JPH09105142A - バックホーの作業腕制御方法及び装置 - Google Patents

バックホーの作業腕制御方法及び装置

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JPH09105142A
JPH09105142A JP26381295A JP26381295A JPH09105142A JP H09105142 A JPH09105142 A JP H09105142A JP 26381295 A JP26381295 A JP 26381295A JP 26381295 A JP26381295 A JP 26381295A JP H09105142 A JPH09105142 A JP H09105142A
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bucket
arm
working
boom
speed
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Application number
JP26381295A
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English (en)
Inventor
Yoshizo Sakamoto
佳三 坂本
Shigeki Tada
茂樹 多田
Tetsuya Nakanishi
鉄也 中西
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気制御にて作業腕駆動用の油圧シリンダー
を駆動し、バケットの直線動作を行うバックホーにおい
て、反応性の遅い油圧シリンダーが含まれることによる
速度指令値の誤差や、バケットがストロークエンドに達
してしまうことよるバケット刃先の目標軌跡からのずれ
や、レバーの操作開始時も作業腕のストロークエンド時
における操作フィーリングの悪さを解消することを課題
とする。 【解決手段】 反応性の悪い油圧シリンダーをまず一定
の速度パターンで動作させた後、他の油圧シリンダーを
動作開始させ、また、バケット3がストロークエンドに
達すれば、バケットシリンダーCY3の油圧操作を停止
し、ブーム1・アーム2のみでバケットを動作するよう
にし、レバーの一定傾倒角度までは、経過時間に応じて
徐々に速度を上げる構成とし、ブームシリンダーCY1
・アームシリンダーCY2のストロークエンド直前の減
速開始時期は変動可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業腕を形成する
ブーム、アーム、及びバケットの各作業部を電気制御式
の油圧アクチュエーターにて駆動する構成のバックホー
において、対地角度を一定に保持したままバケットを直
線動作させる操作をする場合における、作業腕の制御方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バックホーは、作業腕を形成
するブーム、アーム、及びバケットの各作業部を、油圧
アクチュエーター(油圧シリンダー)にて回動操作し
て、バケット位置を移動させ、作業する構成となってい
る。このような構成において、斜面の仕上げ作業や、溝
底を水平に掘削する作業においては、バケットを一定の
直線に沿って動作させる必要があり、単に作業腕の各作
業部の油圧アクチュエーターをレバー操作する構成で
は、各作業部のレバーを同時に操作しなければならな
い。このような作業を行えるのは、非常に熟練した運転
者に限られ、そのような運転者がいなければ、手作業に
頼ることとなっていた。この点を解消して、電気制御に
て各作業部の油圧アクチュエーターを操作し、バケット
の直線動作を容易に操作可能とした構成が、従来、特公
昭54−37406号公報、特開昭61−266740
号公報にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電気制御式
油圧アクチュエーターを用いたバックホーにおいては、
バケット刃先を一定の対地角度に保持すべく、自動運転
設定して(設定しなければ、レバー操作で直接油圧アク
チュエーターを駆動して、各作業部を回動操作する手動
操作となる。)レバー操作をすれば、バケット刃先の対
地角度を保持すべく演算回路にて各作業部の速度目標値
が算出されて、バケット刃先が一定の直線に沿って動作
するようになる。しかし、実際には、電動式マニピュレ
ーターと違って、油圧アクチュエーター駆動式のものだ
と摩擦やヒステリシス等が大きく、各作業部の応答性能
が相違することが多い。従って、演算回路で各作業部の
速度目標値を設定しても、各作業部の動作と誤差が生じ
て、バケット刃先の軌跡が目標より外れてしまうという
不具合があった。
【0004】また、このようなバケット刃先の直線動作
時において、動作速度は、従来、レバーの傾倒角度に比
例させているが、動作開始時に急に大きくレバーを傾倒
