JPH0534533A - 光フアイバ分岐結合素子の製造方法 - Google Patents

光フアイバ分岐結合素子の製造方法

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JPH0534533A
JPH0534533A JP19013091A JP19013091A JPH0534533A JP H0534533 A JPH0534533 A JP H0534533A JP 19013091 A JP19013091 A JP 19013091A JP 19013091 A JP19013091 A JP 19013091A JP H0534533 A JPH0534533 A JP H0534533A
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JP
Japan
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Pending
Application number
JP19013091A
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English (en)
Inventor
Kimimichi Yamada
公道 山田
Masashi Nakamura
正志 中村
Takeyoshi Takuma
勇悦 詫摩
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】偏波保持特性が良好で、かつ低損失な素子を歩
留りよく製造する。 【構成】VAD法によりコア1及びクラッド2を有する
直径30mmの断面円形のガラス母材3を作成する。ガ
ラス母材3を上下からモリブデン板4a、4bで側圧を
かけた状態で電気炉内で1400℃に加熱し、ガラス母
材3を短軸側外径/長軸側外径比が1/2の比率に変形
させ、楕円度0.45の楕円コアとする。この母材を電
気炉を用いて線引張力100gでクラッドの長軸側径が
125μmとなるように線引した。このようにして得た
楕円コア11、平型クラッド12からなる波長0.8μ
m帯用の平型クラッド楕円コアファイバ13を2本用意
する。楕円コアファイバ13の平な側面部が相互に密着
するように並べ、部分的に加熱しながら、延伸を行い融
着延伸部5を形成して、50%分岐結合素子を作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信や光ファイバセ
ンサの分野で用いられる光ファイバ分岐結合素子の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ分岐結合素子の製造方法とし
ては、2本の偏波面保存光ファイバ(Polarization Mai
ntaining Opticla Fiber;以下、PMファイバと称す)
を複屈折率主軸が融着延伸部において平行に揃うように
配列した後、その一部区間を加熱延伸して融着延伸部を
形成する方法が従来から知られている。
【0003】ここで、この光ファイバ分岐結合素子によ
り、入射した直線偏光を偏波状態の劣化なく分割するに
は、融着延伸部での2本のPMファイバの複屈折率主軸
の角度ずれを2度以内にする必要があった。
【0004】ところが、従来のPMファイバを用いて光
ファイバ分岐結合素子を製造する場合、PMファイバの
外周が断面円形であるため、融着延伸作業の加熱溶融時
に2本のPMファイバが回転して複屈折率主軸のずれが
起こり、前記した角度ずれの許容範囲を満足できなくな
って、出射光の直線偏光状態が劣化するという問題があ
った。
【0005】そこで、円形クラッドの横断面における複
屈折率主軸の1つに平行な弦でクラッドの一部を研削除
去したり(特開平2−24605号公報)、ファイバ側
面が複屈折率主軸と平行になるようにPMファイバの断
面を矩形状にしたり(特開平2−207202号公報)
して、配列した2本のPMファイバが回転しないように
して複屈折率主軸のずれが起らないようにする方法が提
案された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−2
4605号公報や特開平2−207202号公報に記載
されたものでは、共に外径125μmの細径な光ファイ
バを要求断面に合せて研削除去する必要があるが、外径
125μmという細径な光ファイバに対して研削除去等
の精密加工技術を必要とするばかりでなく、光ファイバ
