JP4700588B2 - 光電変換装置及び焦点検出装置 - Google Patents

光電変換装置及び焦点検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、光電変換装置及びそれを備える焦点検出装置に関し、特に複数の測距点に対する焦点状態を検出するための光電変換装置及び焦点検出装置に関する。
オートフォーカスカメラに用いられている焦点検出装置の1つとして位相差検出方式の焦点検出装置が知られている。位相差検出方式においては、主光学系の異なる光路を通過した被写体からの光束が、瞳分割光学系において分割され、該分割された光束が被写体像として基準部の撮像部と参照部の撮像部の2つの焦点検出部によってそれぞれ検出され、これら検出された被写体像の2像間隔値から撮影画面内に配された測距点における焦点状態が検出される。
更に、位相差検出方式の焦点検出装置においては、撮影画面のより広い領域に位置する被写体像の検出を行うようにするためと被写体像のコントラストの検出方向を1方向から複数方向に拡張するために、例えば特許文献1のように、2以上の対となる撮像部を配置して被写体像の検出を行う、所謂多点測距が可能な焦点検出装置も提案され、多数の製品に採用されている。
このような多点測距が可能な焦点検出装置を実現するための光電変換装置において、特許文献1では、被写体からの光束を受光して電荷を蓄積するアレー状に配列された画素列と、画素列に蓄積される電荷の略平均の電荷を検出するモニタ用の画素(モニタフォトダイオード(PD))と、モニタPDで得られた電荷を電圧に変換するモニタPD用の電荷電圧変換部(モニタPD用電荷電圧変換部)とからなる画素群と、画素群を構成する各画素列で得られた電荷を転送する転送部と、転送部から転送された電荷を電圧に変換する画素群用の電荷電圧変換部(画素用電荷電圧変換部)と、からなる対をなす撮像部を測距点に対応する位置に配置し、モニタPD用電荷電圧変換部の感度と画素用電荷電圧変換部の感度とを、制御信号H/Lを切り替えることにより対として切り替え可能としている。即ち、特許文献1の手法では、制御信号H/LがH(High)の時には、画素用電荷電圧変換部を構成しているスイッチとモニタPD用電荷電圧変換部を構成しているスイッチとが共に接続状態となって画素用電荷電圧変換部の感度とモニタPD用電荷電圧変換部の感度とが下がり、制御信号H/LがL(Low)の時には、画素用電荷電圧変換部を構成しているスイッチとモニタPD用電荷電圧変換部を構成しているスイッチとが共に非接続状態となって画素用電荷電圧変換部とモニタPD用電荷電圧変換部の感度が上がるようになっている。カメラの焦点検出装置に用いられる光電変換装置は、その使用する輝度範囲が広いため、特許文献1のように、被写体の輝度に応じてモニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の感度とを対として切り替え可能とすることが有効である。
ここで、特許文献1の焦点検出装置は、1つの瞳分割レンズに対し、画素群と転送部と画素用電荷電圧変換部とがそれぞれ1つずつで構成されている。これに対し、図9で示すような、複数の測距点の焦点状態を検出するための複数の画素群410、420、430からの電荷を1つの転送部450でまとめて転送し、1つの画素用電荷電圧変換部460で電圧に変換する構成の光電変換装置も知られている。
図10は、図9に示した光電変換装置を含む焦点検出装置を示す図である。図10に示す焦点検出装置は、水平方向の基準部側の瞳分割レンズ501a及び水平方向の参照部側の瞳分割レンズ501bと、垂直方向の基準部側の瞳分割レンズ501c及び垂直方向の参照部側の瞳分割レンズ501dとからなる2対の瞳分割レンズに対し、該2対の瞳分割レンズでそれぞれ瞳分割される2対の光束を受光する2対の光電変換装置(図に示すH_b_x、H_r_x、V_b_y、V_r_y(x=1,2,3、y=1,2,3)が配置されている。そして、2対の光電変換装置はそれぞれ、図9で示したように複数の画素群から構成されている。なお、図10は、図9の光電変換装置における画素群のみを図示しており、このような構成の焦点検出装置で得られる焦点検出視野は、図11に示すようにして水平方向にH_1、H_2、H_3のように並び、垂直方向にV_1、V_2、V_3のように並ぶ。即ち、図10に示すような焦点検出装置を用いることにより、瞳分割レンズの構成を簡素化しつつ、撮影画面内のより多くの測距点の焦点状態を検出可能である。
特開平11−2754号公報
ここで、図9及び図10に示す光電変換装置の場合には、1つの瞳分割レンズに対して、複数の画素群を配置し、それぞれの画素群からの電荷を1つの転送部で転送し、転送部の末端に配置された1つの画素用電荷電圧変換部で電圧に変換する構成となっている。このような構成の場合には単純に特許文献1の手法を用いても、モニタPD用電荷電圧変換部の感度と画素電荷電圧変換部の感度とを対にして切り替えることができない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、1つの瞳分割レンズに対して、複数の画素群と、1つの転送部及び画素用電荷電圧変換部とが配置される構成の光電変換装置であっても、モニタPD用電荷電圧変換部の感度と画素用電荷電圧変換部の感度とを対にして切り替えることができる光電変換装置、及びこのような光電変換装置を備える焦点検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による光電変換装置は、被写体からの光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の画素列と、前記画素列と同数設けられ前記画素列の各画素に蓄積される電荷の略平均の電荷を検出するモニタフォトダイオードと、前記モニタフォトダイオードと同数設けられ前記モニタフォトダイオードで検出された電荷を電圧に変換するモニタフォトダイオード用電荷電圧変換部とで構成された複数の画素群と、前記各画素列に蓄積された電荷をまとめて転送する転送部と、前記転送された電荷を電圧に変換する画