JPH09105090A - 混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法 - Google Patents

混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法

Info

Publication number
JPH09105090A
JPH09105090A JP8093720A JP9372096A JPH09105090A JP H09105090 A JPH09105090 A JP H09105090A JP 8093720 A JP8093720 A JP 8093720A JP 9372096 A JP9372096 A JP 9372096A JP H09105090 A JPH09105090 A JP H09105090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
hydrocyclone
density
pitch
low density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8093720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2787669B2 (ja
Inventor
Bruce Crossley
ブルース・クロスリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beloit Technologies Inc
Original Assignee
Beloit Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Beloit Technologies Inc filed Critical Beloit Technologies Inc
Publication of JPH09105090A publication Critical patent/JPH09105090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787669B2 publication Critical patent/JP2787669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/08Removal of fats, resins, pitch or waxes; Chemical or physical purification, i.e. refining, of crude cellulose by removing non-cellulosic contaminants, optionally combined with bleaching
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21DTREATMENT OF THE MATERIALS BEFORE PASSING TO THE PAPER-MAKING MACHINE
    • D21D5/00Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor
    • D21D5/18Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor with the aid of centrifugal force
    • D21D5/24Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor with the aid of centrifugal force in cyclones

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 混合熱帯広葉樹から作られたパルプの品質を
改善する。 【解決手段】 高密度物質を除去するハイドロサイクロ
ン20は、好ましくは、POSIFLOW(米国登録商
標)クリーナであり、低密度用ハイドロサイクロン22
は好ましくは、UNIFLOWクリーナであって、その
両方とも、ベロイトコーポレーションのベロイトジョー
ンズ部から入手できる。混合熱帯広葉樹パルプからピッ
チや樹脂を浄化する方法は、連続して接続された2つの
一次高密度用ハイドロサイクロン20を使用する。高密
度用ハイドロサイクロン20からの除去物の流れは2個
の二次ハイドロサイクロン22により処理され、その二
次ハイドロサイクロンからの除去物の流れは順次、2個
