JPH09105623A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH09105623A
JPH09105623A JP26318295A JP26318295A JPH09105623A JP H09105623 A JPH09105623 A JP H09105623A JP 26318295 A JP26318295 A JP 26318295A JP 26318295 A JP26318295 A JP 26318295A JP H09105623 A JPH09105623 A JP H09105623A
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light
distance measuring
measuring device
distance
sensor
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Takeshi Egawa
全 江川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投光像が部分的に欠けた場合でも誤差の少な
い正確な測距を行うことができる小型の測距装置を得
る。 【解決手段】 投光手段104からのスポット投光の反
射光を2つのセンサーアレイ105、106で受光させ
る。リングCCD113b、114bでそれぞれ加算さ
れた信号は、スポット投光のオンとオフとでそれぞれ差
分をとられ、この差分された信号のセンサーアレイ10
5、106上での位置の相対値に基づいて測定対象まで
の距離が求められる。2つのセンサーアレイ105、1
06が基線長を構成しており、投光手段104は基線長
からオフセットされて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象との距離
を測定する測距装置に関し、例えば、カメラのAF機構
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、距離を測定したい測定対象にスポ
ット投光し、その反射光をPSDなどの位置検出手段で
受光して三角測距を行う測距装置が知られている。ま
た、点滅投光されたスポット光を積分するのに、リング
状に構成されたCCDで蓄積電荷を巡回させるととも
に、スポット光以外の外光成分の電荷を一定量排斥する
ようにした測距装置が、特公平5−22843号公報で
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PSDを用いた測距装
置として、図19に示すものがよく知られている。即
ち、スポット投光手段である発光ダイオード(IRE
D)204から投光レンズ202を介して被測距物(図
示せず)にスポット投光し、その反射光を受光レンズ2
01を介して位置検出素子(PSD)203により受光
する。投光レンズ202と受光レンズ201との光軸間
距離が基線長であり、この基線長と受光レンズ201か
らPSD203のセンサ面までの距離とから、被測距物
までの距離に応じてPSD203のセンサ面上を投光ス
ポット像が移動し、PSD203の両端子A、Bから
は、その受光位置に応じた電流信号が出力され、この電
流比によって被測距物までの距離を知ることができる。
【0004】しかしながら、図20に示すように、有限
で一定の大きさのスポット投光212が被測距物211
に半分だけ投光された場合には、PSD203上の受光
像213は波線部分が欠けることになる。PSD203
は受光像の重心を求めるので、この場合本来の重心G1
がG2に移動し、誤差が発生してしまう。この問題は、
PSD203の代わりにセンサーアレイを用いても解決
することができない。
【0005】このような受光像の重心移動による誤差を
補正するために、図21(a)、(b)に示すように
(この図では紙面垂直方向に被測距物が存在する)、投
光手段221(投)および受光手段222(受1)の他
に第2の受光手段223、224(受2)として受光レ
ンズとPSDを追加したものが提案されている。なお、
図21(a)、(b)の一点鎖線は基線である。ここ
で、受光手段222(受1)のPSD225を図22
(a)に示し、受光手段223、224(受2)のPS
D226を図22(b)に示す。
【0006】しかし、図21(a)のような測距装置で
は、図22(b)に示すように、補正用の受光手段22
3が投光手段221から基線方向と垂直な方向に配置さ
れているので、PSD226は短くて済むが、投光手段
221と受光手段223との光軸が一致していないため
に基線長をもっており受光像は距離によって上下方向に
移動することになってPSD226の幅を広げなければ
ならなかった。
【0007】一方、図21(b)のような測距装置で
は、投光手段221を2つの受光手段222、224の
間に配置することで補正しているが、その結果として装
置の小型化に限界があった。よって、受光手段のS/N
比を向上させたり、位置検出分解能力が向上したデバイ
スを使用しても装置の小型化を図ることができなかっ
た。
【0008】また、投光したスポット光を使わずに、被
測距物の模様に基づき発生するセンサーアレイ上の像信
号を用いて、基線長をなす2つのセンサーアレイ上の像
信号の相関によって測距を行うものがある。しかし、こ
の場合、被測距物に模様がなければ像信号が得られず、
そのため測距できないことがある。さらには、投光した
スポット光を使わないために、暗い所で像信号が得られ
ないという不都合があった。また、像信号上に遠近競合
が存在すると、正確な測距ができないという不都合もあ
った。遠近競合のために広範囲を測距しようとするとセ
ンサーアレイの長さが長くなり、全く測距できなくなる
ことになった。
【0009】そこで、本発明の目的は、小型であり、投
光像が欠けた場合でも誤差の少ない正確な測距を行うこ
