    超音波伝送用固体ホーンの側肌面に臨まされ、かつ、超
    音波振動が与えられつつ前記側肌面に沿って流下されて
    前記超音波伝送用固体ホーンの先端面に導かれることに
    より該各樹脂原料液体が空中状態で混合される二種以上
    の樹脂原料液体の混合装置。
  10. 【請求項10】 前記各樹脂流出口が前記超音波伝送用
    固体ホーンの先端面から該超音波伝送用固体ホーンを伝
    播する音波の4分の1波長までの範囲に位置されている
    請求項9に記載の二種以上の樹脂原料液体の混合装置。
  11. 【請求項11】 前記二種以上の樹脂原料液体のうちの
    少なくとも一種類の樹脂原料液体の給送管の樹脂流出口
    が他の種類の樹脂原料液体の給送管の樹脂流出口よりも
    上方に設けられていることを特徴とする請求項9に記載
    の二種以上の樹脂原料液体の混合装置。
  12. 【請求項12】 前記上方に設けられている給送管によ
    り流出される一種類の樹脂原料液体の前記側肌面に対す
    る付着力が下方に設けられている給送管により流出され
    る他の種類の樹脂原料液体の前記側肌面に対する付着力
    よりも小さいことを特徴とする請求項11に記載の二種
    以上の樹脂原料液体の混合装置。
  13. 【請求項13】 前記超音波伝送用固体ホーンの先端面
    が被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝の直真上に
    位置していることを特徴とする請求項9に記載の二種以
    上の樹脂原料液体の混合装置。
  14. 【請求項14】 前記超音波伝送用固体ホーンの先端面
    が被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に挿入され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の二種以上の樹
    脂原料液体の混合装置。
  15. 【請求項15】 前記超音波伝送用固体ホーンの先端面
    を被塗布体に形成された樹脂原料液体案内溝に沿って移
    動制御する移動制御装置を有する請求項9に記載の二種
    以上の樹脂原料液体の混合装置。
  16. 【請求項16】 前記各給送管の樹脂流出口から吐出さ
    れる樹脂原料液体の流速がほぼ同一である請求項9に記
    載の二種以上の樹脂原料液体の混合装置。
  17. 【請求項17】 前記超音波伝送用固体ホーンが垂直に
    設置されている請求項9に記載の樹脂原料液体の混合装
    置。
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