の連続して接続された三次ハイドロサイクロンにより処
理される。一次高密度用ハイドロサイクロンからのアウ
トプットは、連続して接続された2個の低密度用ハイド
ロサイクロンへ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、製紙用パル
プを浄化する装置と方法、特に、ハイドロサイクロンを
使用する装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木材やリサイクル材料から製造される製
紙用パルプは、しばしば、その繊維から作られる紙の品
質を低下させる粒子で汚染される。それらの汚染物質は
一般に、高密度汚染物質と低密度汚染物質とに分けられ
る。高密度汚染物質には、砂、インキ汚点、木片、及び
樹皮片が含まれる。クロスリー外の米国特許第5,24
0,115号に開示されたもののようなハイドロサイク
ロンは、紙料から高密度汚染物質を除去するのに非常に
効果的であることがわかっている。
【0003】特に、紙料が再生紙又は厚紙で製造される
時、紙料はまた、低密度汚染物質で汚染されることがあ
る。低密度汚染物質には、ワックス、熱い溶融物、ポリ
スチレン及びポリエチレンが含まれる。これらの低密度
物質やその他の低密度物質やプラスチックも、特に、紙
にとって厄介なものである。
【0004】それらの物質は、仕上げ製品を汚染するば
かりでなく、製紙機械のロール、フェルト、ブランケッ
トに粘着するので、ブランケットやフェルトを一層頻繁
に取りかえる必要がある。さらに、製紙機械それ自体に
粘着物質がたまると、紙の破断が一層頻繁に生じること
になる。
【0005】一般に、紙は、製紙機械の末端部でリール
に巻かれる時、まだ高温の状態にある。溶融温度の低い
低密度物質が存在すれば、そこに粘着性を生じさせるの
で、紙の隣接層がくっつくことにもなる。
【0006】形成された紙ロールが粘着性をもつと、そ
のロールが巻かれる時、紙が破断する。さらに、その粘
着性は、紙ウエブに表面に表面破断を導くことにより紙
の品質を低下させる。
【0007】これらの問題の発生を少くするために、製
紙用パルプから軽量汚染物質を除去するハイドロサイク
ロンが開発された。その特に効果的な1つの型は、マサ
チュセッツ州、ダルトンに所在するベロイトコーポレー
ションのジョーンズ部から入手できるクリーナ、即ちU
NIFLOWクリーナである。
【0008】紙の製造において、種々のソースからのセ
ルローズ繊維は、スタート材料として使用される。その
スタート材料には、針葉樹である軟木、広葉樹である堅
木、竹、麻が含まれ、砂糖きびの廃棄物でさえ含まれ
る。各種の材料は独自の特徴を有する。
【0009】製紙技術や製紙科学が絶え間なく開発され
てきたので、種々のパルプを純化し、これらの種々の材
料でより優れた、より安価な紙を製造するために、新旧
両技術が使用されてきた。
【0010】特に困難さが証明されている製紙用供給紙
料は、マレーシアやその他の熱帯地域産の混合熱帯広葉
樹で製造されるものである。これらの木材で製造される
パルプは、ピッチ粒子や小片、ピッチを含む或る繊維導
管で汚染される。
【0011】これらの混合熱帯木材について、以前行っ
た研究から、ピッチを分散させると、サンプルのその視
覚的衝撃が低下することがわかった。しかしながら、そ
のように分散させることは、非常に金のかかる作業であ
った。
【0012】なぜなら、それを分散させるために必要な
装置が多大な動力を要求するからである。その結果、木
材繊維からピッチを除去する作業が、高密度用セパレー
タを使って行われるようになった。この混合熱帯広葉樹
の場合、これは全体的に有効性が低いことがわかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで必要とされるの
は、混合熱帯広葉樹から製造されるパルプの品質を改善
する方法である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は混合熱帯
広葉樹で形成されるパルプに使用される。この方法は2
つの型のハイドロサイクロンを使用する。第1型は高密
度物質を除去するためのものであり、第2型は低密度物
質を除去するためのものである。
【0015】高密度物質を除去するハイドロサイクロン
は、好ましくは、マサチュセッツ州、ダルトンに所在す
るベロイトコーポレーションのベロイトジョーンズ部か
ら入手できるPOSIFLOW(米国登録商標)クリー
ナである。低密度用ハイドロサイクロンは、ベロイトコ
ーポレーションのベロイトジョーンズ部から入手できる
UNIFLOWクリーナである。
【0016】混合熱帯広葉樹のパルプからピッチや樹脂
