JP2010072404A - フォーカス検出装置及びこれを備えた撮像装置並びにフォーカスずれ算出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低輝度な被写体に対しての応答性や精度の低下を抑えつつ、低輝度の被写体に対する検出限界性能を向上すること。
【解決手段】AFセンサ121の例えば一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換し、このデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する。
【選択図】図10
【解決手段】AFセンサ121の例えば一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換し、このデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する。
【選択図】図10
Description
本発明は、被写体像に基づいてフォーカスのずれを検出するフォーカス検出装置及びこれを備えた撮像装置並びにフォーカスずれ算出方法に関する。
従来、デジタル一眼レフレックスカメラのオートフォーカス方式の一つとして位相差方式がある。この位相差方式のオートフォーカス(AF)は、光電変換を行いフォーカスのずれを検知するセンサ(以下、AFセンサと称する)を用いて一対の視差をもつAFセンサ出力のずれを検知することで、フォーカスのずれを求める。
この方式は、AFセンサによって被写体からの光束を光電変換し、フォーカスのずれを検出するため、被写体の明るさの程度によってフォーカスの検出時間や、検出精度に大きな影響を受ける。このため、暗い被写体すなわち低輝度の被写体に対しては、AFセンサの感度を上げて、検出にかかる時間を短縮したり、AFセンサからのデータの読み出しゲインを大きくすることで、コントラストを確保し、測距精度の低下を防止することが一般に行われている。
しかしながら、極度に低輝度な被写体の撮影では、被写体からの光束量が少なくなるが、様々な要因により発生するランダムノイズは低減しない。このため、極度に低輝度な被写体の撮影では、S/N比が低下し、かつ読み出しゲインを大きくすると、これに伴ってノイズも増幅されてしまうため、測距精度が低下してしまう問題がある。
このような問題に対応するための技術が例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1は、主光学系から被写体からの光束の一部を受光する焦点検出光学系と、該焦点検出光学系が形成する被写体象を受光する光電変換手段と、該光電変換手段の出力信号に基づき、主光学系の焦点検出状態を検出する焦点検出演算手段とを備え、前記光電変換手段は、互いに並行に配置され、各々等しい画素ピッチを有する複数の画素列と、該複数の画素列の蓄積電化をそれぞれ別々に転送する複数の電化転送手段と、該複数の電化転送手段によって、転送されてきた電荷を選択的に結合出力する電荷結合手段とを具備することで、低輝度の被写体に対しても、応答性を悪化させることなく的確な焦点検出を実現することを開示する。
特許第3097129号
ところで、低輝度な被写体に対するフォーカスのずれを検出する場合、AFセンサでは、被写体からの光束を光電変換したときの電荷を蓄積する以外に、光束の入射がなくても、時間により電荷が蓄積される、所謂暗電流が発生する。このため、AFセンサでは、暗電流が低輝度での検出限界を下げてしまう要因となっている。
例えば、図12はAFセンサから出力されるセンサデータに含まれる被写体像のデータと暗電流のデータとの大きさを示す。同図から分かるように暗電流により最低出力が持ち上げられてしまうため、被写体像の検出に利用できるダイナミックレンジが減少する。
これに対してゲインアップを行った場合、図13に示すように暗電流部分にもゲインが掛かってしまう。このため、さらにダイナミックレンジが減少し、低輝度の被写体に対する検出限界性能が悪化する要因となる。
これに対してゲインアップを行った場合、図13に示すように暗電流部分にもゲインが掛かってしまう。このため、さらにダイナミックレンジが減少し、低輝度の被写体に対する検出限界性能が悪化する要因となる。
又、特許文献1は、互いに並行に配置された複数の画素列の蓄積電荷をそれぞれ別々に転送し、これら転送されてきた電荷を選択的に結合出力するもので、換言すれば、2列に並んだセンサの検出結果を加算して出力している。これにより、一方の列のセンサが例えば図14に示すような被写体像のデータと暗電流のデータとを含むセンサデータで、他方の列のセンサが例えば図15に示すような被写体像のデータと暗電流のデータとを含むセンサデータであると、特許文献1では、これらセンサのセンサデータを加算するものとなり、この結果、例えば図16に示すように両方の暗電流が加算され、かつゲインアップと同様にダイナミックレンジが減少する。
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、低輝度な被写体に対しての応答性や精度の低下を抑えつつ、低輝度の被写体に対する検出限界性能を向上できるフォーカス検出装置及びこれを備えた撮像装置並びにフォーカスずれ算出方法を提供することを目的とする。
本発明の主要な局面に係るフォーカス検出装置は、撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に複数配列されて画素列を形成すると共に当該画素列を複数並行に配置し、かつ投影された被写体像を映像信号に変換するラインセンサと、このラインセンサにより変換された被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換する変換部と、この変換部により変換されたデジタル信号のうちラインセンサにおける互いに異なる画素列別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する信号加算部と、信号加算部により加算されたデジタル信号に基づいてフォーカスのずれを算出するフォーカス算出部とを具備する。
本発明の主要な局面に係る撮像装置は、上記記載のフォーカス検出装置と、フォーカス検出装置により算出されたフォーカスのずれに基づいて撮影光学系に対してフォーカスの調整を行うフォーカス調整部とを具備する。
本発明の主要な局面に係るフォーカスずれ算出方法は、撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に複数配列されて画素列を形成すると共に当該画素列を複数並行に配置して成るラインセンサによって投影された被写体像を映像信号に変換する第1ステップと、この第1ステップの後、ラインセンサにより変換された被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換する第2ステップと、この第2ステップの後、上記変換されたデジタル信号のうちラインセンサにおける互いに異なる画素列別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する第3ステップと、この第3ステップの後、上記加算されたデジタル信号に基づいてフォーカスのずれを算出する第4ステップとを有する。
