JP3812384B2 - 先行車両認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先行車両の存在を運転者に提示するために、自車両の前方に存在する先行車両を認識する先行車両認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自車両の前方を走行する先行車両の存在を認識して、自車両との車間距離等を運転者に提示するための先行車両認識装置が従来より知られている。この先行車両認識装置は、例えば特開平8−138036号公報等で知られている。
【0003】
このような従来の先行車両認識装置は、ビデオカメラ等を用いて、自車両の前方画像を撮像し、撮像した画像に画像処理を施すことにより画像内の車線識別線(白線)を検出して自車走行領域を特定する。
【0004】
更に、特定した自車走行領域における道路面の画面上下方向の濃度値分布を求め、求めた道路面の濃度値と、予め設定したしきい値とを比較して、しきい値以上に暗い濃度値の画素で構成される領域を先行車両の下影領域として検出することにより、先行車両であるか否かの特定を行っていた。
【0005】
このような従来の先行車両認識装置では、先行車両の特徴である車体下の影領域を前方画像内で検出することにより、前方画像内の先行車両候補の位置を探索し、その後、先行車両候補が実際に車両であるか否かを確認することにより、正確に先行車両の存在を認識していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の先行車両認識装置では、先行車両以外の影が自車両前方に単独で存在する場合には、仮に先行車両の影であると誤検出しても、その後の先行車両の形状検出処理等の手法により、先行車両でないことが容易に判定することができる。
【0007】
しかしながら、実際の自車両前方の走行路面上には、先行車両の影のみならず、光環境によっては隣接車線を走行する大型車の影や、道路に隣接するビル等の路側構造物の影も存在する場合がある。
【0008】
このような場合、路側構造物や隣接車線を走行する車両による大きな影と、検出対象である先行車両の影とが一体化して自車両前方に存在する状況が発生すると、濃度値が上記しきい値よりも暗い領域が広くなって、先行車両であるか否かを特定するための形状検出処理等を行う領域が広くなり、広い先行車影領域から先行車両の位置を特定することが困難となる。したがって、従来の先行車両認識装置では、自車両の前方に先行車両による影と他の物体による影とが一体化した場合などには、先行車両の検出安定性が損なわれたり、先行車両の誤検出が発生するという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、自車両の前方に先行車両外の影が存在する場合であっても、先行車両を精度高く検出することができる先行車両認識装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明では、上述の課題を解決するために、自車両の前方を撮像する撮像手段と、上記撮像手段により撮像された前方画像から自車両の走行車線領域を検出する走行車線検出手段と、上記走行車線検出手段により検出された走行車線領域の上下方向の濃度値分布を検出する濃度値分布検出手段と、上記濃度値分布検出手段により検出された濃度値分布と所定値とを比較して、濃度値が所定値よりも小さい領域を、上記走行車線領域における先行車影を含む影を示す先行車影の候補領域である先行車影候補領域として検出する先行車影候補領域検出手段と、上記先行車影候補領域の濃度値ごとの画素数の分布を算出し、累積画素数で濃度値の小さい方から所定範囲の濃度値を算出して実質的な最小濃度値を求め、求めた最小濃度値より所定幅だけ大きい濃度値を先行車影を特定するためのしきい値とし、上記最小濃度値からしきい値までに含まれる画素を、上記先行車影候補領域に含まれる先行車影領域として特定する先行車影領域特定手段と、上記先行車影領域特定手段により特定された先行車影領域に基づいて先行車両形状を検出する先行車両検出手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明では、請求項1記載の発明であって、上記先行車影候補領域検出手段は、上記走行車線領域のうち先行車両検出方向における所定範囲の濃度値分布を用いて、先行車両検出方向に対する線形近似式を求め、求めた線形近似式に対してしきい値以上に濃度値が小さい画素を先行車影候補領域とすることを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明では、請求項2記載の発明であって、上記しきい値は、先行車影を含む影と、当該影以外の走行車線領域とを濃度値により区別可能な値に設定されていることを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明では、請求項1記載の発明であって、上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似し、
