JPH09103143A - 田植機の苗載せ台構造 - Google Patents

田植機の苗載せ台構造

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JPH09103143A
JPH09103143A JP26155296A JP26155296A JPH09103143A JP H09103143 A JPH09103143 A JP H09103143A JP 26155296 A JP26155296 A JP 26155296A JP 26155296 A JP26155296 A JP 26155296A JP H09103143 A JPH09103143 A JP H09103143A
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seedlings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗送りベルトによる縦送り機構を備えた田植
機の苗載せ台構造において、苗載せ面における縦送り機
構の開口部付近の強度低下、及び苗感知センサーの誤検
出を抑える。 【構成】 苗載せ台の左右方向に亘る補強部材11を、
苗送りベルト9cの巻回経路を通して苗載せ台の裏側に
取り付けて、苗載せ台の横送り機構を補強部材11に連
結する。一つの苗載せ面7aにおいて、隣接する縦送り
機構9の開口部7dの間で且つ苗載せ面7aに沿った上
下方向での補強部材11の近傍に、苗載せ面7aの苗が
所定量以下になったことを検出する苗感知センサーSを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗載せ台上の苗が所定
量以下になったことを検出する残量センサを各条毎に備
えてある田植機の苗載せ台構造に係り、詳しくは、残量
センサの付け替え操作の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3‐80011号公報で示
されたもののように、上記残量センサは左右一対の縦送
り機構の間に配置されて苗載せ台の裏面に取付けられて
おり、この残量センサが操作されたことによって作動す
る警報が鳴ると機体を停止して苗補給するようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】苗補給回数を少なくし
て植付作業能率を向上させる点からは、残量センサは極
力苗載せ台の下方位置にあると良さそうであるが、あま
り下方であると作動誤差等から欠株のおそれがあること
や、縦送り機構を人為操作で回動させながら補給苗を送
り込む煩わしさ或いは既存苗と補給苗との繋がり状態の
乱れる可能性が増大し易いことから、実際にはそれらの
点を考慮して左右の縦送り機構間における上下中間の位
置に適宜に設定するようになる。ところで、ポット苗の
場合では正確で円滑な縦送り作動が要求されるために、
残量センサを縦送り機構に対して上方又は上部に位置さ
せ、また、マット苗等の稚苗の場合には補給時の苗枚数
を多くして作業能率を良くする点から下部に位置させる
といった具合に、植付対象苗の仕様によって残量センサ
の位置を変更設定する。従来では、その変更設定作業
は、苗載せ台から一旦残量センサを外し、それから異な
る位置に取付けるという操作が全ての条毎に必要であ
り、しかも、苗載せ台裏面の下部という狭くて手の届き
難いところでその操作を行うため、センサ付け替え作業
が大変面倒で煩わしいものであった。本発明の目的は、
残量センサの取付けの工夫により、複数の残量センサの
付け替え作業を簡単化させる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、苗載せ台上の苗が所定量以下になったことを
検出する残量センサを各条毎に備えてある田植機の苗載
せ台構造において、苗載せ台の全条に亘る横向きの補強
部材を、苗載せ台に対する取付け位置が所定範囲内で上
下方向に変更設定可能な状態で苗載せ台の背面に取付け
るとともに、複数の残量センサをその補強部材に取付け
てあることを特徴構成とする。
【0005】
【作用】通常、苗載せ台の横方向の強度・剛性を確保す
るために、適当数の補強部材を載せ台の全条に亘る状態
で設けられている。従って、縦送り機構付近に配設され
る補強部材に対して残量センサを取付ければ、この1個
の補強部材の付け替え操作だけによって全ての残量セン
サを一挙に位置変更することができる。補強部材はその
左右端部のみを苗載せ台に固定させるものであるから、
容易に手が届く場所での付け替え操作となり、その係脱