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの撮像部と、前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部と同数設けられ前記モニタ用フォトダイオードの感度を設定するための設定値を保持するレジスタと、前記転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して画素群識別信号を生成する信号生成部と、前記画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記画素用電荷電圧変換部の感度を設定する選択部と、を有する制御部とを具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による焦点検出装置は、被写体からの光束を分割する少なくとも1対の瞳分割レンズと、前記瞳分割レンズを介して分割された一方の光束を受光可能な領域に設けられた撮像部であって、前記一方の光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の第1の画素列と、前記第1の画素列と同数設けられ前記第1の画素列の各画素に蓄積される電荷の略平均の電荷を検出するモニタフォトダイオードと、前記モニタフォトダイオードと同数設けられ前記モニタフォトダイオードで検出された電荷を電圧に変換するモニタフォトダイオード用電荷電圧変換部とで構成された複数の第1の画素群と、前記各第1の画素列に蓄積された電荷をまとめて転送する第1の転送部と、前記第1の転送部で転送された電荷を電圧に変換する第1の画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの基準側撮像部と、前記瞳分割レンズを介して分割された他方の光束を受光可能な領域に設けられた撮像部であって、前記他方の光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の第2の画素列と、前記各第2の画素列に蓄積された電荷をまとめて前記第1の転送部とは逆方向に転送する第2の転送部と、前記第2の転送部で転送された電荷を電圧に変換する第2の画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの参照側撮像部と、前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部と同数設けられ前記モニタ用フォトダイオードの感度を設定するための設定値を保持するレジスタと、前記第1の転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して第1の画素群識別信号を生成する第1の信号生成部と、前記第1の画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記第1の画素用電荷電圧変換部の感度を設定する第1の選択部と、前記第2の転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して第2の画素群識別信号を生成する第2の信号生成部と、前記第2の画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記第2の画素用電荷電圧変換部の感度を設定する第2の選択部と、を有する制御部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、1つの瞳分割レンズに対して、複数の画素群と、1つの転送部及び画素用電荷電圧変換部とが配置される構成の光電変換装置であっても、モニタPD用電荷電圧変換部の感度と画素用電荷電圧変換部の感度とを対にして切り替えることができる光電変換装置、及びこのような光電変換装置を備える焦点検出装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光電変換装置の構成を示す図である。図1に示す光電変換装置は、撮像部100と、制御部200とから構成されている。
撮像部100は、図示しない被写体からの光束を受光して光電変換を行い、光電変換によって得られた電荷を電圧信号に変換して出力する。この撮像部100は、複数の画素群110及び120と、転送部150と、画素用電荷電圧変換部160とから構成されている。
画素群110は、画素列111と、蓄積部112と、転送ゲート113と、モニタフォトダイオード(PD)114と、モニタPD用電荷電圧変換部115とから構成されている。
画素列111は、図示しない被写体からの光束をその光量に応じた電荷に変換するための多数の画素(フォトダイオード(PD)からなる)がアレー状に配列されて構成されている。蓄積部112は、画素列111の各PDで得られた電荷を、電荷の読み出し開始まで保持する。転送ゲート113は、画素列111を構成する各PDと蓄積部112との間に設けられ、各PDで得られた電荷又は蓄積部112に保持されている電荷を転送する。モニタPD114は、画素列111への入射光束から、画素列111において得られる略平均の電荷を検出する。モニタPD用電荷電圧変換部115は、例えば浮動拡散アンプ(FDA)等の電荷電圧変換アンプで構成され、モニタPD114において検出された電荷を電圧に変換し、その出力Vm(1)を制御部200のタイミング生成部201に出力する。
ここで、本実施形態においては、モニタPD用電荷電圧変換部115を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のレジスタ202に接続されており、モニタPD用電荷電圧変換部115の感度(アンプゲイン)がレジスタ202の設定値G(1)によって設定されるようになされている。