近似式D=αY+β
を得て、先行車影候補領域を検出することを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る発明では、請求項1記載の発明であって、上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための
近似式D=αY+β−γ
を用いて先行車影候補領域を検出することを特徴とする。
【0018】
請求項6に係る発明では、請求項1記載の発明であって、上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布に基づいて画素群の濃度値のばらつきを示す標準偏差σを求めると共に、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための所定値γの値を
γ=3σ
とし、
近似式D=αY+β−γ
を用いて先行車影候補領域を検出することを特徴とする。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、走行車線領域内に先行車影以外の影が存在したり、先行車影と他の影とが一体化した場合であっても、先行車影のみを分離して検出することができ、先行車影を安定して検出することができ、先行車両を精度高く検出することができる。また、請求項1に係る発明によれば、先行車影候補領域の濃度値ごとの画素数の分布を算出し、累積画素数で濃度値の小さい方から所定範囲の濃度値を算出して実質的な最小濃度値を求め、求めた最小濃度値より所定幅だけ大きい濃度値を先行車影を特定するためのしきい値とし、最小濃度値からしきい値までに含まれる画素を先行車影領域として特定するので、しきい値を適切に設定することにより、先行車影候補領域から濃度値が所定範囲の領域を特定した先行車影領域を特定することができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、走行車線領域のうち先行車両検出方向における所定範囲の濃度値分布を用いて、先行車両検出方向に対する線形近似式を求め、求めた線形近似式に対してしきい値以上に濃度値が小さい画素を先行車影候補領域とすることができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、しきい値を、先行車影を含む影と、当該影以外の走行車線領域とを濃度値により区別可能な値に設定したので、確実に先行車影を含む先行車影候補領域を特定することができる。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、濃度値分布検出手段により前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、先行車影候補領域検出手段により、濃濃度値分布を近似し、
近似式D=αY+β
を得て先行車影候補領域の検出を実現することができる。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、濃度値分布検出手段により、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、先行車影候補領域検出手段により濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための
近似式D=αY+β−γ
を用いて、線形近似式に対してしきい値以上に濃度値が小さい画素を先行車影候補領域とすることができる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、濃度値分布検出手段により、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、先行車影候補領域検出手段により、濃度値分布に基づいて画素群の濃度値のばらつきを示す標準偏差σを求めると共に、濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための所定値γの値を