操作箇所も少なくて済む。そうすると、補強部材の位置
が上下に位置変更されるようになるので、本来の補強作
用が劣るといった悪影響の出ることが懸念される。しか
しながら、補強部材の上下位置が変わっても左右方向の
補強作用の強さ自体が変化するものではないとともに、
数本ある補強部材のうちの1個だけを上下方向に動かす
に過ぎないものであるから、実際上苗載せ台の強度・剛
性には殆ど差がでないようになり、補強部材の上下での
付け替えが可能であることが判った。
【0006】
【発明の効果】その結果、補強部材の有効利用により、
苗品種の違いに応じた残量センサの上下への付け替え作
業を苗載せ台の強度・剛性に悪影響を及ぼすことなく簡
単で容易なものにすることができた。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図4に、図外の走行機体に連結される昇降リン
ク機構1によって昇降自在な植付部2が示され、3はフ
ロート、4はフィードケース、5は植付フレーム、6は
植付ケース、7は苗載せ台、8は植付機構、9は苗の縦
送り機構、10は伝動軸である。苗載せ台7は、その裏
面下端に取付けたサッシ部材12を植付ケース6側の部
材であるガイドレール13に左右スライド自在に係合す
るとともに、上下中間部分の裏面に固定される上部レー
ル14をフィードケース4から立設した支持部材15の
上端部分に左右スライド自在に係合してあり、フィード
ケース4に対して横スライド可能に支持されている。サ
ッシ部材12や上部レール14は苗載せ台7の左右に亘
る部材であり、補強部材でもある。そして、苗載せ台7
下方における縦送り機構9部位には、断面T字状の補強
部材11を苗載せ台7の全条に亘る状態で取付けてある
とともに、この補強部材11とフィードケース4から左
右に突出する横送り軸17の左右両端部とを一対の連結
部材16で連結してあり、横送り軸17が駆動往復横移
動されることによって苗載せ台7を所定範囲内で往復横
送り移動する横送り機構を構成している。前記縦送り機
構9は駆動輪体9aと従動輪体9bとに亘って突起付き
のゴムベルト9cを巻回して構成され、各条毎に左右一
対で配設されている。そして、この縦送り機構9は、駆
動輪体9aを苗載せ台7の横送りのストロークエンド毎
に駆動させる間欠駆動構造によって作動するものであ
り、その駆動機構と前述した横送り機構の具体構造は、
周知構造のため説明を割愛する。
【0008】図1乃至図3に示すように、苗載せ台7上
の苗が所定量以下になったことを検出する残量センサS
を一対のゴムベルト9cの間に位置させて各条毎に備え
てある。この残量センサSはON−OFF型のリミット
スイッチ18と、その揺動スイッチ片18aに枢支連結
される接触子19とで構成され、複数のリミットスイッ
チ18を補強部材11に取付けてあるとともに、接触子
19の上面部分を、苗載せ台7の滑落移送面7aに形成
した長孔7bから若干量上方に突出する状態で配設して
ある。つまり、下方に退入していた接触子19が苗の減
少に伴って上方に復帰移動するとリミットスイッチ18
がONして図示しない操縦部の警報装置20が作動する
ことにより、操縦者に苗補給時期を知らせるようにして
ある。尚、接触子19は、補給操作に伴う苗の下方移動
及び残った苗を取出すべく上方移動とが双方とも円滑に
行えるよう、その接触面を上下対象な湾曲面に形成して
ある。ところで、前記長孔7bの下方位置にもう1箇所
同様な長孔7cが形成してある。これは、ポット苗とマ
ット苗の場合に残量センサSの配設位置を変更するため
のものである。すなわち、左右両端の取付けボルト21
をナット部22から外して補強部材11を苗載せ台7か
ら取外し、それから接触子19を他方の長孔7cに嵌入
する状態で他方のナット部23に取付けボルト21を螺
着して補強部材11を付け替えるのである。この際、連
結部材16も横送り軸17との相対取付け角度を変更す
るのである。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】残量センサの取付け構造を示す一部切欠き側面
【図2】苗載せ台下部の部分平面図
【図3】残量センサの配置状態を示す要部の断面図
【図4】植付部の側面図
【符号の説明】
7 苗載せ台 11 補強部材 S 残量センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 田植機の苗載せ台構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機に装備される苗
