JPH09105831A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

光ファイバカプラの製造方法

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JPH09105831A
JPH09105831A JP26184095A JP26184095A JPH09105831A JP H09105831 A JPH09105831 A JP H09105831A JP 26184095 A JP26184095 A JP 26184095A JP 26184095 A JP26184095 A JP 26184095A JP H09105831 A JPH09105831 A JP H09105831A
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optical fiber
bare
fibers
optical
coupler
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Shigefumi Yamazaki
成史 山崎
Fumio Suzuki
文生 鈴木
Ryozo Yamauchi
良三 山内
Ryokichi Matsumoto
亮吉 松本
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 融着延伸型の光ファイバカプラを製造する際
に、裸光ファイバに直接外力をかけることなく裸光ファ
イバどうしを密着できるようにして、裸光ファイバが損
傷するのを防止できるようする。 【解決手段】 中途部分で裸光ファイバ11が露出され
た第1の光ファイバ1と、一端部で裸光ファイバ12,
13が露出された第2の光ファイバ2および第3の光フ
ァイバ3を用い、第1の光ファイバ1の一端側に第2の
光ファイバ2を並列させるとともに、第1の光ファイバ
1の他端側には第3の光ファイバ3を、第1の光ファイ
バ1を挟んで第2の光ファイバ2とトランス状配置とな
るように並列させた後、3本の裸光ファイバ11,1
2,13が並列している部分を加熱融着延伸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は融着延伸型の光ファ
イバカプラを製造する方法に関し、特に裸光ファイバど
うしを無理なく密着させることができるようにした光フ
ァイバカプラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】融着延伸型光ファイバカプラを製造する
場合には、通常、中途部分の被覆層を除去して裸光ファ
イバを露出させた2本の光ファイバを平行に配置し、裸
光ファイバの周面を互いに密着させて加熱融着、延伸を
行なっている。このような方法においては、加熱融着時
に裸光ファイバどうしが完全に密着されていないと融着
が確実に行なわれず、2本の裸光ファイバ間に隙間が生
じたりすることがある。そうなると次の延伸工程で十分
な光結合が得られず、光ファイバカプラの特性が悪くな
る。このように、光ファイバカプラを加熱融着、延伸に
よって作製する場合には、裸光ファイバどうしを密着さ
せる技術が重要であると言える。
【0003】従来より、光ファイバカプラの作製時に裸
光ファイバどうしを密着させる方法としては、次のよう
な方法が行なわれている。 2本の裸光ファイバを治具を用いて外側から互いに
寄せて密着させ、そのままの状態で融着延伸を行なう。 2本の裸光ファイバを治具を用いて外側から互いに
寄せて密着させ、接着剤で固定した後、治具を取り外し
て融着延伸を行なう。 2本の裸光ファイバを捩り合わせることにより密着
させ、捩り合わせた状態で融着延伸を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の方
法では、治具が裸光ファイバに直接触れるので、裸光フ
ァイバに傷が生じる恐れがあり、光ファイバの強度を劣
化させる恐れがある。の方法では、と同様に治具と
接触することによって裸光ファイバに傷が生じる恐れが
あるが、治具が取り外された後に加熱融着、延伸が行な
われるので、この加熱によって裸光ファイバの損傷は修
復可能である。しかし、裸光ファイバの固定に接着剤が
用いられるので、この接着剤が融着延伸時の加熱によっ
て変質し、光ファイバに悪影響を与える恐れがある。ま
たの方法では、光ファイバを捩る際に裸光ファイバど
うしが接触しながら互いの位置関係を変えることによ
り、表面に傷がついて強度が劣化する恐れがある。
【0005】このように従来の方法では、平行に配され
た裸光ファイバを密着させるために、裸光ファイバに直
接外力を加えて無理に変形させていたので、裸光ファイ
バへのダメージは避けられず信頼性の点で不満があっ
