JPH1166490A - 車両検出方法 - Google Patents

車両検出方法

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JPH1166490A
JPH1166490A JP9218488A JP21848897A JPH1166490A JP H1166490 A JPH1166490 A JP H1166490A JP 9218488 A JP9218488 A JP 9218488A JP 21848897 A JP21848897 A JP 21848897A JP H1166490 A JPH1166490 A JP H1166490A
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康博 工藤
Koji Ueda
浩次 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が持つエッジ形状の複雑さに着目し、エ
ッジ量の大小に基づいて車両と影を正確に識別し、車両
のみを確実に抽出するようにした車両検出方法を提供す
ること。 【解決手段】 ITVカメラ1で俯瞰撮影した車両検出
対象領域の撮影画像をエッジ抽出処理部4によって多値
のエッジ画像に変換した後、二値化処理部6で二値のエ
ッジ画像に変換し、さらに、細線化処理部8において細
線化処理することにより、細線化されたエッジ画像に変
換する。次いで、判定処理部10において、細線化され
たエッジ画像中の所定の検出エリア毎にその検出エリア
内に含まれるエッジ成分の長さを計測し、該計測された
エッジ成分の長さを検出エリア面積で正規化し、この正
規化されたエッジ長に基づいて当該検出エリア内に写っ
ている物体が車両であるか、影であるかを判定するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細線化されたエッ
ジ画像におけるエッジ成分の長さの大小から車両と影を
識別するようにした車両検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両検出方法としては、車両検出
対象領域、例えば駐車場や走行車線などの路面輝度と車
両輝度とを比較することによって、その輝度差から車両
を検出する方法や撮影画像を処理して得られるエッジ画
像のエッジ輝度の大小から車両を検出する方法などが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来方法の場合、いずれも、黒色などの暗色系の車両
と、他の車両などの影とを正確に識別して抽出すること
が難しかった。このため、隣の駐車エリアや走行車線ま
で達するような長い影の出やすい晴れた日の夕方や明け
方に誤検出が多く発生していた。
【0004】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、車両が持つエッジ形状の複雑さに
着目し、エッジ量の大小に基づいて車両と影を正確に識
別し、車両のみを確実に抽出するようにした車両検出方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の車両検出方法は、車両検出
対象領域の撮影画像を細線化されたエッジ画像に変換
し、この細線化されたエッジ画像に含まれるエッジ成分
の長さの大小に基づいて車両と影を識別し、車両のみを
抽出することを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2記載の車両検出方法は、前
記請求項1記載の車両検出方法において、前記細線化さ
れたエッジ画像中の各車両検出エリア毎にエッジ成分の
長さを計測し、該得られたエッジ成分の長さを当該検出
エリア面積で正規化し、該正規化したエッジ長を所定の
しきい値と比較することにより車両を抽出することを特
徴とするものである。
【0007】また、請求項3記載の車両検出方法は、前
記請求項1または2記載の車両検出方法において、車両
検出対象領域の撮影画像を多値エッジ画像に変換した
後、二値化処理して二値エッジ画像に変換し、該二値エ
ッジ画像に細線化処理を施すことによって、1画素幅ま
たは規定画素幅に細線化されたエッジ画像を得ることを
特徴とするものである。
【0008】また、請求項4記載の車両検出方法は、前
記請求項3記載の車両検出方法において、前記細線化さ
れる前の多値エッジ画像から各車両検出エリア毎にその
検出エリア内のエッジを構成する画素の平均輝度値を求
め、該エッジの平均輝度値と前記正規化したエッジ長の
両方を用いて車両を抽出することを特徴とするものであ
る。
【0009】さらに、請求項5記載の車両検出方法は、
前記請求項1〜4のいずれかに記載の車両検出方法にお