とのできる測距装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、距離を測定したい測定対象
にスポット投光し、その反射光を受光して三角測距を行
う測距装置であって、前記測定対象に投光するための投
光手段と、第1および第2の光路をそれぞれ経た前記測
定対象からの反射光を受光して光電変換する複数のセン
サーが配列された第1および第2のセンサーアレイと、
前記第1および第2のセンサーアレイの各センサーから
の信号電荷を転送する少なくとも一部がリング状に結合
された電荷転送手段とを備える測距装置において、前記
スポット投光のオンとオフとにおける前記第1および第
2のセンサーアレイからの信号の差分をそれぞれ求め、
前記差分された信号の前記第1および第2のセンサーア
レイ上での位置の相対値に基づいて前記測定対象までの
距離を求めるように構成されている。
【0011】また、請求項2の発明は、前記電荷転送手
段で転送されている電荷から一定量の電荷を除去するス
キム手段を更に備える。
【0012】また、請求項3の発明は、前記電荷転送手
段が、前記第1のセンサーアレイからの信号を順次加算
する第1のリング状電荷転送手段と、前記第2のセンサ
ーアレイからの信号を順次加算する第2のリング状電荷
転送手段とを有している。
【0013】また、請求項4の発明は、前記第1および
第2のリング状電荷転送手段における電荷の回転方向が
同じである。
【0014】また、請求項5の発明は、前記電荷転送手
段が、1つのリング状電荷転送手段を有している。
【0015】また、請求項6の発明は、前記第1のセン
サーアレイはその長手方向が前記第2のセンサーアレイ
の長手方向に沿うように前記第2のセンサーアレイと同
一直線上に配置されるとともに、前記投光手段は前記直
線からオフセットして配置されており、前記測定対象か
らの反射光の前記第1および第2のセンサーアレイ上で
の受光像が、所定の測距範囲内において、前記第1およ
び第2のセンサーアレイの各センサーを包含し得るよう
に構成されている。
【0016】また、請求項7の発明は、前記直線からオ
フセットして配置された前記投光手段が複数設けられて
いる。
【0017】また、請求項8の発明は、前記投光手段
が、前記第1および第2のセンサーアレイで受光される
範囲内に複数のスポット光を選択的に投光する。
【0018】また、請求項9の発明は、前記複数のスポ
ット光のうちの選択されたスポット光に対応した前記第
1および第2のセンサーアレイ上の信号を選択すること
ができるように構成されている。
【0019】また、請求項10の発明は、前記第1およ
び第2の光路はそれぞれ複数の光軸を有しており、これ
ら複数の光軸は前記第1および第2のセンサーアレイ上
にそれぞれ実質的に重畳して結像されるように構成され
ている。
【0020】また、請求項11の発明は、複数の光軸を
有する受光レンズが前記第1および第2のセンサーアレ
イの前段にそれぞれ設けられているとともに、前記第1
および第2のセンサーアレイは前記受光レンズの複数の
光軸に対して同一の視野が受光されないような長さであ
る。
【0021】また、請求項12の発明は、1つの前記ス
ポット投光に対して複数の光軸による複数の受光像が発
生したときに、これら複数の受光像の少なくともいずれ
か1つが選択されるように構成されている。
【0022】請求項1の発明によると、リング状の電荷
転送手段を備えた測距装置において、差分された信号の
第1および第2のセンサーアレイ上での位置の相対値に
基づいて測定対象までの距離を求めることにより、投光
像が部分的に欠けたような場合であっても、誤差をキャ
ンセルすることができる。また、スポット投光のオンと
オフとにおける第1および第2のセンサーアレイからの
信号の差分をそれぞれ求めることにより、測定対象以外
からの信号をキャンセルすることができるので、遠近競
合を起こすことがない。また、リング状の電荷転送手段
を備えることにより、外光輝度が高く積分時間が短い場
合や測定対象が遠くて反射率が低い場合のように投光信
号が微弱であるときにも、電荷を順次加算してS/N比
の高い測距信号を得ることができる。
【0023】また、請求項2の発明によると、スキム手
段を設けることにより、電荷転送手段で電荷が飽和する
ことを防止することができる。
【0024】また、請求項3の発明によると、2つのセ
ンサーアレイに対応して2つのリング状電荷転送手段を
設けたので、後段での信号処理が容易になる。
【0025】また、請求項4の発明によると、第1およ
び第2のリング状電荷転送手段における電荷の回転方向
を同じにすることにより、電荷転送手段での転送効率が
劣化しても像信号の重心が同じ方向にずれるので、像信
号を補正する必要がない。なお、従来において、スポッ
ト投光の反射光による受光信号が弱い場合には、第1お
よび第2のリング状電荷転送手段の循環による信号の加
算を多くしなければならなかった。ここで、転送回数が
多くなり電荷の転送効率が悪いと、センサーアレイの像
信号パターンが弛んできて信号の重心が移動してしま
い、誤差が発生した。そこで、重心移動を信号処理で補
正する案が提案されていた。しかし、請求項4の発明に
よって、複雑な信号処理を必要とすることなくこの問題
を解決することが可能になった。
【0026】請求項5の発明によると、1つのリング状
電荷転送手段を設けることにより、電荷転送手段に2つ
のリング部を設ける必要がなくなるので、装置を小型で
安価にすることができる。
【0027】また、請求項6および7の発明によると、
第1のセンサーアレイと第2のセンサーアレイとを同一
基線上に配置して投光手段をオフセットして配置するこ
とにより、装置のレイアウトの自由度が大きくなり、装
置全体を小型化することができるようになる。また、第
1および第2のセンサーアレイ上での受光像が各センサ
ーを包含するので、測距に悪影響が生じない。
【0028】また、請求項8および9の発明によると、
