JPH09103997A - 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法 - Google Patents

検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法

Info

Publication number
JPH09103997A
JPH09103997A JP25786795A JP25786795A JPH09103997A JP H09103997 A JPH09103997 A JP H09103997A JP 25786795 A JP25786795 A JP 25786795A JP 25786795 A JP25786795 A JP 25786795A JP H09103997 A JPH09103997 A JP H09103997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample container
sample
perforation
piercing
punch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25786795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Sumiya
雅実 角谷
Kazushiro Shibazaki
和城 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujirebio Inc filed Critical Fujirebio Inc
Priority to JP25786795A priority Critical patent/JPH09103997A/ja
Publication of JPH09103997A publication Critical patent/JPH09103997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体容器から検体溶液を容易に抽出すること
のできる穿孔を開ける穿孔装置を提供すると共に、この
穿孔装置を用いて検体容器を連続的に効率よく処理でき
る処理方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 検体容液が充填された検体容器100の
底面部を上向きにして、保持パレット14に複数本起立
保持してパレット装着スペース22に装着する。また、
保持パレット14の配列形態に対応して配列された穿孔
ピン46を有する穿孔ブロック38を穿孔ピン46を下
向きに穿孔装置10に装着する。そして、ハンドル26
を回転しベベルギア30a,30b及びボールネジ36
を介して穿孔ブロック38を徐々に検体容器に向かって
降下させて、穿孔ピン46によって検体容器100に吸
引ノズルが挿入可能な穿孔を開け、検体容器を保持パレ
ット14に保持したまま検体吸引装置によって吸引動作
を行うために搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細径の検体容器か
ら検体溶液を吸引して取り出すための穿孔を開ける検体
容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大腸癌検診等ではしばしば便潜血検査が
行われる。便潜血検査の場合、少量の糞便を採取棒等を
利用して採取し、検体抽出液(以下、検体溶液という)
の入った容器に移す。この状態で糞便に含まれているヘ
モグロビン等が前記検体溶液に溶け出し、該検体溶液に
免疫学的な検査を施すことによって、信頼度の高い良好
な検査を行うことができる。このような便潜血検査に使
用する糞便採取器具として、特開平6−148177号
公報に図7に示すような容器が提案されている。図7
(a)には採便容器(以下、検体容器100という)の
断面図が示され、糞便採取部101と該糞便採取部10
1の採取棒101aを収納すると共に、検体溶液を収納
している溶液収納部102が分離された状態が示されて
いる。また、図7(b)には前記糞便採取部101を溶
液収納部102内に収納した状態が示されている。
【0003】この検体容器100を使用する場合、図7
(a)に示す採取棒101aの先端部を糞便に数回突き
刺した後、該採取棒101aを溶液収納部102内に収
納する。この時、採取棒101aが軟質材料で形成され
ている薄いスクレーパー102aを突き破ることによっ
て、採取棒101aに付着した過剰の糞便をスクレーパ
ー102aの上流側に残留させ、所定量の糞便しかスク
レーパー102aの下流側に通過させないようにしてい
る。スクレーパー102aによって溶液収納部102内
の検体溶液には所定量の糞便、正確には糞便に含まれる
水分(この水分中にヘモグロビン等が含まれる)が投入
される。また、糞便採取部101を溶液収納部102内
に収納することによて、内部の密封を行い糞便採取後か
ら便潜血検査に至るまで、衛生的かつ容易に検体(糞
便)の運搬を行うことができる。
【0004】次に、便潜血検査を行うに当たって、検体
