JPH09105616A - カメラ傾斜角補正値測定装置 - Google Patents

カメラ傾斜角補正値測定装置

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JPH09105616A
JPH09105616A JP26426795A JP26426795A JPH09105616A JP H09105616 A JPH09105616 A JP H09105616A JP 26426795 A JP26426795 A JP 26426795A JP 26426795 A JP26426795 A JP 26426795A JP H09105616 A JPH09105616 A JP H09105616A
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Japan
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vehicle
camera
image
inclination
angle
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JP26426795A
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Hideki Hikosaka
秀樹 彦坂
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目標板を設置する必要がなく、TVカメラ設置
後、自動的にTVカメラの傾斜角補正値を測定する。 【解決手段】TVカメラ12は、車両検知器11からの
露光制御信号に従ってCCD電荷蓄積の開始/停止を行
ない走行車両の映像を時間積分し、車両の走行軌跡に相
当する直線成分を含む走行軌跡画像を得る。この走行軌
跡画像に対し画像処理部21でハフ変換による直線検出
を用いて画像処理を行ない、車両走行軌跡に相当する直
線成分を検出し、画面水平軸に対する走行軌跡傾斜角θ
avを求める。この測定を複数台の車両に対して実施し、
補正値演算部22は計測した複数の傾斜角θavの分散が
一定値以下になった時のθavの平均値をθobとする。ま
た、TVカメラ12を所望のロール角で設置した場合の
車両走行軌跡の画面水平軸に対する傾斜角θR を求めθ
avの平均値θobとθR の差をロール角補正値として出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬型の車両番号
認識装置において、TVカメラを車道の側部に設置する
際のTVカメラのロール角(傾斜角)の補正値を自動的
に算出するカメラ傾斜角補正値測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可搬型車両番号認識装置は、車道の側部
に設置してTVカメラにより走行車両のナンバープレー
トを撮影し、その撮影画像を処理することにより車両番
号を認識している。可搬型車両番号認識装置は、設置時
に生じるロール角の傾き誤差をある程度許容している
が、傾きが大きいと撮影したナンバープレートの傾き補
正に演算時間がかかり、その分だけ車両番号の認識速度
が遅くなる。車両番号の認識速度を向上するためには、
TVカメラのロール角傾き誤差の許容値を小さく、例え
ば5deg 以内に押さえる必要がある。このためTVカメ
ラを設置する際、TVカメラロール角の補正値を算出す
る必要がある。
【0003】TVカメラのロール角の補正値を算出する
場合、従来では図6(a),(b)に示すようにTVカ
メラ1に固定した水平線2を有する照準器3と視準用の
基準線4を有する目標板5をロール角補正値測定器具と
して用いている。図6(a)は上面図、(b)は側面図
である。
【0004】そして、上記TVカメラ1を車道6の側部
に設置すると共に目標板5を車道6上の車両撮影位置に
設置した後、照準器3により目標板5を眺め、照準器3
の水平線2と目標板5の基準線4との間の角度をTVカ
メラ1のロール角補正値θcorrとして求め、このロール
角補正値θcorrに基づいてTVカメラ1の傾きを調整す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカメラロー
ル角補正値測定方式では、測定のために目標板5を設置
する作業が必要である。また、目標板5の設置作業のた
めに車両の通行を一時中断させる必要があり、車両渋滞
の原因となっていた。
【0006】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、目標板を設置する必要がなく、TVカメラ
設置後、自動的にTVカメラのロール角補正値を測定す
ることができるカメラ傾斜角補正値測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカメラ傾斜
角補正値測定装置は、車道を走行する車両を検出する車