させたりした場合には、バケット刃先が急激に動いて、
目標の到達位置を超えてしまったり、また、操作フィー
リングが悪い等の不具合がある。
【0005】また、このバケット刃先の直線動作制御の
開始時におけるバケット位置によっては、動作の途中で
バケット駆動用の油圧アクチュエーターがストロークエ
ンドとなってしまうことがある。この場合には、従来、
次のような不具合があった。まず、バケット駆動用油圧
アクチュエーターに対して油圧がかけられ続け、リリー
フ圧力まで油圧がかかり、機関負荷を不必要に増大させ
ることとなっていた。そして、演算回路では、ブーム、
アーム及びバケットの三作業部の動作を想定して各作業
部の駆動用油圧アクチュエーターを作動させるため、想
定外のバケット駆動用油圧アクチュエーターがストロー
クエンドとなった状態では、ブーム及びアームの動きだ
けでは、バケット刃先の軌跡は目標の直線軌跡から外れ
てしまうこととなっていた。
【0006】そして、各作業部の駆動用油圧アクチュエ
ーターは、ストロークエンドに至るまで、前記の如くレ
バーの傾倒角度に比例するので、大きな傾倒角度であれ
ば、ストロークエンドで作業部が急停止することとな
り、操作フィーリングが悪い。これを回避すべく、スト
ロークエンド直前にて油圧アクチュエーターの作動速度
を減速する構成が考えられるが、この減速開始位置をど
のように設定するかが問題となる。ストロークエンドに
非常に近い位置にすれば、作業部の動作速度が速い場合
に、急激な減速感を与える。逆に、ストロークエンドか
ら遠ければ、動作速度が遅い場合に、ストロークエンド
手前で、一層に動作速度が遅くなる期間が長くなり、苛
立ちを覚えてしまう。
【0007】本発明は、以上のように、電気制御にて油
圧アクチュエーターを駆動して各作業部を動作させるこ
とでバケットの直線動作を可能としたバックホーにおい
て、該バケットの直線動作時にて発生する、バケット刃
先の軌跡の誤差や、操作フィーリングの悪さを解消する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、請求項1の如く、作業腕を形成するブーム、アー
ム、及びバケットの各作業部を、電気制御式の油圧アク
チュエーターにて駆動する構成のバックホーにおいて、
バケットの刃先を直線動作させる場合に、一番応答性の
低い作業部には、予め設定した速度指令信号を発して動
作させ、他の二作業部は各々、前記の速度指令信号の発
信開始時からその作業部の姿勢と油圧ポンプ吐出量より
定めた時間だけ遅らせて速度指令信号を発信開始する制
御方法とした。
【0009】また、請求項2の如く、作業腕を形成する
ブーム、アーム、及びバケットの各作業部を電気制御式
の油圧アクチュエーターにて駆動する構成のバックホー
において、バケットの刃先を直線動作させる場合に、一
番応答性の低い作業部には、予め設定した速度指令信号
を発して動作させ、他の二作業部は各々、前記の速度指
令信号の発信開始時からその作業部の姿勢と油圧ポンプ
吐出量より定めた時間だけ遅らせて速度指令信号を発信
開始する構成とした。
【0010】また、請求項3の如く、作業腕を形成する
ブーム、アーム、及びバケットの各作業部を、レバー操
作による電気制御式の油圧アクチュエーターにて駆動す
る構成のバックホーにおいて、バケットの刃先を直線動
作させる場合に、経過時間に基づく割合をレバーの傾倒
角度に乗じた値に基づいて、各作業部の動作速度を制御
する構成とした。
【0011】また、請求項4の如く、作業腕を形成する
ブーム、アーム、及びバケットの各作業部を電気制御式
の油圧アクチュエーターにて駆動する構成のバックホー
において、バケットの刃先を直線動作させる場合に、バ
ケット駆動用油圧アクチュエーターがストロークエンド
となった時に同アクチュエーターへの動作指令の発信を
終了し、ブームとアームのみで、バケット刃先を、同一
の直線上に沿わせて動作させるよう構成した。
【0012】また、請求項5の如く、作業腕を形成する
ブーム、アーム、及びバケットの各作業部を電気制御式
の油圧アクチュエーターにて駆動する構成のバックホー
であって、ブーム及びアーム駆動用の油圧アクチュエー
ターがストロークエンド直前より減速する構成のものに
おいて、バケットの刃先を直線動作させる場合に、ブー
ム及びアームのストロークエンド直前の減速開始位置
を、その動作速度に応じて変動可能とした。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、添付の図面に
基づいて説明する。図1はバックホーの全体側面図、図
2はレバー操作による各作業部駆動用油圧アクチュエー
ターの電気制御回路図、図3は最も反応性の遅い作業部
駆動用油圧シリンダーへの速度指令パターンを示す経時
グラフ、図4は作業腕の各作業部駆動用油圧シリンダー
の速度指令パターンを示す経時グラフ、図5は操作レバ
ーを操作開始時より一定の傾倒角度にして油圧シリンダ
ーを駆動する場合の作業部の目標速度の経時グラフ、図