本発明によれば、低輝度な被写体に対しての応答性や精度の低下を抑えつつ、低輝度の被写体に対する検出限界性能を向上できるフォーカス検出装置及びこれを備えた撮像装置並びにフォーカスずれ算出方法を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態をデジタル一眼レフレックスカメラに適用した場合について図面を参照して説明する。
図1はデジタル一眼レフレックスカメラ(以下、カメラと略称する)の構成図を示し、図2は同カメラの外観図を示す。なお、図1は通常のフォーカス調整時(位相差検出法によるAF時)の状態の構成を示す。
図1はデジタル一眼レフレックスカメラ(以下、カメラと略称する)の構成図を示し、図2は同カメラの外観図を示す。なお、図1は通常のフォーカス調整時(位相差検出法によるAF時)の状態の構成を示す。
このカメラは、交換レンズ101と、カメラボディ110とを備える。交換レンズ101は、カメラボディ110の前面に設けられたカメラマウントを介して当該カメラボディ110に対して着脱自在に設けられている。この交換レンズ101は、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系と、レンズ駆動部103と、レンズCPU104と、フォーカス調整機構106と、エンコーダ107などを備える。
フォーカスレンズ102は、被写体像を結像する光学系であって、撮影光学系に含まれてフォーカス調整を行う。このフォーカスレンズ102は、レンズ駆動部103によって光軸Pの方向と同一方向(矢印A方向)に移動され、フォーカス位置調整を行う。これにより、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系を通過した被写体からの光束は、カメラボディ110内の撮像素子124上にピントの合った被写体像を結像する。
レンズ駆動部103は、DCモータを備え、レンズCPU104からのパルス信号によりDCモータを駆動してフォーカスレンズ102を矢印A方向に移動する。
レンズCPU104は、レンズ駆動部103の駆動制御等を行う。このレンズCPU104は、例えばフォーカスレンズ102の製造ばらつき情報や、フォーカスレンズ102の収差情報等の各種レンズデータを予め記憶する。このレンズCPU104は、通信コネクタ105を介してカメラボディ110内のシステムコントローラ123と通信可能である。これにより、レンズCPU104は、例えばシステムコントローラ123に対して予め記憶しているフォーカスレンズの製造ばらつき情報やフォーカスレンズの収差情報等の各種レンズデータを送信する。
レンズ駆動部103は、DCモータを備え、レンズCPU104からのパルス信号によりDCモータを駆動してフォーカスレンズ102を矢印A方向に移動する。
レンズCPU104は、レンズ駆動部103の駆動制御等を行う。このレンズCPU104は、例えばフォーカスレンズ102の製造ばらつき情報や、フォーカスレンズ102の収差情報等の各種レンズデータを予め記憶する。このレンズCPU104は、通信コネクタ105を介してカメラボディ110内のシステムコントローラ123と通信可能である。これにより、レンズCPU104は、例えばシステムコントローラ123に対して予め記憶しているフォーカスレンズの製造ばらつき情報やフォーカスレンズの収差情報等の各種レンズデータを送信する。
フォーカス調整機構106は、マニュアルフォーカスモードにおいて、ユーザが直接にフォーカスレンズ102の駆動を制御するための操作機構である。このフォーカス調整機構106は、至近側(フォーカスレンズ102を含む撮影光学系の主点と結像面との距離が最大。図1においては左側)、又は無限遠側(フォーカスレンズ102を含む撮影光学系の主点と結像面との距離が最小。図1においては右側)への駆動方向と駆動量を与えることができる。
エンコーダ107は、フォーカス調整機構106の駆動方向及び駆動量を検出して当該駆動方向及び駆動量に応じたパルス信号をレンズCPU104に伝達する。レンズCPU104は、エンコーダ107からのパルス信号をカウントしてそのカウント値からフォーカス調整機構106の駆動量及び駆動方向を検知し、これら駆動量及び駆動方向に応じてフォーカスレンズ102が駆動されるようにレンズ駆動部103を制御する。
一方、カメラボディ110は、メインミラー111と、フォーカシングスクリーン112と、ペンタプリズム113と、接眼レンズ114と、サブミラー116と、コンデンサレンズ117と、全反射ミラー118と、セパレータ絞り119と、セパレータレンズ120と、AFセンサ121と、AFコントローラ122と、システムコントローラ123と、撮像素子124と、表示部125と、メモリカード126と、ロータリースイッチ127と、レリーズ釦128と、設定スイッチ129などを備える。
このうち、フォーカシングスクリーン112と、ペンタプリズム113と、接眼レンズ114とは、ファインダー光学系を構成する。同様に、コンデンサレンズ117と、全反射ミラー118と、セパレータ絞り119と、セパレータレンズ120とは、AF光学系を構成する。
このうち、フォーカシングスクリーン112と、ペンタプリズム113と、接眼レンズ114とは、ファインダー光学系を構成する。同様に、コンデンサレンズ117と、全反射ミラー118と、セパレータ絞り119と、セパレータレンズ120とは、AF光学系を構成する。
メインミラー111は、その中央部にハーフミラーが形成されている。このメインミラー111は、回動可能に構成され、ダウン位置とアップ位置とに移動する。メインミラー111は、ダウン位置にあるとき光軸P上に配置され、交換レンズ101を介してカメラボディ110内に入射する被写体からの光束の一部を反射すると共に、その一部を透過する。メインミラー111は、アップ位置にあるとき光軸P上から退避する。
フォーカシングスクリーン112には、メインミラー111で反射した光束が結像される。
ペンタプリズム113は、フォーカシングスクリーン112に結像された被写体像を正立像として接眼レンズ114に入射させる。
接眼レンズ114は、ペンタプリズム113からの被写体像をユーザが観察可能なように拡大する。これにより、ユーザは、接眼レンズ114を覗くことにより被写体の状態を観察することができる。
サブミラー116は、メインミラー111におけるハーフミラー部の背面に設置されている。このサブミラー116は、メインミラー111のハーフミラー部を透過した光束をAF光学系の方向に反射する。
ペンタプリズム113は、フォーカシングスクリーン112に結像された被写体像を正立像として接眼レンズ114に入射させる。
接眼レンズ114は、ペンタプリズム113からの被写体像をユーザが観察可能なように拡大する。これにより、ユーザは、接眼レンズ114を覗くことにより被写体の状態を観察することができる。
サブミラー116は、メインミラー111におけるハーフミラー部の背面に設置されている。このサブミラー116は、メインミラー111のハーフミラー部を透過した光束をAF光学系の方向に反射する。
AF光学系のコンデンサレンズ117は、サブミラー116で反射され、図示しない1次結像面に結像した光束を集光して全反射ミラー118の方向に入射させる。