植付装置の苗載せ台の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】苗植付装置においては、苗を載置する苗
載せ台の苗載せ面に開口部を形成し、苗送りベルトを備
えた縦送り機構を開口部に臨ませるように配置して、苗
送りベルトを苗の裏面に当て付け苗送りベルトを回転駆
動することにより、苗を苗取り出し口に向けて送るよう
に構成したものがある。このように苗送りベルトを苗の
裏面の長い範囲に亘って当て付けることによって、苗載
せ台に載置される苗を苗送りベルトにより、苗取り出し
口に向けて確実に送ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
縦送り機構を苗載せ台に備えると、苗載せ面に縦送り機
構を臨ませる為に、比較的大きな開口部を苗載せ面に形
成しなければならないので、苗載せ台において苗載せ面
の開口部付近の強度低下を招くことがある。本発明は苗
送りベルトを備えた縦送り機構を苗載せ台に備えた田植
機の苗載せ台構造において、苗載せ台における苗載せ面
の開口部付近の強度低下を防止できるように、且つ、苗
載せ面の苗が所定量以下になったことを検出する苗感知
センサーにおいて誤検出が行われないように構成するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は田植機の
苗載せ台構造において、次のように構成することにあ
る。苗を載置する苗載せ台の苗載せ面の各々に複数の開
口部を形成し、苗送りベルトを備えた縦送り機構を開口
部の各々に臨ませ、苗載せ台の左右方向に亘る補強部材
を、苗送りベルトの巻回経路を通して、苗載せ台の裏側
に取り付けて、苗載せ台を左右に往復横送り駆動する横
送り機構を補強部材に連結すると共に、一つの苗載せ面
において、隣接する開口部の間で且つ苗載せ面に沿った
上下方向での補強部材の近傍に、苗載せ面の苗が所定量
以下になったことを検出する苗感知センサーを備えてあ
る。
【0005】
【作用】 〔I〕請求項1の特徴のように、苗載せ台の左右方向に
亘る補強部材を、苗送りベルトの巻回経路を通して苗載
せ台の裏側に取り付けると、縦送り機構が臨む苗載せ面
の開口部を、補強部材が横切るように配置されることに
なって、苗載せ台における苗載せ面の開口部付近が補強
部材によって補強される。この場合、苗送りベルトの巻
回経路を通して補強部材を取り付けているので、既存の
縦送り機構の範囲から補強部材が大きく出るようなこと
がなく、補強部材の配置スペースに無駄がない。
【0006】〔II〕苗植付装置においては一般に、苗
送りベルトを備えた苗の縦送り機構や、苗載せ台を左右
に往復横送り駆動する横送り機構、植付爪の駆動機構
を、苗載せ台の裏側の比較的低い位置に備えており、苗
植付装置が全体的にコンパクトになるように、且つ、苗
植付装置の重心が低くなるように構成している。
【0007】この場合、苗送りベルトよりも上側の苗載
せ台の部分と、苗載せ台の裏側の比較的低い位置の横送
り機構とを、連結部材を介して連結するように構成すれ
ば、連結部材が長いものになってしまう。このように連
結部材が長いものになると、横送り機構による往復横送
りの動力を苗載せ台に伝達する際、連結部材にたわみが
生じて、横送り機構による往復横送りの動力を苗載せ台
に確実に伝達することができないような状態の生じるこ
とがある。逆に、苗送りベルトよりも上側の苗載せ台の
部分と横送り機構とを連結する際に、前述の連結部材を
短いものにしようとすれば、横送り機構の位置を上方に
持ち上げて、苗送りベルトよりも上側の苗載せ台の部分
に横送り機構を接近させるように構成する必要がある。
しかし、横送り機構を縦送り機構や植付爪の駆動機構か
ら離して上方に配置すると、前述の苗植付装置の全体的
なコンパクト化、及び苗植付装置の低重心化に反するこ
とになる。
【0008】これに対し請求項1の特徴によると、補強
部材を苗送りベルトの巻回経路を通して苗載せ台の裏側
に取り付けているので、補強部材が横送り機構の近くに
位置することになって、補強部材と横送り機構とを連結
部材を介して連結した際に、連結部材を短いものに構成
することができる。従って、横送り機構による往復横送
りの動力が、連結部材のたわみを伴うことなく補強部材
(苗載せ台)に確実に伝達される。
【0009】〔III〕田植機においては一般に、苗載
せ面の苗が所定量以下になったことを検出する苗感知セ
ンサーを備えており、この苗感知センサーは苗載せ面の
苗に接触することで苗の存否を検出する型式のものが多
い。これにより、請求項1の特徴のように苗載せ面に沿
った上下方向での補強部材の近傍に苗感知センサーを備