画素群120は、画素列121と、蓄積部122と、転送ゲート123と、モニタPD124と、モニタPD用電荷電圧変換部125とから構成されている。ここで、画素群120は、画素群110と略同様の構成を有しているが、画素群120の画素列121は画素列111とは異なる位置(測距点)からの光束を受光するものである。また、図1に示すように、モニタPD用電荷電圧変換部125を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子は制御部200のレジスタ203に接続されており、モニタPD用電荷電圧変換部125の感度がレジスタ203の設定値G(2)によって設定されるようになされている。
転送部150は、画素群110、120に隣接して配置され、画素群110、120から転送された電荷を一斉に画素用電荷電圧変換部160に転送する。この転送部150は、転送ゲート151とCCD152とから構成されている。なお、図1に示す例では、転送部150は、画素群110、120から転送されてきた電荷を右から、即ち画素群120の側から順に画素用電荷電圧変換部160に転送するものである。
画素用電荷電圧変換部160は、CCD152の末端に配置され、CCD152で転送されてきた電荷を電圧に変換する。この画素用電荷電圧変換部160は電荷電圧変換アンプで構成されている。ここで、本実施形態においては、画素用電荷電圧変換部160を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のセレクタ207に接続されており、画素用電荷電圧変換部160の感度がセレクタ207の出力Gccdによって設定されるようになされている。
制御部200は、撮像部100を制御するための各種の制御信号を生成する。この制御部200は、タイミング生成部201と、モニタPDの数と同数(図では2個)のレジスタ202、203と、カウンタ206と、セレクタ207とから構成されている。
タイミング生成部201は、撮像部100を制御するための各種の制御信号を生成し、各部に出力する。本実施形態では、タイミング生成部201で生成される制御信号は、リセット信号rst、蓄積制御信号tg1(x)、読み出し開始信号tg2、読み出し信号φの4つである。
リセット信号rstは、画素群110、120における電荷の蓄積動作を開始させるに先立って、画素列111、121と、モニタPD用電荷電圧変換部115、125に蓄積されている不要な電荷を排出させるための制御信号である。
蓄積制御信号tg1(x)は、転送ゲート113及び転送ゲート123の動作制御を行うための制御信号である。この蓄積制御信号tg1(x)は、モニタPD用電荷電圧変換部115の出力Vm(1)、モニタPD用電荷電圧変換部125の出力Vm(2)をそれぞれ所定の基準電圧Vthと比較することにより生成される。なお、以後の説明において、蓄積制御信号tg(x)のxが1の場合には転送ゲート113に係る蓄積制御信号を示し、xが2の場合には転送ゲート123に係る蓄積制御信号を示すものとする。
読み出し開始信号tg2は、転送ゲート151の動作制御を行うための制御信号である。また、読み出し信号φはCCD152の動作制御を行うための制御信号である。本実施形態においては、読み出し開始信号tg2及び読み出し信号φはそれぞれ転送ゲート151、CCD152に入力されると共に、カウンタ206にも入力される。
信号生成部としてのカウンタ206は、読み出し開始信号tg2の入力を受けて、読み出し信号φを計数し、その計数結果に応じた信号を画素群識別信号Islandとしてセレクタ207に出力する。この画素群識別信号Islandは、画素用電荷電圧変換部160に転送される電荷が画素群120からのものであるか画素群110からのものであるかをセレクタ207において識別するための信号であり、画素用電荷電圧変換部160に転送される電荷が画素群120からのものである場合にはHレベル、画素群110からのものである場合にはLレベルとなる。
選択部としてのセレクタ207は、画素群識別信号Islandの入力を受けて、レジスタ202の設定値G(1)とレジスタ203の設定値G(2)の何れかを選択し、該選択した結果をCCD感度設定信号Gccdとして画素用電荷電圧変換部160に出力する。ここで、セレクタ207は、画素群識別信号IslandがHレベルの場合にレジスタ203の設定値G(2)を、Lレベルの場合にレジスタ202の設定値G(1)を選択する。
次に、図2のタイミングチャートを参照して図1の光電変換装置の動作について説明する。ここで、図2の横軸は時間を示し、縦軸は、アナログ信号については電圧、デジタル信号についてはL若しくはHの論理レベルを示している。
図2において、まず、リセット信号rst、蓄積制御信号tg1(1)、蓄積制御信号tg1(2)が何れもHレベルとなると、蓄積部112、113と、モニタPD114、124と、モニタPD用電荷電圧変換部115、125とに蓄積されている不要な電荷が排出される。
この後、リセット信号rstと蓄積制御信号tg1(x)が何れもLとなった時点から、画素列111、121を構成するPDと、モニタPD114、124とにおいて電荷の蓄積が開始される。電荷の蓄積状況は、モニタPD114の出力Vm(1)及びモニタPD124の出力Vm(2)で監視される。ここで、上述したように、モニタPD114、124の感度はレジスタ202の設定値G(1)、レジスタ203の設定値G(2)によって設定される。
タイミング生成部201は、Vm(1)及びVm(2)をそれぞれ所定の基準電圧Vthと比較し、Vm(1)がVthに達した時点で蓄積制御信号tg(1)を一定期間Hレベルとし、Vm(2)がVthに達した時点で蓄積制御信号tg(2)を一定期間Hレベルとする。図2では、画素群110のほうが画素群120よりも多くの光電荷が蓄積され、Vm(1)がVm(2)よりも先にVthに達する例を示している。この場合、蓄積制御信号tg(x)は、tg(1)、tg(2)の順でHレベルとなる。
蓄積制御信号tg(1)がHレベルとなっている間に、画素列111を構成するPDにおいて得られた電荷が蓄積部112に蓄積及び保持される。また、蓄積制御信号tg(2)がHレベルとなっている間に、画素列121を構成するPDにおいて得られた電荷が蓄積部122に蓄積及び保持される。蓄積部112、122への電荷の蓄積が終了した後、電荷の読み出しが開始される。