全反射ミラー118は、コンデンサレンズ117からの光束をAFセンサ121の側に反射する。
セパレータ絞り119は、AFセンサ121の前面に配置され、全反射ミラー118からの光束を瞳分割する。
セパレータレンズ120は、セパレータ絞り119により瞳分割された光束を集光してAFセンサ121に再結像する。
AFセンサ121は、セパレータレンズ120を通して入射する瞳分割され再結像された視差をもつ対をなす被写体像を映像信号に変換する。このAFセンサ121は、撮影画面内の複数の焦点検出エリアにおける焦点状態を検出可能である。
セパレータ絞り119は、AFセンサ121の前面に配置され、全反射ミラー118からの光束を瞳分割する。
セパレータレンズ120は、セパレータ絞り119により瞳分割された光束を集光してAFセンサ121に再結像する。
AFセンサ121は、セパレータレンズ120を通して入射する瞳分割され再結像された視差をもつ対をなす被写体像を映像信号に変換する。このAFセンサ121は、撮影画面内の複数の焦点検出エリアにおける焦点状態を検出可能である。
AFコントローラ122は、AFセンサ121から対をなす映像信号を読み出し、この読み出した映像信号に基づいて被写体像の2像間隔値を例えば相関演算によって算出する。このAFコントローラ122により求められた2像間隔値に基づいて、システムコントローラ123はデフォーカス量を算出し、図示しない内部メモリに記憶する。又、システムコントローラ123は、フォーカス調整時に、複数の測距点に対応して算出されるデフォーカス量の中からフォーカス調整に使用すべきデフォーカス量を選択し、この選択したデフォーカス量をレンズCPU104に送信する。これにより、レンズCPU104は、システムコントローラ123からのデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ102のフォーカス調整を行うフォーカス調整部としての機能を有する。
また、システムコントローラ123は、カメラの全体の動作を統括的に制御する。
撮像素子124は、メインミラー111がアップ位置にあって光軸P上から退避されたときに、撮影光学系を介して結像される被写体像を映像信号に変換する。これにより、システムコントローラ123は、撮像素子124により得られた映像信号に対して種々の画像処理を施した後、この画像処理により取得された画像を表示部125に表示したり、その画像データをメモリカード126に格納する。
撮像素子124は、メインミラー111がアップ位置にあって光軸P上から退避されたときに、撮影光学系を介して結像される被写体像を映像信号に変換する。これにより、システムコントローラ123は、撮像素子124により得られた映像信号に対して種々の画像処理を施した後、この画像処理により取得された画像を表示部125に表示したり、その画像データをメモリカード126に格納する。
設定スイッチ129は、設定釦等のスイッチから成り、当該カメラボディ110の外装に設けられる。この設定スイッチ129は、ユーザによる設定釦等への操作を受けてカメラの状態を切り換えるための各種設定指示をシステムコントローラ123に与える。各種設定指示は、フォーカスモードや、撮影画像の画角などがある。
ロータリースイッチ127は、当該カメラボディ110の外装に設けられ、撮影モードによって目的の機能を切り換えるスイッチであり、可動量をシステムコントローラ123に与える。
ロータリースイッチ127は、当該カメラボディ110の外装に設けられ、撮影モードによって目的の機能を切り換えるスイッチであり、可動量をシステムコントローラ123に与える。
レリーズ釦128は、当該カメラボディ110の外装に設けられ、例えばユーザの操作を受けて状態を切り換える指示、例えばAF開始の指示及び撮像開始の指示をシステムコントローラ123に与える。このレリーズ釦128は、1stレリーズスイッチと、2ndレリーズスイッチとを備えている。レリーズ釦128は、ユーザによる半押しの操作を受けて1stレリーズスイッチをオンするものとなる。この1stレリーズスイッチのオンによりレリーズ釦128は、AF開始の指示をシステムコントローラ123に与える。又、レリーズ釦128は、ユーザによる全押しの操作を受けて2ndレリーズスイッチをオンするものとなる。この2ndレリーズスイッチのオンによりレリーズ釦128は、撮像開始の指示をシステムコントローラ123に与える。
図2に示すように交換レンズ101には、フォーカス調整機構106の一部としてのフォーカスリング205が回転可能に設けられている。このフォーカスリング205は、例えばユーザの回転操作を受けて回転する。このフォーカスリング205の駆動方向及び駆動量は、上記の通りエンコーダ107により検出される。
カメラの背面には、ファインダー203が設けられている。このファインダー203は、その内部に図1に示す接眼レンズ114が配置されている。ユーザは、ファインダー203を覗くことで被写体を観察することができる。
なお、レリーズ釦128、設定スイッチ129及びロータリースイッチ127は、それぞれユーザにより操作するための操作部材である。
カメラの背面には、ファインダー203が設けられている。このファインダー203は、その内部に図1に示す接眼レンズ114が配置されている。ユーザは、ファインダー203を覗くことで被写体を観察することができる。
なお、レリーズ釦128、設定スイッチ129及びロータリースイッチ127は、それぞれユーザにより操作するための操作部材である。
図3はAF光学系の2次結像系の模式図を示す。サブミラー116で反射された光束は、1次結像面上に結像される。1次結像面上に結像された被写体の光束は、コンデンサレンズ117により集光され、全反射ミラー118で反射された後、セパレータ絞り119により例えば4つに瞳分割される。このセパレータ絞り119により瞳分割された被写体の光束は、セパレータレンズ120によって集光されてAF光学系の後方に配置されたAFセンサ121の各受光面121a〜121dの所定領域に入射する。
AFセンサ121は、測距点に対応した1対のラインセンサを複数組有する。例えば、受光面121aを有するラインセンサと受光面121bを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成し、受光面121cを有するラインセンサと受光面121dを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成する。このAFセンサ121の各ラインセンサは、それぞれ複数の画素をライン状に配列して1列のセンサアレイを構成し、このセンサアレイを複数平行に配列して成る。
図4(a)(b)はAFセンサ121及びフォーカスレンズ102からセパレータレンズ120までの光学系における測距の原理を示す。フォーカスレンズ102により一次結像面Qで結像された被写体からの光束は、コンデンサレンズ117により集光され、セパレータ絞り119により瞳分割され、セパレータレンズ120によりAFセンサ121上に配置された各受光面121a〜121dに再結像される。この結像された被写体像は、AFセンサ121上の各受光面121a〜121dを有する1対のセンサアレイSA、SBにより映像信号に変換される。なお、1対のセンサアレイSA、SBは、各受光面121a、121bを有する各ラインセンサにおける1列のセンサアレイである。しかるに、AFセンサ121は、それぞれ複数画素から成る1対のセンサアレイSA、SB等を有し、瞳分割された視差を持つ被写体像を対を成す映像信号に変換出力する。