を浄化する好ましい方法は、連続的に接続された2つの
一次高密度用ハイドロサイクロンを通って0.7〜0.
8%の濃度を有する紙料中のパルプを処理する工程を含
む。その高密度用ハイドロサイクロンからの除去物の流
れは、2つの二次ハイドロサイクロンによって処理され
る。この二次ハイドロサイクロンからの除去物の流れ
は、順次、2つの連続的に接続された三次ハイドロサイ
クロンにより処理される。
【0017】一次高密度用ハイドロサイクロンのアウト
プットは、連続して接続された2つの低密度用ハイドロ
サイクロンへ送られる。そのアウトプットは実質的に、
ピッチも樹脂も含んでいない。二次ハイドロサイクロン
のアウトプットは0.6%濃度に希釈され、それから一
次ハイドロサイクロンへ送られる。その間、三次ハイド
ロサイクロンからのアウトプットは、0.5〜0.6%
に希釈され、二次ハイドロサイクロンのインプットへ送
られる。三次高密度用クリーナと2個の低密度用クリー
ナのアウトプットは、水が浄化され、再使用されるよう
に浄化器へ送られる。
【0018】そこで、本発明の特徴は、混合熱帯広葉樹
から作られたパルプからピッチや樹脂を除去する方法を
提供することである。
【0019】本発明のもうひとつの特徴は、混合熱帯広
葉樹のパルプを純化して、そのようなパルプを利用して
製紙機械で使用されるブランケットやフェルトの寿命を
延ばす方法を提供することである。
【0020】本発明のもうひとつの特徴は、混合熱帯広
葉樹から製造される紙の品質と外観を改善することであ
る。
【0021】本発明の更なる目的、特徴、効果は、添付
図面に関連して説明した以下の詳細な説明から明らかと
なるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】特に図1〜3を通して、同一符号
は同一部品を示す。第1型ハイドロサイクロン20が図
2に示されている。このハイドロサイクロン20は、製
紙用紙料から高密度汚染物質を除去するために設計され
た型のものである。図3に示すハイドロサイクロン装置
22は、製紙用紙料の流れから低密度粒状汚染物質を除
去するために設計されたものである。
【0023】高密度用クリーナ20と低密度用クリーナ
22は同一原理で機能する。高密度用セパレータ20に
おいて、製紙用繊維と望ましくない汚染物質とを含む水
が、テーパー形円筒チェンバ28の頂部26でインフィ
ード24へ噴射される。
【0024】噴流水が正接状に噴射されると、それはチ
ェンバ28の壁30のまわりで螺旋状になり、壁30へ
向って遠心加速を生じさせる。その遠心加速作用が流入
紙料を分離させる。高密度用セパレータ20において、
ハイドロサイクロンは、供給流21から高密度物質を除
去するように仕組まれている。
【0025】アウトフロー32から容認流31が流出
し、サイクロン20の底部36から除去物34が排除さ
れる。好ましい高密度用セパレータはPOSIFLOW
(米国登録商標)クリーナであって、これはマサチュセ
ッツ州、ダルトンにあるベロイトコーポレーションのベ
ロイトジョーンズ部から入手できる。
【0026】図3のハイドロサイクロン22は、低密度
物質を除去するためのものであって、これも同様に、イ
ンフィード40を有し、このインフィード40は、壁4
4を備えたチェンバ42内へ供給流21が正接状に噴射
するのを可能にする。
【0027】低密度物質50は、チェンバ42の底部4
8内へ上から伸長する管46によって除去され、この管
46はチェンバ42内に形成された渦巻き水柱の中心部
分を除去する。重量の軽い除去物50は管46を通って
送られ、ドレーン52から除去される。
【0028】容認流33は収集チェンバ56から出口5
4に収集される。好ましい低密度用ハイドロサイクロン
22は、UNIFLOWクリーナとして知られた型のも
のであって、これもマサチュセッツ州、ダルトンにある
ベロイトコーポレーションのジョーンズ部から入手でき
る。
【0029】図2、図3に示されるようなハイドロサイ
クロン装置は、紙パルプから種々の汚染物質を除去する
ために別々に使用される。さらに、廃紙に、プラスチッ
クやホットグルーのような軽量成分が含まれたり、ま
た、インキ粒子や泥のような重量成分が含まれているよ
うな再生紙を処理する時、それらのハイドロサイクロン
を一緒に組にして連続的に使用する。
【0030】しかしながら、熱帯の混合広葉樹で形成さ
れたパルプを処理する従来の方法は、高密度物質を除去
し、或いは、ピッチを分散させることによりその視覚的
衝撃を軽減させるようにした。
【0031】ピッチは普通、高密度物質であって、パル
プを浄化するシステムを設計する技術に精通した者は、