投光手段が複数のスポット光を選択的に投光することに
より、任意の方向に存在する測定対象までの距離を測定
可能な多点測距を行うことができるとともに、第1およ
び第2のセンサーアレイを長くして広視野にしても遠近
競合が起こらない。
【0029】また、請求項10〜12の発明によると、
第1および第2の光路がそれぞれ複数の光軸を有するこ
とにより、測定対象からの反射光を狭い範囲に集めるこ
とができるので、第1および第2のセンサーアレイの長
さを短くすることができる。
【0030】また、請求項10の発明によると、複数の
光軸が前記第1および第2のセンサーアレイ上でそれぞ
れ実質的に重畳して結像されるので、第1および第2の
センサーアレイの長さを短くすることができる。
【0031】また、請求項11の発明によると、複数の
光軸を有する受光レンズを用いることにより、第1およ
び第2のセンサーアレイの長さを短くして複数の視野を
重ねても測距をすることができる。
【0032】また、請求項12の発明によると、1つの
スポット投光に対して複数の光軸による複数の受光像が
発生しても、これら複数の受光像の少なくともいずれか
1つが選択されるので、このような場合であっても測距
をすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態につき図
面を参照して説明する。
【0034】図1に、本発明の一実施形態による測距装
置の概略図を示す。
【0035】図1において、第1および第2の受光レン
ズ101、102は、第1および第2の光路をそれぞれ
形成する。投光レンズ103は、スポット投光を行う発
光素子104からの光を被測距物(図示せず)に集光す
る。第1および第2のセンサーアレイ105、106
は、それぞれ複数の光電変換要素であるセンサーブロッ
ク(図2参照)からなる。第1および第2のクリア部1
07、108は、第1および第2のセンサーアレイ10
5、106の各センサーブロックで光電変換された電荷
をICGパルスのタイミングで捨てる電子シャッター機
能を有する。
【0036】第1および第2の電荷蓄積部109、11
0は、後述するようにそれぞれオン蓄積部とオフ蓄積部
とを有し、発光素子104のオン期間とオフ期間とに対
応した電荷をST1 パルスおよびST2 パルスのタイミ
ングで、第1および第2のセンサーアレイ105、10
6から各画素単位でそれぞれ蓄積する。第1および第2
の電荷転送ゲート111、112は、第1および第2の
電荷蓄積部109、110に蓄積されている電荷をSH
パルスのタイミングでリニアCCD113a、114a
にそれぞれパラレルで転送する
【0037】第1および第2の電荷転送手段113、1
14は、それぞれが第1および第2の電荷転送ゲート1
11、112と対向する部分を有するリニアCCD11
3a、114aと、リニアCCD113a、114aと
それぞれ連続して円環状に形成されたリングCCD11
3b、114b(リング状電荷転送部)とからなる。こ
のリングCCD113b、114bにおいては、電荷が
循環することにより、発光素子104のオン期間とオフ
期間とに対応した電荷が順次加算されていくように構成
されている。
【0038】第1および第2の初期化手段115、11
6は、CCDCRLパルスによってリングCCD113
b、114bの電荷を全て排斥して初期化を行う。第1
および第2のスキム手段117、118は、リングCC
D113b、114bから一定量の電荷を排斥する。S
KOS信号出力手段119、120は、リングCCD1
13b、114b内の電荷を非破壊で読み出し、第1お
よび第2のスキム手段117、118において電荷排斥
を行うかどうかを判別するためのSKOS1 信号および
SKOS2 信号をそれぞれ出力する。OS信号出力手段
121、122は、リングCCD113b、114b内
の電荷を順次読みだして、OS1 信号およびOS2 信号
をそれぞれ出力する。
【0039】次に、図1に描かれた第1および第2のセ
ンサーアレイ105、106や、第1および第2の電荷
転送手段113、114などのより詳細な構成につい
て、図2を参照して説明する。
【0040】センサーアレイ11(図1の第1および第
2のセンサーアレイ105、106に対応する)は5つ
のセンサーブロックS1 〜S5 からなり、各センサーブ
ロックS1 〜S5 で光電変換された信号電荷は積分部1
2で積分される。なお、センサーアレイ11は、本実施
形態の5画素に限定されるものではなく、一般に、N画
素(N:自然数)であってよい。各積分部12には、I
CGパルスで駆動されるクリア部13が設けられてい
る。
【0041】本実施形態では、図示の如く、CCDで構
成された第1の蓄積部15と第2の蓄積部14(第1お
よび第2の電荷蓄積部109、110に対応する)がセ
ンサーアレイ11に並行して交互に配列されており、各
積分部12に各一対の蓄積部14、15が対応してい
る。そして、各積分部12で積分された電荷は、パルス
ST1 、ST2 により、それら一対の蓄積部14、15
に交互に転送される。
【0042】一対の蓄積部14、15の出力端は、SH
パルスで駆動されるシフト部16(第1および第2の電
荷転送ゲート111、112に対応する)を介して、電
荷転送手段のリニアCCD17(リニアCCD113
a、114aに対応する)に接続している。また、リニ
アCCD17は、電荷転送手段のリングCCD18(リ
ングCCD113b、114bに対応する)に結合して
いる。これらのリニアCCD17及びリングCCD18
は、各段が、2相クロックCK1 、CK2 で駆動される
2相CCDで構成されている。なお、各段は、3相CC
D、4相CCD等で構成されてもよい。また、リニアC
CD17は、CCD1A 〜12A で示される12段、リ
ングCCD18は、CCD1B 〜12B で示される12
段に夫々構成されている。なお、センサーアレイ11が
N画素の場合には、リニアCCD17及びリングCCD