いて、前記車両検出対象領域が駐車場であり、かつ、前
記車両検出エリアが当該駐車場内の個々の駐車エリアで
あることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施形態につい
て述べる前に、先ず、本発明の検出原理について説明す
る。
【0011】通常、車両は、ボデー、窓、ヘッドライ
ト、バックライト、サイドミラー、タイヤ、バンパーな
ど、数多くの複雑な形状をした部品から構成されている
ため、極めて複雑なエッジ群を構成する。このため、撮
影画像をエッジ画像に変換した場合、車両のエッジ成
分、すなわちエッジの画素数はきわめて大きな値とな
る。一方、太陽光などによる影は、物体の輪郭線がエッ
ジとなって現れるだけであるため、きわめて単純な形状
の線になることがほとんどである。このため、影のエッ
ジ成分は車両のエッジ成分に比べてそのエッジ成分の長
さが極めて短い。そこで、本発明は、この車両と影のエ
ッジ成分の長さの違いに着目し、エッジ成分の長さをし
きい値と比較することによって車両のみを正確に抽出す
るようにしたものである。
【0012】すなわち、駐車場など車両検出対象領域を
俯瞰撮影した画像に対して、エッジ抽出処理と二値化処
理を施して二値エッジ画像に変換した後、この二値エッ
ジ画像に細線化処理を施し、1画素幅または規定画素幅
に細線化されたエッジ画像に変換する。
【0013】なお、撮影画像を単なるエッジ画像ではな
く、1画素幅または規定画素幅に細線化されたエッジ画
像に変換する理由は、1画素幅または規定画素幅に細線
化した場合には、エッジ線の幅が一定であるので、エッ
ジを構成する画素を数えれば、その値がそのままエッジ
成分の長さを与えるからである。一方、撮影画像をただ
単にエッジ画像に変換しただけでは、撮影された影や車
両の状態に応じて各部のエッジ幅が広くなったり、狭く
なったりしてしまい、エッジを構成する画素の数を数え
てもエッジ成分の長さを計測することができないからで
ある。
【0014】次に、上記細線化処理されたエッジ画像を
用い、画像中の所定の車両検出エリア毎にその検出エリ
ア内に含まれるエッジ成分の長さを計測し、該エッジ成
分の長さを当該検出エリアの面積で正規化したエッジ
長、すなわち、(エッジの長さ)/(検出エリア面積)
を算出する。
【0015】そして、前記検出エリア面積で正規化され
たエッジ長を予め設定しておいたしきい値と比較するこ
とにより、その大小から車両を抽出する。
【0016】上記のように、本発明方法においては、車
両検出対象領域の撮影画像を細線化されたエッジ画像に
変換し、この細線化されたエッジ画像中含まれるエッジ
成分の長さの大小に基づいて車両と影を識別し、車両の
みを抽出するので、車両と影とを正確に識別することが
でき、隣の駐車エリアや走行車線まで達するような長い
影の出やすい晴れた日の朝方や夕方においても、誤って
影の部分を車両として誤検出するようなことがなくな
る。
【0017】なお、必要ならば、前記細線化処理する前
の多値エッジ画像から各検出エリア毎にその検出エリア
内のエッジを構成する画素の平均輝度値を求め、該平均
輝度値と前記正規化したエッジ長との両方を用いて車両
を抽出するようにしてもよい。これによって、さらに精
度の高い車両検出を実現することができる。
【0018】次に、上記のような検出原理に基づいて構
成された本発明方法の実施形態を、図面を参照して具体
的に説明する。
【0019】図1は、上記した本発明に係る車両検出方
法を駐車場の駐車車両検出装置に適用した場合の一実施
形態を示すもので、1は撮影手段を構成するITVカメ
ラであって、このITVカメラ1によって車両検出対象
領域たる駐車場を所定の高さ位置から俯瞰撮影するもの
である。2はITVカメラ1で撮影された駐車場の撮影
画像をアナログ画像信号からデジタル画像信号に変換す
るAD変換部、3はAD変換された撮影画像を格納する
ためのRAMなどからなる撮影画像メモリである。
【0020】4はエッジ抽出処理部であって、前記撮影
画像メモリ3に格納された駐車場の撮影画像に対してエ
ッジ抽出処理を施し、撮影画像中のエッジ成分のみを抽
出し、多値エッジ画像として取り出す回路である。5
は、エッジ抽出処理部4によって抽出された多値エッジ
画像を格納するためのRAMなどからなるエッジ画像メ
モリである。
【0021】6は二値化処理部であって、前記エッジ画
像メモリ5に格納されている多値エッジ画像に対して二
値化処理を施し、例えば白黒からなる二値のエッジ画像
に変換する回路である。7は、変換された二値エッジ画
像を格納するためのRAMなどからなる二値画像メモリ
である。
【0022】8は細線化処理部であって、二値画像メモ
リ7に格納されている二値エッジ画像中の各エッジの線
幅を例えば1画素幅に細線化する回路である。9は、細