γ=3σ
とし、
近似式D=αY+β−γ
を用いて先行車影候補領域を検出するので、先行車両が走行する路面の光環境状態が変化した場合であっても、先行車影候補領域の検出精度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
本発明は、例えば図1に示すように構成された先行車両認識システムに適用される。
【0030】
[第1実施形態に係る先行車両認識システムの構成]
この先行車両認識システムは、図1及び図2に示すように、自車両1のフロントウインドウ2上部に取り付けられた小型の画像入力装置(撮像手段)11と、自車両の内部に設置された画像処理装置12とを備える。
【0031】
画像入力装置11は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor )カメラ等が使用可能であり、自車両1の前方道路の状況を撮像することにより前方画像を所定期間毎に生成し、画像処理装置12に連続的に出力する。
【0032】
画像処理装置12は、画像入力装置11からの前方画像を入力する走行車線検出部(走行車線検出手段)21、走行車線濃度値分布出力部(濃度値分布検出手段)22、先行車影候補領域検出部(先行車影候補領域検出手段)23、先行車影領域特定部(先行車影領域特定手段)24、先行車検出部(先行車両検出手段)25、車間距離出力部26を備える。
【0033】
走行車線検出部21は、画像入力装置11からの前方画像に対してフィルタ処理や画像認識処理を施し、自車両1が走行する走行車線領域を検出する。この走行車線検出部21は、検出した走行車線領域を走行車線濃度値分布出力部22に出力する。
【0034】
走行車線濃度値分布出力部22は、走行車線検出部21からの走行車線領域における画像内上下方向の濃度値分布を検出し、検出した濃度値分布を先行車影候補領域検出部23に出力する。
【0035】
先行車影候補領域検出部23は、走行車線濃度値分布出力部22から走行車線領域における濃度値分布に基づいて、先行車両の下影部分(以下、先行車影と呼ぶ。)を示す先行車影領域の候補となる先行車影候補領域を検出し、先行車影領域特定部24に出力する。
【0036】
先行車影領域特定部24は、先行車影候補領域検出部23からの先行車影候補領域から、先行車影として正しい領域のみを限定した先行車影領域を特定し、先行車影領域を先行車検出部25に出力する。
【0037】
先行車検出部25は、先行車影領域特定部24により特定された先行車影領域に基づいて先行車形状を検出して、先行車形状を車間距離出力部26に出力する。
【0038】
車間距離出力部26は、先行車検出部25により検出された先行車形状に基づいて、自車両1から先行車両までの車間距離を求めて出力する。この車間距離出力部26は、例えば自車両1と先行車両との車間距離が短く接近度合いが大きい場合に運転者に注意を促す接近報知システムや、アクセルやブレーキを操作して車間距離を走行車速に応じた適切な値に自動的に保持するアダプティブクルーズコントロール(ACC)システム等に出力する。
【0039】
[先行車両認識システムによる車間距離出力処理]
つぎに、上述した先行車両認識システムにより先行車両を検出して自車両1と先行車両との車間距離を出力するときの処理手順を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
先行車両認識システムは、自車両1が走行開始したことに応じて、自車線内における前方の車間距離を取得するために、ステップS1以降の処理を開始する。この先行車両認識システムは、以下に説明するステップS1〜ステップS9の車間距離出力処理を、例えば所定期間毎に繰り返し行うことにより、自車両1と先行車両との車間距離を所定期間毎に出力する。
【0041】
ステップS1において、画像入力装置11により自車両1の前方を撮像して前方画像を生成し、画像処理装置12の走行車線検出部21により前方画像を入力してステップS2に処理を進める。
【0042】
ステップS2において、走行車線検出部21により、ステップS1で入力した前方画像内で、自車両1が走行している車線領域を示す走行車線領域を検出する。このとき、走行車線検出部21は、例えば車線逸脱防止制御(レーンキープアシスト制御)等を目的として行われる既知の手法を行うことにより、車線識別線(白線)を前方画像から検出して、自車両1の走行車線領域を検出する。すなわち、図4に示すように、2つの白線31を検出し、前方画像のうち、2つの白線31で囲まれる領域を走行車線領域32として検出する。