18はいずれも(2N+2)段になる。
【0043】次に、図3及び図4を参照して、センサー
アレイ11からリニアCCD17への電荷の転送動作を
説明する。
【0044】センサーアレイ11の各センサーブロック
1 〜S5 で光電変換されて生成された信号電荷は、各
々の積分部12に転送されて積分されるが、それに先立
って、図4に示すように、ICGパルスにより各積分部
12の電荷がクリアされ、各積分部12が初期化される
(図3の太線矢印)。
【0045】不図示の発光ダイオード(IRED)の投
光オンの期間にセンサーアレイ11の各センサーブロッ
クS1 〜S5 から各積分部12に送られて積分された電
荷は、ST1 パルスによって第1の蓄積部15に転送さ
れる(図3の細線矢印)。次に、IREDの投光オフの
期間にセンサーアレイ11の各センサーブロックS1
5 から各積分部12に送られて積分された電荷は、S
2 パルスによって第2の蓄積部14に転送される(図
3の波線矢印)。従って、ICGパルスによる各積分部
12のクリアからパルスST1 、ST2 による転送まで
の期間t1 、t 2 が積分時間になる。即ち、積分部12
に設けられたクリア部13は、ICGパルスの発生タイ
ミングによって各積分部12での積分時間を制御する電
子シャッターとしての機能も有する。例えば、ICGパ
ルスのタイミングを、測定対象の輝度に応じて前後さ
せ、輝度が高くなるに従ってSTパルスのタイミングに
近づけて、積分時間を短くすることができる。
【0046】ST1 パルスによって第1の蓄積部15に
転送された投光オン時の外光+信号光による電荷及びS
2 パルスによって第2の蓄積部14に転送された投光
オフ時の外光のみによる電荷は、SHパルスによってリ
ニアCCD17のCCD3A〜12A に夫々転送され
る。これにより、例えば、CCD3A には、センサーブ
ロックS1 で投光オフ時に発生した電荷が転送され、C
CD4A には、センサーブロックS1 で投光オン時に発
生した電荷が転送され、CCD5A には、センサーブロ
ックS2 で投光オフ時に発生した電荷が転送され、…と
いうように、リニアCCD17のCCD3A 〜12
A に、投光オフ時の電荷と投光オン時の電荷とが交互に
転送され、クロックCK1 、CK2 によりリニアCCD
17内を転送されていく。
【0047】この時、本実施形態では、投光オフ時の電
荷と投光オン時の電荷を別の蓄積部14、15を介して
転送するようにしているので、投光オンとオフとでの蓄
積部における暗電流のアンバランスを低減することがで
きる。また、投光オフ時と投光オン時の電荷を蓄積部1
4、15で夫々所定時間遅延させて並行的に且つ同時に
リニアCCD17に転送するので、リニアCCD17を
駆動するクロックCK 1 、CK2 に停止期間を設ける必
要がなくなるとともに、リニアCCD17への転送をク
ロックCK1 の1クロックに同期させて行えばよいた
め、パルスST1、ST2 のタイミングを設計する上
で、自由度が大きい。また、ST1 パルスとST2 パル
スをIRED信号の高低に応じて発生させるようにする
と、投光のオンとオフを逆転した場合でも、リニアCC
D17内において、1つのセンサーブロックで発生した
電荷のペアが常にオフ→オンの順番で転送されるように
することができる。
【0048】図2において、リニアCCD17のうちC
CD1A 、2A は、リニアCCD17とリングCCD1
8との結合レイアウト上追加されたCCDであるが、空
CCDとしてオフセット調整用に用いることができる。
具体的に説明すると、リングCCD18において、電荷
は、12B →11B →10B →…→2B →1B →12 B
と周回するが、第2の蓄積部14又は第1の蓄積部15
からリニアCCD17に電荷を転送するためのSHパル
スはこのリングCCD18の1周の周期に同期してい
る。即ち、図4に示すように、リングCCD18内で電
荷を転送するためのクロックCK1 (CK2 も同じ。)
の12クロック毎にSHパルスが発生する。一方、投光
のオン/オフ及びそれに同期したパルスST1 、ST2
は全てSHパルスに同期しており、これにより、投光の
オン時及びオフ時に夫々各センサーブロックS1 〜S5
で発生した信号電荷が、リングCCD18内を周回する
毎に加算されていく。この時、リニアCCD17の段数
も12段とすることにより、このリニアCCD17をリ
ングCCD18と同じクロックCK1 、CK2 で駆動す
ることができる。即ち、リニアCCD17のうち、一対
の蓄積部14、15から電荷を受け取るための10段の
CCD3A 〜12A にCCD1A 、2A を加えて12段
とすることにより、CCD1A 、2A が、リニアCCD
17とリングCCD18とのオフセット調整用として機
能する。
【0049】リングCCD18のうちCCD9B のゲー
トはフローティングゲートになっていて、出力部20に
接続されている。出力部20では、CCD9B にある電
荷量を電圧に変換してアンプ101からOS信号として
出力する。また、RDはリセット電位であり、CCD9
B にある電荷量は破壊させずにそのまま転送され、パル
スRS1 で駆動されるMOSゲートを介してCCD9B
のフローティングゲートがリセットされる。
【0050】リングCCD18のCCD1B に設けられ
ているCCDCLR端子は、CCDCLRパルスにより
CCD1B の電荷をクリアするためのもので、デバイス
の初期化時に、この部分で、リニアCCD17及びリン
グCCD18の電荷をクリアする(図5参照)。
【0051】次に、リングCCD18に設けられたスキ
ム部19の構成を説明する。リングCCD18のCCD
B とCCD4B は夫々スキム用素子SK1 、SK2
構成されている。即ち、第1のスキム用素子SK1
は、一定量の電荷のみを溜めるポテンシャル井戸が構成
されており、前段のCCD6B から転送されてきた電荷
量が井戸の容量を越えている場合には、溢れた電荷が素