の横断面形状を研削する際、光ファイバの複屈折率主軸
の向きと光ファイバ用母材の側面の向きとを完全に一致
させることは難しく、歩留りが悪いという問題があっ
た。
【0007】また、使用するファイバにパンダ型等と呼
ばれる応力付与型のPMファイバを用いているので、融
着延伸作業の際、応力付与部が大きく変形するためPM
ファイバの複屈折率主軸の向きがずれ、出射光の直線偏
光状態が劣化し、加えて応力付与部の屈折率分布も変化
し、損失が増加する等の問題があった。
【0008】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、偏波保持特性が良好で、かつ低損失な光ファ
イバ分岐結合素子を歩留りよく製造することが可能な光
ファイバ分岐結合素子の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面円形コア
及び断面円形クラッドからなる丸棒状の光ファイバ用ガ
ラス母材を加熱軟化しつつ、これに側圧をかけることに
よりコアを断面楕円形状に、クラッドを断面平型形状に
同時加工して平型ガラス母材を形成し、この平型ガラス
母材の断面形状を保持つつ線引して、断面楕円のコア及
び断面平型形状のクラッドをもつ平型クラッド楕円コア
PMファイバを形成し、複数の平型クラッド楕円コアP
Mファイバをそのクラッドの平な側面部が互に密着する
ように並列配置し、この並列配置したPMファイバの一
部を加熱延伸することにより融着延伸部を形成するよう
にしたものである。
【0010】ここで、コアの断面楕円形状には偏平形状
も含まれ、またクラッドの断面平型形状には断面矩形の
他、菱形や半月形(図2(A))が含まれる。2本を並
列配置する場合には断面矩形が、3本の場合には図2
(B)〜(D)に示すように断面正方形、矩形、弓形
(1/3円形)等が好ましい。
【0011】なお、この平型に変形したガラス母材を加
熱線引する際の線引張力は50g以上にすることが望ま
しい。50g以下では、線引炉内での加熱溶融時に、ク
ラッドの平な側面部が丸くなってしまうからである。ま
た、本発明の製造方法は、3本以上のファイバを融着延
伸して製造するスターカプラ等にも適用できる。
【0012】
【作用】本発明に用いる平型クラッド楕円コアPMファ
イバは、応力付与部をもたず、楕円コアと平型クラッド
のみの単純な構造であるため、融着延伸による構造変形
及び屈折率分布の乱れが小さく、融着延伸時に損失が増
加する等の問題がなくなる。また、断面円形のコア及び
クラッドからなる丸棒状のガラスを加熱軟化しこれに側
圧をかけるので、クラッドとコアの変形が同時に起こっ
て平型PMファイバが形成されるため、ファイバのクラ
ッド研削除去等の精密加工技術を必要としないばかりで
なく、平型クラッドの平な側面の向きと複屈折率主軸の
向きが完全に一致するため、歩留りもよくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を用いて説明す
る。
【0014】平型クラッドPMファイバは次のように製
造される。断面円形コア1と断面円形クラッド2とから
なる丸棒状の光ファイバ用ガラス母材3を形成する。こ
の母材3を加熱軟化しながら、これに板状体4a、4b
で側圧をかける(図1(A))。側圧をかけることによ
りコアを断面楕円形状に、クラッドを断面平型形状に同
時加工して平型ガラス母材を形成した上で、この平型ガ
ラス母材の断面形状がほぼ保たれる線引条件で線引し
て、断面楕円または偏平形状のコア11及び断面平型形
状のクラッド12をもつように形成する(図1
(B))。
【0015】このようにして形成したクラッド12に平
らな側面部を有する平型クラッドPMファイバ13を2
本用意し、これらPMファイバ13のクラッドの平な側
面部が互に密着するように並列配置し、この並列配置し
たPMファイバ13の一部を加熱延伸することにより融
着延伸部5を形成する。
【0016】次に上述した光ファイバ分岐結合素子製造
の具体例を述べる。VAD法によりコア1をクラッド2
の比屈折率差が1.5%のGeO2 −SiO2 ガラスコ
アを有する直径30mmの断面円形のガラス母材3を作
成する。このガラス母材3を上下からモリブデン板4
a、4bに挟み側圧をかけた状態でヘリウムガス雰囲気
中の電気炉内で1400℃に加熱し、ガラス母材3を短
軸側外径/長軸側外径比が1/2の比率に変形させた。
なお、側圧用の板にモリブデン板を使うのは、石英ガラ