溶液を検体容器から取り出す必要がある。この場合、ス
クレーパー102aで排除した糞便に検体溶液が接触す
ることを避けるため(検体溶液に投入される糞便の量を
一定に保つため)、スクレーパー102aの下流側、す
なわち検体容器100の底面部102bから検体溶液を
取り出す必要がある。この場合、図8に示すような先端
が鋭利な穿孔針103aを有するドロッパー103を検
体容器100の底面部102bに押圧することによっ
て、前記穿孔針103aによって検体容器100に所定
の開孔を開けることができる。
【0005】ところで、便潜血検査は集団検診等で実施
されることが多く、検体容器100の穿孔作業は1日に
数百から数千本に及ぶ場合があり、作業者の作業負担が
大きいと共に、検体が穿孔作業者に接触する可能性もあ
り、作業面や衛生面で好ましくない。そこで、特開平6
−106497号公報に示すように複数の針状のドロッ
パーを配列したブロックを用い、パレットに配列した複
数の検体容器に同時に穿孔をあける穿孔装置が提案され
ている。この穿孔装置によれば、作業者は検体に接触す
る危険はなく、また同時に複数の検体容器に穿孔を開け
ることが可能になった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な穿孔装置は同時に複数の穿孔を開けるため穿孔時の抵
抗をできるだけ小さくする必要があったため、抵抗の比
較的小さい針状のドロッパーで小さな直径の穿孔を開け
ていた。そのため、小さな直径の穿孔から吸引ノズル等
を用いて検体溶液の抽出を行うことができず、検体溶液
の抽出は別工程で負圧吸引や検体容器押圧による押し出
し作業によって行わなければならなかったので、穿孔装
置用のパレットから検体容器を取り出し、検体容器を反
転して吸引装置に対応したパレットに移し変える等の付
帯作業が発生し、作業が繁雑になると共に、作業者が検
体に接触する危険性も増加するという問題があった。
【0007】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、検体容器から検体溶液を容易に抽出するこ
とのできる穿孔を開ける穿孔装置を提供すると共に、こ
の穿孔装置を用いて検体容器を連続的に効率よく処理で
きる処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1として、検体容液が充填された検体容
器の所定の一端に検体溶液吸引用の開孔を開ける検体容
器の穿孔装置において、前記検体容器の所定の一端を上
向きにして複数本起立保持する保持パレットと、起立保
持された前記検体容器の上方に位置し、検体容器の所定
位置に吸引ノズル挿入可能な開孔を開ける複数の穿孔ピ
ンを有する穿孔ブロックと、前記穿孔ブロックをベベル
ギアにより回動するネジ機構によって検体容器に対して
上下移動し穿孔動作を行うブロック上下機構と、を有す
ることを特徴とする。
【0009】ここで、吸引ノズルとは自動分注装置等に
用いられるディスポーザブルタイプの市販のチップであ
って、例えば最大外径6mm程度、高さ50mm程度の
円錐形の形状をなすものである。また、穿孔ピンの直径
は前記吸引ノズルの直径より大きく形成され、開けられ
た穿孔に吸引ノズルが挿入されて検体溶液が吸引され
る。前記穿孔ピンを有する穿孔ブロックはベベルギアに
より回動するネジ機構によって徐々に降下させて穿孔動
作を行う。ベベルギアを用いることによって、作業者の
加える回転力は効率よくネジ機構に伝達され、スムーズ
かつ確実な穿孔動作が行われる。また、穿孔ピンはネジ
機構によって徐々に降下するため、大きな押圧力を安定
して付加することができるので、穿孔動作に瞬発的な力
を必要とせず、作業が容易になると共に、検体容器に衝
撃的な負荷を与えず、検体容器の破損を防止する。
【0010】また、上記目的を達成するために、第2と
して、第1の発明の穿孔装置において、前記穿孔ピンは
軸断面が略菱形形状を呈し、穿孔を押し広げながら開け
ることを特徴とする。
【0011】ネジ機構によって徐々に降下する穿孔ピン
は検体容器の一端面を徐々に押し広げるため、穿孔動作
に瞬発的な力を必要とせず、作業が容易になると共に、
検体容器に衝撃的な負荷を与えず、検体容器の破損を確
実に防止することができる。また、上記目的を達成する
ために、第3として、第1または第2の発明の穿孔装置
において、前記穿孔ブロックの複数の穿孔ピンは所定間
隔毎に先端高さの異なる凸配置ピンと、凹配置ピンとに
よって構成されていることを特徴とする。
【0012】凸配置ピンと凹配置ピンが、例えば、交互
に48本ずつ配置されれば、穿孔時に必要とされる力は
凸配置ピンによる穿孔動作時と凹配置ピンによる穿孔動
作時との2段階に分けることができるので、各段階で穿
孔動作に必要な力を半減することができるので、作業が
容易になる。
【0013】また、上記目的を達成するために、第4と
して、第1の発明の穿孔装置を用いた検体容器の処理方
法であって、検体容液が充填された検体容器の所定の一
端を上向きにして、該検体容器を保持パレットに複数本
起立保持する検体容器配列工程と、保持パレットによっ
て所定位置に配置された検体容器に検体溶液を吸引する