子DC1 に流れ込むようになっている。そして、CCD
B からの電荷が第1のスキム用素子SK1 と素子DC
1 に振り分けられた後、それらの電荷は、CK2 パルス
によって、第2のスキム用素子SK2 と素子DC2 に夫
々転送される。第2のスキム用素子SK2には、第1の
スキム用素子SK1 よりも小さな容量のポテンシャル井
戸が構成されていて、そこで溢れた電荷が素子DC2
流れ込み、素子DC1 から転送されてきた電荷に加算さ
れるようになっている。
【0052】このスキム部19に設けられたアンプ10
2は、上述した出力部20のアンプ101と同様に構成
されており、素子DC2 からスキム部19の出力段のC
CDに転送された電荷量を電圧に変換してSKOS信号
として出力する。また、スキム部19の出力段のCCD
のフローティングゲートはリセット信号RS2 によりR
Dレベルにリセットされる。そして、アンプ102の出
力SKOSを見ることにより、スキム用素子SK1 、S
2 で電荷が溢れたかどうかを判別することができ、電
荷が溢れた場合には、SKCLRパルスによって、第2
のスキム用素子SK2 から次段のCCD3B に転送され
た電荷がクリアされる。更に、素子DC 2 にある溢れ分
の電荷がCCD2B に転送されて、リングCCD18を
周回する。一方、スキム用素子SK1 、SK2 で電荷が
溢れなかった場合には、SKCLRパルスは形成され
ず、第2のスキム用素子SK2 にある電荷がリングCC
D18を周回する。
【0053】このスキム動作を図5を参照してより詳細
に説明する。
【0054】ここで、投光のオンとオフに対応する電荷
は、オフに対応するものが先にリングCCD18を周回
しており、まず、オフの部分でSKOS出力を見て、S
KCLRパルスを出力するか否かを判定する。そして、
そのオフの部分でSKOS出力があれば、SKCLRパ
ルスを出して、第2のスキム用素子SK2 からCCD3
B に転送された電荷をクリアする。一方、投光のオンに
対応する電荷は、その前のオフの部分で電荷をクリアす
る判定があった場合にのみ、同様のクリア処理を行う。
これにより、投光のオフとオンのペアで常に同じ量の電
荷がクリアされることになる。即ち、転送されている信
号から除かれるのは外光成分に相当する部分であり、信
号光の部分はそのままリングCCD18を周回して積分
されていく。よって、最後にそれらオフ/オンのペアの
電荷出力の差分を求めれば、信号光を検出することがで
きる。なお、上述した第1のスキム用素子SK1 である
CCD5B からCCD2B までがスキム部19(一定電
荷量排斥手段)を構成する。
【0055】図5のRS1 パルスとOS出力には、夫
々、通常と差分の2つが示されているが、これは、出力
部20のRS1 パルスを出力するタイミングによって、
各CCDの絶対値を出力する場合と、上述した投光オフ
/オンのペアの差分を出力する場合とを夫々示してい
る。即ち、前者の場合には、出力段であるCCD9B
電荷が無い時にRS1 パルスを出してリセットすること
により、転送されてくる電荷の絶対値が順次出力され
る。一方、後者の場合には、CCD9B に投光オフ時の
電荷がある時にRS1 パルスを出してリセットすること
により、投光オン時の電荷が転送されてきた時に、それ
から投光オフ時の電荷分を差し引いた差分信号が出力さ
れる。
【0056】以上に説明したような構成により、デバイ
ス上にリングCCD18を構成し、このリングCCD1
8を周回させることで、電荷の加算を行うことができる
ので、S/N比を向上させることができる。また、リン
グCCD18から外光成分を除去するスキム部19を設
けたので、電荷の加算によってリングCCD18が飽和
することを防止できるとともに、S/N比を更に向上さ
せることができる。
【0057】次に、図1の測距装置のレイアウト例を、
従来例の図21に対応する図6に示す。図6において、
受光手段71、72(受1、受2)は、図1の受光レン
ズ101、102に相当する。投光手段73(投)は、
図1の投光レンズ103に相当しており、受光手段7
1、72で形成される基線長の直線からオフセットして
配置されている。なお、図6では図示省略しているが、
受光手段71のセンサーアレイはその長手方向が受光手
段72のセンサーアレイの長手方向に沿うようにこのセ
ンサーアレイと同一直線上に配置されている。図6は、
図21(a)、(b)と同じ縮尺で描かれており、この
ことからも明らかなように、図1のようなデバイスを用
いることにより本実施形態では装置の小型化が可能にな
っている。
【0058】図6において、受光手段71、72および
投光手段73を図21のものと比べて小さくできるの
は、以下の理由による。つまり、投光信号を受光して測
距を行う装置の性能は、信号とノイズとのS/N比で決
まる。本実施形態では、従来のように電荷の蓄積時に回
路ノイズが発生しないため、ノイズ成分が非常に小さく
なる。従って、従来と同じS/N比を得るには、信号が
その分だけ小さくなっても構わないので、受光手段7
1、72および投光手段73を小さくできる。
【0059】また、図6において、受光手段71、72
で形成される基線長を図21のものと比べて短くできる
のは、以下の理由による。つまり、従来のようなPSD
センサを用いた場合、センサの長さ全体の中での移動量
を検出しなければならず、距離に対してのセンサ上の像
の移動量をある程度大きくしないと、測距精度がわるか
った。これに対して、本実施形態では、受光手段にセン
サーアレイを用いたことにより、各センサーの幅が狭く
なり、像の移動を敏感に検出することが可能になったか
らである。即ち、1つのセンサを複数のセンサに分割し
て高分解能にして使っていることと同じになるからであ
る。
【0060】また、図6において、投光手段73が受光
手段71と受光手段72とで構成される基線長からずれ
ていても、図7に示すように、センサーアレイ81に対
して受光像82がセンサーの高さ方向を含むように全体