両検知器と、この車両検知器の車両検知判定に基づき露
光時間を制御し上記走行車両の映像を時間積分して走行
軌跡画像を得るTVカメラと、このTVカメラから出力
される走行軌跡画像を画像処理して車両の走行軌跡に相
当する直線成分を検出する画像処理手段と、この手段に
より検出された直線成分の画像水平軸に対する傾斜角か
ら上記TVカメラのロール角補正値を演算する補正値演
算手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】(作用)TVカメラを道路側部に設置した
後、道路上流側の所定の位置に車両検知器を設置する。
車両検知器は、道路を走行する車両を検知し、車両検知
判定に基づきTVカメラに対して露光制御信号を出力す
る。TVカメラは、車両検知器の露光制御信号に従い、
CCD電荷蓄積の開始/停止を行ない、走行車両の映像
を時間積分した画像を得る。走行車両の映像を時間積分
することにより、車両の走行軌跡に相当する直線成分を
含む走行軌跡画像が得られる] TVカメラで撮影した走行軌跡画像に対し、信号処理部
にてハフ変換による直線検出を用いて画像処理を行な
い、車両走行軌跡に相当する直線成分を検出し、この直
線の画面水平軸に対する走行軌跡傾斜角θavを求める。
上記の測定を複数台の車両に対して実施し、計測した複
数の走行軌跡傾斜角θavの分散が一定値以下になった時
のθavの平均値をθobとして算出する。一方、TVカメ
ラを所望のロール角で設置した場合の車両走行軌跡の画
面水平軸に対する傾斜角θR は、TVカメラと道路の幾
何学的位置関係より一意に求まる。そして、上記測定さ
れた走行軌跡傾斜角θavの平均値θobとθR の差θcorr
を信号処理部で算出し、ロール角補正値として出力す
る。
【0009】上記のようにしてロール角補正値を求める
ことにより、目標板を設置する必要がなく、TVカメラ
設置後、自動的にTVカメラの傾斜角補正値を測定する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
カメラ傾斜角補正値測定装置の全体構成を示すブロック
図である。本発明に係るカメラ傾斜角補正値測定装置
は、走行車両を検知する車両検知器11、走行車両を撮
影する例えばCCD素子を用いたTVカメラ12、この
TVカメラ12の前面に設けられるズームレンズ13、
TVカメラ12からの画像信号を処理する信号処理部1
4、撮影する車両を照明する照明部15により構成され
る。上記信号処理部14は、TVカメラ12からの画像
信号を処理する画像処理部21、傾斜角補正値を演算す
る補正値演算部22、ズームレンズ13を制御するズー
ム制御部23により構成される。
【0011】上記画像処理部21は、図2に示すように
空間微分回路31、2値化回路32、ハフ変換・θ−d
ヒストグラム作成回路33、θ−dヒストグラムしきい
値処理回路34、θav(走行軌跡傾斜角)算出回路35
により構成される。
【0012】図3は、車両検知器11及びTVカメラ1
2の設置状態を示したもので、(a)は上面図、(b)
は側面図である。TVカメラ12は、車道6の側方に設
置され、車両検知器11は道路上流側にTVカメラ12
から所定距離を保って設置される。車両検知器11は、
車道6上を走行する車両8が正面、即ち、車両撮影位置
40に達した時に車両8を検知し、その検知信号により
TVカメラ12を作動させる。TVカメラ12は、車両
検知器11からの信号により車両撮影位置(車両撮影
点)40を通過する車両8のナンバープレート9を撮影
するもので、予めその撮影に適した角度設定がなされ
る。
【0013】上記ズームレンズ13の中心から車道6に
平行する道路平行線41に対するTVカメラ視線軸の水
平面内の傾きをθAZ[deg]、TVカメラ12のズー
ムレンズ13の中心と車両撮影位置40との間の距離の
道路に平行な成分の長さをR1 [m]、TVカメラ12
のズームレンズ13の中心と車両撮影位置40との間の
距離の道路に垂直な成分の長さをR2 [m]、車道6と
車両検知器11との距離をR3 とする。また、ズームレ
ンズ13の中心高さをhc [m]、車両8のナンバープ
レート9の平均高さをhnp[m]とする。
【0014】次に各部の機能について説明する。車両検
知器11は、赤外線距離計と演算部よりなり、赤外線距
離計により計測される車両8までの距離RがRnear<R
≦Rfar となるとき、その前方を車両8が通過している
として車両検知の判定を行なう機能を有する。但し、R
near、Rfar は、図4及び以下に示す通りである。
【0015】 Rfar [m]=R3 +2.15+3×(Ln −1) Rnear[m]=R3 +2.15+3×(Ln −2)[但し、Ln ≧2] Rnear[m]=R3 [但し、Ln =1] 但し、Ln は歩道側から見た車線の位置であり、Ln =
2ならば第2車線を示している。Ln は、本発明を用い
て計測を行なう際に車両検知器11に設定するパラメー