た。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、融着延
伸型の光ファイバカプラを製造する際に、裸光ファイバ
に直接外力をかけることなく裸光ファイバどうしを密着
できるようにして、裸光ファイバが損傷するのを防止で
きるようにした光ファイバカプラの製造方法に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の光ファイバカプラの製造方法は、中途部分で
裸光ファイバが露出された第1の光ファイバと、一端部
で裸光ファイバが露出された第2の光ファイバおよび第
3の光ファイバとを用い、上記第1の光ファイバの一端
側に上記第2の光ファイバを並列させるとともに、上記
第1の光ファイバの他端側には上記第3の光ファイバ
を、該第1の光ファイバおよび第2の光ファイバと同一
平面上で第1の光ファイバを挟んで第2の光ファイバと
トランス状配置となるように並列させた後、3本の裸光
ファイバが並列している部分を加熱融着延伸することを
特徴とするものである。
【0007】前記第2の光ファイバおよび第3の光ファ
イバの一方または両方として、裸光ファイバの直径およ
び/または屈折率分布が、前記第1の光ファイバの裸光
ファイバと異なるものを用いれば、広帯域型光ファイバ
カプラが得られる。あるいは前記加熱融着延伸の前に、
前記第2の光ファイバおよび第3の光ファイバの一方ま
たは両方の露出された裸光ファイバを細径化してもよ
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の光ファイバカプラの製造方法の一実施例
を示すもので、裸光ファイバを密着させた状態を示した
概略構成図である。符号1は第1の光ファイバ、2は第
2の光ファイバ、3は第3の光ファイバをそれぞれ示
す。まず第1ないし第3の光ファイバ1,2,3をそれ
ぞれ用意する。第1の光ファイバ1は、中央部分で裸光
ファイバ11が露出され、その両側に被覆部21を有す
るものであり、好ましくは光ファイバ素線の中途部分の
被覆層を除去して裸光ファイバ11を露出させて得られ
る。露出させる裸光ファイバ11の長さ(a)は、光フ
ァイバカプラの製造に必要な長さに適宜設定されるが、
本発明においては10〜20mm程度に好ましく設定す
ることができる。
【0009】第2の光ファイバ2および第3の光ファイ
バ3は、一端部で裸光ファイバ12(13)が露出さ
れ、それ以外の部分に被覆部22(23)を有するもの
である。好ましくは、光ファイバ素線の一端部の被覆層
を除去して裸光ファイバ12(13)を露出させること
によって得られる。第2の裸光ファイバ12および第3
の裸光ファイバ13の長さ(b)は、第1の裸光ファイ
バ11の長さをaとするとき、a/2より長く、aより
短いことが必要である。望ましくは、第1の光ファイバ
1の両端部に第2の光ファイバ2と第3の光ファイバを
それぞれ並列させたときに、第2の裸光ファイバ12お
よび第3の裸光ファイバ13の先端が、第1の裸光ファ
イバ11の中央から離れた位置にあり、融着延伸後の光
ファイバカプラにおいて、これら裸光ファイバ12,1
3の先端がカプラ中央の光結合が支配的に起こっている
部分から離れていることが望ましい。また第2の裸光フ
ァイバ12および第3の裸光ファイバ13の先端を、化
学的エッチング等によりテーパ状に加工するのが好まし
く、このようにすれば加熱融着後の裸光ファイバ1に対
する裸光ファイバ2および裸光ファイバ3の接合面での
連続性が向上する。
【0010】ところで2×2光ファイバカプラでは、隣
合った2つの導波路間の伝搬定数が異なっていると波長
無依存型の広帯域光ファイバカプラが得られることが知
られている。本発明においても、第2の光ファイバ2お
よび/または第3の光ファイバ3として、第1の光ファ
イバ1と裸光ファイバの直径および/または屈折率分布
が異なる光ファイバを用いれば、広帯域光ファイバカプ
ラが得られる。あるいは、第2の光ファイバ2および第
3の光ファイバ3として、第1の光ファイバと同種の光
ファイバを用い、融着延伸を行なう前に、第2の光ファ
イバ2および/または第3の光ファイバ3に対して、露
出された裸光ファイバ12(13)を細くする加工を行
なうことによっても、広帯域光ファイバカプラが得られ
る。ここで、露出された裸光ファイバ12(13)を細
くする加工方法としては、裸光ファイバ12(13)を
化学的にエッチングする方法や、1本の光ファイバ素線
の中途部分の被覆層を除去して裸光ファイバ12(1
3)を露出させ、露出された裸光ファイバ12(13)
を加熱延伸により細径化した後切断する方法がある。
【0011】次に、図1に示すように第1の光ファイバ
1の両端側に第2の光ファイバ2および第3の光ファイ