を構成することで、性能を何ら犠牲にすることなしに測
距が可能である。また、このことからも理解できるよう
に、本実施形態では受光手段に対する投光手段の配置の
自由度が大きく、カメラのように小型のものに対しても
効率のよいレイアウトが可能である。
【0061】次に、本実施形態の測距装置の測距範囲に
ついて説明する。
【0062】まず、従来技術について説明する。図8に
カメラの撮影領域内にある被写体a、b、cと、測距装
置が測距する領域を括弧(〔)92、(〕)91で示
す。なお、90は図1や図2で説明したセンサーアレイ
の相対的な長さを示す。この場合には、センサーアレイ
が短いために被写体bしか測距できないことになり、こ
の測距装置を焦点制御のためにカメラに組み込んだ場合
には、被写体bとは距離が異なる被写体a、cについて
はピンボケになる。さらに、被写体bが存在しない場合
には、無限距離にカメラのピントが調節されて、著しく
ピンボケした写真になってしまう。
【0063】また、センサーアレイを長くすることによ
り測距範囲を広くした場合について、図9を参照して説
明する。図9において、測距装置が測距する領域を括弧
(〔)94、(〕)93で示し、センサーアレイの相対
的な長さを95で示す。この場合には、2つのセンサー
アレイは、図11(b)に示すような像信号をそれぞれ
出力する。2つのセンサーアレイの像信号の位置は、被
写体a、b、cのそれぞれの距離によって左右にオフセ
ットされ、このオフセット量(位置の相対値)が距離を
示す。ところが、像信号全体で相関を求めると、遠近競
合を起こして測距不能になる。また、遠近競合時に相関
をとる領域を狭くすることが提案されているが、処理が
複雑になる。ここでは、被写体a、b、cの像信号しか
示していないが、実際は背景のパターンを像信号として
現れるために遠近競合を起こさない領域を特定するのは
非常に困難である。
【0064】図10は、図1の測距装置で投光手段をマ
ルチビームの複数発光部としたものを用いた場合を示
す。投光像61、62、63は投光手段から選択的ある
いは同時に投光されるものであり、センサーアレイ中の
領域98、99、100に信号として現れる。ここで、
本実施形態の測距装置はオンオフ投光するので、オン時
の像信号は図11(a)に示すように現れ、オフ時の像
信号は図11(b)に示すように現れる。そして、本実
施形態の測距装置は投光信号の位置を検出するので、差
分をとった像信号である図11(c)で相関演算をして
像信号の位置の相対値を求めることになる。
【0065】これを見て判るように、図11(c)は被
写体a、b、cの距離の情報だけを含んでおり、被写体
a、b、cのパターンの情報はキャンセルされている。
即ち、測距する領域を特定しなくても領域98、99、
100の像信号によって測距領域が特定される。投光ス
ポットを選択的に投光することにより、領域98、9
9、100を任意に選択可能となり、相関をとる領域を
選択しなくても測距が可能になる。また、同時発光して
も相関値のピークが3か所発生するだけでそれぞれのピ
ーク値の位置の相対値から距離を求めると、被写体a、
b、cまでの距離がそれぞれ求められることになる。
【0066】また、外光輝度が高く積分時間を短くした
場合、または被写体が遠くて反射率が低い場合は、1回
の信号では差分をとったときに投光信号が微弱であるた
めに図11(c)にようには検出できないことがある。
従って、上記のような効果を実現するためには、図2で
説明したようなリングCCDによる加算と一定量の電荷
を排斥する機能を備えたデバイスであることが好まし
い。
【0067】次に、図1に示すような2つのリングCC
Dにおける電荷の回転方向を互いに異ならせるようにし
た例について、図12を参照して説明する。
【0068】図12において、131、132はそれぞ
れ第1および第2のセンサーアレイ、133、134は
それぞれ第1および第2の電荷蓄積部、135、136
はそれぞれ第1および第2の電荷転送手段である。第1
の電荷転送手段135のリングCCD137では電荷は
反時計回りに周回し、第2の電荷転送手段136のリン
グCCD138では電荷は時計回りに周回する。
【0069】このときの像信号を図13(b)に示す。
図13(b)において、LはリングCCD137からの
像信号であり、RはリングCCD138からの像信号で
ある。ここにおいて、実線はリングCCD137、13
8の転送効率が100%のときの像信号を示すものであ
る。ところが、リングCCD137、138の転送効率
が100%ないと、徐々に像信号が転送段の後方に漏れ
ていき、破線のような像信号が得られる。すると、信号
の重心はそれぞれ矢印(→、←)に示すように内側にず
れてきてしまい、間違った距離が求められることにな
る。また、スポット投光の像が互いに反対側に崩れるた
め、相関をとる場合にも誤差が生じてしまう。
【0070】一方、図1のように、リングCCDでの電
荷の転送方向を同じにすると、図13(a)に破線で示
すように、リングCCDの転送効率が100%ない場合
であっても、LおよびRの像信号の重心が同じ方向に移
動するために、正しい距離情報が得られる。従って、演
算による像信号の補正の必要がなくなる。さらに、スポ
ット投光の像信号も同じように変化するために、相関を
そのまま行うことが可能である。
【0071】次に、本発明の別の態様として、センサー
アレイ長を長くすることなしに、広視野の多点測距を可
能にする実施形態について説明する。
【0072】図14において、151、152は複数
(3つ)の光軸をもつ受光レンズであり、センサーアレ
イ154、155(図1のセンサーアレイ105、10
6に対応する)上で3つの光軸それぞれの像が受光され
る。156、157は電荷蓄積手段(図1の電荷蓄積部
109、110に対応する)であり、158、159は
リング状の部分をもったCCDなどの電荷転送手段(図
1の電荷転送手段113、114に対応する)である。