タであり、計測対象となる車線を表している。また、車
両8が車線境界上を通過するとき、車両8と他の車線と
の距離を2.15[m]として設定している。なお、車
線の幅を3[m]、車両8の幅を平均1.7[m]とし
ている。
【0016】また、車両検知器11は、図4(b)に示
すように車両検知と判定している時間Tdet [sec ]に
対し、Tdet ×n[sec ]の長さの露光制御信号Cd を
TVカメラ12に対して出力する機能を有する。nは予
め定める定数である。上記Tdet [sec ]は、図5に示
すように車両検知器11の前方を車両8が通過するのに
要する時間であり、これをn倍したTdet ×n[sec ]
は、TVカメラ12の撮像範囲中を車両8が通過する期
間を測定するものである。
【0017】TVカメラ12は、車両検知器11から出
力される露光制御信号Cd に従い、撮像素子のCCD電
荷蓄積(露光と同意)開始/停止して走行車両の映像を
時間積分し、走行軌跡映像を撮影する機能を有する。ま
た、TVカメラ12は、走行軌跡画像撮影後、走行軌跡
画像V1 を出力する機能を有する。
【0018】露光制御信号Cd によるTVカメラ12の
露光時間制御は、走行軌跡画像V1における背景成分を
車両走行軌跡成分のコントラストを確保することを目的
とする。
【0019】TVカメラ12により取得する走行軌跡画
像V1 は、走行する車両8の映像を時間積分することに
より生成される。画像中のある画素に注目した場合、車
両通過後に撮像範囲に車両が存在しない状態の映像を長
時間積分すると、画素の輝度値は時間的に変動の少ない
背景の輝度を積分した成分が支配的となり、時間的に変
動する成分である走行車両の輝度の比率は低下する。こ
のことは、走行軌跡画像V1 において、背景成分に対す
る車両走行軌跡成分のコントラストが低下することを意
味し、コントラストの低下は画像処理による車両走行軌
跡の検出を困難とする。
【0020】このような現象を防止するため、車両検知
器11の判定結果に基づき、TVカメラ12の撮像範囲
を車両8が通過すると推定される期間のみ、TVカメラ
12の露光を行ない、背景成分と車両走行軌跡成分との
コントラストを確保するものである。
【0021】ズームレンズ13は、ズーム制御部23が
出力するズーム制御信号Cz に従い、電導ズームのNE
AR/FARを変化させる機能を有する。ズーム制御部
23は、外部からの補正値計測モード信号Cm のOFF
→ONにより、ズームレンズ13に対してズーム制御信
号Cz を出力し、TVカメラ12の視野角を車両番号認
識用の画角θnpからロール角(傾斜角)補正値計測用の
画角θccに変化させる機能を有する。画角θccは、次に
示す(1)式に、画角θnpは(2)式に基づいて設定す
る。
【0022】 θcc=2・tan -1{L1 /2(R1 2 +R2 21/2 } …(1) θnp=2・tan -1{L2 /2(R1 2 +R2 21/2 } …(2) 但し、R1 は図3に示したようにズームレンズ13の中
心と車両撮影位置40との間の距離の道路に平行な成分
の長さ、R2 はズームレンズ13の中心と車両撮影位置
40との間の距離の道路に垂直な成分の長さである。
【0023】画角θnpは、車両撮影位置40における撮
像範囲をL2 [m]×L2 [m]とする視野角であり、
画角θccは車両撮影位置40における撮像範囲をL1
[m]×L1 [m]とする視野角である。但し、L1 ,
L2 の値は、1[m]≦L1 ≦2[m],2[m]≦L
2 ≦3[m]程度に設定される。
【0024】照明部15は、例えばハロゲンランプに赤
外線透過フィルタを付加したものであり、撮影対象であ
る車両8に赤外光を照射する機能を有する。信号処理部
14は、TVカメラ12から送られてくる走行軌跡画像
V1 に対して画像処理を行ない、走行軌跡画像V1 中の
走行軌跡に相当する直線について、画像水平軸に対する
傾斜角θavを算出する機能を有する。
【0025】上記信号処理部14に設けられている画像
処理部21の詳細を図2に示したブロック図を参照して
説明する。TVカメラ12から出力された走行軌跡画像
V1 中の車両走行軌跡は、画面を横切る濃淡縞として撮
影される。この縞のエッジ部を強調する前処理として、
走行軌跡画像V1 に対し、空間微分回路31により空間
微分処理を行なう。この空間微分処理を行なうことによ
り、画像はエッジ付近に値のピークを持つ画像に変換さ
れる。この前処理された画像を2値化回路32に入力
し、しきい値を連続的に変化させつつ2値画像の面積変
化を求め、2値画像の面積変化が最小となるしきい値を
最終的なしきい値として使用する多段階しきい値法によ
り2値化を行なう。
【0026】多段階しきい値法は、エッジ抽出に用いら
れる一般的な2値化手法の一つであり、これにより空間
微分で強調されたエッジを抽出する。ハフ変換・θ−d
ヒストグラム作成回路33は、2値化回路32で2値化