6は操作レバーを一定の角度ずつ徐々に傾倒させて油圧
シリンダーを駆動する場合の作業部の目標速度の経時グ
ラフ、図7はバケットシリンダーがストロークエンドに
ある場合のバケット刃先の補正制御を示す図、図8はブ
ームシリンダー又はアームシリンダーのストロークエン
ド直前の減速開始位置の移動制御を示す経時グラフ、図
9は図3及び図4図示の最も反応性の遅い作業部駆動用
油圧シリンダーへの速度指令を早期化する場合の各作業
部駆動用シリンダーへの速度指令発信制御フローチャー
ト、図10は図5及び図6図示のレバー系統の経過時間
に対応して作業部駆動用油圧シリンダーの作動速度を変
化させる場合の作業腕制御フローチャート、図11は図
7図示のバケットシリンダーがストロークエンドにある
時におけるブームシリンダー及びアームシリンダーによ
る補正制御フローチャート、図12は図8図示のブーム
シリンダー及びアームシリンダーの動作速度に応じての
ストロークエンド直前の減速制御フローチャートであ
る。
【0014】本発明に係るバックホーの、特に作業腕の
概略構成を図1より説明する。本体部5の前端に左右回
動可能なブームブラケット4が枢支されていて、該ブー
ムブラケット4の上端にブーム1の基端が枢支され、該
ブーム1の先端にはアーム2の基端が枢支され、該アー
ム2の先端には、バケット3及びバケットアーム3aが
枢支されていて、このように、ブーム1、アーム2、及
びバケット3の各作業部を連結して、作業腕を形成して
いる。なお、ブーム1、アーム2、バケット3の各基端
の枢支点(基端関節)を、それぞれA、C、Eとし、バ
ケット3の刃先位置をFとしている。
【0015】次に作業腕の駆動用油圧アクチュエータ
ー、即ち油圧シリンダーについて説明する。ブームブラ
ケット4の前端にブームシリンダーCY1の基端を枢支
し、そのシリンダーロッド先端をブーム1の中途部の曲
折部位の腹面に枢支している。ブーム1の曲折部位の背
面には、枢支点Bを設けていて、アームシリンダーCY
2の基端を枢支しており、該アームシリンダーCY2の
シリンダーロッド先端はアーム2の基端上部に枢支し
て、該枢支点をDとしている。そして、アーム2の途中
部の背面にはバケットシリンダーCY3の基端を枢支し
ており、そのシリンダーロッド先端をバケットアーム3
aに枢支している。
【0016】このような作業腕構成において、図2より
作業腕の各作業部の駆動用アクチュエーターの制御系に
ついて説明する。該駆動用アクチュエーターは、油圧シ
リンダーであるので、各油圧シリンダー制御用に、ブー
ムシリンダー用油圧バルブOV1、アームシリンダー用
油圧バルブOV2、バケットシリンダー用油圧バルブO
V3が具備されている。なお、作業腕全体と運転席を含
む上部車体AA全体が下部車体BB上で、油圧モーター
にて回動可能となっていて、この油圧制御用に旋回用油
圧バルブOV4が設けられている。
【0017】これらの油圧バルブ制御は、本体部5の運
転部に設けた図2図示の左右二本の操作レバーLV1・
LV2による。操作レバーLV1は、前後回動によりア
ームシリンダー用油圧バルブOV2を制御して、アーム
2を前後回動操作し、左右回動により旋回用油圧バルブ
OV4を制御して、上部車体AAを回動操作して作業腕
全体の旋回操作をする。また、操作レバーLV2は、前
後回動によりブームシリンダー用油圧バルブOV1を制
御して、ブーム1を前後回動操作し、左右回動によりバ
ケットシリンダー用油圧バルブOV3を制御して、バケ
ット3を前後回動操作する。
【0018】そして、該操作レバーLV1には直線動作
用スイッチSWが具備され、該直線動作用スイッチSW
をONすると、作業腕の自動制御設定となる。即ち、該
操作レバーLV1の操作はバケット3の刃先位置Fの操
作用レバーとなるものであり、該操作レバーLV1を前
後に回動すれば前後に、左右に回動すれば左右にバケッ
ト3の刃先を一定の対地角度を保持したまま直線的に動
作させるものとなる。
【0019】このように一本の操作レバーLV1の傾倒
操作にて、バケット3はもとより、アーム2、ブーム1
の回動、及び上部車体AAの旋回も同時に駆動操作され
る。これは前記の各油圧バルブOV1〜OV4を、各油
圧バルブに対応する電磁バルブSV1〜SV4にてパイ
ロット制御するものであり、操作バーLV1を傾倒操作
すると、コントローラ6にて各作業部の目標速度値が算
出されて、各電磁バルブSV1〜SV4の切換制御がな
され、各油圧バルブOV1〜OV4が制御されて、該バ
ケット3が一定の姿勢を保持(一定の対地角度を保持)
して、直線動作するのである。
【0020】このようなアクチュエーターの駆動構成お
いて、バケット3を直線動作させる場合の各作業部の制
御構造を以下に説明する。まず、コントローラ6におけ
る各作業部の目標速度値の算出方法について説明する。
作業腕の関節A、C、Eの各回動角度をθ1 、θ2 、θ
3 とし、A・C間、C・E間、及びE・F間の各距離を
それぞれL1 、L2 、L3 とする。図7の如くバケット