電荷の読み出しは、タイミング生成部201からの読み出し開始信号tg2が転送ゲート151に入力されることにより開始される。まず、転送ゲート151に読み出し開始信号tg2が入力されると、蓄積部112、122に保持されていた電荷が一斉にCCD152に転送される。この後、CCD152に転送された電荷は、読み出し信号φに同期してバケツリレー方式で図面右側、即ち画素群120の側から順に画素用電荷電圧変換部160に転送される。実際には読み出し信号φはCCD152の駆動方式に従って、例えば2相クロック等が用いられるものである。
また、電荷の読み出しに同期して、読み出し信号φがカウンタ206においてカウントされ、カウント結果に応じた画素群識別信号Islandがセレクタ207に出力される。図2に示すように、画素群識別信号Islandは読み出し開始信号tg2を起点とし、画素群120からの読み出し期間に対応する数の読み出し信号φが計数されるまでの間はHレベルとなり、それ以後、画素群110からの読み出し期間に対応する数の読み出し信号φが計数されるまでの間はLレベルとなる。したがって、画素群120からの読み出し期間の間はセレクタ207の出力Gccdがレジスタ203の設定値G(2)となり、画素群110からの読み出し期間の間はセレクタ207の出力Gccdがレジスタ202の設定値G(1)となり、それぞれのレジスタ設定値に応じて画素用電荷電圧変換部160の感度が設定される。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、複数の画素群で得られた電荷を1つの転送部でまとめて転送し、1つの画素用電荷電圧変換部で電圧に変換する構成の光電変換装置であっても、画素用電荷電圧変換部に転送される電荷が何れの画素群から転送されてきたものであるのかを読み出し信号φを計数することによって識別し、この識別結果に応じて画素用電荷電圧変換部の感度を設定するので、画素用電荷電圧変換部の感度を、画素群毎に設けられたモニタPD用電荷電圧変換部の感度と対にして切り替えることが可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態において説明した光電変換装置を、カメラの焦点検出装置に適用する場合の例である。
図3は、第2の実施形態に係る焦点検出装置が搭載されるカメラの、特に焦点検出に係る構成について示す図である。ここで、図3に示すカメラは、1眼レフレックス方式のカメラを示しており、フォーカスレンズ301と、メインミラー302と、ペンタプリズム303と、測光センサ304と、接眼レンズ305と、サブミラー306と、コンデンサレンズ307と、固定ミラー308と、瞳分割光学系309と、AFセンサ310と、焦点演算部311と、レンズ駆動信号生成部312と、モータドライバ313と、撮像素子314と、制御部315とから構成されている。ここで、瞳分割光学系309とAFセンサ310とで本実施形態に係る焦点検出装置を構成している。
フォーカスレンズ301は、図示しない被写体からの光束を集光してカメラ内部に入射させる。メインミラー302は、中央部がハーフミラーで構成されたミラーであり、フォーカスレンズ301を介して入射してきた光束を反射及び透過させる。ここで、メインミラー302は、図示しないミラー駆動機構により図示矢印A方向に回動自在になされている。そして、メインミラー302が図3の位置にある場合には、フォーカスレンズ301を介して入射した光束の一部をペンタプリズム303の側に反射させ、一部をサブミラー306の側に透過させる。また、メインミラー302が図示A方向に回動された場合には、フォーカスレンズ301を介して入射した光束が撮像素子314の側に入射する。
ペンタプリズム303は、メインミラー302において反射されて得られる被写体像を正立像にしてから接眼レンズ305に入射させる。測光センサ304はペンタプリズム303の近傍に配置され、撮影時における被写体の明るさを検出する。接眼レンズ305は、ペンタプリズム303からの被写体像を撮影者が視認可能なように拡大する。
サブミラー306は、メインミラー302の中央部背面側に設けられ、該メインミラー302を透過した光束をコンデンサレンズ307の方向に反射させる。コンデンサレンズ307は、サブミラー306で反射され、撮像等価面上に結像した被写体光を集光する。固定ミラー308は、コンデンサレンズ307によって集光された被写体光を瞳分割光学系309に入射させる。瞳分割光学系309は、少なくとも1対の瞳分割レンズから構成されており、コンデンサレンズ307からの被写体光を瞳分割してAFセンサ310に結像させる。
AFセンサ310は、第1の実施形態で説明した光電変換装置の撮像部を少なくとも1対備えており、被写体像を受光して光電変換し、光電変換によって得られる電荷を電圧に変換して焦点演算部311に出力する。このAFセンサ310の詳細については後述する。
焦点演算部311は、AFセンサ310から対として出力される被写体像を示す電圧信号から、対をなす撮像部の画素群にそれぞれ入射した被写体像における2像間隔値(ズレ量)を、例えば相関演算により演算する。レンズ駆動信号生成部312は、焦点演算部311において演算されたズレ量から、焦点が合う位置にフォーカスレンズ301を移動させるためのレンズ駆動信号を生成してモータドライバ313に出力する。モータドライバ313は、レンズ駆動信号生成部312からのレンズ駆動信号に従ってフォーカスレンズ301を、図示矢印B方向で示す方向に駆動させる。
撮像素子314は、被写体からの光束を受光して記録又は表示のための画像信号を得る。制御部315は、図2に示すカメラの各部の制御を行う。
図4は、図2に示すAFセンサ310の詳細な構成を示す図である。ここで、図4は、瞳分割光学系309を構成する1対の瞳分割レンズ309a、309bによって瞳分割される1対の被写体像を複数の画素群で受光して、撮影画面内の複数の測距点(図4の例では4点)に係る被写体像を検出するAFセンサの構成について示している。
図4に示すように、AFセンサ310は、瞳分割レンズ309a、309bによって瞳分割される1対の被写体像をそれぞれ受光する1対の撮像部100a、100bと、これら1対の撮像部100a、100bの動作を制御する制御部200とから構成されている。