普通、高密度物質浄化システムによりピッチを除去する
方法を試みる。かくして、従来の経験や、この技術に精
通した者の経験から、高密度物質セパレータの使用によ
り繊維紙料からピッチを除去するアプローチが採用され
ている。
【0032】なぜなら、ピッチは普通、高密度物質であ
るからである。事実、目に見えるピッチの大部分は、例
えば図2に示すもののような高密度物質セパレータを通
ってパルプを通過させることにより、熱帯混合広葉樹か
ら成るパルプから除去される。
【0033】しかしながら、調査の結果、熱帯混合広葉
樹は密度が種々異る広範囲の密度をもつピッチを含むこ
とがわかった。さらに、低密度ピッチの粒子は色が明る
いので、パルプを目で見て容易に見分けることができな
い。
【0034】事実、明るい色をした軽量樹脂のこの破片
を最も容易に検出できる方法は、図3に示すような低密
度物質セパレータで分離する方法である。しかし、それ
は、従来の経験から、ピッチの除去には有効ではないの
で、それは一般に実行可能な方法とはなり得ない。
【0035】また、漂白し、処理した後、これらの軽量
アンバや色の明るいピッチの斑点が製造された紙の暗い
しみを残したり、全体的に色を暗くすることがわかって
いる。
【0036】パルプの状態で目で見分けにくいこの色の
明るい低密度物質が紙の品質に影響を与えるメカニズム
は、正確に分っていない。それは現在、これらの小さな
ピッチ、又は樹脂粒子が製紙工程中に移動する時、塊に
なると考えられている。
【0037】この集塊が生じる時、粒子は一層見え易く
なり、そして小さな汚点粒子をつかみ易くなる。即ち、
発色反応により、それらの色が黒ずむので、最終製品に
黒ずんだしみが生じてしまう。また、それが酸ループ中
で見えるようになるように、その工程でPHショックに
より樹脂の性質に影響を与えるようにすることもでき
る。
【0038】この軽量のピッチ成分を除去することは、
製紙機械の性能を改善する効果もある。ブランケットや
フェルト上にピッチがたまると、ブランケットやフェル
トを頻繁に取りかえたり、ドラム表面を一層頻繁に清掃
しなければならない。さらに、その軽量成分は粘着をも
生じさせる。その粘着性は望ましいことではない。溶融
成分は隣接用紙を一緒にくっつかせるので、特に、熱い
紙がリールに巻かれる時には、そのような粘着性は望ま
しくない。
【0039】目に見えにくい低密度ピッチの性質や特徴
を発見することにより、それは、高密度用と低密度用の
両ハイドロサイクロンクリーナにより、混合熱帯広葉樹
で作られたパルプを処理する解決法を導き出した。ここ
で、高密度という用語は、密度が約1のパルプより密度
の高い物質を指しており、低密度は、密度が約1のパル
プより低い密度を有する物質を指していることを理解す
べきである。
【0040】混合熱帯広葉樹パルプに存在する汚染物質
は主に、0.93〜1.1の比重をもつ樹脂であり、ピ
ッチである。高密度用及び低密度用クリーナによる混合
熱帯広葉樹の処理は、漂白処理の前か後に行われる。し
かし、汚染物質を除去すると、パルプの漂白に必要な化
学物質の量をそれだけ少くすることができるので、漂白
前に行う方が好ましい。
【0041】混合熱帯広葉樹パルプの浄化は、高密度用
ハイドロサイクロンの後に低密度用ハイドロサイクロン
を使うか、或いは低密度用ハイドロサイクロンの後に高
密度用ハイドロサイクロンを使うかによって影響され
る。UNIFLOWクリーナ22のような低密度用クリ
ーナは、マスの除去率が非常に低いので、容認されたパ
ルプを濃密にし、或る程度、パルプから空気を伴出す
る。
【0042】浄化処理後、重力式デッカー又は他の同様
の装置を使って、パルプから濃密にされる場合、UNI
FLOW低密度用クリーナの濃密化及び脱気化は、その
システムの中でUNIFLOWクリーナを濃密化装置の
すぐ前に配置した時に効果が上る。
【0043】一部のパルプは高密度ハイドロサイクロン
28から除去物34中の重量物質と共に失われるので、
その浄化工程中に失われる繊維の量を最小限に食い止め
るためには、第2、第3の高密度クリーナセットを使用
するのが望ましい。
【0044】他方、低密度用クリーナ22からの除去物
は繊維をほとんど含んでおらず、それは0.01〜0.
02%にすぎない。そこに存在する繊維は製紙工程では
使用価値がほどんどないか、或いは全くないような微小
なものである。従って、第2低密度用クリーナを使用す
れば、システムの全体的効率を下げてしまうことにな
る。かくして、容量の小さい浄化器を使用する必要がな
い限り、第2の低密度クリーナを使用すべきでない。
【0045】混合熱帯広葉樹で作ったパルプからピッチ
を除去する好ましい方法を、図1に概略的に示す。0.