3の刃先点F(以後、バケット刃先F)を直線状の目標
軌道SLに沿わせて動作させるのに、その目標軌道SL
の水平方向座標をx座標、垂直方向座標をz座標とすれ
ば、該バケット刃先Fの位置は、数1のように表され
る。
【0021】
【数1】
【0022】そして、該バケット刃先Fのx,z各方向
の速度をx’,z’とし、更に、各関節A,C,Eの回
動角速度をθ1',θ2',θ3'とすると、該バケット刃先
Fの移動速度(x’,z’)と各関節A,C,Eの回動
角速度(θ1',θ2',θ3')との関係は、数2のように
表される。
【0023】
【数2】
【0024】バケット刃先Fの座標(x,z)は、目標
軌道SLに沿うものであって、該目標軌道SLの対地角
度をφとすれば、この直線の一次方程式は、z=x・t
anφ+bとなる。そこで、バケット刃先Fの速度ベク
トルが、z’=x’・tanφを保持するように各関節
の角速度を求めればよい。関節A・C、即ちブームとア
ームの両回動角速度を求める上で、まず、各角速度(θ
1', θ2')とバケット刃先Fの移動速度(x’,z’)
との関係を、数2を基に、数3のように設定する。
【0025】
【数3】
【0026】なお、ここで、数3より、ブーム回動角速
度をアーム回動角速度より求めることができる。即ち、
数4の如くである。
【0027】
【数4】
【0028】バケット刃先Fの速度(目標軌道SLに沿
った刃先速度)Vdは、操作レバーLV1の傾倒角度に
て設定されるものであり、こうして、該刃先速度Vdが
設定されると、刃先の各座標軸毎の移動速度(x’,
z’)に関して、数5が成立する。
【0029】
【数5】
【0030】そして、数3及び数5より、数6が求めら
れ、ブーム回動角速度とアーム回動角速度の各速度指令
値が、それぞれ操作レバーLV1の傾倒量にて設定した
刃先速度Vdを基に決定するのである。
【0031】
【数6】
【0032】このように、ブーム、アーム、或いはバケ
ットの回動角速度は、直線動作用スイッチSWのON時
である自動制御設定時において、操作レバーLV1の傾
倒方向及び傾倒角度にて自動的に演算回路より算出され
る。
【0033】しかし、このように作業腕自動制御機構を
構成した場合であっても、作業腕の各作業部が、油圧シ
リンダーにて駆動されるものであることから、油圧シリ
ンダーの摩擦やヒステリシス等にて、応答性が劣る場合
がある。三作業部の油圧シリンダーの中で、いずれかの
油圧シリンダーが他のものよりも応答性が遅ければ、ど
の油圧シリンダーも均一な応答性と想定して設定した各
作業部の油圧シリンダーへの速度指令値に比して、実際
の油圧シリンダーの作動速度が遅くなってしまい、バケ
ット刃先は、目標の軌跡からずれてしまうこととなる。
【0034】そこで、ブーム1、アーム2、及びバケッ
ト3の各作業部のうち、最も応答性の遅いものをW1と
し、他の作業部をW2・W3とすると、作業部W1を、
他の作業部W2・W3に比して、いち早く動作させるよ
うに構成する。まず、この場合の作業部W1の駆動用油
圧アクチュエーター(シリンダー)への速度指令パター
ンを、図3より説明する。座標軸として、横軸には時間
tを、縦軸には作業部W1の油圧シリンダー速度指令値
W1を取っている。該作業部W1の油圧シリンダーに
は、操作レバーLV1の傾倒量に応じた速度指令値を発
する前に、まず一定パターンの速度指令値を発する。即
ち、操作レバーLV1を操作した時刻t01に、直ちに該
油圧シリンダーに、その油圧シリンダーがどのような条
件でも作動しない範囲での最大値の速度指令値S1 を発
する。そして、該作業部の基端関節の角速度を検出し
て、該油圧シリンダーが作動開始する時刻t02まで速度
指令値を比例的に増大させる。該時刻t02での速度指令
値がS2 である場合、その後、該油圧シリンダーが、速
度指令値S2 に該当する速度で実際に作動するまで速度
指令値をS2 に保持する。該速度指令値S2 は、油圧シ
リンダーが中負荷で、必ず作動する速度指令値である。
こうして、速度指令値S2 の該当速度に該油圧シリンダ
ーの作動速度が達したら(時刻t03)、その後、該作業
部W1の油圧シリンダーに、操作レバーLV1の傾倒角
度に応じた速度指令値を発する。
【0035】このように、応答性の最も遅い作業部W1
の油圧シリンダーには、操作レバーLV1の操作開始と
同時に、一定パターンで速度指令値を発した後、操作レ
バーLV1の操作に基づく速度で油圧制御するものであ
って、一方、他の作業部W2・W3の各油圧シリンダー
に対しては、操作レバーLV1の傾倒角度に基づく速度
指令値を発するものの、その速度指令値の発信開始を一
定時間遅らせる。即ち作業部W2の油圧シリンダーへの
速度指令値SW2及び作業部W3の油圧シリンダーへの速
度指令値SW3の発信開始時刻を、図4の如く、作業部W
1の油圧シリンダーへの速度指令値発信開始時刻、即ち
操作レバーLV1の操作時刻to1よりもそれぞれT1
2 だけ時間を遅らせる。
【0036】この遅れ時間T1 、T2 に関しては、各作