された画像の「1」の値を持つ画素[x,y]の全てに
対し、次に示す(3)式によりハフ変換を行ない、
[x,y]座標の点を[θ,d]座標の正弦曲線に変換
する。ここで、θは画像水平軸からの傾き角であり、d
はx−y座標上の連続の原点からの距離である。
【0027】 d=x cosθ+y sinθ …(3) 上記変換された正弦曲線上に存在する点について、θ−
dヒストグラムしきい値処理回路34により、θ−d空
間のヒストグラムをカウントアップする。そして、全画
素に対するカウントアップが終了した後、θav算出回路
35において、θ−d空間のヒストグラムの累積度数が
npx/2(npxは画像データの一辺の画素数)以上であ
る全ての[θ,d]についてθの平均値θavを算出し、
このθavを走行軌跡傾斜角として出力する。
【0028】以上の画像処理により検出される直線は、
画面上の延べ長さがnpx/2以上の直線成分となる。な
お、延べ長さとは、画面上で本来は一本である直線が断
続的に存在する場合に、断続して存在する直線の個々の
長さを合計したものである。
【0029】TVカメラ12により走行軌跡画像V1 を
取得する際に、その画角をθccに絞るため、画面内の背
景としては、車道路面の占める面積が大きくなり、直線
成分を多く含む背景、例えば建築物等の背景が占める面
積は小さくなる。このため背景に含まれる直線成分の延
べ長さは短くなる。一方、車両走行軌跡は、画面を横切
って存在するため、その延べ長さは、背景に含まれる直
線成分よりも長く、npxに近い値となる。よって、検出
する直線の延べ長さをnpx/2以上に制限することによ
り、延べ長さの長い車両走行軌跡を優先的に検出するも
のである。
【0030】上記ハフ変換(Hough 変換)は、パラメー
タで表現できる図形(例えば直線、円、楕円、放物線)
を画像中から検出するための手法で、公知の手法である
が、以下にその概略を説明する。
【0031】直線は、式ρ=x cosθ+y sinθで表現
し、直線を記述するためのパラメータとして(ρ,θ)
を用いる。ここで、ρは原点から直線へおろした垂線の
長さ、θは垂線とx軸のなす角である。この直線が画像
上の点(x0 ,y0 )を通るとすると、 ρ=x0 ・cos θ+y0 ・sin θ の関係が成り立つ。この関係は、パラメータ空間ρ−θ
上ではサイン曲線となる。すなわち、x−y空間の1点
はρ−θ空間1本の軌跡に対応し、逆に上式で表される
ρ−θ空間の軌跡は、x−y空間において(x0 ,y0
)を通る全ての直線群を表していることになる。従っ
て、x−y空間上で1本の直線上の点をρ−θ空間に写
した場合、これらの点から作られるρ−θ空間上での軌
跡は1点で交わることになる。具体的な直線抽出の手法
としては、まずエッジあるいは線検出オペレータによっ
て、原画像から直線の要素の候補となる画素を抽出す
る。これらの画素のx−y座標を(xi ,yi )とすれ
ば、それに対応するすべての軌跡「ρ=xi cosθ+yi
sin θ」を、ρ−θ空間でカウントアップする。も
し、画像上に直線「ρ=x cosθ0 +y sinθ0 」が存
在していれば、その直線上の画素はすべてρ−θ空間上
の点(ρ0 ,θ0 )に対しカウントアップを行なうた
め、(ρ0 ,θ0 )にピークが生じるはずである。この
ピークを検出することによって直線を検出する。上記ハ
フ変換の手法を用いることにより、原理的に直線に途切
れがあっても検出することができる。
【0032】そして、補正値演算部22は、走行軌跡傾
斜角θavを複数台分記憶し、走行軌跡傾斜角θavの分散
がθs 以内(θs は、予め定める定数)となった時点
で、走行軌跡傾斜角θavの平均値θobを求める機能を有
する。平均値θobを算出した後、この平均値θobと基準
値θR との差θcorrを求める。
【0033】上記基準値θR は、次に示す(4)式によ
り求められる値である。 θR =tan -1(tan θh /tan θAZ) +(tan θh /tan (90°−θAZ) …(4) 但し、θh :tan -1(hc −hnp/(R1 2 +R2 2
1/2 hc :TVカメラレンズ中心高さ[m] hnp:ナンバープレート平均高さ[m] θAZ:道路平行線41に対するTVカメラ視線軸の傾き
[deg] R1 :車両撮影位置40とTVカメラレンズ中心との間
の距離の道路に平行な成分の長さ[m] R2 :車両撮影位置40とTVカメラレンズ中心との間
の距離の道路に垂直な成分の長さ[m] である。
【0034】次に上記実施形態の動作を説明する。走行
車両8の車両番号を認識する場合、図3に示したように
車両検知器11、TVカメラ12、ズームレンズ13、
信号処理部14、照明部15を車道6に対して配置す
る。照明部15は、TVカメラ12の視線軸の方向に向
けて点灯状態にする。照明部15が走行車両8に照射す
る赤外光により、夜間でも安定して走行軌跡画像を撮影
することが可能になる。上記設置が完了した後、信号処