撮像部100aは、焦点演算部311におけるズレ量演算の際の基準となる側の被写体像を受光する撮像部である。以後、撮像部100aをBase撮像部と呼ぶ。Base撮像部100aは、複数の画素群110a、120a、130a、140aと、転送部150aと、画素用電荷電圧変換部160aとから構成されている。
画素群110a、120a、130a、140aは、瞳分割レンズ309aを介して入射する被写体像を受光可能な位置に画素列が配置され、それぞれの画素列で得られた電荷を転送部150aに転送する。ここで、画素群110a、120a、130a、140aの構成はそれぞれ、第1の実施形態で説明した画素群110、120と同様の構成であるが、図4においては、説明を簡略化するために蓄積部と転送ゲートの図示を省略している。また、図4においては、画素群110aのモニタPD用電荷電圧変換部からの出力Vm(1)、画素群120aのモニタPD用電荷電圧変換部からの出力Vm(2)、画素群130aのモニタPD用電荷電圧変換部からの出力Vm(3)、画素群140aのモニタPD用電荷電圧変換部からの出力Vm(4)をまとめてVm(x)として示している。
ここで、本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、画素群110aのモニタPD用電荷電圧変換部を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のレジスタ202に、画素群120aのモニタPD用電荷電圧変換部を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のレジスタ203に、画素群130aのモニタPD用電荷電圧変換部を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のレジスタ204に、画素群140aのモニタPD用電荷電圧変換部を構成する電荷電圧変換アンプの感度設定端子が制御部200のレジスタ205にそれぞれ接続されており、各モニタPD用電荷電圧変換部の感度がレジスタ202の設定値Gmpd(1)、レジスタ203の設定値Gmpd(2)、レジスタ204の設定値Gmpd(3)、レジスタ205の設定値Gmpd(4)によってそれぞれ設定されるようになされている。
転送部150aは、第1の実施形態で説明した転送部150と同様の構成であり、画素群110a、120a、130a、140aでそれぞれ得られた電荷をまとめて画素用電荷電圧変換部160aに転送する。ここで、転送部150aは、右から左、即ち画素群110a、120a、130a、140aの順で電荷を転送するように構成されている。画素用電荷電圧変換部160aの構成は、第1の実施形態で説明した画素用電荷電圧変換部160と同様の構成である。
撮像部100bは、焦点演算部311におけるズレ量演算の際の参照側の被写体像を受光する撮像部である。以後、撮像部100bをRef撮像部と呼ぶ。Ref撮像部100bは、複数の画素群110b、120b、130b、140bと、転送部150bと、画素用電荷電圧変換部160bとから構成されている。
画素群110b、120b、130b、140bは、瞳分割レンズ309bを介して入射する被写体像を受光可能な位置に画素列が配置され、それぞれの画素列で得られた電荷を転送部150bに転送する。
ここで、瞳分割レンズ309a、309bで瞳分割された被写体像は、画素群110aと画素群110b、画素群120aと画素群120b、画素群130aと画素群130b、画素群140aと画素群140bでそれぞれ同等となる。
また、図4の例では、Ref撮像部100bの各画素群にはモニタPDとモニタPD用電荷電圧変換部が設けられていない。本実施形態では、Base撮像部100aの出力Vm(x)により、Base撮像部100aにおける電荷蓄積状況とRef撮像部100bにおける電荷蓄積状況の両方を監視するようにしている。
転送部150bは、第1の実施形態で説明した転送部150と同様の構成であり、画素群110b、120b、130b、140bでそれぞれ得られた電荷をまとめて画素用電荷電圧変換部160bに転送する。ここで、転送部150aは、左から右、即ち画素群140b、130b、120b、110bの順で電荷を転送するように構成されている。画素用電荷電圧変換部160bの構成は、第1の実施形態で説明した画素用電荷電圧変換部160と同様の構成である。
制御部200は、タイミング生成部201と、モニタPDの数と同数(図では4個)のレジスタ202、203、204、205と、Base撮像部100a用のカウンタ206aと、Ref撮像部用のカウンタ206bと、Base撮像部100a用のセレクタ207aと、Ref撮像部用のセレクタ207bとから構成されている。
タイミング生成部201は、撮像部100a、撮像部100bを制御するための各種の制御信号を生成し、各部に出力する。なお、タイミング生成部201で生成される制御信号は、第1の実施形態と同様の信号であるが、図4では蓄積制御信号tg1(x)の図示を省略している。
第1の信号生成部としてのカウンタ206aは、読み出し開始信号tg2の入力を受けて、読み出し信号φを計数し、その計数結果に応じた信号を画素群識別信号Island_baseとしてセレクタ207aに出力する。この画素群識別信号Island_baseは、画素用電荷電圧変換部160aに転送される電荷が画素群110a、120a、130a、140aの何れからのものであるかをセレクタ207aにおいて識別するための信号であり、画素群に応じて異なるレベル若しくは異なるパターンの信号となる。
第1の選択部としてのセレクタ207aは、画素群識別信号Island_baseの入力を受けて、レジスタ202の設定値Gmpd(1)、レジスタ203の設定値Gmpd(2)、レジスタ204の設定値Gmpd(3)、レジスタ205の設定値Gmpd(4)の何れかを選択し、その結果をCCD感度設定信号Gccd_baseとして画素用電荷電圧変換部160aに出力する。