えると、苗感知センサー付近の苗載せ面の変形が補強部
材によって抑えられるので、苗載せ面の変形によって苗
感知センサーが誤検出(例えば、苗載せ面にまだ苗が充
分に載置されているのに、苗が所定量以下に少なくなっ
たと言うような検出を行う状態や、苗載せ面の苗が所定
量以下に少なくなっているのに、これを検出しないよう
な状態)を行うと言うようなことがない。
【0010】〔IV〕例えば、一つの苗載せ面の横幅と
略同じ横幅を持つ縦送り機構を備えることも考えられる
が、このように構成すると一つの苗載せ面において、縦
送り機構の範囲には苗感知センサーを備えることができ
ない。従って、このような場合には一つの苗載せ面にお
いて苗感知センサーは、縦送り機構の下端よりも下側の
部分、又は縦送り機構の上端よりも上側の部分に備える
ことになる。
【0011】しかし、縦送り機構の下端の下側の部分は
狭いので、苗感知センサーを備えることは実際には困難
である。仮に苗感知センサーを縦送り機構の下端よりも
下側の部分に備えることができたとしても、苗感知セン
サーが苗の植付機構の近傍に位置することになるので、
苗が少なくなったことを苗感知センサーが検出した後
に、すぐに苗が無くなってしまい苗の補給が遅れると言
う状態となる。逆に、苗感知センサーを縦送り機構の上
端よりも上側の部分に備えると、苗感知センサーが苗の
植付機構から上方にかなり離れた状態となるので、苗が
少なくなったことを苗感知センサーが検出しても、苗載
せ面に苗がまだ充分に残っていると言う状態となる。
【0012】これに対し請求項1の特徴によると、一つ
の苗載せ面に複数の開口部を形成して縦送り機構を開口
部に臨ませ、隣接する開口部の間に苗感知センサーを備
えるように構成しているので、縦送り機構の長さに関係
なく苗載せ面に沿った上下方向での適切な位置に、苗感
知センサーを備えることができる。逆に、苗感知センサ
ーを前述の適切な位置に配置していても、これに関係な
く縦送り機構(苗送りベルト)を長いものに設定できる
ので、苗載せ台に載置される苗を苗送りベルトにより、
苗取り出し口に向けて確実に送ることができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、苗送りベルト
による縦送り機構を備えた田植機の苗載せ台構造におい
て、補強部材により苗載せ台における苗載せ面の開口部
付近を補強することができて、苗載せ台の耐久性を向上
させることができた。この場合、苗送りベルトの巻回経
路を有効に利用して補強部材を取り付けているので、補
強部材の配置スペースに無駄がなく、苗載せ台のコンパ
クト化の面で有利なものとなる。
【0014】請求項1の特徴によると、横送り機構によ
る往復横送りの動力が、補強部材と横送り機構とを連結
する連結部材のたわみ等を伴うことなく、補強部材(苗
載せ台)に確実に伝達されるので、苗載せ台の確実な往
復横送りによって、苗の植付精度を向上させることがで
きる。
【0015】請求項1の特徴のように、補強部材により
変形が抑えられた苗載せ面の部分に苗感知センサーを備
えることによって、苗載せ面の変形による苗感知センサ
ーの誤検出、及び誤検出に伴う不具合(例えば苗載せ面
の苗が所定量以下に少なくなっているのに、苗の補給が
遅れて空植え(欠株)を引き起こすような状態等)が未
然に防止されて、田植機の作業性能を向上させることが
できる。さらに、縦送り機構(苗送りベルト)を長いも
のに設定できると言う利点を備えながら、縦送り機構の
長さに関係なく苗載せ面に沿った上下方向での適切な位
置に、苗感知センサーを備えることができるので、遅か
らず早からず適切な時に苗載せ面の苗が少なくなったこ
とを検出することができるようになって、田植機の作業
性能を向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図4に図外の走行機体に連結される昇降リンク
機構1によって昇降自在な植付部2が示されており、フ
ロート3、フィードケース4、植付フレーム5、植付ケ
ース6、苗載せ台7、植付機構8、苗の縦送り機構9、
伝動軸10が備えられている。
【0017】図1,2,4に示すように苗載せ台7は、
裏側下端に取り付けたサッシ部材12を、植付ケース6
側の部材であるガイドレール13に左右スライド自在に
係合させ、裏側上端に固定される上部レール14を、フ
ィードケース4から立設した支持部材15の上端部分に
左右スライド自在に係合させて、フィードケース4に対
して横スライド可能に支持されている。サッシ部材12
や上部レール14は苗載せ台7の左右に亘る部材であ
り、補強部材でもある。