図4(a)(b)は、1対のセンサアレイSA、SBにより変換された映像信号の2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0と一致している状態を示す。このように2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0と一致していれば、合焦状態(ピントが合っている)を示すものとなる。
図5(a)(b)は、1対のセンサアレイSA、SBにより変換された映像信号の2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0よりも狭く、被写体よりも手前側にピントが合っているいわゆる前ピンの状態を示す。
図6(a)(b)は、1対のセンサアレイSA、SBにより変換された映像信号の2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0よりも広く、被写体よりも後ろ側にピントが合っているいわゆる後ピンの状態を示す。
図5(a)(b)は、1対のセンサアレイSA、SBにより変換された映像信号の2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0よりも狭く、被写体よりも手前側にピントが合っているいわゆる前ピンの状態を示す。
図6(a)(b)は、1対のセンサアレイSA、SBにより変換された映像信号の2像間隔Zが合焦時の2像間隔Z0よりも広く、被写体よりも後ろ側にピントが合っているいわゆる後ピンの状態を示す。
しかるに、AFコントローラ122は、AFセンサ121上の1対のセンサアレイSAとセンサアレイSBにおける映像信号の2像間隔Zを求める。2像間隔Zと合焦時の2像間隔Z0との差が、ピントのずれ量に対応する。システムコントローラ123は、当該ずれ量に基づいてフォーカスレンズ102の繰り出し量を求める。
次に、AFセンサ121及びAFコントローラ122について具体的に説明する。
AFセンサ121は、上記図3に示すように、例えば受光面121aを有するラインセンサと、受光面121bを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成し、受光面121cを有するラインセンサと受光面121dを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成する。
図7はかかるAFセンサ121における1対のラインセンサを構成する一方の画素列LAと他方の画素列LBとを示す。一方の画素列LAは、例えば受光面121aを有する一方のラインセンサに有し、他方の画素列LBは、例えば受光面121bを有する他方のラインセンサに有する。なお、一方のラインセンサは、一方の画素列LAを複数列並列に配列して成り、他方のラインセンサは、他方の画素列LBを複数列並列に配列して成る。又、一方及び他方の画素列LA、LBは、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に設けられている。
AFセンサ121は、上記図3に示すように、例えば受光面121aを有するラインセンサと、受光面121bを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成し、受光面121cを有するラインセンサと受光面121dを有するラインセンサとにより1対のラインセンサを構成する。
図7はかかるAFセンサ121における1対のラインセンサを構成する一方の画素列LAと他方の画素列LBとを示す。一方の画素列LAは、例えば受光面121aを有する一方のラインセンサに有し、他方の画素列LBは、例えば受光面121bを有する他方のラインセンサに有する。なお、一方のラインセンサは、一方の画素列LAを複数列並列に配列して成り、他方のラインセンサは、他方の画素列LBを複数列並列に配列して成る。又、一方及び他方の画素列LA、LBは、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に設けられている。
一方の画素列LAは、奇数画素列501−1と偶数画素列502−1とを互いに隣り合わせて配列し、かつこれら互いに隣り合う奇数画素列501−1と偶数画素列502−1との同士がその画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチずれて(0.5画素ずれた位置)配置されている。なお、奇数画素列501−1は、当該画素列LAの先頭の画素の画素番号を1番目とし、最後尾の画素の画素番号をn番目として番号を順番に付すと、奇数番号の各画素「1」「3」「5」…「n」から成る。同様に、偶数画素列502−1は、偶数番号の各画素「2」「4」「6」…「n+1」から成る。
奇数画素列501−1の1番目の画素側と偶数画素列502−1の2番目の画素側とは、セレクタSL1を介してアンプ503−Aが接続されている。
奇数画素列501−1の1番目の画素側と偶数画素列502−1の2番目の画素側とは、セレクタSL1を介してアンプ503−Aが接続されている。
このセレクタSL1は、奇数画素列501−1と偶数画素列502−1とのセンサデータ読み出し時に、これら奇数画素列501−1と偶数画素列502−1とからそれぞれ画素番号の小さい方向、すなわち各画素「1」「2」「3」「4」…「n+1」の順次シフトして当該画素の電荷を読み出す。アンプ503−Aは、セレクタSL1から選択出力される各電荷を所定のゲインで増幅して出力する。
他方の画素列LBも一方の画素列LAと同様に、奇数画素列501−2と偶数画素列502−2とを互いに隣り合わせて配列し、かつこれら互いに隣り合う奇数画素列501−2と偶数画素列502−2との同士がその画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチ(0.5画素ずれた位置)で配置されている。奇数画素列501−2の1番目の画素側と偶数画素列502−2の2番目の画素側とは、セレクタSL2を介してアンプ503−Bが接続されている。このセレクタSL2は、奇数画素列501−2と偶数画素列502−2とのセンサデータ読み出し時に、これら奇数画素列501−2と偶数画素列502−2とからそれぞれ画素番号の小さい方向、すなわち画素番号「1」「2」「3」「4」…「n+1」の各画素から順次シフトして当該画素の電荷を読み出す。アンプ503−Bは、セレクタSL2から選択出力される各電荷を所定のゲインで増幅して出力する。
図8はAFセンサ121におけるラインセンサの各画素の具体的な構成図を示す。このラインセンサの1つの画素は、光電変換により被写体像の光から電荷を生成する複数のPD部、ここでは各PD部601−1〜601−4と、これら各PD部601−1〜601−4によりそれぞれ生成された電荷を一時的に蓄積する複数のST部602−1〜602−4と、これらST部602−1〜602−4に蓄積された電荷の伝送時にシフトバッファになる複数のCCD部603−1〜603−4とを有する。