業部W2、W3の各基端関節の角速度をθW2、θW3、ま
た、油圧ポンプから各油圧シリンダーの油圧切換バルブ
(前記のOV1〜OV3のいずれか)への作動油流量を
W2、QW3として、これらを基に、数7の如き関数式を
設定して求められる。
【0037】
【数7】
【0038】また、各作業部W2・W3の油圧シリンダ
ーへの速度指令値SW2・SW3は、作業部W1の油圧シリ
ンダーへの速度指令値SW1が発せられている状態で、な
おかつバケット刃先を目標の直線軌跡に沿わせる上で、
操作レバーLV1の傾倒角度に応じた値となっている。
【0039】図9のフローチャートは、最も反応性の遅
い作業部W1を予めアーム2として、アーム2に他の作
業部にさきがけて速度指令値SW1を発信するように設定
しておき、最初の油圧ポンプからの各シリンダーCY1
〜3への吐出量を測定した上で、作業部W1として設定
したアーム2を、ブーム1の反応性が最も遅いと判定さ
れた場合にはブーム1に、バケット3の反応性が最も遅
いと判定された場合にはバケット3に置換した上で、前
記の各作業部W1〜W3への速度指令値の発信制御を示
している。
【0040】このように、応答の遅い油圧シリンダーを
いち早く作動させる方法及び装置とした場合において、
問題なのは、この応答の遅い油圧シリンダーにて駆動す
る作業部W1を、殆ど動作させる必要がない場合であ
る。このような場合に、図3及び図4に図示するような
パターンの速度指令を発するのは、却って不具合が生じ
る。例えば応答性の遅い油圧シリンダーを有する作業部
W1がアーム2である場合で、該アーム2を殆ど動作さ
せる必要がない場合、それでも操作レバーLV1の操作
開始時にアーム2に強制的に速度指令値を付与すれば、
不必要にアーム2を動作させることとなり、これを是正
すべく、ブーム1等への速度指令値が増大するという結
果を生じるおそれもある。ブーム1は全長が長いことか
ら慣性力が大きく、これを急激に動作させるのは、有害
な振動を生じるとともに、乗り心地の悪いものになるこ
とがある。
【0041】そこで、図3及び図4の如く、油圧シリン
ダーの応答性の違いを考慮して各油圧シリンダーに速度
指令値を発する場合と、前記の如く、各作業部の油圧シ
リンダーの応答性を均一と想定して、操作レバーLV1
の傾倒角度から求められるバケット3の刃先速度Vdに
基づいて、各油圧シリンダーに速度指令値を発する場合
との中から、特に慣性力の大きいブーム1の回動量を小
さく抑えることのできる方を選択できるようにする。こ
うすれば、ブーム1の急激な動作を抑えて、ショックを
防止できるとともに、ブームシリンダーCY1の適正速
度を超える速度指令値が発せられて、ブーム1が目標軌
跡を外れるという事態も回避できる。
【0042】以上で述べてきたように、操作レバーLV
1の傾倒角度に応じて油圧シリンダーに速度指令値が発
せられる構成において、動作開始時や、或いは前記の応
答性の悪い作業部W1における油圧シリンダーへの速度
指令値の、最初の一定パターンの速度指令から、操作レ
バーLV1の傾倒に応じた速度指令に移行する時(図3
中の時刻t03)、一気に操作レバーLV1にて設定した
速度指令値に油圧シリンダーの作動速度が立ち上がるの
は、操作フィーリング上有害なショックが発生するの
で、ある程度徐々に作動速度が増大する構成としてい
る。
【0043】まず、操作レバーLV1によるバケット刃
先速度の目標速度をVL をとし、実際の制御系への速度
指令値に基づくバケット刃先の目標速度をVC とし、こ
の経時グラフである図5及び図6において、VL を破線
で、VC を実線で示す。図5は、操作レバーLV1によ
る目標速度VL を、最初から最終的な目標速度vt に設
定すべく、一定の傾倒角度に保持している場合における
時間tの経過に対する速度Vの変位量を表している。こ
の場合に、実際のバケット刃先が目標速度vtに達する
時刻をt11と設定し、該時刻t11に達するまでの刃先速
度vが、図5の如く、直線的に、即ち、時間経過に正比
例して増大するようにする。即ち、0≦t≦t11におい
て、VL =vt (一定値)であり、VC は、数8の如
く、初期値を0とする時間tの一次関数となっている。
【0044】
【数8】
【0045】図6は、操作レバーLV1の傾倒角度を、
時間毎に比例的に増大させていくように操作した場合で
あって、操作レバーL1による目標速度VL は、操作開
始時においてv0 としており、操作レバーLV1の傾倒
角度による目標速度VL と油圧シリンダーの制御系の目
標速度VC とが一致する時刻をt11とし、時刻t11以後
の、操作レバーLV1の傾倒とともに直線的に、即ち時
間経過に正比例して増大するバケット刃先速度をvt
している。この場合、VL =vt ・t+v0 、即ち、時
間tの一次関数であり、0≦t≦t11における制御系の
目標速度VC は数9の如く、初期値を0とする時間tの
二次関数となる。
【0046】
【数9】
【0047】図10図示のフローチャートは、図5の場