第2の信号生成部としてのカウンタ206bは、読み出し開始信号tg2の入力を受けて、読み出し信号φを計数し、その計数結果に応じた信号を画素群識別信号Island_refとしてセレクタ207bに出力する。この画素群識別信号Island_refは、画素用電荷電圧変換部160bに転送される電荷が画素群110b、120b、130b、140bの何れからのものであるかをセレクタ207bにおいて識別するための信号であり、画素群に応じて異なるレベル若しくは異なるパターンの信号となる。
第2の選択部としてのセレクタ207bは、画素群識別信号Island_refの入力を受けて、レジスタ202の設定値Gmpd(1)、レジスタ203の設定値Gmpd(2)、レジスタ204の設定値Gmpd(3)、レジスタ205の設定値Gmpd(4)の何れかを選択し、その結果をCCD感度設定信号Gccd_refとして画素用電荷電圧変換部160bに出力する。
次に、図6(a)のタイミングチャートを参照して図4のAFセンサの動作について説明する。なお、図6(a)においては、各画素群における電荷蓄積に係る動作については図示を省略している。電荷蓄積の動作は、図2で示したタイミングチャートとほぼ同様である。ただし、電荷の蓄積開始及び蓄積終了が、画素群110aと画素群110b、画素群120aと画素群120b、画素群130aと画素群130b、画素群140aと画素群140bでそれぞれ同時に行われるように蓄積制御信号tg1(x)(x=1、2、3、4)が入力される。
Base撮像部100aとRef撮像部100bのそれぞれで電荷の蓄積が終了すると、読み出し開始信号tg2が転送部150a、150bに入力されて電荷の読み出しが開始される。また、電荷の読み出しに同期して、読み出し信号φがカウンタ206a、206bにおいてカウントされ、カウント結果に応じた画素群識別信号Island_base、Island_refがそれぞれセレクタ207a、207bに出力される。
上述したように、転送部150aからは画素群110a、120a、130a、140aの順で電荷が転送されるので、図6(a)に示すようにカウンタ206aからは、画素群識別信号Island_baseを、画素群110a、画素群120a、画素群130a、画素群140aをそれぞれ示す信号の順で出力させる。これに対し、転送部150bからは画素群140b、130b、120b、110bの順で電荷が転送されるので、図6(a)に示すようにカウンタ206bからは、画素群識別信号Island_refを、画素群140bを示す信号、画素群130bを示す信号、画素群120bを示す信号、画素群110bを示す信号の順で出力させる。これにより、セレクタ207a及び207bでは画素群に応じたCCD感度設定信号Gccdが出力される。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、電荷の転送方向が逆向きのBase撮像部とRef撮像部を備える焦点検出装置であっても、モニタPD用電荷電圧変換部の感度を画素用電荷電圧変換部の感度と対にして切り替えることが可能である。
ここで、第2の実施形態では、4点の測距点における被写体像を検出可能なAFセンサについて説明しているが、測距点の数は、2点以上であれば4点に限るものではない。また、図4の例では、測距点が水平に並んでいる場合のAFセンサの例であるが、測距点が垂直に並んでいる場合や水平と垂直でクロスする場合であっても、測距点の配置に応じて画素群を配置すると共に、読み出し信号φを計数して画素群を識別することにより上述した第2の実施形態の手法を適用することが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、1つのAFセンサに対して被写体像の結像範囲の異なる複数の瞳分割光学系を適用可能な焦点検出装置において、画素群用電荷電圧変換部の感度をモニタPD用電荷電圧変換部の感度と対にして切り替える例である。
図5は、第3の実施形態におけるAFセンサの詳細な構成を示す図である。
図5に示す瞳分割光学系は、瞳分割レンズ309a及び309bの組と、瞳分割レンズ309c及び309dの組との間で選択可能に構成されている。このような瞳分割光学系の選択を行うことによりAFセンサにおける被写体像の受光エリアが切り替わる。即ち、瞳分割レンズ309a及び309bの組が選択された場合には、被写体像は、Base撮像部100aの画素群110a、120a、130a、140aと、Ref撮像部100bの画素群110b、120b、130b、140bのすべてで受光される。一方、瞳分割レンズ309c及び309dの組が選択された場合には、被写体像は、Base撮像部100aの画素群130a、140aと、Ref撮像部100bの画素群110b、120bのみで受光される。
また、図5において、制御部200には、受光エリア切り替え部208が設けられている。受光エリア切り替え部208は、瞳分割光学系の選択状況に応じて、現在、何れの画素群が選択されているのかを示す画素群選択信号fpcntをカウンタ206a、206bに出力する。ここでは、瞳分割レンズ309a及び309bの組が選択されている場合の画素群選択信号fpcntをLレベルとし、瞳分割レンズ309c及び309dの組が選択されている場合の画素群選択信号fpcntをHレベルとする。カウンタ206a、206bは画素群選択信号fpcntに応じて異なる画素群識別信号を生成してセレクタ207a、207bに入力する。