検体吸引装置の吸引ノズルが挿入可能な穿孔を開ける穿
孔穿設工程と、穿孔が開けられた検体容器を保持パレッ
トに保持したまま、検体吸引装置の吸引位置に搬送する
搬送工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】パレットに配列され吸引ノズルが挿入可能
な穿孔を開けられた検体容器は、前記パレットに配列さ
れたままの状態で、検体吸引装置に搬送され、吸引動作
が行われるため、穿孔動作から吸引動作までを自動的か
つ連続的に効率よく行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づき説明する。
【0016】図1は本実施形態の穿孔装置10の外観斜
視図であり、図2は上部カバー12を破断し内部機構を
露出した状態の機構説明図である。図2に示すように穿
孔装置10の下部には図3に示すような検体容器100
(図7参照)を複数本、例えば96本配列した保持パレ
ット14が着脱自在に配置される。この保持パレット1
4は両側にガイド溝16a,16bが形成されている。
前記ガイド溝16aは穿孔装置10に形成されたガイド
レール18と係合し、ガイド溝16bはスプリング20
aによって図中A方向に常に付勢されている挿抜可能な
ガイドバー20と係合可能である。したがって、保持パ
レット14はガイドレール18とガイドバー20の付勢
作用によってパレット挿入方向に平行に位置決めされつ
つ挿入される。また保持パレット14の挿入方向の位置
決めは穿孔装置10に設けられた突起状のストッパや壁
面(不図示)によって行う。このように保持パレット1
4は穿孔装置10のパレット装着スペース22の所定位
置に正確に位置決めされる。
【0017】パレット装着スペース22の上方には検体
容器100の配列位置に対応した穴24aを複数有する
ガイドプレート24が配置されている。このガイドプレ
ート24の穴24aは後述する穿孔ブロックの穿孔ピン
をガイドすると共に、穿孔ピンによる穿孔動作後、穿孔
ピンと共に上がってくる検体容器から穿孔ピンを抜く機
能を有している。
【0018】穿孔装置10の上部外壁には穿孔作業者が
握って回転させるハンドル26が配置されている。この
ハンドル26は軸受28によって回転自在に保持され、
その先端にはベベルギア30aが固定されている。一
方、穿孔装置10本体の鉛直方向に回転自在に保持され
た回転軸32に前記ベベルギア30aと噛合するベベル
ギア30bが固定されている。この回転軸32は上端位
置とベベルギア30b下方位置でベアリング34によっ
て保持され、下端位置にはネジ機構が形成されている。
このネジ機構は、ボールネジ36のように回転抵抗の少
ないもの好ましい。従って、ハンドル26を回転させる
ことによって、ベベルギア30a,30bを介してボー
ルネジ36の雄ネジ36aを回転させると、ボールネジ
36の雌ネジ36bが回転量と方向に応じて対応する量
だけ上下に移動する。この雌ネジ36bの下端には図4
に示す穿孔ブロック38を着脱自在に保持するブロック
保持部40が形成されている。このブロック保持部40
の上面側にはボールブッシュ42が配置され、雄ネジ3
6aの回転にしたがって穿孔装置10に鉛直方向に固定
されたガイドバー44に沿って上下に移動する。前記ブ
ロック保持部40のブロック把持部40aは断面略コの
字状を呈し、穿孔ブロック38を両側から抱え込むよう
にして保持している。なお、穿孔ブロック38は図示し
ないストッパや位置決めピン等によってブロック保持部
40の所定位置に位置決め固定される。前記穿孔ブロッ
ク38は板状のプレート38aの一面側に、図5に示す
ような穿孔ピン46を複数本有している。穿孔ピン46
は図3に示す検体容器100の配列ピッチに対応して配
置され、前記ガイドプレート24(図2参照)を介し
て、検体容器100に当接、及び穿刺可能に配置されて
いる。なお、穿孔ピン46は検体容器100の配列時の
がたつきによる位置ずれを吸収するために前後左右に僅
かに変位できる構造にしてもよい。この時、ガイドプレ
ート24の穴24aは穿孔ピン46の変位量に対応させ
て大きめに形成する必要がある。
【0019】前記穿孔ピン46は図5に示すように、先
端部46aの軸断面が略菱形形状を呈し、ハンドル26
(図1,図2参照)の操作によって穿孔ブロック38を
降下させた時に、検体容器100の一端面に当接し、徐
々に開孔を押し広げながら開けることができるので、検
体容器100に衝撃的な負荷を与えることなく、所定の
大きさ、すなわち検体溶液を吸引する吸引ノズルを挿入
可能な、例えば3mm〜8mmの穴をスムーズの開ける
ことができる。
【0020】また、図4では、例えば96本の同じ丈の
穿孔ピン46を配置した例を示しているが、丈の異なる
穿孔ピンを配置してもよい。丈の異なる穿孔ピンとして
例えば、図4に示す通常丈(例えば、30mm)の穿設
ピンを凸配置ピンとすると、前記凸配置ピンより10m
m程度丈の低い凹配置ピンである。この凸配置ピンと凹
配置ピンとを交互に配置したり、列毎に配置することに
よって、凸配置ピンによる穿孔動作時と凹配置ピンによ
る穿孔動作との2段階に穿孔動作を分けることができ
る。この結果、保持パレット14に保持している複数の