【0043】
また、このステップS2では、走行車線検出部21により、前方画像内で自車両1が走行している道路の消失点を示す道路消失点の座標(Xvp,Yvp)を求める。具体的には、白線31を延長し、前方画像内での交点を道路消失点とする。この道路消失点は、前方画像内の無限遠方において白線31が収束する点であり、そのY座標値(前方画像内上下位置)は水平線の高さを示している。この道路消失点は後段の車間距離を求めるのに使用される。
【0044】
次のステップS3において、走行車線濃度値分布出力部22により、図5に示すように、ステップS2で検出した走行車線領域32における路面の濃度値分布を画像上下方向(Y方向)について検出する。具体的には、走行車線領域32に含まれる画素について、同じY座標を有する画素の濃度値の平均値を求めることにより、各Y座標ごとにおける走行車線領域32の濃度値を求める。
【0045】
走行車線領域32に影や先行車両等が含まれない場合には、前方画像内上方(道路遠方、Y座標値が大きい)ほど明るい(高い)濃度値を示すことが知られており、濃度値がY座標値に略比例する。
【0046】
このため、例えば前方画像の最下点(Y=0)から所定値(Y=Y0)までの濃度値分布のみを求め、最小二乗法等の手法により、Y座標に対する濃度分布線形近似式を得ることで濃度値分布を得ることができる。濃度分布近似式Dは、例えば下記式1に示すように、
D=αY+β (式1)
で表現され、Y座標値が0〜Y0(Y={0,Y0})の領域の濃度値分布より、α、βを同定する。所定値Y0の値は、自車両1の前方に存在する先行車両や他の物体等の影を含まない程度の値に設定する。
【0047】
また、所定値Y0の値は、大きい方が濃度分布近似式Dの精度向上を実現することができるが、大きくするほど先行車両や他の物体の影の影響等を受けやすくなると共に、濃度分布近似式Dを求めるための計算所要時間が大きくなるので、これらのことを考慮して適切な値に設定することが望ましい。
【0048】
更に、前回の車間距離出力処理の車間距離の検出結果から、自車両1と先行車両との距離が至近距離となっている場合、すなわち所定値Y0以下の領域に先行車両が存在する場合には、車間距離に応じて所定値Y0の値を変更することで所定値Y0の値を小さくしても良く、以前に計算した濃度値分布近似式Dを記憶しておいてそのまま使用する処理をしても良い。これにより、所定値Y0以下の領域に先行車両や他の物体が存在することによる濃度値分布の誤検出等の不具合を防止することができる。
【0049】
次のステップS4において、先行車影候補領域検出部23により、走行車線領域32から先行車両の影候補を示す先行車影候補領域33を検出する。このとき、先行車影候補領域検出部23は、ステップS3で求めた濃度分布近似式Dで示される走行車線領域32の濃度分布よりも画素値が所定値以上小さい(暗い)領域を検出することにより、先行車両の先行車影候補領域33を検出する。
【0050】
具体的には、ステップS4で検出した走行車線領域32の中で、上記式1で求めた濃度分布近似式Dに対して、所定値γ以上濃度値が小さい画素を求める。すなわち、図6に示すような先行車影候補領域33を検出するためのしきい値Eを、下記式2に示すように、
E=αY+β−γ (式2)
で表現される式で決定し、走行車線領域32内の各画素の中で、濃度値がしきい値E以下となる領域を検出して、先行車影候補領域33を特定する。
【0051】
ここで、上記式2のしきい値Eは先行車影を含む影と、当該影以外の走行車線領域32とを濃度値により区別可能な値に設定し、確実に先行車両を含む先行車影候補領域を検出可能な値とする。また、しきい値Eを決定するパラメータγの値は、チューニング等で定めた一定値としても良い。
【0052】
また、ステップS3において走行車線領域32の濃度値分布を検出する際に、略同時に走行車線領域32を構成する画素群の濃度値のばらつきを示す標準偏差を求め、標準偏差値に応じてパラメータγを可変としても良い。このように標準偏差値に応じてしきい値Eを変化させるときには、下記式3に示すように、
γ=3σ (式3)
で表現されるパラメータγを用いてしきい値Eを決定する。ここで、σは、ステップS3で濃度値分布を検出する際に、同時に求めたY={0,Y0}の領域の路面濃度値の標準偏差である。これにより、路面の光環境状態が変化した場合に対して、適切なしきい値Eを設定することができ、先行車影候補領域33の検出精度を向上させる。
【0053】