理部14に補正値計測モードON信号Cm を入力する。
この計測モードON信号Cm の入力により、ズーム制御
部23はズームレンズ13のズームを制御し、TVカメ
ラ12の視野角をθnpからθccに変化させる。視野角が
θccに絞られることにより、TVカメラ12が撮影する
画像は、一辺が車両撮影位置40においてL2 [m]
(一般乗用車の平均高さは1.4[m]前後)の画像と
なり、画像への背景映像の混入を減少させることができ
る。
【0035】車両検知器11の前方を車両8が通過する
と、車両検知器11はTVカメラ12に対し、図4
(b)に示した露光制御信号Cd を出力する。TVカメ
ラ12は、露光制御信号Cd に従い、車両検知からTde
t ×nの期間、CCDの電荷蓄積を行ない、走行軌跡画
像を撮影する。撮影された走行軌跡画像V1 は、信号処
理部14へ送られ、エッジ強調、エッジ抽出が行なわれ
る。更に、抽出されたエッジ成分に対してハフ変換が行
なわれ、延べ長さnpx/2以上の直線成分が検出され
る。
【0036】撮影画像の画角がθccに絞られているた
め、画像内に占める背景の割合は少なく、画面内の長さ
の長い直線成分は、画像を横切る車両走行軌跡である可
能性が高い。従って、延べ長さnpx/2以上の長い直線
を検出することにより、車両走行軌跡を走行軌跡画像V
1 から検出することができる。一画像に対し、複数本検
出される車両走行軌跡の画像水平軸に対する走行軌跡傾
斜角θavを算出し、補正値演算部22に出力する。通過
車両8に対する走行軌跡傾斜角θavは、補正値演算部2
2がロール角補正値θcorrを算出するまで繰り返され
る。
【0037】補正値演算部22は、算出された複数台分
の走行軌跡傾斜角θavに対し、逐次分散を求め、分散が
θs 以内になった時点で走行軌跡傾斜角θavの平均値θ
obを算出し、基準値θR を用いてロール角補正値「θco
rr=θob−θR 」を演算し、外部に出力する。以上の処
理により、ロール角補正値θcorrを自動的に算出でき、
このロール角補正値θcorrに基づいてTVカメラ12の
ロール角を調整することができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、可
搬型車両番号認識装置のTVカメラ設置作業において、
車道への目標板を設置する作業を省略でき、同作業に伴
う走行車両の中断を発生させることなく、TVカメラの
ロール角補正値を自動的に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカメラ傾斜角補正値
測定装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における信号処理部の構成を示すブ
ロック図。
【図3】同実施形態における道路への設置状態を示す
図。
【図4】同実施形態における車両検知判定と露光制御信
号の関係を示す図。
【図5】同実施形態におけるTVカメラの露光制御と車
両位置を示す図。
【図6】従来のロール角補正値測定方式を示す図。
【符号の説明】
6 車道 8 車両 9 ナンバープレート 11 車両検知器 12 TVカメラ 13 ズームレンズ 14 信号処理部 15 照明部 21 画像処理部 22 補正値演算部 23 ズーム制御部 31 空間微分回路 32 2値化回路 33 ハフ変換・θ−dヒストグラム作成回路 34 θ−dヒストグラムしきい値処理回路 35 θav算出回路 40 車両撮影位置 41 道路平行線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車道を走行する車両を検出する車両検知
    器と、この車両検知器の車両検知判定に基づき露光時間
    を制御し上記走行車両の映像を時間積分して走行軌跡画
    像を得るTVカメラと、このTVカメラから出力される
    走行軌跡画像を画像処理して車両の走行軌跡に相当する
    直線成分を検出する画像処理手段と、この手段により検
    出された直線成分の画像水平軸に対する傾斜角から上記
    TVカメラのロール角補正値を演算する補正値演算手段
    とを具備したことを特徴とするカメラ傾斜角補正値測定
    装置。
JP26426795A 1995-10-12 1995-10-12 カメラ傾斜角補正値測定装置 Withdrawn JPH09105616A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048261A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Toshiba Corp カメラシステム
CN112926493A (zh) * 2021-03-19 2021-06-08 浙江大华技术股份有限公司 一种车牌检测方法、装置、设备及介质

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