バ3をそれぞれ並列させる。すなわち、第1の光ファイ
バ1の一端側に上記第2の光ファイバ2を並列させると
ともに、第1の光ファイバ1の他端側には、第1の光フ
ァイバ1および第2の光ファイバ2と同一平面上であっ
て第1の光ファイバ1を挟んで第2の光ファイバ2とト
ランス状配置となるように第3の光ファイバ3を並列さ
せる。ここで、本発明においてトランス状配置とは、第
1の光ファイバ1の両端部で、第2の光ファイバ2と第
3の光ファイバの位置が第1の光ファイバ1に対して左
右または上下(すなわち光ファイバ直径方向)で逆にな
っていることをいう。このように第1ないし第3の光フ
ァイバ1,2,3をそれぞれ配置させることにより、隣
接する第1の裸光ファイバ11と第2の裸光ファイバ1
2との周面どうし、および第1の裸光ファイバ11と第
3の裸光ファイバ13との周面どうしが、特に外力を加
えなくても密着した状態となる。
【0012】これらの密着状態は、光ファイバ長さ方向
の一方と他方とで、裸光ファイバ11,12,13の被
覆部21,21,22,23の相対位置を、第1ないし
第3の光ファイバ1,2,3が配置されている面内で光
ファイバ直径方向(図中矢印で示す)にずらすことによ
って、あるいは第2の裸光ファイバ12および第3の裸
光ファイバ13の長さを変えることによって変化する。
例えば図2(a)に示すように、第2の光ファイバ2の
中心軸の延長線上に第3の光ファイバ3が位置する配置
とすれば、密着が一層容易になる。また図2(b)に示
すように、第2の裸光ファイバ12および第3の裸光フ
ァイバ13の長さを長くすれば、密着している部分が大
きくなる。
【0013】このようにして第1ないし第3の光ファイ
バ1,2,3をそれぞれ密着させた状態で、3本の裸光
ファイバ11,12,13が密着している部分を、加熱
融着する。この加熱手段としては、酸素・水素バーナを
好適に用いることができるほか、その他のガスバーナー
あるいは電気放電装置を適宜使用することもできる。ま
た本実施例においては、3本の裸光ファイバ11,1
2,13が配置されている面に対して垂直方向から加熱
することが好ましい。続いて3本の裸光ファイバ11,
12,13の融着が確認されたならば、加熱を弱め、融
着部分がガラス溶融点以上の温度で軟化している状態を
維持しつつ、徐々に張力をかけて融着部分を延伸する。
この延伸の際には、光源からの光を光ファイバカプラの
一端側から入射させ、他端側から出射される光をパワー
メータで測定することによって光結合度をモニターす
る。そして、目標の光結合度が得られたら延伸を停止す
る。この後、好ましくは融着延伸部分をガラス保護管内
に接着剤を用いて固定し、光ファイバカプラ製品とす
る。
【0014】なお、例えば上述したように、裸光ファイ
バ11,12,13の密着を、光ファイバ長さ方向の一
方と他方とで、被覆部21,21,22,23の相対位
置をずらして行なった場合には、加熱融着工程におい
て、融着がある程度進んだ時点で被覆部21,21,2
2,23の相対位置をずらした状態から徐々に戻し、第
2の光ファイバ2の中心軸の延長線上には第1の光ファ
イバ1が位置し、第3の光ファイバ2の中心軸の延長線
上には第1の光ファイバ1が位置するように移動させ
る。
【0015】このような方法で光ファイバカプラを作製
すれば、治具を用いたり、捩りを加えたりせずに並列し
ている光ファイバの裸光ファイバどうしを密着させるこ
とができるので、裸光ファイバに損傷を与えることがな
い。また従来は図4に示すように、平行に配された裸光
ファイバ30,30を治具35を用いて互いに寄せて密
着させていたので、各裸光ファイバ30,30の変形の
度合い(曲げの曲率)が比較的大きくなっていた。この
ため裸光ファイバ30の始端31から治具35で押える
位置32までの距離(図中Lで示す)、すなわち光結合
に寄与しない部分の長さをある程度長く設けなければな
らなかった。これに対して本発明の方法では、1本の裸
光ファイバ11に対して、2本の裸光ファイバ12,1
3をトランス状に配置して両端側からそれぞれ密着させ
るので、各裸光ファイバ11,12,13の変形の度合
い(曲げの曲率)は比較的小さくて済む。したがって、
従来の光ファイバカプラに比べて光結合に寄与しない部
分の長さを短くすることが可能であり、光ファイバカプ
ラの小型化のを実現する上で有利である。また、本発明
の方法においては、第2の裸光ファイバ12および第3
の裸光ファイバ13の先端部分は、加熱融着延伸工程に
おいて加熱されるので、これらの先端部分が第1の裸光
ファイバ11に接触した際に、第1の裸光ファイバ11
に傷が発生したとしても、熱変形により修復されて問題
とならない。
【0016】尚、上記の説明では、単心の光ファイバを
3本用いて2×2光ファイバカプラを作製する方法を例
として挙げたが、第1ないし第3の光ファイバとして、