検体容器の穿孔動作に必要な力を半減しつつ、穿孔動作
を行うことができる。
【0021】以下、本実施形態の穿孔装置10を用いて
検体容器の処理方法について説明する。糞便を採取し回
収された検体容器100を図3に示すように検体容器1
00の底面部102bを上にして保持パレット14に配
列し、パレット装着スペース22の所定位置にガイドレ
ール18とガイドバー20を用いて装着する。なお、検
体容器100の側面には受検者の氏名や採取日等を記入
したラベルが粘布されている場合が多く、複数の栓体容
器100を保持パレット14に装着した時に保持パレッ
ト14の外周方向に各検体容器100が広がってしまう
傾向がある。このため、例えば栓体容器100を束ねる
ように栓体容器100の上部または中間部に装着可能な
プラスチックやアルミニウム等でできた矩形の位置決め
枠を使用したり、伸縮自在なバンド等を用いて、前記検
体容器100を配列した時に垂直に起立保持できるよう
に矯正することが望ましい。
【0022】また、図6(a),(b),(c)に示す
ように位置決め枠として位置決めパレット50を使用し
てもよい。この場合、保持パレットの形状が対応して変
わる。位置決めパレット50は図6(a)に示すよう
に、板状部材50aに検体容器100の底面側(穿孔面
側)を所定量(10〜20mm程度)挿入可能な複数の
保持穴52が保持パレット14と同様に配列形成されて
いる。この保持穴52の直径は検体容器100の底面部
の直径とほぼ同じか僅かに大きく形成されている。さら
に、保持穴52の底面には、該保持穴52の直径より小
さく、かつ前記穿孔ピン46を挿入可能な貫通孔54が
形成されている。検体容器100は前記保持穴52に挿
入されることによって起立保持される。そして、前記貫
通孔54を介して、検体容器100の穿孔動作や後述す
る検体吸引装置の吸引ノズルによる吸引動作が行われ
る。また、前記板状部材50aの四隅には支柱56が形
成されている。検体容器100を図6(a)に示すよう
に所定数、例えば96本挿入配列した後、図6(b),
(c)に示すような升形状の保持パレット58を検体容
器100の上端側から覆い被せる。この保持パレット5
8は、升形状を呈しているので、位置決めパレット50
に装着された複数の検体容器100が前述したようにラ
ベルによって広がっているような場合でも、束ねるよう
に保持パレット58に容易に収納することができる。ま
た、保持パレット58の四隅には、前記支柱56の一端
に形成されたボス56aと係合する係合穴58aが形成
されている。このボス56aを係合穴58aに係合させ
ることによって、位置決めパレット50と保持パレット
58との相対位置を正確に決めることができる。さら
に、保持パレット58には、図3に示す保持パレット1
4と同様に、両側面にガイド溝16a,16bが形成さ
れている。
【0023】穿孔装置10に保持パレット58を装着す
る場合、図6(c)に示すように検体容器100を収納
した保持パレット58及び位置決めパレット50を上下
逆にした状態でパレット装着スペース22の所定位置に
ガイドレール18とガイドバー20を用いて装着する。
このようにガイド溝16a,16bとガイドレール1
8,ガイドバー20との係合によって、穿孔装置10に
対して保持パレット58が位置決めされる。また、4本
の支柱によって位置決めパレット50は保持パレット5
8に対して位置決めされる。さらに、各検体容器100
は保持穴52によって位置決めパレット50に対して位
置決めが行われる。つまり、検体容器100が穿孔装置
10に対して正確に位置決めされることになる。従っ
て、図3に示すような一端開放型の保持パレット14よ
りも両端固定型の保持パレット58及び位置決めパレッ
ト50を用いた方が安定した検体容器100の保持を行
うことができると共に、穿孔動作や吸引動作に対する位
置決めも正確に行われることになるので、各動作をスム
ーズに行うことができる。なお、必要に応じて、位置決
めパレット50の両側面にガイド溝16a,16bと同
様なガイド手段を設け、穿孔装置10に対する位置決め
を行うようにしてもよい。
【0024】一方、穿孔装置10には、保持パレット1
4の配列形態に対応して配列された穿孔ピン46を有す
る穿孔ブロック38を穿孔ピン46を下向きに向けた姿
勢で装着する。
【0025】続いて、ハンドル26を所定の方向、例え
ば手前側に回し、穿孔ブロック38を検体容器100に
向かって降下させる。穿孔ブロック38が凸配置ピンと
凹配置ピンとで構成されている場合、まず、凸配置ピン
によって、対応する検体容器100に穿孔動作を行い、
さらに、ハンドル26を同一方向に回転し凹配置ピンに
よって穿孔動作を行う。この時、検体容器100に開け
られる穿孔の形状を同じにするため、凸配置ピンの先端
形状を変えてもよい。つまり、図5に示す穿孔ピン46
の先端部46aの下部を長くして、凹配置ピンによる穿
孔動作時にピン本体部46bが検体容器100に挿入さ
れないようにしてもよい。また、凹配置ピンによる穿孔
動作を完全に行ったことを確認するために、リミットス
イッチ等のセンサ48を設け、穿孔ピン46による穿孔
動作が完了したらアラームや表示灯を動作させてもよ