そして、各PD部601−1〜601−4と各ST部602−1〜602−4とは、それぞれ複数の第1のゲート604−1〜604−4を介して接続されている。各ST部602−1〜602−4と各CCD部603−1〜603−4とは、それぞれ複数の第2のゲート605−1〜605−4を介して接続されている。
そして、各PD部601−1〜601−4と各ST部602−1〜602−4とは、それぞれ複数の第1のゲート604−1〜604−4を介して接続されている。各ST部602−1〜602−4と各CCD部603−1〜603−4とは、それぞれ複数の第2のゲート605−1〜605−4を介して接続されている。
このようなラインセンサの各画素の構成であれば、各第1のゲート604−1〜604−4へのタイミング信号TG1がアサートされると、各第1のゲート604−1〜604−4が開放する。これにより、各PD部601−1〜601−4で発生した電荷は、それぞれ各ST部602−1〜602−4に転送される。
同様に、各第2のゲート605−1〜605−4へのタイミング信号TG2がアサートされると、各ST部602−1〜602−4の電荷がそれぞれ各CCD部603−1〜603−4に転送される。
これらCCD部603−1〜603−4は、それぞれ隣接する画素番号の小さい画素の順に順次電荷をシフトし、アンプ606で所定のゲインアップが行われる。
同様に、各第2のゲート605−1〜605−4へのタイミング信号TG2がアサートされると、各ST部602−1〜602−4の電荷がそれぞれ各CCD部603−1〜603−4に転送される。
これらCCD部603−1〜603−4は、それぞれ隣接する画素番号の小さい画素の順に順次電荷をシフトし、アンプ606で所定のゲインアップが行われる。
なお、リセット信号RSは、各ST部602−1〜602−4をクリアするための制御信号で、当該信号がアサートされることにより当該各ST部602−1〜602−4に蓄積された電荷が排出される。
図9はAFセンサ121の蓄積制御の動作タイミングを示す。
先ず、AFセンサ121は、蓄積開始前、リセット信号RSをアサートした状態にし、各ST部602−1〜602−4を電荷排出状態にする。
AFセンサ121は、各PD部601−1〜601−4にそれぞれ電荷の蓄積を開始すると、タイミング信号TG1を生成し、各PD部601−1〜601−4の電荷を各ST部602−1〜602−4に送ることで各電荷の排出を行う。TG1がネゲートされると被写体からの光束により、PD部601で光電変換が行われ、電荷が蓄積される。
先ず、AFセンサ121は、蓄積開始前、リセット信号RSをアサートした状態にし、各ST部602−1〜602−4を電荷排出状態にする。
AFセンサ121は、各PD部601−1〜601−4にそれぞれ電荷の蓄積を開始すると、タイミング信号TG1を生成し、各PD部601−1〜601−4の電荷を各ST部602−1〜602−4に送ることで各電荷の排出を行う。TG1がネゲートされると被写体からの光束により、PD部601で光電変換が行われ、電荷が蓄積される。
次に、AFセンサ121は、各PD部601−1〜601−4の蓄積電荷が所定のレベルに達すると、リセット信号RSをネゲートし、再度、タイミング信号TG1をアサートすることで、各ST部602−1〜602−4に蓄積電荷を移動する。
この後、AFセンサ121は、他のラインセンサの蓄積が終了するか、又はAFコントローラ122からの終了制御により、センサデータの読み出しに移行する。このとき、AFセンサ121は、タイミング信号TG2をアサートし、各ST部602−1〜602−4の電荷を各CCD部603−1〜603−4に移動し、この後、各CCD部603−1〜603−4をシフトしながら各センサのデータを出力する。
ここで、読み出しデータに対して暗電流の発生要因を考えると、電荷の蓄積中は、各PD部601−1〜601−4の暗電流が加算され、蓄積終了から読み出しまでの間は、各ST部602−1〜602−4の暗電流が加算され、読み出し時は、各CCD部603−1〜603−4の暗電流が加算される。
この後、AFセンサ121は、他のラインセンサの蓄積が終了するか、又はAFコントローラ122からの終了制御により、センサデータの読み出しに移行する。このとき、AFセンサ121は、タイミング信号TG2をアサートし、各ST部602−1〜602−4の電荷を各CCD部603−1〜603−4に移動し、この後、各CCD部603−1〜603−4をシフトしながら各センサのデータを出力する。
ここで、読み出しデータに対して暗電流の発生要因を考えると、電荷の蓄積中は、各PD部601−1〜601−4の暗電流が加算され、蓄積終了から読み出しまでの間は、各ST部602−1〜602−4の暗電流が加算され、読み出し時は、各CCD部603−1〜603−4の暗電流が加算される。
図10はAFコントローラ122の内部機構を具体的に示すブロック構成図である。このAFコントローラ122は、AFセンサ121の例えば一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換し、このデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する。
一方の画素列LAの出力端は、上記図7に示すようにセレクタSL1、アンプ503−Aを通してアナログーデジタル変換器(ADC)802−Aに接続されている。このADC802−Aは、2つの出力端を有し、一方の出力端が加算回路803−Aを介して補正回路804−Aに接続され、かつ他方の出力端が直接補正回路804−Aに接続されると共に加算回路803−Aにも接続されている。補正回路804−Aは、その出力端がラインバッファ805−Aに接続されている。
ADC802−Aは、一方の画素列LAから出力される被写体像の映像信号をデジタル信号に変換する変換部としての機能を有する。加算回路803−Aは、ADC802−Aから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する信号加算部としての機能を有する。
すなわち、ADC802−Aから出力されるデジタル信号は、一方の画素列LAの画素番号「1」「2」「3」「4」…「n+1」の各画素の順序でシリアルに並んだデータから成る。加算回路803−Aは、加算モードに設定された場合、例えば画素番号「1」の画素のデータと画素番号「2」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「3」の画素のデータと画素番号「4」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「4」の画素のデータと画素番号「5」の画素のデータとを加算し、というように順次互いに隣り合う各画素「6」と「7」、「8」と「9」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Aは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Aから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Aに送る。