多心のテープ心線を用いても、同様にして多心テープ型
の光ファイバカプラを作製することが可能である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図3(a)
〜(c)を用いて説明する。 (実施例1)伝搬定数が同じ光ファイバ3本を用いて2
×2光ファイバカプラを作製した。まず1.3μm帯通
信用のシングルモード光ファイバを用意し、長さ方向ほ
ぼ中央部の被覆層を約18mmにわたって除去し、第1
の光ファイバ1とした。また、これと同じ光ファイバの
ロットから得られた2本の光ファイバを用意し、それぞ
れの端部の被覆層を約10mmにわたって除去し、さら
に先端を化学的エッチングによりテーパ状に加工して、
第2の光ファイバ2および第3の光ファイバ3とした。
【0018】これら3本の光ファイバ1,2,3を図3
(a)に示すように配置して、第1の光ファイバ1の光
ファイバ1に、第2の光ファイバ2および第3の光ファ
イバ3をそれぞれ密着させた。すなわち、第1の光ファ
イバ1の一端側に第2の光ファイバ2を並列させるとと
もに、第1の光ファイバ1の他端側には、第1の光ファ
イバ1および第2の光ファイバ2と同一平面上であって
第1の光ファイバ1を挟んで第2の光ファイバ2と左右
反対側に第3の光ファイバ3を並列させた。また、裸光
ファイバ11,12,13の両側の被覆部21,21,
22,23の相対位置を、第1ないし第3の光ファイバ
1,2,3が配置されている面内で光ファイバ直径方向
にずらして、第2の光ファイバ2の中心軸の延長線上に
第3の光ファイバ3が位置する配置とすることによっ
て、各裸光ファイバの密着をより確実に行なうことがで
きた。
【0019】次に、このような密着状態で、3本の裸光
ファイバ11,12,13が密着している中央部付近を
酸水素バーナーで加熱して、これら裸光ファイバ11,
12,13を融着させた。このとき、図3(b)に示す
ように、第2の光ファイバ2の端部、およびこれと隣接
している第1の光ファイバ1の一端部から光源光を入射
させ、第1の光ファイバ1の他端部および第3の光ファ
イバ3の端部から出射される光を光パワーメータでモニ
ターした。本実施例において第1の光ファイバ1には波
長1.3μmの光を、第2の光ファイバ1には波長1.
55μmの光を入射させた。そして融着がある程度進ん
だ状態で、裸光ファイバ11,12,13の両側の被覆
部21,21,22,23の相対位置をずらした状態か
ら徐々に戻して、第2の光ファイバ2の中心軸の延長線
上に第1の光ファイバ1が位置し、第3の光ファイバ2
の中心軸の延長線上には第1の光ファイバ1が位置する
ように移動させた。このときの波長1.3μmの光の過
剰損失は約0.5dBであった。
【0020】続いて図3(c)に示すように、3本の裸
光ファイバ11,12,13の融着が確認されたならば
加熱を弱め、融着部分がガラス溶融点以上の温度で軟化
している状態を維持しつつ、徐々に張力をかけて融着部
分を延伸した。延伸長を徐々に増大させたとき、約5m
m延伸したところで波長1.55μmの光が第2の光フ
ァイバ2から第3の光ファイバ3に結合し始め、少し遅
れて波長1.3μmの光が第1の光ファイバ1から第3
の光ファイバ3に結合し始めた。光の結合が始ったとき
には、波長1.3μmの光の過剰損失が約0.8μmに
まで上昇したが、延伸が進むにしたがって過剰損失は減
少し、約0.2dBまで改善された。延伸長が12mm
になったところで1.55μmの光の第1の光ファイバ
に対する結合度が約50%になったので、加熱を止めて
延伸を停止した。さらに融着延伸部分をガラス保護管内
に接着剤を用いて固定し、光ファイバカプラ製品を得
た。
【0021】(実施例2)伝搬定数が異なる光ファイバ
を用いて2×2波長無依存型光ファイバカプラを作製し
た。まず1.3μm帯通信用のシングルモード光ファイ
バを用意し、長さ方向ほぼ中央部の被覆層を約18mm
にわたって除去し、第1の光ファイバ1とした。また、
これと同じ光ファイバのロットから得られた光ファイバ
を1本用意し、ほぼ中央部の被覆層を約18mmにわた
って除去した。この光ファイバを光ファイバカプラ作製
用の融着延伸装置にセットし、被覆層を除去した部分の
中央部を加熱しながら延伸した。延伸長が約5mmに達
したところで加熱を止めて光ファイバを融着延伸装置か
ら取り外した。そして露出されている裸光ファイバのほ
ぼ中央を切断して、2つに分割して得られたそれぞれの
光ファイバを第2の光ファイバ2および第3の光ファイ
バ3とした。
【0022】これら3本の光ファイバ1,2,3を上記
実施例1と同様に配置して、第1の裸光ファイバ11
に、第2の裸光ファイバ12および第3の裸光ファイバ
13をそれぞれ密着させた。そして3本の裸光ファイバ