次のステップS5において、先行車影領域特定部24により、ステップS4で検出した先行車影候補領域33から、路側に存在するビル等の構造物や隣接車線を走行する車両等による、所謂ノイズとなる影の成分を除去し、先行車両による影を示す先行車影領域を正確に特定する処理を行う。
【0054】
ここで、先行車両の車体の直下に生じる影と、路側構造物や隣接車線走行車等による走行車線領域32内の影(ノイズ)との大きな違いは、影を生じせしめる物体と路面との距離であり、先行車両の車体下の影が車体からすぐ近くの路面に発生するのに対して、ノイズとなる影は影の発生原因となる物体から数メートル離れている。従って、先行車両の車体下の影は、空全体や周辺物体からの反射等による環境光の影響を受けにくいのに対し、ノイズとなる影は環境光の影響を受けやすい。すなわち、影の特徴として、先行車両の車体下に発生する影は相対的に暗く(濃度値が小さく)、ノイズとなる影は相対的に明るく(濃度値が大きく)なる。
【0055】
ステップS5において先行車影領域特定部24は、上述の特徴を利用し、先ず第1処理として、図7に示すように、先行車影候補領域33の濃度値ごとの画素数の分布(ヒストグラム)を算出する。
【0056】
次の第2処理として、先行車影領域特定部24は、画素値のランダムなノイズ成分を除去するために、図8に示す累積画素数で濃度値の小さい方から5%(所定範囲)となる濃度値D5%を算出する。この濃度値D5%は、先行車両の影による実質的な最小濃度値Dminとして使用する。
【0057】
次の第3処理として、先行車影領域特定部24は、求めた最小濃度値Dminより所定幅D0だけ大きい濃度値を、先行車影を特定するためのしきい値Dthとする。このとき、先行車影領域特定部24は、しきい値Dthを、下記式4に示すように、
Dth=Dmin+D0 (式4)
で表現される計算式により求める。ここで、上記所定幅D0は、チューニング等で設定した一定値としても良い。
【0058】
次の第4処理として、先行車影領域特定部24は、先行車影候補領域33の中で、上記実質的な最小濃度値Dmin以上であってしきい値Dth以下の濃度値である画素を全て検出する。
【0059】
このように、ステップS5において第1処理〜第4処理を行うことにより、先行車影候補領域33から濃度値が所定範囲(Dmin〜Dth)の領域を特定した先行車影領域を特定する。
【0060】
ここで、先行車影候補領域33に先行車影以外のノイズを含む場合には、図9のヒストグラムに示すように、しきい値Dthより高い濃度値(明るい)の画素数が多くなる。一方、先行車影候補領域33に先行車影以外のノイズをほとんど含まない場合には、図10のヒストグラムに示すように、しきい値Dthより高い濃度値(明るい)の画素数が図9に示す場合と比較して少なくなる。これにより、第2処理で最小濃度値Dminを求め、第3処理で最小濃度値Dminから所定幅D0の画素を先行車影領域とするしきい値Dthを設定することにより、ノイズの有無に拘わらず先行車影領域を正確に特定することができる。
【0061】
次のステップS6において、先行車検出部25により、ステップS5で特定された先行車影領域から、先行車両の形状を検出する。先行車検出部25は、先行車影位置を前方画像内で正確に特定するために、図11に示すように、先行車影による水平方向エッジを検出する。
【0062】
このとき、先行車検出部25は、先ず、先行車影領域を含む微小ウインドウ(エッジ検出ウインドウ)41を設定し、エッジ検出ウインドウ41内で水平方向エッジを検出するためのフィルタ処理を施す。先行車検出部25は、例えば下記式5で示されるような垂直ソーベル演算子を用いたフィルタ処理を施すことにより、前方画像内で水平なエッジ成分を抽出する。
【0063】
【数1】
上記式5では、エッジ検出ウインドウ41において、任意の3×3の微小画素群を選択して、垂直ソーベル演算子で示される係数と画素値(濃度値)とを乗算して得られる値に応じて垂直ソーベル演算子を適用した位置が水平方向エッジであるか否かの判定をする。具体的には前方画像の上方から下方へ明るく変化している水平方向エッジ42の場合には、垂直ソーベル演算子により得られる値が負となる。
【0064】
先行車影領域による水平方向エッジ42は、先行車両の真下が最も暗く、画像内の下方に向かって明るくなるため、フィルタ処理後、負の値で絶対値が最も大きくなるY座標値を求め、その座標値Ysを先行車影位置とする。
【0065】