【0018】苗載せ台7における縦送り機構9の部分
に、苗載せ台7の左右方向に亘る断面T字状の補強部材
11を、縦送り機構9のゴムベルト9c(苗送りベルト
に相当)の巻回経路を通して、苗載せ台7の全条に亘る
状態で裏側に取り付けている。補強部材11とフィード
ケース4から左右に突出する横送り軸17の左右両端部
とを、一対の連結部材16で連結しており、横送り軸1
7が往復横送り駆動されることによって、苗載せ台7を
所定範囲内で往復横送り駆動する横送り機構を構成して
いる。
【0019】図1及び図2に示すように、縦送り機構9
は駆動輪体9aと従動輪体9bとに亘って、突起付きの
ゴムベルト9cを巻回して構成されており、苗載せ面7
aに形成された一対の開口部7dに臨むように左右一対
配置されている。縦送り機構9は、駆動輪体9aを苗載
せ台7の横送りのストロークエンド毎に駆動させる間欠
駆動構造によって作動するものであり、その駆動機構と
前述した横送り機構の具体的な構造は、周知構造のため
説明を割愛する。
【0020】図1,2,3に示すように、苗載せ台7の
苗載せ面7aの苗が所定量以下になったことを検出する
残量センサーS(苗感知センサーに相当)を、一対のゴ
ムベルト9cの間(隣接する開口部7dの間)に位置さ
せて、苗載せ面7aに沿った上下方向での補強部材11
の近傍に、苗載せ面7a(植付条)毎に備えている。残
量センサーSはON−OFF型のリミットスイッチ18
と、リミットスイッチ18の揺動スイッチ片18aに枢
支連結される接触子19とで構成されており、複数のリ
ミットスイッチ18を補強部材11に取り付けて、接触
子19の上面部分を苗載せ面7aに形成した長孔7bか
ら若干量上方に突出する状態で配置している。
【0021】これにより、苗に押さえられて下方に退入
していた接触子19が、苗の減少に伴って上方に復帰移
動すると、リミットスイッチ18がONし、操縦部(図
示せず)の警報装置20が作動することによって、操縦
者に苗の補給時期を知らせるようにしている。補給操作
に伴う苗の下方移動、及び残った苗を取り出すための苗
の上方移動とが双方とも円滑に行えるように、接触子1
9の接触面を上下対象な湾曲面に形成している。
【0022】図1及び図2に示すように、苗載せ面7a
において長孔7bの下方位置に、もう1箇所同様な長孔
7cを形成している。これは、ポット状の苗とマット状
の苗の場合に、残量センサーSの位置を変更するための
ものである。この場合、左右両端の取り付け用のボルト
21をナット部22から外して、補強部材11を苗載せ
台7から取り外し、接触子19を他方の長孔7cに挿入
する状態で、他方のナット部23にボルト21を取り付
けて、補強部材11を付け替えるのであり、連結部材1
6も横送り軸17との取り付け角度を変更する。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗載せ台における縦送り機構及び補強部材付近
の側面図
【図2】苗載せ台における縦送り機構及び補強部材付近
の背面図
【図3】残量センサー付近の横断面を下から見た図
【図4】植付部の全体側面図
【符号の説明】 7 苗載せ台 7a 苗載せ台の苗載せ面 7d 苗載せ台の開口部 9 縦送り機構 9c 縦送り機構の苗送りベルト 11 補強部材 S 苗感知センサー
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を載置する苗載せ台(7)の苗載せ面
    (7a)の各々に複数の開口部(7d)を形成し、苗送
    りベルト(9c)を備えた縦送り機構(9)を前記開口
    部(7d)の各々に臨ませ、 前記苗載せ台(7)の左右方向に亘る補強部材(11)
    を、前記苗送りベルト(9c)の巻回経路を通して、前
    記苗載せ台(7)の裏側に取り付けて、前記苗載せ台
    (7)を左右に往復横送り駆動する横送り機構を、前記
    補強部材(11)に連結すると共に、 一つの前記苗載せ面(7a)において、隣接する前記開
    口部(7d)の間で且つ前記苗載せ面(7a)に沿った
    上下方向での前記補強部材(11)の近傍に、前記苗載
    せ面(7a)の苗が所定量以下になったことを検出する
    苗感知センサー(S)を備えてある田植機の苗載せ台構
    造。
JP26155296A 1996-10-02 1996-10-02 田植機の苗載せ台構造 Expired - Lifetime JP2815845B2 (ja)

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