い。穿孔動作が完了後はハンドル26を逆回転させて穿
設ピン46を検体容器100から抜く。この時、検体容
器100は挿入された穿設ピン46と共に、上方に引き
上げられるが、検体容器100のみがガイドプレート2
4に当接し、穿設ピン46は抜かれ、検体容器100は
保持パレット14に戻され、穿孔装置の動作が終了す
る。なお、検体容器100の完全な穿孔動作を行うため
に、穿孔ブロック38の降下動作を複数回繰り返し行っ
てもよい。また、穿孔ブロック38は穿孔装置10に対
して着脱可能なので、穿孔ピン46が検体溶液に接触す
る等の器具の汚染や検体溶液の混合等が心配される場合
は、必要に応じて、取り外し洗浄や消毒を行うことがで
きる。
【0026】穿孔動作の終了後、保持パレット14は手
動、または任意の搬送機構(例えば、ロボットアームや
ミニコンベア等)によってパレット装着スペース22か
ら引き出され、分注装置等の検体吸引装置の所定位置に
搬送され、吸引ノズルによって吸引動作が開始される。
【0027】上述のようの検体容器100には吸引ノズ
ルが挿入可能な大きさの穿孔が開けられるので、検体容
器100は保持パレット14に保持されたままの状態
で、吸引ノズルによる吸引動作を行うことが可能で、作
業者は、一連の作業を検体に接触することなく連続的に
効率よく行うことができる。
【0028】なお、本実施形態では便潜血検査を例に取
り、糞便採取用の検体容器について説明したが、他の検
査や作業で検体容器に穿孔を開けて内容物を取り出す場
合に利用可能である。
【0029】また、検体容器や穿設ピンの形状やベベル
ギアを用いたネジ機構は上述の実施形態に限定されるこ
となく適宜選択することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の検体容器の穿孔装置によれば、
検体溶液を吸引する吸引ノズルを挿入可能な穿孔を容易
かつ確実に開けることができる。
【0031】また、本発明の穿孔装置を用いた検体容器
の処理方法によれば、検体容器の穿孔作業から検体溶液
の抽出作業に至るまで検体容器の配列し直しを行うこと
なく連続的に行うことが可能で、効率よく検体容器の処
理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る穿孔装置の外観斜視図である。
【図2】 本発明に係る穿孔装置の上部カバーを破断し
内部機構を露出した状態の機構説明図である。
【図3】 本発明に係る穿孔装置に装着する検体容器の
保持パレットの斜視図である。
【図4】 本発明に係る穿孔装置に装着する穿孔ブロッ
クの斜視図である。
【図5】 本発明に係る穿孔装置に用いる穿孔ピンの正
面図である。
【図6】 本発明に係る穿孔装置に装着する検体容器の
保持パレットの他の実施形態を説明する斜視図である。
【図7】 糞便採取用の検体容器の一例を示す説明図で
ある。
【図8】 図7の検体容器に穿孔を開けるドロッパーの
説明図である。
【符号の説明】
10 穿孔装置、14,58 保持パレット、22 パ
レット装着スペース、26 ハンドル、30a,30b
ベベルギア、32 回転軸、36 ボールネジ、38
穿孔ブロック、40 ブロック保持部、46 穿孔ピ
ン、50 位置決めパレット、100 検体容器。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01N 33/50 G01N 33/50 N

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体容液が充填された検体容器の所定の
    一端に検体溶液吸引用の開孔を開ける検体容器の穿孔装
    置において、 前記検体容器の所定の一端を上向きにして複数本起立保
    持する保持パレットと、 起立保持された前記検体容器の上方に位置し、検体容器
    の所定位置に吸引ノズル挿入可能な開孔を開ける複数の
    穿孔ピンを有する穿孔ブロックと、 前記穿孔ブロックをベベルギアにより回動するネジ機構
    によって検体容器に対して上下移動し穿孔動作を行うブ
    ロック上下機構と、 を有することを特徴とする検体容器の穿孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検体容器の穿孔装置にお
    いて、 前記穿孔ピンは軸断面が略菱形形状を呈し、穿孔を押し
    広げながら開けることを特徴とする検体容器の穿孔装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の検体容器
    の穿孔装置において、 前記穿孔ブロックの複数の穿孔ピンは所定間隔毎に先端
    高さの異なる凸配置ピンと、凹配置ピンとによって構成
    されていることを特徴とする検体容器の穿孔装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の穿孔装置を用いた検体容
    器の処理方法であって、 検体容液が充填された検体容器の所定の一端を上向きに
    して、該検体容器を保持パレットに複数本起立保持する
    検体容器配列工程と、 保持パレットによって所定位置に配置された検体容器に