線化されたエッジ画像を格納するためのRAMなどから
なる細線化画像メモリである。
【0023】10は判定処理部であって、前記細線化画
像メモリ9に格納されている細線化されたエッジ画像か
ら各駐車エリア毎にその駐車エリア内に含まれるエッジ
成分の長さを求め、得られたエッジ成分の長さを用いて
当該駐車エリア面積で正規化したエッジ長、(エッジの
長さ)/(駐車エリア面積)を算出するとともに、エッ
ジ画像メモリ5に格納されている多値エッジ画像から各
検出エリア毎にその検出エリア内のエッジを構成する画
素の平均輝度値を求め、該平均輝度値と前記正規化した
エッジ長の両方を用いて、各駐車エリアに車両が存在す
るか否かを判定する回路である。
【0024】なお、上記構成になる駐車車両検出装置
は、専用処理回路によってハードウェア的に構成しても
よいし、あるいは、処理プログラムとパーソナルコンピ
ュータなどを用いてソフトウェア的に構成してもよいも
のである。
【0025】次に、上記構成になる実施形態の動作につ
いて、図2のフローチャートおよび図3〜図8の処理画
像例を参照して説明する。
【0026】まず、ITVカメラ1によって処理対象と
する駐車場の全域を所定高さ位置から俯瞰撮影する(図
2のステップS1)。この撮影画像は、AD変換部2に
おいてアナログ画像信号からデジタル画像信号に変換さ
れた後、撮影画像メモリ3に格納される。この撮影画像
の例を図3に示す。図3において、長方形の白い枠線で
囲まれた部分が個々の駐車エリアである。
【0027】この図3は、駐車場を朝方に撮影したもの
で、太陽の高度が低いために駐車している車両の影が2
つ隣の駐車エリアまで長く伸びていることがわかる。従
来方法においては、この長く伸びる影のために車両が存
在しない駐車エリアにも車両が駐車しているとして誤検
出していたものである。
【0028】次に、エッジ抽出処理部4は、撮影画像メ
モリ3から駐車場の撮影画像を読み出し、エッジ抽出処
理(例えば、ラプラシアン・フィルタ、1次微分フィル
タ、ソーベル・フィルタ、ロバーツ・フィルタ、プレヴ
ィット・フィルタ、色差処理など)を施すことによって
画像中のエッジ成分のみを抽出し、多値のエッジ抽出画
像を得る(ステップS2)。この多値エッジ画像は、エ
ッジ画像メモリ5に格納される。この多値エッジ画像の
例を図4に示す。図4に示すように、エッジ抽出処理を
施すことによって、車両のボデー、窓、ヘッドライト、
バックライト、サイドミラー、タイヤ、バンパーなど、
数多くの複雑な形状からなる部品外形線がエッジとして
抽出されるとともに、朝日や夕日によって長く伸びた車
両の影もエッジ成分として抽出されている。
【0029】次に、二値化処理部4は、エッジ画像メモ
リ5から多値エッジ画像を読み出し、二値化処理を施す
ことによって、多値画像からなるエッジ画像を例えば白
黒の二値エッジ画像に変換する(ステップS3)。この
二値エッジ画像は、二値画像メモリ7に格納される。こ
の二値化処理は、この後に続くエッジの細線化処理のた
めの前処理となるものである。この二値エッジ画像の例
を図5に示す。図5に示すように、多値エッジ画像(図
4)はエッジ部分が黒色からなる二値画像となる。
【0030】次に、細線化処理部8は、二値画像メモリ
7から二値エッジ画像を読み出し、細線化処理を施すこ
とによって、二値画像中の各エッジの線幅を所定幅から
なる細線、例えば1画素幅の細線に変換する(ステップ
S4)。この細線化されたエッジ画像は、細線化画像メ
モリ9に格納される。この細線化処理は、次の判定処理
部10においてエッジを構成する黒色の画素だけを数え
ることにより、エッジの線幅に影響されることなしにエ
ッジの線長を正確に計測するために必要な処理である。
【0031】なお、上記細線化処理は、連結成分を構成
する画素に対し、輪郭部の消去可能な画素から逐次処理
によって順次消去していき、輪郭部から等距離となる画
素を抽出する公知の「波形伝播法」と呼ばれる処理手法
や、消去可能な画素を示すマスクパターンを順次画像に
当てはめていくことによって不必要な画素を消去する公
知の「マスクパターン法」と呼ばれる処理手法などを採
用することによって実現できる。
【0032】この細線化画像の例を図6に示す。図6に
示すように、車両部分には複雑な何本ものエッジが現れ
ているが、一方、影の部分には滑らかな一本のエッジが
現れてるだけであり、さらに、空車部分にはほとんどエ
ッジが現れていないことが分かる。したがって、このエ
ッジの表われ方の特徴を利用することによって、後述す
るようにして車両と影を識別し、車両のみを正確に抽出
することが可能となる。
【0033】次に、判定処理部10は、以下のような評
価量の算出処理を行ない(ステップS5)、この評価量
を用いて各駐車領域に車両が存在するか否かの駐車・空