合、図6の場合を含めて、バケット刃先を直線動作させ
る時に、操作レバーLV1の傾倒経過時間に対応して速
度指令値を徐々に増大させていくような制御を示してい
るが、このような制御は、特に操作レバーLV1の傾倒
角度が大きい時、即ち、バケット3の移動量の大きい時
とし、傾倒角度が小さく、バケット3の移動量が小さい
時には、このような経過時間に対応した増速制御は必要
ないので、傾倒角度に比例した速度指令値を発するよう
にしているのである。
【0048】次に、バケット刃先を直線動作させる上
で、途中でバケットシリンダーCY3がストロークエン
ドに達する場合についての対処機構について説明する。
まず、バケット3の回動角度θ3 を検出すべく、バケッ
ト3の基端関節E(図1図示)に角度センサーを設け、
この検出値をもとに、バケットシリンダーCY3のスト
ロークエンドを検出する(ストロークエンドとなる回動
角度θ3 は、予め算出されている)。該バケットシリン
ダーCY3がストロークエンドに達したことが検出され
た時、操作レバーLV1の操作方向が、バケット3の可
動範囲内に向いていれば、バケットシリンダーCY3へ
の速度指令値はそのまま発信し続ける。そしてもしも該
操作レバーLV1の操作方向が、バケット3を、ストロ
ークエンドから非可動範囲側へ動作させる向きに向いて
いれば、該バケットシリンダーCY3への速度指令値の
発信を停止する。これによって、不必要な圧油供給を抑
制でき、エンジン負荷を不必要に増大させるのを回避で
きる。
【0049】該バケット3を、ストロークエンドから非
可動範囲側に動作させる場合においては、バケット3が
動作するものと想定した上でそのままブーム1及びアー
ム2だけを動作させていれば、バケット刃先Fは、次第
に目標軌道SLから離れてしまう。そこで、ブーム1及
びアーム2の動作に、バケット3の動作を補う動作を加
味する。これについて、図7より説明する。図7におい
て、バケット刃先Fの目標軌道をSL、該目標軌道SL
の水平座標軸をx軸、垂直座標軸をz軸とし、該目標軌
道SLの対地角度(x軸に対する角度)をφとしてい
る。バケット3において、その基端関節Eより刃先Fま
での距離をLとし(図1ではL3 )、ストロークエンド
に達してなお動作したことにより実際に目標軌道SLよ
りずれたバケット3を実線で、ストロークエンドに達し
ない場合における目標とするバケット3の状態をバケッ
ト3’として破線で描いている。なお、以上の制御を示
すフローチャートを図11にて開示している。
【0050】まず、バケット刃先Fの目標軌道SLから
のずれ(偏差)ΔFを算出しなければならない。刃先F
が目標軌道SLからΔFずれた場合におけるバケット3
の実際の対地角度をα、その時のバケット3の対地角度
目標値、即ち、図7におけるバケット3’の対地角度を
αr とすると、ΔFは、数10の如くである。
【0051】
【数10】
【0052】この偏差Δbをx軸、z軸に各々分解し
て、x軸向方向の偏差Δxとz軸方向の偏差Δzを数1
1の如く得る。
【0053】
【数11】
【0054】こうして求めた偏差Δx、Δzより、ブー
ム1及びアーム2の動作に、バケット刃先の偏差を是正
する動作を加味するのである。
【0055】最後に、バケット刃先を直線動作させる場
合におけるブームシリンダーCY1及びアームシリンダ
ーCY2のストロークエンド直前の減速構造について、
図8をもとに説明する。各油圧シリンダーは、各作業部
動作中の作動速度をそのまま保持したままストロークエ
ンドに達すると、作業部が急停止することなり、ショッ
クが大きく、操作フィーリングが悪い。そこで、ストロ
ークエンド直前となった油圧シリンダーへの速度指令値
を低減して、減速させるようにしている。
【0056】一方、このような減速機構を設けた場合に
おいて、ストロークエンド時にバケット刃先の動作速度
が0になるように、バケット刃先が漸次減速する仕様に
すれば、ストロークエンド付近でシリンダー駆動用の油
圧に余裕がないので、一旦停止しては再度動き出すとい
うヒステリシスの状態を生じ、やはり操作フィーリング
は悪くなる。従って、操作フィーリングの悪さを感じさ
せない程度の微小速度を保ったままストロークエンドに
達するようにするのが望ましい。
【0057】更に、減速開始時期を一定にしていては、
シリンダーの作動速度、即ちバケット刃先の動作速度に
よっては、それが速すぎると感じたり、遅すぎると感じ
たりする。例えば、動作速度が速い場合に適当と感じら
れる減速開始時期も、該動作速度が遅い状態では、スト
ロークエンドよりかなり手前から減速が開始し、なお一
層遅い状態で、ストロークエンドまでのバケット刃先の
動作が続くので、操作するものに苛立ちを覚える。一
方、動作速度が遅い場合に適当と感じられる減速開始時
期は、該動作速度が速い場合には、ストロークエンドに
近すぎて、減速開始時期とストロークエンドとの間隔が
短く、作業部が急停止したような間隔を与え、操作フィ
ーリングの向上とはならない。そこで、減速開始時期