7〜0.8%の濃度を有する供給紙料がインフィード源
58から第1の一次ハイドロサイクロン60のインフィ
ード24へ送られる。容認流31は第1の一次高密度用
セパレータ60のアウトフロー32を出て、第2の一次
高密度用セパレータ62のインプット24へ送られる。
【0046】第2の一次高密度用セパレータ62の容認
流31は第1の低密度用セパレータ64の入口40へ流
入する。その第1の低密度用セパレータ64の容認流
は、第2低密度用セパレータ64へ流れる。この第2低
密度用セパレータ64からの容認流39は、図1に示す
浄化方法のアウトフィード68へ送られる。そのアウト
プットはそれから、図1に示す重力式デッカーのような
濃密化器70へ送られる。
【0047】第1及び第2低密度用セパレータ64から
の除去物流50は普通図1に示す溶解空気浮揚式浄化器
のような浄化器72中で浄化することによって処理され
る。浄化後、水は製紙工程で再使用される。
【0048】一次高密度用ハイドロサイクロン60,6
2のアウトプットとしての除去物流34は、水を加える
ことにより約0.6%濃度まで希釈され、それから二次
高密度用ハイドロサイクロン76の2つの連続通路へ送
られる。
【0049】この二次ハイドロサイクロン76の除去物
流34は、水78で0.5〜0.6%の濃度に希釈さ
れ、そして第三次高密度用クリーナ80へ送られる。
【0050】この第三次クリーナ80からの除去物質3
4は、浄化器72へ送られ、そこで浄化され、再使用に
備えられる。第二次高密度用クリーナ76のアウトプッ
トは、インフィード源58から供給される紙料に沿って
それと共に、第一次クリーナ60,62のインプット2
4へ送られる。第三次クリーナ80のアウトプットは、
第二次クリーナ76のインプット24へ送られる。
【0051】ベロイトジョーンズ部から入手したPOS
IFLOW(米国登録商標)型の2つの高密度用ハイド
ロサイクロンと、UNIFLOW低密度用ハイドロサイ
クロンを2つ使って試運転した結果、混合熱帯広葉樹で
成るパルプの1つのテスト用のものから製造した紙の色
が黄色(+b)から青色(−b)へ変化すると共に、1
つのすぐれた利点を得た。
【0052】図1に示すプロセスはタッピー汚点カウン
トによって測定されるような目に見える汚点を除去する
ばかりでなく、その汚点カウントには含まれないアンバ
彩色粒子をも除去する。そのようなアンバ彩色粒子は今
尚、それらが製紙工程を通過する時、品質問題を生じさ
せると考えられている。さらに、その工程は、茶色の紙
料に対して実行されるが、それは、必要とされる漂白化
学物質の量を減らすために漂白紙料と共に使用するのが
好ましい。
【0053】低密度用クリーナは、それが高密度用クリ
ーナに後続するのが好ましいけれども、高密度用クリー
ナへ処理のため、パルプを排出するようにすることもで
きる。或る状況では、ベロイトコーポレーションのジョ
ーンズ部から供給され、参考のため本文に引用したクロ
スリー外の米国特許第5,240,115号に開示され
ているPOSIFLOW(米国登録商標)ウルトラタイ
プの高密度用クリーナを使用することが望ましい。
【0054】高密度成分と低密度成分を除去する工程
は、この技術に精通した者にとって周知の種々の型の1
つの適切に設計されたハイドロサイクロンにおいて同時
に行うこともできる。
【0055】”混合熱帯広葉樹”という用語は、製紙業
界で使用される供給紙料用材料を指示するためこの技術
に精通した者が使用する用語であって、それは一般に、
種類を選択することなく、熱帯森林地から伐採したもの
を指していうので、一般に、多くの熱帯広葉樹の種類の
木材の繊維を含む。ここに示す方法は一般に、この混合
熱帯広葉樹で作ったパルプに使用されるけれども、これ
らの方法は、マレーシア産の混合熱帯広葉樹に対してテ
スト中に開発されたものである。
【0056】また、この混合熱帯広葉樹の比重は、約1
であるが、場合によっては、1よりわずかに重いものも
あれば、1よりわずかに軽いものもあり、高密度粒子を
除去するためのハイドロサイクロンと、低密度汚染物質
を除去するために使用されるハイドロサイクロンとは、
その繊維の比重より重い粒子やそれより軽い粒子を除去
するためのこの技術に精通した者に周知の手段により調
整することもできる。
【0057】かくして、高密度は一般に、1以上の比重
のもののことを言い、低密度は一般に、1以下の比重の
ものを指して言うけれども、実際上、高密度と低密度と
の間の分離は、本文に述べているハイドロサイクロンを
通って妨げられないで通過するのに望ましい繊維の比重
を指していなければならない。
【0058】本発明は、本文に図示かつ説明した部品の
当該構造と配置に制限されるものではなく、請求項の範
囲に含まれるような変形を包含するものである。
【0059】
【発明の効果】以上本発明によれば原料として採用した
混合熱帯広葉樹パルプから確実にピッチ分を除去するこ
とにより、後続する製紙工程中にピッチが混入すること
を防止し、そのため最低製品としての紙面に小さな汚点
や黒ずんだしみが残る心配もなく、また、製紙機械のブ
ランケットやフェルト、トラム表面等にピッチが残留し
て装置の清掃、取替え等を行う必要もなくなり、紙の品
質改善及び操業の効率化に多々貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の概略フロー線図である。
【図2】図1の方法に使用される高密度用ハイドロサイ
クロンクリーナの横断面図である。
【図3】図1の方法に使用される低密度用ハイドロサイ
クロンクリーナの横断面図である。
【符号の説明】
20 第1型ハイドロサイクロン(高密度用クリ
ーナ) 22 ハイドロサイクロン装置(低密度用クリー
ナ) 24,40 インフィード 28,42 テーパー形円筒チェンバ 30,44 チェンバの壁 31,33 容認物 32 アウトフロー 34 除去物質 46 管 50 低密度物質 54 出口 56 収集チェンバ 58 インフィード源 60 第1主ハイドロサイクロン 62 第2主高密度用セパレータ 64 第1低密度用セパレータ 68 アウトフィード 70 濃密化器 72 浄化器 76 第2高密度用サイクロン 78 水 80 第3高密度用クリーナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合熱帯広葉樹で作ったパルプを約0.