また、153は投光レンズ(図1の投光レンズ103に
対応する)であり、160は複数(3つ)の発光部を備
え、投光レンズ153を介して3方向にスポット投光が
可能な発光素子である。また、発光素子160は図示し
ない制御手段の制御に基づき選択的または同時に発光素
子160からスポット投光を行う。
【0073】図14の測距装置において、センサーアレ
イ154、155上の像信号を図15に基づいて説明す
る。図15(a)は受光レンズ151、152のそれぞ
れの中央の光軸からの像信号を示し、斜線で示す突起部
181がスポット投光の信号である。また、図15
(b)は受光レンズ151、152のそれぞれの左側の
光軸からの像信号を示し、突起部182がスポット投光
の信号である。また、図15(c)は受光レンズ15
1、152のそれぞれの右側の光軸からの像信号を示
し、突起部183がスポット投光の信号である。図15
(a)〜(c)は3つの光軸のセンサーアレイ154、
155への入射角度が異なるために、突起部181、1
82、183以外の外光による像信号は異なるものとな
っている。つまり、図15(a)〜(c)のそれぞれの
全体の像信号から突起部181、182、183を除い
たものが投光オフ期間の像信号である。
【0074】実際の像信号は図15(d)に示すよう
に、図15(a)〜(c)を重畳したものであり、外光
184は遠近競合が重なった信号となるので、このまま
では測距することができない。ところが、投光オンと投
光オフの信号の差分をとった像信号は、図15(e)の
ように外光成分がないので、各スポット投光の距離を求
めることが可能になる。ここで、センサーアレイ15
4、155長が3つの光軸の角度に対して実質的に重な
らないようにしてあるので、発光素子160の1点のス
ポット投光は受光レンズ151、152のそれぞれの3
つの部分(3つの光軸に対応する)の1つからしかセン
サーアレイ154、155上で受光されない。従って、
像信号に複数スポット光が発生しないので、容易に距離
を求めることが可能である。また、1つのスポット光に
よる像が複数発生したとしても、受光レンズ151、1
52の3つの光軸が異なっているので、スポット投光の
像はセンサーアレイ154、155上で十分に離れた位
置に発生する。従って、センサーアレイ154、155
から相関をとる像を容易に抜き出すことができる。
【0075】次に、図1の電荷転送手段113、114
の別の構成例を、図16、図17を参照して説明する。
【0076】図16の構成において、電荷転送手段16
1は、センサーアレイ154および電荷蓄積手段156
に対向するリニアCCD161aと、センサーアレイ1
55および電荷蓄積手段157に対向するリニアCCD
161bと、リニアCCD161aおよびリニアCCD
161bに連続して円環状に形成されたリングCCD1
61cとから構成されている。リングCCD161cに
は、図1で説明したような初期化手段やスキム手段やO
S信号出力手段などが2つのセンサーアレイ154、1
55からの電荷信号に兼用で設けられていてよい。な
お、リングCCD161cでは、リニアCCD161a
を経たセンサーアレイ154からの信号とリニアCCD
161bを経たセンサーアレイ155からの信号とが別
々に順次加算されてもよい。
【0077】図17の構成において、電荷転送手段17
1は、センサーアレイ154および電荷蓄積手段156
に対向する部分と、センサーアレイ155および電荷蓄
積手段157に対向する部分とが連続するとともに、全
体して1つのリング状に形成されている。この電荷転送
手段171にも、図1で説明したような初期化手段やス
キム手段やOS信号出力手段などが2つのセンサーアレ
イ154、155からの電荷信号に兼用で設けられてい
てよい。なお、電荷転送手段171では、センサーアレ
イ154からの信号とセンサーアレイ155からの信号
とが別々に順次加算されてもよい。
【0078】図18は、多点測距を行うための複数の投
光手段211(投1)、214(投2)を、図6に示す
ように基線長からオフセット位置に配置した例である。
本実施形態の測距装置はこのように自由度が大きいため
に、カメラのような小型機器への実装を容易に行うこと
ができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つのセンサーアレイを用いることにより、投光像が部
分的に欠けたような場合であっても、誤差をキャンセル
することができて正確な測距を行うことが可能になる。
また、装置のレイアウトの自由度が大きくなり、装置全
体を小型化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による測距装置の概略図で
ある。
【図2】図1の測距装置の要部を示す図である。
【図3】図2の装置の積分部及び蓄積部の動作を示す概
略図である。
【図4】図2の装置において、各センサーブロックから
リニアCCDへ電荷を転送する時の各部の動作タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図5】図2の装置のリングCCDの各部の動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による測距装置のレイアウ
ト図である。
【図7】図6において、センサーアレイと像信号との位
置関係を示す図である。
【図8】従来例での測距範囲を説明するための図であ
る。
【図9】別の例での測距範囲を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の実施形態での測距範囲を説明するた
めの図である。
【図11】図10の装置の効果を説明するための図であ
る。
【図12】2つのリングCCDでの電荷回転方向を逆に
した実施形態を示す図である。
【図13】図12および図1の装置の効果を比較するた
めの図である。
【図14】多点測距をするための別の実施形態の測距装