ス母材と板とが接着しないようにするためで、モリブデ
ン板の他にカーボン板でもよい。しかし、鉄等の金属で
は溶けてしまうため、ガラス母材内に金属が拡散してし
まい伝送損失の増加につながるので好ましくない。
【0017】このときコア1はクラッド2と同一方向に
楕円化し、楕円度(1−コア短軸側径/コア長軸側径)
が0.45になる楕円コアとなった。この変形ガラス母
材をカーボン電気炉を用いて線引張力100gでクラッ
ドの長軸側径Lが125μmとなるように線引した。線
引したファイバ13の短軸側径Sは65μmであり、カ
ットオフ波長は0.75μmであった。ファイバの横断
面形状は変形ガラス母材の形状とほぼ等しかった。ま
た、モード複屈折率は2×10-4であった。
【0018】このようにして得た楕円コア11、平型ク
ラッド12からなる波長0.8μm帯用の平型クラッド
楕円コアファイバ13(長軸外径125μm、短軸外径
65μm)を用いて分岐結合素子を作成した。楕円コア
ファイバ13の平な側面部が相互に密着するように並
べ、部分的に加熱しながら、延伸を行い融着延伸部5を
形成した。ここでは、楕円コアファイバ13の一方の端
部からモニタ光を入射し、楕円コアファイバ13、13
の反対側端部で出射光強度をモニタしながら延伸を行
い、両方の出射光強度が等しくなった次点で延伸を停止
することにより、50%分岐結合素子を作成した。本製
造法によれば、融着延伸部でのコアの変形、ねじれはな
く、特性は過剰損失0.5dB、消光比−30dBであ
った。
【0019】以上述べたように本実施例によれば、偏波
保持型カプラの製造に平型クラッド楕円コアPMファイ
バを使うようにしたので、製造工程の簡略化、歩留り向
上に寄与できる。
【0020】なお、本実施例は50%分岐結合素子の製
造方法を述べたが、本製造法で偏光ビームスプリッタ,
合分波器の作成も可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の光ファイバ分岐結合素子の製造
方法によれば、楕円コアをもつ平型クラッドPMファイ
バを用いるので、次のような効果を発揮する。
【0022】(1)PMファイバの側面部を合せるだけ
で、複屈折率主軸の平行性を得ることができ、製造工程
の簡素化、歩留り向上を図ることができる。
【0023】(2)融着延伸部工程中に発生する複屈折
率主軸のずれ、ねじれがほとんどなくなり、光ファイバ
分岐結合素子の偏波保持特性が良好になる。
【0024】(3)融着延伸に伴うPMファイバの横断
面内の幾何学形の変形、屈折率分布の変化はほとんどな
くなり、光ファイバ分岐結合素子の偏波保持特性が良好
となり、挿入損失も小さくなる。
【0025】(4)従って、本素子を用いた計測器、例
えば光ファイバジャイロ等の性能が向上し、さらに低コ
スト化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例よる光ファイバ分岐結合素子の
製造方法を示す工程図。
【図2】本実施例の変形例を示す光ファイバの断面図。
【符号の説明】
1 断面円形コア 2 断面円形クラッド 3 丸棒状光ファイバ用ガラス母材 4a、4b モリブデン板 5 融着延伸部 11 楕円コア 12 平型クラッド 13 平型クラッド楕円コアファイバ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】断面円形コア及び断面円形クラッドからな
    る丸棒状の光ファイバ用ガラス母材を加熱軟化しつつ、
    これに側圧をかけることによりコアを断面楕円形状に、
    クラッドを断面平型形状に同時加工して平型ガラス母材
    を形成し、この平型ガラス母材の断面形状を保持つつ線
    引して、断面楕円のコア及び断面平型形状のクラッドを
    もつ平型クラッド楕円コア偏波面保存光ファイバを形成
    し、複数の平型クラッド楕円コア偏波面保存光ファイバ
    をそのクラッドの平な側面部が互に密着するように並列
    配置し、この並列配置した偏波面保存光ファイバの一部
    を加熱延伸することにより融着延伸部を形成するように
    したことを特徴とする光ファイバ分岐結合素子の製造方
    法。
JP19013091A 1991-07-30 1991-07-30 光フアイバ分岐結合素子の製造方法 Pending JPH0534533A (ja)

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