車判定処理を行なう(ステップS6)。
【0034】(1)評価量算出処理(ステップS5) (a)各駐車エリアに含まれるエッジ成分の長さの計測 判定処理部10は、細線化画像メモリ9に格納されてい
る細線化されたエッジ画像(図6参照)を読み出し、こ
の細線化されたエッジ画像中の各駐車エリア毎に、その
駐車エリア内に含まれるエッジ成分の合計長さを計測す
る。このエッジ成分の長さを計測するには、エッジ成分
を示す黒色の画素(図6参照)の数をカウントすればよ
い。これは、エッジの線幅が1画素に変換されている場
合、各駐車エリア中の黒色の画素の総数が当該駐車エリ
ア内に存在するエッジ成分の合計長さそのものを与える
からである。
【0035】(b)エッジ成分の長さの駐車エリア面積
による正規化 次に、判定処理部10は、上記(a)で得られたエッジ
成分の長さを各駐車エリアの面積で正規化したエッジ長
に変換する。この正規化したエッジ長の算出は、次の式
によればよい。 画素の中心間の距離を加算してエッジ成分の長さを計測
する場合 (エッジの長さ)/(駐車エリア面積)
【0036】(c)各駐車エリアのエッジの平均輝度値
の算出 さらに、上記実施の形態の場合、より確実な車両判定を
行なうために、判定処理部10は、エッジ画像メモリ5
から多値エッジ画像(図4参照)を読み出し、この多値
エッジ画像から各駐車エリア毎に、その駐車エリア内の
エッジを構成する画素の平均輝度値を算出する。
【0037】(2)駐車・空車判定処理(ステップS
6) 判定処理部10は、上記のようにして得られた正規化さ
れたエッジ長と、エッジの平均輝度値とを用い、予め設
定したそれぞれのしきい値と比較することによって車両
の有無の判定を行なう。すなわち、前記正規化されたエ
ッジ長と、エッジの平均輝度値には、下記(I)〜(II
I)のような性質があるため、前記正規化されたエッジ長
とエッジの平均輝度値のそれぞれについて、予め最適な
しきい値を設定しておけば、当該エッジ長と平均輝度値
の大小から、その駐車エリアに車両が存在するか否かを
正確に判定することができる。
【0038】(I) 駐車エリア内に車両が存在する場
合、車両は複雑な形状の部品からなるため、エッジ成分
の長さが長く、正規化されたエッジ長の値も大きくなる
とともに、エッジ成分自体も影の部分よりも明るいの
で、エッジの平均輝度も大きくなる。 (II) 駐車エリア内に影が存在する場合、影は外形線
だけがエッジとして現れるため、正規化されたエッジ長
の値がそれほど大きくならないとともに、エッジの平均
輝度もそれほど大きくない。 (III) 駐車エリア内に車両も影も存在しない場合に
は、影も含めて何ら物体が存在しないので、正規化され
たエッジ長の値はほとんど0に近くなるとともに、エッ
ジの平均輝度もほとんど0に近くなる。
【0039】図7に、上記のようにして得られた、細線
化されたエッジ画像(図6)についての駐車・空車の判
定結果を示す。横軸がエッジの平均輝度値、また、縦軸
が正規化されたエッジ長=(エッジの長さ)/(駐車エ
リア面積)である。この図7の例の場合、縦軸の正規化
されたエッジ長の判定しきい値として8%を、また、横
軸のエッジの平均輝度値の判定しきい値として68/2
56ステップ(8ビット=256ステップ表示の場合)
を採用したものである。
【0040】図7から明らかなように、横軸方向(エッ
ジの平均輝度値)よりも縦軸方向(正規化したエッジ
長)で車両判定を行なった方がより高い判定精度が得ら
れる。また、縦軸の正規化されたエッジ長と、横軸のエ
ッジの平均輝度値の両方を用いて車両判定した場合に
は、両方のしきい値を満足する領域(A)内が車両の存
在する駐車エリアとして判定されるので、より高い判定
精度を得ることができる。
【0041】図8に、上記図7の判定結果を元の撮影画
像(図3)上に重ねて表示した判定処理画像の例を示
す。図8において、白い枠線で囲った部分が車両有りと
判定された駐車エリア、黒い枠線で囲った部分が車両無
しと判定された駐車エリアである。この図8から明らか
なように、ほとんどの駐車エリアにおいて正しい判定結
果を示しており、駐車エリアに車両の影が長く伸びてい
ても誤判定を起こしていないことが分かる。
【0042】なお、上記実施の形態は、本発明を駐車場
の駐車車両検出装置に適用した場合について例示した
が、本発明は駐車車両の検出のみに限定されるものでは
なく、例えば、走行車線上に車両検出エリアを設定し、
この検出エリア内を走行する車両と影の識別など、さま
ざまな分野に適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の車両検出方法によるときは、車両検出対象領域の
撮影画像を細線化されたエッジ画像に変換し、この細線
化されたエッジ画像に含まれるエッジ成分の長さの大小