を、シリンダーの作動速度によって変動できるようにす
ることが望まれる。
【0058】以上のことから、バケット刃先を直線動作
させる場合において、バケット3の刃先速度Vdが、ブ
ームシリンダーCY1又はアームシリンダーCY2のス
トロークエンド手前で、図8のように減速する構成とし
ている。なお、横軸は時間tの経過を示している。ま
ず、ストロークエンド付近におけるヒステリシスを解消
するため、ストロークエンド時t23において、各シリン
ダーが、最小速度vminを保持するようにしている。そ
して、バケット刃先が最大速度vmax の時に、減速開始
時刻をt21と設定し、また、最小速度vmin の時には、
そのままの速度をストロークエンド時t23まで保持する
ようにしている。そして、バケット刃先の動作速度が、
最小速度から最大速度までの間で、例えばvである時
に、減速開始時刻を、t21〜t23の間のt22とするとい
う具合に、最小速度から最大速度までの間での動作速度
に応じて、減速開始時刻を変動させる構成としている。
こうして、ストロークエンド手前にて、バケット刃先の
速度に応じて、適当と感じられるような減速が得られ、
また、ストロークエンド直前においても、最小速度を保
持して、不快なヒステリシスを生じずに動作が停止する
ようになる。
【0059】図12図示のフローチャートは、ブームシ
リンダーCY1及びアームシリンダーCY2の動作速度
が、高速域か、或いは中速域の場合に、ストロークエン
ド直前の減速時期を早期化するものとし、低速域では逆
に減速制御を解除、即ちストロークエンドまで動作速度
を保持するものとした制御フローチャートを示してい
る。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、請求項1及び2の如く、
応答性の低い作業部に、他の二作業部に先駆けて一定の
速度指令信号を発するものであり、他の二作業部にも、
作業部の姿勢及び油圧ポンプ吐出量から割り出す適正な
時間だけ遅らせて速度指令信号を発する制御方法及び装
置としたので、バケット、アーム、ブームの各作業部の
応答が常に均一で、バケット刃先を直線動作させる上
で、バケット刃先が目標軌道から外れにくくなる。
【0061】また、請求項3の如く、バケット刃先を直
線動作させる上で、通常、動作速度をレバーの傾倒角度
に比例させるが、経過時間に基づく割合をレバーの傾倒
角度に乗じた値に基づいて動作速度を制御すると、徐々
に動作速度が増速するようになるので、前者の場合に生
じる動作開始時における急な速度変化によるショックが
解消させ、操作フィーリングを向上できる。
【0062】また、請求項4の如く、バケットの刃先を
直線動作させる場合に、バケット駆動用油圧アクチュエ
ーターがストロークエンドとなった時に同アクチュエー
ターへの動作指令の発信を終了する構成とすることで、
ストロークエンドに達しているにもかかわらずバケット
駆動用油圧アクチュエーターへの圧油供給を続けて不必
要にリリーフ圧油を吐出し、エンジン負荷を無駄に高め
るという不具合がなくなり、コスト低減にも貢献でき
る。また、バケット刃先を、バケット駆動用油圧アクチ
ュエーターのストロークエンドから非可動側に動作させ
る場合に、ブームとアームのみで、バケット刃先を、同
一の直線上に沿わせて動作させるよう構成したので、バ
ケット駆動用油圧アクチュエーターが作動していなくて
もバケット刃先を目標の直線軌道に沿って動作させるこ
とができる。
【0063】また、請求項5の如く、ブーム及びアーム
駆動用の油圧アクチュエーターのストロークエンド直前
の減速開始位置を、その動作速度に応じて変動可能とし
たことで、バケット刃先の動作について、ストロークエ
ンド手前にて、その速度に応じて、適当と感じられるよ
うな減速が得られ、ストロークエンド手前における作業
の急停止による不快なショックや、必要以上の減速で苛
立ちを覚えるといった事態が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホーの全体側面図である。
【図2】レバー操作による作業腕駆動用油圧アクチュエ
ーターの電気制御回路図である
【図3】最も反応性の遅い作業腕駆動用油圧シリンダー
への速度指令パターンを示す経時グラフである。
【図4】作業腕の各作業部駆動用油圧シリンダーの速度
指令パターンを示す経時グラフである。
【図5】操作レバーを操作開始時より一定の傾倒角度に
して油圧シリンダーを駆動する場合の作業部の目標速度
の経時グラフである。
【図6】操作レバーを一定の角度ずつ徐々に傾倒させて
油圧シリンダーを駆動する場合の作業部の目標速度の経
時グラフである。
【図7】バケットシリンダーがストロークエンドにある
場合のバケット刃先の補正制御を示す図である。
【図8】ブームシリンダー又はアームシリンダーのスト
ロークエンド直前の減速開始位置の移動制御を示す経時
グラフである。
【図9】図3及び図4図示の最も反応性の遅い作業部駆
動用油圧シリンダーへの速度指令を早期化する場合の各