    7〜0.8%の濃度に希釈する工程と、高密度汚染物質
    を除去するための第1手段を通って希釈パルプを供給す
    る工程と、高密度汚染物質を除去するための前記第1手
    段にあるパルプの流れから高密度汚染物質を除去し、前
    記パルプをアウトプットする工程と、高密度汚染物質を
    除去するための前記第1手段のアウトプットを、低密度
    汚染物質を除去する手段へ送る工程と、低密度汚染物質
    を除去する前記手段において低密度汚染物質を除去する
    工程とで成る、混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去
    する方法。
  2. 【請求項2】 高密度汚染物質を除去するため第1手段
    を通って供給する工程は、第1ハイドロサイクロンと第
    2ハイドロサイクロンを連続的に通って希釈パルプを供
    給する工程を含むようにした、請求項1に記載の混合熱
    帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法。
  3. 【請求項3】 低密度汚染物質を除去する工程は、連続
    して接続された少くとも2個のハイドロサイクロンを通
    って希釈パルプを通過させる工程で成る、請求項1に記
    載の混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法。
  4. 【請求項4】 水中に懸濁した混合熱帯広葉樹繊維の紙
    料から、少くとも1個のハイドロサイクロンでピッチ及
    び樹脂を除去する工程で成り、その場合、約0.93〜
    約1.1の比重をもつピッチ及び樹脂が繊維から分離さ
    れるようにした、混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除
    去する方法。
  5. 【請求項5】 混合熱帯広葉樹で作ったパルプを、第1
    ハイドロサイクロンへ送る工程と、その紙料を、第1ハ
    イドロサイクロン内で遠心加速させ、そのパルプ以上の
    密度を有する紙料に含まれる物質を分離する工程と、希
    釈したパルプの低密度部分を収集し、それを、第1ハイ
    ドロサイクロンと実質的に同じ第2ハイドロサイクロン
    へ送る工程と、第2ハイドロサイクロンからのアウトプ
    ットを、第3ハイドロサイクロンへ送り、希釈パルプよ
    り密度が低い部分をその希釈パルプから除去する工程
    と、第3ハイドロサイクロンのアウトプットをその第3
    ハイドロサイクロンと実質的に同じ第4ハイドロサイク
    ロンへ送り、かくして、その紙料の密度より大きいか、
    或いは小さい成分が全て除去されるような紙料を生じさ
    せる工程とで成る、混合熱帯広葉樹パルプからピッチを
    除去する方法。
  6. 【請求項6】 混合熱帯広葉樹で作ったパルプを、約
    0.7〜約0.8%の濃度まで希釈する工程と、低密度
    汚染物質を除去する手段を通って希釈したパルプを供給
    する工程と、低密度汚染物質を除去するための前記手段
    においてパルプの流れから低密度汚染物質を除去する工
    程と、低密度汚染物質を除去する手段からのアウプット
    を高密度汚染物質を除去する手段へ運ぶ工程と、前記第
    2手段において高密度汚染物質を除去する工程とで成
    る、混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法。
JP8093720A 1995-04-17 1996-04-16 混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法 Expired - Lifetime JP2787669B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US42376395A 1995-04-17 1995-04-17
US08/423763 1995-04-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09105090A true JPH09105090A (ja) 1997-04-22
JP2787669B2 JP2787669B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=23680086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8093720A Expired - Lifetime JP2787669B2 (ja) 1995-04-17 1996-04-16 混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2787669B2 (ja)
KR (1) KR960037956A (ja)
CN (1) CN1143131A (ja)
AU (1) AU703599B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230212821A1 (en) * 2020-06-16 2023-07-06 Kemira Oyj Method for pitch control during bleaching

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417043A (en) * 1977-07-07 1979-02-08 Desupureitetsuku Kk Electrostatic indication device
JPS59125993A (ja) * 1982-12-28 1984-07-20 三菱製紙株式会社 除塵方法