に基づいて車両と影を識別し、車両のみを抽出するよう
にしたので、隣の駐車エリアや走行車線まで達するよう
な長い影の出やすい晴れた日の夕方や明け方において
も、正確に車両を検出することができる。
【0044】また、本発明の請求項2記載の車両検出方
法によるときは、前記細線化されたエッジ画像中の各車
両検出エリア毎にエッジ成分の長さを計測し、該得られ
たエッジ成分の長さを当該検出エリア面積で正規化し、
該正規化したエッジ長を所定のしきい値と比較すること
により車両を抽出するようにしたので、安定した車両検
出を実現することができる。
【0045】また、本発明の請求項3記載の車両検出方
法によるときは、車両検出対象領域の撮影画像を多値エ
ッジ画像に変換した後、二値化処理して二値エッジ画像
に変換し、該二値エッジ画像に細線化処理を施すことに
よって、1画素幅または規定画素幅に細線化されたエッ
ジ画像を得るようにしたので、本発明方法の実現に必要
な細線化されたエッジ画像を簡単かつ確実に得ることが
できる。
【0046】また、本発明の請求項4記載の車両検出方
法によるときは、前記細線化される前の多値エッジ画像
から各車両検出エリア毎にその検出エリア内のエッジを
構成する画素の平均輝度値を求め、該エッジの平均輝度
値と前記正規化したエッジ長の両方を用いて車両を抽出
するようにしたので、より精度の高い車両検出を実現す
ることができる。
【0047】また、本発明の請求項5記載の車両検出方
法によるときは、前記車両検出対象領域が駐車場とし、
かつ、前記車両検出エリアが当該駐車場内の個々の駐車
エリアとしたので、駐車エリアに駐車している車両を影
と間違えることなく正確に検出することができ、駐車場
の車両管理をより正確に効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を駐車場の駐車車両検出装置に適用
した場合の一実施形態を示すブロック回路図である。
【図2】上記実施形態の処理動作のフローチャートであ
る。
【図3】図1中のITVカメラで俯瞰撮影された駐車場
の撮影画像の例を示す図である。
【図4】図1中のエッジ抽出処理部で得られる多値エッ
ジ画像の例を示す図である。
【図5】図1中の二値化処理部で得られる二値エッジ画
像の例を示す図である。
【図6】図1中の細線化処理部で得られる細線化された
エッジ画像の例を示す図である。
【図7】図1中の判定処理部における駐車・空車の判定
処理の例を示すグラフである。
【図8】図7の判定結果を図3の撮影画像上に重ねて表
示した判定処理画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ITVカメラ(撮影手段) 2 AD変換部 3 撮影画像メモリ 4 エッジ抽出処理部 5 エッジ画像メモリ 6 二値化処理部 7 二値画像メモリ 8 細線化処理部 9 細線化画像メモリ 10 判定処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両検出対象領域の撮影画像を細線化さ
    れたエッジ画像に変換し、この細線化されたエッジ画像
    に含まれるエッジ成分の長さの大小に基づいて車両と影
    を識別し、車両のみを抽出することを特徴とする車両検
    出方法。
  2. 【請求項2】 前記細線化されたエッジ画像中の各車両
    検出エリア毎にエッジ成分の長さを計測し、該得られた
    エッジ成分の長さを当該検出エリア面積で正規化し、該
    正規化したエッジ長を所定のしきい値と比較することに
    より車両を抽出することを特徴とする請求項1記載の車
    両検出方法。
  3. 【請求項3】 車両検出対象領域の撮影画像を多値エッ
    ジ画像に変換した後、二値化処理して二値エッジ画像に
    変換し、該二値エッジ画像に細線化処理を施すことによ
    って、1画素幅または規定画素幅に細線化されたエッジ
    画像を得ることを特徴とする請求項1または2記載の車
    両検出方法。
  4. 【請求項4】 前記細線化される前の多値エッジ画像か
    ら各車両検出エリア毎にその検出エリア内のエッジを構
    成する画素の平均輝度値を求め、該エッジの平均輝度値
    と前記正規化したエッジ長の両方を用いて車両を抽出す
    ることを特徴とする請求項3記載の車両検出方法。
  5. 【請求項5】 前記車両検出対象領域が駐車場であり、
    かつ、前記車両検出エリアが当該駐車場内の個々の駐車
    エリアであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の車両検出方法。
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