11,12,13を加熱融着し、さらに延伸した。第2
の光ファイバ2から入射した1.55μmの光の第1の
光ファイバに対する結合度が約50%になったところで
延伸を停止した。さらに融着延伸部分をガラス保護管内
に接着剤を用いて固定し、光ファイバカプラ製品を得
た。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
カプラの製造方法は、中途部分で裸光ファイバが露出さ
れた第1の光ファイバと、一端部で裸光ファイバが露出
された第2の光ファイバおよび第3の光ファイバとを用
い、上記第1の光ファイバの一端側に上記第2の光ファ
イバを並列させるとともに、上記第1の光ファイバの他
端側には上記第3の光ファイバを、該第1の光ファイバ
および第2の光ファイバと同一平面上で第1の光ファイ
バを挟んで第2の光ファイバとトランス状配置となるよ
うに並列させた後、3本の裸光ファイバが並列している
部分を加熱融着延伸することを特徴とするものである。
【0024】したがって、裸光ファイバに直接外力をか
けることなく裸光ファイバどうしを密着させることがで
きるので、裸光ファイバが外力等によって損傷するのを
防止することができる。したがって、強度や信頼性に優
れた光ファイバカプラが得られる。また、1本の裸光フ
ァイバに対して、2本の裸光ファイバをトランス状に配
置して両端側からそれぞれ密着させるので、各裸光ファ
イバの変形の度合い(曲げの曲率)が比較的小さくて済
む。したがって、従来の光ファイバカプラに比べて光結
合に寄与しない部分の長さを短くすることが可能であ
り、光ファイバカプラの小型化のを実現する上で有利で
ある。
【0025】また第2の光ファイバおよび第3の光ファ
イバの一方または両方として、裸光ファイバの直径およ
び/または屈折率分布が、第1の光ファイバの裸光ファ
イバと異なるものを用いれば、広帯域型光ファイバカプ
ラが得られる。あるいは加熱融着延伸の前に、第2の光
ファイバおよび第3の光ファイバの一方または両方の露
出された裸光ファイバを細径化することによっても、広
帯域型光ファイバカプラを好適に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバカプラの製造方法の一実
施例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明に係る裸光ファイバの密着状態の例を
示す説明図である。
【図3】 本発明の光ファイバカプラの製造方法の一実
施例を工程順に示す概略構成図である。
【図4】 従来の光ファイバカプラの製造方法の例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…第1の光ファイバ、2…第2の光ファイバ、3…第
3の光ファイバ、11…第1の裸光ファイバ、12…第
2の裸光ファイバ、13…第3の裸光ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 亮吉 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中途部分で裸光ファイバが露出された第
    1の光ファイバと、一端部で裸光ファイバが露出された
    第2の光ファイバおよび第3の光ファイバとを用い、 上記第1の光ファイバの一端側に上記第2の光ファイバ
    を並列させるとともに、上記第1の光ファイバの他端側
    には上記第3の光ファイバを、該第1の光ファイバおよ
    び第2の光ファイバと同一平面上で第1の光ファイバを
    挟んで第2の光ファイバとトランス状配置となるように
    並列させた後、 3本の裸光ファイバが並列している部分を加熱融着延伸
    することを特徴とする光ファイバカプラの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の光ファイバおよび第3の光フ
    ァイバの一方または両方として、裸光ファイバの直径お
    よび/または屈折率分布が、前記第1の光ファイバの裸
    光ファイバと異なるものを用いることを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバカプラの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱融着延伸の前に、前記第2の光
    ファイバおよび第3の光ファイバの一方または両方の露
    出された裸光ファイバを細径化する工程を有することを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光ファ
    イバカプラの製造方法。
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