作業部駆動用油圧シリンダーへの速度指令信号発信制御
フローチャートである。
【図10】図5及び図6図示のレバー系統の経過時間に
対応して作業部駆動用油圧シリンダーの作動速度を変化
させる場合の作業腕制御フローチャートである。
【図11】図7図示のバケットシリンダーがストローク
エンドにある時におけるブームシリンダー及びアームシ
リンダーによる補正制御フローチャートである。
【図12】図8図示のブームシリンダー及びアームシリ
ンダーの動作速度に応じてのストロークエンド直前の減
速制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 ブーム 2 アーム 3 バケット 3a バケットアーム CY1 ブームシリンダー CY2 アームシリンダー CY3 バケットシリンダー LV1 操作レバー LV2 操作レバー SW 直線動作用スイッチ A ブーム基端関節 B アームシリンダー基端枢支部 C アーム基端関節 E バケット基端関節 F バケット刃先 AA 上部車体 BB 下部車体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業腕を形成するブーム、アーム、及び
    バケットの各作業部を電気制御式の油圧アクチュエータ
    ーにて駆動する構成のバックホーにおいて、バケットの
    刃先を直線動作させる場合に、一番応答性の低い作業部
    には、予め設定した速度指令信号を発して動作させ、他
    の二作業部は各々、前記の速度指令信号の発信開始時か
    らその作業部の姿勢と油圧ポンプ吐出量より定めた時間
    だけ遅らせて速度指令信号を発信開始することを特徴と
    するバックホーの作業腕制御方法。
  2. 【請求項2】 作業腕を形成するブーム、アーム、及び
    バケットの各作業部を電気制御式の油圧アクチュエータ
    ーにて駆動する構成のバックホーにおいて、バケットの
    刃先を直線動作させる場合に、一番応答性の低い作業部
    には、予め設定した速度指令信号を発して動作させ、他
    の二作業部は各々、前記の速度指令信号の発信開始時か
    らその作業部の姿勢と油圧ポンプ吐出量より定めた時間
    だけ遅らせて速度指令信号を発信開始する構成としたこ
    とを特徴とするバックホーの作業腕制御装置。
  3. 【請求項3】 作業腕を形成するブーム、アーム、及び
    バケットの各作業部をレバー操作による電気制御式の油
    圧アクチュエーターにて駆動する構成のバックホーにお
    いて、バケットの刃先を直線動作させる場合に、経過時
    間に基づく割合をレバーの傾倒角度に乗じた値に基づい
    て、各作業部の動作速度を制御する構成としたことを特
    徴とするバックホーの作業腕制御装置。
  4. 【請求項4】 作業腕を形成するブーム、アーム、及び
    バケットの各作業部を電気制御式の油圧アクチュエータ
    ーにて駆動する構成のバックホーにおいて、バケットの
    刃先を直線動作させる場合に、バケット駆動用油圧アク
    チュエーターがストロークエンドとなった時に同アクチ
    ュエーターへの動作指令の発信を終了し、ブームとアー
    ムのみで、バケット刃先を、同一の直線上に沿わせて動
    作させるよう構成したことを特徴とするバックホーの作
    業腕制御装置。
  5. 【請求項5】 作業腕を形成するブーム、アーム、及び
    バケットの各作業部を電気制御式の油圧アクチュエータ
    ーにて駆動する構成のバックホーであって、ブーム及び
    アーム駆動用の油圧アクチュエーターがストロークエン
    ド直前より減速する構成のものにおいて、バケットの刃
    先を直線動作させる場合に、ブーム及びアームのストロ
    ークエンド直前の減速開始位置を、その動作速度に応じ
    て変動可能としたことを特徴とするバックホーの作業腕
    制御装置。
JP26381295A 1995-10-12 1995-10-12 バックホーの作業腕制御方法及び装置 Pending JPH09105142A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115387426A (zh) * 2022-08-29 2022-11-25 三一重机有限公司 作业机械的控制方法、装置、设备及作业机械

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115387426A (zh) * 2022-08-29 2022-11-25 三一重机有限公司 作业机械的控制方法、装置、设备及作业机械
CN115387426B (zh) * 2022-08-29 2023-11-28 三一重机有限公司 作业机械的控制方法、装置、设备及作业机械

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