すなわち、ADC802−Aから出力されるデジタル信号は、一方の画素列LAの画素番号「1」「2」「3」「4」…「n+1」の各画素の順序でシリアルに並んだデータから成る。加算回路803−Aは、加算モードに設定された場合、例えば画素番号「1」の画素のデータと画素番号「2」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「3」の画素のデータと画素番号「4」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「4」の画素のデータと画素番号「5」の画素のデータとを加算し、というように順次互いに隣り合う各画素「6」と「7」、「8」と「9」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Aは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Aから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Aに送る。
補正回路804−Aは、例えば暗電流や、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系等の収差による補正等を行う。この補正回路804−Aにより補正されたデータは、ラインバッファ805−Aに保存される。
他方の画素列LBの出力端は、上記図7に示すようにセレクタSL2、アンプ503−Bを通してアナログーデジタル変換器(ADC)802−Bに接続されている。このADC802−Bは、2つの出力端を有し、一方の出力端が加算回路803−Bを介して補正回路804−Bに接続され、かつ他方の出力端が直接補正回路804−Bに接続されると共に加算回路803−Bにも接続されている。補正回路804−Bは、その出力端がラインバッファ805−Bに接続されている。
ADC802−Bは、他方の画素列LBから出力される被写体像の映像信号をデジタル信号に変換する。加算回路803−Bは、上記一方の画素列LAと同様に、加算モードに設定された場合、ADC802−Bから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば他方の画素列LBにおける互いに異なる奇数画素列501−2と偶数画素列502−2と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素、例えば画素番号「1」と「2」、「3」と「4」、「5」と「6」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Bは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Bから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Bに送る。
ADC802−Bは、他方の画素列LBから出力される被写体像の映像信号をデジタル信号に変換する。加算回路803−Bは、上記一方の画素列LAと同様に、加算モードに設定された場合、ADC802−Bから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば他方の画素列LBにおける互いに異なる奇数画素列501−2と偶数画素列502−2と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素、例えば画素番号「1」と「2」、「3」と「4」、「5」と「6」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Bは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Bから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Bに送る。
補正回路804−Bは、例えば暗電流や、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系等の収差による補正等を行う。この補正回路804−Bにより補正されたデータは、ラインバッファ805−Bに保存される。
又、ADC802−AとADC802−Bとの間には、タイミングジェネレータ801が接続されている。ラインバッファ805−Aとラインバッファ805−Bとの間には、相関演算回路806が接続され、この相関演算回路806の出力端に演算結果メモリ807が接続されている。
タイミングジェネレータ801は、AFセンサ121からセンサデータの読み出しタイミングを決定するための各タイミング信号TG1、TG2を発生すると共に、ADC802−AとADC802−Bとの各AD変換タイミングを決定するための各信号を生成する。
又、ADC802−AとADC802−Bとの間には、タイミングジェネレータ801が接続されている。ラインバッファ805−Aとラインバッファ805−Bとの間には、相関演算回路806が接続され、この相関演算回路806の出力端に演算結果メモリ807が接続されている。
タイミングジェネレータ801は、AFセンサ121からセンサデータの読み出しタイミングを決定するための各タイミング信号TG1、TG2を発生すると共に、ADC802−AとADC802−Bとの各AD変換タイミングを決定するための各信号を生成する。
相関演算回路806は、ラインバッファ805−Aに保存されている一方の画素列LAに対応するデータとラインバッファ805−Bに保存されている他方の画素列LBに対応するデータとの相関演算を行い、この演算結果を演算結果メモリ807に格納する。
上記AFコントローラ122は、加算モードの設定、非設定を行う。すなわち、AFコントローラ122は、一方の画素列LAや他方の画素列LBから出力される被写体像の映像信号が飽和した場合、又は飽和に相当する状態になると、加算回路803−A及び加算回路803−Bにおける各加算動作、例えば加算回路803−AによってADC802−Aから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する加算動作を実行させる加算モードに移行する加算モード移行手段としての機能を有する。
加算モードへの移行は、AFセンサ121により検出される被写体像のコントラストが所定のレベル以上検出できなかった場合、AFコントローラ122は、AFセンサ121から出力される映像信号のゲインをアップし、このゲインのアップでも所定のレベル以上のコントラストが得られなければ、再度ゲインをアップする。AFコントローラ122は、ゲインアップが最大に達したか、又はゲインアップにより映像信号が飽和に達したか否かを判断し、ゲインアップが最大に達する又はゲインアップにより映像信号が飽和に達すると、加算モードに移行する。ここで飽和とは、例えば図11に示すように読み出しデータである映像信号が所定の値を超えた場合、正常に読み出せなかったと判定する。これは、ADC802−A、ADC802−Bのビット精度やリニアリティによって決定される。