次いで、先行車両であることを特定するために、図12に示すように、車両左右端の垂直方向エッジを検出するためのエッジ検出ウインドウ43を設定する。このエッジ検出ウインドウ43は、求めた先行車影位置Ysのやや上方に、その幅を先行車影領域の幅をやや上回る程度の値にし、高さを先行車影位置Ysの値に応じて決定する。
【0066】
次いで、設定したエッジ検出ウインドウ43内で、2つの垂直方向エッジ44を検出する。このとき、先行車検出部25は、エッジ検出ウインドウ43内で垂直方向エッジを検出するためのフィルタ処理を施す。先行車検出部25は、例えば下記式6で示されるような水平ソーベル演算子を用いたフィルタ処理を施すことにより、前方画像内で垂直なエッジ成分を抽出する。
【0067】
【数2】
前方画像左方から右方へ暗くなるように変化している垂直エッジ部分においてフィルタ処理を行うことにより、式6で示される水平ソーベル演算子を用いて得られる値が負の値になり、前方画像の右方から左方へ明るくなるように変化している垂直エッジ部分においてフィルタ処理を行うことにより、水平ソーベル演算子を用いて得られる値が正の値になる。
【0068】
このような方向で水平ソーベル演算子を適用してエッジ検出をすることにより、垂直方向エッジを1組検出した場合、垂直方向エッジのペアが検出されたとして先行車両を特定する。検出された垂直方向エッジの間隔は、先行車両の前方画像上の車幅を意味するため、車間距離と垂直方向エッジの幅とを考慮して、検出した先行車両の車幅を推定する。そして、推定した車幅が例えば1m〜3m程度の所定範囲内に含まれない場合には、誤検出であることを認識し、推定した車幅が例えば1m〜3m程度の所定範囲内に含まれる場合には先行車両が検出できたことを認識する。
【0069】
次のステップS7において、先行車検出部25により、上述した処理を行うことで、先行車両が検出できたか否かの判定をする。先行車両が検出できたときにはステップS8に処理を進める。
【0070】
一方、ステップS5の処理により先行車影が特定できなかった場合、或いはステップS6で1組の垂直方向エッジが検出できなかった場合等には、先行車両が検出できなかったと判定して今回の車間距離検出処理を終了して、次回の車間距離検出処理を行うためにステップS1に処理を戻す。
【0071】
ステップS8において、ステップS2で求めた道路消失点座標と、ステップS6で求めた先行車影のY座標値とから、ステップS7で検出したと判定した先行車両と自車両1との車間距離Lを、下記式7に示すように算出する。
【0072】
L=f・Hc/(Yvp−Ys) (式7)
上記式7において、fは焦点距離であり、Hcは画像入力装置11を構成するカメラ機構の取り付け高さである。
【0073】
次のステップS9において、車間距離出力部26により、ステップS8で求めた車間距離を接近報知システムやアダプティブクルーズコントロールに出力し、次回の車間距離検出処理を行うためにステップS1に処理を戻す。
【0074】
[実施形態の効果]
以上、詳細に説明したように、本発明を適用した先行車両認識システムによれば、走行車線領域32内の上下方向の濃度値分布を検出して先行車影候補領域33を検出し、先行車影が他の影よりも暗いことを利用し、先行車影候補領域33から濃度値が所定範囲の領域を先行車影領域として特定して先行車両形状を検出するので、走行車線領域32内に先行車影以外の影が存在したり、先行車影と他の影とが一体化した場合であっても、先行車影のみを分離して検出することができ、先行車影を安定して検出することができ、先行車両を精度高く検出することができる。
【0075】
また、この先行車両認識システムによれば、先行車影候補領域33の濃度分布から最小濃度値Dminを求め、最小濃度値Dminから所定幅D0の領域を先行車影領域として特定することができ、走行車線領域32内に含まれる先行車影領域以外の影のノイズの影響によらず安定して先行車影を検出することができる。
【0076】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した先行車両認識システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した先行車両認識システムの構成を示す外観構成図である。
【図3】本発明を適用した先行車両認識システムによる車間距離検出処理の所定手順を示すフローチャートである。
【図4】2つの白線を検出して、白線と自車両とで囲まれる領域を走行車線領域として検出することを説明するための図である。
【図5】走行車線領域の濃度値分布から濃度分布近似式を求めることを説明するための図である。
【図6】濃度分布近似式に対するしきい値を設定して先行車影候補領域を求めることを説明するための図である。