次に、図6(a)及び図6(b)のタイミングチャートを参照して図4のAFセンサの動作について説明する。まず、画素群選択信号fpcntがLレベルの場合には、瞳分割レンズ309a及び309bの組が選択されている状態である。この場合は図4と同じ状態であるので、カウンタ206a、206bは図6(a)に示したような画素群識別信号を生成して出力する。一方、画素群選択信号fpcntがHレベルの場合には、瞳分割レンズ309c及び309dの組が選択されている状態である。この場合は、画素群110a、120a及び画素群140b、画素群130bは未使用状態である。したがって、カウンタ206bは、図6(b)に示したようにして、画素群140bと画素群130bの分だけ読み出し信号φを計数してから画素群120b、110bをそれぞれ識別するための画素群識別信号Island_refを出力する。また、カウンタ206aは、図6(b)に示したようにして、画素群識別信号Island_refと同期したタイミングで画素群130a、140aをそれぞれ識別するための画素群識別信号Island_baseを出力する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、瞳分割光学系を構成する瞳分割レンズとBase撮像部、Ref撮像部との位置関係に応じて受光エリア切り替え部208において異なる画素群選択信号fpcntを生成してカウンタ206a、206bに入力し、カウンタ206a、206bに画素群選択信号fpcntに応じた画素群識別信号Island_base、Island_refを出力させることにより、1つのAFセンサに対して被写体像の結像範囲の異なる複数の瞳分割光学系を適用可能な焦点検出装置においても、画素群用電荷電圧変換部の感度をモニタPD用電荷電圧変換部の感度と対にして切り替えることが可能である。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、第2及び第3の実施形態において説明したレジスタの設定値を被写体に応じて設定する例である。図7は、カメラの撮影前の自動焦点調整時にカメラの制御部315において行われる感度設定処理について示すフローチャートである。
図7において、制御部315は、被写体が所定の輝度よりも高輝度の被写体であるか否かを判定する(ステップS1)。被写体の輝度は、測光センサ304等により測定されるものである。
ステップS1の判定において、被写体が高輝度被写体である場合に、制御部315は、モニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の感度を低感度とするように、その位置における測距点(画素群)に対応するレジスタの値を設定する(ステップS2)。これにより、モニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の出力が飽和しにくくなり、扱える被写体輝度の最大量を増やすことができる。また、高輝度被写体時に低感度とすることにより、電荷の蓄積時間が長くなり、AFセンサ内部で生じる遅延による蓄積時間の変動を抑えることも可能である。一方、ステップS1の判定において、被写体が高輝度被写体でない場合に、制御部315は、被写体が所定の輝度よりも低輝度の被写体であるか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3の判定において、被写体が低輝度被写体である場合に、制御部315は、モニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の感度を高感度とするようにレジスタの値を設定する(ステップS4)。これにより、短時間で電荷の蓄積を終了させることができ、結果として撮影時間の短縮につながる。一方、ステップS3の判定において、被写体が低輝度被写体でない場合に、制御部315は、モニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の感度を低感度若しくは高感度とするようにレジスタの値を設定する(ステップS5)。この場合は、何れの感度であっても良い。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、被写体の輝度に応じてレジスタの設定値を設定することにより、被写体の輝度に応じてモニタPD用電荷電圧変換部と画素用電荷電圧変換部の感度とを対にして切り替えることが可能である。
ここで、図7の例では、被写体が高輝度であるか低輝度であるかのみで感度設定を行っているが、更に被写体が移動体であるか否かに応じて感度設定を行うようにしても良い。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、画素用電荷電圧変換部の変形例である。図8は、第5の実施形態に係る画素用電荷電圧変換部の構成を示す図である。図8に示す画素用電荷電圧変換部は、アンプゲインが固定の画素用電荷電圧変換部160と、画素用電荷電圧変換部160の出力を入力とするプログラマブルゲインアンプ(PGA)161とから構成されている。
図8に示すような構成とすることにより、上述した第1〜第3の実施形態で説明したようにして、画素用電荷電圧変換部160の感度を直接変更するよりも、簡易な構成でかつ精度良く感度を設定することができる。なお、モニタPD用電荷電圧変換部も図8のように構成しても良い。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る光電変換装置の構成を示す図である。 第1の実施形態の光電変換装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る焦点検出装置が搭載されるカメラの、特に焦点検出に係る構成について示す図である。 第2の実施形態におけるAFセンサの詳細な構成を示す図である。 第3の実施形態におけるAFセンサの詳細な構成を示す図である。 第2及び第3の実施形態におけるAFセンサの動作を示すタイミングチャートである。 カメラの撮影前の自動焦点調整時に行われる感度設定処理について示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る画素用電荷電圧変換部の構成を示す図である。 従来の焦点検出装置における撮像部の構成について示す図である。 図9の焦点検出装置における画素群配置の一例を示す図である。 図11の焦点検出装置における焦点検出視野について示す図である。
符号の説明
110,120,110a,120a,130a,140a,110b,120b,130b,140b…画素群、111,121…画素列、112,122…蓄積部、113,123…転送ゲート、114,124…モニタフォトダイオード(PD)、115,125…モニタPD用電荷電圧変換部、150,150a,150b…転送部、160,160a,160b…画素用電荷電圧変換部、200…制御部、201…タイミング生成部、202,203,204,205…レジスタ、206,206a,206b…カウンタ、207,207a,207b…セレクタ、208…受光エリア切り替え部、309…瞳分割光学系、310…AFセンサ