置の概略図である。
【図15】図14の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図16】本発明の別の実施形態の測距装置の概略図で
ある。
【図17】本発明のさらに別の実施形態の測距装置の概
略図である。
【図18】本発明の装置の別のレイアウト例を示す図で
ある。
【図19】従来の測距装置の測定の原理を示す概略図で
ある。
【図20】図19の装置の誤差発生原理を説明するため
の図である。
【図21】従来例の装置のレイアウト例を示す図であ
る。
【図22】図21の装置の受光手段(PSD)を示す図
である。
【符号の説明】
11、105、106 センサーアレイ 12 積分部 13 クリア部 14 第2の蓄積部 15 第1の蓄積部 16 シフト部 17、113a、114a リニアCCD 18 113b、114b リングCCD 19 スキム部 20 出力部 S1 〜S5 センサーブロック

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離を測定したい測定対象にスポット投
    光し、その反射光を受光して三角測距を行う測距装置で
    あって、前記測定対象に投光するための投光手段と、第
    1および第2の光路をそれぞれ経た前記測定対象からの
    反射光を受光して光電変換する複数のセンサーが配列さ
    れた第1および第2のセンサーアレイと、前記第1およ
    び第2のセンサーアレイの各センサーからの信号電荷を
    転送する少なくとも一部がリング状に結合された電荷転
    送手段とを備える測距装置において、 前記スポット投光のオンとオフとにおける前記第1およ
    び第2のセンサーアレイからの信号の差分をそれぞれ求
    め、前記差分された信号の前記第1および第2のセンサ
    ーアレイ上での位置の相対値に基づいて前記測定対象ま
    での距離を求めるように構成されていることを特徴とす
    る測距装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷転送手段で転送されている電荷
    から一定量の電荷を除去するスキム手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷転送手段が、前記第1のセンサ
    ーアレイからの信号を順次加算する第1のリング状電荷
    転送手段と、前記第2のセンサーアレイからの信号を順
    次加算する第2のリング状電荷転送手段とを有している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のリング状電荷転送
    手段における電荷の回転方向が同じであることを特徴と
    する請求項3に記載の測距装置。
  5. 【請求項5】 前記電荷転送手段が、1つのリング状電
    荷転送手段を有していることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の測距装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のセンサーアレイはその長手方
    向が前記第2のセンサーアレイの長手方向に沿うように
    前記第2のセンサーアレイと同一直線上に配置されると
    ともに、前記投光手段は前記直線からオフセットして配
    置されており、 前記測定対象からの反射光の前記第1および第2のセン
    サーアレイ上での受光像が、所定の測距範囲内におい
    て、前記第1および第2のセンサーアレイの各センサー
    を包含し得るように構成されていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の測距装置。
  7. 【請求項7】 前記直線からオフセットして配置された
    前記投光手段が複数設けられていることを特徴とする請
    求項6に記載の測距装置。
  8. 【請求項8】 前記投光手段が、前記第1および第2の
    センサーアレイで受光される範囲内に複数のスポット光
    を選択的に投光することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の測距装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のスポット光のうちの選択され
    たスポット光に対応した前記第1および第2のセンサー
    アレイ上の信号を選択することができるように構成され
    ていることを特徴とする請求項8に記載の測距装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の光路はそれぞれ
    複数の光軸を有しており、これら複数の光軸は前記第1
    および第2のセンサーアレイ上にそれぞれ実質的に重畳
    して結像されるように構成されていることを特徴とする
    請求項8または9に記載の測距装置。
  11. 【請求項11】 複数の光軸を有する受光レンズが前記
    第1および第2のセンサーアレイの前段にそれぞれ設け
    られているとともに、前記第1および第2のセンサーア
    レイは前記受光レンズの複数の光軸に対して同一の視野
    が受光されないような長さであることを特徴とする請求
    項10に記載の測距装置。
  12. 【請求項12】 1つの前記スポット投光に対して複数
    の光軸による複数の受光像が発生したときに、これら複
    数の受光像の少なくともいずれか1つが選択されるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項10または1
    1に記載の測距装置。
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