【図7】走行車線領域に先行車影及び他の物体による影を含む場合における濃度値と画素数との関係を示す図である。
【図8】走行車線領域に先行車影及び他の物体による影を含む場合における濃度値と累積頻度との関係を示す図である。
【図9】走行車線領域に先行車影及び他の物体による影を含む場合における濃度値と画素数との関係を示す図であり、しきい値より高い濃度値の画素数が多くなることを示す図である。
【図10】走行車線領域に他の物体による影を含まない場合における濃度値と画素数との関係を示す図であり、しきい値より高い濃度値の画素数が少なくなることを示す図である。
【図11】エッジ検出ウインドウを設定して水平方向エッジを求める処理について説明するための図である。
【図12】エッジ検出ウインドウを設定して垂直方向エッジを求める処理について説明するための図である。
【符号の説明】
1 自車両
2 フロントウインドウ
11 画像入力装置
12 画像処理装置
21 走行車線検出部
22 走行車線濃度値分布出力部
23 先行車影候補領域検出部
24 先行車影領域特定部
25 先行車検出部
26 車間距離出力部
31 白線
32 走行車線領域
33 先行車影候補領域
41,43 エッジ検出ウインドウ
42 水平方向エッジ
Claims (6)
- 自車両の前方を撮像する撮像手段と、
上記撮像手段により撮像された前方画像から自車両の走行車線領域を検出する走行車線検出手段と、
上記走行車線検出手段により検出された走行車線領域の上下方向の濃度値分布を検出する濃度値分布検出手段と、
上記濃度値分布検出手段により検出された濃度値分布と所定値とを比較して、濃度値が所定値よりも小さい領域を、上記走行車線領域における先行車影を含む影を示す先行車影の候補領域である先行車影候補領域として検出する先行車影候補領域検出手段と、
上記先行車影候補領域の濃度値ごとの画素数の分布を算出し、累積画素数で濃度値の小さい方から所定範囲の濃度値を算出して実質的な最小濃度値を求め、求めた最小濃度値より所定幅だけ大きい濃度値を先行車影を特定するためのしきい値とし、上記最小濃度値からしきい値までに含まれる画素を、上記先行車影候補領域に含まれる先行車影領域として特定する先行車影領域特定手段と、
上記先行車影領域特定手段により特定された先行車影領域に基づいて先行車両形状を検出する先行車両検出手段と
を備えることを特徴とする先行車両認識装置。 - 上記先行車影候補領域検出手段は、上記走行車線領域のうち先行車両検出方向における所定範囲の濃度値分布を用いて、先行車両検出方向に対する線形近似式を求め、求めた線形近似式に対してしきい値以上に濃度値が小さい画素を先行車影候補領域とすることを特徴とする請求項1記載の先行車両認識装置。
- 上記しきい値は、先行車影を含む影と、当該影以外の走行車線領域とを濃度値により区別可能な値に設定されていることを特徴とする請求項2記載の先行車両認識装置。
- 上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、
上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似し、
近似式D=αY+β
を得て、先行車影候補領域を検出することを特徴とする請求項1記載の先行車両認識装置。 - 上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、
上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための
近似式D=αY+β−γ
を用いて先行車影候補領域を検出することを特徴とする請求項1記載の先行車両認識装置。 - 上記濃度値分布検出手段は、前方画像の最下点(Y=0)から画像上方に向かって先行車両や他の物体の影を含まない程度の所定値(Y=Y0)までの濃度値分布を検出し、
上記先行車影候補領域検出手段は、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布に基づいて画素群の濃度値のばらつきを示す標準偏差σを求めると共に、上記濃度値分布検出手段で検出された濃度値分布を近似して近似式Dを得て、近似式Dに対して所定値γ以上濃度値が小さい画素を求めるための所定値γの値を
γ=3σ
とし、
近似式D=αY+β−γ
を用いて先行車影候補領域を検出することを特徴とする請求項1記載の先行車両認識装置。
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