Claims (6)

  1. 被写体からの光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の画素列と、前記画素列と同数設けられ前記画素列の各画素に蓄積される電荷の略平均の電荷を検出するモニタフォトダイオードと、前記モニタフォトダイオードと同数設けられ前記モニタフォトダイオードで検出された電荷を電圧に変換するモニタフォトダイオード用電荷電圧変換部とで構成された複数の画素群と、前記各画素列に蓄積された電荷をまとめて転送する転送部と、前記転送された電荷を電圧に変換する画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの撮像部と、
    前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部と同数設けられ前記モニタ用フォトダイオードの感度を設定するための設定値を保持するレジスタと、前記転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して画素群識別信号を生成する信号生成部と、前記画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記画素用電荷電圧変換部の感度を設定する選択部と、を有する制御部と、
    を具備することを特徴とする光電変換装置。
  2. 被写体からの光束を分割する少なくとも1対の瞳分割レンズと、
    前記瞳分割レンズを介して分割された一方の光束を受光可能な領域に設けられた撮像部であって、前記一方の光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の第1の画素列と、前記第1の画素列と同数設けられ前記第1の画素列の各画素に蓄積される電荷の略平均の電荷を検出するモニタフォトダイオードと、前記モニタフォトダイオードと同数設けられ前記モニタフォトダイオードで検出された電荷を電圧に変換するモニタフォトダイオード用電荷電圧変換部とで構成された複数の第1の画素群と、前記各第1の画素列に蓄積された電荷をまとめて転送する第1の転送部と、前記第1の転送部で転送された電荷を電圧に変換する第1の画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの基準側撮像部と、
    前記瞳分割レンズを介して分割された他方の光束を受光可能な領域に設けられた撮像部であって、前記他方の光束を光電変換して電荷を蓄積する画素がアレー状に配列された複数の第2の画素列と、前記各第2の画素列に蓄積された電荷をまとめて前記第1の転送部とは逆方向に転送する第2の転送部と、前記第2の転送部で転送された電荷を電圧に変換する第2の画素用電荷電圧変換部と、を有する少なくとも1つの参照側撮像部と、
    前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部と同数設けられ前記モニタ用フォトダイオードの感度を設定するための設定値を保持するレジスタと、前記第1の転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して第1の画素群識別信号を生成する第1の信号生成部と、前記第1の画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記第1の画素用電荷電圧変換部の感度を設定する第1の選択部と、前記第2の転送部による電荷の転送開始を起点に転送された電荷の数を計数して第2の画素群識別信号を生成する第2の信号生成部と、前記第2の画素群識別信号に基づいて前記レジスタの設定値を選択し、該選択した設定値に基づいて前記第2の画素用電荷電圧変換部の感度を設定する第2の選択部と、を有する制御部と、
    を具備することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 前記第1の信号生成部及び前記第2の信号生成部はそれぞれ、前記第1の画素群識別信号及び前記第2の画素群識別信号を、前記瞳分割レンズと前記基準側撮像部及び前記参照側撮像部との位置関係に応じて更に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記被写体が高輝度被写体の場合には、前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部の感度と、前記第1の画素用電荷電圧変換部の感度及び前記第2の画素用電荷電圧変換部の感度とが低感度となるように前記レジスタの設定値が設定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記被写体が低輝度被写体の場合には、前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部の感度と、前記第1の画素用電荷電圧変換部の感度及び前記第2の画素用電荷電圧変換部の感度とが高感度となるように前記レジスタの設定値が設定されることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1つに記載の焦点検出装置。
  6. 前記モニタフォトダイオード用電荷電圧変換部と、前記第1の画素用電荷電圧変換部と、前記第2の画素用電荷電圧変換部とはそれぞれ、一定の感度を有する電荷電圧変換アンプと、前記電荷電圧変換アンプの出力を入力とするプログラマブルゲインアンプとから構成されることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1つに記載の焦点検出装置。
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