    検体溶液を吸引する検体吸引装置の吸引ノズルが挿入可
    能な穿孔を開ける穿孔穿設工程と、 穿孔が開けられた検体容器を保持パレットに保持したま
    ま、検体吸引装置の吸引位置に搬送する搬送工程と、 を含むことを特徴とする検体容器の処理方法。
JP25786795A 1995-10-04 1995-10-04 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法 Pending JPH09103997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25786795A JPH09103997A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25786795A JPH09103997A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09103997A true JPH09103997A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17312283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25786795A Pending JPH09103997A (ja) 1995-10-04 1995-10-04 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09103997A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000028619A (ja) * 1997-08-01 2000-01-28 Ortho Clinical Diagnostics Inc 異なる内容物のキャリオーバーを防止するための方法及び装置
JP2001183362A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Internatl Reagents Corp 便潜血検査用採便容器及び便潜血検査法
JP2005037179A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Mitsubishi Kagaku Iatron Inc カートリッジシールの穿孔具を備えた自動測定装置
CN105466717A (zh) * 2015-11-18 2016-04-06 镇江市丹徒区建筑工程质量检测中心 气动冲压制样机
WO2017018214A1 (ja) * 2015-07-29 2017-02-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
CN107831040A (zh) * 2017-10-30 2018-03-23 奉化市泰峰电气科技有限公司 一种液体样品取样装置
JPWO2017183158A1 (ja) * 2016-04-21 2019-02-28 住友電気工業株式会社 コンテナ型電池
JP2019123039A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 株式会社平山製作所 穴あけ装置
CN110877366A (zh) * 2018-09-06 2020-03-13 深圳华大法医科技有限公司 一种用于血标卡采样的打孔装置
WO2020095580A1 (ja) * 2018-11-09 2020-05-14 株式会社平山製作所 穴あけ装置及びその使用方法
CN111271482A (zh) * 2020-03-04 2020-06-12 高海秀 一种天然气管道取样阀

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000028619A (ja) * 1997-08-01 2000-01-28 Ortho Clinical Diagnostics Inc 異なる内容物のキャリオーバーを防止するための方法及び装置
JP2001183362A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Internatl Reagents Corp 便潜血検査用採便容器及び便潜血検査法
JP2005037179A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Mitsubishi Kagaku Iatron Inc カートリッジシールの穿孔具を備えた自動測定装置
US10768193B2 (en) 2015-07-29 2020-09-08 Hitachi High-Tech Corporation Automatic analyzer
WO2017018214A1 (ja) * 2015-07-29 2017-02-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JPWO2017018214A1 (ja) * 2015-07-29 2018-05-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
