JPH09103391A - 水洗便器の便座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水タンク２と便フタ３ａを備えた便座３を有
する、便器１から成る水洗便器に於いて、いままでは目
的を、使用者の生理的な排泄物の処理とし、そのことだ
けに対応した作用と構造になっていた。このため座り心
地、楽な体形、精神的な余裕など、使用者に対する肉体
的、精神的な面に対応した、作用や構造が欠落してい
た。この点を改善する。 【構成】 便器１に固着し便フタ３ａを備えた便座３に
於いて、便フタ３ａに設けた取っ手６ａにより便フタ３
ａを、水タンク２の垂直面２ａに緩衝装置６を回し立て
掛けることによって、緩衝力を有する背もたれを形成す
る。便座３の座面に立体曲面４と便フタ３ａの内面に立
体曲面５を設ける、立体曲面４と５は人体の座する部位
と背もたれする部位に合せる。便座３と便フタ３ａによ
り座椅子の作用が構成できるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は水洗便器の便座に関する
もので、使用者が座り心地良く快適な気分となり、トイ
レを生活空間の一部として一層快適に、使用できること
を目的としたものである。

【０００２】

【従来の技術】本考案に関する水洗便器は、便器１、水
タンク２、便座３、便座に備えた便フタ３ａ、便座固着
部３ｂ、可動軸３ｃから成り公知である。使用者は便フ
タ３ａを持ち上げ水タンク２の垂直面２ａに寄りかけ
て、便座３に座して使用するが、便座の尻と太股部の座
面が人体の部位に合っていない為、尻部が下がり太股部
が押圧されて座り心地が悪く、上半身の負担が腰部に集
中して不安定な体形になるため、手と膝で支えたり上半
身を曲げて肱と膝で支えたりして、体形のバランスを取
り疲労感を軽減していた。

【０００３】

【課題解決の手段】便座の座面に人体の尻と太股部に合
った、連続した適当な立体曲面を設ける。便フタの内面
正面の適当な位置に人体の腰と背部に合った、連続した
適当な立体曲面を設ける。かつ便フタの外側先端部の適
当な位置に、緩衝装置を設けて水タンクが支えとなり、
人体の上半身を適当な傾斜で受けて緩衝力を備えた、背
もたれとなる便フタを設ける。

【０００４】便フタの内面に設けた、立体的曲面は便座
の空間部に収納させ、便座と便フタ外周の連続曲面は、
合致させるため便フタの使用を可能にする。

【０００５】便フタの外面先端部に設けた緩衝装置は、
弾性体によって適当な反力の作用を可能にし、かつ便フ
タの取っ手として固着して設ける。

【０００６】

【実施例】図面について述べる、便器１は水タンク２と
便フタ３ａを備えた便座３が固着している。便座３と便
フタ３ａは、便座固着部３ｂと可動軸３ｃで係止してい
る。便座３の座面に、人体の尻と太股部に合った、連続
した立体曲面４と便フタ３ａの内面の適当な位置に、人
体の腰と背部に合った、連続した立体曲面５を設けてあ
る。

【０００７】便フタ３ａの外面先端部の適当な位置に、
弾性体の一例として板バネから成る緩衝装置６をリベッ
ト６ｂで固着して設け、便フタの取っ手６ａとして兼ね
備えている。

【０００８】便フタ３ａの内面に設けた立体的曲面５
は、便座３の空間部３ｄに収納させ、便座３と便フタ３
ａの外周に設けた、連続曲面４ａと５ａは合致させるた
め、便フタ３ａの使用を可能にする。

【０００９】

【作用】便フタ３ａを取っ手６ａにより、回動して水タ
ンク２の垂直面２ａに立て掛ける事によって、便座３の
座面と便フタ３ａの内面に設けた、人体の部位に合う連
続した立体曲面４と５が、座椅子の構造を形成する。

【００１０】使用者が便座３の座面に座し、便フタ３ａ
に背もたれると、水タンク２が緩衝装置６を押さえ反力
が発生して緩衝力が作用する。便フタ３ａの使用は、内
面の立体的曲面５が、便座３の空間部３ｄに収納し、便
座３と便フタ３ａの外周は、連続曲面４ａと５ａが合致
して支障がない。

【００１１】

【効果】水洗便器に座椅子の構造が形成して、便座の座
面と便フタの背もたれ部が、人体の部位に良く合って、
座り心地が良く安定した体形で、楽に快適な気分で水洗
便器ならびにトイレの使用が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の正面図である。

【図２】同側面図である。

【図３】便座の正面図である。

【図４】同側面図である。

【図５】同下面図である。

【図６】図３のＣＣ断面矢視図である。

【図７】図３のＤＤ断面矢視図である。

【図８】図３のＥＥ断面矢視図である。

【図９】便フタの正面図である。

【図１０】図９のＡＡ断面矢視図である。

【図１１】同ＢＢ断面矢視図である。

【符号の説明】

１ 便器 ２ 水タンク ２ａ 水タンク垂直面 ３ 便座 ３ａ 便フタ ３ｂ 便座固着部 ３ｃ 可動軸 ３ｄ 便座空間部 ４ 便座立体曲面 ４ａ 便座連続曲面 ５ 便フタ立体曲面 ５ａ 便フタ連続曲面 ６ 緩衝装置 ６ａ 取っ手 ６ｂ リベット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器に固着された水タンクと、便フタ
   を備え便器に固着された便座から成り、便座と便フタ
   は、便座に設けた可動軸で係止されて、回動により上下
   が可能である。便座の座面には、人体の尻と太股部に合
   う適当な立体曲面を設ける。便フタの内面には、人体の
   腰と背部に合う適当な立体曲面を設け、かつ外面先端部
   には、緩衝装置を設けることによって、便器の使用時に
   便フタは緩衝装置を回し、水タンクの垂直面に支えられ
   て、適当な傾斜と緩衝力が作用する。便座に設けた立体
   曲面により、人体の座面が安定して座り心地が良く、便
   フタに設けた立体曲面により、人体の腰と背部を適度に
   支えて、背もたれとなるようにした便座。
2. 【請求項２】 請求項１の便座に用いられ、便フタの
   外側に設けた緩衝装置は、先端部に固着された弾性体か
   ら成り、人体の背もたれ荷重の圧縮力に対する、適当な
   反力によって緩衝力が作用し、便フタの取っ手となる緩
   衝装置。
3. 【請求項３】 便座と便フタに設けた立体曲面は、成
   人した平均的な人体の部位に適合する連続した曲面で形
   成され、かつ便座と便フタの立体曲面の位置関係は、成
   人した平均的な人体との相対関係を備えて、座椅子を構
   成し座り心地良く設けたことを特徴とする立体曲面。