システムコントローラ123は、演算結果メモリ807に格納されている相関演算結果を読み出し、この相関演算結果に基づいてフォーカスレンズ102のデフォーカス量を算出し、レンズCPU104に対してレンズ駆動の指示を発してフォーカスレンズ102の位置調整を行うフォーカス算出部としての機能を有する。
次に、上記の如く構成されたカメラのAF動作について説明する。
フォーカスレンズ102により一次結像面Qで結像された被写体からの光束は、コンデンサレンズ117により集光され、セパレータ絞り119により瞳分割され、セパレータレンズ120によりAFセンサ121上に配置された各受光面121a〜121dに再結像される。この結像された被写体像は、AFセンサ121上の各受光面121a〜121dを有する1対のセンサアレイSA、SBにより映像信号に変換される。
フォーカスレンズ102により一次結像面Qで結像された被写体からの光束は、コンデンサレンズ117により集光され、セパレータ絞り119により瞳分割され、セパレータレンズ120によりAFセンサ121上に配置された各受光面121a〜121dに再結像される。この結像された被写体像は、AFセンサ121上の各受光面121a〜121dを有する1対のセンサアレイSA、SBにより映像信号に変換される。
具体的に図7を参照してAFセンサ121の動作を説明すると、AFセンサ121は、一方の画素列LAと他方の画素列LBとを備え、このうち一方の画素列LAは、互いに画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチずれた奇数画素列501−1と偶数画素列502−1とを配置してなる。セレクタSL1は、例えば奇数画素列501−1と偶数画素列502−1とからそれぞれ画素番号の小さい方向、すなわち各画素「1」「2」「3」「4」…「n+1」の順に選択して当該画素の電荷を読み出す。アンプ503−Aは、セレクタSL1から選択出力される各電荷を所定のゲインで増幅して映像信号として出力する。
他方の画素列LBも一方の画素列LAと同様に、互いに画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチずれた奇数画素列501−2と偶数画素列502−2とを配置してなる。セレクタSL2は、例えば奇数画素列501−2と偶数画素列502−2とからそれぞれ画素番号の小さい方向、すなわち各画素「1」「2」「3」「4」…「n+1」の順に選択して当該画素の電荷を読み出す。アンプ503−Bは、セレクタSL2から選択出力される各電荷を所定のゲインで増幅して映像信号として出力する。
このようにAFセンサ121の一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の各映像信号は、それぞれAFコントローラ122に入力する。
このようにAFセンサ121の一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の各映像信号は、それぞれAFコントローラ122に入力する。
AFコントローラ122においてタイミングジェネレータ801は、AFセンサ121からセンサデータの読み出しタイミングを決定するための各タイミング信号TG1、TG2を発生すると共に、ADC802−AとADC802−Bとの各AD変換タイミングを決定するための各信号を生成する。
ここで、AFコントローラ122は、加算モードの設定、非設定を行う。このAFコントローラ122は、一方の画素列LAや他方の画素列LBから出力される被写体像の映像信号が飽和した場合、又は飽和に相当する状態になると、アンプ503−A及び503−Bの読み出しゲインを下げ、加算回路803−A及び加算回路803−Bにおける各加算動作を実行させる加算モードに移行する。
このAFコントローラ122のADC802−Aは、図10に示すように一方の画素列LAから出力される映像信号をデジタル信号に変換する。加算回路803−Aは、ADC802−Aから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する。すなわち、加算回路803−Aは、加算モードに設定されている場合、例えば画素番号「1」の画素のデータと画素番号「2」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「3」の画素のデータと画素番号「4」の画素のデータとを加算し、次に画素番号「4」の画素のデータと画素番号「5」の画素のデータとを加算し、というように順次互いに隣り合う各画素「6」と「7」、「8」と「9」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Aは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Aから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Aに送る。
補正回路804−Aは、例えば暗電流や、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系等の収差による補正等を行う。この補正回路804−Aにより補正されたデータは、ラインバッファ805−Aに保存される。
一方、ADC802−Bは、他方の画素列LBから出力される映像信号をデジタル信号に変換する。加算回路803−Bは、上記一方の画素列LAと同様に、加算モードに設定されている場合、ADC802−Bから出力されるデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば他方の画素列LBにおける互いに異なる奇数画素列501−2と偶数画素列502−2と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素、例えば画素番号「1」と「2」、「3」と「4」、「5」と「6」、…、「n」と「n+1」の各デジタル信号を加算する。なお、加算回路803−Bは、加算モードに設定されていなければ、ADC802−Bから出力されるデジタル信号をそのまま補正回路804−Bに送る。
補正回路804−Bは、例えば暗電流や、フォーカスレンズ102を含む撮影光学系等の収差による補正等を行う。この補正回路804−Bにより補正されたデータは、ラインバッファ805−Bに保存される。
相関演算回路806は、ラインバッファ805−Aに保存されている一方の画素列LAに対応するデータとラインバッファ805−Bに保存されている他方の画素列LBに対応するデータとの相関演算を行い、この演算結果を演算結果メモリ807に格納する。
システムコントローラ123は、演算結果メモリ807に格納されている相関演算結果を読み出し、この相関演算結果に基づいてフォーカスレンズ102のデフォーカス量を算出し、レンズCPU104に対してレンズ駆動の指示を発してフォーカスレンズ102の位置調整を行う。
システムコントローラ123は、演算結果メモリ807に格納されている相関演算結果を読み出し、この相関演算結果に基づいてフォーカスレンズ102のデフォーカス量を算出し、レンズCPU104に対してレンズ駆動の指示を発してフォーカスレンズ102の位置調整を行う。