EP3330716A4 (en) * 2015-07-29 2019-04-03 Hitachi High-Technologies Corporation AUTOMATED ANALYZER
CN105466717A (zh) * 2015-11-18 2016-04-06 镇江市丹徒区建筑工程质量检测中心 气动冲压制样机
CN105466717B (zh) * 2015-11-18 2017-11-24 镇江市丹徒区建筑工程质量检测中心 气动冲压制样机
JPWO2017183158A1 (ja) * 2016-04-21 2019-02-28 住友電気工業株式会社 コンテナ型電池
US11522209B2 (en) 2016-04-21 2022-12-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Container-type battery
CN107831040A (zh) * 2017-10-30 2018-03-23 奉化市泰峰电气科技有限公司 一种液体样品取样装置
JP2019123039A (ja) * 2018-01-16 2019-07-25 株式会社平山製作所 穴あけ装置
CN110877366A (zh) * 2018-09-06 2020-03-13 深圳华大法医科技有限公司 一种用于血标卡采样的打孔装置
WO2020095580A1 (ja) * 2018-11-09 2020-05-14 株式会社平山製作所 穴あけ装置及びその使用方法
CN113039149A (zh) * 2018-11-09 2021-06-25 株式会社平山制作所 开孔装置及其使用方法
JPWO2020095580A1 (ja) * 2018-11-09 2021-09-24 株式会社平山製作所 穴あけ装置及びその使用方法
CN113039149B (zh) * 2018-11-09 2022-07-26 株式会社平山制作所 开孔装置及其使用方法
CN111271482A (zh) * 2020-03-04 2020-06-12 高海秀 一种天然气管道取样阀
CN111271482B (zh) * 2020-03-04 2021-12-03 山东天汇燃气有限公司 一种天然气管道取样阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69827678T2 (de) Reaktionsbehälterapparat
JPH09103997A (ja) 検体容器の穿孔装置及びこの穿孔装置を用いた検体容器の処理方法
DE60220932T2 (de) Apparat und methode zum mischen von proben in gefässen
DE4212821C2 (de) Vorrichtung zum Entfernen eines Verschlusses von der Öffnung eines Behälters und zur Entnahme von flüssigen Inhalten
EP1742575B1 (de) Testmagazin und verfahren zu dessen verarbeitung
DE3800036C2 (ja)
JP6591897B2 (ja) 軟質栓貫通分注装置および軟質栓貫通分注方法
JP5021010B2 (ja) 検体処理装置及び検体処理方法
EP0583078A2 (en) Method and apparatus for handling samples
JPS63120258A (ja) 液体取出し装置
CN112707027B (zh) 固体废物袋单元和包括固体废物袋单元的分析仪
US7776023B2 (en) Method and implement for opening hole in soft material
AT412238B (de) Verfahren und vorrichtung zur manipulation mit proben
EP0433436A1 (en) Assembly for removing waste from closed sample containers
JP3324838B2 (ja) 血清分注装置
JP3833770B2 (ja) 試料容器
TW201122454A (en) Specimen processing unit and specimen processing method
US6197261B1 (en) Machine for opening blood segments
JP3921267B2 (ja) 尿自動分注装置
JP5121528B2 (ja) 検体前処理装置
JP2005037179A (ja) カートリッジシールの穿孔具を備えた自動測定装置
JP2019174189A (ja) 穴開け器、分注ピペットラック、核酸抽出セット、穴開け方法および核酸抽出方法
JP3803346B2 (ja) 分注用穿孔装置
JP5481516B2 (ja) 検体処理装置及び検体処理方法
JP3738097B2 (ja) 尿自動分注装置