JPH0681287A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Tokai Pulp Kk パルプ中の軽量異物除去方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE434709B (sv) * 1981-12-04 1984-08-13 Celleco Ab Hydrocyklonseparator for rening av massasuspension med hog ingaende fiberhalt
FI77066C (fi) * 1987-09-01 1989-01-10 Ahlstroem Oy Foerfarande och anordning foer rening av massasuspension.
US5707489A (en) * 1993-05-26 1998-01-13 J.M. Voith Gmbh Processing wastepaper containing waxes, hot melts and adhesives

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417043A (en) * 1977-07-07 1979-02-08 Desupureitetsuku Kk Electrostatic indication device
JPS59125993A (ja) * 1982-12-28 1984-07-20 三菱製紙株式会社 除塵方法
JPH0681287A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Tokai Pulp Kk パルプ中の軽量異物除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1143131A (zh) 1997-02-19
KR960037956A (ko) 1996-11-19
AU5071496A (en) 1996-10-31
JP2787669B2 (ja) 1998-08-20
AU703599B2 (en) 1999-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5131980A (en) Hydrocyclone removal of sticky contaminants during paper recycling
JP3219854B2 (ja) 再使用のため故紙の紙料を製造する方法及び装置
US4231526A (en) Process and apparatus for treating waste paper
US4360402A (en) Process and apparatus for preparing waste paper for reuse
CN101027446A (zh) 生产纤维素浆的方法和装置
US3486619A (en) Method of removing impurities from a fiber suspension
FI59036B (fi) Foerfarande foer aotervinning av pappersfibrer ur samhaellsavfall
CA1116126A (en) Separation of abrasive-containing mixtures in a hydrocyclone separator
JP3540746B2 (ja) 改善された品質のセルロースパルプの製造方法及び装置
KR970006329B1 (ko) 2차 섬유 재처리 방법 및 장치
JP2787669B2 (ja) 混合熱帯広葉樹パルプからピッチを除去する方法
SE527041C2 (sv) Förfarande för selektivt avlägsnande av märgstråleceller ur cellulosamassa
CA2232887A1 (en) Ink removal from paper machine feed systems
US6551458B2 (en) Method and apparatus for recovering fibers from white water of paper mill
RU2358054C2 (ru) Способ очистки от краски перерабатываемой целлюлозной бумаги с использованием центрифуг
DE50109488D1 (de) Verfahren zum Auflösen und Reinigen von störstoffhaltigen Papierfaserrohstoffen insbesondere von Altpapier
JP2018502231A (ja) プラントレイアウトおよび脱墨方法
EP0694096B1 (en) Apparatus and method for treating a pulp slurry of waste paper
KR100254087B1 (ko) 제지 공정 동안 잔류물 또는 수집물의 스트림으로부터 원료를 회수하는 방법 및 그 장치
EP2083118B1 (en) Method and apparatus for treating a fiber suspension with hydrocyclone cleaners
JP4060917B2 (ja) 段ボ−ル原紙の外装用ライナ−及びその表層製造用紙料の製造方法
KR810000789B1 (ko) 폐지 처리 공정
JPH10500179A (ja) 再生紙の離解方法
WO2006087431A1 (en) Method and apparatus for removing fine impurities from fibrous suspension
WO1999024662A1 (en) Method and apparatus for treatment of fiber suspension