このように上記一実施の形態によれば、AFセンサ121の例えば一方の画素列LAと他方の画素列LBとからそれぞれ出力される被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換し、このデジタル信号のうちAFセンサ121の例えば一方の画素列LAにおける互いに異なる奇数画素列501−1と偶数画素列502−1と別にそれぞれ互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算するので、上記図13に示すように被写体像の映像信号に対してゲインアップを行うと暗電流部分にもゲインが掛かってしまうようなことがなく、低輝度な被写体に対してもダイナミックレンジの減少を抑えることができ、互いに隣り合う各画素の各デジタル信号の加算による検出時間の短縮や、検出精度の低下を抑えることができ、この結果として低輝度の被写体に対する検出限界性能を向上できる。
すなわち、図8に示すようにAFセンサ121における電荷の蓄積中に各PD部601−1〜601−4の暗電流が加算され、蓄積終了から読み出しまでの間に各ST部602−1〜602−4の暗電流が加算され、読み出し時に各CCD部603−1〜603−4の暗電流が加算されるが、これら暗電流がAFセンサ121から出力される映像信号に含まれていても、上記のように互いに隣り合う各画素の各デジタル信号を加算する、すなわち読み出し後にデータの加算を行うので、読み出し時のダイナミックレンジの減少を、ゲインアップや加算読み出しと比較して抑えることができ、低輝度での検出限界を向上できる。
又、一方の画素列LAは、互いに隣り合う奇数画素列501−1と偶数画素列502−1との同士をその画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチだけずれて配置するので、各画素の面積を変えないまま、画素ピッチを0.5画素に短縮できることにより検出精度を向上できる。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
101:交換レンズ、110:カメラボディ、102:フォーカスレンズ、103:レンズ駆動部、104:レンズCPU、105:通信コネクタ、106:フォーカス調整機構、107:エンコーダ、111:メインミラー、112:フォーカシングスクリーン、113:ペンタプリズム、114:接眼レンズ、116:サブミラー、117:コンデンサレンズ、118:全反射ミラー、119:セパレータ絞り、120:セパレータレンズ、121:AFセンサ、122:AFコントローラ、123:システムコントローラ、124:撮像素子、125:表示部、126:メモリカード、127:ロータリースイッチ、128:レリーズ釦、129:設定スイッチ、205:フォーカスリング、203:ファインダー、121a〜121d:AFセンサの受光面、SA,SB:1対のセンサアレイ、LA:AFセンサにおける1対のラインセンサを構成する一方の画素列、LB:AFセンサにおける1対のラインセンサを構成する他方の画素列、501−1:奇数画素列、502−1:偶数画素列、SL1:セレクタ、503−A:アンプ、501−2:奇数画素列、502−2:偶数画素列、SL2:セレクタ、503−B:アンプ、601−1〜601−4:PD部、602−1〜602−4:ST部、603−1〜603−4:CCD部、604−1〜604−4:第1のゲート、605−1〜605−4:第2のゲート、802−A:アナログーデジタル変換器(ADC)、803−A:加算回路、804−A:補正回路、805−A:ラインバッファ、802−B:アナログーデジタル変換器(ADC)、803−B:加算回路、804−B:補正回路、805−B:ラインバッファ、801:タイミングジェネレータ、806:相関演算回路、807:演算結果メモリ。
Claims (5)
- 撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に複数配列されて画素列を形成すると共に当該画素列を複数並行に配置し、かつ前記投影された被写体像を映像信号に変換するラインセンサと、
前記ラインセンサにより変換された前記被写体像の前記映像信号を読み出してデジタル信号に変換する変換部と、
前記変換部により変換された前記デジタル信号のうち前記ラインセンサにおける互いに異なる前記画素列別にそれぞれ互いに隣り合う前記各画素の前記各デジタル信号を加算する信号加算部と、
前記信号加算部により加算された前記デジタル信号に基づいてフォーカスのずれを算出するフォーカス算出部と、
を具備することを特徴とするフォーカス検出装置。 - 前記ラインセンサは、互いに隣り合う前記各画素列同士が前記画素の幅の2分の1の長さに相当するピッチで配置されること特徴とする請求項1記載のフォーカス検出装置。
- 前記ラインセンサから出力される前記映像信号が飽和した場合、又は前記飽和に相当する状態になると、前記信号加算部によって前記ラインセンサにおける互いに異なる前記画素列別にそれぞれ互いに隣り合う前記各画素の前記各デジタル信号を加算する加算モードに移行する加算モード移行手段を有すること特徴とする請求項2記載のフォーカス検出装置。
- 前記請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のフォーカス検出装置と、
前記フォーカス検出装置により算出された前記フォーカスのずれに基づいて前記撮影光学系に対してフォーカスの調整を行うフォーカス調整部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 撮影光学系を通して被写体の像が投影される位置に複数配列されて画素列を形成すると共に当該画素列を複数並行に配置して成るラインセンサによって前記投影された被写体像を映像信号に変換する第1ステップと、
前記第1ステップの後、前記ラインセンサにより変換された前記被写体像の映像信号を読み出してデジタル信号に変換する第2ステップと、
前記第2ステップの後、前記変換された前記デジタル信号のうち前記ラインセンサにおける互いに異なる前記画素列別にそれぞれ互いに隣り合う前記各画素の前記各デジタル信号を加算する第3ステップと、
前記第3ステップの後、前記加算されたデジタル信号に基づいてフォーカスのずれを算出する第4ステップと、
を有することを特徴とするフォーカスずれ算出方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008240562A JP2010072404A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | フォーカス検出装置及びこれを備えた撮像装置並びにフォーカスずれ算出方法 |
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JP (1) | JP2010072404A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110099204A (zh) * | 2012-09-27 | 2019-08-06 | 株式会社尼康 | 摄像元件和摄像装置 |
-
2008
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